JP3374202B2 - 往復動ポンプ - Google Patents

往復動ポンプ

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JP3374202B2
JP3374202B2 JP21636394A JP21636394A JP3374202B2 JP 3374202 B2 JP3374202 B2 JP 3374202B2 JP 21636394 A JP21636394 A JP 21636394A JP 21636394 A JP21636394 A JP 21636394A JP 3374202 B2 JP3374202 B2 JP 3374202B2
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幸郎 有光
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Arimitsu Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は往復動ポンプ、詳しく
は、ポンプ要素の往復駆動により開閉動作する弁体と、
この弁体が着座するシート面をもつ弁シートとを備え、
該弁シートをポンプハウジングとは別に設けると共に、
このポンプハウジングをハウジング本体とハウジングヘ
ッドとに分割して、該ハウジングヘッドのハウジング本
体への締込み固定時、これらハウジング本体とハウジン
グヘッドとの間に前記弁シートを締込んで取付けるよう
にした往復動ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種往復動ポンプは、図4で示
したように、、ポンプ要素Aの往復駆動により開閉動作
する吸込弁体B1及び吐出弁体B2と、これら弁体B1
・B2が着座するシート面F3及びフランジF4をもつ
吸込側弁シートC1と吐出側弁シートC2とを備え、こ
れら弁シートC1・C2を、シリンダDをもったハウジ
ング本体H1と前記シリンダDに連通路D1を介して連
通する吸込側通路E及び吐出側通路Fをもったハウジン
グヘッドH2とから成るポンプハウジングHと別個に形
成している。そして、前記吸込弁体B1と吸込側弁シー
トC1とを、前記連通路D1と前記吸込側通路Eとの連
通部分に配置し、また、吐出弁体B2と吐出側弁シート
C2とを、前記連通路D1と前記吐出側通路Fとの連通
部分に配置して、各弁シートC1・C2のフランジF4
を、前記ハウジング本体H1とハウジングヘッドH2と
の対向端面に設けられた凹入段部h間に介在させて、前
記ハウジングヘッドH2をハウジング本体H1に複数本
の固定ボルトGの締込みで結合するとき、前記各弁シー
トC1・C2のフランジF4を前記凹入段部h間で挾着
固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所が、従来では前記し
たように弁シートC1・C2のフランジF4を固定ボル
トGの締込みによりハウジング本体H1とハウジングヘ
ッドH2との対向端面間に挾着して固定するようにして
いるため、この弁シートC1・C2におけるフランジF
4の厚さと、前記ハウジング本体H1及びハウジングヘ
ッドH2における凹入段部hの深さとの間に寸法誤差が
あると、この寸法誤差により、前記ハウジング本体H1
とハウジングヘッドH2との対向端面間に隙間ができ
て、前記対向端面間にシール材を介在させても洩れを防
止できなくなったり、或は前記弁シートC1・C2を挾
着するまでの間に前記対向端面が密着して、前記凹入段
部hの底面と弁シートC1・C2のフランジF4との間
に隙間ができ、弁シートC1・C2を固定することがで
きなくて、該弁シートC1・C2が凹入段部h間でガタ
付くことになる不具合がある。
【0004】本発明の目的は、弁シートの寸法誤差と、
ハウジング本体及びハウジングヘッドの弁シート取付部
における寸法誤差とに影響されることなく、ハウジング
本体とハウジングヘッドとの対向端面を密着させること
ができて、かつ、弁シートをガタ付きなく取付けること
ができるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ポンプ要素1の往復駆動に
より開閉動作する弁体8と、この弁体8が着座するシー
ト面70をもつ弁シート7とを備え、該弁シート7をポ
ンプハウジング4とは別に設けると共に、このポンプハ
ウジング4を、ハウジング本体5とハウジングヘッド6
とに分割して、該ハウジングヘッド6のハウジング本体
5への締込み固定時、ハウジング本体5とハウジングヘ
ッド6との間に弁シート7を締込んで取付けている往復
動ポンプにおいて、ハウジング本体5とハウジングヘッ
ド6との一方と弁シート7との間に隙間を設けて、これ
らハウジング本体5とハウジングヘッド6との一方と弁
シート7とに係合段部13,14を設け、これら係合段
部13,14間に弾性板15を介装し、ハウジングヘッ
ド6の締込力による前記弾性板15の弾性変形により弁
シート7を前記ハウジング本体5とハウジングヘッド6
との他方に弾性的に押付けて固定したのである。
【0006】また、請求項2記載の発明は、前記弁シー
ト7を弾性的に押付け固定する前記弾性板15を、前記
弁体8を弁シート7のシート面方向に付勢する弁ばね9
を支持するばね受体10と一体に形成したのである。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、前記ハウジング
本体5とハウジングヘッド6との一方と前記弁シート7
との間に隙間を設けて、これらハウジング本体5とハウ
ジングヘッド6との一方と弁シート7とに係合段部1
3,14を設け、これら係合段部13,14間に弾性板
15を介装し、前記ハウジングヘッド6の締込力による
前記弾性板15の弾性変形により、前記弁シート7を前
記ハウジング本体5とハウジングヘッド6との他方側に
弾性的に押付けて取付けるようにしているため、弁シー
ト7の寸法誤差と、ハウジング本体5及びハウジングヘ
ッド6の弁シート取付部における寸法誤差とに影響され
ることなく、ハウジング本体5とハウジングヘッド6と
の対向端面を密着させて、かつ、弁シートをガタ付かせ
ることなく、該弁シート7を、ハウジング本体5とハウ
ジングヘッド6との間に取付けることができるのであ
る。この結果、弁シート7と、ハウジング本体5及びハ
ウジングヘッド6の弁シート取付部とを高精度に加工し
なくともよいから、これら弁シート7、ハウジング本体
5及びハウジングヘッド6の加工性を高めることがで
き、コストを低減できるし、弁シート取付部の洩れ防止
対策も行い易いのである。
【0008】しかも、弁シート7は、弾性板15の弾性
変形により弾性的に押付けて取付けるから、弁シート7
が過剰に締込まれるようなことがないのであり、この結
果、前記弁シート7をセラミックスで形成したとして
も、該弁シート7が取付時の力で割れたりするのを防止
できるのである。
【0009】また、請求項2記載の発明によれば、前記
弁シート7を弾性的に押付け固定する前記弾性板15
を、前記弁体8を弁シート7のシート面方向に付勢する
弁ばね9を支持するばね受体10と一体に形成している
ため、このばね受体10と前記弾性板15とを別部材で
形成する場合に比べ、部品点数を少なくできて構成簡単
となし、しかも、前記バネ受体10及び弾性板15を組
付けるときの組付性を高めることもできるのである。
【0010】
【実施例】図1に示した実施例の往復動ポンプは、3本
のポンプ要素1と、これらポンプ要素1を往復駆動させ
るクランク軸21及びロッド22などを内装した駆動ハ
ウジング2と、該駆動ハウジング2のポンプ要素往動方
向前方側に四つの突出片3を介して配設されるポンプハ
ウジング4とを備え、このポンプハウジング4を、前記
ポンプ要素1が往復駆動されるシリンダ50をもったハ
ウジング本体5とハウジングヘッド6とに分割形成して
いる。また、同図の実施例では、前記ポンプ要素1とし
てプランジャを用い、さらに、前記ハウジング本体5と
分割形成されるハウジングヘッド6を、前記ハウジング
本体5における前端部に位置される液体吐出通路61を
もった第1ハウジングヘッド6Aと、前記ハウジング本
体5の下部側に位置される液体吸込通路62をもった第
2ハウジングヘッド6Bとに分割形成して、これら各ハ
ウジングヘッド6A,6Bと前記ハウジング本体5との
間に、別部材で形成された筒状の弁シート7,7をそれ
ぞれ取付けると共に、液体吐出側となる前記第1ハウジ
ングヘッド6Aの内部と前記ハウジング本体5内の液体
吸込側とには、それぞれ前記各弁シート7のシート面7
0に着座する吐出及び吸込弁体8,8と、これら各弁体
8,8をガイドし、かつ、該各弁体8,8を前記弁シー
ト7のシート面70側に常時付勢させる弁ばね9,9を
支持する複数の開口をもったカゴ状のばね受体10,1
0とを設けている。
【0011】また、前記ハウジング本体5と第1ハウジ
ングヘッド6Aとを固定するに際しては、この第1ハウ
ジングヘッド6Aの外方側から前記駆動ハウジング2の
各突出片3へと複数本の固定ボルト11を螺締すること
により、前記第1ハウジングヘッド6Aとハウジング本
体5及び筒体3を共締めし、一方、前記ハウジング本体
5と前記第2ハウジングヘッド6Bとを固定するにあた
っては、該第2ハウジングヘッド6Bの下方側から前記
ハウジング本体5へと複数本の固定ボルト12を螺締す
ることにより、このハウジング本体5側に前記第2ハウ
ジングヘッド6Bを固定支持させるようにしている。
【0012】しかして、図1,図2に示した実施例で
は、前記液体吐出側となる第1ハウジングヘッド6Aと
前記ハウジング本体5との間に液体吐出側弁シート7を
取付けるにあたって、この弁シート7の外周面と前記第
1ハウジングヘッド6Aとの間に所定の隙間Tを形成
し、該第1ハウジングヘッド6Aの前記ハウジング本体
5に対する対接面側で内周部位に、この対接面側から第
1ハウジングヘッド6Aの内方側へと延び、その液体吐
出通路61内における弁シート7の配設部分よりも径大
とされた剥抜孔63を形成し、該剥抜孔63の内端側に
第1係合段部13を形成すると共に、前記弁シート7の
外周面には、その長さ方向中央部分を中心に両側部位に
径大部71と径小部72とを設けて、これら径大部71
と径小部72との間に前記第1係合段部13と対応する
第2係合段部14を形成するのである。また、前記ばね
受体10は、その長さ方向一端側に嵌合部10aを設
け、この嵌合部10aを前記弁シート7の径小部72に
挿嵌させて着脱可能に保持する一方、前記嵌合部10a
の端部外周囲に、径方向外方に向けて延び、その径方向
内外部位が前記各係合段部13,14に係止される環状
の弾性板15を一体に形成するのである。
【0013】そして、前記ばね受体10に一体形成され
た前記弾性板15の内周端部と外周端部とを、前記第1
ハウジングヘッド6A及び弁シート7に設けた第1,第
2係合段部13,14に係止させた状態で、前記第1ハ
ウジングヘッド6Aとハウジング本体5との前記固定ボ
ルト11による締込み固定を行うのであって、このと
き、前記第1ハウジングヘッド6Aのハウジング本体5
側への押動に伴う前記第1係合段部13の押動力によ
り、該係合段部13に係止された前記弾性板15の外周
部位を押圧して弾性板15を弾性変形させ、その弾性変
形力で前記弾性板15の内周端部に係止された前記第2
係合段部14を押圧して、前記弁シート7を前記ハウジ
ング本体5側に弾性的に押付け固定するのであり、ま
た、このとき、前記ばね受体10に前記弾性板15が一
体形成され、該弾性板15の外周端部が前記第1係合段
部13に係止されることから、前記弾性板15を介して
前記ばね受体10が前記弁シート7の径小部72に挿嵌
状態で固定されるのである。
【0014】以上の構成とするときには、前記第1ハウ
ジングヘッド6Aとハウジング本体5との前記固定ボル
ト11による締込み固定時、前記第1,第2係合段部1
3,14間に介装される前記弾性板15が弾性変形する
ことにより、前記液体吐出側弁シート7が前記ハウジン
グ本体5に弾性的に押付けて固定されるため、たとえ前
記弁シート7の長さ方向に寸法誤差があっても、前記弾
性板15が弾性変形することにより前記寸法誤差を吸収
できるのであり、さらに、前記弁シート7は前記弾性板
15の弾性変形力でもって前記ハウジング本体5側に押
付け固定されることから、これらハウジング本体5と第
1ハウジングヘッド6Aとの両者を締込み固定すること
により、前記弾性板15を弾性変形させながら、前記弁
シート7の寸法などとは関係なく、前記両者の対向端面
を密着させることができ、しかも、前記弁シート7を前
記弾性板15の弾性変形力で前記ハウジング本体5側へ
と押付け固定することにより、このハウジング本体5側
に対し前記弁シート7をガタ付くことなく密着させるこ
ともできるのである。又、以上のように、前記弾性板1
5を使用することにより、たとえ前記弁シート7に寸法
誤差があっても、該弁シート7を前記ハウジング本体5
側に密着させ、また、これらハウジング本体5と第1ハ
ウジングヘッド6Aとの対向端面を密着させることがで
きることから、前記弁シート7の寸法公差と、ハウジン
グ本体5及びハウジングヘッド6の弁シート取付部にお
ける寸法公差とを大きくでき、これら弁シート7、ハウ
ジング本体5及びハウジングヘッド6の加工が行い易く
なってコストダウンが図れるのである。その上、以上の
実施例で示したように、前記弁シート7を弾性的に押付
け固定する前記弾性板15を、前記ばね受体10に一体
形成するときには、このばね受体10と前記弾性板15
とを別部材で形成する場合に比べ、部品点数を少なくで
きて構成簡単となし、しかも、前記バネ受体10及び弾
性板15を組付けるときの組付性を高めることもできる
のである。
【0015】また、前記弁シート7は、弾性板15の弾
性変形により弾性的に押付けて取付けるから、弁シート
5が過剰に締込まれるようなことがないのである。この
ため、前記弁シート5をセラミックスで形成したとして
も、該弁シート5が取付時の力で割れたりすることがな
いのである。
【0016】尚、以上の実施例において、前記弾性板1
5は、環状に形成する他、周方向に断続する複数個の円
弧状に形成してもよい。
【0017】また、図3の実施例では、前記ハウジング
本体5と前記第1ハウジングヘッド6Aとの間に液体吐
出側弁シート7を取付けるにあたって、前述したよう
に、前記ばね受体10と弾性板15とを一体形成するこ
となく、この弾性板15を前記ばね受体10とは別部材
の例えば環状の皿ばねで形成して、該弾性板15を前記
弁シート7の径小部72上に挿嵌させ、前記弾性板15
の内外端部を前記第1ハウジングヘッド6A及び弁シー
ト7に設けた第1,第2係合段部13,14に係止させ
た状態で、前記第1ハウジングヘッド6Aとハウジング
本体5との前記固定ボルト11による締込み固定を行う
ことにより、前記弾性板15を弾性変形させて、その弾
性変形力でもって前記弁シート7を前記ハウジング本体
5側に弾性的に押付け固定している。斯くする場合に
は、前記弾性板15が前記ばね受体10とは別部材の皿
ばねで形成されているため、部品点数が多くなって組付
性が悪くなるものの、前述した場合と同様に、たとえ前
記弁シート7の長さ方向に若干の寸法誤差があっても、
前記弾性板15が弾性変形することにより前記寸法誤差
を吸収できるのであり、さらに、前記弁シート7は前記
弾性板15の弾性変形力でもって前記ハウジング本体5
側に押付け固定されることから、これらハウジング本体
5と第1ハウジングヘッド6Aとの両者を締込み固定す
ることにより、前記弾性板15を弾性変形させながら、
前記弁シート7などの寸法誤差とは関係なく、前記両者
の対接面を密着させることができ、しかも、前記弁シー
ト7を前記弾性板15の弾性変形力で前記ハウジング本
体5側へと押付け固定することにより、このハウジング
本体5側に対し前記弁シート7をガタ付くことなく密着
させることもできるのである。
【0018】さらに、各図の実施例では、前記ハウジン
グ本体5に、そのシリンダ50を前記第1ハウジングヘ
ッド6A内の液体吐出通路61に連通させる連通路51
を設けると共に、該連通路51の周りで前記第1ハウジ
ングヘッド6A側に、前記弁シート7の径大部71を受
入可能な凹入部52を形成して、前記弾性板15の弾性
変形力による前記弁シート7の取付時には、その径大部
71を前記凹入部52内に突入して押付けた状態で取付
けるようにしており、さらに、前記弁シート7における
径大部71の外周部と、前記第1ハウジングヘッド6A
の第1係合部13が形成される剥抜孔63との間には、
リング状のシール材64を介装させて、このシール材6
4の外周一部を、前記径大部71の外周面と、前記ハウ
ジング本体5の第1ハウジングヘッド6Aに対する対接
端面と、前記剥抜孔63の内周面及び前記弾性板15と
にそれぞれ当接させることにより、前記ポンプ要素1の
往復駆動に伴い前記ハウジング本体5のシリンダ50内
で加圧される液体一部が、その連通路51から前記凹入
部52と前記弁シート7の径大部71との間の隙間、及
び、前記ハウジング本体5と第1ヘッド6Aとの対接面
を経て外部に漏れたり、又、吐出通路60側に残る高圧
液体が、前述した場合とは逆の経路で前記剥抜孔63と
弁シート7の外周面との間から、前記ハウジング本体5
と第1ハウジングヘッド6Aとの対接面を経て外部に漏
れたりするのを防止するのである。
【0019】また、以上のような弁シート7の取付構造
は、前記ハウジング本体5側に適用することもできるの
であり、例えば、図1で示すように、前記ハウジング本
体5の液体吸込側と前記第2ハウジングヘッド6Bとの
間に液体吸込側弁シート7を取付けるとき、前述した場
合と同じく、この弁シート7の外周面と前記ハウジング
本体5の液体吸込側内周面との間に所定の隙間を設け
て、該第2ハウジングヘッド6Bと前記ハウジング本体
5とに、それぞれ係合段部13,14を形成すると共
に、これら係合段部13,14に、前記ばね受体10と
一体形成され、又は、前記皿ばねから成る弾性板15を
係止させ、斯かる状態で前記第2ハウジングヘッド6B
とハウジング本体5とを前記固定ボルト12で締込み固
定することにより、前記弾性板15を弾性変形させ、そ
の弾性変形力で前記弁シート7を前記第2ハウジングヘ
ッド6B側に弾性的に押付けて固定するのである。この
ときにも、図2に示した実施例と同じく、前記液体吸込
側弁シート7における径大部71の外周部と前記ハウジ
ング本体5の内周面との間にリング状のシール材64を
介装させて、このシール材64により前記ポンプ要素1
の往復駆動に伴い前記ハウジング本体5のシリンダ50
内で加圧される液体一部が、このハウジング本体5と第
2ハウジングヘッド6Bとの対接面から外部に漏れた
り、又、前記吸込通路62側に漏れたりするのを防止す
るのである。
【0020】次に、以上の構成とした往復動ポンプの作
動について説明する。
【0021】前記駆動ハウジング2内のクランク軸21
を回転駆動させることにより、前記ハウジング本体5の
シリンダ50内で前記ポンプ要素1が往復駆動され、こ
のポンプ要素1の図1左方向への複動に伴い前記シリン
ダ50内が負圧状態となったとき、前記第ハウジング1
ヘッド6A側に設けた前記吐出弁体8が弁ばね9の付勢
力で吐出側弁シート7のシート面70に着座されて閉動
作状態に保持され、また、第2ハウジングヘッド6B側
に設けた吸込弁体8が弁ばね9の付勢力に抗して開動作
され、前記第2ハウジングヘッド6B内の吸込通路62
から前記シリンダ50内へと液体が吸込まれる。そし
て、前記ポンプ要素1の図1右方向への往動により、シ
リンダ50内に吸込まれた液体が加圧されるとき、前記
吸込弁体8が前記シリンダ50内の高圧液体圧力と弁ば
ね9の付勢力とで吸込側弁シート7のシート面70に着
座されて閉動作状態に保持され、また、前記吐出弁体8
が前記シリンダ50内の高圧液体圧力で弁ばね9の付勢
力に抗して開動作されることにより、前記シリンダ50
内で加圧された液体が前記第2ハウジングヘッド6B内
の吐出通路61から外部へと吐出され、斯かるポンプ要
素1のシリンダ50内での往復駆動を繰り返すことによ
って、前記第2ハウジングヘッド6Bからの吸込液体が
前記シリンダ50内で加圧され、第1ハウジングヘッド
6A側から吐出されてポンプ機能が発揮されるのであ
る。
【0022】そして、以上のように、前記シリンダ50
内への吸込液体を前記吸込及び吐出弁体8,8を閉動作
させた状態で、前記ポンプ要素1の往動作により所定圧
力に加圧するときには、前記液体吐出側及び液体吸込側
弁シート7,7の外周部位に設けられた前記各シール材
64,64により、前記シリンダ50内の加圧液体が前
記吐出通路61や吸込通路62又は外部に漏れたり、ま
た、この吐出通路61側から高圧液体が前記シリンダ5
0内に漏れたりするのが防止されるのであるが、このと
き、前述したように、前記ハウジング本体5と各ハウジ
ングヘッド6A,6Bとの前記記各固定ボルト11,1
2による締込み固定時に、前記各弾性板15の弾性変形
力で前記各弁シート7を固定保持させるようにしている
ため、これら各弁シート7による影響を受けることな
く、前記各固定ボルト11,12の締込みでもって前記
ハウジング本体5と各ハウジングヘッド6A,6Bとの
両者を、その対向端面が互いに密着するように取付ける
ことができ、しかも、前記各弁シート7は前記各弾性板
15の弾性変形力で前記ハウジング本体5及び第2ハウ
ジングヘッド6B側に密着状に押付け固定されることか
ら、前記シリンダ50内の高圧圧力が前記各シール材6
4,64側に及ぶのを抑制して、前記シリンダ50内か
らの高圧圧力で前記各シール材64が前記ハウジング本
体5と各ハウジングヘッド6A,6Bとの対接面側に食
い込み状に変形されたりすることがなくなり、従って、
前記各シール材64の破損を防止できて前記シリンダ5
0内からの液体漏れを阻止することができるのである。
【0023】また、図1の実施例では、前記ハウジング
本体5に前記ポンプ要素1に給油するためのグリースカ
ップ16を取付けて、該カップ16の取付部位で前記ハ
ウジング本体5の内部にグリース保持リング17を形成
すると共に、このグリース保持リング17の前記シリン
ダ50側に複数の高圧シール材18を、かつ、前記駆動
ハウジング2側には低圧シール材19をそれぞれ配設し
て、前記シリンダ50内から高圧液体が前記駆動ハウジ
ング2側に漏れるようなとき、この液体漏れを前記高圧
シール材18で阻止し、又、該シール材18からグリー
ス保持リング17を経て前記駆動ハウジング2側に至る
液体は前記低圧シール材19で阻止することにより、前
記シリンダ50内の高圧液体がポンプ要素1の外周を伝
い前記駆動ハウジング2側に至って、該ハウジング2内
の各機器に悪影響を与えたりするのを排除できるように
している。
【0024】尚、以上の実施例では、前記ポンプ要素と
してプランジャを用いたが、このプランジャに変えてピ
ストンを使用することもできるのである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ポンプ要素1の往復駆動により開閉動作す
る弁体8と、この弁体8が着座するシート面70をもつ
弁シート7とを備え、該弁シート7をポンプハウジング
4とは別に設けると共に、このポンプハウジング4を、
ハウジング本体5とハウジングヘッド6とに分割して、
該ハウジングヘッド6のハウジング本体5への締込み固
定時、ハウジング本体5とハウジングヘッド6との間に
弁シート7を締込んで取付けている往復動ポンプにおい
て、ハウジング本体5とハウジングヘッド6との一方と
弁シート7との間に隙間を設けて、これらハウジング本
体5とハウジングヘッド6との一方と弁シート7とに係
合段部13,14を設け、これら係合段部13,14間
に弾性板15を介装し、ハウジングヘッド6の締込力に
よる前記弾性板15の弾性変形により弁シート7を前記
ハウジング本体5とハウジングヘッド6との他方に弾性
的に押付けて固定するようにしたから、弁シート7の寸
法誤差と、ハウジング本体5及びハウジングヘッド6の
弁シート取付部における寸法誤差とに影響されることな
く、ハウジング本体5とハウジングヘッド6との対向端
面を密着させて、かつ、弁シートをガタ付かせることな
く、該弁シート7を、ハウジング本体5とハウジングヘ
ッド6との間に取付けることができるのである。この結
果、弁シート7と、ハウジング本体5及びハウジングヘ
ッド6の弁シート取付部とを高精度に加工しなくともよ
いから、これら弁シート7、ハウジング本体5及びハウ
ジングヘッド6の加工性を高めることができ、コストを
低減できるし、弁シート取付部の洩れ防止対策も行い易
いのである。
【0026】しかも、弁シート7は、弾性板15の弾性
変形により弾性的に押付けて取付けるから、弁シート7
が過剰に締込まれるようなことがないのであり、この結
果、前記弁シート7をセラミックスで形成したとして
も、該弁シート7が取付時の力で割れたりするのを防止
できるのである。
【0027】また、請求項2記載の発明によれば、前記
弁シート7を弾性的に押付け固定する前記弾性板15
を、前記弁体8を弁シート7のシート面方向に付勢する
弁ばね9を支持するばね受体10と一体に形成している
ため、このばね受体10と前記弾性板15とを別部材で
形成する場合に比べ、部品点数を少なくできて構成簡単
となし、しかも、前記バネ受体10及び弾性板15を組
付けるときの組付性を高めることもできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる往復動ポンプを示す側断面図。
【図2】同要部の拡大断面図。
【図3】他の実施例を示す断面図。
【図4】従来例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1……ポンプ要素 4……ポンプハウジング 5……ハウジング本体 6……ハウジングヘッド 7……弁シート 70…シート面 8……弁体 9……弁バネ 10…ばね受体 13…係合段部 14…係合段部 15…弾性板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−178674(JP,U) 実開 昭63−150089(JP,U) 実開 昭62−185884(JP,U) 実開 昭56−152885(JP,U) 実開 昭52−57307(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 53/10 F04B 39/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ要素(1)の往復駆動により開閉
    動作する弁体(8)と、この弁体(8)が着座するシー
    ト面(70)をもつ弁シート(7)とを備え、該弁シー
    ト(7)をポンプハウジング(4)とは別に設けると共
    に、このポンプハウジング(4)を、ハウジング本体
    (5)とハウジングヘッド(6)とに分割して、該ハウ
    ジングヘッド(6)のハウジング本体(5)への締込み
    固定時、ハウジング本体(5)とハウジングヘッド
    (6)との間に弁シート(7)を締込んで取付けている
    往復動ポンプにおいて、 ハウジング本体(5)とハウジングヘッド(6)との一
    方と弁シート(7)との間に隙間を設けて、これらハウ
    ジング本体(5)とハウジングヘッド(6)との一方と
    弁シート(7)とに係合段部(13)(14)を設け、
    これら係合段部(13)(14)間に弾性板(15)を
    介装し、ハウジングヘッド(6)の締込力による前記弾
    性板(15)の弾性変形により弁シート(7)を前記ハ
    ウジング本体(5)とハウジングヘッド(6)との他方
    に弾性的に押付けて固定していることを特徴とする往復
    動ポンプ。
  2. 【請求項2】 弁シート(7)を弾性的に押付け固定す
    る弾性板(15)を、弁体(8)を弁シート(7)のシ
    ート面方向に付勢する弁ばね(9)を支持するばね受体
    (10)と一体に形成している請求項1記載の往復動ポ
    ンプ。
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