JP3325760B2 - アナログ演算装置のオフセット電圧補償方法およびアナログ演算装置 - Google Patents

アナログ演算装置のオフセット電圧補償方法およびアナログ演算装置

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JP3325760B2
JP3325760B2 JP02277996A JP2277996A JP3325760B2 JP 3325760 B2 JP3325760 B2 JP 3325760B2 JP 02277996 A JP02277996 A JP 02277996A JP 2277996 A JP2277996 A JP 2277996A JP 3325760 B2 JP3325760 B2 JP 3325760B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力キャパシタお
よびアンプを備え、乗算回路やサンプルホールド回路な
どとして好適に実施されるアナログ演算装置のオフセッ
ト電圧を補償するための方法、およびオフセット電圧補
償機能を備えるアナログ演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ入力信号を演算処理することに
よって、該信号の圧縮やフィルタリングを行い、アナロ
グまたはデジタル出力を得るようにしたアナログ演算装
置に、近年さまざまな応用が考えられている。このよう
なアナログ演算装置を用いることによって、該アナログ
演算装置の出力に対して行われるデジタル演算処理の飛
躍的な削減などを可能とすることができる。
【0003】このため、前記アナログ演算装置は、たと
えば本件出願人が特願平7−162687号で提案した
ような、イメージセンサからのアナログ出力電圧に所定
の係数を乗算する乗算回路などとして好適に用いられて
いる。上述のようなアナログ演算装置は、入力キャパシ
タおよびアンプを備える構成を基本とし、たとえば前記
乗算回路として用いられた例が特開平6−215164
号公報で示されている。
【0004】図8は、典型的な従来技術のアナログ演算
装置1の構成を示すブロック図である。このアナログ演
算装置1は、演算処理のためのアンプA、入力キャパシ
タCiおよび帰還キャパシタCfと、後述するオフセッ
ト電圧補償のためのスイッチS1〜S3および制御回路
2とを備えて構成されている。前記アンプAは、CMO
Sインバータなどで実現される。以下、アンプAをこの
CMOSインバータで構成した反転アンプとして説明す
る。
【0005】前記アンプAへの入力電圧をViとし、ア
ンプAからの出力電圧をVoとし、アンプAのゲインを
Gとするとき、該アンプAの入出力特性は、 Vo−Vr=−G(Vi−Vr) …(1) で表される。ただし、Vrは、アンプAの動作点電圧、
すなわちVo=Viが成立するときの入力電圧である。
【0006】上述のように構成されるアナログ演算装置
1において、アンプAの入力端のノードP1について考
えると、該ノードP1と、入力ライン3との間には入力
キャパシタCiが介在されており、出力ライン4との間
には帰還キャパシタCfが介在されており、さらにアン
プAの入力がMOSFETのゲートであるときには、該
ノードP1はフローティングとなってしまう。このた
め、製造された時点で、および演算処理に伴って該ノー
ドP1に蓄積される電荷によって、オフセット電圧が発
生してしまう。また、前記オフセット電圧は、デバイス
物性の経年変化および温度等によっても変化する。
【0007】このため、前記電荷を除去してオフセット
電圧補償を行うために、前記スイッチS1〜S3および
制御回路2が設けられている。前記スイッチS1,S2
は、制御回路2からの図9(a)で示す制御信号CTL
1によって切換制御され、スイッチS3は、制御回路2
からの図9(b)で示す制御信号CTL2によって導通
/遮断制御される。
【0008】図9において時刻t1より以前で示すよう
に、通常の演算処理時には、制御回路2は、前記制御信
号CTL1,CTL2を、ともにローレベルとしてい
る。これによって、スイッチS1は入力キャパシタCi
に接続される共通接点S1aを前記入力ライン3に接続
される個別接点S1bに導通しており、スイッチS2は
前記帰還キャパシタCfに接続される共通接点S2aを
前記出力ライン4およびアンプAの出力端のノードP2
に接続される個別接点S2bに導通しており、スイッチ
S3は遮断している。こうして、アンプAの入力段に入
力キャパシタCiが介在され、また入出力間に帰還キャ
パシタCfが介在されている。
【0009】これに対して、オフセット電圧の補償動作
時には、制御回路2は、時刻t1で示すように、前記制
御信号CTL1,CTL2をハイレベルとする。これに
よって、スイッチS3が導通し、アンプAの入出力端間
がホロア結合となって、前記ノードP1に蓄積されてい
た電荷は出力ライン4に流出して除去される。
【0010】また、スイッチS1,S2は、制御回路2
から予め定める基準電圧Vrefが与えられる個別接点
S1c,S2cにそれぞれ導通する。前記基準電圧Vr
efは、所望とする動作点電圧に選ばれ、たとえばアン
プAへの電源電圧をVddとするとき、Vdd/2に選
ばれる。したがって、このときのアンプAの入出力は、 Vout=Vref+Vost …(2) で表される。ただし、Voutは該アナログ演算装置1
の出力電圧であり、Vostはオフセット電圧である。
【0011】したがって、キャパシタCi,Cfの一端
にはそれぞれ前記基準電圧Vrefが印加され、キャパ
シタCi,Cfの他端にはそれぞれ電圧Vref+Vo
stが印加され、該キャパシタCi,Cfにはオフセッ
ト電圧Vostに対応した電荷、すなわちオフセット電
圧Vostを補償することができる電荷が蓄積される。
【0012】その後、制御回路2は、時刻t2で示され
るように、制御信号CTL2をローレベルとし、これに
よってスイッチS3を遮断して、前記ノードP1をフロ
ーティング状態とした後、時刻t3において、制御信号
CTL1をローレベルとし、スイッチS1,S2をそれ
ぞれ個別接点S1b,S2bに導通して演算処理の可能
な状態として、オフセット電圧の補償動作を終了する。
【0013】こうしてオフセット電圧の補償が終了した
後のアナログ演算装置1の入出力特性は、入力電圧をV
inとするとき、 Vout−Vref=−(Ci/Cf)(Vin−Vref) …(3) となる。ただし、アンプAのゲインGは、充分大きいと
し、入力インピーダンスは無限大とする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成され
たアナログ演算装置1において、該アナログ演算装置1
が集積回路に形成される場合、前記スイッチS3は、た
とえば図10で示されるように、CMOS構造の一対の
トランジスタQ1,Q2と、反転バッファB1とを備え
て構成されている。
【0015】したがって、前記制御信号CTL2がロー
レベルとなって遮断すべき状態であっても、暗電流等の
微少なリーク電流が該スイッチS3を介して流れ、ノー
ドP1の電荷量を、長期間に亘ってオフセット電圧を補
償することができる値に保つことが不可能であるという
問題がある。そのため、頻繁に上述のようなオフセット
電圧の補償動作を行う必要があり、演算速度の低下や、
制御回路2の回路構成の煩雑化を招くという問題があ
る。
【0016】この点、ノードP1における電荷量を厳密
に規定して製造し、スイッチS3を設けないようにする
ことが考えられる。しかしながらこのような構成では、
上述のようなスイッチS3による不具合を防止すること
はできるけれども、集積回路で形成するにあたって、そ
のような電荷量の厳密な制御は非常に困難である。
【0017】さらにまた、製造上のばらつき等によっ
て、前記基準電圧Vrefに所望とする設計値Vref
0からずれが生じる。このずれによる入力オフセット電
圧Vostを、 Vost=Vref−Vref0 …(4) と定義すると、上述のようなオフセット電圧補償後のノ
ードP1の電荷総量Qを、 Q=Ci・Vost …(5) と表すことができる。したがって、この電荷総量Qを考
慮すると、前記式3で示す入出力特性は、 Vout−Vref =−(Ci/Cf)(Vin−Vref)+(Ci/Cf)Vost …(6) と表すことができ、(Ci/Cf)Vostが演算誤差
となって、演算精度の劣化を招くという問題もある。
【0018】本発明の目的は、演算速度および演算精度
を向上することができるアナログ演算装置のオフセット
電圧補償方法およびアナログ演算装置を提供することで
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るア
ナログ演算装置のオフセット電圧補償方法は、入力キャ
パシタおよびアンプを備え、前記アンプの入力端がフロ
ーティングゲートとなるアナログ演算装置のオフセット
電圧補償方法において、前記フローティングゲートに存
在し、オフセット電圧の要因となる電荷の量を、ホット
キャリアの注入、またはトンネル効果による電荷の引抜
きの少なくともいずれか一方を用いて制御することを特
徴とする。
【0020】上記の構成によれば、予め定める入力に対
する演算結果などに基づいて、アンプの入力端における
電荷量を推定し、ホットキャリアの注入またはトンネル
効果による電荷の引抜きの少なくともいずれか一方を行
うことによって、オフセット電圧を補償することができ
る所望とする電荷量に制御する。このようにして電荷量
を制御すると、ホロア結合用のスイッチなどが設けられ
ていないフローティングゲートである該入力端の電荷
は、長期間に亘って安定に保持される。
【0021】したがって、頻繁に上述のようなオフセッ
ト電圧の補償動作を行う必要はなく、演算速度を向上す
ることができるとともに、演算精度を向上することもで
きる。
【0022】また請求項2の発明に係るアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法は、入力キャパシタおよび
アンプを備え、前記アンプの入力端がフローティングゲ
ートとなるアナログ演算装置のオフセット電圧補償方法
において、前記フローティングゲートに存在し、オフセ
ット電圧の要因となる電荷の量を判定し、その判定結果
に応答して、ホットキャリアの前記フローティングゲー
トへの注入、またはトンネル効果による前記フローティ
ングゲートからの電荷の引抜きの少なくともいずれか一
方を行うことを特徴とする。
【0023】上記の構成によれば、入力キャパシタを介
して予め定める基準電圧などの所定の電圧を印加し、そ
れに応答したアンプの出力に基づいて、オフセット電圧
が補償されるまで電荷の注入または引抜きが行われる。
【0024】したがって、前記入力端における電荷を所
望とする電荷量に高精度に制御することができる。
【0025】さらにまた請求項3の発明に係るアナログ
演算装置のオフセット電圧補償方法は、それぞれ入力キ
ャパシタおよびアンプを備え、前記アンプの入力端がフ
ローティングゲートとなる複数チャネル構成のアナログ
演算装置のオフセット電圧補償方法において、前記各ア
ンプのフローティングゲートに存在し、オフセット電圧
の要因となる電荷の量を、ホットキャリアの注入を用い
て、相互に等しくなるように制御することを特徴とす
る。
【0026】上記の構成によれば、複数チャネル構成の
アナログ演算装置の各アンプに対して、予め定める入力
を与え、それに応答した演算結果などに基づいて、各ア
ンプの入力端における電荷量を推定し、ホットキャリア
の注入によって、各アンプの入力端における電荷量を相
互に等しく、すなわち各アンプのオフセット電圧を相互
に等しくする。
【0027】したがって、最も電荷量の多いチャネルの
アンプに対応して、残余のアンプの注入動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を等しくするこ
とができ、簡単にオフセット電圧補償を行うことができ
る。
【0028】また請求項4の発明に係るアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法は、それぞれ入力キャパシ
タおよびアンプを備え、前記アンプの入力端がフローテ
ィングゲートとなる複数チャネル構成のアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法において、前記各アンプの
フローティングゲートに存在し、オフセット電圧の要因
となる電荷の量を判定し、その判定結果に応答して、各
アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるように、ホ
ットキャリアの前記フローティングゲートへの注入を行
うことを特徴とする。
【0029】上記の構成によれば、予め定める基準電圧
などの所定の電圧を印加し、それに応答したアンプの出
力に基づいて、各アンプ間のオフセット電圧が相互に等
しくなるまでホットキャリアの注入が行われる。
【0030】したがって、最も電荷量の多いチャネルの
アンプに対応して、残余のアンプの注入動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を高精度に等し
くすることができ、簡単にオフセット電圧補償を行うこ
とができる。
【0031】さらにまた請求項5の発明に係るアナログ
演算装置のオフセット電圧補償方法は、それぞれ入力キ
ャパシタおよびアンプを備え、前記アンプの入力端がフ
ローティングゲートとなる複数チャネル構成のアナログ
演算装置のオフセット電圧補償方法において、前記各ア
ンプのフローティングゲートに存在し、オフセット電圧
の要因となる電荷の量を、トンネル効果による電荷の引
抜きを用いて、相互に等しくなるように制御することを
特徴とする。
【0032】上記の構成によれば、複数チャネル構成の
アナログ演算装置の各アンプに対して、予め定める入力
を与え、それに応答した演算結果などに基づいて、各ア
ンプの入力端における電荷量を推定し、トンネル効果に
よる電荷の引抜によって、各アンプの入力端における電
荷量を相互に等しく、すなわち各アンプのオフセット電
圧を相互に等しくする。
【0033】したがって、最も電荷量の少いチャネルの
アンプに対応して、残余のアンプの引抜動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を等しくするこ
とができ、簡単にオフセット電圧補償を行うことができ
る。
【0034】また請求項6の発明に係るアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法は、それぞれ入力キャパシ
タおよびアンプを備え、前記アンプの入力端がフローテ
ィングゲートとなる複数チャネル構成のアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法において、前記各アンプの
フローティングゲートに存在し、オフセット電圧の要因
となる電荷の量を判定し、その判定結果に応答して、各
アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるように、ト
ンネル効果による前記フローティングゲートからの電荷
の引抜きを行うことを特徴とする。
【0035】上記の構成によれば、予め定める基準電圧
などの所定の電圧を印加し、それに応答したアンプの出
力に基づいて、各アンプ間のオフセット電圧が相互に等
しくなるまで電荷の引抜きが行われる。
【0036】したがって、最も電荷量の少いチャネルの
アンプに対応して、残余のアンプの引抜動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を高精度に等し
くすることができ、簡単にオフセット電圧補償を行うこ
とができる。
【0037】さらにまた請求項7の発明に係るアナログ
演算装置のオフセット電圧補償方法では、前記アナログ
演算装置は、さらに帰還キャパシタを備え、乗算器とし
て用いられることを特徴とする。
【0038】上記の構成によれば、前記入力キャパシタ
およびアンプを備えるコンパレータなどの構成だけでな
く、さらに帰還キャパシタを備える乗算器にも本発明を
好適に実施することができる。
【0039】また請求項8の発明に係るアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法は、前記オフセット電圧が
補償されたか否かを判定するために、スイッチドキャパ
シタ回路によって入力オフセット電圧を補償した差動増
幅アンプを用いることを特徴とする。
【0040】上記の構成によれば、補償判定用の差動増
幅アンプも、その入力端に設けられるキャパシタの電荷
が、スイッチングによって予めリセットされている。
【0041】したがって、アンプのオフセット電圧が補
償されたか否かを高精度に判定することができる。
【0042】さらにまた請求項9の発明に係るアナログ
演算装置は、入力キャパシタおよびアンプを備え、前記
アンプの入力端がフローティングゲートとなるアナログ
演算装置において、前記アンプに関連して設けられ、該
アンプのフローティングゲートに接続されるフローティ
ングゲートを有し、前記アンプのフローティングゲート
に存在し、オフセット電圧の要因となる電荷に対して、
該アンプのフローティングゲートへのホットキャリアの
注入、または該フローティングゲートからのトンネル効
果による電荷の引抜きの少なくともいずれか一方を行う
ことができる電荷入出力手段と、前記オフセット電圧が
0となるように、前記電荷入出力手段による注入量また
は引抜量を制御する制御手段とを含むことを特徴とす
る。
【0043】上記の構成によれば、予め定める入力に対
する演算結果などに基づいて、アンプの入力端における
電荷量を推定し、ホットキャリアの注入またはトンネル
効果による電荷の引抜きの少なくともいずれか一方を行
うことによって、オフセット電圧を補償することができ
る所望とする電荷量に制御する。このようにして電荷量
を制御すると、ホロア結合用のスイッチなどが設けられ
ていないフローティングゲートである該入力端の電荷
は、長期間に亘って安定に保持される。
【0044】したがって、頻繁に上述のようなオフセッ
ト電圧の補償動作を行う必要はなく、演算速度を向上す
ることができるとともに、演算精度を向上することもで
きる。
【0045】また請求項10の発明に係るアナログ演算
装置は、入力キャパシタおよびアンプを備え、前記アン
プの入力端がフローティングゲートとなるアナログ演算
装置において、前記アンプに関連して設けられ、該アン
プのフローティングゲートに接続されるフローティング
ゲートを有し、前記アンプのフローティングゲートに存
在し、オフセット電圧の要因となる電荷に対して、該ア
ンプのフローティングゲートへのホットキャリアの注
入、または前記フローティングゲートからのトンネル効
果による電荷の引抜きの少なくともいずれか一方を行う
ことができる電荷入出力手段と、前記アンプのフローテ
ィングゲートに存在する電荷の量を判定することができ
る判定手段と、前記判定手段の判定結果に応答して、前
記オフセット電圧が0となるように、前記電荷入出力手
段による注入量または引抜量を制御する制御手段とを含
むことを特徴とする。
【0046】上記の構成によれば、入力キャパシタを介
して予め定める基準電圧などの所定の電圧を印加し、そ
れに応答したアンプの出力に基づいて、オフセット電圧
が補償されるまで電荷の注入または引抜きが行われる。
【0047】したがって、前記入力端における電荷を所
望とする電荷量に高精度に制御することができる。
【0048】さらにまた請求項11の発明に係るアナロ
グ演算装置は、それぞれ入力キャパシタおよびアンプを
備え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとな
る複数チャネル構成のアナログ演算装置において、前記
各アンプに関連して設けられ、該アンプのフローティン
グゲートに接続されるフローティングゲートを有し、前
記アンプのフローティングゲートに存在し、オフセット
電圧の要因となる電荷に対して、該アンプのフローティ
ングゲートへのホットキャリアの注入を行うことができ
る電荷入力手段と、前記各アンプのオフセット電圧が相
互に等しくなるように、前記電荷入力手段による注入量
を制御する制御手段とを含むことを特徴とする。
【0049】上記の構成によれば、複数チャネル構成の
アナログ演算装置の各アンプに対して、予め定める入力
を与え、それに応答した演算結果などに基づいて、各ア
ンプの入力端における電荷量を推定し、ホットキャリア
の注入によって、各アンプの入力端における電荷量を相
互に等しく、すなわち各アンプのオフセット電圧を相互
に等しくする。
【0050】したがって、最も電荷量の多いチャネルの
アンプに対応して、残余のアンプの注入動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を等しくするこ
とができ、簡単にオフセット電圧補償を行うことができ
る。
【0051】また請求項12の発明に係るアナログ演算
装置は、それぞれ入力キャパシタおよびアンプを備え、
前記アンプの入力端がフローティングゲートとなる複数
チャネル構成のアナログ演算装置において、前記各アン
プに関連して設けられ、該アンプのフローティングゲー
トに接続されるフローティングゲートを有し、前記アン
プのフローティングゲートに存在し、オフセット電圧の
要因となる電荷に対して、該アンプのフローティングゲ
ートへのホットキャリアの注入を行うことができる電荷
入力手段と、前記各アンプのフローティングゲートに存
在する電荷の量を判定することができる判定手段と、前
記判定手段の判定結果に応答して、前記各アンプのオフ
セット電圧が相互に等しくなるように、前記電荷入力手
段による注入量を制御する制御手段とを含むことを特徴
とする。
【0052】上記の構成によれば、予め定める基準電圧
などの所定の電圧を印加し、それに応答したアンプの出
力に基づいて、各アンプ間のオフセット電圧が相互に等
しくなるまで電荷の注入が行われる。
【0053】したがって、最も電荷量の多いチャネルの
アンプに対応して、残余のアンプの注入動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を高精度に等し
くすることができ、簡単にオフセット電圧補償を行うこ
とができる。
【0054】さらにまた請求項13の発明に係るアナロ
グ演算装置は、それぞれ入力キャパシタおよびアンプを
備え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとな
る複数チャネル構成のアナログ演算装置において、前記
各アンプに関連して設けられ、該アンプのフローティン
グゲートに接続されるフローティングゲートを有し、前
記アンプのフローティングゲートに存在し、オフセット
電圧の要因となる電荷に対して、該アンプのフローティ
ングゲートからのトンネル効果による電荷の引抜きを行
うことができる電荷出力手段と、前記各アンプのオフセ
ット電圧が相互に等しくなるように、前記電荷出力手段
による引抜量を制御する制御手段とを含むことを特徴と
する。
【0055】上記の構成によれば、複数チャネル構成の
アナログ演算装置の各アンプに対して、予め定める入力
を与え、それに応答した演算結果などに基づいて、各ア
ンプの入力端における電荷量を推定し、トンネル効果に
よる電荷の引抜によって、各アンプの入力端における電
荷量を相互に等しく、すなわち各アンプのオフセット電
圧を相互に等しくする。
【0056】したがって、最も電荷量の少いチャネルの
アンプに対応して、残余のアンプの引抜動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を等しくするこ
とができ、簡単にオフセット電圧補償を行うことができ
る。
【0057】また請求項14の発明に係るアナログ演算
装置は、それぞれ入力キャパシタおよびアンプを備え、
前記アンプの入力端がフローティングゲートとなる複数
チャネル構成のアナログ演算装置において、前記各アン
プに関連して設けられ、該アンプのフローティングゲー
トに接続されるフローティングゲートを有し、前記アン
プのフローティングゲートに存在し、オフセット電圧の
要因となる電荷に対して、該アンプのフローティングゲ
ートからのトンネル効果による電荷の引抜きを行うこと
ができる電荷出力手段と、前記各アンプのフローティン
グゲートに存在する電荷の量を判定することができる判
定手段と、前記判定手段の判定結果に応答して、前記各
アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるように、前
記電荷出力手段による引抜量を制御する制御手段とを含
むことを特徴とする。
【0058】上記の構成によれば、予め定める基準電圧
などの所定の電圧を印加し、それに応答したアンプの出
力に基づいて、各アンプ間のオフセット電圧が相互に等
しくなるまで電荷の引抜きが行われる。
【0059】したがって、最も電荷量の少いチャネルの
アンプに対応して、残余のアンプの引抜動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を高精度に等し
くすることができ、簡単にオフセット電圧補償を行うこ
とができる。
【0060】さらにまた請求項15の発明に係るアナロ
グ演算装置は、帰還キャパシタをさらに備え、乗算器と
して用いられることを特徴とする。
【0061】上記の構成によれば、前記入力キャパシタ
およびアンプを備えるコンパレータなどの構成だけでな
く、さらに帰還キャパシタを備える乗算器にも本発明を
好適に実施することができる。
【0062】また請求項16の発明に係るアナログ演算
装置は、前記オフセット電圧が補償されたか否かを判定
するために、スイッチドキャパシタ回路によって入力オ
フセット電圧を補償した差動増幅アンプを用いることを
特徴とする。
【0063】上記の構成によれば、補償判定用の差動増
幅アンプも、その入力端に設けられるキャパシタの電荷
が、スイッチングによって予めリセットされている。
【0064】したがって、アンプのオフセット電圧が補
償されたか否かを高精度に判定することができる。
【0065】さらにまた請求項17の発明に係るアナロ
グ演算装置は、前記入力キャパシタおよびアンプととも
に前記電荷入出力手段を集積回路として一体で形成し、
前記制御手段が該集積回路に接続された状態で前記オフ
セット電圧補償が行われ、オフセット電圧補償後に前記
集積回路をパッケージにアセンブルすることを特徴とす
る。
【0066】上記の構成によれば、本発明に係るアナロ
グ演算装置は長期間に亘ってアンプの入力端の電荷を安
定して保持することができることを利用して、オフセッ
ト電圧補償を行った後、アンプおよび入力キャパシタ等
を集積回路パッケージにアセンブルする。
【0067】したがって、集積回路チップに演算処理に
関りのない制御回路等を形成する必要はなく、集積回路
の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0068】また請求項18の発明に係るアナログ演算
装置は、電源投入を検知したときには、前記制御手段を
起動して、オフセット電圧補償動作を行わせる起動手段
を備えることを特徴とする。
【0069】上記の構成によれば、演算処理の開始時に
は常にオフセット電圧の補償が行われており、正確な演
算動作を行うことができるとともに、制御手段に、たと
えば予め定める時間毎にオフセット電圧補償動作を起動
するためのタイミング発生回路等の煩雑な構成を設ける
必要がなくなり、制御手段の構成を簡略化することがで
きる。
【0070】さらにまた請求項19の発明に係るアナロ
グ演算装置では、前記電荷入出力手段、電荷入力手段ま
たは電荷出力手段は、フローティングゲートMOSで実
現されることを特徴とする。
【0071】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1〜
図5に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0072】図1は、本発明の実施の一形態のアナログ
演算装置11のオフセット電圧補償動作を説明するため
のブロック図である。このアナログ演算装置11は、演
算処理のためのアンプA、入力キャパシタCiおよび帰
還キャパシタCfを備える乗算器であり、後述するオフ
セット電圧補償のためのスイッチS1,S2,S3、フ
ローティングゲートMOS12、判定回路13、制御回
路14および起動回路17をさらに備えて構成されてい
る。
【0073】前記アンプAは、CMOSインバータなど
で実現される。したがって、前記キャパシタCi,Cf
およびCMOSインバータのフローティングゲートに接
続されるノードP1は、フローティングノードとなる。
以下、アンプAをこのCMOSインバータで構成した反
転アンプとして説明する。
【0074】アンプAの入力端であるノードP1には、
入力ライン15への入力電圧Vinが、スイッチS3,
S1および入力キャパシタCiを介して与えられる。ま
たこのアンプAの出力電圧Voutは、出力ライン16
へ導出されるとともに、スイッチS2および帰還キャパ
シタCfを介して前記ノードP1に帰還される。
【0075】このため、通常の演算処理時には、図2で
示すように、制御回路14によって、スイッチS1で
は、入力キャパシタCiに接続される共通接点S1aが
入力ライン15側の個別接点S1bに導通されており、
またスイッチS2では、前記帰還キャパシタCfに接続
される共通接点S2aがアンプAの出力端であるノード
P2に接続される個別接点S2bに導通されている。さ
らにまた、入力選択用のスイッチS3では、前記個別接
点S1bに接続される共通接点S3aと、前記入力ライ
ン15に接続される個別接点S3cとが導通されてい
る。このようにして、アンプAの入力電圧をViとし、
出力電圧VoutをVoとし、ゲインをGとし、動作点
電圧をVrとするとき、前記式1で示すような入出力特
性を備える帰還アンプが構成されている。
【0076】スイッチS1,S2,S3は、前記オフセ
ット電圧補償のために設けられており、図1(a)で示
す後述するキャパシタCi,Cfの電荷制御動作時に
は、前記制御回路14からの制御信号CTL1がハイレ
ベルとなり、該制御回路14から予め定める引込電圧V
fが印加される個別接点S1c,S2cにそれぞれ導通
される。
【0077】これに対して、図1(b)で示す後述する
判定動作時には、前記制御信号CTL1はローレベルと
なり、スイッチS1,S2は、図2と同様に、個別接点
S1b,S2bにそれぞれ導通される。また、判定動作
時には、制御回路14からの後述する制御信号CTL1
1がハイレベルとなり、スイッチS3は制御回路14か
ら動作点電圧である基準電圧Vrefが与えられている
個別接点S3bに導通する。これによって、入力キャパ
シタCiには前記基準電圧Vrefが印加される。
【0078】このように構成されるアンプAの構成に関
連して、本発明では、前記式2で示すオフセット電圧V
ostの発生要因であるノードP1の電荷を、該ノード
P1をフローティング状態のままで制御可能とするため
に、後述するフローティングゲートMOS12を設けて
いる。また、このフローティングゲートMOS12を制
御するための制御回路14を設けている。フローティン
グゲートMOS12のフローティングノードNfは前記
ノードP1に接続され、ノードNd,Ntは前記制御回
路14に接続され、ノードNsは接地されている。な
お、以下の説明では、「電荷」という語は、特に明記し
ない限り、負電荷を表すものとする。したがって、請求
の範囲における「ホットキャリア」という語は、以下の
説明では、ホットエレクトロンを表すものとする。
【0079】図2で示す演算処理時におけるアナログ演
算装置11の入出力特性は、 Vout−Vref =−(1/Cf){Ci(Vin−Vref)+Q−(Ci+Cf)Vost} …(7) で与えられる。ここで、QはノードP1に蓄えられてい
る電荷量であり、Vostは、アンプAの入力オフセッ
トで、動作点電圧をVrとすると、 Vost=Vr−Vref …(8) で定義される。したがって、 Q=(Ci+Cf)Vost …(9) とすることによって、ノードP1にオフセット電圧Vo
stを補償することができる電荷が蓄積され、正確な演
算動作が可能となることが理解される。本発明では、こ
の考え方を適用する。
【0080】図3は、前記フローティングゲートMOS
12の一構造例を模式的に示す断面図である。このフロ
ーティングゲートMOS12は、大略的に、p基板21
上のp−base領域22にホットエレクトロン注入用
のフローティングゲート23が設けられ、またn−we
ll領域24にトンネル効果による電荷引抜用のフロー
ティングゲート25が配置されて構成されている。前記
フローティングゲート23,25は、接続線26によっ
て、相互に電気的に接続されている。
【0081】前記p−base領域22には、接地され
るノードNsに接続されるn+ 領域31と、前記ホット
エレクトロンの注入量を制御するために前記制御回路1
4に接続されるノードNdが接続されるn+ 領域32と
が相互に離間して形成されており、これらのn+ 領域3
1,32間のチャネル領域上に、ゲート酸化膜33を介
して前記フローティングゲート23が形成されている。
またこのフローティングゲート23上には、前記入力キ
ャパシタCi,および帰還キャパシタCfにそれぞれ接
続されているコントロールゲート34,35が容量性結
合されている。
【0082】さらにまた、前記n−well領域24に
は、ゲート酸化膜36を介して、前記フローティングゲ
ート25が形成されるとともに、このフローティングゲ
ート25に隣接して、n+ 領域37が形成されている。
また前記フローティングゲート25上には、フローティ
ングゲートである前記アンプAの入力端に接続されるコ
ントロールゲート38が容量性結合されている。前記n
+ 領域37は、耐圧向上のために、n−well領域2
4を介してp基板21に形成されており、このn+ 領域
37には、前記制御回路14に接続され、トンネル電流
を制御するためのノードNtが接続される。
【0083】上述のように構成されたフローティングゲ
ートMOS12において、制御回路14は、後述する判
定回路13の判定結果を参照しつつ、以下のようにして
フローティングゲート23,25の電荷制御動作を行
う。前記p−base領域22は、不純物ノードが、た
とえば1017/cm3 程度のp型半導体から成り、また
ゲート酸化膜33,36の膜厚は、たとえば100Å程
度に選ばれる。これによって、該フローティングゲート
MOS12の閾値電圧は6V程度となっている。
【0084】制御回路14は、フローティングゲート2
3へホットエレクトロンを注入するときには、ノードN
dを5Vとする。また、このとき、前述のようにスイッ
チS1,S2は、それぞれ個別接点S1c,S2cに導
通しており、したがって、キャパシタCi,Cfからコ
ントロールゲート34,35をそれぞれ介して、ノード
Nf1,Nf2にそれぞれ前記引込電圧Vf、たとえば
6Vの電圧が印加されている。したがって、前記ノード
Ndに印加された電圧によって引出されたホットエレク
トロンは、ゲート酸化膜33を通過して、前記ノードN
f1,Nf2から印加される引込電圧Vfによって、フ
ローティングゲート23に注入される。
【0085】これに対して、フローティングゲート25
からの電荷の引抜時には、制御回路14は、ノードNt
の電位を前記フローティングゲート25の電位よりも3
0〜40V程度高くする。これによって、フローティン
グゲート25からゲート酸化膜36を通過して、n+
域37へトンネル効果による電流が流れる。このように
して、フローティングゲート23,25の電荷量が所望
とする値となるように、制御可能となる。
【0086】一方、前記判定回路13は、上述のような
電荷制御動作によるオフセット電圧の補償効果を判定す
るために設けられており、アナログ演算装置11の出力
電圧Vout、すなわち前記ノードP2の電圧と、予め
定める基準電圧Vrefとを比較する。
【0087】この判定回路13は、差動増幅器18と、
入力キャパシタCcと、スイッチS11,S12とを備
えて構成されている。差動増幅器18の反転入力端子に
は、入力キャパシタCcおよびスイッチS11を介し
て、前記アンプAの出力電圧Voutまたは制御回路1
4からの前記基準電圧Vrefが選択的に入力されるよ
うになっている。
【0088】したがって、スイッチS11は、入力キャ
パシタCcに接続される共通接点S11aと、前記ノー
ドP2に接続される個別接点S11bと、前記基準電圧
Vrefが与えられる個別接点S11cとを備えて構成
されている。このスイッチS11は、前記制御信号CT
L11が、ローレベルであるときには個別接点S11c
に導通しており、ハイレベルとなると個別接点S11b
に導通する。なお、前記基準電圧Vrefは、差動増幅
器18の非反転入力端子にも入力されている。
【0089】また、スイッチS12は、差動増幅器18
の反転入力端子と出力端子との間に介在されており、前
記制御信号CTL1がローレベルであるときには遮断し
ており、ハイレベルとなると導通する。したがって、入
力キャパシタCcはスイッチドキャパシタとなる。
【0090】判定回路13は、自己のオフセット電圧を
補償するために、前記図1(a)で示す電荷制御動作時
には、スイッチS11を前記ノードP2から切離し、自
己補償モードとなっている。このとき、前記入力キャパ
シタCcにおいて、その一方の端子には、差動増幅器1
8の反転入力端子とともに、該差動増幅器18の出力が
帰還して与えられており、他方の端子には、差動増幅器
18の非反転入力端子とともに、基準電圧Vrefが印
加される。したがって、この自己補償モードでは、ノー
ドP3、すなわち差動増幅器18の反転入力端子の電圧
は、差動増幅器18の入力オフセット電圧をVosta
とするとき、Vref+Vostaとなる。
【0091】この状態で、図1(b)で示すように、ス
イッチS12が遮断されると、前記ノードP3には、差
動増幅器18の入力オフセット電圧Vostaに対応し
たVosta・Ccの電荷が残ることになる。
【0092】このようにして、オフセット補償が行われ
た状態で、図1(b)で示す判定動作時には、差動増幅
器18の反転入力端子の入力電圧は、Vout+Vos
taとなり、アンプAの出力電圧Voutは、前記入力
キャパシタCcによって、該差動増幅器18のオフセッ
ト電圧Vostaが補償されて入力されることになる。
したがって、差動増幅器18は、前記出力電圧Vout
が基準電圧Vref以上であるか否かを正確に判定する
ことができ、基準電圧Vref以上であるときには制御
回路14への出力Vcをハイレベルとし、基準電圧Vr
ef未満であるときには出力Vcをローレベルとする。
【0093】制御回路14は、たとえばCMOS素子か
ら成る論理回路で構成されている。該制御回路14は、
差動増幅器18からの出力Vcが反転した時点で、アン
プAのオフセット電圧を補償することができる所望とす
る電荷がキャパシタCi,Cfに蓄積されたものと判定
して、図1(a)で示す電荷制御動作および図1(b)
で示す判定動作を終了し、図2で示す通常の演算処理状
態に移る。
【0094】また、制御回路14に関連して、起動回路
17が設けられている。この起動回路17は、該アナロ
グ演算装置11の電源投入を検知すると、制御回路14
に、上述のような電荷制御動作および判定動作から成る
オフセット電圧補償動作を行わせる。
【0095】図4は、制御回路14によるオフセット電
圧補償動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。図4(a)で示されるように、時刻t11において
電源が投入されると、制御回路14は、起動回路17に
よって起動され、まず図4(b)で示される制御信号C
TL1をローレベルとしてスイッチS1,S2をそれぞ
れ個別接点S1b,S2bに導通するとともに、スイッ
チS12を遮断し、かつ図4(c)で示される制御信号
CTL11をハイレベルとしてスイッチS3,S11を
それぞれ個別接点S3b,S11bに導通して、図1
(b)で示される判定動作を行う。
【0096】次に、その判定結果から、前記ホットエレ
クトロンの注入または電荷の引抜きのいずれの電荷制御
動作を行うかを決定し、時刻t12において、制御信号
CTL1をハイレベルとして、スイッチS1,S2をそ
れぞれ個別接点S1c,S2cに導通するとともに、ス
イッチS12を導通し、さらに制御信号CTL11をロ
ーレベルとしてスイッチS11を個別接点S11cに導
通して、図1(a)で示される電荷制御動作を行う。時
刻t13において、所定の注入量、または引抜量に対応
した予め定める回数だけ、前記ノードNd,Ntへパル
スが出力されてノードP1に対する電荷制御が行われる
と、制御回路14は再び判定動作を行う。その判定結果
から、電荷の注入または引抜きが不充分であるときに
は、さらに時刻t14以降で示されるように、前記時刻
t12〜t14で行われた電荷制御動作および判定動作
と同様の動作が繰返される。
【0097】こうしてノードP1の電荷量が所望とする
オフセット電圧を補償することができる電荷量となる
と、その時刻t15において、制御回路14は、制御信
号CTL1,CTL11をともにローレベルとして、図
2で示すような通常の演算処理動作が可能な状態とす
る。
【0098】図5は、上述のようなオフセット電圧補償
動作を説明するためのフローチャートである。該アナロ
グ演算装置11の電源が投入されると、起動回路17に
よって制御回路14が起動され、ステップm1に移る。
ステップm1では、前記時刻t11で示されるように、
制御信号CTL1はローレベルとされ、制御信号CTL
11がハイレベルとされて判定動作が行われ、ノードP
1の電荷が不足しているか否かが判定される。前記電荷
が不足しているときには、前記ノードP1の電位、すな
わちアンプAの入力電圧Viは高くなって、該アンプA
の出力電圧Voが低くなり、差動増幅器18の反転入力
側が非反転入力側よりも低くなって、該差動増幅器18
は、出力Vcをハイレベルとする。
【0099】前記ステップm1において、電荷が不足し
ていると判定されると、ステップm2に移り、フローテ
ィングゲートMOS12によって、前記時刻t12で示
されるように、ホットエレクトロンの注入動作が行われ
る。その後、ステップm3で、前記時刻t13で示され
るように、電荷の不足が解消されたか否かが判断され、
不足状態が継続しているときには、前記ステップm2に
戻って、前記時刻t14で示されるように、ホットエレ
クトロンの注入動作が繰返され、解消されているときに
は、ステップm4に移って、前記時刻t15で示される
通常の演算処理に移る。
【0100】これに対して、前記ステップm1におい
て、電荷が不足していないときには、ステップm5に移
り、前記時刻t12で示される電荷制御動作によって、
フローティングゲートMOS12による電荷の引抜きが
行われる。その後、ステップm6では、前記時刻t13
で示されるように、ステップm5における電荷制御動作
の結果が判定され、電荷が過多であるときには、前記時
刻t14で示されるように、引続き前記ステップm5に
戻って電荷の引抜きが繰返され、電荷が不足していると
判定されたときには、前記時刻t15で示されるよう
に、電荷制御動作を終了して、前記ステップm4に移
る。
【0101】このようにして、本発明に従うアナログ演
算装置11は、フローティングゲートとなるアンプAへ
の入力端であるノードP1の電荷量を制御するので、製
造上のばらつきなどによって該ノードP1に蓄積された
電荷および前記製造上のばらつきなどによる基準電圧V
refのずれに起因するオフセット電圧Vostを正確
に補償することができる。
【0102】また、ノードP1の電荷量を制御するにあ
たって、前記図10で示すスイッチS3のようなリーク
電流の発生する構成ではなく、フローティングゲートM
OS12を用いるので、前記ノードP1の電荷量を、前
記オフセット電圧Vostを補償することができる値に
長期間に亘って保持することができ、オフセット電圧V
ostの補償動作を頻繁に行う必要がなくなり、演算速
度を向上することができるとともに、制御回路14の回
路構成を簡略化することができる。
【0103】さらにまた、オフセット電圧の補償動作
は、起動回路17によって、電源投入が検知された時点
で行われるので、演算処理動作の開始時点からオフセッ
ト電圧の補償された状態で高精度に演算処理を行うこと
ができるとともに、演算処理を中断する必要もなく、さ
らにまた所定周期毎にオフセット電圧の補償動作を起動
する構成に比べて、起動のための構成を簡略化すること
ができる。
【0104】本発明の実施の他の形態について、図6に
基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0105】図6は、本発明の実施の他の形態のアナロ
グ演算装置41の構成を示すブロック図である。このア
ナログ演算装置41は、前述のアナログ演算装置11に
類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0106】注目すべきは、このアナログ演算装置41
では、前記アンプAは、キャパシタCi,Cf、スイッ
チS1,S2,S3、フローティングゲートMOS12
および判定回路13とともに、集積回路42に形成され
ており、制御回路43はこの集積回路42に外付け可能
となっていることである。集積回路42には、その作成
後に制御回路43が接続されて、前述のようなオフセッ
ト電圧の補償のための電荷制御動作および判定動作が行
われた後、この制御回路43は取外され、集積回路42
はリードフレームに搭載され、さらに樹脂などで封止さ
れてパッケージにアセンブルされる。
【0107】前記ゲート酸化膜33,36の厚み制御な
どによって、フローティングゲート23,25に蓄積さ
れた電荷を、製造後長期間に亘って一定に保持すること
ができる場合には、このように制御回路43を集積回路
42のチップから切離すことによって、回路面積および
チップコストを縮小することができる。
【0108】本発明の実施のさらに他の形態について、
図7に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0109】図7は、本発明の実施のさらに他の形態の
アナログ演算装置51の構成を示すブロック図である。
このアナログ演算装置51は、前述のアナログ演算装置
11,41に類似し、対応する部分には同一の参照符号
を付して、その説明を省略する。
【0110】注目すべきは、このアナログ演算装置51
では、アンプAに関して、前記帰還キャパシタCfが設
けられておらず、このアナログ演算装置51は、コンパ
レータとして動作することである。制御回路14は、オ
フセット電圧補償時には、スイッチS1を個別接点S1
bに導通して、入力キャパシタCiを介して、フローテ
ィングゲートMOS12のノードNfに前記引込電圧V
fを印加してホットエレクトロンの注入を行い、または
ノードNtの電位を高くして、前記トンネル効果によっ
て電荷の引抜きを行う。
【0111】また、判定動作時には、制御回路14は、
スイッチS1を個別接点S1bに導通するとともに、ス
イッチS3を個別接点S3bに導通して、入力キャパシ
タCiに基準電圧Vrefを印加するとともに、その状
態での判定回路13からの出力Vcをモニタする。制御
回路14は、判定回路13からの出力Vcが変化するま
で、上述のようなオフセット電圧補償動作および電荷制
御動作を行い、オフセット電圧補償が終了すると、前記
ノードP1の電荷量は0となる。
【0112】このようにして、オフセット電圧補償が行
われたアナログ演算装置51は、入力電圧Vinが前記
基準電圧Vref以上であるか否かを正確に判定するこ
とができ、Vref以上であるときには出力電圧Vou
tをローレベルとし、Vref未満であるときには出力
電圧Voutをハイレベルとする。
【0113】このように本発明は、アンプAの入力端が
フローティングゲートとなる構成に関して好適に用いる
ことができる。また、本発明は、上述のようなアナログ
演算装置11,41,51が複数チャネル並列に用いら
れる場合に特に好適に実施することができ、この場合に
は、いわゆるマルチプレクサを用いて、前記制御回路1
4,43および判定回路13を共用することもできる。
【0114】またこの場合、ノードP1の電荷量を必ず
しも0にする必要はなく、各チャネルのアナログ演算装
置間で相互に等しい電荷量、すなわちオフセット電圧V
ostが相互に等しくなっていればよい。このように構
成する場合には、たとえば最も電荷量の多いまたは少な
いアナログ演算装置に対応して、残余のアナログ演算装
置にホットエレクトロンの注入または電荷の引抜きを行
えばよく、ホットエレクトロンの注入または電荷の引抜
きのいずれか一方のみを行うだけで、各アナログ演算装
置間のオフセット電圧を補償することができ、オフセッ
ト電圧補償を簡単に行うことができる。
【0115】なお、アンプAは、上述のような反転アン
プに限らず、入力端がフローティングゲートとなるもの
であれば、差動アンプ等の他のアンプであってもよい。
また、判定回路13は、出力電圧Voutが基準電圧V
ref以上であるか否かのみを判定したけれども、両者
の差分に対応した出力を導出するように構成し、これに
対応して、制御回路14も、差動増幅器18からの出力
レベルに対応した回数だけ、ホットエレクトロンの注
入、またはトンネル効果による電荷の引抜きを行うよう
にしてもよい。
【0116】また、判定回路13は、上述のように差動
増幅器18からの出力Vcが反転した時点で、ノードP
1の電荷量が適正となったことを検知したけれども、該
判定回路13を、たとえば2つの基準電圧Vref+Δ
V,Vref−ΔVがそれぞれ入力される2つの差動増
幅器を備える、いわゆるウインドコンパレータによって
構成し、出力電圧Voutが前記基準電圧Vref+Δ
V〜Vref−ΔV間に収束することによって、制御回
路が電荷制御の終了を判定するようにしてもよい。
【0117】さらにまた、フローティングゲートMOS
12は、図3とは逆極性の導電形式に形成されていても
よく、この場合には、フローティングゲート23にはホ
ットキャリアとしてホットホールが注入されることにな
り、フローティングゲート25からは正電荷が引抜かれ
ることになる。
【0118】
【発明の効果】請求項1の発明に係るアナログ演算装置
のオフセット電圧補償方法は、以上のように、フローテ
ィングゲートとなるアンプの入力端に、ホットキャリア
の注入、またはトンネル効果による電荷の引抜きの少な
くともいずれか一方を行うことによって、オフセット電
圧の要因となる電荷の量を制御する。
【0119】それゆえ、ホロア結合用のスイッチなどが
設けられていないフローティングゲートである該入力端
の電荷は、長期間に亘って安定に保持され、頻繁にオフ
セット電圧の補償動作を行う必要はなく、演算速度を向
上することができるとともに、演算精度を向上すること
もできる。
【0120】また請求項2の発明に係るアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法は、以上のように、フロー
ティングゲートとなるアンプの入力端に存在し、オフセ
ット電圧の要因となる電荷の量を判定し、その判定結果
に応答して、ホットキャリアの前記フローティングゲー
トへの注入、またはトンネル効果による前記フローティ
ングゲートからの電荷の引抜きの少なくともいずれか一
方を行う。
【0121】それゆえ、前記入力端における電荷を所望
とする電荷量に高精度に制御することができる。
【0122】さらにまた請求項3の発明に係るアナログ
演算装置のオフセット電圧補償方法は、以上のように、
複数チャネル構成のアナログ演算装置の各アンプに対し
て、ホットキャリアの注入によって、各アンプの入力端
における電荷量を相互に等しく、すなわち各アンプのオ
フセット電圧を相互に等しくする。
【0123】それゆえ、最も電荷量の多いチャネルのア
ンプに対応して、残余のアンプの注入動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を等しくするこ
とができ、簡単にオフセット電圧補償を行うことができ
る。
【0124】また請求項4の発明に係るアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法は、以上のように、複数チ
ャネル構成のアナログ演算装置の各アンプのフローティ
ングゲートの電荷量を判定し、その判定結果に応答し
て、各アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるよう
に、ホットキャリアの前記フローティングゲートへの注
入を行う。
【0125】それゆえ、最も電荷量の多いチャネルのア
ンプに対応して、残余のアンプの注入動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を高精度に等し
くすることができ、簡単にオフセット電圧補償を行うこ
とができる。
【0126】さらにまた請求項5の発明に係るアナログ
演算装置のオフセット電圧補償方法は、以上のように、
複数チャネル構成のアナログ演算装置の各アンプに対し
て、トンネル効果による電荷の引抜によって、各アンプ
の入力端における電荷量を相互に等しく、すなわち各ア
ンプのオフセット電圧を相互に等しくする。
【0127】それゆえ、最も電荷量の少いチャネルのア
ンプに対応して、残余のアンプの引抜動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を等しくするこ
とができ、簡単にオフセット電圧補償を行うことができ
る。
【0128】また請求項6の発明に係るアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法は、以上のように、複数チ
ャネル構成のアナログ演算装置の各アンプのフローティ
ングゲートの電荷量を判定し、その判定結果に応答し
て、各アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるよう
に、トンネル効果による前記フローティングゲートから
の電荷の引抜きを行う。
【0129】それゆえ、最も電荷量の少いチャネルのア
ンプに対応して、残余のアンプの引抜動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を高精度に等し
くすることができ、簡単にオフセット電圧補償を行うこ
とができる。
【0130】さらにまた請求項7の発明に係るアナログ
演算装置のオフセット電圧補償方法は、以上のように、
前記アナログ演算装置が、さらに帰還キャパシタを備
え、乗算器として用いられることを特徴とする。
【0131】それゆえ、前記入力キャパシタおよびアン
プを備えるコンパレータなどの構成だけでなく、さらに
帰還キャパシタを備える乗算器にも本発明を好適に実施
することができる。
【0132】また請求項8の発明に係るアナログ演算装
置のオフセット電圧補償方法は、以上のように、補償判
定用の差動増幅アンプに、スイッチドキャパシタ回路に
よって入力オフセット電圧を補償した差動増幅アンプを
用いる。
【0133】それゆえ、アンプのオフセット電圧が補償
されたか否かを高精度に判定することができる。
【0134】さらにまた請求項9の発明に係るアナログ
演算装置は、以上のように、フローティングゲートとな
るアナログアンプの入力端に、電荷入出力手段によって
ホットキャリアの注入、または該フローティングゲート
からのトンネル効果による電荷の引抜きの少なくともい
ずれか一方を行い、オフセット電圧の要因となる電荷の
量を制御する。
【0135】それゆえ、ホロア結合用のスイッチなどが
設けられていないフローティングゲートである該入力端
の電荷は、長期間に亘って安定に保持され、頻繁にオフ
セット電圧の補償動作を行う必要はなく、演算速度を向
上することができるとともに、演算精度を向上すること
もできる。
【0136】また請求項10の発明に係るアナログ演算
装置は、以上のように、フローティングゲートとなるア
ンプの入力端に存在し、オフセット電圧の要因となる電
荷の量を判定手段で判定し、その判定結果に応答して、
制御手段が、電荷入出力手段によるホットキャリアの注
入量または電荷の引抜量を制御する。
【0137】それゆえ、前記入力端における電荷を所望
とする電荷量に高精度に制御することができる。
【0138】さらにまた請求項11の発明に係るアナロ
グ演算装置は、以上のように、複数チャネル構成のアナ
ログ演算装置の各アンプのフローティングゲートへ、各
アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるように、ホ
ットキャリアの注入を行う。
【0139】それゆえ、最も電荷量の多いチャネルのア
ンプに対応して、残余のアンプの注入動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を等しくするこ
とができ、簡単にオフセット電圧補償を行うことができ
る。
【0140】また請求項12の発明に係るアナログ演算
装置は、以上のように、複数チャネル構成のアナログ演
算装置の各アンプのフローティングゲートに存在する電
荷量を判定手段で判定し、その判定結果に応答して、前
記各アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるよう
に、ホットキャリアを注入する。
【0141】それゆえ、最も電荷量の多いチャネルのア
ンプに対応して、残余のアンプの注入動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を高精度に等し
くすることができ、簡単にオフセット電圧補償を行うこ
とができる。
【0142】さらにまた請求項13の発明に係るアナロ
グ演算装置は、以上のように、複数チャネル構成のアナ
ログ演算装置の各アンプのフローティングゲートから、
各アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるように、
トンネル効果による電荷の引抜きを行う。
【0143】それゆえ、最も電荷量の少いチャネルのア
ンプに対応して、残余のアンプの引抜動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を等しくするこ
とができ、簡単にオフセット電圧補償を行うことができ
る。
【0144】また請求項14の発明に係るアナログ演算
装置は、以上のように、複数チャネル構成のアナログ演
算装置の各アンプのフローティングゲートに存在する電
荷量を判定手段で判定し、その判定結果に応答して、ト
ンネル効果による電荷の引抜きを行う。
【0145】それゆえ、最も電荷量の少いチャネルのア
ンプに対応して、残余のアンプの引抜動作を行うだけ
で、全てのチャネルのアンプの演算精度を高精度に等し
くすることができ、簡単にオフセット電圧補償を行うこ
とができる。
【0146】さらにまた請求項15の発明に係るアナロ
グ演算装置は、帰還キャパシタをさらに備え、乗算器と
して用いられることを特徴とする。
【0147】それゆえ、前記入力キャパシタおよびアン
プを備えるコンパレータなどの構成だけでなく、さらに
帰還キャパシタを備える乗算器にも本発明を好適に実施
することができる。
【0148】また請求項16の発明に係るアナログ演算
装置は、以上のように、補償判定用の差動増幅アンプ
に、スイッチドキャパシタ回路によって入力オフセット
電圧を補償した差動増幅アンプを用いる。
【0149】それゆえ、アンプのオフセット電圧が補償
されたか否かを高精度に判定することができる。
【0150】さらにまた請求項17の発明に係るアナロ
グ演算装置は、以上のように、前記入力キャパシタおよ
びアンプとともに前記電荷入出力手段を集積回路として
一体で形成し、オフセット電圧補償後に前記集積回路を
パッケージにアセンブルする。
【0151】それゆえ、集積回路チップに演算処理に関
りのない制御回路等を形成する必要はなく、集積回路の
小型化および低コスト化を図ることができる。
【0152】また請求項18の発明に係るアナログ演算
装置は、以上のように、電源投入の検知によって前記制
御手段を起動する起動手段を備える。
【0153】それゆえ、演算処理の開始時には常にオフ
セット電圧の補償が行われており、正確な演算動作を行
うことができるとともに、制御手段に、たとえば予め定
める時間毎にオフセット電圧補償動作を起動するための
タイミング発生回路等の煩雑な構成を設ける必要がなく
なり、制御手段の構成を簡略化することができる。
【0154】さらにまた請求項19の発明に係るアナロ
グ演算装置では、以上のように、前記電荷入出力手段、
電荷入力手段または電荷出力手段は、フローティングゲ
ートMOSで実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のアナログ演算装置のオ
フセット電圧補償動作を説明するためのブロック図であ
る。
【図2】前記図1で示すアナログ演算装置の演算処理時
における構成を示すブロック図である。
【図3】前記アナログ演算装置におけるフローティング
ゲートMOSの一構造例を模式的に示す断面図である。
【図4】前記アナログ演算装置におけるオフセット電圧
補償動作を説明するためのタインミングチャートであ
る。
【図5】前記アナログ演算装置におけるオフセット電圧
補償動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の他の形態のアナログ演算装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態のアナログ演算
装置の構成を示すブロック図である。
【図8】典型的な従来技術のアナログ演算装置の構成を
示すブロック図である。
【図9】前記図8で示すアナログ演算装置のオフセット
電圧補償動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図10】図8で示すアナログ演算装置において、オフ
セット電圧補償のために設けられているスイッチの構成
を示す電気回路図である。
【符号の説明】
11 アナログ演算装置 12 フローティングゲートMOS(電荷入出力手
段) 13 判定回路(判定手段) 14 制御回路(制御手段) 17 起動回路 18 差動増幅器 23 フローティングゲート 25 フローティングゲート 41 アナログ演算装置 42 集積回路 43 制御回路(制御手段) 51 アナログ演算装置 A アンプ Ci 入力キャパシタ Cf 帰還キャパシタ Cc 入力キャパシタ S1 スイッチ S2 スイッチ S3 スイッチ S11 スイッチ S12 スイッチ

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力キャパシタおよびアンプを備え、前記
    アンプの入力端がフローティングゲートとなるアナログ
    演算装置のオフセット電圧補償方法において、 前記フローティングゲートに存在し、オフセット電圧の
    要因となる電荷の量を、ホットキャリアの注入、または
    トンネル効果による電荷の引抜きの少なくともいずれか
    一方を用いて制御することを特徴とするアナログ演算装
    置のオフセット電圧補償方法。
  2. 【請求項2】入力キャパシタおよびアンプを備え、前記
    アンプの入力端がフローティングゲートとなるアナログ
    演算装置のオフセット電圧補償方法において、 前記フローティングゲートに存在し、オフセット電圧の
    要因となる電荷の量を判定し、 その判定結果に応答して、前記オフセット電圧が0とな
    るように、ホットキャリアの前記フローティングゲート
    への注入、またはトンネル効果による前記フローティン
    グゲートからの電荷の引抜きの少なくともいずれか一方
    を行うことを特徴とするアナログ演算装置のオフセット
    電圧補償方法。
  3. 【請求項3】それぞれ入力キャパシタおよびアンプを備
    え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとなる
    複数チャネル構成のアナログ演算装置のオフセット電圧
    補償方法において、 前記各アンプのフローティングゲートに存在し、オフセ
    ット電圧の要因となる電荷の量を、ホットキャリアの注
    入を用いて、相互に等しくなるように制御することを特
    徴とするアナログ演算装置のオフセット電圧補償方法。
  4. 【請求項4】それぞれ入力キャパシタおよびアンプを備
    え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとなる
    複数チャネル構成のアナログ演算装置のオフセット電圧
    補償方法において、 前記各アンプのフローティングゲートに存在し、オフセ
    ット電圧の要因となる電荷の量を判定し、 その判定結果に応答して、各アンプのオフセット電圧が
    相互に等しくなるように、ホットキャリアの前記フロー
    ティングゲートへの注入を行うことを特徴とするアナロ
    グ演算装置のオフセット電圧補償方法。
  5. 【請求項5】それぞれ入力キャパシタおよびアンプを備
    え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとなる
    複数チャネル構成のアナログ演算装置のオフセット電圧
    補償方法において、 前記各アンプのフローティングゲートに存在し、オフセ
    ット電圧の要因となる電荷の量を、トンネル効果による
    電荷の引抜きを用いて、相互に等しくなるように制御す
    ることを特徴とするアナログ演算装置のオフセット電圧
    補償方法。
  6. 【請求項6】それぞれ入力キャパシタおよびアンプを備
    え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとなる
    複数チャネル構成のアナログ演算装置のオフセット電圧
    補償方法において、 前記各アンプのフローティングゲートに存在し、オフセ
    ット電圧の要因となる電荷の量を判定し、 その判定結果に応答して、各アンプのオフセット電圧が
    相互に等しくなるように、トンネル効果による前記フロ
    ーティングゲートからの電荷の引抜きを行うことを特徴
    とするアナログ演算装置のオフセット電圧補償方法。
  7. 【請求項7】前記アナログ演算装置は、さらに帰還キャ
    パシタを備え、乗算器として用いられることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載のアナログ演算装置の
    オフセット電圧補償方法。
  8. 【請求項8】前記オフセット電圧が補償されたか否かを
    判定するために、スイッチドキャパシタ回路によって入
    力オフセット電圧を補償した差動増幅アンプを用いるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のアナロ
    グ演算装置のオフセット電圧補償方法。
  9. 【請求項9】入力キャパシタおよびアンプを備え、前記
    アンプの入力端がフローティングゲートとなるアナログ
    演算装置において、 前記アンプに関連して設けられ、該アンプのフローティ
    ングゲートに接続されるフローティングゲートを有し、
    前記アンプのフローティングゲートに存在し、オフセッ
    ト電圧の要因となる電荷に対して、該アンプのフローテ
    ィングゲートへのホットキャリアの注入、または該フロ
    ーティングゲートからのトンネル効果による電荷の引抜
    きの少なくともいずれか一方を行うことができる電荷入
    出力手段と、 前記オフセット電圧が0となるように、前記電荷入出力
    手段による注入量または引抜量を制御する制御手段とを
    含むことを特徴とするアナログ演算装置。
  10. 【請求項10】入力キャパシタおよびアンプを備え、前
    記アンプの入力端がフローティングゲートとなるアナロ
    グ演算装置において、 前記アンプに関連して設けられ、該アンプのフローティ
    ングゲートに接続されるフローティングゲートを有し、
    前記アンプのフローティングゲートに存在し、オフセッ
    ト電圧の要因となる電荷に対して、該アンプのフローテ
    ィングゲートへのホットキャリアの注入、または前記フ
    ローティングゲートからのトンネル効果による電荷の引
    抜きの少なくともいずれか一方を行うことができる電荷
    入出力手段と、 前記アンプのフローティングゲートに存在する電荷の量
    を判定することができる判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応答して、前記オフセット電
    圧が0となるように、前記電荷入出力手段による注入量
    または引抜量を制御する制御手段とを含むことを特徴と
    するアナログ演算装置。
  11. 【請求項11】それぞれ入力キャパシタおよびアンプを
    備え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとな
    る複数チャネル構成のアナログ演算装置において、 前記各アンプに関連して設けられ、該アンプのフローテ
    ィングゲートに接続されるフローティングゲートを有
    し、前記アンプのフローティングゲートに存在し、オフ
    セット電圧の要因となる電荷に対して、該アンプのフロ
    ーティングゲートへのホットキャリアの注入を行うこと
    ができる電荷入力手段と、 前記各アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるよう
    に、前記電荷入力手段による注入量を制御する制御手段
    とを含むことを特徴とするアナログ演算装置。
  12. 【請求項12】それぞれ入力キャパシタおよびアンプを
    備え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとな
    る複数チャネル構成のアナログ演算装置において、 前記各アンプに関連して設けられ、該アンプのフローテ
    ィングゲートに接続されるフローティングゲートを有
    し、前記アンプのフローティングゲートに存在し、オフ
    セット電圧の要因となる電荷に対して、該アンプのフロ
    ーティングゲートへのホットキャリアの注入を行うこと
    ができる電荷入力手段と、 前記各アンプのフローティングゲートに存在する電荷の
    量を判定することができる判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応答して、前記各アンプのオ
    フセット電圧が相互に等しくなるように、前記電荷入力
    手段による注入量を制御する制御手段とを含むことを特
    徴とするアナログ演算装置。
  13. 【請求項13】それぞれ入力キャパシタおよびアンプを
    備え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとな
    る複数チャネル構成のアナログ演算装置において、 前記各アンプに関連して設けられ、該アンプのフローテ
    ィングゲートに接続されるフローティングゲートを有
    し、前記アンプのフローティングゲートに存在し、オフ
    セット電圧の要因となる電荷に対して、該アンプのフロ
    ーティングゲートからのトンネル効果による電荷の引抜
    きを行うことができる電荷出力手段と、 前記各アンプのオフセット電圧が相互に等しくなるよう
    に、前記電荷出力手段による引抜量を制御する制御手段
    とを含むことを特徴とするアナログ演算装置。
  14. 【請求項14】それぞれ入力キャパシタおよびアンプを
    備え、前記アンプの入力端がフローティングゲートとな
    る複数チャネル構成のアナログ演算装置において、 前記各アンプに関連して設けられ、該アンプのフローテ
    ィングゲートに接続されるフローティングゲートを有
    し、前記アンプのフローティングゲートに存在し、オフ
    セット電圧の要因となる電荷に対して、該アンプのフロ
    ーティングゲートからのトンネル効果による電荷の引抜
    きを行うことができる電荷出力手段と、 前記各アンプのフローティングゲートに存在する電荷の
    量を判定することができる判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応答して、前記各アンプのオ
    フセット電圧が相互に等しくなるように、前記電荷出力
    手段による引抜量を制御する制御手段とを含むことを特
    徴とするアナログ演算装置。
  15. 【請求項15】帰還キャパシタをさらに備え、乗算器と
    して用いられることを特徴とする請求項9〜14のいず
    れかに記載のアナログ演算装置。
  16. 【請求項16】前記オフセット電圧が補償されたか否か
    を判定するために、スイッチドキャパシタ回路によって
    入力オフセット電圧を補償した差動増幅アンプを用いる
    ことを特徴とする請求項9〜15のいずれかに記載のア
    ナログ演算装置。
  17. 【請求項17】前記入力キャパシタおよびアンプととも
    に前記電荷入出力手段を集積回路として一体で形成し、
    前記制御手段が該集積回路に接続された状態で前記オフ
    セット電圧補償が行われ、オフセット電圧補償後に前記
    集積回路がパッケージにアセンブルされることを特徴と
    する請求項9〜15のいずれかに記載のアナログ演算装
    置。
  18. 【請求項18】電源投入を検知したときには、前記制御
    手段を起動して、オフセット電圧補償動作を行わせる起
    動手段を備えることを特徴とする請求項9〜16のいず
    れかに記載のアナログ演算装置。
  19. 【請求項19】前記電荷入出力手段、電荷入力手段また
    は電荷出力手段は、フローティングゲートMOSで実現
    されることを特徴とする請求項9〜18のいずれかに記
    載のアナログ演算装置。
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