JP3349367B2 - 光伝送モジュール - Google Patents
光伝送モジュールInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバを用い
て信号を伝送する光通信分野において、電気信号を光信
号に変換する光電変換装置に関し、特に温度の変化によ
り光ファイバに入射する光量が変化しないようにした光
伝送モジュールに関する。
て信号を伝送する光通信分野において、電気信号を光信
号に変換する光電変換装置に関し、特に温度の変化によ
り光ファイバに入射する光量が変化しないようにした光
伝送モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、信号のデジタル化や画像の伝送、
インターネットに代表されるコンピュータ間のデータ通
信等の新しい通信用途が通常のオフィスや家庭にまで広
がってきている。これらの用途では、従来の電話、FA
Xに代表される通信用途に比較して、伝送されるデータ
量が飛躍的に増加している。例えば、従来のアナログ電
話では16kHz程度の帯域で良かったものがデジタル
電話の世界標準であるISDN信号では1MHz程度の
帯域が要求される。また、デジタル画像の世界的な標準
帯域圧縮方式であるMPEG2では4MHz程度の帯域
が要求される。
インターネットに代表されるコンピュータ間のデータ通
信等の新しい通信用途が通常のオフィスや家庭にまで広
がってきている。これらの用途では、従来の電話、FA
Xに代表される通信用途に比較して、伝送されるデータ
量が飛躍的に増加している。例えば、従来のアナログ電
話では16kHz程度の帯域で良かったものがデジタル
電話の世界標準であるISDN信号では1MHz程度の
帯域が要求される。また、デジタル画像の世界的な標準
帯域圧縮方式であるMPEG2では4MHz程度の帯域
が要求される。
【0003】このような分野では、個々の家庭に対して
データを伝送する必要があるため、主に電気的な伝送モ
ジュールが使用されている。電気的な方法では、信号の
伝送帯域が拡くなると波形の劣化しない伝送距離が短く
なる。このため、広帯域の信号を送ろうとすればする
程、途中に中継装置を多数設置することが必要になると
いう問題がある。
データを伝送する必要があるため、主に電気的な伝送モ
ジュールが使用されている。電気的な方法では、信号の
伝送帯域が拡くなると波形の劣化しない伝送距離が短く
なる。このため、広帯域の信号を送ろうとすればする
程、途中に中継装置を多数設置することが必要になると
いう問題がある。
【0004】一方、光伝送ではGHz程度の帯域までは
信号波形の劣化の問題はない。また、光ファイバに入っ
た光は極めて効率よく伝送することができ、高速で長距
離の信号伝送に極めて好都合である。しかし、光通信に
必要な光・電気変換装置、即ち光伝送モジュールは高価
であり、個々の家庭に対してデータを伝送する用途には
用いることができないという問題があった。
信号波形の劣化の問題はない。また、光ファイバに入っ
た光は極めて効率よく伝送することができ、高速で長距
離の信号伝送に極めて好都合である。しかし、光通信に
必要な光・電気変換装置、即ち光伝送モジュールは高価
であり、個々の家庭に対してデータを伝送する用途には
用いることができないという問題があった。
【0005】上記の従来の光伝送モジュールが高価とな
る原因としては、半導体レーザに代表される光源から出
た光を光ファイバに入射させ、光ファイバ内に入る光の
量、いわゆるファイバ内光量を一定にすることが極めて
困難な技術であり、温度により光ファイバ内光量が変化
しないように光源、集光レンズ、ケース等に温度変化に
よる特性の変化の小さい特殊な部品を用いるなければな
らないことが挙げられる。
る原因としては、半導体レーザに代表される光源から出
た光を光ファイバに入射させ、光ファイバ内に入る光の
量、いわゆるファイバ内光量を一定にすることが極めて
困難な技術であり、温度により光ファイバ内光量が変化
しないように光源、集光レンズ、ケース等に温度変化に
よる特性の変化の小さい特殊な部品を用いるなければな
らないことが挙げられる。
【0006】従来例の光伝送モジュールの1例を図5に
示す。従来例では、上記光学部品の調整・組立を室温で
行い、光学部品の位置を固定している。このため、温度
変化による光ファイバ84の端面86の最良像点からの
づれによる光結合効率の低下を防ぐために集光レンズ8
2として焦点位置の変化が小さいガラスレンズを用い、
半導体レーザ81と集光レンズ82の間隔と集光レンズ
82と光ファイバ端面86の間隔を固定するケース85
の材質として線膨張係数が小さく、機械的な変形に強い
ステンレス鋼等が用いられる。この場合、ステンレス鋼
は高価であるばかりでなく、溶接が困難でモジュールの
組立は容易でなかった。ここに、光結合効率とは、ファ
イバ端面に到達した光の内ファイバ内に取り込まれる光
の割合のことである。また、83は光ファイバ84の固
定治具である。
示す。従来例では、上記光学部品の調整・組立を室温で
行い、光学部品の位置を固定している。このため、温度
変化による光ファイバ84の端面86の最良像点からの
づれによる光結合効率の低下を防ぐために集光レンズ8
2として焦点位置の変化が小さいガラスレンズを用い、
半導体レーザ81と集光レンズ82の間隔と集光レンズ
82と光ファイバ端面86の間隔を固定するケース85
の材質として線膨張係数が小さく、機械的な変形に強い
ステンレス鋼等が用いられる。この場合、ステンレス鋼
は高価であるばかりでなく、溶接が困難でモジュールの
組立は容易でなかった。ここに、光結合効率とは、ファ
イバ端面に到達した光の内ファイバ内に取り込まれる光
の割合のことである。また、83は光ファイバ84の固
定治具である。
【0007】また、図5において、半導体レーザの出力
も一定になるようモニターPDの出力Iを駆動回路87
にフィードバックし、半導体レーザの駆動電流Jを制御
している。光ファイバ内光量が変化する原因の1つには
光源の出力が温度により変化することが挙げられる。光
源としては通常、小型で電流を光に効率よく変換できる
半導体レーザが用いられるが、その特性は温度により敏
感に変化することが知られている。一般に、半導体レー
ザの光出力の温度特性は、動作温度の上昇と共に光出力
は減少し、また同じ温度においては駆動電流に比例する
ことが知られている。従って、半導体レーザにおいて、
同じ光出力を得るためには温度が高くなる程駆動電流を
大きくする必要がある。
も一定になるようモニターPDの出力Iを駆動回路87
にフィードバックし、半導体レーザの駆動電流Jを制御
している。光ファイバ内光量が変化する原因の1つには
光源の出力が温度により変化することが挙げられる。光
源としては通常、小型で電流を光に効率よく変換できる
半導体レーザが用いられるが、その特性は温度により敏
感に変化することが知られている。一般に、半導体レー
ザの光出力の温度特性は、動作温度の上昇と共に光出力
は減少し、また同じ温度においては駆動電流に比例する
ことが知られている。従って、半導体レーザにおいて、
同じ光出力を得るためには温度が高くなる程駆動電流を
大きくする必要がある。
【0008】温度が変化したときに光出力を一定にする
制御方法としては、各素子の特性をROM(不揮発性メ
モリー)等に記憶させておき、温度センサーの出力に応
じて半導体レーザの駆動電流をマイクロプロセッサー等
の制御回路で制御する方法が特公平8−31829号公
報に開示されているが、この方法は制御回路が複雑で光
伝送モジュールが高価になる。
制御方法としては、各素子の特性をROM(不揮発性メ
モリー)等に記憶させておき、温度センサーの出力に応
じて半導体レーザの駆動電流をマイクロプロセッサー等
の制御回路で制御する方法が特公平8−31829号公
報に開示されているが、この方法は制御回路が複雑で光
伝送モジュールが高価になる。
【0009】別の制御方法としては、半導体レーザから
は光ファイバ側だけでなく反対側にも光が出ることか
ら、光ファイバと反対側の光伝送には不要な光の量をモ
ニターし、該光量が一定になるように駆動電流を制御す
る方法が良く知られている。この方法は通常APC法
(APC法とは、Auto Power Contro
llのことで、自動出力制御法のことである)と呼ば
れ、最も良く用いられる方法である。この方法では不要
な光の量をモニターする光検出器には受光面積が大き
く、位量調整が不要な、従って応答速度の遅いものが用
いられる。このため、APC法ではモニタ−用光検出器
の応答時間内の平均信号強度を一定に制御している。
は光ファイバ側だけでなく反対側にも光が出ることか
ら、光ファイバと反対側の光伝送には不要な光の量をモ
ニターし、該光量が一定になるように駆動電流を制御す
る方法が良く知られている。この方法は通常APC法
(APC法とは、Auto Power Contro
llのことで、自動出力制御法のことである)と呼ば
れ、最も良く用いられる方法である。この方法では不要
な光の量をモニターする光検出器には受光面積が大き
く、位量調整が不要な、従って応答速度の遅いものが用
いられる。このため、APC法ではモニタ−用光検出器
の応答時間内の平均信号強度を一定に制御している。
【0010】しかし、光通信分野においては、光信号は
一定の強度に保つ必要はなく、光の出ている「1」の状
態と、光の出ていない「0」の状態とを高速で繰り返
す。光出力を一定にするということは、この「1」と
「0」との状態の光出力を一定にすることを意味する。
モニター用光検出器の応答時間内では、「1」の数と、
「0」との数の割合がほぼ一定であるような信号では、
モニタ−用光検出器の出力は「1」の状態の光出力に比
例する。しかし、「1」の数と「0」の数の割合がモニ
タ−用光検出器の応答時間より短い時間の間に変化する
と、モニタ−用光検出器の出力は「1」の状態の光出力
に比例しなくなり、上記APC法による「1」の状態の
光出力の安定化は困難となる。
一定の強度に保つ必要はなく、光の出ている「1」の状
態と、光の出ていない「0」の状態とを高速で繰り返
す。光出力を一定にするということは、この「1」と
「0」との状態の光出力を一定にすることを意味する。
モニター用光検出器の応答時間内では、「1」の数と、
「0」との数の割合がほぼ一定であるような信号では、
モニタ−用光検出器の出力は「1」の状態の光出力に比
例する。しかし、「1」の数と「0」の数の割合がモニ
タ−用光検出器の応答時間より短い時間の間に変化する
と、モニタ−用光検出器の出力は「1」の状態の光出力
に比例しなくなり、上記APC法による「1」の状態の
光出力の安定化は困難となる。
【0011】従来例では、「1」の数と、「0」の数と
の割合が、ほぼ一定になるように余分なデータを付けて
伝送していた。しかし、近年、信号の伝送効率をあげる
ため前記余分なデータを付けずに、上記、「1」の数
と、「0」の数との割合が平均を行う時間の間に変化す
るような信号伝送方式が採用されることが多くなってい
る。
の割合が、ほぼ一定になるように余分なデータを付けて
伝送していた。しかし、近年、信号の伝送効率をあげる
ため前記余分なデータを付けずに、上記、「1」の数
と、「0」の数との割合が平均を行う時間の間に変化す
るような信号伝送方式が採用されることが多くなってい
る。
【0012】光ファイバ内光量が安定しないもう1つの
原因としては、光源とレンズ等の該光源から出た光を集
光する手段との間隔、レンズと集光された光を伝送する
ための光ファイバとの間隔等光学部品の位置関係が、温
度変化等の原因により変化することが挙げられる。その
結果、光ファイバの端面における集光スポットの形状が
最初、設定された形から変形し、光ファイバヘ入射する
光の割合、いわゆる光結合効率が変化することが挙げら
れる。
原因としては、光源とレンズ等の該光源から出た光を集
光する手段との間隔、レンズと集光された光を伝送する
ための光ファイバとの間隔等光学部品の位置関係が、温
度変化等の原因により変化することが挙げられる。その
結果、光ファイバの端面における集光スポットの形状が
最初、設定された形から変形し、光ファイバヘ入射する
光の割合、いわゆる光結合効率が変化することが挙げら
れる。
【0013】特に、光ファイバに単−モードファイバを
用いる場合、受光径は10〜20μm程度と極めて小さ
いため、光ファイバ端面での集光スポット径も同程度ま
で小さくすることが必要である。集光スポットの直径W
は集光レンズの光ファイバ側の開口数NAをNAf、半
導体レーザの波長をλとすると、 W=λ/NAf ・・・・(1) で表される。(1)式は光の回折により決まり、理論的
にこれより小さくできない値である。例えば、λ=1.
3μm、NAf=0.1とすると、W=13μmとな
る。
用いる場合、受光径は10〜20μm程度と極めて小さ
いため、光ファイバ端面での集光スポット径も同程度ま
で小さくすることが必要である。集光スポットの直径W
は集光レンズの光ファイバ側の開口数NAをNAf、半
導体レーザの波長をλとすると、 W=λ/NAf ・・・・(1) で表される。(1)式は光の回折により決まり、理論的
にこれより小さくできない値である。例えば、λ=1.
3μm、NAf=0.1とすると、W=13μmとな
る。
【0014】一方、単一モードファイバの光を閉じ込め
る部分であるコアの直径は〜9μmであるが、光ファイ
バ内の光はコアの外側に設けられているクラッド領域に
も一部染みだしているため、受光径としては〜10μm
となる。
る部分であるコアの直径は〜9μmであるが、光ファイ
バ内の光はコアの外側に設けられているクラッド領域に
も一部染みだしているため、受光径としては〜10μm
となる。
【0015】光結合効率はファイバ内の光の電界とファ
イバ端面での集光された光の電界の一致の程度で決ま
る。即ち、集光スポットの寸法、強度分布などが光ファ
イバ内の光強度分布に近い方がよい。
イバ端面での集光された光の電界の一致の程度で決ま
る。即ち、集光スポットの寸法、強度分布などが光ファ
イバ内の光強度分布に近い方がよい。
【0016】光結合効率を決めるもう1つの要因は光フ
ァイバへの入射角の大きさであり、図6は光ファイバへ
の臨界入射角θmaxと全反射角θcとの関係を説明す
る図である。光は光ファイバ内を反射しながら伝搬して
いくが、その入射角はある角度θC以下でなければ反射
せずクラッドの方へ出ていってしまう。この角度θcは
全反射角と呼ばれる。ファイバ内で全反射角以下になる
入射角の範囲に入ってくる光だけが光ファイバ内を伝搬
していく。ファイバ内で丁度全反射角θcとなる入射角
を臨界入射角θmaxとすると、光結合効率は集光され
る全光量の内、臨界入射角以下の光の割合で決まること
になる。
ァイバへの入射角の大きさであり、図6は光ファイバへ
の臨界入射角θmaxと全反射角θcとの関係を説明す
る図である。光は光ファイバ内を反射しながら伝搬して
いくが、その入射角はある角度θC以下でなければ反射
せずクラッドの方へ出ていってしまう。この角度θcは
全反射角と呼ばれる。ファイバ内で全反射角以下になる
入射角の範囲に入ってくる光だけが光ファイバ内を伝搬
していく。ファイバ内で丁度全反射角θcとなる入射角
を臨界入射角θmaxとすると、光結合効率は集光され
る全光量の内、臨界入射角以下の光の割合で決まること
になる。
【0017】この臨界人射角θCとファイバのNAfと
は、 NAf=sinθmax ・・・・ (2) の関係がある。
は、 NAf=sinθmax ・・・・ (2) の関係がある。
【0018】集光スポットを小さくするためには、
(1)式よりレンズのNAを大きくすれば良いことが分
かる。しかし、単一モード光ファイバのNAfはほぼ
0.1程度であるので、レンズのファイバ側のNAを
0.1より大きくしても伝搬モードにならず、数メート
ルの間にファイバの外へ出ていってしまう。(1)式で
決まるスポット径は理想的な値であり、光ファイバの端
面がレンズの最良像面に置かれた場合にのみ実現され
る。周囲の温度変化等により、レンズとファイバ間の距
離が変化すればスポット径は(1)式の値より大きくな
る。
(1)式よりレンズのNAを大きくすれば良いことが分
かる。しかし、単一モード光ファイバのNAfはほぼ
0.1程度であるので、レンズのファイバ側のNAを
0.1より大きくしても伝搬モードにならず、数メート
ルの間にファイバの外へ出ていってしまう。(1)式で
決まるスポット径は理想的な値であり、光ファイバの端
面がレンズの最良像面に置かれた場合にのみ実現され
る。周囲の温度変化等により、レンズとファイバ間の距
離が変化すればスポット径は(1)式の値より大きくな
る。
【0019】通常、(1)式で与えられる限界付近まで
入射光が集光されている場合、集光スポットの大きさは
光学部品の位置関係のわずかな変化に対しても大きく変
化することが知られている。このため、通常、光学部品
は温度等で変化しにくい材料が用いられる。例えば、レ
ンズの材質はガラスが最も良く、光学系を保持する材料
はステンレス鋼等の材料が良い。しかし、これらの材料
は高価であること、加工が難しい等の問題があり、光伝
送モジュールを安価に作製できなかった。
入射光が集光されている場合、集光スポットの大きさは
光学部品の位置関係のわずかな変化に対しても大きく変
化することが知られている。このため、通常、光学部品
は温度等で変化しにくい材料が用いられる。例えば、レ
ンズの材質はガラスが最も良く、光学系を保持する材料
はステンレス鋼等の材料が良い。しかし、これらの材料
は高価であること、加工が難しい等の問題があり、光伝
送モジュールを安価に作製できなかった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】半導体レーザ光源と、
該光源から出た光を集光する手段と、集光された光を伝
送するための光ファイバとを備えた光伝送モジュールに
おいて、組立・調整が容易で、安価で、使用温度の変化
に対して安定した性能を持つ光伝送モジュールを得るこ
とである。
該光源から出た光を集光する手段と、集光された光を伝
送するための光ファイバとを備えた光伝送モジュールに
おいて、組立・調整が容易で、安価で、使用温度の変化
に対して安定した性能を持つ光伝送モジュールを得るこ
とである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の光伝送モジュー
ルは、少なくとも半導体レーザ光源と、該光源から出た
光を集光する手段と、集光された光を伝送するための光
ファイバとを備えた光伝送モジュールにおいて、前記光
伝送モジュールの使用温度範囲の最も高い温度における
光ファイバヘの光結合効率が最も高くなるように、該光
源と、該光源から出た光を集光する手段と、集光された
光を伝送するための光ファイバとを配置し、かつ、上記
半導体レーザ光源に注入する電流量を温度により変化さ
せる手段を有し、該光ファイバヘの光結合効率が使用温
度の上昇の変化に対して増加の特性を有し、該光源の光
出力が使用温度の上昇の変化に対して減少の特性を有す
ることを特徴とする。
ルは、少なくとも半導体レーザ光源と、該光源から出た
光を集光する手段と、集光された光を伝送するための光
ファイバとを備えた光伝送モジュールにおいて、前記光
伝送モジュールの使用温度範囲の最も高い温度における
光ファイバヘの光結合効率が最も高くなるように、該光
源と、該光源から出た光を集光する手段と、集光された
光を伝送するための光ファイバとを配置し、かつ、上記
半導体レーザ光源に注入する電流量を温度により変化さ
せる手段を有し、該光ファイバヘの光結合効率が使用温
度の上昇の変化に対して増加の特性を有し、該光源の光
出力が使用温度の上昇の変化に対して減少の特性を有す
ることを特徴とする。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】[作用]本発明によれば、光ファイバ内光
量が温度によらず一定になるようにするため光ファイバ
上への光結合効率が光伝送モジュールの最高使用温度で
最も良くなるように設定しておくことにより、温度が低
下したことによる光結合効率の低下を光源に用いる半導
体レーザの光出力の増加により補い、上記、ファイバ内
光量が温度によらず一定にすることができ、例えば安価
であるが温度の変化による焦点位置の変化が大きい樹脂
レンズを集光レンズとして用いることが可能となり、光
伝送モジュールを安価に作製することができる。このこ
とにより、広帯域の信号を伝送することが可能な信号伝
送装置を各家庭やオフィスに容易に設置することが可能
となる。
量が温度によらず一定になるようにするため光ファイバ
上への光結合効率が光伝送モジュールの最高使用温度で
最も良くなるように設定しておくことにより、温度が低
下したことによる光結合効率の低下を光源に用いる半導
体レーザの光出力の増加により補い、上記、ファイバ内
光量が温度によらず一定にすることができ、例えば安価
であるが温度の変化による焦点位置の変化が大きい樹脂
レンズを集光レンズとして用いることが可能となり、光
伝送モジュールを安価に作製することができる。このこ
とにより、広帯域の信号を伝送することが可能な信号伝
送装置を各家庭やオフィスに容易に設置することが可能
となる。
【0027】また、光源と集光レンズ間の距離または集
光レンズと光ファイバ端面間の距離等の個々の光学部品
の位置関係を固定しているケースの材質に線膨張係数の
大きな樹脂を用いる場合でも、温度変化による光結合効
率の変化に対応して、光源に用いる半導体レーザの光出
力の制御により補償して、上記ファイバ内光量が温度に
よらず一定にすることができ、光伝送モジュールを一層
安価に作製することができる。
光レンズと光ファイバ端面間の距離等の個々の光学部品
の位置関係を固定しているケースの材質に線膨張係数の
大きな樹脂を用いる場合でも、温度変化による光結合効
率の変化に対応して、光源に用いる半導体レーザの光出
力の制御により補償して、上記ファイバ内光量が温度に
よらず一定にすることができ、光伝送モジュールを一層
安価に作製することができる。
【0028】更に、半導体レーザの駆動電流を温度によ
り変化させるような回路構成のレーザ駆動装置を用いる
ことにより、上記樹脂製集光レンズ、または樹脂製ケー
ス、またはその両方を用いた場合の光結合効率の低下に
よる光ファイバ内光量の減少を防止することが可能とな
る。
り変化させるような回路構成のレーザ駆動装置を用いる
ことにより、上記樹脂製集光レンズ、または樹脂製ケー
ス、またはその両方を用いた場合の光結合効率の低下に
よる光ファイバ内光量の減少を防止することが可能とな
る。
【0029】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本発明の一実施の
形態に関する図であり、図1は光伝送モジュールの動作
を説明するための図面であり、(a)は光伝送モジュー
ルの略断面図、(b)は光伝送モジュールの動作特性を
説明する図であり、図2は他の例の光伝送モジュールの
動作を説明するための図面であり、(a)は光伝送モジ
ュールの略断面図、(b)は光伝送モジュールの動作特
性を説明する図であり、図3は光伝送モジュールの光源
に用いた半導体レーザの電流量、いわゆる駆動電流と光
出力との関係を使用温度を変えて測定した結果の図であ
り、図4は光伝送モジュールにおいて、樹脂製の集光レ
ンズを用いた場合の使用温度と最良像点位置変化量との
関係を示した図である。
形態に関する図であり、図1は光伝送モジュールの動作
を説明するための図面であり、(a)は光伝送モジュー
ルの略断面図、(b)は光伝送モジュールの動作特性を
説明する図であり、図2は他の例の光伝送モジュールの
動作を説明するための図面であり、(a)は光伝送モジ
ュールの略断面図、(b)は光伝送モジュールの動作特
性を説明する図であり、図3は光伝送モジュールの光源
に用いた半導体レーザの電流量、いわゆる駆動電流と光
出力との関係を使用温度を変えて測定した結果の図であ
り、図4は光伝送モジュールにおいて、樹脂製の集光レ
ンズを用いた場合の使用温度と最良像点位置変化量との
関係を示した図である。
【0030】以下、本発明の一実施の形態よりなる例
を、図面を用いて詳細に説明する。
を、図面を用いて詳細に説明する。
【0031】図3は本発明の一実施の形態よりなる光伝
送モジュールの光源に用いた半導体レーザの電流量、い
わゆる駆動電流と光出力の関係を使用温度を変えて測定
したものであり、使用温度が−20℃、0℃ 、20
℃、40℃、60℃と高くなるにつれて、駆動電流に対
するレーザ光出力の効率は低下し、電流−レーザ光出力
の相関直線の傾斜も緩くなることが示されている。
送モジュールの光源に用いた半導体レーザの電流量、い
わゆる駆動電流と光出力の関係を使用温度を変えて測定
したものであり、使用温度が−20℃、0℃ 、20
℃、40℃、60℃と高くなるにつれて、駆動電流に対
するレーザ光出力の効率は低下し、電流−レーザ光出力
の相関直線の傾斜も緩くなることが示されている。
【0032】図3において、半導体レーザの駆動電流を
21mA一定で使用したとき、曲線Aは使用温度60℃
で光出力が2mWであるが、使用温度−20℃では光出
力が8.8mWと大きく変化する。一方、曲線Bは光出
力を2mWとなるように使用温度によって駆動電流を制
御する場合の特性の一例を示し、使用温度40℃の時駆
動電流は15mA、0℃の時駆動電流は21mAとなる
ことを示している。図3から分かるように、半導体レー
ザでは、同じ光出力を得るためには温度が高くなる程駆
動電流を大きくする必要がある。
21mA一定で使用したとき、曲線Aは使用温度60℃
で光出力が2mWであるが、使用温度−20℃では光出
力が8.8mWと大きく変化する。一方、曲線Bは光出
力を2mWとなるように使用温度によって駆動電流を制
御する場合の特性の一例を示し、使用温度40℃の時駆
動電流は15mA、0℃の時駆動電流は21mAとなる
ことを示している。図3から分かるように、半導体レー
ザでは、同じ光出力を得るためには温度が高くなる程駆
動電流を大きくする必要がある。
【0033】次に、本発明の一実施の形態よりなる図1
(a)の光伝送モジュールにおいて、半導体レーザ21
から出た光は非球面ガラスレンズ22により集光され
る。この時、単一モード光ファイバ24からの光出力が
最大となるようモニターしながら各光学部品を調整、固
定する。23は光ファイバ固定用部品である。この時、
光ファイバ24の端面26は最良像点と呼ばれる位置に
あり、光ファイバ端面26上の光スポット形状は直径1
4μm程度の理論限界に近い大きさの点状スポットとな
っている。光ファイバ端面26が該最良像点よりレンズ
の方向に近づいたり遠ざかったりすると光スポットの寸
法が大きくなり、光結合効率が低下して光ファイバ24
内に入る光量が変化する。
(a)の光伝送モジュールにおいて、半導体レーザ21
から出た光は非球面ガラスレンズ22により集光され
る。この時、単一モード光ファイバ24からの光出力が
最大となるようモニターしながら各光学部品を調整、固
定する。23は光ファイバ固定用部品である。この時、
光ファイバ24の端面26は最良像点と呼ばれる位置に
あり、光ファイバ端面26上の光スポット形状は直径1
4μm程度の理論限界に近い大きさの点状スポットとな
っている。光ファイバ端面26が該最良像点よりレンズ
の方向に近づいたり遠ざかったりすると光スポットの寸
法が大きくなり、光結合効率が低下して光ファイバ24
内に入る光量が変化する。
【0034】また、光ファイバ端面26がレンズの方向
に対し垂直方向にづれた場合は光ファイバ24内のモー
ドと集光スポットの強度分布とがずれるために光給合効
率が低下し、光ファイバ24が傾いた場合はファイバの
NAf内に入る光の割合が低下することにより光結合効
率が低下するが、これらの要因は注意深く組立てること
により防止することが可能である。
に対し垂直方向にづれた場合は光ファイバ24内のモー
ドと集光スポットの強度分布とがずれるために光給合効
率が低下し、光ファイバ24が傾いた場合はファイバの
NAf内に入る光の割合が低下することにより光結合効
率が低下するが、これらの要因は注意深く組立てること
により防止することが可能である。
【0035】図1(b)において、曲線Cは使用温度と
レーザ光出力との関係を示すグラフであり、曲線Dは使
用温度と光結合効率との関係を示すグラフであり、曲線
Eは使用温度とレーザ光出力と光結合効率との関係を示
すグラフ、即ちファイバ内光量を示すグラフであり、曲
線Cと曲線Dとの積に相当する。本発明の一実施の形態
よりなる例では光伝送モジュールの使用温度範囲を−2
0℃から60℃として設計した。最高使用温度60℃に
おいて各光学部品を調整し、光ファイバ24からの光出
力を最大にして固定する。通常の使用温度、例えば25
℃では集光スポットサイズは(1)式で表される値より
大きくなり、温度変化による集光スポットサイズの変化
のため、光結合効率は60℃の場合に較べ、図1(b)
の曲線Dに示されるように低下する。即ち、温度60℃
の光結合効率は約90%であり、温度40℃の光結合効
率は約46%であり、温度25℃の光結合効率は約35
%であり、温度−20℃の光結合効率は約22%であ
る。
レーザ光出力との関係を示すグラフであり、曲線Dは使
用温度と光結合効率との関係を示すグラフであり、曲線
Eは使用温度とレーザ光出力と光結合効率との関係を示
すグラフ、即ちファイバ内光量を示すグラフであり、曲
線Cと曲線Dとの積に相当する。本発明の一実施の形態
よりなる例では光伝送モジュールの使用温度範囲を−2
0℃から60℃として設計した。最高使用温度60℃に
おいて各光学部品を調整し、光ファイバ24からの光出
力を最大にして固定する。通常の使用温度、例えば25
℃では集光スポットサイズは(1)式で表される値より
大きくなり、温度変化による集光スポットサイズの変化
のため、光結合効率は60℃の場合に較べ、図1(b)
の曲線Dに示されるように低下する。即ち、温度60℃
の光結合効率は約90%であり、温度40℃の光結合効
率は約46%であり、温度25℃の光結合効率は約35
%であり、温度−20℃の光結合効率は約22%であ
る。
【0036】本発明の場合、ケース25には安価な軟鋼
を用いたため半導体レーザ21と集光レンズ(非球面ガ
ラスレンズ)22、集光レンズ22と光ファイバ端面2
6との間隔がケースにステンレス鋼を用いた場合に較べ
大きく変化したため、図1(b)の曲線Dに示されるよ
うな光結合効率の変化が生じたものである。また、光フ
ァイバの端面26の固定は、セラミック製のフェルール
等の固定用部品23を介してケース25に固定してい
る。
を用いたため半導体レーザ21と集光レンズ(非球面ガ
ラスレンズ)22、集光レンズ22と光ファイバ端面2
6との間隔がケースにステンレス鋼を用いた場合に較べ
大きく変化したため、図1(b)の曲線Dに示されるよ
うな光結合効率の変化が生じたものである。また、光フ
ァイバの端面26の固定は、セラミック製のフェルール
等の固定用部品23を介してケース25に固定してい
る。
【0037】図1(b)の曲線Cは、温度60℃の時の
光出力を2mWとして一定電流で半導体レーザを発光さ
せたときの光出力の変化を温度を横軸にとりプロットし
たものであり、温度40℃の光出力は約4.7mWであ
り、温度20℃の光出力は約6.8mWであり、温度0
℃の光出力は約8.0mWであり、温度−20℃の光出
力は約9.0mWである。
光出力を2mWとして一定電流で半導体レーザを発光さ
せたときの光出力の変化を温度を横軸にとりプロットし
たものであり、温度40℃の光出力は約4.7mWであ
り、温度20℃の光出力は約6.8mWであり、温度0
℃の光出力は約8.0mWであり、温度−20℃の光出
力は約9.0mWである。
【0038】このように、使用温度に対して、光結合効
率は温度の上昇と共に増加し、一方、レーザ光出力は使
用温度の上昇と共に減少する関係にある。従って、これ
らの積は、図1(b)の曲線Eに示されるように、ファ
イバ内光量をほぼ一定とすることができる。
率は温度の上昇と共に増加し、一方、レーザ光出力は使
用温度の上昇と共に減少する関係にある。従って、これ
らの積は、図1(b)の曲線Eに示されるように、ファ
イバ内光量をほぼ一定とすることができる。
【0039】本発明の一実施の形態よりなる他の例を図
2に示す。図2(a)の光伝送モジュールにおいて、5
1は半導体レーザ、52は集光レンズ(樹脂製集光レン
ズ)、54は光ファイバ、55及び56はケース、57
は光ファイバの端面である。光伝送モジュールの使用温
度範囲を0℃から40℃として設計した。最高使用温度
40℃で各光学部品を調整し、光ファイバからの光出力
を最大にして固定する。通常の使用温度、例えば25℃
における集光スポットサイズは前記の一実施の形態の場
合と同様、(1)式で表される値より大きくなり、温度
変化による集光スポットサイズの変化のため光結合効率
は40℃の場合に較べ、図2(b)の曲線Gのように低
下する。
2に示す。図2(a)の光伝送モジュールにおいて、5
1は半導体レーザ、52は集光レンズ(樹脂製集光レン
ズ)、54は光ファイバ、55及び56はケース、57
は光ファイバの端面である。光伝送モジュールの使用温
度範囲を0℃から40℃として設計した。最高使用温度
40℃で各光学部品を調整し、光ファイバからの光出力
を最大にして固定する。通常の使用温度、例えば25℃
における集光スポットサイズは前記の一実施の形態の場
合と同様、(1)式で表される値より大きくなり、温度
変化による集光スポットサイズの変化のため光結合効率
は40℃の場合に較べ、図2(b)の曲線Gのように低
下する。
【0040】本発明の一実施の形態よりなる例では、集
光レンズに非常に安価な樹脂製の集光レンズを用いてい
る。樹脂は一般に温度が高くなると膨張し、屈折率が下
がる。その結果、樹脂をレンズに適用した場合、焦点距
離が伸びることになる。その様子を示したものが図4で
あり、焦点距離は1℃当たり30μm程度伸びている。
集光スポットの形状は、各温度における最良像点位置で
は余り変化しない。そのため、光ファイバの端面57を
各温度で最良像点に持っていくことができれば光結合効
率は悪くならない。
光レンズに非常に安価な樹脂製の集光レンズを用いてい
る。樹脂は一般に温度が高くなると膨張し、屈折率が下
がる。その結果、樹脂をレンズに適用した場合、焦点距
離が伸びることになる。その様子を示したものが図4で
あり、焦点距離は1℃当たり30μm程度伸びている。
集光スポットの形状は、各温度における最良像点位置で
は余り変化しない。そのため、光ファイバの端面57を
各温度で最良像点に持っていくことができれば光結合効
率は悪くならない。
【0041】図4について更に説明する。樹脂製の集光
レンズを用いた場合の使用温度と最良像点位置変化量と
の関係を示したもので、使用温度20℃の時を基準の0
とすると、使用温度が0℃、20℃、40℃、及び60
℃の時、最良像点位置変化量はそれぞれ−70μm、0
μm、80μm、162μmとなる。
レンズを用いた場合の使用温度と最良像点位置変化量と
の関係を示したもので、使用温度20℃の時を基準の0
とすると、使用温度が0℃、20℃、40℃、及び60
℃の時、最良像点位置変化量はそれぞれ−70μm、0
μm、80μm、162μmとなる。
【0042】本発明の一実施の形態よりなる例では樹脂
製集光レンズ52の大きな焦点位置変動に対応して、光
ファイバ端面57を移動させるため、ケース55、56
に樹脂を用いている。半導体レーザ51と集光レンズ5
2との間隔を変えても、集光レンズ52と光ファイバ端
面57との間隔を変えるのと同じ効果がある。樹脂の線
膨張係数は金属より数倍から10倍程度大きく、本用途
に適している。温度上昇による焦点距離の変化を樹脂ケ
ース55、56の伸びだけで完全に補うことはできない
ため上記のような光結合効率の変化を生じたものであ
る。最高使用温度で光結合効率を最適化しておくことに
より、ファイバ内光量を図2(b)の曲線Hのようにそ
れほど低下させないでおくことが可能である。
製集光レンズ52の大きな焦点位置変動に対応して、光
ファイバ端面57を移動させるため、ケース55、56
に樹脂を用いている。半導体レーザ51と集光レンズ5
2との間隔を変えても、集光レンズ52と光ファイバ端
面57との間隔を変えるのと同じ効果がある。樹脂の線
膨張係数は金属より数倍から10倍程度大きく、本用途
に適している。温度上昇による焦点距離の変化を樹脂ケ
ース55、56の伸びだけで完全に補うことはできない
ため上記のような光結合効率の変化を生じたものであ
る。最高使用温度で光結合効率を最適化しておくことに
より、ファイバ内光量を図2(b)の曲線Hのようにそ
れほど低下させないでおくことが可能である。
【0043】図2(b)に、本発明の一実施の形態より
なる例における使用温度と半導体レーザの光出力との関
係、使用温度と光結合効率との関係、及び使用温度と光
ファイバ内光量との関係を示す。図2(b)の場合も、
半導体レーザの光出力は25℃では40℃の場合に較べ
て大きくなる。40℃の時の光出力を2mWとして一定
電流で半導体レーザを発光させたときの光出力を使用温
度を横軸にとりプロットすると、図2(b)の曲線Fの
ように増加する。光ファイバ内に入る光量は曲線Fと曲
線Gとの積に比例するため、図2(b)の曲線Hに示す
ように使用温度範囲内では光ファイバ内に入る光の量は
40℃の時とそれほど大きく変わらない。 本発明の一
実施の形態よりなる例の場合、光ファイバ54内の光量
の低下を防ぐため、半導体レーザ51の駆動電流が温度
と共にやや上昇するように設定している。その際、半導
体レーザ51の出力はモニターせず、単に温度のみをサ
ーミスタ等(図示せず)で検出し、半導体レーザ51の
駆動電流を例えば図3の曲線Bのように変化させてい
る。素子による特性のばらつきは、モジュール組み立て
直後の検査時に光ファイバ54の出力をを見ながら曲線
Bの傾きを調整することにより実現している。
なる例における使用温度と半導体レーザの光出力との関
係、使用温度と光結合効率との関係、及び使用温度と光
ファイバ内光量との関係を示す。図2(b)の場合も、
半導体レーザの光出力は25℃では40℃の場合に較べ
て大きくなる。40℃の時の光出力を2mWとして一定
電流で半導体レーザを発光させたときの光出力を使用温
度を横軸にとりプロットすると、図2(b)の曲線Fの
ように増加する。光ファイバ内に入る光量は曲線Fと曲
線Gとの積に比例するため、図2(b)の曲線Hに示す
ように使用温度範囲内では光ファイバ内に入る光の量は
40℃の時とそれほど大きく変わらない。 本発明の一
実施の形態よりなる例の場合、光ファイバ54内の光量
の低下を防ぐため、半導体レーザ51の駆動電流が温度
と共にやや上昇するように設定している。その際、半導
体レーザ51の出力はモニターせず、単に温度のみをサ
ーミスタ等(図示せず)で検出し、半導体レーザ51の
駆動電流を例えば図3の曲線Bのように変化させてい
る。素子による特性のばらつきは、モジュール組み立て
直後の検査時に光ファイバ54の出力をを見ながら曲線
Bの傾きを調整することにより実現している。
【0044】
【発明の効果】本発明の光伝送モジュールによれば、上
記半導体レーザ光源に注入する電流量を温度により変化
させる手段を有することを特徴とするものであり、光フ
ァイバヘの光結合効率の低下を光出力の増加により補償
して、より広い使用温度範囲内でファイバ内光量をほぼ
一定とすることができる。
記半導体レーザ光源に注入する電流量を温度により変化
させる手段を有することを特徴とするものであり、光フ
ァイバヘの光結合効率の低下を光出力の増加により補償
して、より広い使用温度範囲内でファイバ内光量をほぼ
一定とすることができる。
【0045】以上、温度変化による光結合効率の低下を
光源に用いる半導体レーザの出力が増加により補い、高
価なガラスレンズまたは、高価で加工が困難なステンレ
ス製ケースを用いなくとも光ファイバ内光量を使用温度
範囲においてほぼ一定にすることができ、例えば安価で
あるが温度の変化による焦点位置の変化が大きい樹脂レ
ンズを集光レンズとして用いることが可能となり、光伝
送モジュールを安価に作製することができる。このこと
により、広帯域の信号を伝送することが可能な信号伝送
装置を各家庭やオフィスに容易に設置することが可能と
なる。
光源に用いる半導体レーザの出力が増加により補い、高
価なガラスレンズまたは、高価で加工が困難なステンレ
ス製ケースを用いなくとも光ファイバ内光量を使用温度
範囲においてほぼ一定にすることができ、例えば安価で
あるが温度の変化による焦点位置の変化が大きい樹脂レ
ンズを集光レンズとして用いることが可能となり、光伝
送モジュールを安価に作製することができる。このこと
により、広帯域の信号を伝送することが可能な信号伝送
装置を各家庭やオフィスに容易に設置することが可能と
なる。
【0046】また、温度の変化による長さの変化の大き
い樹脂を光源と集光レンズ間の距離、または集光レンズ
と光ファイバ端面間の距離等、個々の光学部品の位置関
係を固定しているケースに用いることによっても上記温
度が低下したことによる光結合効率の低下を実現するこ
とができ、光伝送モジュールを一層安価に作製すること
ができる。
い樹脂を光源と集光レンズ間の距離、または集光レンズ
と光ファイバ端面間の距離等、個々の光学部品の位置関
係を固定しているケースに用いることによっても上記温
度が低下したことによる光結合効率の低下を実現するこ
とができ、光伝送モジュールを一層安価に作製すること
ができる。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【図1】本発明の一実施の形態よりなる光伝送モジュー
ルの動作を説明するための図面であり、(a)は光伝送
モジュールの略断面図、(b)は光伝送モジュールの動
作特性を説明する図であって、曲線Cは使用温度とレー
ザ光出力との関係を示すグラフであり、曲線Dは使用温
度と光結合効率との関係を示すグラフであり、曲線Eは
使用温度とレーザ光出力と光結合効率との関係を示すグ
ラフ、即ちファイバ内光量を示すグラフであり、曲線C
と曲線Dとの積に相当する図である。
ルの動作を説明するための図面であり、(a)は光伝送
モジュールの略断面図、(b)は光伝送モジュールの動
作特性を説明する図であって、曲線Cは使用温度とレー
ザ光出力との関係を示すグラフであり、曲線Dは使用温
度と光結合効率との関係を示すグラフであり、曲線Eは
使用温度とレーザ光出力と光結合効率との関係を示すグ
ラフ、即ちファイバ内光量を示すグラフであり、曲線C
と曲線Dとの積に相当する図である。
【図2】本発明の一実施の形態よりなる他の例の光伝送
モジュールの動作を説明するための図面であり、(a)
は光伝送モジュールの略断面図、(b)は光伝送モジュ
ールの動作特性を説明する図であって、曲線Fは使用温
度とレーザ光出力との関係を示すグラフであり、曲線G
は使用温度と光結合効率との関係を示すグラフであり、
曲線Hは使用温度とレーザ光出力と光結合効率との関係
を示すグラフ、即ちファイバ内光量を示すグラフであ
り、曲線Fと曲線Gとの積に相当する図である。
モジュールの動作を説明するための図面であり、(a)
は光伝送モジュールの略断面図、(b)は光伝送モジュ
ールの動作特性を説明する図であって、曲線Fは使用温
度とレーザ光出力との関係を示すグラフであり、曲線G
は使用温度と光結合効率との関係を示すグラフであり、
曲線Hは使用温度とレーザ光出力と光結合効率との関係
を示すグラフ、即ちファイバ内光量を示すグラフであ
り、曲線Fと曲線Gとの積に相当する図である。
【図3】本発明の一実施の形態よりなる光伝送モジュー
ルの光源に用いた半導体レーザの電流量、いわゆる駆動
電流と光出力との関係を使用温度を変えて測定した結果
の図である。
ルの光源に用いた半導体レーザの電流量、いわゆる駆動
電流と光出力との関係を使用温度を変えて測定した結果
の図である。
【図4】本発明の一実施の形態よりなる他の例の光伝送
モジュールにおいて、樹脂製の集光レンズを用いた場合
の使用温度と最良像点位置変化量との関係を示した図で
ある。
モジュールにおいて、樹脂製の集光レンズを用いた場合
の使用温度と最良像点位置変化量との関係を示した図で
ある。
【図5】従来例の光伝送モジュールの略断面図である。
【図6】光ファイバへの臨界入射角θmaxと全反射角
θcとの関係を説明する図である。
θcとの関係を説明する図である。
21 半導体レーザ 22 集光レンズ(非球面集光ガラスレンズ) 23 光ファイバ固定用部品 24 単一モード光ファイバ 25 ケース 26 光ファイバの端面 51 半導体レーザ 52 集光レンズ(樹脂製集光レンズ) 54 光ファイバ 55 ケース 56 ケース 57 光ファイバの端面
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも半導体レーザ光源と、該光源
から出た光を集光する手段と、集光された光を伝送する
ための光ファイバとを備えた光伝送モジュールにおい
て、 前記光伝送モジュールの使用温度範囲の最も高い温度に
おける光ファイバヘの光結合効率が最も高くなるよう
に、該光源と、該光源から出た光を集光する手段と、集
光された光を伝送するための光ファイバとを配置し、か
つ、上記半導体レーザ光源に注入する電流量を温度によ
り変化させる手段を有し、 該光ファイバヘの光結合効率が使用温度の上昇の変化に
対して増加の特性を有し、該光源の光出力が使用温度の
上昇の変化に対して減少の特性を有することを特徴とす
る光伝送モジュール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28773296A JP3349367B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 光伝送モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28773296A JP3349367B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 光伝送モジュール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10133067A JPH10133067A (ja) | 1998-05-22 |
| JP3349367B2 true JP3349367B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=17721044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28773296A Expired - Fee Related JP3349367B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 光伝送モジュール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3349367B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4785022B2 (ja) * | 2001-07-19 | 2011-10-05 | 古河電気工業株式会社 | 光モジュール組立方法 |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP28773296A patent/JP3349367B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10133067A (ja) | 1998-05-22 |
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|---|---|---|---|
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