JP3336219B2 - 植毛用人工毛髪及びその製造方法 - Google Patents

植毛用人工毛髪及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植毛用人工毛髪及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自然にまたは病気あるいは投薬等で頭髪
が薄くなったり、部分または全面的になくなった場合、
かつら、ヘヤーピースなどの装着によるほか増毛法、植
毛法が行われている。増毛法としては、毛髪に枝毛を絡
ませる方法があるが施術に長時間を要し、また絡ませた
枝毛が毛髪からずれたり、毛髪に対して横方向に向く傾
向があり、自然の状態になりにくい。また、絡ませた枝
毛のずれを防止するために毛髪にストッパーを設けるこ
とが考えられるが毛髪の成長とともに絡ませた位置が変
わるために再度施術を要し恒久的ではない。
【0003】植毛法は、植毛用人工毛髪を頭皮に1本1
本植えるがこれには非常に手数を要するばかりか、植毛
するにしても密度に限度があり、最大平方cm当たり5
0本(通常人は凡そ100本)を超えて密に植毛するこ
とは困難である。そこで植毛用人工毛髪に枝毛を設けて
植えつける本数は少なくして毛を密にすることが試みら
れ、毛根部を有する幹毛に高周波などにより枝毛を溶着
したものが特公昭60−18322号公報に、複数本の
枝毛を幹毛に接着剤で接着したものが特開平2−264
005号公報に開示されている。
【0004】しかしながら、溶着によるものは溶着部分
の繊維が硬化し、該部分の強度が低下する。また接着に
よるものは、作業が煩瑣な上に接着力が径時的に低下
し、ブラッシング等の外力で枝毛が外れるなどの問題が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、枝毛
が緩んだり、ずれたりすることがなく、自然で、違和感
のない植毛のできる枝毛を有する人工毛髪及びその製造
方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、毛根部を有す
る幹毛の毛根部より10mm以内の位置に一重の結び目
を有し、該結び目の中に少なくとも1本の枝毛が結びつ
けられた結節を有していることを特徴とする植毛用人工
毛髪にある。
【0007】更に本発明は、毛根部を有する幹毛に毛根
部より10mm以内の位置に一重の結び目を作り、該結
び目の中に少なくとも1本の枝毛を結びつけることを特
徴とする植毛用人工毛髪の製造方法にある。
【0008】また、本発明は、毛根部を有する幹毛に毛
根部より10mm以内の位置に一重の径略10〜15m
mの結び目の輪を設け、枝毛となる合成繊維または人毛
の少なくとも1本を上記一重の輪の中に結び、次いで幹
毛の毛根部を固定しておいて一方の端を引っ張り上記一
重の輪を締め、更に枝毛を引き締めて幹毛の一重の結び
目の中に結びつけることを特徴とする前記請求項1また
は2の植毛用人工毛髪の製造方法にある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の植毛用人工毛髪の幹毛と
しては、ポリエステル繊維、アクリル繊維、アクリロニ
トリル−塩化ビニルまたは塩化ビニリデン共重合体繊
維、ナイロン繊維、ポリオレフィン繊維等の合成繊維、
ジアセテート、トリアセテートなどの半合成繊維が使用
される。これらの中でも生体親和性、強度、柔軟性、形
態安定性、セット性、カール性などの面からポリエステ
ル繊維が好ましい。枝毛には上記合成繊維のほか人毛そ
の他の毛が用いられる。
【0010】これら繊維、毛の太さは直径50〜100
μm程度の単繊維または人毛その他の毛を選ぶ。幹毛に
は太いもの、枝毛には幹毛と同じ乃至細いものが使用さ
れるが幹毛より細いものが好ましい。また、枝毛にする
繊維または毛は同じ太さでなく異なる太さのものを1本
の幹毛に固着しても良い。色は黒色、茶色、金色、白色
など植毛を要する元の毛との関係で自由に選ぶことがで
きる。
【0011】幹毛に枝毛を結びつける位置は毛根部から
10mm以内、特に6〜7mmの位置が好ましい。通常
植毛用人工毛髪の毛根部は、植毛した後頭皮から抜けな
いよう円形にしたり、アンカーを設けたりした構造のも
のがあるが何れでも良い。本発明においては、幹毛と枝
毛の結び目からなる結節を同位置に形成して、枝毛を幹
毛に結びつけ、素抜けをなくするようにしたものであ
る。
【0012】植毛は、頭皮に植えた毛根部は表皮からお
よそ5〜6mmの深さに植えられるので結節部が毛根部
から10mm以内の位置にあると頭皮に近いので自然に
見える効果がある。したがって、枝毛は毛根部から10
mm以内好ましくは6〜7mmの位置に設けるのが好ま
しい。
【0013】本発明の植毛用人工毛髪は幹毛に枝毛が結
びついており、枝毛は幹毛で外側より締めつけているた
めずれることがなくしっかりと幹毛に固着しているの
で、日常生活において結び目が緩んだり、ずれたりする
ことがなく半永久的である。また、本発明による植毛用
人工毛髪は、幹毛に対して複数本の枝毛が左右に扇型に
開いた状態で固着されているので植毛した後も極めて自
然で違和感がない。
【0014】次に、本発明の人工毛髪の製造方法を添付
の図面を参照しながら説明する。枝毛となる繊維または
人毛の長さのほぼ中央をピン付き台11に設けたピン7
に掛け二つ折りにし、二方向に別れた枝毛2−1、2−
2を止め具9で作業台12に仮固定する。次に、毛根部
4を有する幹毛1に一重結びの緩い輪3−1を毛根部よ
りほぼ10mmの位置に作りピン7に嵌め、ピン7が輪
3−1の中心になるように枝毛2−1、2−2が形成す
るV字部上に置く。一重結びの緩い輪3−1の大きさ
は、径およそ10〜15mmが好ましい。
【0015】次に、径ほぼ0.8〜1.2mmの棒8を
幹毛1に添えて置き、鈎針10を枝毛2−1、2−2で
形成されたV字形基部にあたるループAを通し棒8を越
えて枝毛の一方2−1を引き出しループBを形成する
(図3(a)〜(c))。このとき枝毛2−1は止め具
9に仮固定されたままとする。
【0016】次いで、ループBから鈎針10を通し枝毛
の他の一方2−2をループBからループ状に引き出す。
このとき枝毛2−2は止め具9に仮固定させて置く。続
いて枝毛2−1を引っ張ってループBを締めた後、仮固
定されている2−2を止め具9より外し鈎針10で引っ
張りながらループBから引き抜き(図3(d))、枝毛
2−1を引きループBを軽く締める。
【0017】次に、幹毛1を押さえておいて棒8を抜
く。続いて、幹毛1の毛根部4の位置から6mmになる
ように幹毛1の結び目をずらし、毛根部4をピン6で押
さえ、幹毛1の一方を引っ張り弛みを取り締める。引き
続いて毛根部4のピン6をピン止め穴6−1から抜き、
枝毛2−1を止め具9より解放し枝毛2−1と2−2の
両方を引っ張り締め直す。
【0018】続いて、幹毛1と枝毛2−1、2−2をピ
ン7より外し枝毛2−1、2−2を再び緩く引っ張り、
結び目を締め、更に幹毛1の両端を緩やかに引っ張り、
結び目を締めて毛根部から6mmの位置に枝毛が結びつ
いてる結節を作る。図3においては幹毛1の毛根部、及
びピン7の図示を省略してある。
【0019】止め具9は、裏面に粘着性を付与した金属
製または合成樹脂性の弾力性を有する板状物で中央部を
作業台11に固定して置き、両端を持ち上げ枝毛2とな
る繊維または人毛2−1及び2−2を挟み作業台に仮に
固定するものである。また、棒8は、径0.8〜1.2
mm程度、長さ100mm程度、の木材、竹、樹脂、金
属などからなる。以上の説明においては、枝毛は1本の
例で説明したが2本またはそれ以上引き揃えて用いても
良い。
【0020】このように本発明によれば、幹毛1に対す
る枝毛2は、ループAの中を枝毛2−1からのループB
を潜らせ、さらにループBに一方の枝毛2−2を通すこ
とによって図1に示したような幹毛1の結び目の中に枝
毛2が結びつけられた状態の結節5を形成する。幹毛1
に形成された結節5は枝毛のストッパーの役目を果たす
ので枝毛が幹毛よりずれることがない。
【0021】
【発明の効果】本発明の植毛用人工毛髪は、結節が毛根
部より10mm以内の位置にあるので頭皮より直に生え
ているように植毛でき違和感がなく極めて自然で使用者
に満足感を与える。
【0022】また、幹毛1本で数本植毛したのと同じ密
度となり植毛施術回数を減らすことができ、植毛時間を
短縮し植毛の苦痛を緩和する。枝毛は、ブラッシングが
容易で、櫛通りも良く、また、日常生活において緩んだ
り、ずれたりすることがなく、半永久的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植毛用人工毛髪の拡大図である。
【図2】幹毛に結節を形成する作業台の斜視図である。
【図3】幹毛に結節を形成する手段を説明する斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 幹毛 2 枝毛 3 結び目 4 毛根部 5 結節 6 毛根部固定用ピン 7 ピン 8 棒 9 止め具 10 鈎 11 ピン付台 12 作業台 A,B ループ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛根部を有する幹毛の毛根部より10m
    m以内の位置に一重の結び目を有し、該結び目の中に少
    なくとも1本の枝毛が結びつけられた結節を有している
    ことを特徴とする植毛用人工毛髪。
  2. 【請求項2】 枝毛の太さが幹毛の太さより細い請求項
    1の植毛用人工毛髪。
  3. 【請求項3】 毛根部を有する幹毛に毛根部より10m
    m以内の位置に一重の結び目を作り、該結び目の中に少
    なくとも1本の枝毛を結びつけることを特徴とする植毛
    用人工毛髪の製造方法。
  4. 【請求項4】 毛根部を有する幹毛に毛根部より10m
    m以内の位置に一重の径略10〜15mmの結び目の輪
    を設け、枝毛となる合成繊維または人毛の少なくとも1
    本を上記一重の輪の中に結び、次いで幹毛の毛根部を固
    定しておいて一方の端を引っ張り上記一重の輪を締め、
    更に枝毛を引き締めて幹毛の一重の結び目の中に結びつ
    けることを特徴とする請求項1または2の植毛用人工毛
    髪の製造方法。
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