JP3344459B2 - 垂直データ表示装置 - Google Patents

垂直データ表示装置

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JP3344459B2
JP3344459B2 JP09333597A JP9333597A JP3344459B2 JP 3344459 B2 JP3344459 B2 JP 3344459B2 JP 09333597 A JP09333597 A JP 09333597A JP 9333597 A JP9333597 A JP 9333597A JP 3344459 B2 JP3344459 B2 JP 3344459B2
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肇 小澤
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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直データ表示装
置に係り、特にケーシングドライバ等、垂直度の調整が
必要となる機械の垂直データ表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】垂直度の調整を必要とする機械の1つに
構造物を地面に垂直に打ち込むケーシングドライバがあ
る。このケーシングドライバは、例えば、下部の4隅に
姿勢調整用ジャッキが設けられたベースフレームと、こ
のベースフレームに上下動可能に支持された昇降フレー
ムと、この昇降フレームを上下動させるスラストシリン
ダと、昇降フレームに回転可能に支持されケーシング
(構造物)を把持する機構を備えた回転体と、この回転
体を回転させるモータとを有し、スラストシリンダによ
り昇降フレームを下降させるとともにモータにより回転
体を回転させることで、ケーシングを地中に圧入させて
いく。
【0003】このようなケーシングドライバでは、地面
に打ち込むケーシングの垂直度が最終構造物である柱の
垂直度になるため、ケーシングを打ち込むケーシングド
ライバの垂直度の調整が非常に重要である。そのため、
従来のケーシングドライバでは、垂直検出器(傾斜計)
によりケーシングドライバの垂直状態からの傾きを検出
し、その検出値を垂直データとして垂直データ表示装置
に表示し、オペレータはその垂直データを見ながらスイ
ッチを操作して姿勢調整用ジャッキを駆動し、ケーシン
グドライバが垂直状態になるように調整していた。
【0004】従来の垂直データ表示装置としては、例え
ば図12に示すようなものがある。これはアナログメー
タ50A,50Bとランプ表示部51とを備えたもので
あり、アナログメータ50A,50Bは、直交する2軸
方向の傾斜量をそれぞれ針の位置でアナログ表示し、ラ
ンプ表示部51は、中央ランプ51a及びこの周囲に円
周方向に配置された8つの周囲ランプ51b1〜51b8
を有し、ケーシングドライバがほぼ垂直状態にあると中
央ランプ51aが点灯し、ケーシングドライバの傾斜量
が設定値を超えると周囲ランプ51b1〜51b8のうち
傾斜方向に対応するものが点灯する。
【0005】また、機械の垂直度を画面表示する垂直デ
ータ表示装置として、特開昭60−51224号公報に
記載のものがある。この装置は、パイルドライバのリー
ダの直交する2軸方向の傾きを検出する傾斜検出器と、
この傾斜検出器で検出したリーダの直交2軸方向の傾き
を表示する表示画面とを有し、この表示画面上にリーダ
の垂直状態を原点とした直交座標系を設け、リーダの傾
きを、原点からの方位で傾斜方向を表し原点からの距離
で傾斜量を表す直交座標系の座標位置で表示するように
したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下の問題点が存在する。図12に
示すような垂直データ表示装置では、アナログメータ5
0A,50Bは直交2軸方向の傾斜量を表示するだけで
あり、オペレータはこのアナログメータ50A,50B
を見ただけではケーシングドライバの傾斜方向及び傾斜
量を直感的に捉えることができない。一方、ランプ表示
部51はケーシングドライバの傾斜方向を表示するだけ
であり、オペレータは実際の傾斜量がどの程度なのかを
把握することはできない。また、アナログメータ50
A,50Bとランプ表示部51とを併用しているため、
オペレータはアナログメータ50A,50Bとランプ表
示部51の両方を見る必要があり、判断に手間がかか
る。
【0007】また、特開昭60−51224号公報に記
載の垂直データ表示装置では、リーダの傾きを直交座標
系の座標位置で表示するので、オペレータはリーダの傾
斜方向及び傾斜量を直感的に把握できるが、このもので
は広い表示範囲と高い表示分解能を両立できない。つま
り、表示範囲を広くすれば表示分解能は低下し、表示分
解能を高くすれば表示範囲は狭くなる。
【0008】本発明の目的は、表示画面を用いて機械の
傾斜方向及び傾斜量を表示するものであって、広い表示
範囲と高い表示分解能を両立できる垂直データ表示装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の目的を達成するため、本発明は、機械の垂
直状態からの傾きを検出する垂直検出手段と、この垂直
検出手段で検出した機械の傾きを表示する表示画面とを
設け、この表示画面上に機械の垂直状態を原点とした座
標系の座標位置で機械の傾きを表示し、その座標位置の
原点からの方位で傾斜方向を表し原点からの距離で傾斜
量を表す垂直データ表示装置において、前記座標系にお
ける単位傾斜量当たりの表示幅を原点付近よりも原点か
ら遠い位置で小さくした構成とする。
【0010】このようにして座標系における単位傾斜量
当たりの表示幅を原点付近よりも原点から遠い位置で小
さくすることにより、機械の傾きの表示範囲が広くなる
とともに、原点付近での表示分解能が高くなるので必要
な表示分解能も確保される。
【0011】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記表示画面上の傾斜表示領域の周囲に機械の輪郭を少
なくとも概略で表示する。これにより、オペレータは機
械の傾斜方向が機械のどちら側であるかを視覚的に容易
に把握できる。
【0012】(3)上記(1)において、好ましくは、
前記表示画面上に前記位置座標に加えて、機械の傾きの
直交2軸方向の傾斜量を数値で表示する。これにより、
オペレータは機械の傾きの程度を直交2軸方向の傾斜量
で定量的に把握できる。
【0013】(4)上記(1)において、好ましくは、
前記表示画面上に前記位置座標に加えて、機械の傾きの
傾斜方向と傾斜量を数値で表示する。これにより、オペ
レータは機械の傾きの程度を傾斜方向と傾斜量で定量的
に把握できる。
【0014】(5)また、上記の目的を達成するため、
本発明は、機械の垂直状態からの傾きを検出する垂直検
出手段と、この垂直検出手段で検出した機械の傾きを表
示する表示画面とを設け、この表示画面上に機械の垂直
状態を原点とした座標系の座標位置で機械の傾きを表示
し、その座標位置の原点からの方位で傾斜方向を表し原
点からの距離で傾斜量を表す垂直データ表示装置におい
て、前記垂直検出手段の検出値に基づき機械の傾斜方向
の角度と傾斜量を演算する第1演算手段と、単位傾斜量
当たりの表示幅が原点付近よりも原点から遠い位置で小
さくなる座標系を前記表示画面上に設定する設定手段
と、前記第1演算手段で演算した機械の傾斜方向の角度
と傾斜量を前記設定手段で設定した座標系の座標値に変
換する第2演算手段と、前記第2演算手段で演算した座
標値を前記表示画面上に前記設定手段で設定した座標系
の座標位置で表示させる表示制御手段とを有する。
【0015】このように設定手段にて単位傾斜量当たり
の表示幅が原点付近よりも原点から遠い位置で小さくな
る座標系を表示画面上に設定し、第2演算手段にて第1
演算手段で演算した機械の傾斜方向の角度と傾斜量をそ
の座標系の座標値に変換し、表示制御手段にてこの座標
値を表示画面上に設定手段で設定した座標系の座標位置
で表示させることにより、表示画面上には単位傾斜量当
たりの表示幅が原点付近よりも原点から遠い位置で小さ
くなる座標系の座標位置で機械の傾きが表示されること
になり、上記(1)で述べたように、機械の傾きの表示
範囲が広くなるとともに、原点付近での表示分解能が高
くなるので必要な表示分解能も確保される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態を図
1〜7により説明する。図1において、本実施形態の垂
直データ表示装置を含むケーシングドライバはケーシン
グドライバ本体10と、パワーユニット20と、操作盤
30とを有している。
【0017】ケーシングドライバ本体10は、図2に示
すように、下部の4隅に姿勢調整用ジャッキ3a,3
b,3c,3dが取り付けられたベースフレーム2を有
し、このベースフレーム2の上部の4隅にはガイドフレ
ーム4a,4b,4c,4dが取り付けられている。こ
のガイドフレーム4a〜4dには昇降フレーム(スラス
タフレーム)5が昇降可能に支持され、この昇降フレー
ム5とベースフレーム2との間には昇降フレーム5を昇
降させるスラストシリンダ6a,6b,6c,6dが取
り付けられている。また、昇降フレーム5にはケーシン
グ(構造物)1を把持するケーシング把持機構(図示せ
ず)を備えた回転体8が軸受(図示せず)を介して回転
可能に取り付けられ、この回転体8は昇降フレーム5に
設けられた油圧モータ9a,9bの回転によりピニオン
39a,39b及び図示しないラックを介して回転す
る。また、昇降フレーム5上には、直交する2軸方向の
傾きを検出する電気式の垂直検出器(傾斜計)15が設
けられている。
【0018】ベースフレーム2内には、制御盤16と、
スラストシリンダ6a〜6dのストロークを検出するス
トロークセンサや回転体8の回転角度を検出する角度セ
ンサ等の各種センサ17と、姿勢調整用ジャッキ3a〜
3dを駆動する切換弁や回転体8に設けられたケーシン
グ把持機構のアクチュエータ(図示せず)を駆動する切
換弁等の各種電磁切換弁18とが設けられている。制御
盤16は、垂直検出器15及び各種センサ17の検出信
号をパワーユニット20を介して操作盤30に送出する
とともに、パワーユニット20を介して送られてきた操
作盤30の操作信号やペンダントスイッチ11からの操
作信号に応じて各種電磁切換弁18を制御する。なお、
ペンダントスイッチ11はケーシングドライバ本体10
の操作をケーシングドライバ本体10の近傍にて行うも
のである。
【0019】また、ベースフレーム2の姿勢調整用ジャ
ッキ3a,3b側の側面には、パワーユニット20と接
続された油圧ホースを接続するための複数個のカプラー
19が設けられている。ケーシングドライバ本体10
は、図2に示すように、カプラー19が取り付けられて
いる側が前側となり、カプラー19の取り付け側と反対
側が後側となる。また、油圧モータ9aの設置側がケー
シングドライバ本体10の右側、油圧モータ9bの設置
側がケーシングドライバ本体10の左側となる。また、
ベースフレーム2の図示左側の端部には、クレーンが載
る廻り止め40がピン結合されている。
【0020】パワーユニット20は、動力盤21と、可
変容量式の油圧ポンプ22と、この油圧ポンプ22を駆
動するエンジン23と、油圧ポンプ22の斜板22aの
傾転角を制御する傾転角制御装置24と、油圧ポンプ2
2の吐出圧を検出するポンプ吐出圧センサやエンジン2
3の回転数を検出するエンジン回転数センサ等の各種セ
ンサ25と、スラストシリンダ6a〜6dを駆動する切
換弁や油圧モータ9a,9bを駆動する切換弁等の各種
電磁切換弁26とを有している。動力盤21は、各種セ
ンサ25の検出信号やケーシングドライバ本体10から
の信号を操作盤30に送出するとともに、操作盤30か
らの操作信号に応じてエンジン23、傾転角制御装置2
4及び各種電磁切換弁26を制御したり、操作盤30か
らの操作信号をケーシングドライバ本体10に送出す
る。
【0021】操作盤30はタッチパネル31と、コント
ローラ32とを有している。タッチパネル31は、表示
機能と接触による操作機能(スイッチ)とを備え、1つ
の画面上でケーシングドライバ本体10の垂直度に関す
る情報の表示とケーシングドライバ本体10の操作が行
える。また、タッチパネル31はオペレータが画面上の
所定部分に接触することによって表示画面を切り替えた
りすることができる。コントローラ32は、ケーシング
ドライバ本体10やパワーユニット20からの信号に基
づいて所定の演算を行い、その結果をタッチパネル31
に表示させるとともに、タッチパネル31からの操作信
号をケーシングドライバ本体10やパワーユニット20
に送出する。
【0022】タッチパネル31で切り替え可能な各種画
面のうち、本発明が係わるケーシングドライバ本体10
の垂直度に関するスラスタレベル調整画面を図3に示
す。図3において、画面上の左側には操作手段表示領域
51及び傾斜表示領域52が設けられ、画面上の右側に
は操作スイッチ表示領域53が設けられている。
【0023】操作手段表示領域51では、姿勢調整用ジ
ャッキ3a〜3dが操作盤30とペンダントスイッチ1
1のどちらで操作可能であるかが表示され、操作盤30
の本画面上の右側の操作スイッチ53で操作可能である
場合は「操作盤」が反転し、ペンダントスイッチ11で
操作可能である場合には「ペンダント」が反転する。な
お、ペンダントスイッチ11で操作可能になるのは、ペ
ンダントスイッチ11の電源スイッチをオンにしたとき
である。
【0024】傾斜表示領域52はターゲット表示部52
aとデジタル表示部52b1,52b2とを有し、ケーシ
ングドライバ本体10の垂直状態からの傾きの程度をタ
ーゲット表示とデジタル表示の両方で表示できるように
なっている。すなわち、ターゲット表示部52aは、ケ
ーシングドライバ本体10の垂直状態を原点とし単位傾
斜量当たりの表示幅が原点から遠くなるに従って小さく
なるように目盛られた直交座標系にてケーシングドライ
バ本体10の傾きを表示するものであり、その傾きは、
原点からの方位でケーシングドライバ本体10の傾斜方
向を表し原点からの距離でケーシングドライバ本体10
の傾斜量を表す座標位置で表示される。
【0025】ここで、直交座標系の横軸(X軸)は図2
で見てケーシングドライバ本体10の左右方向に対応
し、縦軸(Y軸)は図2で見てケーシングドライバ本体
10の前後方向に対応する。前述した垂直検出器15は
この直交2軸方向の傾きを検出するセンサである。ま
た、この直交座標系はケーシングドライバ本体10の傾
斜量を最大1.5度まで表示できる表示範囲を持ち、オ
ペレータがその傾斜量を容易に視覚的・直感的に捉える
ことができるようにその直交座標系が直交2軸と0.2
5度毎の円状の傾斜量の目盛で表示される。ケーシング
ドライバ本体10の傾きを表す座標位置は、画面上に原
点と直線で結んだターゲット(黒点)で表示される。
【0026】ターゲット表示部52aの周囲には、直交
座標系の4象限に対応して姿勢調整用ジャッキ3a〜3
dのジャッキ番号である〜が表示され、直交座標系
の各象限にターゲットが位置するときにどのジャッキを
操作すればよいかを補助データとして示している。
【0027】デジタル表示部52b1,52b2は、ケー
シングドライバ本体10の左右方向の傾斜量と前後方向
の傾斜量をそれぞれ数値で表示する。ここで、左右傾斜
に関しては水平に対し右下がりを正の値、左下がりを負
の値として表示し、前後傾斜に関しては水平に対し後ろ
下がりを正の値、前下がりを負の値として表示する。
【0028】操作スイッチ表示領域53は姿勢調整用ジ
ャッキ3a〜3dのジャッキ番号〜毎にその下に
「伸」「縮」のスイッチを表示するものである。ジャッ
キ番号〜はターゲット表示部52aの周囲に表示さ
れたジャッキ番号〜と同じ配列で表示され、ジャッ
キ番号〜の「伸」のスイッチに指で接触すると、指
が接触している間だけそのジャッキ番号に対応する姿勢
調整用ジャッキが伸び動作し、ジャッキ番号〜の
「縮」のスイッチに指で接触すると、指が接触している
間だけそのジャッキ番号に対応する姿勢調整用ジャッキ
が縮み動作する。
【0029】コントローラ32がタッチパネル31の傾
斜表示領域52にケーシングドライバ本体10の傾きを
上述のように表示させる制御処理機能の概要を図4に示
す。図4において、コントローラ32のメモリ32Mに
は、前述したターゲット表示部52aに上記直交座標系
の直交2軸及び円状の傾斜量の目盛を表示するための座
標系データと、ケーシングドライバ本体10の傾きをこ
の直交座標系に関連付けて表示するための相関データと
が記憶されている。
【0030】ここで、ターゲット表示部52aに表示さ
れる傾斜量の目盛の数値(以下、目盛の傾斜量という)
をR、目盛の原点からの距離(以下、目盛の距離とい
う)をDとしたとき、メモリ32Mに記憶されている座
標系データは、下記の関数f(R)により目盛の傾斜量
Rと目盛の距離Dを関連付け、円状の傾斜量の目盛を表
示するものである。
【0031】 D=f(R)=D0sin(αR) … (1) (但し、Rは角度スカラ量:D0はRを最大表示目盛
1.5度とした時の距離D:Rを最大表示目盛1.5度
とした時、sin(1.5α)=1) 上記関数f(R)を図5に示す。この図5から分かるよ
うに、距離Dの増加量は傾斜量Rが増加するに従って正
弦関数的に小さくなり、その結果目盛の傾斜量Rの単位
傾斜量当たりの表示幅は原点付近よりも原点から遠い位
置で小さくなるように表示される。これにより、目盛の
傾斜量Rの表示範囲が広くなりかつ目盛の傾斜量Rが小
さい原点付近で高い表示分解能が確保される。
【0032】また、コントローラ32は、座標位置演算
部32Aと、ターゲット表示データ合成部32Bと、表
示出力部32Cとを有している。座標位置演算部32A
の演算処理の詳細を図6に示す。
【0033】まず手順101において、垂直検出器15
で検出した直交2軸方向の傾きを入力し、続いて手順1
02において、この検出値に基づきケーシングドライバ
本体10の傾斜方向角度θ及び傾斜量rを求める。ここ
で、傾斜方向角度θは図2で見て水平から左上がり右下
がりの傾斜方向を0°、左下がり右上がりの傾斜方向を
±180°、前上がり後下がりの傾斜方向を正(+)の
値、前下がり後上がりの傾斜方向を負(−)の値で表わ
す。
【0034】続いて手順103において、下記の関数f
(r)を用いてケーシングドライバ本体10の傾斜量r
を原点からの距離dに変換する。 d=f(r)=d0sin(αr) … (2) (但し、rは角度スカラ量:d0はrを傾斜量1.5度
とした時の距離d:rを傾斜量1.5度とした時、si
n(1.5α)=1) この関数f(r)は上記(1)式の関数f(R)と同じ
であり、図7に示すように、距離dの増加量は傾斜量r
が増加するに従って正弦関数的に小さくなる。
【0035】続いて手順104において、傾斜方向角度
θ及び原点からの距離dを用いてケーシングドライバ本
体10の傾きに対応する座標値(X,Y)を求める。こ
の座標値(X,Y)は次式で求められる。ここで、Xは
ケーシングドライバ本体10は左右方向の傾斜量を示
し、Yは前後方向の傾斜量を示す。 X=dcosθ Y=dsinθ 続いて手順105において、上記座標値(X,Y)をタ
ーゲット表示データ合成部32Bに出力するとともに、
垂直検出器15で検出した直交2軸方向の傾きの数値デ
ータを表示出力部32Cに出力する。
【0036】図4に戻り、ターゲット表示データ合成部
32Bでは、メモリ32Mから前述の座標系データ及び
相関データを読み込み、座標系データを表示出力部32
Cに出力するとともに、相関データを用いて座標位置演
算部32Aで求めた座標値(X,Y)を、ターゲット表
示部52a上の直交座標系の対応する位置に原点と直線
で結んだターゲット(黒点)で表示する表示データに変
換し、表示出力部32Cに出力する。
【0037】表示出力部32Cでは、ターゲット表示デ
ータ合成部32Bからの表示データを入力し、この表示
データを画像データに変換してタッチパネル31に出力
するとともに、座標位置演算部32Aからの垂直検出器
15で検出した直交2軸方向の傾きの数値データを入力
し、この数値データを画像データに変換してタッチパネ
ル31に出力する。
【0038】以上のように構成した本実施形態において
は、ケーシングドライバ本体10の傾きは以下のように
ターゲット表示部52aに表示される。すなわち、ケー
シングドライバ本体10が右後側に傾いているときはタ
ーゲットは直交座標系の第1象限(ジャッキ番号側)
の傾斜方向角度θに応じた位置に表示され、左後側に傾
いているときは第2象限(ジャッキ番号側)の傾斜方
向角度θに応じた位置に表示され、左前側に傾いている
ときは第3象限(ジャッキ番号側)の傾斜方向角度θ
に応じた位置に表示され、右前側に傾いているときは第
4象限(ジャッキ番号側)の傾斜方向角度θに応じた
位置に表示される。また、ケーシングドライバ本体10
の傾きが小さく垂直状態付近にあるときは、ターゲット
は直交座標系の原点付近に表示され、ケーシングドライ
バ本体10の傾きが大きいときは、ターゲットは原点か
ら遠い位置に表示される。
【0039】また、垂直検出器15で検出した直交2軸
方向の傾斜量、つまい左右方向及び前後方向の傾斜量が
それぞれデジタル表示部52b1,52b2に数値でデジ
タル表示される。
【0040】そして、オペレータはその傾斜表示領域5
2の表示データを見ながら、ターゲット表示部52aの
直交座標系に示されたターゲットが原点に一致する、つ
まりケーシングドライバ本体10が垂直状態になるよう
に、操作スイッチ53の「伸」「縮」のスイッチのうち
ターゲットが示されている象限側のジャッキ番号〜
の「伸」のスイッチを操作し、対応する姿勢調整用ジャ
ッキ3a〜3dを伸動作させる。
【0041】ここで、オペレータが表示データを見なが
らケーシングドライバ本体10の垂直度を調整する場
合、ケーシングドライバ本体10が垂直状態付近にある
ときは、ケーシングドライバ本体10が正確に垂直状態
になるよう微調整する必要があるので、垂直状態からの
傾斜量の微妙な違いを把握できることが重要になる。一
方、ケーシングドライバ本体10の傾きが大きいとき
は、微調整よりも先にケーシングドライバ本体10を垂
直状態付近に近づける必要があるので、傾斜量の微妙な
違いは重要ではなく、傾斜方向を確実に把握できること
が重要になる。
【0042】本実施形態では、上述したように直交座標
系の原点付近での表示分解能が高いので、傾斜量の微妙
な違いを把握でき、これによりケーシングドライバ本体
10が正確に垂直状態になるよう調整することができ
る。
【0043】また、上述したように直交座標系の表示範
囲が広いので、ケーシングドライバ本体10の傾きがあ
る程度大きくても、その傾斜方向を確実に把握でき、こ
れによりケーシングドライバ本体10を垂直状態付近に
近づけることができる。
【0044】以上のように本実施形態によれば、単位傾
斜量当たりの表示幅が原点付近よりも原点から遠い位置
で小さくなるようにしたので、直交座標系の原点付近で
は単位傾斜量当たりの表示幅が大きくなり、ケーシング
ドライバ本体10の傾きの表示分解能が高くなるととも
に、直交座標系の原点から遠い位置では単位傾斜量当た
りの表示幅が小さくなり、ケーシングドライバ本体10
の傾きの表示範囲が広くなる。すなわち、広い表示範囲
と高い表示分解能を両立できる。
【0045】また、このように広い表示範囲と高い表示
分解能を両立した垂直データ表示装置を用いてケーシン
グドライバ本体10の垂直度を調整するので、ケーシン
グドライバ本体10の垂直度を広範囲にわたって正確に
調整できる。
【0046】更に、上記のようなターゲット表示だけで
なく、左右方向及び前後方向の傾斜量をデジタル表示に
より数値で表示するようにしたので、ケーシングドライ
バ本体10の傾きの程度を左右方向及び前後方向の傾斜
量で定量的に把握でき、ケーシングドライバ本体10の
垂直度の調整がより正確に行える。
【0047】上記実施形態では、ターゲット表示部52
aに円状の傾斜量の目盛を表示させるための関数として
正弦関数f(R)を用いたが、目盛の傾斜量Rの単位傾
斜量当たりの表示幅を原点付近よりも原点から遠い位置
で小さくするものであれば、特に正弦関数に限らなくて
もよい。他の例を図8及び図9に示す。
【0048】図8は円状の傾斜量の目盛を表示するため
の関数を下記の関数g(R)としたものである。 D=g(R)=AR (0゜≦R≦1゜) D=g(R)=A+B(R−1) (1゜≦R≦1.5゜) … (3) (但し、A=2B:Rを最大表示目盛1.5度とした
時、g(1.5)=D0) 図8から分かるように、0゜≦R≦1゜での距離Dの増
加量及び1゜≦R≦1.5゜での距離Dの増加量はとも
に一定であり、かつ1゜≦R≦1.5゜での距離Dの増
加量が0゜≦R≦1゜での距離Dの増加量の1/2にな
る。従って、この場合も、目盛の傾斜量Rの単位傾斜量
当たりの表示幅は原点付近よりも原点から遠い位置で小
さくなるように表示される。
【0049】図9は円状の傾斜量の目盛を表示するため
の関数を下記の関数h(R)としたものである。 D=h(R)=AR (0゜≦R≦1゜) D=h(R)=B(R−3/2)2+C (1゜≦R≦1.5゜)… (4 ) (但し、Rを最大表示目盛1.5度とした時、h(1.
5)=D0:Rを最大表示目盛1度とした時、h’
(1)=A) 図9から分かるように、0゜≦R≦1゜での距離Dの増
加量は一定であり、1゜≦R≦1.5゜での距離Dの増
加量は傾斜量Rが増加するに従ってその一定値から一次
関数的に小さくなる。従って、この場合も、目盛の傾斜
量Rの単位傾斜量当たりの表示幅は原点付近よりも原点
から遠い位置で小さくなるように表示される。
【0050】本発明の第2の実施形態を図10により説
明する。図10において、本実施形態の垂直データ表示
装置はタッチパネル31のスラスタレベル調整画面上に
傾斜表示領域52Aを有し、この傾斜表示領域52Aは
ターゲット表示部52aとデジタル表示部52Ab1
52Ab2とを有している。ターゲット表示部52aは
図3に示したものと同じである。デジタル表示部52A
1,52Ab2は、ケーシングドライバ本体10の傾斜
方向角度θ及び傾斜量rをそれぞれ数値でデジタル表示
する。この場合、図4に示すコントローラ32の座標位
置演算部32aは、垂直検出器15で検出した直交2軸
方向の傾きの数値データの代わりに、演算した傾斜方向
角度θ及び傾斜量rの数値データを表示出力部32Cに
出力し、表示出力部32Cはこの数値データを画像デー
タに変換してタッチパネル31に出力する。それ以外は
第1の実施形態と同じである。本実施形態においては、
ケーシングドライバ本体10の傾きの程度を傾斜方向及
び傾斜量で定量的に把握できる。
【0051】本発明の第3の実施形態を図11により説
明する。図11において、本実施形態の垂直データ表示
装置はタッチパネル31のスラスタレベル調整画面上
に、操作手段表示領域51、傾斜表示領域52及び操作
スイッチ53を有し、かつ傾斜表示領域52のターゲッ
ト表示部52aの周囲にケーシングドライバ本体10の
上面部の輪郭55が概略で表示される。それ以外は第1
の実施形態と同じである。
【0052】前述したように、図2で見てベースフレー
ム2の左側の端部には廻り止め40がピン結合されてい
るため、ターゲット表示部52aの左側にはケーシング
ドライバ本体10の上面部の輪郭55のうちの廻り止め
40の部分が表示される。本実施形態においては、輪郭
55の表示を見ることによって、ケーシングドライバ本
体10の傾斜方向がケーシングドライバ本体10のどち
ら側であるかを視覚的に容易に把握できる。
【0053】なお、以上説明してきたいくつかの実施形
態においては、タッチパネル31のスラスタレベル調整
画面で、傾斜表示領域52にケーシングドライバ本体1
0の傾きをターゲット表示することに加えて、数値でデ
ジタル表示するようにしているが、特にこれに限らずタ
ーゲット表示だけでもよい。
【0054】また、ここでは、ケーシングを地中に垂直
に打ち込むケーシングドライバについてのみ説明してき
たが、本発明はこれに限らず、垂直度の調整を必要とす
る機械全般に適用可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、座標系における単位傾
斜量当たりの表示幅を原点付近よりも原点から遠い位置
で小さくするようにしたので、広い表示範囲と高い表示
分解能を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による垂直データ表示
装置を備えたケーシングドライバのシステム構成図であ
る。
【図2】図1に示すケーシングドライバ本体の上面図で
ある。
【図3】図1に示すタッチパネルのスラスタレベル調整
画面である。
【図4】図1に示すコントローラの機能ブロック図であ
る。
【図5】図3に示すターゲット表示部に直交座標系の傾
斜量の目盛りを表示するための関数を示す図である。
【図6】図4に示す座標位置演算部の演算処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】図4に示す座標位置演算部でケーシングドライ
バ本体の傾斜量を直交座標系の原点からの距離に変換す
るための関数を示す図である。
【図8】図3に示すターゲット表示部に直交座標系の傾
斜量の目盛りを表示するための他の関数を示す図であ
る。
【図9】図3に示すターゲット表示部に直交座標系の傾
斜量の目盛りを表示するためのさらに他の関数を示す図
である。
【図10】本発明の第2の実施形態による垂直データ表
示装置のタッチパネルのスラスタレベル調整画面であ
る。
【図11】本発明の第3の実施形態による垂直データ表
示装置のタッチパネルのスラスタレベル調整画面であ
る。
【図12】従来による垂直データ表示装置の一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 10 ケーシングドライバ本体 15 垂直検出器 30 操作盤 31 タッチパネル(表示画面) 32 コントローラ 32A 座標位置演算部(第1演算手段、第2演算手
段) 32B ターゲット表示データ合成部(表示制御手段) 32C 表示出力部(表示制御手段) 32M メモリ(設定手段) 52 傾斜表示領域 52A 傾斜表示領域 52a ターゲット表示部 52b1,52b2 デジタル表示部 52Ab1,52Ab2 デジタル表示部 55 輪郭
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 9/00 E21B 44/00 G01B 5/24 G01B 21/22 G01D 3/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械の垂直状態からの傾きを検出する垂直
    検出手段と、この垂直検出手段で検出した機械の傾きを
    表示する表示画面とを設け、この表示画面上に機械の垂
    直状態を原点とした座標系の座標位置で機械の傾きを表
    示し、その座標位置の原点からの方位で傾斜方向を表し
    原点からの距離で傾斜量を表す垂直データ表示装置にお
    いて、 前記座標系における単位傾斜量当たりの表示幅を原点付
    近よりも原点から遠い位置で小さくしたことを特徴とす
    る垂直データ表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の垂直データ表示装置におい
    て、前記表示画面上の前記座標系の周囲に機械の輪郭を
    少なくとも概略で表示することを特徴とする垂直データ
    表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の垂直データ表示装置におい
    て、前記表示画面上に前記座標位置に加えて、機械の傾
    きの直交2軸方向の傾斜量を数値で表示することを特徴
    とする垂直データ表示装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の垂直データ表示装置におい
    て、前記表示画面上に前記座標位置に加えて、機械の傾
    きの傾斜方向と傾斜量を数値で表示することを特徴とす
    る垂直データ表示装置。
  5. 【請求項5】機械の垂直状態からの傾きを検出する垂直
    検出手段と、この垂直検出手段で検出した機械の傾きを
    表示する表示画面とを設け、この表示画面上に機械の垂
    直状態を原点とした座標系の座標位置で機械の傾きを表
    示し、その座標位置の原点からの方位で傾斜方向を表し
    原点からの距離で傾斜量を表す垂直データ表示装置にお
    いて、 前記垂直検出手段の検出値に基づき機械の傾斜方向の角
    度と傾斜量を演算する第1演算手段と、 単位傾斜量当たりの表示幅が原点付近よりも原点から遠
    い位置で小さくなる座標系を前記表示画面上に設定する
    設定手段と、 前記第1演算手段で演算した機械の傾斜方向の角度と傾
    斜量を前記設定手段で設定した座標系の座標値に変換す
    る第2演算手段と、 前記第2演算手段で演算した座標値を前記表示画面上に
    前記設定手段で設定した座標系の座標位置で表示させる
    表示制御手段とを有することを特徴とする垂直データ表
    示装置。
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