JP3370358B2 - ビデオ・カメラおよびその測光方法 - Google Patents

ビデオ・カメラおよびその測光方法

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JP3370358B2
JP3370358B2 JP28106592A JP28106592A JP3370358B2 JP 3370358 B2 JP3370358 B2 JP 3370358B2 JP 28106592 A JP28106592 A JP 28106592A JP 28106592 A JP28106592 A JP 28106592A JP 3370358 B2 JP3370358 B2 JP 3370358B2
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実 荒井
清隆 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,固体電子撮像素子から得られ
る映像信号を用いて被写体の測光を行い,露光条件を定
めるビデオ・カメラ(スチル/ムービ・ビデオ・カメラ
およびスチル・ビデオ・カメラを含む)およびその測光
方法,とくに分割測光を行うビデオ・カメラおよび分割
測光方法に関する。
【0002】
【背景技術】自動露光(いわゆるAE)機能をもつカメ
ラにおいては,露光条件を定めるために測光が必要であ
る。逆光条件下において撮影を行う場合などのように,
撮影領域内の被写体の輝度が場所に応じて大きく異なる
場合には,被写体の場所ごとに(各部分ごとに)測光値
を得,それに応じた適正な露光制御を行うことが必要で
ある。このために,撮影領域を複数の小領域に分割して
小領域ごとに測光値を得るいわゆる分割測光が知られて
いる。
【0003】分割測光は,複数に分割された複数の受光
領域をもつ分割測光専用の測光素子を用いて行われてい
るが,この分割測光専用測光素子を用いると分割測光領
域が固定であって必要に応じて変更することができない
という問題がある。
【0004】そこで,ビデオ・カメラに備えられている
固体電子撮像素子から出力される映像信号を利用して分
割測光を行うことが考えられる。しかし,この場合にも
複数の分割測光領域ごとに検出回路やA/D変換器が必
要となり,カメラの小型化,低消費電力化,低廉化の障
害となる。1フレーム期間または1フィールド期間ごと
に1つの分割測光領域について測光処理を行えば検出回
路やA/D変換器は1組で足りるが,そうすると,測光
処理に長い時間を要し,本撮影までの時間が長くなると
いう問題が生じる。
【0005】
【発明の概要】この発明は,固体電子撮像素子から得ら
れる映像信号を用いた分割測光において,回路構成を簡
素化し,かつ短時間で測光処理を行うことができるよう
にするものである。
【0006】この発明は,入射する光像を映像信号に変
換して出力する固体電子撮像素子を含む撮像光学系を備
えたビデオ・カメラにおいて,上記固体電子撮像素子の
水平走査方向の期間内に複数の水平方向測光期間を,垂
直走査方向の期間内に複数の垂直方向測光期間をそれぞ
れ設定することにより,水平および垂直方向にそれぞれ
複数に分割された分割測光領域を設定する分割測光領域
設定手段,上記固体電子撮像素子から出力される映像信
号から輝度信号成分を抽出する輝度信号抽出手段,上記
輝度信号抽出手段において抽出された輝度信号成分を,
与えられる積分制御信号によって指示された水平方向の
積分期間にわたって積分し,その積分値を表わす信号を
出力する1つの積分回路,上記分割測光領域ごとに,走
査されている分割測光領域の上記水平方向測光期間を積
分期間として指示する上記積分制御信号を出力して上記
1つの積分回路に与える積分制御手段上記1つの積分
回路から得られる積分値を上記分割測光領域ごとに対応
する垂直方向測光期間にわたって加算し,加算により得
られた値に基づいて上記分割測光領域ごとに測光値を算
定する測光値算定手段,ならびに上記積分回路における
積分処理および上記測光値算定手段における測光値算定
処理を1フィールド期間内に行なうように上記積分回
路,上記積分制御手段および上記測光値算定手段を制御
する手段を備えている。
【0007】この発明によるビデオ・カメラの測光方法
は,入射する光像を映像信号に変換して出力する固体電
子撮像素子の水平走査方向の期間内に複数の水平方向測
光期間を,垂直走査方向の期間内に複数の垂直方向測光
期間をそれぞれ設定することにより,水平および垂直方
向にそれぞれ複数に分割された分割測光領域を設定し,
上記分割測光領域ごとに,走査されている分割測光領域
の上記水平方向測光期間を積分制御信号によって積分期
間として指示する処理,上記固体電子撮像素子から出力
される映像信号から輝度信号成分を抽出し,この輝度信
号成分を上記積分制御信号によって指示された上記水平
方向の積分期間にわたって1つの積分回路を用いて積分
する処理および上記1つの積分回路の積分によって得ら
れる積分値を上記分割測光領域ごとに対応する垂直方向
測光期間にわたって加算し,加算により得られた値に基
づいて上記分割測光領域ごとに測光値を算定する処理を
1フィールド期間内に行なうものである。
【0008】上記発明においては,撮像領域内におい
て,水平走査方向の期間内に設定された複数の水平方向
測光期間と垂直走査方向の期間内に設定された複数の垂
直方向測光期間とによって規定される複数の相互に重な
らない複数の分割測光領域が設定される。そして,上記
分割測光領域ごとに上記水平方向測光期間を積分期間と
して,映像信号から抽出された輝度信号成分の積分が1
つの積分回路によって行われる。上記積分によって得ら
れる積分値が分割測光領域ごとに加算されることによっ
て,上記分割測光領域毎の測光値が得られる。測光値
は,あらかじめ定められた複数の分割領域の組合せによ
って構成される分割測光領域群について算定してもよ
い。
【0009】この発明によれば,固体電子撮像素子から
出力される映像信号の1フィールド期間または1フレー
ム期間で1回の測光処理が終了し,複数の分割測光値を
同時に得ることができるので,測光処理時間が短縮さ
れ,本撮影までの測光処理時間を短縮することができ
る。また,この発明によると,上記積分手段を含む測光
のための回路手段,ディジタル・データが必要な場合に
用いられるA/D変換器は1組あれば足りるので,回路
構成が簡素化され,カメラの小型化,低消費電力化,低
廉化に寄与する。
【0010】この発明の好ましい実施態様においては,
上記1つの積分回路から出力される積分信号をディジタ
ル・データに変換するA/D変換手段と,上記1つの積
分回路による積分動作が行われた次の水平走査期間にお
いて上記A/D変換手段によるデータ変換が行われるよ
うに制御するA/D変換制御手段とをさらに備えてい
る。
【0011】この実施態様によれば,A/D変換器によ
るA/D変換処理のための充分な時間を確保することが
できるので,A/D変換速度が必ずしも速くない比較的
安価なA/D変換器(A/D変換内蔵型のCPUを含
む)を用いることができる。
【0012】上述のようにこの発明によると,複数の分
割測光領域について,または複数の分割測光領域からな
る分割測光領域群について測光値が得られるので,得ら
れた複数の測光値を用いて露光条件を定めることができ
る。カメラの視野内の像の輝度が部分ごとに大きく異な
っていても,それに応じた適切な露光条件を決定して適
切な画像の撮影が可能となる。
【0013】
【実施例】以下,この発明をディジタル・スチル・カメ
ラに適用した実施例について,図面を参照しながら詳細
を説明する。
【0014】図1は,この発明の実施例のディジタル・
スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0015】クロック信号発生回路(以下,CGとい
う)1は,クロック信号CLK,CCD4の水平転送路
を駆動するための水平転送パルスH,不要電荷掃出しの
ための基板抜きパルスSUB,Aフィールド垂直転送パ
ルスVAおよびBフィールド垂直転送パルスVBを発生
する。さらに,CG1はフィールド・インデックス信号
FI,ストロボ発光のためのXタイミング信号XTMお
よび水平同期信号HDを出力する。
【0016】クロック信号CLKは,同期信号発生回路
(以下,SSGという)2に与えられ,SSG2はこの
クロック信号CLKに基づいて水平同期信号HDおよび
垂直同期信号VDを発生し,CG1に与える。
【0017】水平転送パルスHはCCD(固体電子撮像
素子)4に与えられ,基板抜きパルスSUBおよびAフ
ィールド垂直転送パルスVAはVドライバ5を介して,
Bフィールド垂直転送パルスVBはVドライバ6を介し
て,それぞれCCD4に与えられる。
【0018】フィールド・インデックス信号FI,Xタ
イミング信号XTMおよび水平同期信号HDは,CPU
3に与えられる。このCPU3からCG1には露光条件
が設定されたことを示すシャッタのイネーブル信号TS
ENおよびCCD4において露光を開始するためのタイ
ミングを定める電子シャッタ制御信号TS1が与えられ
る。
【0019】CCD4では,基板抜きパルスSUB,A
フィールド垂直転送パルスVA,Bフィールド垂直転送
パルスVBおよび水平転送パルスHによって,インター
レース撮影が行われ,AフィールドとBフィールドの映
像信号(GRGBの色順次信号)が1フィールド期間ご
とに交互に生成されて,順次読み出される。CCD4の
駆動(撮像および映像信号の読出し)は,少なくとも撮
影時と,それに先だつ測光処理において行われる。
【0020】CCD4から出力されるAフィールドおよ
びBフィールドの映像信号は,相関二重サンプリング回
路(CDS)7を通して色分離回路8に与えられ,被写
体像を表わす3原色,G(緑),R(赤)およびB
(青)の色信号に分離される。
【0021】この色信号G,R,Bはゲイン・コントロ
ール回路(以下,GCAという)9で色バランスの調整
が行われた後,ガンマ補正回路10で階調補正が行われ
て,クランプおよびリサンプリング回路11に入力する。
【0022】クランプおよびリサンプリング回路11は,
3つの色信号R,G,Bをクランプし,かつリサンプリ
ングによってGRGB…の色順次信号に再変換する。こ
の色順次信号はゲイン・コントロールおよびブランキン
グ回路12に入力する。ゲイン・コントロールおよびブラ
ンキング回路12は,色順次信号を記録のために適当なレ
ベルに増幅するとともにこれにブランキング信号を加え
る。回路12の出力信号は続いてA/D変換器13でディジ
タル画像データに変換される。
【0023】後に詳述するように撮影に先だち,測光処
理および測光値に基づく露光制御(アイリスおよびシャ
ッタ速度の制御)が行われる。この測光処理はGCA9
の出力信号に基づいて行われる。このような測光処理お
よび露光制御ならびに合焦制御の後に撮影が行われる。
そして,撮影によりCCD4から得られる映像信号が上
述した回路10,11,12および13を経てディジタル画像デ
ータとなり,画像データ処理回路(図示略)でY/C分
離,データ圧縮等の加工が加えられたのち,メモリ・カ
ード等の記録媒体に記録されることになる。
【0024】測光処理のために,YL 合成回路14,ゲー
ト回路15,積分回路16および増幅回路17が設けられてい
る。これら回路の具体的な電気的構成の一例が図2に示
されている。CPU3はゲート回路15を制御するウイン
ドウ信号WIND1〜WIND5および積分回路16をリ
セットするリセット信号HLRSTを出力する。これら
の信号WIND1〜WIND5およびHLRSTのタイ
ミングについては後述する。またこの実施例ではCPU
3はA/D変換器18を内蔵している。
【0025】ゲイン・コントロール回路9から出力され
る色信号R,GおよびBはYL 合成回路14で加算され,
相対的に低周波の輝度信号YL (以下単に輝度信号YL
という)が生成される。この輝度信号YL は,所要の水
平走査期間においてウインドウ信号WIND1〜WIN
D5のうちのいずれかが与えられている期間ゲート回路
15を通過する。積分回路16はリセット信号HLRSTが
与えられたときにリセットされ,その後ゲート回路15か
ら入力する輝度信号YL を積分する。積分回路16の積分
信号は増幅回路17で増幅されたのち,積分回路16がリセ
ットされる直前にCPU3のA/D変換器18によってデ
ィジタル積分データに変換され,CPU3に取込まれ
る。積分回路16および増幅回路17の基準分圧V1,V2
はこれに適当なオフセットを与えるものである。
【0026】この実施例においては,CCD4の撮像領
域を15個の分割測光領域に分割し,それぞれの分割測光
領域について測光値の検出を行う15分割測光が行われ
る。また,1フレームを構成するAフィールド画像とB
フィールド画像とはほぼ同時点の視野像を表わしている
と考えられるので,この実施例ではAフィールドの映像
信号を用いて測光が行われる。もちろん,Bフィールド
の映像信号を用いて測光を行ってもよいし,Bフィール
ドの映像信号を他の目的,たとえば他の形態の分割測
光,合焦処理等に利用することもできる。
【0027】また,この実施例では積分回路16による積
分と,A/D変換器18によるA/D変換動作および加算
処理とが,水平走査期間ごとに交互に行われる。
【0028】図3はCCD4の撮影領域20内に設定され
た15個の分割測光領域を示すものである。
【0029】15個の分割測光領域は,撮影領域20のほぼ
全域にわたって設定される測光領域21の水平走査方向の
走査期間を5つに区分し,垂直走査方向の走査期間を3
つに区分することにより設定される(3行5列の分割測
光領域)。
【0030】すなわち,それぞれの分割測光領域の横方
向が水平同期信号HDの立下り(水平走査期間の開始の
時点)から16μsの経過後40μsの期間を5等分した8
μsの期間ごとに設定され,各分割領域の縦方向が第35
番目の水平走査ラインから第244 番目の水平走査ライン
までの間を3等分した70水平走査期間ごとに設定され
る。
【0031】3行5列の分割測光領域のうち,第1行の
分割測光領域を左側から第1〜5分割測光領域,第2行
の分割測光領域を左側から第6〜10分割測光領域,第3
行の分割測光領域を左側から第11〜15分割測光領域とす
る。
【0032】図4は15個の分割測光領域のそれぞれにつ
いて積分回路16の積分時間およびゲート回路15を制御す
るウインドウ信号WIND1〜WIND5を示すもので
ある。水平走査ラインのうち実線で示される部分が積分
時間であり,これらの積分時間は対応するウインドウ信
号(WIND1〜WIND5のいずれか)によって規定
される。一水平走査ライン当り1つのウインドウ信号
(WIND1〜WIND5のいずれか)が,ウインドウ
信号WIND1,WIND2,…,WIND5の順に発
生する。ウインドウ信号が発生するのは測光領域21(第
35番目の水平走査ラインから第243 番目の水平走査ライ
ンまで)内においてである。また上述のようにA/D変
換器18のA/D変換時間を確保するために,1つおきの
水平走査ラインごとにウインドウ信号が発生する。した
がって,各分割測光領域において7回ずつ積分が行われ
る。
【0033】第1ウインドウ信号WIND1によって,
第1列に属する第1,第6および第11分割測光領域の水
平方向の積分時間が規定される。同じように,第2ウイ
ンドウ信号WIND2,第3ウインドウ信号WIND
3,第4ウインドウ信号WIND4および第5ウインド
ウ信号WIND5によってそれぞれ,第2列に属する第
2,第7および第12分割測光領域,第3列に属する第
3,第8および第13分割測光領域,第4列に属する第
4,第9および第14分割測光領域,ならびに第5列に属
する第5,第10および第15分割測光領域の水平方向の積
分期間が規定される。
【0034】上記第1から第5ウインドウ信号WIND
1〜WIND5のいずれかが与えられている間,ゲート
回路15は入力する輝度信号YL を通過させ,この輝度信
号YL は積分回路16に入力する。
【0035】積分回路16はそれぞれ先行する水平走査期
間において既にリセットされており,ゲート回路15を通
過して入力する輝度信号YL を積分する。ウインドウ信
号WIND1〜WIND5がLレベルになって輝度信号
L の積分回路16への入力が停止すると,積分回路16の
積分出力はそのまま保持されるとともにこの積分回路16
の積分出力がCPU3に内蔵されたA/D変換器18によ
ってディジタル・データに変換される。この後,積分回
路16は,CPU3から与えられる水平ライン・リセット
信号HLRSTによってリセットされ次の積分動作に備
える。
【0036】CPU3に付属したメモリ(たとえばRA
M)には,図6に示すような15個の分割測光領域用の第
1から第15分割測光積分データ記憶領域が設けられてい
る。それぞれの分割測光積分データ記憶領域は第34番目
の水平同期信号HDに同期してまたはAフィールドの開
始にあたってクリアされている。A/D変換器18によっ
てディジタル・データに変換された積分値はこの積分値
が得られた分割測光領域の分割測光積分データ記憶領域
に先のデータ(第1番目の場合にはクリアされているの
で零である)に加算されて記憶される。
【0037】上述のように,A/D変換器18によるA/
D変換,積分回路16のリセットおよび積分データの加算
処理は,それぞれ積分が行われた水平走査期間の次の水
平走査期間において行われる。
【0038】図5に示すように,それぞれの分割測光領
域内における1本の水平走査ラインにそう積分回路16に
よる輝度信号YL の積分と,この積分が行われた次の水
平走査期間における積分信号のA/D変換,積分回路16
のリセットおよびメモリへの積分データの加算とが,前
述したように,それぞれの分割測光領域について7回ず
つ交互に繰返して行われる。
【0039】このようにして,一水平走査期間おきに輝
度信号YL の積分が行われ,積分後の次の水平走査期間
においてA/D変換,その他の処理が行われるので,低
速のA/D変換器を用いても充分に対応できる。そし
て,一水平走査ラインおきに積分を行っても,それぞれ
の分割測光領域において7本の水平走査ラインにそう積
分が可能であるから,測光値を得るために充分な量の積
分データを得ることができる。
【0040】図7はCPU3が行う分割測光処理の全体
的な動作を示すものである。
【0041】CPU3は測光処理を開始するにあたって
露光条件の初期設定を行い,この初期露光条件が実現さ
れるようにアイリスおよび電子シャッタの少なくともい
ずれか一方を制御する。初期露光条件としては,統計的
に最もありうる露光条件,たとえば露光料Ev=10(絞
りF4,シャッタ速度1/60秒,または絞りF2,シャ
ッタ速度1/125 秒)が好ましい。もちろん,測光素子
を用いて予備測光を行い,この予備測光結果に基づいて
露光条件の初期設定を行うこともできる。
【0042】15個の分割測光領域について7回ずつ積
分,A/D変換および加算を行うために,3種類のカウ
ンタX,YおよびZが用いられる。カウンタXは分割測
光領域の列番号を表わし,これはウインドウWIND1
〜WIND5の番号と一致する。カウンタYは,各分割
測光領域において行われる積分,A/Dへ換および積分
データの加算の一連の処理の終了回数を示す。カウンタ
Zは分割測光領域の行番号を表わし,第1行がZ=0,
第2行がZ=5,第3行がZ=10に設定される。X+Z
の値が分割測光領域の番号(およびメモリの分割測光積
分データ記憶領域の番号)と一致する。たとえば第8分
割領域についてはX=3,Z=5で,X+Z=8とな
る。図3および図5を参照のこと。
【0043】初期処理において,これらのカウンタは,
X=1,Y=0,Z=0に設定される(ステップ51)。
【0044】第34番目の水平同期信号HDが検出される
と(ステップ52),水平ライン・リセット信号HLRS
Tが出力され(ステップ53),これにより積分回路16が
リセットされる。
【0045】次の水平同期信号HDが検出されると(第
34番目の水平同期信号の検出ののちはじめて次の水平同
期信号が検出されたときにはそれは第35番目の水平同期
信号であり,測光領域内に入ったかどうかの判断にな
る)(ステップ54),カウンタXの値に応じた番号のウ
インドウ信号WINDXがゲート回路15に与えられ(ス
テップ55),積分回路16による輝度信号YL の積分が行
われる。
【0046】さらに次の水平同期信号HDが検出される
と(ステップ56),積分回路16からの積分出力がA/D
変換器18によってディジタル・データに変換され(ステ
ップ57),この後水平ライン・リセット信号HLRST
が出力されて積分回路16がリセットされる(ステップ5
8)。
【0047】A/D変換器18によりA/D変換されたデ
ィジタル積分データがメモリのX+Z番目の分割測光積
分データ記憶領域に先のデータ(Y=0の場合には先の
積分データが無いので零である)に加算されて記憶され
る(ステップ59)。
【0048】この後,カウンタXがインクレメントされ
(ステップ60),X=6になったか否かが判断される
(ステップ61)。カウンタXの値が6になっていなけれ
ば同一行に属する次の分割測光領域についての測光処理
を行うためにステップ54に戻る。
【0049】インクレメントされたカウンタXの値(こ
のときZ=0)によって指定される分割測光領域につい
て,同じように積分回路16による輝度信号YL の積分,
A/D変換器18による積分信号のA/D変換,積分回路
16のリセット,および積分データの対応する分割測光積
分データ記憶領域への加算処理が,カウンタXをインク
レメントしながらX=6となるまで繰返される(ステッ
プ54〜60)。
【0050】第1行に属する第1から第5分割測光領域
のそれぞれにおける第1回目の測光処理が終り,X=6
となると(ステップ61),カウンタXが再び初期化され
(X=1)(ステップ62),カウンタYが1つインクレ
メントされる(ステップ63)。カウンタYの値が7にな
れば第1行に属する分割測光領域についての7水平ライ
ン分の測光処理が終了したことになる。そこでY=7で
あるかどうかがチェックされ(ステップ64),Yが7に
達していなければステップ54に戻り,ステップ54からス
テップ61の処理が繰返される。
【0051】第1行に属する第1から第5分割測光処理
における測光処理が終了すると(Y=7)(ステップ6
4),第2行に属する第6〜第10分割測光領域について
の測光処理を行うために,カウンタYが初期化され(ス
テップ65),カウンタZに5が加算される(Z=5)
(ステップ66)。この後,ステップ54に戻り,ステップ
54〜64を繰返すことにより第2行に属する第6〜第10分
割測光領域についての測光処理が行われる。
【0052】第2行の分割測光領域についての測光処理
が終了すると(ステップ64でYES ),再びカウンタYが
初期化され,カウンタZに5が加算される(Z=10)。
そして同じように第3行に属する第11〜第15分割測光領
域についての測光処理が行われる。遂にZ=15となれ
ば,すべての分割測光領域についての測光処理が終了し
たことになる。
【0053】以上のようにして,15個の分割測光領域の
それぞれにおける積分データの加算値が求められると,
この加算値に基づいて必要に応じて分割測光領域ごとの
測光値が算出される。測光値としては上記加算値そのも
のを用いてもよいし,上記加算値に対して適当な演算
(たとえばあらかじめ定められた係数を乗ずる)を行う
ことにより測光値を求めることもできる。15個の分割測
光領域のそれぞれについて測光値を求める必要は必ずし
もない。露光制御に必要な測光値のみを得ればよい。後
述するように,複数の分割測光領域についての平均測光
値を算出してもよい。
【0054】露光条件の設定は,以上のようにして求め
られた第1〜第5分割測光領域の分割測光値(これらを
EV1〜EV15とする)に基づいて,たとえば以下のよ
うにして行われる。
【0055】図8は,露光条件を設定するためのCPU
3が行う処理手順を示すフローチャートである。
【0056】CPU3は,第1分割測光領域から第5分
割測光領域(以下,上部測光領域という)までの分割測
光値EV1〜EV5の平均測光値(以下,上部平均測光
値という)EVAVU を求める(ステップ71)。
【0057】次に,第6分割測光領域から第15分割測光
領域(以下,下部測光領域という)までの分割測光値E
V6〜EV15の平均測光値(以下,下部平均測光値とい
う)EVAVD を求める(ステップ72)。
【0058】次に,第1分割測光領域から第15分割測光
領域(以下,アベレージ測光領域という)までの分割測
光値EV1〜EV15の平均測光値,すなわち測光領域21
(図3参照)の全体の平均測光値(以下,アベレージ測
光値という)EVAVを求める(ステップ73)。
【0059】次に,第7分割測光領域から第9分割測光
領域(以下,スポット測光領域という)までの分割測光
値EV7〜EV9の平均測光値(以下,スポット測光値
という)EVSPを求める(ステップ74)。
【0060】アベレージ測光値EVAVが9.0 EV以下で
あるか否かの判定を行い(ステップ75),EVAV≦9.0
EVと判定された場合,すなわち,アベレージ測光領域
内にある被写体の輝度が小さいと判定された場合には,
被写体を明るくする必要があるので低輝度ストロボ発光
による撮影のためのストロボ発光の準備とストロボ発光
時の露光条件を設定する(ステップ76)。
【0061】ステップ75において,EVAV≦9.0 EVで
ないと判定された場合,すなわち,アベレージ測光領域
内にある被写体の輝度が大きいと判定された場合には,
さらに下部平均測光値EVAVD が9.0 EV以下であるか
否かの判定を行う(ステップ77)。EVAVD ≦9.0 EV
と判定された場合には,上記アベレージ測光値EVAV
判定の場合と同様,ステップ76に移り低輝度ストロボ発
光による撮影を行うためストロボ発光の準備とストロボ
発光時の露光条件を設定する。
【0062】このように,下部平均測光値EVAVD につ
いての判定をさらに行うのは,上部測光領域内に空等の
高輝度の被写体があり,下部測光領域内に人物等の主要
被写体があるような場合を考えると,主要被写体の輝度
が小さい場合であっても高輝度の被写体によってアベレ
ージ測光値EVAVは大きくなる。このため,アベレージ
測光値EVAVのみの判定ではストロボの発光は不要と判
定され,主要被写体が暗く撮影されてしまうこととなる
からである。
【0063】ステップ77において,EVAVD ≦9.0 EV
でないと判定された場合,すなわち,下部測光領域内に
ある被写体の輝度が大きく,従って被写体全体が明るい
と判定された場合は,次に,主要被写体と背景の輝度差
を判定するため,アベレージ測光値EVAVとスポット測
光値EVSPの差ΔEV1 (=EVAV−EVSP)をとり,
この測光値の差ΔEV1 が0.5 EVより小さいか,0.5
EV以上でかつ1.0 EVよりも小さいか,または1.0 E
V以上であるかの判定を行う(ステップ78)。
【0064】ステップ78において,ΔEV1 <0.5 EV
と判定された場合,すなわち主要被写体と背景の輝度差
が小さいと判定された場合には,上部測光領域内の被写
体と下部測光領域内の被写体の輝度差を判定するため,
さらに上部平均測光値EVAV U と下部平均測光値EV
AVD の差ΔEV2 (=EVAVU −EVAVD )をとり,こ
の測光値の差ΔEV2 が1.0 EVより小さいか,1.0 E
V以上でかつ3.0 EV以下であるか,または3.0 EVよ
り大きいかの判定を行う(ステップ79)。
【0065】ステップ79において,ΔEV2 <1.0 EV
と判定された場合,すなわち上部測光領域内の被写体と
下部測光領域内の被写体との輝度差が小さく,従って被
写体の全体に亘って輝度差の大きい部分が存在しない場
合には,アベレージ測光値EVAVに基づいて露光条件の
設定を行う(ステップ80)。
【0066】ステップ79において,3.0 EV≧ΔEV2
≧1.0 EVと判定された場合,すなわち上部測光領域内
の被写体が下部測光領域内の被写体に対して明るいと判
定された場合には,下部平均測光値EVAVD に基づいて
露光条件の設定を行う(ステップ81)。これはアベレー
ジ測光値EVAVに基づいて露光条件を設定すると主要被
写体が含まれる下部測光領域内の被写体が暗く撮影され
てしまうからであり,撮影者が最も撮影したいと考える
主要被写体を適正露光させることが最善と考えられるか
らである。
【0067】ステップ79において,ΔEV2 >3.0 EV
と判定された場合,すなわち,上部測光領域内の被写体
が下部測光領域内の被写体に対して明るくしかもその輝
度差が非常に大きいと判定された場合には,上部平均測
光値EVAVU と下部平均測光値EVAVD の平均値(EV
AVU +EVAVD )/2に基づいて露光条件の設定を行う
(ステップ82)。すなわち,この場合には,上部測光領
域内の被写体が暗くなるようにまた下部測光領域内の被
写体が明るくなるように露光補正(逆光補正)を行う。
【0068】ステップ78において,0.5 EV≦ΔEV1
<1.0 EVと判定された場合,すなわち,主要被写体が
背景よりも暗いと判定された場合には,スポット測光値
EVSPに基づいて露光条件の設定を行う(ステップ8
3)。この場合,背景をある程度犠牲にしても,撮影者
が最も撮影したいと考える主要被写体を適正露光させる
ことが最善と考えられるからである。
【0069】ステップ78において,ΔEV1 ≧1.0 EV
と判定された場合,すなわち,主要被写体が背景よりも
暗くしかもその輝度差が非常に大きいと判定された場合
には,ストロボを発光して主要被写体を明るくする必要
があるので,日中シンクロ撮影のためのストロボ発光の
準備とストロボ発光時の露光条件を設定する(ステップ
84)。
【0070】上記実施例においては3行5列の分割測光
領域が設定されているが,撮影の目的に応じて分割測光
領域を任意に設定できるのはいうまでもない。たとえ
ば,スポット測光値を求めるための分割測光領域を他の
分割測光領域よりも広く設定してもよい。平均測光値を
得るためにBフィールドの映像信号を利用することもで
きよう。露光制御は分割測光領域を用いてもよいし,図
8に示すように複数の分割測光領域の平均測光値を用い
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例によるディジタル・スチル・
ビデオ・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のディジタル・スチル・ビデオ・カメラに
おける測光のために必要な回路部分のより具体的な電気
的構成を示す回路図である。
【図3】撮影領域内に設定された分割測光領域を示す図
である。
【図4】各分割測光領域における走査方法を示す図であ
る。
【図5】分割測光のタイムチャートである。
【図6】メモリの分割測光積分データ記憶領域を示す図
である。
【図7】CPUによる分割測光処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図8】CPUによる分割測光値に基づく露光条件の設
定の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 CPU 4 CCD 14 YL 合成回路 15 ゲート回路 16 積分回路 20 撮影領域 21 測光領域
フロントページの続き (72)発明者 曽我 孝 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 深田 重一 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士 写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−84574(JP,A) 特開 平4−101125(JP,A) 特開 平4−175076(JP,A) 特開 平4−195026(JP,A) 特開 平3−99587(JP,A) 特開 平3−203473(JP,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する光像を映像信号に変換して出力
    する固体電子撮像素子を含む撮像光学系を備えたビデオ
    ・カメラにおいて, 上記固体電子撮像素子の水平走査方向の期間内に複数の
    水平方向測光期間を,垂直走査方向の期間内に複数の垂
    直方向測光期間をそれぞれ設定することにより,水平お
    よび垂直方向にそれぞれ複数に分割された分割測光領域
    を設定する分割測光領域設定手段, 上記固体電子撮像素子から出力される映像信号から輝度
    信号成分を抽出する輝度信号抽出手段, 上記輝度信号抽出手段において抽出された輝度信号成分
    を,与えられる積分制御信号によって指示された水平方
    向の積分期間にわたって積分し,その積分値を表わす信
    号を出力する1つの積分回路, 上記分割測光領域ごとに,走査されている分割測光領域
    の上記水平方向測光期間を積分期間として指示する上記
    積分制御信号を出力して上記1つの積分回路に与える積
    分制御手段 上記1つの積分回路から得られる積分値を上記分割測光
    領域ごとに対応する垂直方向測光期間にわたって加算
    し,加算により得られた値に基づいて上記分割測光領域
    ごとに測光値を算定する測光値算定手段,ならびに 上記
    積分回路における積分処理および上記測光値算定手段に
    おける測光値算定処理を1フィールド期間内に行なうよ
    うに上記積分回路,上記積分制御手段および上記測光値
    算定手段を制御する手段, を備えたビデオ・カメラ。
  2. 【請求項2】 上記積分制御手段は,一つの水平走査に
    おいて一つの分割測光領域の水平方向測光期間を指示す
    る積分制御信号を出力する,請求項1に記載のビデオ・
    カメラ。
  3. 【請求項3】 上記1つの積分回路から出力される積分
    信号をディジタル・データに変換するA/D変換手段
    と, 上記1つの積分回路による積分動作が行われた水平走査
    期間の次の水平走査期間において上記A/D変換手段に
    よるデータ変換が行われるように制御するA/D変換制
    御手段と, をさらに備えた,請求項1に記載のビデオ・カメラ。
  4. 【請求項4】 上記測光値算定手段は,あらかじめ定め
    られた複数の分割測光領域の組合せにより構成される分
    割測光領域群について測光値を算定するものである,請
    求項1に記載のビデオ・カメラ。
  5. 【請求項5】 上記測光値算定手段によって算定された
    複数の分割測光領域の測光値に基づいて露光条件を決定
    する露光制御手段をさらに備えている,請求項1に記載
    のビデオ・カメラ。
  6. 【請求項6】 上記測光値算定手段は,それぞれがあら
    かじめ定められた複数の分割測光領域の組合せにより構
    成される複数の分割測光領域群についての測光値をそれ
    ぞれ算定するものであり, 上記測光値算定手段によって算定された複数の分割測光
    領域群の測光値に基づいて露光条件を決定する露光制御
    手段をさらに備えている, 請求項1に記載のビデオ・カメラ。
  7. 【請求項7】 入射する光像を映像信号に変換して出力
    する固体電子撮像素子の水平走査方向の期間内に複数の
    水平方向測光期間を,垂直走査方向の期間内に複数の垂
    直方向測光期間をそれぞれ設定することにより,水平お
    よび垂直方向にそれぞれ複数に分割された分割測光領域
    を設定し, 上記分割測光領域ごとに,走査されている分割測光領域
    の上記水平方向測光期間を積分制御信号によって積分期
    間として指示する処理,上記固体電子撮像素子から出力
    される映像信号から輝度信号成分を抽出し,この輝度信
    号成分を上記積分制御信号によって指示された上記水平
    方向の積分期間にわたって1つの積分回路を用いて積分
    する処理および上記1つの積分回路の積分によって得ら
    れる積分値を上記分割測光領域ごとに対応する垂直方向
    測光期間にわたって加算し,加算により得られた値に基
    づいて上記分割測光領域ごとに測光値を算定する処理を
    1フィールド期間内に行なう, ビデオ・カメラの測光方法。
  8. 【請求項8】 上記積分制御信号は,一つの水平走査に
    おいて一つの分割測光領域の水平方向測光期間を指示す
    るものである,請求項7に記載のビデオ・カメラの測光
    方法。
  9. 【請求項9】 上記積分値を表わす積分信号のディジタ
    ル・データへの変換を,積分が行われた水平走査期間の
    次の水平走査期間において行う,請求項7に記載のビデ
    オ・カメラの測光方法。
  10. 【請求項10】 上記測光値の算定は,あらかじめ定め
    られた複数の分割測光領域の組合せにより構成される分
    割測光領域群について測光値を算定するものである,請
    求項7に記載のビデオ・カメラの測光方法。
  11. 【請求項11】 上記測光値の算定によって算定された
    複数の分割測光領域の測光値に基づいて露光条件を決定
    する,請求項7に記載のビデオ・カメラの測光方法。
  12. 【請求項12】 上記測光値の算定は,それぞれがあら
    かじめ定められた複数の分割測光領域の組合せにより構
    成される複数の分割測光領域群についての測光値をそれ
    ぞれ算定するものであり, 上記測光値の算定によって算定された複数の分割測光領
    域群の測光値に基づいて露光条件を決定する,請求項7
    に記載のビデオ・カメラの測光方法。
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