JP3378558B2 - 喫煙用の封煙マスク - Google Patents

喫煙用の封煙マスク

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、喫煙のために火を
着けた紙巻煙草の先端から直接立ち昇る煙(副流煙)と
喫煙者の煙草を吸った口から吐き出される排煙(主流
煙)を喫煙者の周囲の環境に拡散しないように封じ込め
て排煙パイプを通して排煙浄化装置あるいは室外に排出
するようにした喫煙者が装着する喫煙用の封煙マスクに
関する。
【0002】
【従来の技術】煙草は自由に喫煙できるが、非喫煙者か
らはその匂いと煙が嫌われ、また、煙草の煙が身体に有
害であるとして嫌煙運動が広がるにつれて、喫煙場所が
ある区域に限定されて喫煙場所が指定されたり、あるい
は、部屋が完全に禁煙室に指定されてその室内で喫煙す
ることが禁じられている。さらに、列車やバス、或いは
航空機では、最近では全席が禁煙席に指定されている。
ところで喫煙場所が指定されているような場合でも、喫
煙場所には排煙設備、例えば真空吸引設備を設けて強制
的に排煙して、喫煙場所以外の領域に拡散することを阻
止している。
【0003】このような状況において、喫煙者は将来に
わたって喫煙を止めることができれば問題はない。しか
し喫煙常習者にとって喫煙を止め続けることは大変困難
なことである。従って、喫煙常習者にとって数時間から
数十時間に及ぶ禁煙は耐えがたい苦痛となる。そこで喫
煙を可能とするための空気浄化装置が種々案出されてい
る。例えば、特開昭54−149372号公報に開示の
タバコ煙用浄化装置では、吸煙口と排煙口とを有する適
宜形状のケーシング内にモーターと連結した吸煙ファン
を取付け、上記吸煙口から排煙口に至る経路中にニコチ
ン、タール、一酸化炭素等の喫煙生成物を除去するフィ
ルターを配している。また、特開平6−254325号
公報に開示の吸煙器では、吸引装置と浄化部を内蔵した
吸煙器本体と、この本体の吸気口に吸煙筒を介して連通
される集煙体とで構成し、吸煙筒を可撓性の伸縮自在の
フレキシブルホースで形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの装置
は、一度、大気中で喫煙者の口から煙を吐き出し、この
吐き出した煙を集煙するもので、例えば、前者の装置で
は、ケーシングがスタンドなどに固定されて配置されて
いるので、煙草を吸った喫煙者の口許をこのケーシング
に近づけて排煙する必要があり、万一顔をケーシングに
十分に近づけていないときには、吸煙が不十分となるこ
とがあった。また後者の装置においても同様であった。
即ち、これらの装置では、一度煙草から直接立ち昇る副
流煙および喫煙者の口から排出の排煙である主流煙の一
部が装置の付近の環境に拡散させその拡散した空気を吸
入するので、時には完全に吸入しきれないで周囲の環境
に拡散してしまうこととなる問題があり、従って喫煙者
の口許を十分に吸煙口に近づけねばならない不自然な体
勢を強いられるものであった。本発明は、このような従
来の装置の問題を解消し、周囲の環境に副流煙および主
流煙を絶対に拡散することなく、喫煙時の全ての煙を封
煙する装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は、請求項1の発明では、喫煙者の口と
鼻を覆って前方に突出する凸状のマスク1を非通気性素
材から形成し、凸状のマスク内部を顔面に平行な隔壁2
で区画してマスク前部を紙巻煙草の燃焼室3とし、マス
ク後部を喫煙者の顔に取り付けるための基部でかつ喫煙
者の口と鼻およびそれらの周縁を覆う喫煙室4とし、燃
焼室3を隔壁2から分離して取り外し自在に形成し、喫
煙室4にマスク外の清浄な空気を吸入する逆止弁6を有
する空気取入口5を設け、隔壁2に紙巻煙草7の吸口部
8を嵌挿して把持させる嵌挿孔9と喫煙後に口から吐き
出された排煙10を喫煙室4から燃焼室3に排出すると
ともに喫煙室4に取り入れた清浄空気を燃焼室3に送気
する連通孔11を配設し、燃焼室側に連続気泡からなる
取替自在のスポンジ状フィルター12を先端に挿着した
排煙パイプ13を配設して排煙パイプ13の後端を燃焼
室3からマスク外に配設してマスク外に配設の吸引作用
を有する外部排煙パイプ14と嵌合部により接続可能と
し、燃焼室3の先端部15に紙巻煙草7の先端に火を着
けるための着火装置16を配設し、かつ、燃焼室3の先
端部15の下部に紙巻煙草7の灰殻17をその下部に留
めるための遮蔽板18を配設したことを特徴とする喫煙
用の封煙マスクである。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の手段の喫
煙用の封煙マスクにおいて、燃焼室内に配設された排煙
パイプ13のスポンジフィルター12に連接して排煙吸
引用のブロワー19を排煙パイプ13内に配設し燃焼室
内の排煙を強制吸引せしめることを特徴とする喫煙用の
封煙マスクである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態の喫煙用の
封煙マスクの基部側から見た正面図である。図2は図1
の喫煙用の封煙マスクの側面図である。図3は本発明の
他の実施の形態の喫煙用の封煙マスクの基部側から見た
正面図である。図4は図3の喫煙用の封煙マスクの側面
図である。図5は喫煙者の顔面に取り付けた状態の側面
を示す模式図である。
【0008】本発明の一実施の形態の喫煙用の封煙マス
クは、図2に見られるように凸状のマスク1とし、凸状
のマスク1の内部は隔壁2で顔面とほぼ平行に仕切り、
この隔壁2で仕切られた前部を燃焼室3とし、後部を喫
煙室4とする。それぞれの素材を非通気性素材から形成
する。マスク1の前部の燃焼室3は紙巻煙草の先に火を
着けて順次に燃焼させる部分である。マスク1の後部は
喫煙者の顔に取り付けるための基部で、図1に示すよう
に、背面から見るとほぼ三角形をしてその上部頂点側は
喫煙者の鼻梁側として、喫煙者の口と鼻およびそれらの
周縁を覆う喫煙室4である。この実施の形態では、背面
側からみて三角形状であるが、マスク1の形状はこのよ
うな三角形状に限ることなく、円形あるいは楕円その他
喫煙者の口と鼻およびそれらの周縁を覆う形状であれば
どのような形状のものでもよい。喫煙者の顔面と当接す
る喫煙室壁4aの周辺部は顔面の輪郭に柔らかく当接す
るようにスポンジ、軟質ゴムやフェルトなど柔軟材20
から形成する。
【0009】さらに、喫煙室4の前面はその側壁から連
続した隔壁2からなっている。燃焼室3は喫煙室4の隔
壁2から分離して取り外し自在に形成する。図2に示す
ように、燃焼室壁3aは喫煙室4の前方の隔壁2を越え
て喫煙室壁4aの外側に嵌合され、燃焼室壁3aの下部
の一部が後方に延びて回転軸27で喫煙室壁4aの前部
に回転自在に取り付けられており、一方、燃焼室壁3a
の上部の内側に凹みを設け、該凹みが喫煙室壁4aの前
部の上部に設けた結合爪28に係合して燃焼室3が取り
付けられている。しかしながら、燃焼室3の喫煙室4へ
の着脱は着脱自在であればどの様な常用手段でも良い。
このように燃焼室3を分離することで、後記の紙巻煙草
7の挿着や灰殻17の処理を容易にし、さらにスポンジ
フィルター12の取替えや排煙パイプ13や他の実施例
のブロワー19或いは着火装置16の管理が容易とす
る。
【0010】喫煙室4の下部壁にはマスク外の清浄な空
気を吸入するための逆止弁6を設けた空気取入口5を設
ける。逆止弁6は外気を吸入するときのみ自動で開き、
口や鼻孔から喫煙した煙を吐き出すときは閉じて排煙が
空気取入口5から漏れることを防止する。隔壁2には口
の前側に紙巻煙草7の吸口部8を嵌挿して把持させる嵌
挿孔9を開口している。さらに、隔壁2には喫煙後に口
から吐き出した排煙10を喫煙室4から燃焼室3に排出
するとともに喫煙室4に取り入れた清浄空気を燃焼室3
に送気する連通孔11を、例えば嵌挿孔9の斜め上部に
設ける。連通孔11は喫煙室4側から突起11bで横に
スライドしてその孔の大きさを自由に変更する調節具1
1aを配設する。喫煙室壁4aの内側には電池室23を
設け、電池室23に紙巻煙草7の先端に火を着ける着火
装置16のヒーターの電池を装備する。電池室23の反
対側の喫煙室壁4aの外側には着火用スイッチ24を設
ける。
【0011】喫煙室4の前の燃焼室3には、その先端部
15に紙巻煙草7の先に火を着けるための例えばヒータ
ーからなる着火装置16を設け、着火装置16に図示し
ない電線を燃焼室壁3aに配線して電池室23及び着火
用スイッチ24と接続する。ヒーターは紙巻煙草7の先
端が接触する位置に設けている。燃焼室壁3aのヒータ
ーからなる着火装置16の周辺の素材は耐熱性の熱伝導
性の良好な素材とし、例えばポリアラミド繊維や熱伝導
性の良好な薄い金属板などとする。そしてヒーターと燃
焼室壁3aの間には空隙を設けて空気で断熱するものと
する。一方、隔壁2の紙巻煙草7の吸口部8を嵌挿する
嵌挿孔9には耐熱性の合成樹脂パイプの長さの短い煙草
保持パイプ22を配設する。紙巻煙草7は着火されて燃
焼消耗して徐々に短くなる。しかし、煙草保持パイプ2
2に着火部が近づくと連通孔11を閉じることで、喫煙
室4の空気は紙巻煙草7の吸口部8から空気が紙巻煙草
7の着火部へ空気が流れることとなり、その結果、火は
消える。また、煙草保持パイプ22を金属製パイプとす
るときは、着火部が煙草保持パイプ22に達するとその
金属に熱を奪われて火が消えることとなる。この場合煙
草保持パイプ22は熱伝導性の良好な薄い銅やアルミと
してできるだけ使用量を少なくして軽量とする。さらに
適宜煙草保持パイプ22の周囲の隔壁2を熱伝導性の良
好な軽量の薄い金属を配備してマスク外に熱を逃がすも
のとする。さらに、燃焼室3の先端部15から隔壁2近
くに達する遮蔽板18を挿着した紙巻煙草7の下部にな
るように配設する。煙草の灰殻17は燃焼室3内の空気
の流通により遮蔽板18の下側の燃焼室3の下部に常時
は貯留されて、灰殻17が燃焼室3の遮蔽板18上に移
動することがないように防止する。一方、灰殻17が遮
蔽板18の下部に多量に溜まると、燃焼室3を喫煙室4
から開け、燃焼室3の後端から適宜捨てることとする。
【0012】さらに、燃焼室3には連続気泡からなる取
替自在のスポンジ状フィルター12を先端に挿着した排
煙パイプ13を配設する。スポンジフィルター12は灰
円柱のタールやニコチンあるいは微細な炭素微粉を取り
除くものであり、燃焼室壁3aの適所に予備のものを適
宜具備させておく。排煙パイプ13の後端側は燃焼室壁
3aの下部からマスク外に出し、マスク外で吸引作用の
ある外部排煙パイプ14に接続するものとする。この場
合、外部排煙パイプの14の喫煙者の膝元に吸引用のブ
ロワーの吸引力の調節およびオン・オフを行うスイッチ
類を配設しておくと喫煙者に好都合である。さらに他の
例として、外部排煙パイプ14は適宜箇所に設けた吸引
装置により燃焼室3内を減圧してその先を喫煙者のいる
室外の戸外に延ばして戸外の大気に排煙を拡散させる
か、あるいは外部排煙パイプ14を適宜箇所に設置の排
煙浄化装置に接続して浄化する。燃焼室壁3aの左右壁
の後端部には取付けバンド21を設け、取付けバンド2
1を喫煙者の後頭部に締着して封煙マスク1を顔面に装
着するものとする。
【0013】さらに他の実施の形態では、図3及び図4
に示すように、上記の外部排煙パイプ14に燃焼室3内
を減圧する吸引装置を設ける替わりに、先端にスポンジ
状フィルター12設けたその直下の排煙パイプ13に小
型の排煙用のブロワー19を配設して排煙を吸気するよ
うにしたものである。この吸引用のブロワー19を駆動
するモーターの操作スイッチであるブロワースイッチ2
5を喫煙室壁4aの着火用スイッチ24の近くに設け
る。この実施の形態では以上の点を除くその他の構成は
最初の実施の形態の構成と同様である。そして、この実
施の形態ではブロワー19を内蔵しているので外部排煙
パイプ14さえ窓外に延長すれば、外部ブロワーや排煙
浄化装置の設置されていない場所でも使用することがで
きる。
【0014】図5に最初の実施の形態の封煙マスク1を
喫煙者の顔面に装着して使用する状態を示す。喫煙する
場合は、燃焼室3の上部を喫煙室の上部の係合爪28か
ら外して、紙巻煙草7の吸口部8を嵌挿孔9に設けた煙
草保持パイプ22に挿通し、紙巻煙草7の先端を着火装
置16のヒーターに触れる状態にし、燃焼室3を喫煙室
4に閉じる。次いで、喫煙室4側から連通孔11の開口
の大きさを突起11bを移動させて適宜に調節して準備
する。準備した封煙マスク1を顔面に被って取付けバン
ド11を後頭部に掛けて締めつける。一方、内部排煙パ
イプ13のマスク外の先端を吸気している外部排気パイ
プ14に接続し、喫煙室4内の紙巻煙草7の吸口部8を
口にくわえた後、着火用スイッチ24をオンにして着火
装置16のヒーターにより紙巻煙草7の先端に火を着
け、着火と同時に喫煙する。この喫煙により紙巻煙草7
の先端に着火した火が十分に煙草に着くこととなる。口
或いは鼻孔から排出の喫煙後の排煙10の主流煙は、隔
壁2の連通孔11から燃焼室3に吸引され、スポンジフ
ィルター12に吸引される。一方、紙巻煙草7の先端の
着火部から立ちのぼる排煙29の副流煙もスポンジフィ
ルター12に吸引され、排煙パイプ13から外部排煙パ
イプ14から喫煙者の室外に、或いは、排煙浄化装置に
吸引排気される。以上により、全ての排煙が喫煙者の周
りから出ることがないので、周囲の環境に煙草の煙がた
ちこめて拡散することはなく、匂いもしないので周囲の
人に喫煙中であることが知れることはない。さらに灰殻
は遮蔽板18の下側に貯留されるので、燃焼室3の上部
室内に広がることはない。また、できる限り金属類は薄
く軽量にして少量を限ることで、マスクを軽量にして装
着の負担を軽くするものとする。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の封煙マス
クを装着して喫煙することにより、喫煙による排煙であ
る主流煙や煙草の着火部から立ちのぼる煙である副流煙
をマスク外に漏洩することはなく、従って喫煙者の周囲
の環境に排煙が出ないので、環境を害することない。し
かも、マスクであるのでどこでも容易に携帯でき、自由
に煙草を喫煙することが可能となるなど、本発明は従来
にない優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の喫煙用の封煙マスクの
基部である喫煙室側から見た正面図である。
【図2】図1の喫煙用の封煙マスクの側面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の喫煙用の封煙マスク
の基部側から見た正面図である。
【図4】図3の喫煙用の封煙マスクの側面図である。
【図5】喫煙用の封煙マスクを喫煙者の顔面に取り付け
た状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 マスク 2 隔壁 3 燃焼室 4 喫煙室 5 空気取入口 6 逆止弁 7 紙巻煙草 8 吸口部 9 嵌挿孔 10 排煙 11 連通孔 12 スポンジフィルター 13 排煙パイプ 14 外部排煙パイプ 15 先端部 16 着火装置 17 灰殻 18 遮蔽板 19 ブロワー 20 柔軟材 21 取付けバンド 22 煙草保持パイプ 23 電池 24 着火用スイッチ 25 ブロワースイッチ 26 後頭部 27 回転軸 28 係合爪 29 排煙

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 喫煙者の口と鼻を覆って前方に突出する
    凸状のマスクを非通気性素材から形成し、凸状のマスク
    内部を顔面に平行な隔壁で区画してマスク前部を紙巻煙
    草の燃焼室とし、マスク後部を喫煙者の顔に取り付ける
    ための基部でかつ喫煙者の口と鼻およびそれらの周縁を
    覆う喫煙室とし、燃焼室を隔壁から取り外し自在に形成
    し、喫煙室にマスク外の清浄な空気を吸入する逆止弁を
    有する空気取入口を設け、隔壁に紙巻煙草の吸口部を嵌
    挿して把持させる嵌挿孔と喫煙後に口から吐き出された
    排煙を喫煙室から燃焼室に排出するとともに喫煙室に取
    り入れた清浄空気を燃焼室に送気する連通孔を設け、燃
    焼室側に連続気泡からなる取替自在のスポンジ状フィル
    ターを先端に挿着した排煙パイプを配設して排煙パイプ
    の後端を燃焼室からマスク外に配設してマスク外に配設
    の吸引作用を有する外部排煙パイプと嵌合部により接続
    可能とし、燃焼室の先端部に紙巻煙草の先に火を着ける
    ための着火装置を配設し、かつ、燃焼室の先端部の下部
    に紙巻煙草の灰殻をその下部に留めるための遮蔽板を配
    設したことを特徴とする喫煙用の封煙マスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の喫煙用の封煙マスクにお
    いて、燃焼室内に配設された排煙パイプの先端のスポン
    ジフィルターに連接して排煙吸引用のブロワーを排煙パ
    イプ内に配設し燃焼室内の排煙を強制吸引せしめること
    を特徴とする喫煙用の封煙マスク。
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