JP3365618B2 - プロジェクタ装置 - Google Patents

プロジェクタ装置

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JP3365618B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数の像形成素子
を用いたプロジェクタ装置に係り、特に、投射レンズの
倍率色収差を補正することができるプロジェクタ装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】複数の像形成素子を用いたプロジェクタ
装置の一例として、3板式の透過型や反射型の液晶素子
を用いたプロジェクタ装置が知られている。この種のプ
ロジェクタ装置では、1つの投射レンズを備えており、
その投射レンズの倍率色収差は、青もしくは赤のいずれ
かが比較的大きい。一般的に、投射レンズの倍率色収差
は、液晶素子における画素ピッチの数十%程度の大きさ
である。そのため、投射レンズを、青の倍率色収差が大
きい設計とし、テレセントリックではない投射レンズの
性質を利用して、以下に示すバックフォーカスずらしと
称される方法によって、青色の倍率色収差を補正するの
が一般的である。 【0003】図5において、像形成素子である液晶素子
100より出射した光は投射レンズ200に入射され
る。投射レンズ200によって投射された光(青光)は
スクリーン300に投影される。スクリーン300上の
P点で最適なフォーカスとなっている。この状態で、液
晶素子100を破線で示す位置へとわずかに(0.1〜
0.4mm程度)ずらすと、P点の像はP′点へと仮想
的に移動する。スクリーン300上では、P′点はP″
点で表示されることになる。この方法では、解像度(ピ
ント)が若干低下するが、像がわずかに大きくなり、倍
率色収差が補正される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この従来の倍率色収差
の補正方法は、解像度が低下するという弊害の他、次の
ような問題点がある。赤,緑,青の色合成系をダイクロ
イックプリズムで行う場合、プリズム内のダイクロイッ
クミラーは一般的に波長シフトが大きい。即ち、光の入
射角を変えると、カットオフ波長がずれる。例えば、液
晶素子100における画面上部と画面下部から出射した
光束とダイクロイックミラーとのなす角度が異なり、画
面上で色シェーディングの原因となる。 【0005】倍率色収差を投射レンズ200自体の設計
によって補正することもできるが、投射レンズ200自
体で倍率色収差を補正するには、高価なガラス材料を使
用する必要があり、投射レンズ200のコストが上昇す
る。すると、プロジェクタ装置を安価に提供することが
できない。特に、液晶素子100がより高解像度となる
と、投射レンズ200の許容倍率色収差は極めて小とす
る必要があり、投射レンズ200のコストは格段に上昇
することになる。 【0006】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、投射レンズの倍率色収差を安価に補正する
ことができるプロジェクタ装置を提供することを目的と
する。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、複数の像形成素子(14
R,14G,14B)と、この複数の像形成素子からの
光を合成した後に投射する1つの投射レンズ(16)と
を備えるプロジェクタ装置において、前記複数の像形成
素子の内の少なくとも1つの像形成素子と前記投射レン
ズとの間に、波長フィルム(17c)を2枚のガラス
(17a,17b)にて挟んで構成した波長板(17)
を配置し、前記2枚のガラスの少なくとも一方のガラス
における前記波長フィルムとは反対側の面を凸面とする
ことにより、前記ガラスを、前記投射レンズの倍率色収
差を補正するための凸レンズとしたことを特徴とするプ
ロジェクタ装置を提供するものである。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明のプロジェクタ装置
について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明
のプロジェクタ装置の基本的な構成を示す図、図2〜図
4は本発明のプロジェクタ装置の詳細な構成の一例を示
す斜視図である。 【0009】まず、図1を用いて本発明のプロジェクタ
装置の基本的な構成について説明する。図1は、一例と
して反射型の液晶素子を用いたプロジェクタ装置の1つ
の色チャンネルを示したものである。図1において、液
晶素子14で反射した光(破線で図示)は、コントラス
トを改善するための波長板17、偏光ビームスプリッタ
13、交差型ダイクロイックプリズム15、投射レンズ
16を順次通過し、図示していないスクリーンに投影さ
れる。 【0010】本発明のプロジェクタ装置の特徴は、赤,
緑,青の少なくとも1つのチャンネルに対し、液晶素子
14と投射レンズ16との間に、凸レンズを配置するこ
とにより、投射レンズ16の倍率色収差を補正するもの
である。液晶素子14と投射レンズ16との間に、独立
した凸レンズを設けてもよいが、本実施例では、最も安
価に実現することができる好ましい実施形態として、次
のように構成している。 【0011】図1に示すように、波長板17は、波長フ
ィルム17cを2枚のサンドイッチガラス17a,17
bで挟んで接着した構成となっている。そして、本実施
例では、液晶素子14とは反対側のサンドイッチガラス
17bの波長フィルム17cとは反対側の面に曲率を持
たせてあり、これが、凸レンズとして作用する。好まし
い実施形態として、赤チャンネルと青チャンネルに曲率
を持たせて凸レンズとしたサンドイッチガラス17bを
有する波長板17を設ける。 【0012】なお、サンドイッチガラス17aの波長フ
ィルム17cとは反対側の面に曲率を持たせてもよい
し、サンドイッチガラス17a,17b双方の波長フィ
ルム17cとは反対側の面に曲率を持たせてもよい。但
し、液晶素子14より離れた側のサンドイッチガラス1
7bに曲率を持たせて、サンドイッチガラス17bを凸
レンズとした方が効果的である。 【0013】一実施例として、サンドイッチガラス17
bの曲率半径rと焦点距離fは以下の通りである。 赤チャンネル:r=2451mm,f=5346mm 青チャンネル:r=4518mm,f=9854mm サンドイッチガラス17bの曲率半径rと焦点距離f
は、この実施例に限定されず、例えば、r=1000〜
7000mm,f=2182〜15267mmの範囲で
適宜に選択される。 【0014】以上の構成を備えた本発明のプロジェクタ
装置の詳細な構成の一例について説明する。図2〜図4
は、それぞれ、本発明のプロジェクタ装置を斜め上方,
斜め側方,斜め下方より見た図である。図2〜図4にお
いて、部品番号に付したR,G,Bはそれぞれ赤チャン
ネル,緑チャンネル,青チャンネルの部品であることを
示している。 【0015】図2〜図4において、光源1から発した白
色光はコリメータレンズ2とインテグレータ3,4とコ
ールドミラー5によって、赤外光が除去された均一な照
度分布の読み出し光とされる。コールドミラー5より出
射した白色光は、ダイクロイックミラー6に入射する。
その白色光の内、マゼンタ光(青光+赤光)をそのまま
透過し、緑光は反射ミラー7Gで反射して集光レンズ1
1Gに入射する。 【0016】ダイクロイックミラー6を透過したマゼン
タ光は、ダイクロイックミラー8に入射する。そのマゼ
ンタ光の内、赤光はダイクロイックミラー8を透過し、
青光はダイクロイックミラー8で反射して集光レンズ1
1Bに入射する。ダイクロイックミラー8を透過した赤
光は、補正レンズ9,9'及びダイクロイックミラー1
0,10'によって光軸が曲げられ、反射ミラー7Rで
反射して集光レンズ11Rに入射する。 【0017】集光レンズ11R〜11Bを通過した3色
は、偏光ビームスプリッタ12R,12G,12Bによ
って偏光され、偏光ビームスプリッタ13R,13G,
13Bで反射し、液晶素子14R,14G,14Bに入
射する。なお、図1中の偏光ビームスプリッタ13は、
偏光ビームスプリッタ13R,13G,13Bの総称で
あり、図1中の液晶素子14は、液晶素子14R,14
G,14Bの総称である。 【0018】液晶素子14R,14G,14Bで反射し
た3色は、偏光ビームスプリッタ13R,13G,13
Bを透過し、交差型ダイクロイックプリズム15に入射
して合成される。液晶素子14R,14G,14Bと偏
光ビームスプリッタ13R,13G,13Bとの間に
は、コントラストを改善するための波長板17R,17
G,17Bが配置されている。なお、図1中の波長板1
7は、波長板17R,17G,17Bの総称である。こ
の波長板17R,17G,17Bの内、少なくとも1つ
のチャンネルの波長板17は、図1で説明したように、
例えばサンドイッチガラス17bに曲率を持たせて凸レ
ンズとして作用させることにより、倍率色収差を補正す
る。 【0019】交差型ダイクロイックプリズム15より出
射した光は、投射レンズ16に入射し、図示していない
スクリーンに投影される。なお、本発明は、反射型の液
晶素子を用いたプロジェクタ装置だけでなく、透過型の
液晶素子を用いたプロジェクタ装置であってもよい。ま
た、像形成素子は液晶素子に限定されない。 【0020】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のプ
ロジェクタ装置は、複数の像形成素子の内の少なくとも
1つの像形成素子と投射レンズとの間に、波長フィルム
を2枚のガラスにて挟んで構成した波長板を配置し、こ
の2枚のガラスの少なくとも一方のガラスにおける波長
フィルムとは反対側の面を凸面とすることにより、その
ガラスを、投射レンズの倍率色収差を補正するための凸
レンズとしたので、別部品の凸レンズを設ける必要がな
く、倍率色収差を安価に補正することができる
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の基本的な構成を示す図である。 【図2】本発明の詳細な構成の一例を示す斜視図であ
る。 【図3】本発明の詳細な構成の一例を示す斜視図であ
る。 【図4】本発明の詳細な構成の一例を示す斜視図であ
る。 【図5】従来の倍率色収差の補正方法を説明するための
図である。 【符号の説明】 13,13R,13G,13Bで 偏光ビームスプリッ
タ 14,14R,14G,14B 液晶素子(像形成素
子) 15 交差型ダイクロイックプリズム 16 投射レンズ 17,17R,17G,17B 波長板 17a,17b サンドイッチガラス(凸レンズ) 17c 波長フィルム

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】複数の像形成素子と、この複数の像形成素
    子からの光を合成した後に投射する1つの投射レンズと
    を備えるプロジェクタ装置において、 前記複数の像形成素子の内の少なくとも1つの像形成素
    子と前記投射レンズとの間に、波長フィルムを2枚のガ
    ラスにて挟んで構成した波長板を配置し、 前記2枚のガラスの少なくとも一方のガラスにおける前
    記波長フィルムとは反対側の面を凸面とすることによ
    り、前記ガラスを、 前記投射レンズの倍率色収差を補正
    するための凸レンズとしたことを特徴とするプロジェク
    タ装置。
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