JP3349444B2 - 金属コード及びそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents
金属コード及びそれを用いた空気入りタイヤInfo
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Description
を巻き付けコードの形状保持性を確保しつつフィラメン
ト内へのゴム浸透性を高めうるゴム補強用の金属コード
及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
のゴム材料、例えば図4に示すように、重荷重用タイヤ
Tのタイヤ骨格をなすカーカスCとは別にビード部Bに
配されかつ該ビード部を補強するコード補強層Gには、
複数本の金属フィラメントを撚り合わせた金属コードが
多用されている。
5に示すように金属フィラメントf、f間に隙間を形成
することなく撚り合わせかつコード補強層Gの良好な成
型性を確保するためにその外周にラッピングワイヤjを
巻き付けたコンパクトコードaなどが使用されている。
メッキ処理が施されているとはいえ、フィラメントf、
f間にゴムが浸透し得ない空間が形成されるため、水分
の影響によりコード内での錆の発生ないし広がりが生
じ、コードとゴムの接着力の低下や、コードの強度の低
下、さらにはコードの破断をきたす等の問題点があっ
た。
るために、図6に示すように、金属フィラメントf、f
間に隙間が発生する様に撚り合わせたいわゆるオープン
コードbや、図7に示すように、撚り合わせに先立ち3
次元のスパイラル状の型付けをした型付けフィラメント
f1と、非型付けフィラメントf2とを撚り合わせるこ
とによって、金属フィラメント間に隙間を形成して、コ
ード内部にゴムの浸透性を高めた金属コードcなどが提
案されている。
ードb、cでは、金属フィラメントが多数本になると、
フィラメント間にゴムの浸透性を確保した上でラッピン
グワイヤを巻き付けたコードを製造するのが困難とな
る。また前記ビード部Bは、リムと嵌合する部分でもあ
り、前記コード補強層Gを精度良く成型することが必要
であるが、ラッピングワイヤを巻き付けていない金属コ
ードを用いた場合には、プライの成型精度が低下すると
いう問題もある。
れたもので、特定形状をなす2次元の波状に型付けした
9本の型付けフィラメントを位置を入れ替えながら特定
の芯フィラメントを形成することなく所定のピッチで撚
り合わせ、かつこの撚り合わされたフィラメント束の単
位長さ当たりに含まれる各型付けフィラメントの型付け
前のフィラメント長さを略等しくすることを基本とし
て、このフィラメント束にラッピングワイヤを巻き付け
して形状保持性を確保しつつもフィラメント間にゴムの
浸透性を確保しうる金属コードを提供することを目的と
している。
補強するコード補強層に、フィラメント束にラッピング
ワイヤを巻き付けしつつもフィラメント間にゴムの浸透
性を確保しうる金属コードを用いることにより、前記補
強層の成型精度を高め耐久性などを向上しうる空気入り
タイヤを提供することを目的としている。
載の発明は、線径dが0.17〜0.25mmである9本
の金属フィラメントから構成され、前記全ての金属フィ
ラメントは、撚り合わされる前の状態で波の山部と谷部
との間に直線部を有する2次元の波状に型付けされた型
付けフィラメントからなり、かつ型付けフィラメント
は、少なくとも前記波ピッチPwが異なる2種以上の型
付けフィラメントを含む一方、種類が異なるフィラメン
ト毎の前記型付けの波ピッチPw、波高さhを同一と
し、しかも各型付けフィラメントの前記線径d、型付け
の波ピッチPw、波高さhは下記式、の関係を満足
し、かつ最小の波ピッチの型付けフィラメントの波ピッ
チをPw1、波高さをh1とするとき、他の波ピッチを
有する型付けフィラメントの波ピッチPwn、波高さh
nが、下記式の関係を満足するとともに、これらの全
ての型付けフィラメントを該フィラメントの位置を入れ
替えながら特定の芯フィラメントを形成することなく1
0〜20mmの撚りピッチで捻りながら撚り合わせフィラ
メント束を形成するとともに、このフィラメント束の単
位長さ(1m)当たりに含まれる各型付けフィラメント
の型付け前のフィラメント長さを略等しくし、かつ該フ
ィラメント束の外側にこのフィラメント束の撚り方向と
は逆方向にかつ3.0〜7.0mmの巻き付けピッチで巻
き付けされた線径が0.13〜0.17mmのラッピング
ワイヤを具えてなる金属コードである。 10.0d≦Pw≦35.0d … 0.5d≦h≦4.0d … 0.75×h1/Pw1≦hn/Pwn≦1.25×h1/Pw1 …
ント束は、前記型付けフィラメントを捻りながら前記撚
り合わせることにより形成されることを特徴とする請求
項1記載の金属コードである。
別にビード部に配されかつ該ビード部を補強するコード
補強層に請求項1記載の金属コードを用いたことを特徴
とする空気入りタイヤである。
面に基づき説明する。本実施形態では、図4に示したよ
うに、重荷重用タイヤTのビード部Bに配されかつ該ビ
ード部Bを補強するコード補強層Gに用いられるタイヤ
補強用の金属コードを例示しており、該金属コードは、
線径dが0.17〜0.25mmである9本の金属フィラ
メントから構成され、本実施形態では全て同一径の金属
フィラメントからなるものを例示している。
荷重用タイヤTの前記コード補強層Gを構成する金属コ
ードとしては、例えば3+9構成(トータルフィラメン
ト本数12本)や、3+9+15構成(トータルフィラ
メント本数27本)などが多用されてきた。
し、その本数を減らすことは、コード製造時のコストや
生産性の面で有利である。またコードの性能面でも、フ
ィラメント本数が少ない方がゴムのコード内部への浸透
度を上げやすいという利点がある。
ヤTの前記コード補強層Gに多用されていた前記3+
9、3+9+15構成の金属コードの代替となり、特に
フィラメント本数を低減したものとして好ましく実施し
うるよう、線径dを0.17〜0.25mmとした金属フ
ィラメントを9本用いて構成している。
17mm未満の場合、9本のフィラメントを撚り合わせて
も重荷重用タイヤの前記コード補強層として必要な剛性
を得ることが難しくなり、かつタイヤの耐久性の低下を
招く他、後述のようにフィラメントに波状の型付けを行
ってもコードに撚る前に型付けが撚り時に元に戻りやす
く、ゴム浸透度が不充分になりやすい。
は、コード補強層としてビード部の回りに巻き付ける際
に要求されるコードのしなやかさが不足する。なお金属
フィラメントは、その表面に金属又は樹脂など各種のメ
ッキが施されているものが好ましい。
(A)、(B)に示すように、撚り合わされる前に波の
山部Uと谷部Dとの間に直線部3を有する2次元の波状
に型付けされた型付けフィラメント2A1、…2An
(以下単に総称するときなど「型付けフィラメント2
A」ということがある。)から構成される。
も前記波ピッチPwが異なる2種類以上、本例では2種
類の型付けフィラメント2A1、2Anを含むものを例
示している。ただし、種類が異なるフィラメント毎の前
記型付けの波ピッチPw、波高さhは同一としている。
なお波ピッチPw、波高さhは、図1に示すように測定
する。
付けフィラメント2Aから構成した理由は、一部の金属
フィラメント2のみに型付けを行った場合には、型付け
がなされていない非型付けフィラメントに、より多くの
荷重が作用しコード全体の強度を低下させる不具合が生
じるからである。
の型付けを直線部3を有する2次元の波状に限定するこ
とによって、フィラメント間に隙間を形成するのが容易
となり、例えば3次元のスパイラル状に型付けされたも
のに比して、型付けされた波の高さhなどが比較的小さ
くてもコード内部へのゴムの浸透性を確保しうる。また
多数本のフィラメントを有し、かつ外周にラッピングワ
イヤが巻き付けられる場合であっても、コード径をコン
パクトとしながらもゴムの浸透性を高めうる。なお型付
けの波状に前記直線部3が含まれていないとコード内部
へのゴムの浸透性が低下し所期の目的を達成し得ない。
とも前記波ピッチPwが異なる2種以上のフィラメント
を含まないと、9本という比較的多数本の金属フィラメ
ントを撚り合わせる場合には、図3に示すように例えば
型付けフィラメント2A1、2A1の前記型付けの波の
直線部3などが互いに重なりやすくなり、ゴムの浸透率
を低下させるため好ましくない。
数は、製造のし易さやコストなどを考慮すると2種類と
するのが望ましい。また各種類に含まれる型付けフィラ
メント2Aの最低本数は、少なくとも2本、好ましくは
3本とするのが望ましい。
d、型付けの波ピッチPw、波高さhは下記式、の
関係を満足する必要がある。 10.0d≦Pw≦35.0d … 0.5d≦h≦4.0d …
属フィラメント2の線径dの10.0倍未満になると、
波ピッチが小さくなりすぎ、その型付け加工により型付
けフィラメント2Aが受けるダメージが大きく強度低下
の原因となる。逆に35.0倍を超えると、波ピッチが
大きくなりすぎ、ゴムの浸透性が低下する。
メント2の線径dの0.5倍未満になると、ゴム浸透性
を確保するのが困難となり、逆に4.0倍を超えると、
その型付け加工により型付けフィラメント2Aが受ける
ダメージが大きく強度低下の原因となる。
図1(B)に示すように最小の波ピッチの型付けフィラ
メント2A1の波ピッチをPw1、波高さをh1とする
とき、他の波ピッチを有する型付けフィラメント2An
の波ピッチPwn、波高さhnが、下記式の関係を満
足することが必要である。 0.75×h1/Pw1≦hn/Pwn≦1.25×h1/Pw1 …
型付けフィラメント2A1の前記比(hn1/Pw1)
の±25%の範囲に他の波ピッチを有する型付けフィラ
メント2Anの比(hn/Pwn)を限定することがで
きる。なお最小の波ピッチPW1を有するが、波高さ異
なる2種以上の型付けフィラメントが存在する場合に
は、最小の波高さを持つ型付けフィラメントの波ピッチ
をPw1、波高さをh1として定義する。
類の型付けフィラメント2の波ピッチと波高さとの比
は、上述のように最小の波ピッチを有する型付けフィラ
メント2A1の(hn1/Pw1)の±25%の範囲に
制限することが好ましいことが判明した。前記(hn/
Pwn)が、(h1/Pw1)の0.75倍を下回る
と、また(h1/Pw1)の1.25倍を上回ると、い
ずれもこれらを撚り合わせたフィラメント束4の単位長
さ当たりに含まれる型付けフィラメント2の型付け前の
フィラメント長さに大きな差が生じ、コードに張力が掛
かった際に、特定のフィラメントのみに大きな荷重が掛
かりコードの強度を低下させる原因となる。
付けフィラメント2Aを、該フィラメントの位置を入れ
替えながら特定の芯フィラメントを形成することなく、
かつ捻りながら10〜20mmの撚りピッチで撚りして1
本に撚り合わせたフィラメント束4(図2に示す)を形
成するとともに、このフィラメント束4の単位長さ当た
りに含まれる各型付けフィラメント2Aの型付け前のフ
ィラメント長さを略等しくし、かつ該フィラメント束の
外側にこのフィラメント束4の撚り方向とは逆方向に所
定のラッピングワイヤを巻き付けることにより金属コー
ド1を得る。本明細書において、単位長さとは、実施例
の表での「コード1m中のフィラメント長さ(cm)」
の記載から1mと設定し、その単位長さ(1m)当たり
に含まれる各型付けフィラメント2Aの型付け前のフィ
ラメント長さを略等しくするのである。なお「略等し
く」とは後記するように、長短2%の範囲をいう。
2Aを撚り合わせることにより、フィラメント束4の外
周にラッピングワイヤを巻き付けしつつも、型付けフィ
ラメント2A同士の波が重なり合うのを効果的に防止で
き、しかも本例の如く捻りながら撚り合わせたときに
は、フィラメント束の径をよりコンパクト化しつつフィ
ラメント間に隙間5を多く形成することができ、ひいて
はコード内部へのゴムの浸透性をさらに向上しうる。
面図を示している。小さい波ピッチの型付けフィラメン
ト2A1を6本、それよりも大きい波ピッチの型付けフ
ィラメント2Anを3本用いてこれらのフィラメントの
位置を入れ替えつつ1本に束撚りして構成されている。
フィラメント間には多くの隙間が形成されてゴムの浸透
性を高めうることが解る。
ら特定の芯フィラメントを形成することなく」撚り合わ
せるとは、例えば図2に示したように、金属コード1の
当該断面で、中心付近に存在するフィラメントC、C
が、該コードの長手方向に距離を隔てた位置では前記断
面にてコード1の外側に配される型付けフィラメント2
Aとその位置を入れ替わるように撚り合わされて、常に
同じ型付けフィラメント2Aが金属コード1の中心付近
に止まらないことをいう。このとき、各フィラメントの
位置の入れ替わりは一定の順序に従って行われても良く
また非一定の順序で行われても良い。
1本に撚り合わせた場合、フィラメント間に非常に大き
な隙間が形成されて製造工程でフィラメントのまとまり
が悪くなる「バラケ」などの問題が生じやすいが、本発
明のようにフィラメントの位置をコードの長手方向にそ
の位置入れ替えながら撚り合わせることにより、フィラ
メント間に絡み合いが生じ、フィラメントのまとまりが
良くなって前記バラケをも防止しうる。
特定の芯フィラメントを形成することなく撚り合わせる
ことによって、従来、ビード部Bのコード補強層Gとし
て特定の芯フィラメントを有していたコードで特に問題
となっていたコードの中心部のフィラメントがすっぽ抜
けるいわゆる芯抜けのトラブルに対して著しい改善効果
を発揮しうる。
す撚りピッチが10mm未満であると、コードの初期の伸
びが大きくなり例えばビード部Bを補強するコード補強
層Gに使用するのが困難となる他、撚り工程でのコスト
を増大させる傾向がある。逆に撚りピッチが20mmを超
えるとコードを切断したときに、型付けフィラメント2
がばらけ易くなり工程上好ましくない。
ラメント束4は、その単位長さ当たりに含まれる全ての
各型付けフィラメント2Aの型付け前のフィラメント長
さを略等しく(長さの差が±2%以下の範囲)すること
により、全ての型付けフィラメントの力を最大限に利用
してコードの強度を高めることができる。
細い金属フィラメント2は、荷重作用時に伸びやすいた
め、コード(フィラメント束)の単位長さ当たりの各型
付けフィラメント2Aの型付け前のフィラメント長さが
個々に異なっていると、フィラメントの飛び出しが生じ
るという工程上の問題がある。
は、フィラメント束4の外側にこのフィラメント束4の
撚り方向とは逆方向にかつ3.0〜7.0mmの巻き付け
ピッチで行われる。このラッピングワイヤ5の巻き付け
方向が、フィラメント束4の撚り方向と同方向では、各
フィラメントの位置ずれを防ぐことが困難であり、ひい
てはプライの成型精度を低下させる。また、ラッピング
ワイヤ5の巻き付けピッチが3.0mm未満であると、生
産性が著しく低下し、逆に7mmを超えるとコードの形状
保障性が悪くなり、ひいてはプライの成型精度を悪化さ
せる。
0.13〜0.17mmであることが必要であり、本例で
は1本の素線からなるものを例示している。このラッピ
ングワイヤ5の線径が0.13mm未満であると、例えば
コードを曲げたときにコードの断面形状を保つことが困
難となり、逆に0.17mmを超えると、コード径が大き
くなりかつ重量も大きくなるため好ましくない。
ヤ5は、例えば炭素含有量が0.65〜0.88wt%
の硬鋼線材を用いるのが好ましい。前記炭素含有量が
0.65%を下回ると、フィラメントないしワイヤの強
度が低下する傾向があり、逆に0.88wt%を超える
と硬度が高すぎ、例えば型付けないしラッピングなどの
際に強度低下が大きくなる傾向がある。
等間隔で並列してトッピングゴムなどにより被覆されて
ゴム引きプライとなり、例えば重荷重用タイヤTのビー
ド部Bにカーカスとは別に配され該ビード部Bを補強す
る前記コード補強層Gに使用される。この際、コードの
長手方向と直角な方向のプライの単位長さ当たりに含ま
れる金属コードの本数をタイヤの仕様に応じて種々設定
しうる。
ド本数が少なすぎると、タイヤに使用した際、加硫成形
時などにコード間隔が不均一になるなどコード配列に乱
れが生じやすく、逆にコードの間隔が小さくなりすぎる
とコード間にゴムが浸透しにくくコードとゴム間の剥離
が起こりやすくなる。
ドを試作してコードの特性及びタイヤのビード部を補強
するコード補強層として用いたときのタイヤ性能につい
て比較評価を行った。なお表中の用語の定義は次の通り
である。
組成が同一)の材料かつ同じ本数の金属フィラメントを
使い、同じ撚りピッチで撚ったコンパクト構造のコード
(以下、「比較対象コード」という)に対する強度の低
下率であり、タイヤに使用する前の状態で測定したもの
である。数値が小さいほど強度の低下が少なく良好であ
る。
の「V−5剛性試験機」を用いて金属コードの曲げ剛性
を測定した。
を用意し、平らな面の上で径200mmのループを作り、
コードの両端は固定する。固定された側と反対側のルー
プ上に力を加えループをつぶしていき、15秒で力を加
えた部分と反対側のループ上の点に接するまで変形させ
る。接した状態で10秒間保持し、その後15秒かかっ
てゆっくり元の位置の方向に戻していき、これ以上戻ら
なくなった点と接していた位置との距離Lを測定する。
測定値E=(L/200)×100の式で計算する。な
お形状保持性は、各コードの測定値を実施例1の測定値
で割った値の逆数×100で指数で表示しており、数値
が大きいほど良好である。
前記コード補強層を具えるタイヤを製造し、そのタイヤ
から金属コードをトッピングゴムが付着した状態で取出
す。このゴム付きコードの表面からできる限りゴムを除
去した後、断面からナイフを入れて隣り合う2本のフィ
ラメントを除去し、除去された2本のフィラメントと残
りのフィラメントの束との間に形成されている空隙にゴ
ムが完全に充填されている部分の長さを約10cmにわた
り測定し、ゴムが充填されている部分の長さの全長さに
対する比率をもってゴムの浸透度とする。
強層を有するタイヤを製造した後、タイヤからコード補
強層の所定のカットサンプルを切り出すとともに、この
サンプルから金属コードを引き抜く際の引き抜き力と、
その力で引き抜かれた金属コードの引き抜き長さとをプ
ロットし、金属コードを15mm引き抜くのに要する力を
求めた。
20万km走行させた後、タイヤを解体してコード補強
層から金属コードの錆の発生状況を観察して比較対象コ
ードを100とする指数で表示している。数値が小さい
ほど錆の発生が少なく良好である。
20万km走行させた後、タイヤを解体してコード補強
層から金属コードを取り出し、走行前のコードの強度を
100とする指数で表示している。数値が大きいほど良
好である。
のコード補強層を構成する工程で、金属コードのフィラ
メントの飛び出し状況を調べた。
カットした際のコードのバラケの状況を調べた。テスト
の結果を表1〜3に示す。
けフィラメントを束撚りしてなるコンパクトコード、比
較例2は特定の芯フィラメントを有する層撚り構造、比
較例3は9本の非型付けフィラメントを束撚りしてなる
コンパクトコード、比較例4は1種類の型付けフィラメ
ントと非型付けフィラメントとからなる束撚り構造、比
較例5は波ピッチが1種類の型付けフィラメント9本か
らなる束撚り構造、比較例6は2種類の型付けフィラメ
ントからなるが、比(h/Pw)の差が規定範囲外のも
の、比較例7はラッピングワイヤの巻き付けピッチが規
定範囲外のもの、比較例8ないし9は金属フィラメント
の線径が規定範囲外のもの、比較例10ないし13は型
付けフィラメントの波ピッチ又は波高さが規定範囲外の
もの、比較例14ない15はラッピングワイヤの線径が
規定範囲外のもの、比較例16ないし17は、フィラメ
ント束の撚りピッチが規定範囲外のものである。
グワイヤを巻き付けしつつもコード径が比較的コンパク
トであり、かつゴムの浸透率が高いことが確認できる。
またラッピングワイヤの巻き付けピッチ、線径などを限
定したことによりコードの形状保持性が非常に良好であ
ることが確認できた。
でのコードの芯抜け力テストにおいて、コードが芯抜け
することなく切断しており、ゴムとの良好な接着性を確
保していることが確認できる。
束の撚り合わせの改善やラッピングワイヤなどにより、
工程でのフィラメントの飛び出しやコードのバラケが生
じずきわめて良好であった。なお実施例5では、工程で
コードをカットしたときに若干のバラケが確認された
が、工程上の問題となる程度では無かった。
配されて該ビード部を補強するコード補強層に用いるこ
とにより、前記補強層の成型精度を高め耐久性などを向
上しうる空気入りタイヤを提供することができる。
の金属コードは、ラッピングワイヤを巻き付けてコード
の形状保持性を確保しつつ、コード内部へのゴム浸透性
を高めることができ、コード内部での錆の発生を大幅に
減じ、耐久性を向上しうる。またラッピングワイヤの線
径や巻き付けピッチなどを限定したことにより、コード
径をコンパクト化しながらコードの形状保持性を高め、
ひいてはプライの成型精度を向上するのに役立つ。
下率、荷重時伸度(50N時)、曲げ剛性などについて
もコンパクトコードと遜色のない良好な特性を発揮しう
る。さらに工程でのフィラメントの飛び出しやバラケと
いった不具合もなくきわめて良好である。さらに、型付
けフィラメントを捻りながら撚り合わせたときには、フ
ィラメント束の径をよりコンパクト化しつつコード内部
へのゴムの浸透性をさらに向上しうる。
ード部を補強するコード補強層に前記金属コードを用い
ることによって、該金属コードのタイヤ内部で錆の発生
を抑制でき、コードの強度低下や破断などを効果的に防
止し、タイヤの耐久性を向上しうるとともに、該金属コ
ードが形状保持性に優れる結果、プライの成型精度が向
上し寸法安定性に優れた空気入りタイヤを提供しうる。
示す平面図である。
面図である。
ドの断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】線径dが0.17〜0.25mmである9本
の金属フィラメントから構成され、前記全ての金属フィ
ラメントは、撚り合わさせれる前の状態で波の山部と谷
部との間に直線部を有する2次元の波状に型付けされた
型付けフィラメントからなり、 かつ型付けフィラメントは、少なくとも前記波ピッチP
wが異なる2種以上の型付けフィラメントを含む一方、
種類が異なるフィラメント毎の前記型付けの波ピッチP
w、波高さhを同一とし、 しかも各型付けフィラメントの前記線径d、型付けの波
ピッチPw、波高さhは下記式、の関係を満足し、 かつ最小の波ピッチの型付けフィラメントの波ピッチを
Pw1、波高さをh1とするとき、他の波ピッチを有す
る型付けフィラメントの波ピッチPwn、波高さhn
が、下記式の関係を満足するとともに、 これらの全ての型付けフィラメントを該フィラメントの
位置を入れ替えながら特定の芯フィラメントを形成する
ことなく10〜20mmの撚りピッチで撚り合わせてフィ
ラメント束を形成するとともに、このフィラメント束の
単位長さ(1m)当たりに含まれる各型付けフィラメン
トの型付け前のフィラメント長さを略等しくし、 かつ該フィラメント束の外側にこのフィラメント束の撚
り方向とは逆方向にかつ3.0〜7.0mmの巻き付けピ
ッチで巻き付けされた線径が0.13〜0.17mmのラ
ッピングワイヤを具えてなる金属コード。 10.0d≦Pw≦35.0d … 0.5d≦h≦4.0d … 0.75×h1/Pw1≦hn/Pwn≦1.25×h1/Pw1 … - 【請求項2】前記フィラメント束は、前記型付けフィラ
メントを捻りながら前記撚り合わせることにより形成さ
れることを特徴とする請求項1記載の金属コード。 - 【請求項3】カーカスとは別にビード部に配されかつ該
ビード部を補強するコード補強層に請求項1又は2記載
の金属コードを用いたことを特徴とする空気入りタイ
ヤ。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21411798A JP3349444B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 金属コード及びそれを用いた空気入りタイヤ |
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