JP3297529B2 - 塩化ビニリデン系樹脂着色用組成物 - Google Patents
塩化ビニリデン系樹脂着色用組成物Info
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Description
を着色するために用いられる組成物に関するものであ
る。
し、フィルム、繊維、シート等にすることは従来より知
られている。これらは主に顔料を直接着色剤としたもの
である。しかしながら、顔料を直接着色剤にする方法は
混合の過程で顔料同士が凝集し混合機内を汚染したり、
押出加工性を低下したりする問題があり、かかる現象は
高濃度の着色を行う場合に特に著しい。
般に塩化ビニリデン系樹脂内に顔料を予め混練しておく
マスターバッチ法が考えられる。しかし一般の塩化ビニ
リデン系樹脂では、熱安定性が悪い為に混練による剪断
発熱等で樹脂の劣化が進行してしまう関係で、分散性の
良いマスターバッチを得ることはまず不可能である。一
方、塩化ビニリデン系樹脂との相溶性が良好な樹脂をビ
ヒクルとして用いる方法も考えられる。これらは一般に
潤性カラーと呼ばれ、そのビヒクルとしては主成分がポ
リエチレンワックスであるもの(特公昭35−1368
1号公報)、主成分が塩化ビニル系樹脂であるもの(特
公昭59−37019号公報)、主成分がエチレン−酢
酸ビニル樹脂であるもの等がある。更に塩化ビニル系樹
脂用着色剤としては主成分がアクリル−スチレン共重合
体樹脂やポリエステル樹脂が主成分であるもの(特開平
4−366152号公報)もある。上記潤性カラーは、
ビヒクルとなる樹脂内に顔料を微粉末状態に分散させた
樹脂混合物を形成させ、この樹脂混合物をフレーク状、
粉末状に加工して得られるものであり、取り扱い易い着
色剤として知られている。
性カラーのうち塩化ビニリデン系樹脂の着色に用いる際
ビヒクルとしてポリエチレンワックス(特公昭35−1
3681号公報)、エチレン−酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂(特公昭59−37019号公報)を用いた
ものでは、押出機内で樹脂の相分離が生じ、安定な押出
が行えない現象が発生する。またアクリル−スチレン共
重合体樹脂、ポリエステル樹脂(特開平4−36615
2号公報)等を使用したものでは、フィルム状に成形し
た場合に塩化ビニリデン系樹脂の特徴でもあるガスバリ
アー性を低下させる問題がある。更に、そのフィルムを
高周波シールする場合にシール不良が発生するという問
題もある。
用いた場合に顔料が均一に分散した良質の着色物を得る
ことができ、また高濃度の着色を施す場合であっても安
定な押出性を保証し、且つバリアー性、高周波シール性
等のフィルム特性を充分保持することができる塩化ビニ
リデン系樹脂着色用組成物を提供することを目的とす
る。
解決するために鋭意検討した結果本発明に到達した。す
なわち、本発明は塩化ビニリデン系共重合体樹脂と顔料
とを含む着色用組成物であって、上記塩化ビニリデン系
共重合体樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー法による重量平均分子量が0.5万以上8万以下であ
ること、および上記顔料の含有量が着色用組成物に対し
て90重量%以下であることを特徴とする塩化ビニリデ
ン系樹脂着色用組成物である。以下その内容について説
明する。
合体とは、塩化ビニリデンの含有量が50〜99重量
%、塩化ビニリデンと重合可能な単量体(例えば具体的
には、塩化ビニル、メチルアクリレート、ブチルアクリ
レート等が望ましい)の合計含有量が50〜1重量%
(単量体の総重量)である共重合体である。中でも混練
−押出時の熱安定性を保持する観点からは、塩化ビニリ
デンの含有量が70〜90重量%、塩化ビニリデンと重
合可能な単量体の合計含有量が30〜10重量%である
共重合体が望ましい。
ヒクルに使用する樹脂が特定分子量の塩化ビニリデン系
共重合体樹脂であることにある。かかる相違点の重要性
は、混練時に生ずる熱分解を抑制することで塩化ビニリ
デン系共重合体樹脂内に均質分散状態に顔料を留めた着
色剤の提供を可能にすること、及びビヒクルに用いた塩
化ビニリデン系共重合体樹脂はその熱分解がさほど進行
しておらず、且つ塩化ビニリデン系樹脂と相溶性の良い
ものであるので、着色剤としての特性を充分に発揮でき
ることにある。
ン系樹脂の熱分解の状況を示す実験図である(後記参考
例1参照)。即ち、横軸には混練時間(分)を、縦軸に
は熱分解による樹脂の黄、褐変色の程度(b値)を各々
目盛り、混練時間に伴なって進む樹脂の変色(熱分解)
程度の関係を示すものである。図1中の黒丸印(●)は
通常(重量平均分子量11万)の塩化ビニリデン系樹脂
の場合を、白丸印(○)は分子量4万の塩化ビニリデン
系共重合体樹脂の場合を各々示した。また図中に示す℃
の値は混練した対象樹脂が示す樹脂温度である。
よって樹脂内に高濃度の顔料を分散させようとする際、
一般には少なくとも15分、望ましくは30分程度の混
練時間が必要である。また混練時にビヒクルを用いた樹
脂に熱分解が生じると、熱分解した樹脂が着色剤と一緒
に着色ポリマーに混合させる関係で、着色ポリマー全体
の熱安定性が悪化するのみならず、得られる着色成形品
もその熱分解物の影響で品質低下が生じる。一方、塩化
ビニリデン系樹脂の熱分解(樹脂の黄、褐変色)の程度
を色差計のb値で示す場合、樹脂自体が持つ本来の黄ば
みを含めたb値が15以下である間は樹脂の熱分解はわ
ずかであることが経験的に知られている。
従来公知の塩化ビニリデン系樹脂(分子量11万)は混
練時間10分で熱分解の程度がその限界(b値=15)
を超え、混練時間が20分ともなればb値が50にもな
り著しく熱分解が進んだ褐変色の領域に至る。従って、
従来公知の塩化ビニリデン系樹脂では混練効果を利用し
て顔料を樹脂内に分散させることは不可能である。これ
に対して、本発明の範疇に入る塩化ビニリデン系共重合
体樹脂(分子量4万)は、その混練時間を30分にして
もそのb値は15未満に留まり、熱分解の程度が低く抑
制されていることが判る。この熱分解の抑制効果は、塩
化ビニリデン系共重合体樹脂の分子量(溶融粘度)の低
さに由来するものと考えられ、混練時に生じる剪断発熱
による樹脂温度の上昇が少ないことが樹脂の熱分解迄に
至る混練時間の延長に寄与しているものと推察される。
図1中に示す樹脂温度の上昇が低分子量の樹脂の方が低
くなっている事実は上記の現象の存在の一つの裏付けで
ある。
量の塩化ビニリデン系共重合体樹脂の「熱分解迄に至る
混練時間を延長する作用効果」を利用してビヒクル(樹
脂)内への顔料の均質分散を図り、またビヒクル(樹
脂)の「熱分解の程度が低く抑制される作用効果」を活
用して着色ポリマーの押出成形性や得られる着色製品の
品質確保を図るものである。更に、用いるビヒクル自体
が着色ポリマーのベース樹脂と同じ塩化ビニリデン系樹
脂であることによって、樹脂相互の相溶性が高められて
いる。
系共重合体樹脂は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー法による重量平均分子量が0.5万以上8万以下
であることが肝要であり、押出成形の安定性等の観点か
らは1万以上6万以下の範囲のものが好ましい。0.5
未満の分子量のものは剪断応力が小さすぎ、逆に8万を
超えて大きな分子量のものでは混練時間の延長効果が小
さすぎ、共に顔料の分散には不都合であることによる。
また、本発明における塩化ビニリデン系共重合体樹脂の
数平均分子量は約0.2万〜4万である。
樹脂は以下の方法で製造できる。まず重合機の中にイオ
ン交換水と懸濁剤としてメチルセルロ−ス等のセルロ−
ス誘導体、重合開始剤としてジイソプロピルパ−オキシ
ジカ−ボネ−ト等の有機過酸化物を入れ、その中に塩化
ビニリデンモノマ−を50〜85重量%と、共重合させ
るモノマ−15〜50重量%をイオン交換水と約同量
(重量)仕込んで投入し、その混合液を強くかき混ぜ
る。その後40〜80℃の温度に加熱しながら、約10
〜50時間かけて重合を行う。また所望に応じて、重合
が終了した後にスラリ−ミックスタンクに移送し、得ら
れたものに脂肪族二塩基酸エステル、脂肪酸エステル等
の可塑剤、エポキシ化植物油類、縮合リン酸塩類、ステ
アリン酸アルキル類等で代表される熱安定剤等の添加剤
を樹脂総量に対して0.1〜10重量%添加する場合も
ある。その後に濾過、水洗を行い、脱水機に移送してあ
る程度脱水した後、床乾燥機で完全に水分が抜けるまで
乾燥させる。このようにして得られた塩化ビニリデン系
共重合体樹脂は、樹脂溶融粘度が島津製作所製のフロー
テスターCFT−500型を用いて、180℃の温度で
荷重40kgf、ダイサイズ1mmφ−2mmLの条件
での定温試験による見掛け溶融粘度(単位:pois
e)を測定した場合に、500〜9000poiseの
範囲にあるものが望ましい。
化ビニル系樹脂の着色に使用されている公知の顔料が使
用できる。例えば酸化チタン、カーボンブラック、コバ
ルトブルー、酸化マグネシウム、ゼオライト、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、タルク、二酸化ケイ素、アルミ
ナ等で代表される無機顔料、アゾ系、ベンズイミダゾロ
ン系、ジアリライド系、キナクリドン系、ジオキサジン
系、イソインドリノン系、フタロシアニン系等で代表さ
れる有機顔料を用いることができる。
占める顔料濃度は90重量%以下とすることが肝要であ
る。90重量%を超える顔料の添加は、相対的に樹脂量
が不足して混練作業が困難である上に、顔料を樹脂で被
覆することによる凝集防止効果が期待出来なくなる。樹
脂内に顔料を均質分散した状態に留めたい観点からは、
着色用組成物に対する顔料量は5〜60重量%にするこ
とが望ましい。顔料濃度は例えば1〜3重量%と低くす
ることは可能であるが、顔料量が低いことは着色ポリマ
ー作成時に着色剤組成物の使用量が相対的に高まること
を意味し、着色ポリマー内に占める低分子量樹脂量は着
色ポリマーの目標顔料濃度が高い程増加することになる
ので、低分子量樹脂の増加による着色成形品の品質低下
が危惧される。このような場合は、着色剤組成物中の顔
料量を10重量%以上に高めておくことが望ましい。
ニリデン系樹脂の着色に用いられる。特に塩化ビニリデ
ン含有量が50〜99重量%であり、塩化ビニリデンと
重合可能な単量体(例えば具体的には塩化ビニル、メチ
ルアクリレート、ブチルアクリレート等が望ましい)の
合計含有量が50〜1重量%である共重合体で、その重
量平均分子量は9万〜14万の範囲のものに最適に用い
られる。また押出時の熱安定性を高める観点から好まし
いとされる塩化ビニリデン含有量が70〜90重量%で
あり塩化ビニリデンと重合可能な単量体の合計含有量が
30〜10重量%である共重合体にも用いられる。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。本発明で用いる評価方法は次の通りである。 (1)重量平均分子量 本発明でいう塩化ビニリデン共重合体樹脂、及び塩化ビ
ニリデン系樹脂の重量平均分子量は、ポリスチレンを標
準としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー法に
より求めたものである。使用機器類は以下の通りであ
る。
ーターズ社製) カラム:マイクロスタイラジル(ウォーターズ社製) 溶媒 :テトラヒドロフラン(和光純薬社製・液体クロ
マトグラフィー用) 測定方法は以下の通りである。テトラヒドロフランに
0.5重量%濃度に溶解させた測定対象試料を、溶媒と
共に20℃に保温したカラムに注入し、試料注入後から
の示差屈折計の出力電流値の時間経過に伴う変化を、記
録計のチャートに描かせる。
00、650000、1460000である5種の単分
散ポリスチレンの各々について、本測定機器による測定
を前もって完了させておき、このデータを検量線にして
塩化ビニリデン共重合体樹脂、塩化ビニリデン系樹脂の
計算基礎とする。即ち、分子量既値の単分散ポリスチレ
ンが示す、示差屈折計の出力電流のピーク値が生じるま
でのゲルパーミエーションクロマトグラフィーカウント
数(試料注入時を起点0とする秒数)とそのものの分子
量(片対数)との関係を座標点とし、この5種の座標点
を結ぶグラフを作り、これを分子量算定の検査線とす
る。
る樹脂試料で描かれたゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィーカウント数と示差屈折計の出力電流値との関係
チャートから、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ーカウント数900〜1440の間を20カウント毎に
区切った位置に示されている出力電流値(Pi)を、そ
のゲルパーミエーションクロマトグラフィーカウント数
に対応する分子量(検査線による)Miの度数として求
め、各々次のように計算する。
ニリデン系樹脂の重量平均分子量はこのようにして計算
した分子量Miの重量分率Wiと分子量Miとを使っ
て、次のように計算する。 重量平均分子量=Σ(Wi×Mi) また本発明でいう分子量2万以下の共重合体含有率は、
次のように計算する。分子量2万以下のMiの各々に対
応する重量分率Wiを合計し、その合計の100倍を、
分子量2万以下の共重合体含有率(重量パーセント)と
する。 (2)着色用組成物の実用性評価 〔塩化ビニリデン系樹脂の着色〕塩化ビニリデン系樹脂
(塩化ビニリデン/塩化ビニル=85/15重量% 粉
末状のもの)に可塑剤、熱安定剤としてジブチルセバケ
ート3%、アセチルトリブチルサイトレート2.5%、
エポキシ化アマニ油2%、滑剤、梨地剤としてエルカ酸
アミド0.15%、二酸化ケイ素0.1%を予め添加混
合したものに目標顔料濃度になるように所定の対象濃度
の着色用組成物(以下、着色剤という)を添加し、コニ
カルブレンダー(実混合容量200kg)を用いて30
分間のドライブレンドを実施し、各々200kgの塩化
ビニリデン系樹脂(以下着色ポリマ−という)を用意し
た。〔着色ポリマーのフィルム化〕上記の着色ポリマー
を、その先端にスリット1.5mmで径150mmの円
形押出ダイを取り付けた口径40mm、L/D=18の
押出機に供給し、着色ポリマーを管状に押出した。この
管状体を過冷却後、インフレーション2軸延伸法を用い
て流れ方向4倍、巾方向4倍の2軸延伸を行って管状フ
ィルムとし、この管状フィルムをピンチロールで折り畳
んで、目標厚み40μmの折巾が約1mの平坦長尺状の
ダブルプライフィルムを作成した。 〔各評価項目とその評価尺度〕 押出成形の安定性評価 上記方法でフィルムを連続押出成形を行うに当たり、厚
みを均一にすることに特に気を配り調整した。しかし押
出対象物によっては、当初から厚み調整が不可能なもの
もあり、仮に初めの厚み調整が出来ても経時によって厚
み斑が増し、その調節が不可能になるものもある。従っ
てここでは、厚みばらつきのレンジが10μmの範囲に
調整が可能であった押出時間の長さを、押出成形の安定
性の指標をした。
ルムについて、フィルム内の顔料の分散の様子を光学顕
微鏡で観察した。100cm2の範囲を無作為に10箇
所観察して、存在する粒子の粒子径が40μm以上の顔
料の塊の個数を調査し評価尺度とした。
ルムについて、JIS−L0823規格に記載の摩擦試
験機II型を用いて摩擦堅ろう度試験を行った。条件と
してはフィルム上に大豆油を塗布し、フィルム10cm
間を100回白綿布で擦り、白綿布にどれだけ色移行す
るかを試験し評価に用いた。
ルムについて、JIS−K7126(モコン法)に準拠
して厚み40μmのフィルムを測定し、1μmの厚みに
換算した(単位:cc・μm/m2 ・day at 4
0℃ 90%RH)。
ルムについて、自動充填包装機による高周波シール性の
評価性を行った。即ち図2は高周波シール性の評価に用
いる上記自動充填包装機の主要工程を示す模式図であ
る。図2において、原反Aから引き出される塩化ビニリ
デン系樹脂フィルムの平坦帯状の長尺フィルムF1は、
連続してフォルダー1を通過する間で帯状フィルムの両
側縁が重ね合わされて筒状をなし、続いて高周波の電極
である2(印加側)と3(アース側)の間で、上記フィ
ルムの重ね合わせ部が溶接され、完全な筒状フィルムF
2となる。一方、計量ポンプMで定量化された被包装物
4が、フォルダー1の内部を通る流路を経てノズル5の
先から筒状フィルムF2中に充填される。更に、フィー
ドローラー6によって送り出された筒状フィルムF2は
一対のしごきローラー7によって被包装物5が一定周期
でしごき寄せられ、しごいた部分に結紮予定部F3が形
成される。その結紮予定部F3は結紮装置8において金
属クリップで2箇所同時に結紮され、2個の結紮の間が
切断されて個々の包装体F4となりシュート9を経て搬
出される。この際の主要条件は高周波溶着の電流値が7
0mA、電極面圧を450g、フィルムの走行速度が3
0m/分、包装体の製品長(両端の結紮用金属クリップ
間の長さ)の設定が180mmとし、内容物は蒲鉾肉質
とした。 (a)包装体の破袋率 得られた包装体F4の4000本について、加熱缶内ゲ
ージ圧が3.0kg/cm2 、温度が120℃下で、2
0分間の条件で加熱加圧殺菌を行い、その後熱缶内圧力
を維持したまま温度80℃まで加圧冷却した後で、圧力
を開放し加熱缶から取り出して最終包装体とした。得ら
れた最終包装体から1000本を採取し、包装体のシー
ル部分から破袋した数を調査し、次式により破袋率とし
て評価した。
チレンブルーの稀薄溶液のなかに1日間浸した。その際
に包装体の内容物が青く染まった部分をピンホールとし
(フィルムにピンホール部分が存在すれば、その箇所か
らメチレンブルー溶液が包装体の中に浸透するため内容
物が青く染まる)、それが発生した本数を調査し、次式
よりピンホール率として評価した。
した本数/1000本)×100 評価尺度 ピンホール率(%) 評価記号 備考 0% ○ 商品価値として優れている 0.2%以上0.5%未満 △ 商品価値はある 0.5%以上 × 商品価値がない 総合評価 上記〜の評価項目について以下のような基準で総合
評価を行った。
る塩化ビニリデン系共重合体樹脂(塩化ビニリデン/塩
化ビニル共重合体=85/15重量%)をビヒクルとし
て、これにエポキシ化アマニ油を着色剤に対して5重量
%となるように添加し、これにPig.Yellow8
3の顔料(ヘキスト社製、商品名PV Fast Ye
llow)を着色剤に対して30重量%となるように添
加し、カワタ社製の高速ミキサーを用いて3分間予備混
合を行った。この予備混合物をローラー表面温度150
℃に調節した2軸加熱ローラー(ローラー直径200m
m、ローラー速比1:3、ローラー間50μm)に約1
5分間かけて5回通して混練を行った。混練を終了した
直後ローラーを急冷して約1mmの厚みのシートを得、
このものをジューサーミキサーで24メッシュのスクリ
ーンを通過する程度に粉砕し着色剤を得た(着色剤N
o.1とする)。
共重合体樹脂として、重量平均分子量が0.5万、1
万、6万、8万、0.4万、9万、11万のものを用い
ることに変更したことの他は、上記着色剤No.1と同
じ実験を繰り返して行った(各々順に着色剤No.2、
3、4、5、6、7、8とする)。これらの着色剤を用
いて上記[塩化ビニリデン系樹脂の着色]の方法で着色
ポリマーを作成した。この場合の着色剤の添加量は、着
色ポリマー重量に対して1重量%とした。この着色ポリ
マーを上記[着色ポリマーのフィルム化]の方法で着色
フィルムを作成し、押出成形の安定性評価、顔料の分散
性の評価、染色堅ろう度試験評価、酸素透過率評価、自
動充填包装機による高周波シール性評価を各々の着色剤
について行った。それらをまとめて表1および表2に示
す。なお表1は表2中の着色剤の内容を示す。
に用いる塩化ビニリデン系共重合体樹脂は、その重量平
均分子量が0.5万以上8万以下であるものは、それを
着色剤として使用した場合に安定な押出成形が可能であ
り、又得られるフィルムの物性も良好である(着色剤N
o.1、2、3、4、5参照)。これに対して、重量平
均分子量が0.5万未満のものや8万を超えるものの場
合は、顔料の分散性が悪く、それに誘発されて自動充填
包装機による高周波シール性も悪化するので実用性がな
いことが判る(着色剤No.6、7、8参照)。
ックス(三井石油化学社製 商品名三井ハイワック
ス)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(住友化学社製 商品
名エバテート 酢酸ビニル含有量 15%)、エチレン
−酢酸ビニル樹脂(住友化学社製、商品名エバテート、
酢酸ビニル含有量26%)、アクリル−スチレン共重合
体樹脂(三菱レイヨン社製、商品名メタブレン)、塩化
ビニル樹脂(積水化学社製)に変更したことの他は、上
記着色剤No.1の実験を繰り返し行った(各々着色剤
No.9、10、11、12、13とする)。
デン系樹脂の着色]の方法で着色ポリマーを作成した。
この場合の着色剤組成物の添加量は、着色ポリマー重量
に対して1重量%とした。この着色ポリマーを上記[着
色ポリマーのフィルム化]の方法で着色フィルムを作成
し、押出成形の安定性評価、顔料の分散性の評価、染色
堅ろう度試験評価、酸素透過率評価、自動充填包装機に
よる高周波シール性評価を各々の着色剤組成物について
行った。それらをまとめて表3および表4に示す。なお
表3は表4中の着色剤の内容を示す。
リマーのベースとなる塩化ビニリデン系樹脂と異なるも
のであると、評価項目の内いずれかが問題となって塩化
ビニリデン系樹脂用の着色剤の商品価値としては満足す
るものが得られないということが判る。
色剤に対する顔料濃度を表5の[着色剤の内容]に示す
ように変更することの他は、上記着色剤No.1の実験
を繰り返し行った(各々着色剤No.14、15、1
6、17、18とする)。これらの着色剤組成物を用い
て上記[評価に共する着色ポリマーの作成]の方法で着
色ポリマーを作成した。この着色ポリマーを上記[着色
ポリマーのフィルム化]の方法で着色フィルムを作成
し、押出成形の安定性評価、顔料の分散性の評価、染色
堅ろう度試験評価、酸素透過率評価、自動充填包装機に
よる高周波シール性評価を各々の着色剤組成物について
行った。それらをまとめて表6に示す。
濃度が90重量%以内のものは、着色剤として使用した
場合の押出成形の安定性、顔料の分散性、フィルム物性
の評価は、全ての評価項目が良好であることが判る(着
色No.14、15、16、17参照)。これに比べ、
着色剤に対する顔料濃度が90重量%を越えるものでは
顔料の分散性が悪く、着色剤としての使用は困難である
(着色剤No.18参照)。
変更して、フィルムに対する顔料濃度を表7の[着色剤
の内容]に示すように変更し、上記[塩化ビニリデン系
樹脂の着色]の方法で着色ポリマーを作成した。この着
色ポリマーを上記[着色ポリマーのフィルム化]の方法
で着色フィルムを作成し、押出成形の安定性評価、顔料
の分散性の評価、染色堅ろう度試験評価、酸素透過率評
価、自動充填包装機による高周波シール性評価を各々の
着色剤組成物について行った。それらをまとめて表8に
示す。
度が10重量%のものでも良好な結果が得られ、高濃度
に着色したフィルムの製造が可能であることが判る。
記[塩化ビニリデン系樹脂の着色]の方法で着色ポリマ
ーを作成した。この場合の添加量を1重量%、5重量
%、10重量%とし、各々3種類の着色ポリマーを得
た。上記着色ポリマーを、直径O.7mmの押出口が7
2個、円形に配列された押出ダイを先端に取り付けた口
径40mm、L/D=18の押出機に供給し、断面円形
の溶融した糸状体を連続押出する。これを8本づつに糸
分けし、冷水槽に導いて30℃に温調した温水で加熱し
て、4倍の伸長を施し、目標単糸デニール120(一束
9本、目標総デニール1080のマルチフィラメント)
の8本取りで繊維(糸)に押出成形した。尚、デニール
は9000mの糸のg数を意味する。
形の安定性評価を、デニールばらつきレンジが20デニ
ールの範囲に調節可能である押出時間の長さで評価し
た。その結果、無着色ポリマーの押出成形時の場合とほ
ぼ同じの安定性であり、更に、繊維内での顔料の分散状
態を光学顕微鏡にて観察した結果顔料の塊は無く、押出
成形性、分散性共に問題は無いことが確認された。この
結果は本発明で言う着色剤組成物は、フィルムの他の成
形品にも採用できることを示している。
樹脂の熱分解の状態の実験の為のものである。即ち、塩
化ビニリデン/塩化ビニル共重合体(85/15重量
%)の重量平均分子量が本文記載のゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー法における4万のものと11万の
ものの二種類のポリマーに、エポキシ化アマニ油を着色
剤重量に対し各々2重量%添加し、カワタ社製の高速ミ
キサーにて3分間混合して、各々3kgのポリマーを用
意した。用意した二種類のポリマー500gの各々を、
ローラー表面温度150℃に調節した2軸加熱ローラー
(ローラー直径200mm、ローラー速比1:3、ロー
ラー間50μm)にて混練を行い、混練し始めてから1
分後に約1mmの厚みのシート状物(約1gのチップ)
を採取し、この色調を日本電色社製の色差計(Z−30
0A 反射法)にてb値を測定した。その後、混練し始
めてから5分毎に上記の測定をb値が50を超えるまで
繰り返し行い、同時に混練を行っている樹脂の温度を接
触式の温度計で測定した。測定した結果について、両者
の比較を図1にまとめて示す。
着色に用いた場合に顔料が均一に分散した良質の着色物
を得ることができ、又高濃度の着色を施す場合であって
も安定な押出性を保証し、且つフィルムに加工した場合
のフィルムの特性を充分保持することができる優れた着
色用組成物を提供できる。
分解の状況を示す実験図である。
Claims (1)
- 【請求項1】塩化ビニリデン系共重合体樹脂と顔料とを
含む着色用組成物であって、上記塩化ビニリデン系共重
合体樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィー法
による重量平均分子量が0.5万以上8万以下であるこ
と、および上記顔料の含有量が着色用組成物に対して9
0重量%以下であることを特徴とする塩化ビニリデン系
樹脂着色用組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13433294A JP3297529B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 塩化ビニリデン系樹脂着色用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13433294A JP3297529B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 塩化ビニリデン系樹脂着色用組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH083321A JPH083321A (ja) | 1996-01-09 |
| JP3297529B2 true JP3297529B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=15125869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13433294A Expired - Lifetime JP3297529B2 (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 塩化ビニリデン系樹脂着色用組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3297529B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP13433294A patent/JP3297529B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH083321A (ja) | 1996-01-09 |
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