JP3342603B2 - 結晶性ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

結晶性ポリオレフィン樹脂組成物

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JP3342603B2 JP14657395A JP14657395A JP3342603B2 JP 3342603 B2 JP3342603 B2 JP 3342603B2 JP 14657395 A JP14657395 A JP 14657395A JP 14657395 A JP14657395 A JP 14657395A JP 3342603 B2 JP3342603 B2 JP 3342603B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、結晶性ポリオレフィン樹
脂組成物に関し、さらに詳しくは、結晶性ポリオレフィ
ン樹脂とエチレン系共重合体ゴムとからなり、剛性、耐
熱性に優れるとともに耐衝撃性、特に低温における耐衝
撃性に優れた成形体を提供できるような結晶性ポリオレ
フィン樹脂組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリエチレン、ポリプロピレンな
どのポリオレフィン樹脂からなる成形体は、剛性、耐熱
性などに優れているため、広い用途に使用されている。
【0003】しかしながら、ポリオレフィン樹脂の中で
も、ポリプロピレンは、結晶性を有し、ガラス転移温度
が高いために、ポリプロピレン成形体は耐衝撃性、特に
低温における耐衝撃性に劣り、用途が限定されていた。
【0004】そこで、ポリプロピレン成形体の耐衝撃性
を改良するために、従来、ポリプロピレンにポリエチレ
ンを配合したり、あるいはポリイソブチレン、ポリブタ
ジエン、非晶性のエチレン・プロピレン共重合体などの
ゴム状物質を配合して、ポリプロピレン成形体の耐衝撃
性を向上させる方法を採用していた。これら配合剤の中
でも、非晶性あるいは低結晶性のエチレン・プロピレン
ランダム共重合体を用いる場合が多い。
【0005】しかしながら、このような非晶性あるいは
低結晶性エチレン・プロピレンランダム共重合体とポリ
プロピレンとからなる組成物においては、非晶性あるい
は低結晶性エチレン・プロピレンランダム共重合体は、
耐衝撃性の改良効果が小さいため、ポリプロピレン成形
体の耐衝撃性を改善するためには、ポリプロピレン組成
物中に、エチレン・プロピレンランダム共重合体を多量
に含有させる必要がある。
【0006】そのため、エチレン・プロピレンランダム
共重合体を多量に用いると、このポリプロピレン組成物
からなる成形体の耐衝撃性は改善されるものの、ポリプ
ロピレンが本来有していた剛性、耐熱性などが大きく低
下してしまうという問題が生じる。一方、ポリプロピレ
ン組成物中のエチレン・プロピレンランダム共重合体の
配合量を少なくして、ポリプロピレンが本来有する剛
性、耐熱性などを保持しようとすると、低温における耐
衝撃性が十分に改善されないという問題が生じる。
【0007】本願発明者らは、剛性、耐熱性に優れると
ともに耐衝撃性、特に低温における耐衝撃性に優れたポ
リプロピレン成形体を提供することができるポリプロピ
レン樹脂組成物を得るべく鋭意研究した結果、結晶性ポ
リプロピレン樹脂と特定のエチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴムとからなるポリプロピレン
樹脂組成物を用いると、剛性、耐熱性に優れるとともに
耐衝撃性、特に低温における耐衝撃性に優れた成形体が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、剛性、耐熱性に
優れるとともに耐衝撃性、特に低温における耐衝撃性に
優れたポリオレフィン成形体を得ることができる結晶性
ポリオレフィン樹脂組成物、特に結晶性ポリプロピレン
樹脂組成物を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る結晶性ポリオレフィン樹脂
組成物は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)95〜60
重量部と、エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(B)5〜40重量部[(A)および
(B)の合計量は100重量部である]とを含有してな
る組成物であって、該エチレン・α- オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム(B)は、エチレンと、炭素原
子数3〜20のα- オレフィンと、下記一般式[I]で
表わされる少なくとも一種の分岐鎖状ポリエン化合物と
からなり、(i)エチレンと炭素原子数3〜20のα-
オレフィンとのモル比(エチレン/α- オレフィン)が
40/60〜95/5の範囲にあり、(ii)ヨウ素価が
1〜40の範囲にあり、(iii)135℃デカリン中で
測定した極限粘度[η]が 0.8dl/g<[η]<5.0dl/g で表わされる範囲にあることを特徴としている。
【0010】
【化2】
【0011】[式[I]中、nは1〜5の整数であり、
1 は炭素原子数1〜5のアルキル基であり、R2 およ
びR3 は、それぞれ独立して、水素原子または炭素原子
数1〜5のアルキル基である。]
【0012】
【発明の具体的説明】本発明に係る結晶性ポリオレフィ
ン樹脂組成物について具体的に説明する。本発明に係る
結晶性ポリオレフィン樹脂組成物は、結晶性ポリオレフ
ィン樹脂(A)とエチレン・α- オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(B)とを含有している。
【0013】結晶性ポリオレフィン樹脂(A) 本発明で用いられる結晶性ポリオレフィン樹脂(A)
は、高圧法または低圧法の何れかによる1種または2種
以上のモノオレフィンを重合して得られる結晶性の高分
子量固体生成物からなる。このような樹脂としては、た
とえばアイソタクチックおよびシンジオタクチックのモ
ノオレフィン重合体樹脂が挙げられる。これらの代表的
な樹脂は商業的に入手できる。
【0014】上記結晶性ポリオレフィン樹脂(A)の適
当な原料オレフィンとしては、具体的には、エチレン、
プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オ
クテン、1-デセン、3-メチル-1- ブテン、2-メチル-1-
プロペン、3-メチル-1- ペンテン、4-メチル-1- ペンテ
ン、5-メチル-1- ヘキセン、3-メチル-1- ヘキセン、ビ
ニルシクロペンテン、ビニルシクロヘキサン、ビニルノ
ルボルネンなどが挙げられる。これらのオレフィンは、
単独で、または2種以上混合して用いられる。
【0015】本発明では、プロピレンまたはプロピレン
と他のオレフィンとからなる混合オレフィンが好ましく
用いられる。すなわち、本発明で用いられる結晶性ポリ
オレフィン樹脂(A)としては、ポリプロピレンが好ま
しい。
【0016】ポリプロピレンとしては、プロピレンの単
独重合体、またはプロピレン以外のα- オレフィンから
誘導される構成単位を10モル%以下の量で含有するプ
ロピレン・α- オレフィン共重合体が挙げられる。この
プロピレン・α- オレフィン共重合体を構成するα- オ
レフィンとしては、上述したα- オレフィンが挙げられ
る。
【0017】上記結晶性ポリオレフィン樹脂を得る重合
様式は、ランダム型でもブロック型でも、樹脂状物が得
られればどのような重合様式を採用しても差支えない。
本発明で用いられる結晶性ポリオレフィン樹脂(A)
は、ASTM−D1288に準拠して230℃、2.1
6kg荷重下で測定されるメルトフローレー(MFR)
が、通常0.01〜200g/10分、好ましくは0.
05〜100g/10分、さらに好ましくは0.1〜1
00g/10分の範囲にあることが好ましい。
【0018】これらの結晶性ポリオレフィン樹脂は、単
独で用いてもよく、また2種以上組み合わせて用いても
よい。本発明においては、結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)およびエチ
レン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)の合計量100重量部に対して、95〜60重量
部、好ましくは85〜65重量部の割合で用いられる。
【0019】エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(B) 本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴム(B)は、ランダム共重合体ゴム
であって、エチレンと、炭素原子数3〜20のα- オレ
フィンと、分岐鎖状ポリエン化合物とからなる。
【0020】このような炭素原子数3〜20のα- オレ
フィンとしては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、
1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1- ブテン、3-メチ
ル-1- ペンテン、3-エチル-1- ペンテン、4-メチル-1-
ペンテン、4-メチル-1- ヘキセン、4,4-ジメチル-1- ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1- ペンテン、4-エチル-1- ヘキ
セン、3-エチル-1- ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、
1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オク
タデセン、1-エイコセンなどが挙げられる。中でも、プ
ロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテンが好まし
く用いられる。
【0021】これらのα- オレフィンは、単独であるい
は2種以上組合わせて用いることができる。また、分岐
鎖状ポリエン化合物は、下記一般式[I]で表わされ
る。
【0022】
【化3】
【0023】式[I]中、nは1〜5の整数であり、R
1 は炭素原子数1〜5のアルキル基であり、R2 および
3 は、それぞれ独立して、水素原子または炭素原子数
1〜5のアルキル基である。
【0024】炭素原子数1〜5のアルキル基としては、
具体的に、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロ
ピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、sec-ブチル基、t-ブ
チル基、n-ペンチル基、i-ペンチル基などが挙げられ
る。
【0025】このような分岐鎖状ポリエン化合物(以
下、分岐鎖状ポリエン化合物[I]ともいう)として
は、具体的に下記(1)〜(24)に例示するような化合
物が挙げられる。中でも、(5)、(6)、(9)、
(11)、(14)、(19)、(20)の分岐鎖状ポリエン化
合物が好ましく用いられる。 (1)4-エチリデン-1,6- オクタジエン (2)7-メチル-4- エチリデン-1,6- オクタジエン (3)7-メチル-4- エチリデン-1,6- ノナジエン (4)7-エチル-4- エチリデン-1,6- ノナジエン (5)6,7-ジメチル-4- エチリデン-1,6- オクタジエン (6)6,7-ジメチル-4- エチリデン-1,6- ノナジエン (7)4-エチリデン-1,6- デカジエン (8)7-メチル-4- エチリデン-1,6- デカジエン (9)7-メチル-6- プロピル-4- エチリデン-1,6- オク
タジエン (10)4-エチリデン-1,7- ノナジエン (11)8-メチル-4- エチリデン-1,7- ノナジエン(EM
N) (12)4-エチリデン-1,7- ウンデカジエン (13)8-メチル-4- エチリデン-1,7- ウンデカジエン (14)7,8-ジメチル-4- エチリデン-1,7- ノナジエン (15)7,8-ジメチル-4- エチリデン-1,7- デカジエン (16)7,8-ジメチル-4- エチリデン-1,7- ウンデカジエ
ン (17)8-メチル-7- エチル-4- エチリデン-1,7- ウンデ
カジエン (18)7,8-ジエチル-4- エチリデン-1,7- デカジエン (19)9-メチル-4- エチリデン-1,8- デカジエン (20)8,9-ジメチル-4- エチリデン-1,8- デカジエン (21)10- メチル-4- エチリデン-1,9- ウンデカジエン (22)9,10- ジメチル-4- エチリデン-1,9- ウンデカジ
エン (23)11- メチル-4- エチリデン-1,10-ドデカジエン (24)10,11-ジメチル-4- エチリデン-1,10-ドデカジエ
ン これらは、単独であるいは2種以上組合わせて用いるこ
とができる。
【0026】上記の分岐鎖状ポリエン化合物[I]は、
トランス体およびシス体の混合物であってもよく、トラ
ンス体単独またはシス体単独であってもよい。このよう
な分岐鎖状ポリエン化合物は、本願出願人の出願に係る
特願平6−154952号明細書に記載の方法によって
調製することができる。
【0027】すなわち、下記[I−a]で示される共役ジ
エンを有する化合物とエチレンとを、遷移金属化合物お
よび有機アルミニウム化合物からなる触媒の存在下に反
応させることにより製造することができる。
【0028】
【化4】
【0029】(式[I−a]中、n、R1 、R2 およびR
3 は、それぞれ上述した一般式[I]におけるn、
1 、R2 およびR3 と同じである。) 本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴム(B)は、上記のようなエチレ
ン、α- オレフィンおよび分岐鎖状ポリエン化合物それ
ぞれの単量体から誘導される構成単位が、ランダムに配
列して結合し、分岐鎖状ポリエン化合物に起因する分岐
構造を有するとともに、主鎖は、実質的に線状構造とな
っている。
【0030】この共重合体ゴムが実質的に線状構造を有
しており実質的にゲル状架橋重合体を含有しないこと
は、この共重合体ゴムが有機溶媒に溶解し、不溶分を実
質的に含まないことにより確認することができる。たと
えば極限粘度[η]を測定する際に、この共重合体ゴム
が135℃中のデカリンに完全に溶解することにより確
認することができる。
【0031】また、このようなエチレン・α- オレフィ
ン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)において、分岐
鎖状ポリエン化合物から誘導される構成単位は、実質的
に下記式[II]で示される構造を有している。
【0032】
【化5】
【0033】[式[II]中、n、R1 、R2 およびR3
は、それぞれ上述した一般式[I]におけるn、R1
2 およびR3 と同じである。] なお、分岐鎖状ポリエン化合物から誘導される構成単位
が上記構造を有していることは、この共重合体の13C−
NMRスペクトルを測定することによって確認すること
ができる。
【0034】本発明で用いられるエチレン・α- オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、以下のよ
うな組成および特性を有する。 (i)このエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(B)は、エチレンと炭素原子数3〜20
のα- オレフィンとのモル比(エチレン/α-オレフィ
ン)が40/60〜95/5、好ましくは50/50〜
90/10、さらに好ましくは55/45〜85/15
の範囲にある。
【0035】このようなエチレン成分/α- オレフィン
成分比のエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴムは、低温柔軟性、低温下での耐衝撃性および
耐熱性のいずれにも優れている。なお、エチレン・α-
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムは、このエチ
レン/α- オレフィン成分比が95/5を超えると、樹
脂物性を示すようになって低温柔軟性が低下し、一方、
40/60未満であると、耐熱性が低下する傾向にあ
る。
【0036】(ii)このエチレン・α- オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、ヨウ素価が1〜4
0、好ましくは8〜35、さらに好ましくは10〜30
の範囲にある。
【0037】ヨウ素価が上記のような範囲にあるエチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)を用いると、加硫速度の速い結晶性ポリオレフィ
ン樹脂組成物が得られる。
【0038】(iii) このエチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、135℃デカリ
ン中で測定した極限粘度[η]が0.8dl/g<
[η]<5.0dl/gで表わされる範囲にある。
【0039】極限粘度[η]が上記のような範囲にある
エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム(B)を用いると、加工性に優れた結晶性ポリオレフ
ィン樹脂組成物が得られる。
【0040】上記のようなエチレン・α- オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、エチレンと、炭
素原子数3〜20のα- オレフィンと、上記一般式
[I]で表わされる分岐鎖状ポリエン化合物とを、触媒
の存在下に共重合させて得ることができる。
【0041】このような触媒としては、バナジウム
(V)、ジルコニウム(Zr)、チタニウム(Ti)な
どの遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物(有機ア
ルミニウムオキシ化合物)とからなるチーグラー型触媒
が使用できる。
【0042】本発明では、[a]可溶性バナジウム化合
物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒、あるいは
[b]周期律表第IVB族から選ばれる遷移金属のメタロ
セン化合物と、有機アルミニウムオキシ化合物またはイ
オン化イオン性化合物とからなる触媒が特に好ましく用
いられる。
【0043】本発明では、上記のような触媒[a](可
溶性バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とから
なる触媒)または触媒[b](周期律表第IV族から選ば
れる遷移金属のメタロセン化合物と有機アルミニウムオ
キシ化合物またはイオン化イオン性化合物とからなる触
媒)の存在下に、エチレンと、炭素原子数3〜20のα
- オレフィンと、分岐鎖状ポリエン化合物とを、通常液
相で共重合させる。
【0044】この際、一般に炭化水素溶媒が用いれれる
が、プロピレン等のα- オレフィンを溶媒として用いて
もよい。このような炭化水素溶媒としては、具体的に
は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカ
ン、ドデカン、灯油等の脂肪族炭化水素およびそのハロ
ゲン誘導体、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、
メチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素およびそのハ
ロゲン誘導体、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素、およびクロロベンゼン等のハロゲン誘導体
などが用いられる。
【0045】これら溶媒は組み合わせて用いてもよい。
エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンと分岐
鎖状ポリエン化合物との共重合は、バッチ法、あるいは
連続法いずれの方法で行なってもよい。共重合を連続法
で実施するに際しては、上記触媒は以下のような濃度で
用いられる。
【0046】本発明において、上記触媒[a]、すなわ
ち可溶性バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物と
からなる触媒が用いられる場合には、重合系内の可溶性
バナジウム化合物の濃度は、通常、0.01〜5ミリモ
ル/リットル(重合容積)、好ましくは0.05〜3ミ
リモル/リットルである。この可溶性バナジウム化合物
は、重合系内に存在する可溶性バナジウム化合物の濃度
の10倍以下、好ましくは1〜7倍、さらに好ましくは
1〜5倍の濃度で供給されることが望ましい。
【0047】また、有機アルミニウム化合物は、重合系
内のバナジウム原子に対するアルミニウム原子の比(A
l/V)で、2以上、好ましくは2〜50、さらに好ま
しくは3〜20の量で供給される。
【0048】可溶性バナジウム化合物および有機アルミ
ニウム化合物からなる触媒[a]は、通常、上述の炭化
水素溶媒、および/または液状の炭素原子数3〜20の
α-オレフィンおよび分岐鎖状ポリエン化合物で希釈さ
れて供給される。この際、可溶性バナジウム化合物は上
述した濃度に希釈されることが望ましく、また有機アル
ミニウム化合物は重合系内における濃度のたとえば50
倍以下の任意の濃度に調整して重合系内に供給されるこ
とが望ましい。
【0049】また、本発明においてメタロセン化合物
と、有機アルミニウムオキシ化合物またはイオン化イオ
ン性化合物(イオン性イオン化化合物、イオン性化合物
ともいう。)とからなる触媒[b]が用いられる場合に
は、重合系内のメタロセン化合物の濃度は、通常、0.
00005〜0.1ミリモル/リットル(重合容積)、
好ましくは0.0001〜0.05ミリモル/リットル
である。
【0050】また、有機アルミニウムオキシ化合物は、
重合系内のメタロセン化合物に対するアルミニウム原子
の比(Al/遷移金属)で、1〜10000、好ましく
は10〜5000の量で供給される。
【0051】イオン化イオン性化合物の場合は、重合系
内のメタロセン化合物に対するイオン化イオン性化合物
のモル比(イオン化イオン性化合物/メタロセン化合
物)で、0.5〜20、好ましくは1〜10の量で供給
される。
【0052】また、有機アルミニウム化合物が用いられ
る場合には、通常、約0〜5ミリモル/リットル(重合
度積)、好ましくは約0〜2ミリモル/リットルとなる
ような量で用いられる。
【0053】本発明において、可溶性バナジウム化合物
と有機アルミニウム化合物とからなる触媒[a]の存在
下に、エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィン
と分岐鎖状ポリエン化合物とを共重合させる場合には、
共重合反応は、通常、温度が−50℃〜100℃、好ま
しくは−30℃〜80℃、さらに好ましくは−20℃〜
60℃で、圧力が50kg/cm2 以下、好ましくは2
0kg/cm2 以下の条件下に行なわれる。ただし、圧
力は0ではない。
【0054】また本発明において、メタロセン化合物と
有機アルミニウムオキシ化合物またはイオン化イオン性
化合物とからなる触媒[b]の存在下に、エチレンと炭
素原子数3〜20のα- オレフィンと分岐鎖状ポリエン
化合物とを共重合させる場合には、共重合反応は、通
常、温度が−20℃〜150℃、好ましくは0℃〜12
0℃、さらに好ましくは0℃〜100℃で、圧力が80
kg/cm2 以下、好ましくは50kg/cm2 以下の
条件下に行なわれる。ただし、圧力は0ではない。
【0055】また反応時間(共重合が連続法で実施され
る場合には平均滞留時間)は、触媒濃度、重合温度など
の条件によっても異なるが、通常、5分〜5時間、好ま
しくは10分〜3時間である。
【0056】本発明では、エチレン、炭素原子数3〜2
0のα- オレフィンおよび分岐鎖状ポリエン化合物は、
上述した特定組成のエチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴムが得られるような量で重合系に供
給される。さらに共重合に際しては、水素などの分子量
調節剤を用いることもできる。
【0057】上記のようにしてエチレン、炭素原子数3
〜20のα- オレフィンおよび分岐鎖状ポリエン化合物
を共重合させると、エチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴムは通常これを含む重合液として得
られる。この重合液は、常法により処理され、エチレン
・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムが得ら
れる。
【0058】エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(B)[不飽和性エチレン系共重合体]
の上記のような調製方法は、本願出願人の出願に係る特
願平7−69986号明細書に詳細に記載されている。
【0059】本発明においては、エチレン・α- オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、結晶性ポ
リオレフィン樹脂(A)およびエチレン・α- オレフィ
ン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の合計量100
重量部に対して、5〜40重量部、好ましくは15〜3
5重量部の割合で用いられる。
【0060】結晶性ポリオレフィン樹脂組成物 本発明に係る結晶性ポリオレフィン樹脂組成物は、結晶
性ポリオレフィン樹脂(A)とエチレン・α- オレフィ
ン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)を含有してい
る。
【0061】本発明に係る結晶性ポリオレフィン樹脂組
成物は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)およびエチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)のほかに、非晶性プロピレン・エチレンランダム
共重合体(C)を成分(A)および(B)の合計量10
0重量部に対して、5〜15重量部、好ましくは5〜1
0重量部含有していてもよい。
【0062】このプロピレン・エチレンランダム共重合
体(C)は、エチレンから誘導される構成単位を30〜
60モル%、好ましくは35〜45モル%の量で含有し
ている。
【0063】また、本発明に係る結晶性ポリオレフィン
樹脂組成物は、必要に応じて無機充填剤を5〜20重量
%の量で含有していてもよい。このような無機充填剤と
しては、具体的には、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウ
ム、クレー、カリオン、タルク、シリカ、ケイソウ土、
雲母粉、アスベスト、アルミナ、硫酸バリウム、硫酸ア
ルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウ
ム、二硫化モリブデン、グラファイト、ガラス繊維、ガ
ラス球、シラスバルーン、塩基性硫酸マグネシウムウィ
スカー、チタン酸カルシウムウィスカー、ほう酸アルミ
ニウムウィスカーなどが挙げられる。
【0064】さらに、本発明に係る結晶性ポリオレフィ
ン樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、耐
熱安定剤;芳香族カルボン酸アルミニウム塩、芳香族リ
ン酸エステル塩、ジベンジリデンソルビトール等の核
剤;紫外線吸収剤;滑剤;帯電防止剤;難燃剤;顔料;
染料;他の重合体などを含有していてもよい。
【0065】本発明に係る結晶性ポリオレフィン樹脂組
成物は、上記各成分を同時に、または、逐次的に、たと
えばヘンシェルミキサー、V型ブレンダー、タンブラー
ブレンダー、リボンブレンダーなどの混練装置に供給し
て混練した後、単軸押出機、多軸押出機、ニーダー、バ
ンバリーミキサーなどで溶融混練することによって得る
ことができる。
【0066】これらの溶融混練機の中でも、多軸押出
機、ニーダー、バンバリーミキサーなどの混練性に優れ
た装置を使用すると、各成分が均一に分散された高品質
の結晶性ポリオレフィン樹脂組成物を得ることができ
る。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る結晶性ポリオレフィン樹脂
組成物は、[I]結晶性ポリオレフィン樹脂(A)と、
[II]エチレン、炭素原子数3〜20のα- オレフィン
および上述した分岐鎖状ポリエン化合物からなり、エチ
レンとα- オレフィンとのモル比、ヨウ素価および極限
粘度[η]が特定の範囲にあるエチレン・α- オレフィ
ン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)とを特定の割合
で含んでいるので、剛性、耐熱性に優れるとともに耐衝
撃性、特に低温における耐衝撃性に優れたポリオレフィ
ン成形体を提供することができる。
【0068】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。な
お、実施例および比較例における組成物の評価試験方法
は、以下のとおりである。 (1)MFR MFRは、ASTM D1238に準拠して測定した。
【0069】条件:230℃、2.16kg (2)曲げ弾性率(FM) ASTM D790に準拠して曲げ試験を行ない、曲げ
弾性率(FM)を測定した。
【0070】・試験片 幅:12.7mm、厚さ:6.
4mm、長さ:127mm ・スパン間 100mm ・曲げ速度 2mm/分 (3)アイゾット衝撃強度(IZ) ASTM D256に準拠して衝撃試験を行ない、アイ
ゾット衝撃強度(IZ)を測定した。
【0071】・温度 −30℃ ・試験片 幅:12.7mm、厚さ:6.4mm、長さ:
64mm ・ノッチは機械加工
【0072】
【参考例1】 [触媒の調製]アルゴン雰囲気下、スターラー攪拌子を
入れた50mlフラスコ中に、無水塩化コバルト(II)4
3mg(0.33ミリモル)、1,2-ビス(ジフェニルホ
スフィノ)エタン263mg(0.66ミリモル)およ
び無水デカン23mlを入れ、25℃で2時間攪拌し
た。
【0073】次いで、25℃で、濃度1モル/リットル
のトリエチルアルミニウム/トルエン溶液17ml(ト
リエチルアルミニウム17ミリモル)を加えて2時間攪
拌することにより触媒を調製した。
【0074】[4-エチリデン-8- メチル-1,7- ノナジエ
ン(EMN)の合成]
【0075】
【化6】
【0076】300mlステンレス(SUS316)製
オートクレーブ中に、アルゴン雰囲気下、7-メチル-3-
メチレン-1,6- オクタジエン(β- ミルセン)100g
(734ミリモル)と上記のように調製された触媒を全
量加えて密閉した。
【0077】次いで、オートクレーブにエチレンボンベ
を直結して、エチレンを導入し、オートクレーブ内を3
5kg/cm2 まで加圧した。次いで、95℃に加熱して、
消費されたエチレンを間欠的に5回追加して、合計で1
5時間反応を行なった。
【0078】反応終了後にオートクレーブを冷却してか
ら開放し、得られた反応混合物を100mlの水中に注
いで有機層と水層とに分離した。分離された有機層を、
エバポレータで低沸点物を除去した後、20段の精密減
圧蒸留を行なった。
【0079】目的物であるEMNが83g得られた(収
率69%、β- ミルセン転化率90%)。また反応副生
物として、5,9-ジメチル-1,4,8- デカトリエンが16g
生成した(収率13%)。
【0080】上記で得られた4-エチリデン-8- メチル-
1,7- ノナジエン(EMN)の分析結果を以下に示す。 (1) 沸 点:103〜105℃/30mmHg (2) GC−MS(ガスクロマトグラフィ−質量分析):
m/z 164(M+ 分子イオンピーク)、149、1
23、93、79、41、27 (ガスクロマトグラフィ測定条件: カラム:J&W サイエンティフィック社 キャピラリカラムDB−1701 0.25mm×30
m 気化温度 :250℃ カラム温度:60℃で5分間保持後、200℃まで10
℃/min で昇温) (3) 赤外線吸収スペクトル(ニート) 吸収ピーク:3080cm-1、2975cm-1、292
5cm-1、2825cm-1、1670cm-1、1640
cm-1、1440cm-1、1380cm-1、1235c
-1、1110cm-1、910cm-1、830cm-1 (4) 1H−NMRスペクトル(溶媒:CDCl3 ) 吸収ピークを下記に示す。
【0081】
【表1】
【0082】[エチレン・α- オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴムの調製]攪拌翼を備えた容量15リッ
トルの重合器を用いて、エチレンとプロピレンと上記の
4-エチリデン-8- メチル-1,7- ノナジエン(EMN)と
の共重合反応を連続的に行なった。
【0083】すなわち、まず重合器上部から重合器内
に、脱水精製したヘキサンを毎時3リットル、ビス(1,
3-ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リドのヘキサン溶液(濃度0.05ミリモル/リット
ル)を毎時0.1リットル、トリイソブチルアルミウニ
ウムのヘキサン溶液(濃度20ミリモル/リットル)を
毎時0.2リットル、メチルアルモキサンのヘキサンス
ラリー溶液(アルミウニウム原子に換算して3ミリグラ
ム原子/リットル)を毎時0.5リットル、EMNのヘ
キサン溶液(濃度0.25リットル/リットル)を毎時
1.2リットルそれぞれ連続的に供給した。
【0084】また、重合器上部から重合器内に、エチレ
ンを毎時260リットル、プロピレンを毎時540リッ
トル、水素を気相部の濃度が0.004モル%となるよ
うにそれぞれ連続的に供給した。この共重合反応は、5
0℃で行なった。
【0085】次いで、重合器下部から抜き出した重合溶
液にメタノールを少量添加して、重合反応を停止させ、
スチームストリップ処理にて共重合体を溶媒から分離し
た後、100℃、減圧(100mmHg)の条件下で、
24時間乾燥した。
【0086】以上の操作で、エチレン・プロピレン・E
MN共重合体ゴムが毎時240gの速度で得られた。得
られたエチレン・プロピレン・EMN共重合体ゴム(B
−1)は、エチレンとプロピレンとのモル比(エチレン
/プロピレン)が80/20であり、ヨウ素価が11で
あり、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が
2.8dl/gであった。
【0087】
【参考例2および3】参考例1と同様の操作を行なっ
て、第2表に示すエチレン・α- オレフィン・EMN共
重合体ゴム(B−2、B−3)を得た。
【0088】
【表2】
【0089】
【実施例1】MFRが25g/10分の結晶性プロピレ
ン単独重合体(A−1)75重量部、および参考例1で
得られたエチレン・プロピレン・EMN共重合体ゴム
(B−1)25重量部を用いて、射出成形機(樹脂温度
200℃、金型温度40℃)により結晶性ポリプロピレ
ン樹脂組成物の曲げ弾性率およびアイゾット衝撃強度測
定用ASTM試験片を作製し、上記曲げ試験および衝撃
試験を行なった。
【0090】その結果を第3表に示す。
【0091】
【実施例2】実施例1において、(B−1)の代わり
に、参考例2で得られたエチレン・1-ブテン・EMN共
重合体ゴム(B−2)を用いた以外は、実施例1と同様
にして、ポリプロピレン組成物を調製し、その物性を測
定した。
【0092】その結果を第3表に示す。
【0093】
【実施例3】実施例1において、(B−1)の代わり
に、参考例3で得られたエチレン・1-オクテン・EMN
共重合体ゴム(B−3)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、ポリプロピレン組成物を調製し、その物性を
測定した。
【0094】その結果を第3表に示す。
【0095】
【比較例1】実施例1において、エチレン・プロピレン
・EMN共重合体ゴム(B−1)の代わりに、エチレン
含量が80モル%、ヨウ素価が12、135℃デカリン
中で測定した極限粘度[η]が2.7dl/gのエチレ
ン・プロピレン・5-エチリデン-2- ノルボルネン共重合
体ゴム(EPDM−1)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、ポリプロピレン樹脂組成物を調製し、その物
性を測定した。
【0096】その結果を第3表に示す。
【0097】
【表3】
【0098】
【実施例4】実施例1において、結晶性プロピレン単独
重合体(A−1)およびエチレン・プロピレン・EMN
共重合体ゴム(B−1)の配合量をそれぞれ60重量
部、20重量部に変え、さらに平均粒径2.5μmのタ
ルクを20重量部配合した以外は、実施例1と同様にし
て、ポリプロピレン樹脂組成物を調製し、その物性を測
定した。
【0099】その結果を第4表に示す。
【0100】
【比較例2】実施例4において、エチレン・プロピレン
・EMN共重合体ゴム(B−1)の代わりに、比較例1
で用いたEPDM−1を用いた以外は、実施例4と同様
にして、ポリプロピレン樹脂組成物を調製し、その物性
を測定した。
【0101】その結果を第4表に示す。
【0102】
【表4】
【0103】
【実施例5】実施例1において、エチレン・プロピレン
・EMN共重合体ゴム(B−1)の配合量を15重量部
とし、エチレン含量が41モル%、135℃デカリン中
で測定した極限粘度[η]が3.0dl/gの非晶性プ
ロピレン・エチレンランダム共重合体(C−1)を10
重量部[成分(A−1)および(B−1)の合計量10
0重量部に対して11.1重量部]配合した以外は、実
施例1と同様にして、ポリプロピレン樹脂組成物を調製
し、その物性を測定した。
【0104】その結果を第5表に示す。
【0105】
【比較例3】実施例5において、エチレン・プロピレン
・EMN共重合体ゴム(B−1)の代わりに、比較例1
で用いたEPDM−1を用いた以外は、実施例5と同様
にして、ポリプロピレン樹脂組成物を調製し、その物性
を測定した。
【0106】その結果を第5表に示す。
【0107】
【表5】
【0108】
【実施例6】実施例1において、結晶性プロピレン単独
重合体(A−1)の代わりにMFRが15g/10分、
DSCで測定した融点(Tm)が164℃の高結晶性プ
ロピレン単独重合体(A−2)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、ポリプロピレン樹脂組成物を調製し、
その物性を測定した。
【0109】その結果を第6表に示す。
【0110】
【実施例7】実施例6において、エチレン・プロピレン
・EMN共重合体ゴム(B−1)の配合量を20重量部
とし、エチレン単独重合体(A−3)[MFR(AST
MD 1238):13g/10分、密度(ASTM D
1505):0.965g/cm3 ]を5重量部配合
した以外は、実施例6と同様にして、ポリプロピレン樹
脂組成物を調製し、その物性を測定した。
【0111】その結果を第6表に示す。
【0112】
【実施例8】実施例1において、結晶性プロピレン単独
重合体(A−1)の代わりに、MFRが22g/10
分、エチレンから誘導される構成単位の含有量が8重量
%、常温n−デカン可溶成分量が11重量%、常温n−
デカン可溶部の135℃デカリン中で測定した極限粘度
[η]が2.9dl/gのプロピレン・エチレンブロッ
ク共重合体(A−4)を用いた以外は、実施例1と同様
にして、ポリプロピレン樹脂組成物を調製し、その物性
を測定した。
【0113】その結果を第6表に示す。
【0114】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒 井 俊 之 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 相 根 敏 裕 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08F 210/00 - 210/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリオレフィン樹脂(A)95〜6
    0重量部と、 エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
    ム(B)5〜40重量部[(A)および(B)の合計量
    は100重量部である]とを含有してなる組成物であっ
    て、 該エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体
    ゴム(B)は、 エチレンと、炭素原子数3〜20のα- オレフィンと、
    下記一般式[I]で表わされる少なくとも一種の分岐鎖
    状ポリエン化合物とからなり、(i)エチレンと炭素原
    子数3〜20のα- オレフィンとのモル比(エチレン/
    α- オレフィン)が40/60〜95/5の範囲にあ
    り、(ii)ヨウ素価が1〜40の範囲にあり、(iii)
    135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が 0.8dl/g<[η]<5.0dl/g で表わされる範囲にあることを特徴とする結晶性ポリオ
    レフィン樹脂組成物; 【化1】 [式[I]中、nは1〜5の整数であり、 R1 は炭素原子数1〜5のアルキル基であり、 R2 およびR3 は、それぞれ独立して、水素原子または
    炭素原子数1〜5のアルキル基である]。
  2. 【請求項2】前記結晶性ポリオレフィン樹脂(A)がポ
    リプロピレン樹脂であることを特徴とする請求項1に記
    載の結晶性ポリオレフィン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記結晶性ポリオレフィン樹脂(A)およ
    びエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体
    ゴム(B)のほかに、非晶性プロピレン・エチレンラン
    ダム共重合体(C)を成分(A)および(B)の合計量
    100重量部に対して、5〜15重量部含有しているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の結晶性ポリオ
    レフィン樹脂組成物。
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