JP3312860B2 - 耐振ラッチ装置 - Google Patents

耐振ラッチ装置

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JP3312860B2 JP16833997A JP16833997A JP3312860B2 JP 3312860 B2 JP3312860 B2 JP 3312860B2 JP 16833997 A JP16833997 A JP 16833997A JP 16833997 A JP16833997 A JP 16833997A JP 3312860 B2 JP3312860 B2 JP 3312860B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地震時に扉の開
きを防止するための耐振ラッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、収納箱の天板に、一定の揺れ
レベル(例えば120gal)以上で上下動する振り子
式の可動部を備えたラッチ本体を取付け、収納箱の扉に
上記可動部が上下動し且つ扉の開方向への移動により可
動部に引っ掛かることができるラッチ受けを取付けられ
た耐振ラッチ装置が知られている。そして、地震時に
は、天板に取付けられたラッチ本体の可動部が上下動
し、扉に取付けられたラッチ受けが扉と共に移動するこ
とで、ラッチ本体の可動部がラッチ受けに引っ掛かり、
扉は一定寸法で開いた状態で保持されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、大きな縦方
向の地震の後に、横揺れが発生したときには、ラッチ本
体の可動部とラッチ受けの位置がずれて引っ掛からなく
なる場合があり、この場合、耐振ラッチが確実に動作せ
ず、扉が開いて中の収納物が落下するという問題があ
る。また、ラッチ本体を収納箱の天板、ラッチ受けを扉
に取付ける場合において、ラッチ本体とラッチ受けが適
切な位置、方向に取付けられているかどうかの確認がで
きないという問題もあった。
【0004】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、地震時にラッチ本体の可動部とラッチ受けの位置
がずれるのを防いで、耐振ラッチを確実に動作させるこ
とができ、しかも、耐振ラッチの取付け時において、ラ
ッチ本体とラッチ受けが適切な位置、方向に取付けられ
ていることを容易に確認することができる耐振ラッチ装
置を提供することを課題とし、さらに、扉を閉じた状態
でラッチ本体とラッチ受けとを保持することができる耐
振ラッチ装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、収納箱2の天板3に、一定の揺れレベル
以上で上下動する可動部5を備えたラッチ本体4が取付
けられ、収納箱2の扉6に上記可動部5が上下動し且つ
扉6の開方向への移動により可動部5に引っ掛かること
ができるラッチ受け7が取付けられた耐振ラッチ装置に
おいて、ラッチ本体4又はラッチ受け7の一方に嵌め込
み用孔部8、他方に扉6を閉じた時に上記嵌め込み用孔
部8に着脱自在に嵌合する嵌め込み凸部9を設け、これ
ら位置決め手段10を構成する嵌め込み用孔部8と嵌め
込み凸部9との着脱方向Aを扉6の開閉方向Bと略一致
させ、上記可動部5は水平位置よりも下方への変位が阻
止されていると共に、水平位置よりも上方においてのみ
上下動自在となるようにラッチ本体4に揺動自在に支持
されており、上記ラッチ受け7には、可動部5が上下動
し且つ扉6が開方向に移動したときに、可動部5の先端
に設けた被係止部17が係止可能な係止部18が設けら
れていることを特徴としており、このように構成するこ
とで、地震時にラッチ本体4の可動部5とラッチ受け7
の位置がずれるのを防いで、耐振ラッチ1を確実に動作
させることができ、しかも、耐振ラッチ1の取付け時に
おいて、嵌め込み用孔部8と嵌め込み凸部9との嵌合に
よって、ラッチ本体4とラッチ受け7が適切な位置、方
向に取付けられていることを容易に確認することができ
る。
【0006】また、扉6を閉じた時にラッチ本体4に対
してラッチ受け7を着脱自在に保持するための保持手段
12を備えているのがのが好ましく、この場合、扉6を
閉じた状態でラッチ本体4とラッチ受け7とを保持する
ことができ、保持手段12と耐振ラッチ1による二段構
えで扉6が保持可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本実施形態の耐振ラッチ装置は、図2に示す
ように、例えば吊戸棚などの収納箱2の天板3に取付け
られたラッチ本体4と、収納箱2の扉6に取付けられた
ラッチ受け7と、扉6を閉じた状態でラッチ本体4に対
してラッチ受け7を位置決めするための位置決め手段1
0とで構成されている。
【0008】ラッチ本体4は、その上面部が固定ネジ2
0で収納箱2の天板3に固定されており、前面部には一
定の揺れレベル(例えば120gal)以上で上下動す
る振り子式の可動部5が設けられている。この可動部5
は図2(a)に示す水平位置よりも下方への変位が阻止
されていると共に、水平位置よりも上方においてのみ上
下動自在となるように、ラッチ本体4の前面下部に設け
た軸受け部21に揺動自在に支持されている。可動部5
は前方に向けてアーム状に突出しており、その先部にラ
ッチ受け7に係止可能な水平棒状の被係止部17が設け
られている。
【0009】ラッチ受け7は、断面逆L字状に形成さ
れ、扉6に固定ネジ22で取付けられる取付け部7a
と、取付け部7aの上端から後方に向かって突出した突
出部7bとから成り、突出部7bの後端下面側に、上記
可動部5が上下動し且つ扉6が開方向へ移動したときに
可動部5の被係止部17に引っ掛かることができるフッ
ク状の係止部18が垂設されている。
【0010】また、ラッチ本体4に対してラッチ受け7
を位置決めする位置決め手段10は、図1に示すよう
に、ラッチ本体4に設けられた嵌め込み用孔部8と、ラ
ッチ受け7に設けられた嵌め込み凸部9とで構成されて
いる。嵌め込み用孔部8は、ラッチ本体4の前面上部に
凹設されている。本実施形態では、嵌め込み用孔部8は
前方に開口した略矩形状に形成され、嵌め込み凸部9を
上下左右から包むことができる形状をしている。また、
嵌め込み凸部9はラッチ受け7の突出部7bの後端部か
ら後方に突出しており、嵌め込み用孔部8に着脱自在に
嵌合できる断面四角形状に形成されている。さらに、嵌
め込み用孔部8に対する嵌め込み凸部9の着脱方向Aは
扉6の開閉方向B(図2(b))と略一致しており、こ
れにより、地震時に大きな縦揺れ或いは横揺れがあって
も、嵌め込み凸部9は嵌め込み用孔部8内に保持され
て、ラッチ本体4とラッチ受け7との位置決め状態を維
持できるようになっている。なお、扉6の目地調整分の
寸法を考慮して、嵌め込み凸部9と嵌め込み用孔部8と
の間には図1(b)に示すように、上下左右に±3mm
程度の隙間Gを設けておくのが望ましい。
【0011】しかして、扉6を閉じた状態では、嵌め込
み凸部9は嵌め込み用孔部8に嵌め込まれて上下左右へ
の動きが止められているので、縦揺れや横揺れに対して
も、嵌め込み凸部9が嵌め込み用孔部8から離脱する心
配がなく、ラッチ本体4に対するラッチ受け7の位置決
め状態が維持される。従って、大きな縦方向の地震の後
に、横揺れが発生したときでも、ラッチ本体4の可動部
5とラッチ受け7の位置がずれることがないので、可動
部5がラッチ受け7に確実に引っ掛かることができ、こ
の結果、地震時に耐振ラッチ1が確実に動作して扉6が
開くのを防止できるので、例えば吊戸棚内の収納物が落
下したりする危険性を回避できるようになる。また人が
扉6を開くときには、嵌め込み凸部9が嵌め込み用孔部
8から抜け出ることによって扉6をスムーズに開くこと
ができ、扉6の開閉には何ら支障をきたさないものであ
る。
【0012】しかも、ラッチ本体4を収納箱2の天板
3、ラッチ受け7を扉6に取付ける場合にあっては、嵌
め込み凸部9と嵌め込み用孔部8との係止によって、ラ
ッチ本体4とラッチ受け7を適切な位置、方向に取付け
ることができる。つまり、ラッチ本体4とラッチ受け7
とが適切な位置に取付けられない場合は、扉6を閉じよ
うとしても嵌め込み凸部9がラッチ本体4の嵌め込み用
孔部8以外の部分にあたって扉6が閉まらなくなるた
め、ラッチ本体4とラッチ受け7が適切な位置、方向に
取付けられているかどうかの確認が容易にでき、これに
より、出荷時の品質確認が適切にでき、製品の信頼性を
高めることができる。
【0013】また、本実施形態では、ラッチ本体4に嵌
め込み凸部9、ラッチ受け7に嵌め込み用孔部8を設け
たが、もちろん、ラッチ本体4に嵌め込み用孔部8、ラ
ッチ受け7に嵌め込み凸部9を設けるようにしてもよ
い。本発明の他の実施形態として、扉6を閉じた時にラ
ッチ本体4に対してラッチ受け7を着脱自在に保持する
ための保持手段12を設けた場合を以下の図3〜図7に
おいて説明する。尚ラッチ本体4及びラッチ受け7の構
造、並びに位置決め手段10を構成する嵌め込み凸部9
及び嵌め込み用孔部8の構造は前記実施形態と同様であ
り、対応する部分には同一符号を付して詳しい説明は省
略する。
【0014】図3は、保持手段12としてラッチ本体4
の内部に磁石13を埋め込み、ラッチ受け7の前面に金
属片14を取付け、扉6を閉じて嵌め込み凸部9が嵌め
込み用孔部8に嵌合されたときに金属片14が磁石13
に磁着されることによって、ラッチ本体4に対してラッ
チ受け7は磁石13の磁力で着脱自在に保持されるよう
になる。従って、地震時には嵌め込み凸部9の先端部と
嵌め込み用孔部8とによる位置決め効果に加えて、磁石
13の磁力によって小さな揺れレベルでは扉6が開くの
を防止でき、さらに大きな揺れ(例えば120gal以
上)となって、扉6が開方向に移動したときにはラッチ
本体4の可動部5の上下動によってラッチ受け7が可動
部5に引っ掛かり、扉6の開きを防止できるようにな
る。このように磁石13と耐振ラッチ1との二段構えで
扉6を保持できるので、より安全性を高めることができ
る。また、人が扉6を開くときには、磁石13の反発力
がかかる程度であり、扉6を支障なく開くことができる
と共に、閉じたときには磁石13によって扉6がカチッ
と閉まるので、ラッチ本体4とラッチ受け7が適切な位
置、方向に取付けられているかどうかの確認が一層容易
となる。
【0015】また、保持手段12の他の実施形態とし
て、図4及び図5に示すように、ラッチ本体4の嵌め込
み用孔部8の内部に、弾性力を有する平面視コ字状のク
リップ15を前方に開口して取付けると共に、嵌め込み
凸部9の先端をやや太めに形成し、扉6を閉じたときに
上記クリップ15にて嵌め込み凸部9の先端部を両側か
ら挟持するようにしてもよい。この場合、クリップ15
の挟持力によって小さな揺れレベルにおいて扉6が開く
のを防止でき、安全性がより高められると共に、クリッ
プ15を嵌め込み用孔部8内に取付けるだけでよいの
で、組立て性も良くなる。さらに、人が扉6を開くとき
には、嵌め込み凸部9はクリップ15から容易に離脱で
き、扉6を支障なく開くことができると共に、閉じたと
きにはクリップ15に嵌め込み凸部9が挟み込まれる時
のクリック感が得られるので、ラッチ本体4とラッチ受
け7が適切な位置、方向に取付けられているかどうかの
確認が一層容易となる。
【0016】保持手段12の更に他の実施形態として、
図6及び図7に示すように、ラッチ受け7に、扉6を閉
じたときにラッチ本体4の可動部5に着脱自在に引っ掛
かる引掛け部16を設けるようにしてもよい。この引掛
け部16は、図7に示すように、下方に向けて略山形状
に突出していると共に、ラッチ本体4の可動部5の先端
に設けた被係止部17を乗り越えることができる丸みを
持った形状をしている。従って、扉6を閉じたときに、
引掛け部16が可動部5の被係止部17を乗り越えて図
7の状態となり、小さな揺れレベルでは引掛け部16と
被係止部17との係止力によって扉6は開かず、安全性
がより高められると共に、ラッチ受け7内に引掛け部1
6を設けるだけでよいので、組立て性も良くなる。さら
に、人が扉6を開くときには、引掛け部16が被係止部
17を乗り越えるときのカチット音がでる程度であり、
扉6を支障なく開くことができると共に、閉じたときに
は引掛け部16が被係止部17を乗り越えるときのクリ
ック感によってラッチ本体4とラッチ受け7が適切な位
置、方向に取付けられているかどうかの確認を一層容易
に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、収納箱の天板に、一定の揺れレベル
以上で上下動する可動部を備えたラッチ本体が取付けら
れ、収納箱の扉に上記可動部が上下動し且つ扉の開方向
への移動により可動部に引っ掛かることができるラッチ
受けが取付けられた耐振ラッチ装置において、ラッチ本
体又はラッチ受けの一方に嵌め込み用孔部、他方に扉を
閉じた時に上記嵌め込み用孔部に着脱自在に嵌合する嵌
め込み凸部を設け、これら位置決め手段を構成する嵌め
込み用孔部と嵌め込み凸部との着脱方向を扉の開閉方向
と略一致させ、上記可動部は水平位置よりも下方への変
位が阻止されていると共に、水平位置よりも上方におい
てのみ上下動自在となるようにラッチ本体に揺動自在に
支持されており、上記ラッチ受けには、可動部が上下動
し且つ扉が開方向に移動したときに、可動部の先端に設
けた被係止部が係止可能な係止部が設けられているか
ら、扉を閉じた状態では、嵌め込み凸部は嵌め込み用孔
部に嵌め込まれて上下左右への動きが止められるので、
縦揺れや横揺れに対しても、嵌め込み凸部が嵌め込み用
孔部から離脱する心配がなく、ラッチ本体に対するラッ
チ受けの位置決め状態が維持される。従って、大きな縦
方向の地震の後に、横揺れが発生したときでも、ラッチ
本体の可動部とラッチ受けの位置がずれることがないの
で、可動部が水平位置よりも上方において上下動し且つ
扉が開方向へ移動したときにはラッチ受けの係止部に対
して可動部の被係止部が確実に引っ掛かることができ、
この結果、地震時に耐振ラッチが確実に動作して扉が開
くのを防止でき、収納物が落下したりする危険性を回避
できると共に、人が扉を開くときには、嵌め込み凸部が
嵌め込み用孔部から抜け出ることによって扉をスムーズ
に開くことができる。さらに、ラッチ本体を収納箱の天
板、ラッチ受けを扉に取付ける場合にあっては、嵌め込
み凸部と嵌め込み用孔部との係止によって、ラッチ本体
とラッチ受けを適切な位置、方向に取付けることができ
るので、出荷時の品質確認が適切にでき、製品の信頼性
を高めることができるものである。
【0018】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、扉を閉じた時にラッチ本体に対して
ラッチ受けを着脱自在に保持するための保持手段を備え
ているから、小さな揺れレベルでは保持手段によって扉
を閉じた状態で保持できるので、保持手段による保持力
と耐振ラッチとの二段構えで扉を保持できるようにな
り、より安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態の一例を示す分解斜
視図、(b)は嵌め込み用孔部と嵌め込み凸部との寸法
関係の説明図である。
【図2】(a)は同上の耐振ラッチを説明する平面図、
(b)は側面図、(c)はラッチ受けを備えた扉の裏面
図である。
【図3】他の実施形態を示し、(a)は平面図、(b)
は側面図、(c)はラッチ受けを備えた扉の裏面図であ
る。
【図4】更に他の実施形態を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)はラッチ受けを備えた扉の裏面
図である。
【図5】図4のクリップを説明する斜視図である。
【図6】更に他の実施形態を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)はラッチ受けを備えた扉の裏面
図である。
【図7】図6の引掛け部の説明図である。
【符号の説明】
1 耐振ラッチ 2 収納箱 3 天板 4 ラッチ本体 5 可動部 6 扉 7 ラッチ受け 8 嵌め込み用孔部 9 嵌め込み凸部 12 保持手段 A 着脱方向 B 扉の開閉方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05C 21/02 A47B 96/00 E05C 3/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納箱の天板に、一定の揺れレベル以上
    で上下動する可動部を備えたラッチ本体が取付けられ、
    収納箱の扉に上記可動部が上下動し且つ扉の開方向への
    移動により可動部に引っ掛かることができるラッチ受け
    が取付けられた耐振ラッチ装置において、ラッチ本体又
    はラッチ受けの一方に嵌め込み用孔部、他方に扉を閉じ
    た時に上記嵌め込み用孔部に着脱自在に嵌合する嵌め込
    み凸部を設け、これら位置決め手段を構成する嵌め込み
    用孔部と嵌め込み凸部との着脱方向を扉の開閉方向と略
    一致させ、上記可動部は水平位置よりも下方への変位が
    阻止されていると共に、水平位置よりも上方においての
    み上下動自在となるようにラッチ本体に揺動自在に支持
    されており、上記ラッチ受けには、可動部が上下動し且
    つ扉が開方向に移動したときに、可動部の先端に設けた
    被係止部が係止可能な係止部が設けられていることを特
    徴とする耐振ラッチ装置。
  2. 【請求項2】 扉を閉じた時にラッチ本体に対してラッ
    チ受けを着脱自在に保持するための保持手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載の耐振ラッチ装置。
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