JP3368304B2 - 静電マイクロリレー - Google Patents
静電マイクロリレーInfo
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- JP3368304B2 JP3368304B2 JP28539897A JP28539897A JP3368304B2 JP 3368304 B2 JP3368304 B2 JP 3368304B2 JP 28539897 A JP28539897 A JP 28539897A JP 28539897 A JP28539897 A JP 28539897A JP 3368304 B2 JP3368304 B2 JP 3368304B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電マイクロリレ
ー、特に、半導体プロセスで製造可能な静電マイクロリ
レーに関する。
ー、特に、半導体プロセスで製造可能な静電マイクロリ
レーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電マイクロリレーとしては、例
えば、図7に示すように、ガラスウエハからなるベース
1にシリコンウエハからなるアクチュエータ2を載置し
たものがある。すなわち、前記ベース1は、その上面中
央部に固定電極3を設けるとともに、その片側縁部に一
対の固定接点4,5(奥側の固定接点5は図示せず)を
並設してある。一方、前記アクチュエータ2は、前記ベ
ース1に立設したアンカ6の上面縁部から側方に延在し
た片持ち梁形状の可動電極7を有するものである。そし
て、この可動電極7の下面に形成した絶縁膜8の自由端
部に可動接点9が設けられ、前記ベース1の固定接点
4,5に接離可能に対向している。
えば、図7に示すように、ガラスウエハからなるベース
1にシリコンウエハからなるアクチュエータ2を載置し
たものがある。すなわち、前記ベース1は、その上面中
央部に固定電極3を設けるとともに、その片側縁部に一
対の固定接点4,5(奥側の固定接点5は図示せず)を
並設してある。一方、前記アクチュエータ2は、前記ベ
ース1に立設したアンカ6の上面縁部から側方に延在し
た片持ち梁形状の可動電極7を有するものである。そし
て、この可動電極7の下面に形成した絶縁膜8の自由端
部に可動接点9が設けられ、前記ベース1の固定接点
4,5に接離可能に対向している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
静電マイクロリレーによれば、可動電極7に対する固定
電極3の静電引力で可動電極7が吸引されて吸着して
も、この可動電極7の自由端部の下面に可動接点9を配
置してある。このため、てこの原理により、固定接点
4,5に対する可動接点9の負荷荷重が小さく、接点圧
が低い。この結果、外部からの振動や衝撃力により、可
動接点9が固定接点4,5から開離しやすく、誤動作が
起きやすい。また、固定電極3は可動接点9よりも可動
電極7の基部近傍を吸引するため、静電引力で可動電極
7を吸引して変位させる場合に高い駆動電圧を必要とす
るという問題点がある。
静電マイクロリレーによれば、可動電極7に対する固定
電極3の静電引力で可動電極7が吸引されて吸着して
も、この可動電極7の自由端部の下面に可動接点9を配
置してある。このため、てこの原理により、固定接点
4,5に対する可動接点9の負荷荷重が小さく、接点圧
が低い。この結果、外部からの振動や衝撃力により、可
動接点9が固定接点4,5から開離しやすく、誤動作が
起きやすい。また、固定電極3は可動接点9よりも可動
電極7の基部近傍を吸引するため、静電引力で可動電極
7を吸引して変位させる場合に高い駆動電圧を必要とす
るという問題点がある。
【0004】本発明は、前記問題点に鑑み、低い駆動電
圧で駆動でき、所望の接点圧が得られる静電マイクロリ
レーを提供することを目的とする。
圧で駆動でき、所望の接点圧が得られる静電マイクロリ
レーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる静電マイ
クロリレーは、前記目的を達成するため、ベースに設け
た固定電極と、このベースの上面に固定したアクチュエ
ータの可動電極との間に電圧を印加して生じる静電引力
で前記可動電極を駆動し、前記ベースに設けた固定接点
に前記アクチュエータに設けた可動接点を接離させて電
気回路を開閉する静電マイクロリレーにおいて、前記ベ
ースの上面に固定電極を形成するとともに、その周囲に
固定接点を配置する一方、枠体の上面縁部から薄膜の可
動電極を延在したアクチュエータを、その枠体を前記ベ
ース上面の固定接点の外側に接合一体化して固定し、前
記アクチュエータの可動電極を前記固定電極に接離可能
に対向させるとともに、前記可動電極の下面に設けた可
動接点を、前記固定接点に接離可能に対向させた構成し
てある。
クロリレーは、前記目的を達成するため、ベースに設け
た固定電極と、このベースの上面に固定したアクチュエ
ータの可動電極との間に電圧を印加して生じる静電引力
で前記可動電極を駆動し、前記ベースに設けた固定接点
に前記アクチュエータに設けた可動接点を接離させて電
気回路を開閉する静電マイクロリレーにおいて、前記ベ
ースの上面に固定電極を形成するとともに、その周囲に
固定接点を配置する一方、枠体の上面縁部から薄膜の可
動電極を延在したアクチュエータを、その枠体を前記ベ
ース上面の固定接点の外側に接合一体化して固定し、前
記アクチュエータの可動電極を前記固定電極に接離可能
に対向させるとともに、前記可動電極の下面に設けた可
動接点を、前記固定接点に接離可能に対向させた構成し
てある。
【0006】また、ベースに設けた固定電極と、このベ
ースの上面に固定したアクチュエータの可動電極との間
に電圧を印加して生じる静電引力で前記可動電極を駆動
し、前記ベースに設けた固定接点に前記アクチュエータ
に設けた可動接点を接離させて電気回路を開閉する静電
マイクロリレーにおいて、平面略十文字形の薄板梁部を
有するアクチュエータを、その薄板梁部の端部に設けた
アンカーを前記ベースの上面に立設して固定し、前記薄
板梁部の縁部から側方に延在した可動電極を、前記ベー
スの上面に設けた前記固定電極に接離可能に対向させる
とともに、前記薄板梁部の下面中央に設けた可動接点を
前記ベースの固定接点に接離可能に対向させた構成であ
ってもよい。
ースの上面に固定したアクチュエータの可動電極との間
に電圧を印加して生じる静電引力で前記可動電極を駆動
し、前記ベースに設けた固定接点に前記アクチュエータ
に設けた可動接点を接離させて電気回路を開閉する静電
マイクロリレーにおいて、平面略十文字形の薄板梁部を
有するアクチュエータを、その薄板梁部の端部に設けた
アンカーを前記ベースの上面に立設して固定し、前記薄
板梁部の縁部から側方に延在した可動電極を、前記ベー
スの上面に設けた前記固定電極に接離可能に対向させる
とともに、前記薄板梁部の下面中央に設けた可動接点を
前記ベースの固定接点に接離可能に対向させた構成であ
ってもよい。
【0007】さらに、ベースに設けた固定電極と、この
ベースの上面に固定したアクチュエータの可動電極との
間に電圧を印加して生じる静電引力で前記可動電極を駆
動し、前記ベースに設けた固定接点に前記アクチュエー
タに設けた可動接点を接離させて電気回路を開閉する静
電マイクロリレーにおいて、真直な薄板梁部からなるア
クチュエータを、その薄板梁部の端部に設けたアンカー
を前記ベースの上面に立設して固定し、前記薄板梁部の
両側縁部から側方に延在した可動電極を、前記ベースの
上面に設けた固定電極に接離可能に対向させるととも
に、前記薄板梁部の下面中央に設けた可動接点を前記ベ
ースの固定接点に接離可能に対向させた構成であっても
よい。
ベースの上面に固定したアクチュエータの可動電極との
間に電圧を印加して生じる静電引力で前記可動電極を駆
動し、前記ベースに設けた固定接点に前記アクチュエー
タに設けた可動接点を接離させて電気回路を開閉する静
電マイクロリレーにおいて、真直な薄板梁部からなるア
クチュエータを、その薄板梁部の端部に設けたアンカー
を前記ベースの上面に立設して固定し、前記薄板梁部の
両側縁部から側方に延在した可動電極を、前記ベースの
上面に設けた固定電極に接離可能に対向させるととも
に、前記薄板梁部の下面中央に設けた可動接点を前記ベ
ースの固定接点に接離可能に対向させた構成であっても
よい。
【0008】そして、前記可動電極は前記薄板梁部より
も薄肉としてもよい。また、前記可動電極および前記固
定電極の対向面のうち、少なくともいずれか一方に絶縁
膜を形成してもよい。
も薄肉としてもよい。また、前記可動電極および前記固
定電極の対向面のうち、少なくともいずれか一方に絶縁
膜を形成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる実施形態を
図1ないし図6の添付図面に従って説明する。第1実施
形態にかかる静電マイクロリレーは、図1ないし図4に
示すように、ガラス基板11aからなるベース10の上
面にアクチュエータ20を一体化したものである。
図1ないし図6の添付図面に従って説明する。第1実施
形態にかかる静電マイクロリレーは、図1ないし図4に
示すように、ガラス基板11aからなるベース10の上
面にアクチュエータ20を一体化したものである。
【0010】前記ベース10は、ガラス基板11aの上
面中央に円形の固定電極12を設けるとともに、その周
囲に同心円状の固定接点13を設けてある。そして、前
記固定電極12および固定接点13は、図示しないプリ
ント配線を介して接続パッド(図示せず)にそれぞれ接
続されている。
面中央に円形の固定電極12を設けるとともに、その周
囲に同心円状の固定接点13を設けてある。そして、前
記固定電極12および固定接点13は、図示しないプリ
ント配線を介して接続パッド(図示せず)にそれぞれ接
続されている。
【0011】前記アクチュエータ20は、前記ベース1
0の上面縁部に環状の枠体であるアンカ21を接合一体
化したものである。そして、このアンカ21の上面縁部
から薄膜の可動電極22が延在している。この可動電極
22の下面には絶縁膜23を介して環状の可動接点24
が形成され、前記固定接点13に接離可能に対向してい
る。なお、前記絶縁膜23として比誘電率3〜4のシリ
コン酸化膜あるいは比誘電率7〜8のシリコン窒化膜を
用いれば、大きな静電引力が得られ、接触荷重を増加さ
せることができる。
0の上面縁部に環状の枠体であるアンカ21を接合一体
化したものである。そして、このアンカ21の上面縁部
から薄膜の可動電極22が延在している。この可動電極
22の下面には絶縁膜23を介して環状の可動接点24
が形成され、前記固定接点13に接離可能に対向してい
る。なお、前記絶縁膜23として比誘電率3〜4のシリ
コン酸化膜あるいは比誘電率7〜8のシリコン窒化膜を
用いれば、大きな静電引力が得られ、接触荷重を増加さ
せることができる。
【0012】次に、前述の構成からなる静電マイクロリ
レーの製造方法を説明する。まず、図2に示すように、
ベース10となるパイレックス等のガラス基板11aに
Auを蒸着してパターンニングすることにより、固定電
極12および固定接点13を形成する。さらに、これと
同時に、図示しないプリント配線および接続パッドそれ
ぞれ形成する。
レーの製造方法を説明する。まず、図2に示すように、
ベース10となるパイレックス等のガラス基板11aに
Auを蒸着してパターンニングすることにより、固定電
極12および固定接点13を形成する。さらに、これと
同時に、図示しないプリント配線および接続パッドそれ
ぞれ形成する。
【0013】一方、図3に示すように、アクチュエータ
20となるシリコンウエハ25を酸化してパターンニン
グした後、TMAHによるエッチングで深さ5μmのキ
ャビティ26を形成する。そして、前記キャビティ26
の天井面に熱酸化膜を形成してパターンニングし、キャ
ビティ26内に絶縁膜23を形成する。ついで、Cr,
Ni,Auを順次蒸着してパターンニングすることによ
り、環状の可動接点24を形成する。
20となるシリコンウエハ25を酸化してパターンニン
グした後、TMAHによるエッチングで深さ5μmのキ
ャビティ26を形成する。そして、前記キャビティ26
の天井面に熱酸化膜を形成してパターンニングし、キャ
ビティ26内に絶縁膜23を形成する。ついで、Cr,
Ni,Auを順次蒸着してパターンニングすることによ
り、環状の可動接点24を形成する。
【0014】そして、前記ベース10に前記シリコンウ
エハ25を、温度400℃、電圧400Vで1時間の陽
極接合を行うことにより、接合一体化する。ついで、T
MAHでシリコンウエハ25をシンニングし、厚さ10
μmの薄膜の可動電極22を形成する。
エハ25を、温度400℃、電圧400Vで1時間の陽
極接合を行うことにより、接合一体化する。ついで、T
MAHでシリコンウエハ25をシンニングし、厚さ10
μmの薄膜の可動電極22を形成する。
【0015】なお、ベース10はガラス基板11a単体
に限らず、少なくとも上面を絶縁膜で被覆した単結晶シ
リコン基板で形成してもよい。
に限らず、少なくとも上面を絶縁膜で被覆した単結晶シ
リコン基板で形成してもよい。
【0016】本実施形態によれば、アクチュエータ20
全体をシリコンウェハ単体から形成するとともに、可動
電極22を左右対称となるように形成してあるので、可
動電極22に変形が生じにくい。この結果、動作不能,
動作特性のバラツキを効果的に防止できるとともに、円
滑な動作特性を確保できるという利点がある。
全体をシリコンウェハ単体から形成するとともに、可動
電極22を左右対称となるように形成してあるので、可
動電極22に変形が生じにくい。この結果、動作不能,
動作特性のバラツキを効果的に防止できるとともに、円
滑な動作特性を確保できるという利点がある。
【0017】次に、前述の構成からなる静電マイクロリ
レーの動作を説明する。まず、固定電極12および可動
電極22間に電圧を印加していない場合、固定電極12
と可動電極22とは平行を保持し、可動接点24が固定
接点13から開離している(図1(b))。
レーの動作を説明する。まず、固定電極12および可動
電極22間に電圧を印加していない場合、固定電極12
と可動電極22とは平行を保持し、可動接点24が固定
接点13から開離している(図1(b))。
【0018】次に、固定電極12および可動電極22間
に電圧が印加されると、電極12,22間に生じた静電
引力により、可動電極22が固定電極12に吸引され
る。このため、可動電極22の中央部が沈下し、可動電
極22が固定電極12に接近する。この結果、間隙が狭
まるので、可動電極22が固定電極12により一層強い
静電引力で吸引され、可動接点24が固定接点13に当
接した後、可動電極22が絶縁膜23を介して固定電極
12に吸着する。
に電圧が印加されると、電極12,22間に生じた静電
引力により、可動電極22が固定電極12に吸引され
る。このため、可動電極22の中央部が沈下し、可動電
極22が固定電極12に接近する。この結果、間隙が狭
まるので、可動電極22が固定電極12により一層強い
静電引力で吸引され、可動接点24が固定接点13に当
接した後、可動電極22が絶縁膜23を介して固定電極
12に吸着する。
【0019】そして、前述の電圧の印加を停止すると、
可動電極22のバネ力により、可動電極22が固定電極
12から離れた後、可動接点24が固定接点13から開
離し、可動電極22が元の状態に復帰する。
可動電極22のバネ力により、可動電極22が固定電極
12から離れた後、可動接点24が固定接点13から開
離し、可動電極22が元の状態に復帰する。
【0020】第2実施形態にかかる静電マイクロリレー
は、図5に示すように、前述の第1実施形態と同様、ガ
ラスウエハ11aからなるベース10と、アクチュエー
タ20とからなる。このアクチュエータ20は、平面方
形の枠体であるアンカ21に略十文字形状の薄板梁部2
7を架け渡したものである。さらに、この薄板梁部27
は、その同一方向の片側縁部から略方形の可動電極28
をそれぞれ延在してある。そして、前記薄板梁部27の
下面中央には絶縁膜(図示せず)を介して可動接点24
が設けられている。なお、前記可動電極28は前記薄板
梁部27よりも薄肉となっている。
は、図5に示すように、前述の第1実施形態と同様、ガ
ラスウエハ11aからなるベース10と、アクチュエー
タ20とからなる。このアクチュエータ20は、平面方
形の枠体であるアンカ21に略十文字形状の薄板梁部2
7を架け渡したものである。さらに、この薄板梁部27
は、その同一方向の片側縁部から略方形の可動電極28
をそれぞれ延在してある。そして、前記薄板梁部27の
下面中央には絶縁膜(図示せず)を介して可動接点24
が設けられている。なお、前記可動電極28は前記薄板
梁部27よりも薄肉となっている。
【0021】一方、ガラスウエハ11aからなるベース
10は、前記可動電極28および可動接点24に対応す
る位置に、固定電極12および固定接点(図示せず)を
形成してある。さらに、前記固定電極12および前記固
定接点は、図示しないプリント配線を介して接続パッド
にそれぞれ電気接続されている。
10は、前記可動電極28および可動接点24に対応す
る位置に、固定電極12および固定接点(図示せず)を
形成してある。さらに、前記固定電極12および前記固
定接点は、図示しないプリント配線を介して接続パッド
にそれぞれ電気接続されている。
【0022】次に、第2実施形態にかかる静電マイクロ
リレーの製造方法について説明する。ベース10は、パ
イレックス等のガラス基板11aにAuを蒸着してパタ
ーンニングすることにより、4個の固定電極12および
固定接点を形成する。さらに、これと同時に、図示しな
いプリント配線および接続パッドを形成して電気接続す
る。
リレーの製造方法について説明する。ベース10は、パ
イレックス等のガラス基板11aにAuを蒸着してパタ
ーンニングすることにより、4個の固定電極12および
固定接点を形成する。さらに、これと同時に、図示しな
いプリント配線および接続パッドを形成して電気接続す
る。
【0023】一方、アクチュエータ20となるSOIシ
リコンウエハの下面を酸化してパターンニングした後、
TMAHによるエッチングでキャビティを形成する。そ
して、キャビティの天井面に熱酸化膜を形成してパター
ンニングし、キャビティ内に絶縁膜を形成する。つい
で、Cr,Ni,Auを順次蒸着してパターンニングす
ることにより、可動接点24を形成する。
リコンウエハの下面を酸化してパターンニングした後、
TMAHによるエッチングでキャビティを形成する。そ
して、キャビティの天井面に熱酸化膜を形成してパター
ンニングし、キャビティ内に絶縁膜を形成する。つい
で、Cr,Ni,Auを順次蒸着してパターンニングす
ることにより、可動接点24を形成する。
【0024】そして、前記ベース10に前記SOIシリ
コンウエハを陽極接合で接合一体化する。ついで、TM
AHでシリコンウエハを酸化膜までエッチングしてシン
ニングする。さらに、フッ素系エッチング液で酸化膜を
除去した後、RIE等を用いたドライエッチングで型抜
きエッチングを行い、屈曲したスリットを形成して薄板
梁部27および可動電極28を切り出し、アクチュエー
タ20が完成する。
コンウエハを陽極接合で接合一体化する。ついで、TM
AHでシリコンウエハを酸化膜までエッチングしてシン
ニングする。さらに、フッ素系エッチング液で酸化膜を
除去した後、RIE等を用いたドライエッチングで型抜
きエッチングを行い、屈曲したスリットを形成して薄板
梁部27および可動電極28を切り出し、アクチュエー
タ20が完成する。
【0025】次に、第2実施形態の動作について説明す
る。まず、固定電極12および可動電極28間に電圧を
印加していない場合、固定電極12と可動電極28とは
平行であり、可動接点24が固定接点から開離してい
る。
る。まず、固定電極12および可動電極28間に電圧を
印加していない場合、固定電極12と可動電極28とは
平行であり、可動接点24が固定接点から開離してい
る。
【0026】次に、固定電極12および可動電極28間
に電圧が印加されると、電極12,28間に生じた静電
引力により、可動電極28が固定電極12にそれぞれ吸
引される。このため、可動電極28の自由端部が固定電
極12に接近し、静電引力がより一層大きくなり、可動
電極28がより強い吸引力で吸引される。この結果、薄
板梁部27がたわんで可動接点24が固定接点に当接し
た後、可動電極28が絶縁膜を介して固定電極12に吸
着する。
に電圧が印加されると、電極12,28間に生じた静電
引力により、可動電極28が固定電極12にそれぞれ吸
引される。このため、可動電極28の自由端部が固定電
極12に接近し、静電引力がより一層大きくなり、可動
電極28がより強い吸引力で吸引される。この結果、薄
板梁部27がたわんで可動接点24が固定接点に当接し
た後、可動電極28が絶縁膜を介して固定電極12に吸
着する。
【0027】そして、前述の電圧の印加を停止すると、
薄板梁部27のバネ力により、可動電極28が固定電極
12から離れた後、可動接点24が固定接点から開離
し、可動電極28が自己のバネ力で元の状態に復帰す
る。
薄板梁部27のバネ力により、可動電極28が固定電極
12から離れた後、可動接点24が固定接点から開離
し、可動電極28が自己のバネ力で元の状態に復帰す
る。
【0028】第3実施形態は、図6に示すように、シリ
コンウエハ11bからなるベース10にシリコンウエハ
からなるアクチュエータ20を接合一体化した場合であ
る。すなわち、前記ベース10は、シリコンウエハ11
bの上面に絶縁膜14を形成し、その上面に一対の固定
接点13,15(奥側の固定接点15は図示せず)を配
置する。さらに、前記固定接点13,15を間にして一
対の固定電極12,12が設けられている。
コンウエハ11bからなるベース10にシリコンウエハ
からなるアクチュエータ20を接合一体化した場合であ
る。すなわち、前記ベース10は、シリコンウエハ11
bの上面に絶縁膜14を形成し、その上面に一対の固定
接点13,15(奥側の固定接点15は図示せず)を配
置する。さらに、前記固定接点13,15を間にして一
対の固定電極12,12が設けられている。
【0029】アクチュエータ20は、前記ベース10の
上面に立設した一対のアンカ21,21の上面縁部に両
端を架け渡した薄板梁部27からなり、その下面中央に
可動接点24が設けられている。さらに、前記薄板梁部
27の両側縁部から側方に可動電極28がそれぞれ延在
し、固定電極12に接離可能に対向している。なお、こ
の可動電極28は薄板梁部27よりも薄肉となってい
る。
上面に立設した一対のアンカ21,21の上面縁部に両
端を架け渡した薄板梁部27からなり、その下面中央に
可動接点24が設けられている。さらに、前記薄板梁部
27の両側縁部から側方に可動電極28がそれぞれ延在
し、固定電極12に接離可能に対向している。なお、こ
の可動電極28は薄板梁部27よりも薄肉となってい
る。
【0030】第3実施形態にかかる静電マイクロリレー
の製造方法を説明する。まず、ベース10となるシリコ
ンウエハ11bを酸化してパターニングすることによ
り、絶縁膜14を形成する。そして、Cr,Ni,Au
を順次蒸着してパターニングし、固定電極12および固
定接点13,15を形成すると同時に、図示しないプリ
ント配線および接続パッドを形成する。
の製造方法を説明する。まず、ベース10となるシリコ
ンウエハ11bを酸化してパターニングすることによ
り、絶縁膜14を形成する。そして、Cr,Ni,Au
を順次蒸着してパターニングし、固定電極12および固
定接点13,15を形成すると同時に、図示しないプリ
ント配線および接続パッドを形成する。
【0031】一方、アクチュエータ20となるシリコン
ウエハを酸化してパターニングした後、TMAHでキャ
ビティを形成する。ついで、熱酸化膜を形成してパター
ニングし、キャビティの天井面に絶縁膜23を形成す
る。そして、Cr,Ni,Auを順次蒸着してパターニ
ングし、可動接点24を形成する。
ウエハを酸化してパターニングした後、TMAHでキャ
ビティを形成する。ついで、熱酸化膜を形成してパター
ニングし、キャビティの天井面に絶縁膜23を形成す
る。そして、Cr,Ni,Auを順次蒸着してパターニ
ングし、可動接点24を形成する。
【0032】ついで、ベース10およびアクチュエータ
20となるシリコンウエハの接合面に低温ガラスを塗布
し、温度400℃の加熱で1時間加熱することにより、
接合一体化する。そして、KOHでアクチュエータ20
となるシリコンウエハをシンニングし、さらに、薄板梁
部27および可動電極28を切り出すことにより、アク
チュエータ20が完成する。
20となるシリコンウエハの接合面に低温ガラスを塗布
し、温度400℃の加熱で1時間加熱することにより、
接合一体化する。そして、KOHでアクチュエータ20
となるシリコンウエハをシンニングし、さらに、薄板梁
部27および可動電極28を切り出すことにより、アク
チュエータ20が完成する。
【0033】次に、第3実施形態の動作について説明す
る。まず、固定電極12および可動電極28間に電圧を
印加していない場合、固定電極12と可動電極28とは
平行に対向し、可動接点24が固定接点13,15から
開離している。
る。まず、固定電極12および可動電極28間に電圧を
印加していない場合、固定電極12と可動電極28とは
平行に対向し、可動接点24が固定接点13,15から
開離している。
【0034】そして、固定電極12および可動電極28
間に電圧が印加されると、電極12,28間に生じた静
電引力により、可動電極28が固定電極12にそれぞれ
吸引される。このため、可動電極28の自由端部が固定
電極12に接近し、静電引力がより一層大きくなり、可
動電極28がより強い吸引力で吸引される。この結果、
薄板梁部27がたわんで可動接点24が固定接点13,
15に当接した後、可動電極28全体が絶縁膜23を介
して固定電極12に吸着する。
間に電圧が印加されると、電極12,28間に生じた静
電引力により、可動電極28が固定電極12にそれぞれ
吸引される。このため、可動電極28の自由端部が固定
電極12に接近し、静電引力がより一層大きくなり、可
動電極28がより強い吸引力で吸引される。この結果、
薄板梁部27がたわんで可動接点24が固定接点13,
15に当接した後、可動電極28全体が絶縁膜23を介
して固定電極12に吸着する。
【0035】そして、前述の電圧の印加を停止すると、
薄板梁部27のバネ力により、可動電極28が固定電極
12から離れた後、可動接点24が固定接点13,15
から開離し、可動電極28が自己のバネ力で元の状態に
復帰する。
薄板梁部27のバネ力により、可動電極28が固定電極
12から離れた後、可動接点24が固定接点13,15
から開離し、可動電極28が自己のバネ力で元の状態に
復帰する。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1にかかる静電マイクロリレーによれば、固定
電極と可動電極との間に電圧を印加すると、薄膜の可動
電極の中央が固定電極に静電引力で吸引され、前記可動
電極の基部近傍に設けた可動接点が固定接点に接触す
る。したがって、最も変形しやすい可動電極の中央部を
静電引力で吸引するので、低い駆動電圧で接点を開閉で
きる静電マイクロリレーが得られる。また、可動接点が
可動電極の基部に配置されているので、てこの原理によ
り、静電引力を有効に活用できる。このため、接触荷重
が大きく、誤動作が生じにくい静電マイクロリレーが得
られる。
の請求項1にかかる静電マイクロリレーによれば、固定
電極と可動電極との間に電圧を印加すると、薄膜の可動
電極の中央が固定電極に静電引力で吸引され、前記可動
電極の基部近傍に設けた可動接点が固定接点に接触す
る。したがって、最も変形しやすい可動電極の中央部を
静電引力で吸引するので、低い駆動電圧で接点を開閉で
きる静電マイクロリレーが得られる。また、可動接点が
可動電極の基部に配置されているので、てこの原理によ
り、静電引力を有効に活用できる。このため、接触荷重
が大きく、誤動作が生じにくい静電マイクロリレーが得
られる。
【0037】請求項2,3によれば、固定電極と可動電
極との間に電圧を印加すると、静電引力が生じ、可動電
極がたわむ。このため、可動電極の自由端部が固定電極
に接近し、より一層大きな静電引力で可動電極が吸引さ
れる。この結果、薄板梁部がたわんで可動接点が固定接
点に接触するので、低い駆動電圧で駆動できる静電マイ
クロリレーが得られる。また、請求項2,3によれば、
いずれも薄板梁部の中央で、かつ、可動電極の基部近傍
に可動接点を配置してある。このため、静電引力を有効
に活用でき、接点圧の大きな静電マイクロリレーが得ら
れる。
極との間に電圧を印加すると、静電引力が生じ、可動電
極がたわむ。このため、可動電極の自由端部が固定電極
に接近し、より一層大きな静電引力で可動電極が吸引さ
れる。この結果、薄板梁部がたわんで可動接点が固定接
点に接触するので、低い駆動電圧で駆動できる静電マイ
クロリレーが得られる。また、請求項2,3によれば、
いずれも薄板梁部の中央で、かつ、可動電極の基部近傍
に可動接点を配置してある。このため、静電引力を有効
に活用でき、接点圧の大きな静電マイクロリレーが得ら
れる。
【0038】請求項4によれば、可動電極が薄板梁部よ
りも薄肉である。このため、固定電極と可動電極との間
に電圧を印加すると、静電引力で可動電極がたわむ。こ
の結果、可動電極の自由端部が固定電極に接近し、可動
電極がより一層強い静電引力で吸引され、可動接点が固
定接点に接触する。よって、従来例よりも低い駆動電圧
で駆動できる静電マイクロリレーが得られる。請求項5
によれば、固定電極と可動電極との対向面のうち、少な
くともいずれか一方の対向面に絶縁膜を形成してある。
このため、固定電極と可動電極とが直接接触することが
なく、両者は絶縁膜の厚さを残して大きな静電引力で吸
着するので、所望の接触荷重を有する静電マイクロリレ
ーが得られるという効果がある。
りも薄肉である。このため、固定電極と可動電極との間
に電圧を印加すると、静電引力で可動電極がたわむ。こ
の結果、可動電極の自由端部が固定電極に接近し、可動
電極がより一層強い静電引力で吸引され、可動接点が固
定接点に接触する。よって、従来例よりも低い駆動電圧
で駆動できる静電マイクロリレーが得られる。請求項5
によれば、固定電極と可動電極との対向面のうち、少な
くともいずれか一方の対向面に絶縁膜を形成してある。
このため、固定電極と可動電極とが直接接触することが
なく、両者は絶縁膜の厚さを残して大きな静電引力で吸
着するので、所望の接触荷重を有する静電マイクロリレ
ーが得られるという効果がある。
【図1】 本願発明の第1実施形態にかかる静電マイク
ロリレーを示し、図(a)はベースの平面図、図(b)
は断面図である。
ロリレーを示し、図(a)はベースの平面図、図(b)
は断面図である。
【図2】 第1実施形態にかかるベースのプロセスフロ
ーである。
ーである。
【図3】 第1実施形態にかかるアクチュエータのプロ
セスフローである。
セスフローである。
【図4】 ベースとアクチュエータとの接合を示すプロ
セスフローである。
セスフローである。
【図5】 本願発明の第2実施形態にかかる静電マイク
ロリレーを示す平面図である。
ロリレーを示す平面図である。
【図6】 本願発明の第3実施形態にかかる静電マイク
ロリレーを示し、図(a)はベースの平面図、図(b)
は断面図である。
ロリレーを示し、図(a)はベースの平面図、図(b)
は断面図である。
【図7】 従来例にかかる静電マイクロリレーの断面図
である。
である。
10…ベース、12…固定電極、13,15…固定接
点、14…絶縁膜、20…アクチュエータ、21…アン
カ、22…可動電極、23…絶縁膜、24…可動接点、
27…薄板梁部、28…可動電極。
点、14…絶縁膜、20…アクチュエータ、21…アン
カ、22…可動電極、23…絶縁膜、24…可動接点、
27…薄板梁部、28…可動電極。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平2−100224(JP,A)
特開 平8−235997(JP,A)
特開 平8−227646(JP,A)
特開 平8−213803(JP,A)
特開 平9−213191(JP,A)
特開 平10−162713(JP,A)
実開 平3−53731(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01H 59/00
Claims (5)
- 【請求項1】 ベースに設けた固定電極と、このベース
の上面に固定したアクチュエータの可動電極との間に電
圧を印加して生じる静電引力で前記可動電極を駆動し、
前記ベースに設けた固定接点に前記アクチュエータに設
けた可動接点を接離させて電気回路を開閉する静電マイ
クロリレーにおいて、 前記ベースの上面に固定電極を形成するとともに、その
周囲に固定接点を配置する一方、枠体の上面縁部から薄
膜の可動電極を延在したアクチュエータを、その枠体を
前記ベース上面の固定接点の外側に接合一体化して固定
し、前記アクチュエータの可動電極を前記固定電極に接
離可能に対向させるとともに、前記可動電極の下面に設
けた可動接点を、前記固定接点に接離可能に対向させた
ことを特徴とする静電マイクロリレー。 - 【請求項2】 ベースに設けた固定電極と、このベース
の上面に固定したアクチュエータの可動電極との間に電
圧を印加して生じる静電引力で前記可動電極を駆動し、
前記ベースに設けた固定接点に前記アクチュエータに設
けた可動接点を接離させて電気回路を開閉する静電マイ
クロリレーにおいて、 平面略十文字形の薄板梁部を有するアクチュエータを、
その薄板梁部の端部に設けたアンカーを前記ベースの上
面に立設して固定し、前記薄板梁部の縁部から側方に延
在した可動電極を、前記ベースの上面に設けた前記固定
電極に接離可能に対向させるとともに、前記薄板梁部の
下面中央に設けた可動接点を前記ベースの固定接点に接
離可能に対向させたことを特徴とする静電マイクロリレ
ー。 - 【請求項3】 ベースに設けた固定電極と、このベース
の上面に固定したアクチュエータの可動電極との間に電
圧を印加して生じる静電引力で前記可動電極を駆動し、
前記ベースに設けた固定接点に前記アクチュエータに設
けた可動接点を接離させて電気回路を開閉する静電マイ
クロリレーにおいて、 真直な薄板梁部からなるアクチュエータを、その薄板梁
部の端部に設けたアンカーを前記ベースの上面に立設し
て固定し、前記薄板梁部の両側縁部から側方に延在した
可動電極を、前記ベースの上面に設けた固定電極に接離
可能に対向させるとともに、前記薄板梁部の下面中央に
設けた可動接点を前記ベースの固定接点に接離可能に対
向させたことを特徴とする静電マイクロリレー。 - 【請求項4】 前記可動電極を前記薄板梁部よりも薄肉
としたことを特徴とする請求項2または3に記載の静電
マイクロリレー。 - 【請求項5】 前記可動電極および前記固定電極の対向
面のうち、少なくともいずれか一方に絶縁膜を形成した
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記
載の静電マイクロリレー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28539897A JP3368304B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 静電マイクロリレー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28539897A JP3368304B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 静電マイクロリレー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11120884A JPH11120884A (ja) | 1999-04-30 |
| JP3368304B2 true JP3368304B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=17691023
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28539897A Expired - Fee Related JP3368304B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 静電マイクロリレー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3368304B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100628180B1 (ko) * | 1999-11-17 | 2006-09-27 | 엘지전자 주식회사 | 마이크로 스위치 |
| FR2876995B1 (fr) * | 2004-10-26 | 2007-05-04 | Commissariat Energie Atomique | Microsysteme comportant un pont deformable |
-
1997
- 1997-10-17 JP JP28539897A patent/JP3368304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11120884A (ja) | 1999-04-30 |
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