JP3401353B2 - ショットブラスト装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート成型品の
表面にブラスト加工を行うためのショットブラスト装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば大規模な宅地造成等の土木工事に
おいては擁壁工事が不可欠であるが、この場合、工事の
容易さ等の観点から、予め工場生産したコンクリート製
の擁壁ブロックを敷設する方法が多用される傾向があ
る。 【0003】この場合、擁壁ブロックはその機能からす
れば、強度性能さえ満足していれば例え施工状態におい
て外部に露出して衆目に晒される表面であってもこれを
コンクリートの打ち放し面のままにしておいても何ら問
題はない。 【0004】ところが、近年においては住環境の保全と
いう意識の高まりから、かかる擁壁ブロック等の土木資
材においてもその施工状態において外部に露出して衆目
に晒される面に意匠的要素を付加して該擁壁ブロックを
周辺環境に溶け込ませるという要求がある。 【0005】かかる要求に応える一つの方法として、擁
壁ブロックの製造時に種々の色合いをもつ化粧用骨材を
コンクリート中に混入させておき、擁壁ブロックの製造
後においてその表面にブラスト加工を施して表層の化粧
用骨材を擁壁ブロックの表面に適度に露出させて該表面
に意匠性を与える方法が考えられる。そして、かかる擁
壁ブロック等のコンクリート成型品に対するブラスト加
工に際しては、研掃材をモーターにより回転駆動される
インペラの遠心力を利用して投射するようにした機械式
のブラスト機を使用するのが従来一般的であった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、一般に擁壁
ブロック等のコンクリート成型品は大型であるためその
被加工面も大きく、従って研掃材の投射位置を順次移動
させながら作業を行う必要があるが、かかる場合におい
て従来のような機械式のブラスト機を使用すると、モー
ター等を含めた比較的大型のブラスト機そのものを作業
の進行に伴って移動させる必要があることから装置の構
造が複雑・大型化するという問題があり、特に作業能率
の向上を図るためにブラスト機を複数設けようとする場
合にはこの問題が顕著となるものであった。 【0007】また一方、製品の品質の均一化という点か
らは、被加工面に対する加工程度をその全域において可
及的に均一化する必要がある。かかる場合に問題となる
のが、被加工面に対する研掃材の投射角度と投射距離で
あり、被加工面に対するブラスト加工中にこれらを常時
一定に維持すること、しかもこれらが自動的に維持され
るようにすることが肝要であるが、かかる観点からの有
効な技術は未だ提案されていないのが現状である。 【0008】そこで本発明では、上述の如き従来の問題
点に鑑み、小型軽量且つ簡単な構造で、しかも被加工面
の全域において均一的な加工程度を容易に実現し得るよ
うにしたショットブラスト装置を提供せんとしてなされ
たものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として次のような構成を採用
している。 【0010】即ち、コンクリート成型品たるワークWの
略平面状の被加工面Wcに対して研掃材を投射して該被
加工面Wcの表層に適度のハツリ作用を付与するショッ
トブラスト装置において、上記ワークWをその上記被加
工面Wcの面方向が上下方向に沿うようにして載置固定
するワーク載置手段Aと、粒状の研掃材を加圧エアに混
合させて空圧送給する研掃材圧送手段Bと、上記研掃材
圧送手段Bにより圧送される研掃材を加圧エアとともに
上記ワークWの被加工面Wcに投射する研掃材投射ノズ
ル18を備えた研掃材投射ユニットCと、上記研掃材投
射ユニットCをその上記研掃材投射ノズル18が上記被
加工面Wcに対して常時所定間隔をもって対向し且つこ
れに直交する投射方向を維持する如く支持する投射ユニ
ット支持手段Dと、上記研掃材投射ユニットCを上記ワ
ークWの被加工面Wcの面方向に沿って上下方向へ昇降
させる投射ユニット昇降手段Eと、上記研掃材投射ユニ
ットBを上記ワークWの被加工面Wcの面方向に沿って
左右方向へ横行させる投射ユニット横行手段Fとを備え
るとともに、上記投射ユニット支持手段Dを、上記研掃
材投射ユニットCを上記研掃材投射ノズル18の軸線を
傾斜させる方向へ揺動自在に支持し且つこれをアクチュ
エータ45の駆動力によって上記ワークWに接離する方
向へ進退変位させる如く作動するリンク機構31と、該
リンク機構31による上記研掃材投射ユニットCの前進
動に伴って上記ワークWの被加工面Wcに当接すること
で上記研掃材投射ノズル18を該被加工面Wcに直交さ
せた状態で該研掃材投射ノズル18と上記被加工面Wc
との間隔を所定寸法に規定するガイド手段33とを備え
て構成したことを特徴としている。 【0011】 【発明の作用・効果】本発明ではかかる構成とすること
により次のような作用・効果が得られる。 【0012】即ち、本発明にかかるショットブラスト装
置では、ワーク載置手段Aにその被加工面Wcの面方向
が上下方向に沿うようにして載置固定されたワークWの
上記被加工面Wcに対して、投射ユニット支持手段Dに
より支持された研掃材投射ユニットCをその研掃材投射
ノズル18が上記被加工面Wcに対して常時所定間隔を
もって対向し且つこれに直交する投射方向維持する如く
配置し、この状態で研掃材圧送手段Bにより圧送される
研掃材を加圧エアとともに上記研掃材投射ノズル18か
ら上記被加工面Wcに向けて投射し、該被加工面Wcの
表層にブラスト加工を施す。 【0013】この場合における作業の仕方としては二つ
の方法が選択できる。その一つは、上記研掃材投射ノズ
ル18による被加工面Wcへの研掃材の投射を投射ユニ
ット昇降手段Eによる上記研掃材投射ユニットCの昇降
駆動中に行う場合であり、かかる場合には上記被加工面
Wcの上端から下端、あるいは下端から上端への昇降完
了後に投射ユニット横行手段Fを作動させて被加工面に
対する研掃材の投射位置を横方向へ所定量だけズラせ、
しかる後、さらに研掃材投射ノズル18から研掃材を投
射させながら研掃材投射ユニットCを昇降させ、かかる
動作を順次繰り返すことで上記被加工面Wcの全面にブ
ラスト加工を施すものである。他の一つは、これとは逆
に、上記研掃材投射ノズル18による被加工面Wcへの
研掃材の投射を投射ユニット横行手段Fによる上記研掃
材投射ユニットCの横行駆動中に行う場合であり、かか
る場合には上記被加工面Wcの左端から右端、あるいは
右端から左端への横行完了後に投射ユニット昇降手段E
を作動させて被加工面に対する研掃材の投射位置を上下
方向へ所定量だけズラせ、しかる後、さらに研掃材投射
ノズル18から研掃材を投射させながら研掃材投射ユニ
ットCを横行させ、かかる動作を順次繰り返すことで上
記被加工面Wcの全面にブラスト加工を施すものであ
る。 【0014】このように、この発明にかかるショットブ
ラスト装置によれば、研掃材投射ユニットCの研掃材投
射ノズル18から研掃材を加圧エアとともに投射させな
がら該研掃材投射ユニットCをワークWの被加工面Wc
に沿って昇降あるいは横行させ、また昇降端あるいは横
行端で上記研掃材投射ユニットCを横行あるいは昇降さ
せて投射位置を順次ズラせることで被加工面Wcの全面
に対してブラスト加工を施すことができるものであり、
高い作業性の下でのブラスト加工が可能となり、延いて
は製品コストの低廉化にも寄与できるものである。 【0015】さらに、研掃材圧送手段Bから加圧エアに
より空圧送給される研掃材を研掃材投射ノズル18にお
いて加圧エアとともに被加工面に向けて投射する構成で
あるため、上記研掃材圧送手段Bを固定配置したまま上
記研掃材投射ノズル18が備えられた研掃材投射ユニッ
トCのみを投射ユニット昇降手段E及び投射ユニット横
行手段Fにより昇降あるいは横行駆動させればよく、例
えば従来の機械式のブラスト機を使用する場合に比し
て、被駆動部分が小型軽量である。この結果、装置全体
の小型軽量化あるいはモーター等の駆動手段の小容量化
が図れると共に、研掃材投射ノズル18の装着個数を増
やして投射範囲を拡大することで作業能率の向上を図る
ことも容易である。 【0016】一方、この発明にかかるショットブラスト
装置によれば、投射ユニット支持手段Dが、研掃材投射
ユニットCを研掃材投射ノズル18の軸線を傾斜させる
方向へ揺動自在に支持し且つこれをアクチュエータ45
の駆動力によってワークWに接離する方向へ進退変位さ
せる如く作動するリンク機構31と、該リンク機構31
による上記研掃材投射ユニットCの前進動に伴って上記
ワークWの被加工面Wcに当接することで上記研掃材投
射ノズル18を該被加工面Wcに直交させた状態で該研
掃材投射ノズル18と上記被加工面Wcとの間隔を所定
寸法に規定するガイド手段33とを備えているので、上
記リンク機構31を作動させて上記研掃材投射ユニット
Cを被加工面Wcに向けて前進させると、上記ガイド手
段33が該被加工面Wcに当接し、上記研掃材投射ノズ
ル18が該被加工面Wcに直交せしめられるとともに該
研掃材投射ノズル18と上記被加工面Wcとの間隔が所
定寸法に規定される。 【0017】従って、上記被加工面Wcの面方向が鉛直
面に合致している場合は勿論のこと、例えこれが鉛直面
に対して傾斜している場合でも、また多少湾曲した面で
あっても、上記研掃材投射ノズル18は常時上記被加工
面Wcに直交する方向に指向し且つ該被加工面Wcとの
間隔が一定に保持されることから、該被加工面の傾斜の
有無等に拘わらず該被加工面Wcの程度が均一化されワ
ークWの商品価値の向上につながるとともに、適用可能
なワークWの形状が多様化されショットブラスト装置の
汎用性が高められるものである。 【0018】 【実施例】以下、本願発明のショットブラスト装置を添
付図面に基づいて具体的に説明すると、図1には本願発
明の実施例にかかるショットブラスト装置Zの全体シス
テムを示している。このショットブラスト装置Zは、図
1に示すように、ワーク載置手段Aと研掃材圧送手段B
と研掃材投射ユニットCと投射ユニット支持手段Dと投
射ユニット昇降手段Eと投射ユニット横行手段Fと固定
側サイドマスキング手段Gと可動側サイドマスキング手
段Hと上部マスキング手段Iと下部マスキング手段Jと
を備えて構成され、図7に示す如き擁壁コンクリートブ
ロックWをワークとしてその一部の表面にブラスト加工
を施す装置である。このショットブラスト装置Zの各構
成要素の具体的構造及び作動等については後で詳述する
として、ここでは先ずワークである擁壁コンクリートブ
ロックWの構造等について図7を参照して説明する。 【0019】擁壁コンクリートブロックWの構造 上記擁壁コンクリートブロックWは、図7に示す如く略
直交状態に延出する底壁部Waと前壁部Wbとをもった
略L字状の断面形状を有するとともに、該前壁部Wbの
底部にはその幅方向に延びる見切り溝Wfが、また該見
切り溝Wfより上方位置には左右二つの排水孔Wg,W
gが、それぞれ形成されている。この擁壁コンクリート
ブロックWは、その施工状態においては上記前壁部Wb
の表面Wcのうち上記見切り溝Wfより上側寄りの部分
が擁壁外面として外部に露出するため、この露出する部
分に対して後述のショットブラスト装置Zによりブラス
ト加工を施してこれに所要の意匠性を付与しその付加価
値を高めるものである。そのため、この擁壁コンクリー
トブロックWにおいては、その製造過程において、上記
前壁部Wbの表面Wcに近い表層部分に種々の色合いを
もつ化粧用骨材を配合し、この表面Wcにブラスト加工
をすることで該表面Wcのモルタル層を適度にハツリ除
去して上記化粧用骨材を適度に点在露出させるようにし
ている(図1の「ブラスト加工後」の部分を参照)。 【0020】ブラスト加工方法の概略説明 後述のショットブラスト装置Zの説明の都合上、この擁
壁コンクリートブロックWの表面Wcに対するブラスト
加工方法について概略的に説明しておくと、この実施例
においては、3個の擁壁コンクリートブロックWを一度
にブラスト加工するように構成しており、そのために図
7に示すように、先ず3個の擁壁コンクリートブロック
W,W,Wをその側面Wd同士を衝合させた状態で幅方
向に並置し、該各擁壁コンクリートブロックW,W,W
の表面Wc,Wc,Wcが同一平面を形成する如くす
る。この状態で、並置方向両端に位置する擁壁コンクリ
ートブロックW,Wの外側の側面Wd,Wdの上下方向
全長に亙ってそれぞれ後述する固定側サイドマスキング
手段Gのラバー材90と可動側サイドマスキング手段H
のラバー材90とを、該ラバー材90の表面が上記擁壁
コンクリートブロックWの表面Wcと同一平面となるよ
うにそれぞれ密着配置する。また、上記各擁壁コンクリ
ートブロックWの上面We側には、後述する如く研掃材
投射ユニットCと一体的に横行する後述の上部マスキン
グ手段Iのラバー材93を、その表面が上記擁壁コンク
リートブロックWの表面Wcと同一平面となるように密
着配置する。さらに、上記各擁壁コンクリートブロック
Wの見切り溝Wf部分には、後述する如く研掃材投射ユ
ニットCと一体的に横行する後述の下部マスキング手段
Jのラバー材106を、その表面が上記見切り溝Wfの
上縁部分において上記表面Wcと同一平面となるように
密着配置する。 【0021】この状態で、後述の研掃材投射ユニットC
を上記擁壁コンクリートブロックWの表面Wcに接触さ
せ、研掃材圧送ホース7を通して加圧エアとともに圧送
される研掃材を後述する二本の研掃材投射ノズル18,
18からそれぞれ該表面Wcに投射して該表面Wcの表
層部分にブラスト加工を施す。この研掃材の投射によっ
て削り取られたコンクリート砕片とダスト及び投射され
た研掃材はバキュームホース8を通って吸引排出され
る。この場合、上記研掃材投射ユニットCを図7に投射
ユニット移動軌跡Lで示すように上下方向への昇降と横
方向への横行とを交互に繰り返えしてカギ型ジグザグ状
に移動させるとともに、常時上記研掃材投射ユニットC
の研掃材投射ノズル18,18を左右方向へ往復動させ
る。これにより上記研掃材投射ユニットCの昇降方向に
沿って上記各研掃材投射ノズル18,18の往復動の幅
に対応する範囲において上記表面Wcに対して均一的に
ブラスト加工が行われる。 【0022】尚、上記前壁部Wbの上下両端における研
掃材投射ユニットCの横行動作は、この上下両端におけ
る縁欠けと過度のハツリの防止及び上記バキュームホー
ス8の吸引作用を保持する意味から、該研掃材投射ユニ
ットCを上記ラバー材93及びラバー材106にそれぞ
れ対応させた状態で行う。また、同様の意味で、上記各
排水孔Wgには盲栓が取り付けられる。 【0023】さらに、この実施例においては上述のよう
に各擁壁コンクリートブロックWをその底壁部Waを下
側にして載置してブラスト加工を行うようにしている
が、この擁壁コンクリートブロックWの載置の仕方はこ
れに限定されるものではなく、例えば該擁壁コンクリー
トブロックWの側面Wdを下側にして載置することもで
きるものであり、この載置方法は加工対象となる擁壁コ
ンクリートブロックWの大きさ形状等の諸条件に対応し
て適宜選択し得るものである。 【0024】ショットブラスト装置Zの構造・作動等 以下、上述のようにして上記擁壁コンクリートブロック
Wの表面Wcにブラスト加工を施すためのショットブラ
スト装置Zの具体的構成等について詳述する。 【0025】上記ショットブラスト装置Zは、頭書の如
くワーク載置手段Aと研掃材圧送手段Bと研掃材投射ユ
ニットCと投射ユニット支持手段Dと投射ユニット昇降
手段Eと投射ユニット横行手段Fと固定側サイドマスキ
ング手段Gと可動側サイドマスキング手段Hと上部マス
キング手段Iと下部マスキング手段Jとを備えて構成さ
れている。以下、これら各構成要素についてそれぞれ個
別にその具体的構造等について説明する。 【0026】ワーク載置手段A ワーク載置手段Aは、加工対象たる3個の擁壁コンクリ
ートブロックWをそれぞれ所定の加工位置において載置
固定するためのものであって、図1及び図2に示すよう
に、所定間隔で並列配置された複数の桁材81,81,
・・を備えて構成され、この各桁材81,81,・・上
に3個の擁壁コンクリートブロックW,W,Wをその表
面Wcが同一平面を構成するように一列に揃えて載置さ
れる。この場合、上記各桁材81,81,・・の前端に
は図示しないがそれぞれ基準板が取り付けられており、
上記各擁壁コンクリートブロックW,W,Wはそれぞれ
その前壁部Wbの下端をこの基準板に当接させることで
ワーク搬入方向における位置決めがなされる。 【0027】また、これら各擁壁コンクリートブロック
W,W,Wの幅方向の位置決めは、後述する固定側サイ
ドマスキング手段Gの側面と可動側サイドマスキング手
段Hの側面によってそれぞれ行われる。この固定側サイ
ドマスキング手段Gと可動側サイドマスキング手段Hの
構造の詳細は後述するとして、これらによる上記擁壁コ
ンクリートブロックWの幅方向の位置決めに関する構成
のみを簡単に説明しておくと、上記固定側サイドマスキ
ング手段Gは上記ワーク載置手段Aの幅方向の一端側に
固定配置され、その内側の側面が位置決め面として機能
する。また、上記可動側サイドマスキング手段Hは、上
記ワーク載置手段Aの幅方向の他端側に左右方向に移動
可能に配置され、その内側の側面が位置決め面として機
能する。 【0028】従って、上記ワーク載置手段Aへの各擁壁
コンクリートブロックW,W,Wの載置作業に際して
は、先ず上記可動側サイドマスキング手段Hを幅方向外
側へ移動させて該可動側サイドマスキング手段Hと上記
固定側サイドマスキング手段Gとの間隔を3個の擁壁コ
ンクリートブロックW,W,Wの総幅よりも大きくして
おく。そして、先ず最初の擁壁コンクリートブロックW
をフォークリフト、天井クレーン等を利用してワーク搬
入方向から搬入し、その前壁部Wbの下端を上記基準板
に当接させるとともにその側面Wdを上記固定側サイド
マスキング手段Gの内側の側面に当接させて前後方向と
幅方向の双方の位置決めを行った状態で上記ワーク載置
手段A上に載置する。次に二番目の擁壁コンクリートブ
ロックWを搬入し、その前壁部Wbの下端を上記基準板
に、側面Wdを最初の擁壁コンクリートブロックWの側
面Wdに衝合させることで二方向の位置決めを行ってこ
れを載置する。最後の擁壁コンクリートブロックWも二
番目の擁壁コンクリートブロックWと同様にして載置す
る。しかる後、上記可動側サイドマスキング手段Hを幅
方向内側に移動させて三番目の擁壁コンクリートブロッ
クWの側面Wdに当接させた状態で固定する。以上で、
上記ワーク載置手段Aに対する各擁壁コンクリートブロ
ックW,W,Wの載置固定作業が完了する。 【0029】研掃材圧送手段B 研掃材圧送手段Bは、図1に示すように、コンプレッサ
ー1とエアドライヤー2とブラスト機3とエレベータ4
と研掃材選別回収機5と集塵ユニット6とを備えて構成
されている。そして、上記コンプレッサー1において発
生された加圧エアをエアドライヤー2において乾燥させ
た後、これをブラスト機3に供給し、該ブラスト機3に
おいて研掃材タンク(図示省略)から取り出される研掃
材を混合させた状態で研掃材圧送ホース7を通して該研
掃材を後述の研掃材投射ノズル18側に空圧送給してこ
れを擁壁コンクリートブロックWの表面Wcに向けて投
射する。また、研掃材の投射によって擁壁コンクリート
ブロックWの表面Wcから削り取られたコンクリート砕
片とダスト及び投射された研掃材は、バキュームホース
8を介しての真空吸引により研掃材選別回収機5側に捕
集され、該研掃材選別回収機5においては上記研掃材を
コンクリート砕片等から選別回収する。さらに、該研掃
材選別回収機5で回収された研掃材は、エレベータ4に
よりブラスト機3の研掃材タンクに供給され再使用に供
される。一方、研掃材選別回収機5で選別されたコンク
リート砕片とダストは集塵ユニット6に送られてここで
処理される。尚、上記研掃材圧送ホース7とバキューム
ホース8は、共に後述する研掃材投射ユニットCの移動
に追従する必要上、適度の可撓性をもつ素材で構成され
る。 【0030】研掃材投射ユニットC 研掃材投射ユニットCは、図2及び図3に示すように後
述する投射ユニット支持手段Dにより支持されて上記擁
壁コンクリートブロックWの表面Wcに沿って移動し該
表面Wcに所定のブラスト加工を行うためのものであっ
て、その具体的構造については以下に図4〜図6を参照
して説明する。 【0031】研掃材投射ユニットCは、図4〜図6に示
すように、鋼板で構成された略矩形状の筺体10を備え
ている。この筺体10は、その内部をバキューム室11
とするものであって、該バキューム室11の下部11a
は上記筺体10の底壁10dを下方へ膨出させることで
漏斗状に形成されているとともに該下部11aには上記
バキュームホース8の一端が接続されている。 【0032】上記筺体10の前後方向に対向する後壁1
0aと前壁10bのうち、後壁10aの上下方向略中央
部には、図5に示すように横方向に所定の長さをもって
延びる長穴開口12が形成されている。この長穴開口1
2には、上記研掃材圧送ホース7の一端が接続された一
対の研掃材投射ノズル18,18が、次述するノズルス
ライド機構20により上記長穴開口12の延設方向に沿
って往復動可能に取り付けられている。 【0033】上記ノズルスライド機構20は、所定幅の
板材を略コ字状に折曲してなるスライダー21を備えて
いる。このスライダー21は、その上端部を上記筺体1
0の上記後壁10aの上部両端にそれぞれ設けたブラケ
ット25,25間に跨がって取り付けられたガイドロッ
ド26により該筺体10の幅方向(即ち、上記長穴開口
12の延設方向)に移動可能に支持せしめるとともに、
その下端部はここに設けた4個の溝付きガイドローラー
23,23,・・を上記筺体10の後壁10aの下端部
に配置したガイド板22の両縁に係入させることで該筺
体10の幅方向にスライド可能に支持せしめている。 【0034】また、上記スライダー21の上記長穴開口
12に対応する部位の左右両側位置には、該スライダー
21に固定された連結棹24を介して左右一対の研掃材
投射ノズル18,18が所定間隔をもって平行に配置さ
れるとともに、該各研掃材投射ノズル18,18の先端
部はそれぞれ上記長穴開口12を通して上記筺体10の
バキューム室11内に突出せしめられている。尚、上記
一対の研掃材投射ノズル18,18が貫通配置された上
記長穴開口12には、これら各研掃材投射ノズル18,
18のスライド作用を阻害しないようにしてシール布材
13が取り付けられている。 【0035】さらに、上記ガイドロッド26の下側位置
には、上記左右一対のブラケット25,25に跨がって
ラック棹27が取り付けられるとともに、上記スライダ
ー21側にはこのラック棹27に噛合するピニオンギヤ
28が減速機29及びエアモーター30を介して取り付
けられている。 【0036】従って、上記一対の研掃材投射ノズル1
8,18は、上記エアモーター30によってピニオンギ
ヤ28を回転させて上記スライダー21を筺体10の幅
方向へスライドさせることでこれと一体的にスライドさ
れる。そして、上記エアモーター30の回転を、例えば
上記ガイドロッド26の左右両端側にそれぞれ配置され
上記スライダー21によってON-OFFされるリミットスイ
ッチ(図示省略)によって交互に切り替えることで上記
一対の研掃材投射ノズル18,18は一体的に所定のス
トロークSの範囲内で連続的に往復動せしめられるよう
になっている。 【0037】尚、ここでは、上記一対の研掃材投射ノズ
ル18,18を往復動させるための駆動手段としてエア
モーター30を採用しているが、この駆動手段は何ら限
定されるものではなく、例えばこれをロッドレスシリン
ダ等の他の駆動手段に置き換え得ることは勿論である。 【0038】一方、上記筺体10の前壁10bの上記長
穴開口12に対向する位置には、所定大きさをもつ矩形
状の投射開口14が形成されるとともに、該投射開口1
4の外側には該投射開口14の周囲を囲繞するようにし
てブラシ15が取り付けられている。そして、上記一対
の研掃材投射ノズル18,18から放射状に拡大しなが
ら投射される研掃材は、図4及び図6に鎖線図示するよ
うに上記投射開口14を通して前方へ吹き出される。 【0039】さらに、上記筺体10の天井壁10cに
は、小孔でなる二次エア導入孔17,17,・・が多数
形成されている。 【0040】投射ユニット支持手段D 投射ユニット支持手段Dは、上記研掃材投射ユニットC
を後述する投射ユニット昇降手段E側に支持せしめると
ともに必要に応じて該研掃材投射ユニットCを上記擁壁
コンクリートブロックWの表面Wcに接離させるための
ものであって、図2及び図3に示すように、次述する取
付ブラケット32とリンク機構31とを備えている。 【0041】上記取付ブラケット32は、帯板を矩形枠
状に折曲してなり、上記研掃材投射ユニットCにおける
上記筺体10の先端部分に、その上半部を上記筺体10
の天井壁10cと左右の側壁10e,10eの三者に固
着させるとともにその下半部を該筺体10の底壁10d
よりも下方へ大きく延出させた状態で、しかもその前縁
が上記筺体10の前壁10bと合致(図4参照)するよ
うにして取り付けられている。この取付ブラケット32
の上面側には左右一対の上側ガイドローラー33,33
が、また下面側には左右一対の下側ガイドローラー3
4,34が、それぞれ取り付けられている。これら各ガ
イドローラー33,34は、特許請求の範囲中のガイド
手段に該当するものであって、共にその転動方向の変更
が自在とされたキャスター式ローラーで構成されてい
る。この各ガイドローラー33,34、の上記筺体10
の前後方向に対する取付位置は、図2及び図4に示すよ
うに、該各上側ガイドローラー33,33及び下側ガイ
ドローラー34,34がそれぞれ上記擁壁コンクリート
ブロックWの表面Wcに当接した状態において上記筺体
10の前壁10bが上記表面Wcに対して所定間隔をも
って平行に対向し、且つ上記ブラシ15が適度に撓んで
上記表面Wcに押し付けられるような位置に設定されて
いる。 【0042】上記リンク機構31は第1リンクバー37
と第2リンクバー38と第3リンクバー39とで構成さ
れている。上記第1リンクバー37は、その中間位置を
後述の投射ユニット昇降手段Eの昇降台51から前方に
延出配置された上側支持台35に対して第1枢支ピン4
0により上下方向に揺動自在に支持されるとともに、そ
の一方の揺動端には上記昇降台51側に配置したエアシ
リンダ45が連結され、また他方の揺動端は上記研掃材
投射ユニットCの筺体10の前端に固定された上記取付
ブラケット32の中間位置に第3リンクバー39の一端
と共に同軸状に枢支されている。 【0043】上記第2リンクバー38は、その一端を上
記昇降台51から延出する下側支持台36に対して第3
枢支ピン42により揺動自在に枢支される一方、その他
端は上記第3リンクバー39の他端と共に第4枢支ピン
43により上記取付ブラケット32の下端側に枢支され
ている。そして、この上下一対の第1リンクバー37と
第2リンクバー38は平行リンクを構成し、それらの先
端に連結された上記第3リンクバー39を常時一定の姿
勢に保持するようになっている。 【0044】ところで、上記研掃材投射ユニットCの筺
体10に固着された取付ブラケット32は上述のように
上記第2枢支ピン41によって矢印f−g方向に回動自
在に支持されており、またこの第2枢支ピン41の位置
は上記研掃材投射ユニットCの重心位置よりも前方寄り
位置であるため、該研掃材投射ユニットCはその自重に
より常時上記第2枢支ピン41を中心に矢印g方向へ回
転モーメントを受ける。このため、上記第3リンクバー
39の下端と上記取付ブラケット32の下端とには相互
に係合可能なストッパー48,49がそれぞれ設けられ
ており、上記研掃材投射ユニットCに何ら外力が作用し
ていない場合にはこれら二つのストッパー48,49が
相互に係合することで該研掃材投射ユニットCの矢印g
方向への最大回動位置を規制するようになっている。ま
た、上記研掃材投射ユニットCは、上記エアシリンダ4
5の伸縮動作により上記第1リンクバー37が回動変位
することで矢印d−e方向に進退駆動されるようになっ
ている。具体的には、上記エアシリンダ45が伸長する
ことで上記研掃材投射ユニットCは矢印d方向へ後退し
て上記擁壁コンクリートブロックWの表面Wcから離間
し、上記エアシリンダ45が縮小することで上記研掃材
投射ユニットCは矢印e方向へ前進し上記表面Wcに接
近するものである。 【0045】尚、この投射ユニット支持手段Dは、図3
に示すように、上記研掃材投射ユニットCの左右両側に
それぞれ設けられている。 【0046】投射ユニット昇降手段E 投射ユニット昇降手段Eは、上記投射ユニット支持手段
Dを介して支持された上記研掃材投射ユニットCを該投
射ユニット支持手段Dとともに上下方向に昇降駆動させ
るためのものであって、図2及び図3に示すように、後
述の横行台車77上に立設配置された昇降支柱55と、
該昇降支柱55に沿って昇降駆動される昇降台51とを
備えて構成される。 【0047】上記昇降支柱55は、上記擁壁コンクリー
トブロックWの幅方向に所定間隔をもって鉛直に立設さ
れた左右一対の主柱56,56と、該各主柱56,56
の後方側にそれぞれ傾斜状に配置された左右一対の補助
柱57,57とで構成されている。 【0048】上記昇降台51は、上記昇降支柱55の左
右一対の主柱56,56の間に介装可能な幅寸法をもつ
枠状体であって、その前端の左右両側には上下方向に延
びる前端フレーム材52,52がそれぞれ設けられてい
る。そして、この左右の前端フレーム材52,52に
は、それぞれ上記投射ユニット支持手段D,Dをそれぞ
れ支持する上側支持台35と下側支持台36が取り付け
られている。 【0049】また、この昇降台51の上記前端フレーム
材52,52の上下両端部には、それぞれ外側に向けて
ガイドローラー53,53,・・が取り付けられてお
り、該各ガイドローラー53,53,・・をそれぞれ対
応する側の上記主柱56,56に沿って転動可能とする
ことで上記昇降台51が上記昇降支柱55に沿って上下
方向に昇降可能となっている。 【0050】さらに、上記前端フレーム材52,52の
上端部には、それぞれ二つの索端止め71,73が、ま
た下端部にはそれぞれ一つの索端止め72が取り付けら
れている。そして、前端フレーム材52の上端部に位置
する二つの索端止め71,71には左右一対のチェーン
68,68の一端がそれぞれ連結されるとともに、該一
対のチェーン68,68の他端は上記昇降支柱55の上
端に配置した回転軸61に軸着された左右一対の上側ス
プロケット63,63にそれぞれ掛け回された後、昇降
支柱55の下端側に引き出され、さらに後述の横行台車
77側に配置した左右一対の下側スプロケット64,6
4にそれぞれに掛け回された後、引き上げられて上記索
端止め72,72にそれぞれ連結されている。 【0051】また、上記左右一対の索端止め73,73
にその一端か連結された左右一対のチェーン69,69
の他端は、上記回転軸61に軸着された左右一対のスプ
ロケット65,65に掛け回された後、下方へ引き出さ
れてカウンターウェイト70,70にそれぞれ連結され
ている。さらに、上記回転軸61には駆動プーリー62
が軸着されており、この駆動プーリー62をモーター6
0によって回転駆動することで上記回転軸61が回転せ
しめられ、上記各上側スプロケット63,63とスプロ
ケット65,65とが同期回転される。従って、上記左
右一対のチェーン68,68により連結された上記昇降
台51は、上記上側スプロケット63,63が上記モー
ター60によって回転駆動されることで上下方向(矢印
h−i方向)に昇降駆動され、延いては上記研掃材投射
ユニットCが昇降駆動されることになる。 【0052】尚、この投射ユニット昇降手段Eによる上
記研掃材投射ユニットCの昇降範囲は、図2及び図3に
おいて符号C′で示す如く該研掃材投射ユニットCが最
高寸法の擁壁コンクリートブロックWの上端より上方側
へ退避した位置と、符号C″で示す如く上記研掃材投射
ユニットCが上記擁壁コンクリートブロックWの見切り
溝Wfより下方へ退避した位置の上下二位置間とされ
る。 【0053】また、上記研掃材投射ユニットCからその
後方へ延びる上記研掃材圧送ホース7とバキュームホー
ス8は、上記昇降台51において吊下支持され、該昇降
台51の昇降に伴ってこれと一体的に昇降する。 【0054】投射ユニット横行手段F 投射ユニット横行手段Fは、上記ワーク載置手段Aの前
方位置においてこれと平行に配置された基台75上に設
置された前後二本のレール76,46上に車輪78,7
8,・・を介して載置され且つモーター79によって該
各車輪78,78,・・を回転駆動するとで該レール7
6,76に沿って横行移動する横行台車77で構成され
ている。そして、この横行台車77上に上記昇降支柱5
5が立設固定されている。従って、この横行台車77が
横行することで、上記研掃材投射ユニットCは上記擁壁
コンクリートブロックWの幅方向に移動せしめられるこ
ととなる。 【0055】固定側サイドマスキング手段G及び可動側
サイドマスキング手段H 固定側サイドマスキング手段Gと可動側サイドマスキン
グ手段Hとは、上述のように擁壁コンクリートブロック
Wをワーク載置手段Aに載置する場合においてその載置
作業スペースの確保のために移動し得るかどうかという
点が異なるのみでその他の構成は全く同じであるため、
ここでは図2を参照して固定側サイドマスキング手段G
の構成のみ説明し、可動側サイドマスキング手段Hにつ
いては固定側サイドマスキング手段Gの説明を援用する
こととする。 【0056】上記固定側サイドマスキング手段Gは、図
1に示すように上記ワーク載置手段Aの幅方向の一端側
に固定配置されるものであって、その具体的構成は、図
2に示すように、複数の枠状のマスキングピース85〜
89を多段積みして構成されるものであって、加工対象
の擁壁コンクリートブロックWの高さ寸法に応じてこれ
ら各マスキングピース85〜89を選択使用する。ま
た、これら各マスキングピース85〜89の前面85a
〜89aにはそれぞれラバー材90が取り付けられてお
り、各マスキングピース85〜89を積み重ねて設置す
ることでこれらの各ラバー材90,90,・・が上下方
向に連続し、一枚のマスキング用ラバー材(図1参照)
を構成する。 【0057】上部マスキング手段I 上部マスキング手段Iは、上記擁壁コンクリートブロッ
クWの上端より上方位置において上記研掃材投射ユニッ
トCをマスキングするものであって、図2及び図3に示
すように、その前面にラバー材93を装着した矩形板状
の枠材94と、上記昇降支柱55の主柱56に対して着
脱自在に取り付けられる左右一対の固定ブラケット9
7,97にそれぞれその一端が連結されるとともにその
他端には上記枠材94の左右両側がそれぞれ連結された
上部リンクバー95と下部リンクバー96と、その伸縮
動によって上記上部リンクバー95を上下方向(矢印j
−k方向)に回動させるエアシリンダ98とを備えて構
成される。また、上記枠材94の下端には、上記横行台
車77の横行に伴って上記擁壁コンクリートブロックW
の上面We上を転動するガイドローラー99,99が取
り付けられている。 【0058】さらに、この上部マスキング手段Iは、上
記昇降支柱55に対する上記固定ブラケット97の取付
位置を上下方向に適宜選択することで、被加工面の高さ
寸法が種々異なる複数種類の擁壁コンクリートブロック
Wにも適用できるようになっている。 【0059】下部マスキング手段J 下部マスキング手段Jは、上記擁壁コンクリートブロッ
クWの上記見切り溝Wfよりも下側部分を上記研掃材投
射ユニットCに対してマスキングするためのものであっ
て、上記昇降支柱55の主柱56に設けた摺動支持部1
02を介して前後方向(矢印m−n方向)に摺動可能と
され且つエアシリンダ103の伸縮動によって進退駆動
される左右一対の進退桁101,101の先端に上記擁
壁コンクリートブロックWの見切り溝Wf内を転動する
ガイドローラー104,104を取り付けるとともに、
この左右一対の進退桁101,101の先端と該進退桁
101,101から下方に延出する左右一対の支持フレ
ーム105,105の先端との間にマスキング用のラバ
ー材106を取り付けて構成されている。 【0060】ショットブラスト装置Zの作動説明 上述の如く構成されたショットブラスト装置Zの作動に
ついての概略は既に説明した通りであり、従ってここで
は各構成要素のうち、重要なものについてのみ、実際の
ブラスト作業の作業手順に従って個別に説明する。 【0061】先ず、上記ワーク載置手段Aへの擁壁コン
クリートブロックWの載置作業であるが、この作業に際
しては上記横行台車77を上記ワーク載置手段Aの左右
一方の端部側に停止させる。また、上記エアシリンダ4
5を伸長させて上記研掃材投射ユニットCを矢印d方向
に後退させるとともに、該研掃材投射ユニットCを上記
投射ユニット昇降手段Eによってその昇降範囲の上下両
位置のいずれかに位置設定する。さらに、上記上部マス
キング手段Iを矢印j方向に上昇させるとともに、上記
下部マスキング手段Jを矢印m方向へ後退させる。かか
る状態の下で、上記擁壁コンクリートブロックWの載置
作業が行われる。 【0062】上記擁壁コンクリートブロックWのワーク
載置手段Aへの載置作業が完了すると、上記上部マスキ
ング手段Iを矢印k方向に降下させてそのガイドローラ
ー99,99を上記擁壁コンクリートブロックWの上面
We上に当接させて上記ラバー材93を所定のマスキン
グ位置にセットするとともに、上記下部マスキング手段
Jも矢印n方向へ前進させてそのガイドローラー10
4,104を上記擁壁コンクリートブロックWの見切り
溝Wfに当接させてそのラバー材106を所定のマスキ
ング位置にセットする。 【0063】しかる後、上記エアシリンダ45を縮小さ
せて上記研掃材投射ユニットCを矢印e方向へ前進させ
てその筺体10の前面に位置するブラシ15を上記擁壁
コンクリートブロックWの表面Wcに当接させる。この
場合、研掃材投射ユニットCに外力が作用しない状態
(即ち、研掃材投射ユニットCが擁壁コンクリートブロ
ックW側から離間し該研掃材投射ユニットCにエアシリ
ンダ45の作動力が作用しない状態)においては、上記
研掃材投射ユニットCはその自重モーメントによって第
2枢支ピン41を中心として矢印g方向に回動してお
り、従ってこの状態では下側ガイドローラー34,34
が最も前方に突出してこれが擁壁コンクリートブロック
Wの表面Wcに最も近接した状態となっている。この状
態から上記エアシリンダ45が縮小作動して研掃材投射
ユニットC全体が前方へ移動せしめられると、先ず最初
に上記筺体10の下側にある下側ガイドローラー34,
34が擁壁コンクリートブロックWの表面Wcに当接
し、さらに研掃材投射ユニットCがエアシリンダ45に
よって前方へ押し出されるにつれて該研掃材投射ユニッ
トCは上記下側ガイドローラー34,34を中心として
矢印f方向に回動し、最終的には筺体10の上側にある
上側ガイドローラー33,33が擁壁コンクリートブロ
ックWの表面Wcに当接することでその前進動が停止さ
れる。しかも、このエアシリンダ45の作動力による研
掃材投射ユニットCの上記表面Wc側への押し付け作用
は作業終了まで持続される。 【0064】この状態が図4に示す状態である。従っ
て、この状態では、上記各上側ガイドローラー33,3
3と下側ガイドローラー34.34とがともに擁壁コン
クリートブロックWの表面Wcに当接することで上記研
掃材投射ユニットCの筺体10(換言すれば、研掃材投
射ノズル18,18)と該表面Wcとの間隔が一定に保
持されるとともに、上記研掃材投射ノズル18の投射方
向は常に表面Wcに対して直交する方向に規定されるこ
とになる。しかも、このような研掃材投射ノズル18と
表面Wcとの相対関係は、上記研掃材投射ユニットCが
第2枢支ピン41を中心として回動自在に支持され且つ
該研掃材投射ユニットCを上記エアシリンダ45の作動
力によって表面Wc側に押し付ける構成によって達成さ
れるものであることから、この実施例のように上記表面
Wcが鉛直面に合致している場合のみならず、該表面W
cが鉛直面に対して前後方向に傾斜しているような場合
とか、該表面Wcが比較的小さな曲率をもつ湾曲面であ
る場合でも同様である。また、例えば上記表面Wc上に
局部的な凹凸があった場合には、該表面Wcに接してい
る上記ブラシ15が適度に撓み変形することでこれを吸
収するので上記筺体10そのものは回動変位せず、該凹
凸の存在に拘わらず上記の如き研掃材投射ノズル18と
表面Wcとの相対関係は維持されることになる。 【0065】次に、この状態で、上記研掃材投射ユニッ
トCの一対の研掃材投射ノズル18,18を所定のスト
ローク内で往復動させながら該各研掃材投射ノズル1
8,18から加圧エアとともに研掃材を上記擁壁コンク
リートブロックWの表面Wcに向けて投射してブラスト
加工作業を開始するとともに、所定速度で上記研掃材投
射ユニットCそのものを昇降駆動させ、投射された研掃
材によって表面Wcの表層部分のモルタル層を適度に削
り取って内部の化粧用骨材を適度に露出させる。 【0066】この研掃材投射ユニットCを昇降させての
研掃材の投射によって、上記表面Wc上には上記研掃材
投射ノズル18,18のストロークSにほぼ対応する幅
をもって上下方向に帯状にブラスト加工が施されること
になる。この場合、第1に、上記各研掃材投射ノズル1
8,18と擁壁コンクリートブロックWの表面Wcとの
相対関係(即ち、距離と投射方向との関係)が常時一定
に維持されることから、該表面Wcに対する加工程度が
可及的に均一化される。第2に、研掃材投射ノズル18
から投射される研掃材は、次第に放射状に広がりながら
進んで所定の投射面積をもって表面Wcに衝突するた
め、この投射面積の範囲内においては、投射軸線に近い
部分ほど研掃材が垂直状態で衝突するとともに研掃材投
射ノズル18との距離も短いため加工程度(即ち、ハツ
リ程度)が高くなり、該投射軸線からの距離によって加
工程度に比較的大きな差が生じる。従って、研掃材投射
ノズル18を往復動させることなく一定位置に固定した
ままこれを表面Wcに沿って昇降させると、昇降方向に
沿って帯状に延びるブラスト加工完了部分はその幅方向
の中央寄りほど大きく削りとられた状態となり、加工面
の均一化という点において極めて好ましくない結果とな
る。ところが、この実施例のように、上記研掃材投射ノ
ズル18,18を所定ストローク内で往復動させながら
これを昇降させると、研掃材が放射状に広がることに起
因する加工程度の不均一が可及的に解消され、帯状に延
びる加工部分の幅方向の両端部分には加工程度の低い部
分が生じるものの、全体的に加工程度が均一化される。 【0067】この二つの理由によって、擁壁コンクリー
トブロックWの表面Wcの全面に亙って均一的なブラス
ト加工が行われ、その加工表面の精度が良好となり、延
いては擁壁コンクリートブロックWの商品価値が向上す
るものである。 【0068】次に、研掃材投射ユニットCが昇降して上
記擁壁コンクリートブロックWの上端あるいは下端を通
過して上部マスキング手段Iあるいは下部マスキング手
段Jに達すると、その時点で上記研掃材投射ユニットC
の昇降を一旦停止させ、今度は横行台車77を横行させ
て擁壁コンクリートブロックWの幅方向におけるブラス
ト加工位置を横に所定量だけズラせ、再び研掃材投射ユ
ニットCを昇降させてブラスト加工を開始する。このよ
うな、研掃材投射ユニットCの昇降と横行とを順次繰り
返すことで擁壁コンクリートブロックWの表面Wcの全
面に対して万遍なく所定のブラスト加工が施されるもの
である。尚、この研掃材投射ユニットCの横行量、即
ち、先行する加工領域と後行する加工領域との重なり幅
を適度に設定することで、上述の如く研掃材投射ノズル
18から研掃材が放射状に広がりながら投射されること
に起因する不都合、即ち、帯状の加工部分における幅方
向両端部分に加工程度の低い部分が生じることが確実に
防止されるものである。 【0069】一方、上記研掃材投射ユニットCによって
ブラスト加工が行われる場合、上記筺体10の底部にバ
キュームホース8が接続されるとともに、上記投射開口
14の周囲には上記擁壁コンクリートブロックWの表面
Wcに当接するブラシ15が設けられているので、上記
研掃材投射ノズル18から上記表面Wcに向けて投射さ
れた研掃材と該研掃材により該表面Wcの表面から削り
取られたコンクリート砕片及びダストは上記ブラシ15
によって周辺への飛散が阻止されるとともにそれら自身
の自重によって筺体10の底部に落下集積され且つ該底
部からバキュームホース8を通して外部に吸引排出され
るため、該研掃材等のスムーズな排出と周辺の作業環境
の維持とが両立されるものである。 【0070】さらに、筺体10の投射開口14の周囲に
ブラシ15を設けたことで次のような利点が得られる。 【0071】第1に、例え擁壁コンクリートブロックW
の表面Wcから削り取られたコンクリート砕片が該表面
Wcから落下せずにそこに付着残留したとしても、研掃
材投射ユニットC自身が上記該表面Wcに沿って昇降あ
るいは横行することで上記コンクリート砕片は上記ブラ
シ15によって掃き落とされ、それだけ該コンクリート
砕片等の排出作用が確実ならしめられるものである。 【0072】第2に、上記バキュームホース8側の吸引
作用によって上記筺体10の天井面10cに設けた二次
エア導入孔17から二次エアがバキューム室11内に導
入されるが、これと同時に上記ブラシ15が通気性を有
するため該ブラシ15部分からも二次エアが吸入され
る。そして、このバキューム室11内に導入された二次
エアがそのまま上記バキュームホース8側へ吸引される
ことで上記筺体バキューム室11内に該バキュームホー
ス8側に指向する強い空気流れが生じ、この空気流れに
よって上記研掃材あるいはコンクリート砕片等の吸引排
出作用がさらに良好ならしめられるものである。また同
時に、この二次エアによって上記バキューム室11内の
真空度が適度に低下し該バキューム室11と上記被加工
面Wcとの間に作用する吸引作用が抑制されることで、
上記研掃材投射ユニットCの昇降あるいは横行が容易と
なり、研掃材投射ユニットCのスムーズな移動が実現さ
れるものである。
表面にブラスト加工を行うためのショットブラスト装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば大規模な宅地造成等の土木工事に
おいては擁壁工事が不可欠であるが、この場合、工事の
容易さ等の観点から、予め工場生産したコンクリート製
の擁壁ブロックを敷設する方法が多用される傾向があ
る。 【0003】この場合、擁壁ブロックはその機能からす
れば、強度性能さえ満足していれば例え施工状態におい
て外部に露出して衆目に晒される表面であってもこれを
コンクリートの打ち放し面のままにしておいても何ら問
題はない。 【0004】ところが、近年においては住環境の保全と
いう意識の高まりから、かかる擁壁ブロック等の土木資
材においてもその施工状態において外部に露出して衆目
に晒される面に意匠的要素を付加して該擁壁ブロックを
周辺環境に溶け込ませるという要求がある。 【0005】かかる要求に応える一つの方法として、擁
壁ブロックの製造時に種々の色合いをもつ化粧用骨材を
コンクリート中に混入させておき、擁壁ブロックの製造
後においてその表面にブラスト加工を施して表層の化粧
用骨材を擁壁ブロックの表面に適度に露出させて該表面
に意匠性を与える方法が考えられる。そして、かかる擁
壁ブロック等のコンクリート成型品に対するブラスト加
工に際しては、研掃材をモーターにより回転駆動される
インペラの遠心力を利用して投射するようにした機械式
のブラスト機を使用するのが従来一般的であった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、一般に擁壁
ブロック等のコンクリート成型品は大型であるためその
被加工面も大きく、従って研掃材の投射位置を順次移動
させながら作業を行う必要があるが、かかる場合におい
て従来のような機械式のブラスト機を使用すると、モー
ター等を含めた比較的大型のブラスト機そのものを作業
の進行に伴って移動させる必要があることから装置の構
造が複雑・大型化するという問題があり、特に作業能率
の向上を図るためにブラスト機を複数設けようとする場
合にはこの問題が顕著となるものであった。 【0007】また一方、製品の品質の均一化という点か
らは、被加工面に対する加工程度をその全域において可
及的に均一化する必要がある。かかる場合に問題となる
のが、被加工面に対する研掃材の投射角度と投射距離で
あり、被加工面に対するブラスト加工中にこれらを常時
一定に維持すること、しかもこれらが自動的に維持され
るようにすることが肝要であるが、かかる観点からの有
効な技術は未だ提案されていないのが現状である。 【0008】そこで本発明では、上述の如き従来の問題
点に鑑み、小型軽量且つ簡単な構造で、しかも被加工面
の全域において均一的な加工程度を容易に実現し得るよ
うにしたショットブラスト装置を提供せんとしてなされ
たものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明ではかかる課題を
解決するための具体的手段として次のような構成を採用
している。 【0010】即ち、コンクリート成型品たるワークWの
略平面状の被加工面Wcに対して研掃材を投射して該被
加工面Wcの表層に適度のハツリ作用を付与するショッ
トブラスト装置において、上記ワークWをその上記被加
工面Wcの面方向が上下方向に沿うようにして載置固定
するワーク載置手段Aと、粒状の研掃材を加圧エアに混
合させて空圧送給する研掃材圧送手段Bと、上記研掃材
圧送手段Bにより圧送される研掃材を加圧エアとともに
上記ワークWの被加工面Wcに投射する研掃材投射ノズ
ル18を備えた研掃材投射ユニットCと、上記研掃材投
射ユニットCをその上記研掃材投射ノズル18が上記被
加工面Wcに対して常時所定間隔をもって対向し且つこ
れに直交する投射方向を維持する如く支持する投射ユニ
ット支持手段Dと、上記研掃材投射ユニットCを上記ワ
ークWの被加工面Wcの面方向に沿って上下方向へ昇降
させる投射ユニット昇降手段Eと、上記研掃材投射ユニ
ットBを上記ワークWの被加工面Wcの面方向に沿って
左右方向へ横行させる投射ユニット横行手段Fとを備え
るとともに、上記投射ユニット支持手段Dを、上記研掃
材投射ユニットCを上記研掃材投射ノズル18の軸線を
傾斜させる方向へ揺動自在に支持し且つこれをアクチュ
エータ45の駆動力によって上記ワークWに接離する方
向へ進退変位させる如く作動するリンク機構31と、該
リンク機構31による上記研掃材投射ユニットCの前進
動に伴って上記ワークWの被加工面Wcに当接すること
で上記研掃材投射ノズル18を該被加工面Wcに直交さ
せた状態で該研掃材投射ノズル18と上記被加工面Wc
との間隔を所定寸法に規定するガイド手段33とを備え
て構成したことを特徴としている。 【0011】 【発明の作用・効果】本発明ではかかる構成とすること
により次のような作用・効果が得られる。 【0012】即ち、本発明にかかるショットブラスト装
置では、ワーク載置手段Aにその被加工面Wcの面方向
が上下方向に沿うようにして載置固定されたワークWの
上記被加工面Wcに対して、投射ユニット支持手段Dに
より支持された研掃材投射ユニットCをその研掃材投射
ノズル18が上記被加工面Wcに対して常時所定間隔を
もって対向し且つこれに直交する投射方向維持する如く
配置し、この状態で研掃材圧送手段Bにより圧送される
研掃材を加圧エアとともに上記研掃材投射ノズル18か
ら上記被加工面Wcに向けて投射し、該被加工面Wcの
表層にブラスト加工を施す。 【0013】この場合における作業の仕方としては二つ
の方法が選択できる。その一つは、上記研掃材投射ノズ
ル18による被加工面Wcへの研掃材の投射を投射ユニ
ット昇降手段Eによる上記研掃材投射ユニットCの昇降
駆動中に行う場合であり、かかる場合には上記被加工面
Wcの上端から下端、あるいは下端から上端への昇降完
了後に投射ユニット横行手段Fを作動させて被加工面に
対する研掃材の投射位置を横方向へ所定量だけズラせ、
しかる後、さらに研掃材投射ノズル18から研掃材を投
射させながら研掃材投射ユニットCを昇降させ、かかる
動作を順次繰り返すことで上記被加工面Wcの全面にブ
ラスト加工を施すものである。他の一つは、これとは逆
に、上記研掃材投射ノズル18による被加工面Wcへの
研掃材の投射を投射ユニット横行手段Fによる上記研掃
材投射ユニットCの横行駆動中に行う場合であり、かか
る場合には上記被加工面Wcの左端から右端、あるいは
右端から左端への横行完了後に投射ユニット昇降手段E
を作動させて被加工面に対する研掃材の投射位置を上下
方向へ所定量だけズラせ、しかる後、さらに研掃材投射
ノズル18から研掃材を投射させながら研掃材投射ユニ
ットCを横行させ、かかる動作を順次繰り返すことで上
記被加工面Wcの全面にブラスト加工を施すものであ
る。 【0014】このように、この発明にかかるショットブ
ラスト装置によれば、研掃材投射ユニットCの研掃材投
射ノズル18から研掃材を加圧エアとともに投射させな
がら該研掃材投射ユニットCをワークWの被加工面Wc
に沿って昇降あるいは横行させ、また昇降端あるいは横
行端で上記研掃材投射ユニットCを横行あるいは昇降さ
せて投射位置を順次ズラせることで被加工面Wcの全面
に対してブラスト加工を施すことができるものであり、
高い作業性の下でのブラスト加工が可能となり、延いて
は製品コストの低廉化にも寄与できるものである。 【0015】さらに、研掃材圧送手段Bから加圧エアに
より空圧送給される研掃材を研掃材投射ノズル18にお
いて加圧エアとともに被加工面に向けて投射する構成で
あるため、上記研掃材圧送手段Bを固定配置したまま上
記研掃材投射ノズル18が備えられた研掃材投射ユニッ
トCのみを投射ユニット昇降手段E及び投射ユニット横
行手段Fにより昇降あるいは横行駆動させればよく、例
えば従来の機械式のブラスト機を使用する場合に比し
て、被駆動部分が小型軽量である。この結果、装置全体
の小型軽量化あるいはモーター等の駆動手段の小容量化
が図れると共に、研掃材投射ノズル18の装着個数を増
やして投射範囲を拡大することで作業能率の向上を図る
ことも容易である。 【0016】一方、この発明にかかるショットブラスト
装置によれば、投射ユニット支持手段Dが、研掃材投射
ユニットCを研掃材投射ノズル18の軸線を傾斜させる
方向へ揺動自在に支持し且つこれをアクチュエータ45
の駆動力によってワークWに接離する方向へ進退変位さ
せる如く作動するリンク機構31と、該リンク機構31
による上記研掃材投射ユニットCの前進動に伴って上記
ワークWの被加工面Wcに当接することで上記研掃材投
射ノズル18を該被加工面Wcに直交させた状態で該研
掃材投射ノズル18と上記被加工面Wcとの間隔を所定
寸法に規定するガイド手段33とを備えているので、上
記リンク機構31を作動させて上記研掃材投射ユニット
Cを被加工面Wcに向けて前進させると、上記ガイド手
段33が該被加工面Wcに当接し、上記研掃材投射ノズ
ル18が該被加工面Wcに直交せしめられるとともに該
研掃材投射ノズル18と上記被加工面Wcとの間隔が所
定寸法に規定される。 【0017】従って、上記被加工面Wcの面方向が鉛直
面に合致している場合は勿論のこと、例えこれが鉛直面
に対して傾斜している場合でも、また多少湾曲した面で
あっても、上記研掃材投射ノズル18は常時上記被加工
面Wcに直交する方向に指向し且つ該被加工面Wcとの
間隔が一定に保持されることから、該被加工面の傾斜の
有無等に拘わらず該被加工面Wcの程度が均一化されワ
ークWの商品価値の向上につながるとともに、適用可能
なワークWの形状が多様化されショットブラスト装置の
汎用性が高められるものである。 【0018】 【実施例】以下、本願発明のショットブラスト装置を添
付図面に基づいて具体的に説明すると、図1には本願発
明の実施例にかかるショットブラスト装置Zの全体シス
テムを示している。このショットブラスト装置Zは、図
1に示すように、ワーク載置手段Aと研掃材圧送手段B
と研掃材投射ユニットCと投射ユニット支持手段Dと投
射ユニット昇降手段Eと投射ユニット横行手段Fと固定
側サイドマスキング手段Gと可動側サイドマスキング手
段Hと上部マスキング手段Iと下部マスキング手段Jと
を備えて構成され、図7に示す如き擁壁コンクリートブ
ロックWをワークとしてその一部の表面にブラスト加工
を施す装置である。このショットブラスト装置Zの各構
成要素の具体的構造及び作動等については後で詳述する
として、ここでは先ずワークである擁壁コンクリートブ
ロックWの構造等について図7を参照して説明する。 【0019】擁壁コンクリートブロックWの構造 上記擁壁コンクリートブロックWは、図7に示す如く略
直交状態に延出する底壁部Waと前壁部Wbとをもった
略L字状の断面形状を有するとともに、該前壁部Wbの
底部にはその幅方向に延びる見切り溝Wfが、また該見
切り溝Wfより上方位置には左右二つの排水孔Wg,W
gが、それぞれ形成されている。この擁壁コンクリート
ブロックWは、その施工状態においては上記前壁部Wb
の表面Wcのうち上記見切り溝Wfより上側寄りの部分
が擁壁外面として外部に露出するため、この露出する部
分に対して後述のショットブラスト装置Zによりブラス
ト加工を施してこれに所要の意匠性を付与しその付加価
値を高めるものである。そのため、この擁壁コンクリー
トブロックWにおいては、その製造過程において、上記
前壁部Wbの表面Wcに近い表層部分に種々の色合いを
もつ化粧用骨材を配合し、この表面Wcにブラスト加工
をすることで該表面Wcのモルタル層を適度にハツリ除
去して上記化粧用骨材を適度に点在露出させるようにし
ている(図1の「ブラスト加工後」の部分を参照)。 【0020】ブラスト加工方法の概略説明 後述のショットブラスト装置Zの説明の都合上、この擁
壁コンクリートブロックWの表面Wcに対するブラスト
加工方法について概略的に説明しておくと、この実施例
においては、3個の擁壁コンクリートブロックWを一度
にブラスト加工するように構成しており、そのために図
7に示すように、先ず3個の擁壁コンクリートブロック
W,W,Wをその側面Wd同士を衝合させた状態で幅方
向に並置し、該各擁壁コンクリートブロックW,W,W
の表面Wc,Wc,Wcが同一平面を形成する如くす
る。この状態で、並置方向両端に位置する擁壁コンクリ
ートブロックW,Wの外側の側面Wd,Wdの上下方向
全長に亙ってそれぞれ後述する固定側サイドマスキング
手段Gのラバー材90と可動側サイドマスキング手段H
のラバー材90とを、該ラバー材90の表面が上記擁壁
コンクリートブロックWの表面Wcと同一平面となるよ
うにそれぞれ密着配置する。また、上記各擁壁コンクリ
ートブロックWの上面We側には、後述する如く研掃材
投射ユニットCと一体的に横行する後述の上部マスキン
グ手段Iのラバー材93を、その表面が上記擁壁コンク
リートブロックWの表面Wcと同一平面となるように密
着配置する。さらに、上記各擁壁コンクリートブロック
Wの見切り溝Wf部分には、後述する如く研掃材投射ユ
ニットCと一体的に横行する後述の下部マスキング手段
Jのラバー材106を、その表面が上記見切り溝Wfの
上縁部分において上記表面Wcと同一平面となるように
密着配置する。 【0021】この状態で、後述の研掃材投射ユニットC
を上記擁壁コンクリートブロックWの表面Wcに接触さ
せ、研掃材圧送ホース7を通して加圧エアとともに圧送
される研掃材を後述する二本の研掃材投射ノズル18,
18からそれぞれ該表面Wcに投射して該表面Wcの表
層部分にブラスト加工を施す。この研掃材の投射によっ
て削り取られたコンクリート砕片とダスト及び投射され
た研掃材はバキュームホース8を通って吸引排出され
る。この場合、上記研掃材投射ユニットCを図7に投射
ユニット移動軌跡Lで示すように上下方向への昇降と横
方向への横行とを交互に繰り返えしてカギ型ジグザグ状
に移動させるとともに、常時上記研掃材投射ユニットC
の研掃材投射ノズル18,18を左右方向へ往復動させ
る。これにより上記研掃材投射ユニットCの昇降方向に
沿って上記各研掃材投射ノズル18,18の往復動の幅
に対応する範囲において上記表面Wcに対して均一的に
ブラスト加工が行われる。 【0022】尚、上記前壁部Wbの上下両端における研
掃材投射ユニットCの横行動作は、この上下両端におけ
る縁欠けと過度のハツリの防止及び上記バキュームホー
ス8の吸引作用を保持する意味から、該研掃材投射ユニ
ットCを上記ラバー材93及びラバー材106にそれぞ
れ対応させた状態で行う。また、同様の意味で、上記各
排水孔Wgには盲栓が取り付けられる。 【0023】さらに、この実施例においては上述のよう
に各擁壁コンクリートブロックWをその底壁部Waを下
側にして載置してブラスト加工を行うようにしている
が、この擁壁コンクリートブロックWの載置の仕方はこ
れに限定されるものではなく、例えば該擁壁コンクリー
トブロックWの側面Wdを下側にして載置することもで
きるものであり、この載置方法は加工対象となる擁壁コ
ンクリートブロックWの大きさ形状等の諸条件に対応し
て適宜選択し得るものである。 【0024】ショットブラスト装置Zの構造・作動等 以下、上述のようにして上記擁壁コンクリートブロック
Wの表面Wcにブラスト加工を施すためのショットブラ
スト装置Zの具体的構成等について詳述する。 【0025】上記ショットブラスト装置Zは、頭書の如
くワーク載置手段Aと研掃材圧送手段Bと研掃材投射ユ
ニットCと投射ユニット支持手段Dと投射ユニット昇降
手段Eと投射ユニット横行手段Fと固定側サイドマスキ
ング手段Gと可動側サイドマスキング手段Hと上部マス
キング手段Iと下部マスキング手段Jとを備えて構成さ
れている。以下、これら各構成要素についてそれぞれ個
別にその具体的構造等について説明する。 【0026】ワーク載置手段A ワーク載置手段Aは、加工対象たる3個の擁壁コンクリ
ートブロックWをそれぞれ所定の加工位置において載置
固定するためのものであって、図1及び図2に示すよう
に、所定間隔で並列配置された複数の桁材81,81,
・・を備えて構成され、この各桁材81,81,・・上
に3個の擁壁コンクリートブロックW,W,Wをその表
面Wcが同一平面を構成するように一列に揃えて載置さ
れる。この場合、上記各桁材81,81,・・の前端に
は図示しないがそれぞれ基準板が取り付けられており、
上記各擁壁コンクリートブロックW,W,Wはそれぞれ
その前壁部Wbの下端をこの基準板に当接させることで
ワーク搬入方向における位置決めがなされる。 【0027】また、これら各擁壁コンクリートブロック
W,W,Wの幅方向の位置決めは、後述する固定側サイ
ドマスキング手段Gの側面と可動側サイドマスキング手
段Hの側面によってそれぞれ行われる。この固定側サイ
ドマスキング手段Gと可動側サイドマスキング手段Hの
構造の詳細は後述するとして、これらによる上記擁壁コ
ンクリートブロックWの幅方向の位置決めに関する構成
のみを簡単に説明しておくと、上記固定側サイドマスキ
ング手段Gは上記ワーク載置手段Aの幅方向の一端側に
固定配置され、その内側の側面が位置決め面として機能
する。また、上記可動側サイドマスキング手段Hは、上
記ワーク載置手段Aの幅方向の他端側に左右方向に移動
可能に配置され、その内側の側面が位置決め面として機
能する。 【0028】従って、上記ワーク載置手段Aへの各擁壁
コンクリートブロックW,W,Wの載置作業に際して
は、先ず上記可動側サイドマスキング手段Hを幅方向外
側へ移動させて該可動側サイドマスキング手段Hと上記
固定側サイドマスキング手段Gとの間隔を3個の擁壁コ
ンクリートブロックW,W,Wの総幅よりも大きくして
おく。そして、先ず最初の擁壁コンクリートブロックW
をフォークリフト、天井クレーン等を利用してワーク搬
入方向から搬入し、その前壁部Wbの下端を上記基準板
に当接させるとともにその側面Wdを上記固定側サイド
マスキング手段Gの内側の側面に当接させて前後方向と
幅方向の双方の位置決めを行った状態で上記ワーク載置
手段A上に載置する。次に二番目の擁壁コンクリートブ
ロックWを搬入し、その前壁部Wbの下端を上記基準板
に、側面Wdを最初の擁壁コンクリートブロックWの側
面Wdに衝合させることで二方向の位置決めを行ってこ
れを載置する。最後の擁壁コンクリートブロックWも二
番目の擁壁コンクリートブロックWと同様にして載置す
る。しかる後、上記可動側サイドマスキング手段Hを幅
方向内側に移動させて三番目の擁壁コンクリートブロッ
クWの側面Wdに当接させた状態で固定する。以上で、
上記ワーク載置手段Aに対する各擁壁コンクリートブロ
ックW,W,Wの載置固定作業が完了する。 【0029】研掃材圧送手段B 研掃材圧送手段Bは、図1に示すように、コンプレッサ
ー1とエアドライヤー2とブラスト機3とエレベータ4
と研掃材選別回収機5と集塵ユニット6とを備えて構成
されている。そして、上記コンプレッサー1において発
生された加圧エアをエアドライヤー2において乾燥させ
た後、これをブラスト機3に供給し、該ブラスト機3に
おいて研掃材タンク(図示省略)から取り出される研掃
材を混合させた状態で研掃材圧送ホース7を通して該研
掃材を後述の研掃材投射ノズル18側に空圧送給してこ
れを擁壁コンクリートブロックWの表面Wcに向けて投
射する。また、研掃材の投射によって擁壁コンクリート
ブロックWの表面Wcから削り取られたコンクリート砕
片とダスト及び投射された研掃材は、バキュームホース
8を介しての真空吸引により研掃材選別回収機5側に捕
集され、該研掃材選別回収機5においては上記研掃材を
コンクリート砕片等から選別回収する。さらに、該研掃
材選別回収機5で回収された研掃材は、エレベータ4に
よりブラスト機3の研掃材タンクに供給され再使用に供
される。一方、研掃材選別回収機5で選別されたコンク
リート砕片とダストは集塵ユニット6に送られてここで
処理される。尚、上記研掃材圧送ホース7とバキューム
ホース8は、共に後述する研掃材投射ユニットCの移動
に追従する必要上、適度の可撓性をもつ素材で構成され
る。 【0030】研掃材投射ユニットC 研掃材投射ユニットCは、図2及び図3に示すように後
述する投射ユニット支持手段Dにより支持されて上記擁
壁コンクリートブロックWの表面Wcに沿って移動し該
表面Wcに所定のブラスト加工を行うためのものであっ
て、その具体的構造については以下に図4〜図6を参照
して説明する。 【0031】研掃材投射ユニットCは、図4〜図6に示
すように、鋼板で構成された略矩形状の筺体10を備え
ている。この筺体10は、その内部をバキューム室11
とするものであって、該バキューム室11の下部11a
は上記筺体10の底壁10dを下方へ膨出させることで
漏斗状に形成されているとともに該下部11aには上記
バキュームホース8の一端が接続されている。 【0032】上記筺体10の前後方向に対向する後壁1
0aと前壁10bのうち、後壁10aの上下方向略中央
部には、図5に示すように横方向に所定の長さをもって
延びる長穴開口12が形成されている。この長穴開口1
2には、上記研掃材圧送ホース7の一端が接続された一
対の研掃材投射ノズル18,18が、次述するノズルス
ライド機構20により上記長穴開口12の延設方向に沿
って往復動可能に取り付けられている。 【0033】上記ノズルスライド機構20は、所定幅の
板材を略コ字状に折曲してなるスライダー21を備えて
いる。このスライダー21は、その上端部を上記筺体1
0の上記後壁10aの上部両端にそれぞれ設けたブラケ
ット25,25間に跨がって取り付けられたガイドロッ
ド26により該筺体10の幅方向(即ち、上記長穴開口
12の延設方向)に移動可能に支持せしめるとともに、
その下端部はここに設けた4個の溝付きガイドローラー
23,23,・・を上記筺体10の後壁10aの下端部
に配置したガイド板22の両縁に係入させることで該筺
体10の幅方向にスライド可能に支持せしめている。 【0034】また、上記スライダー21の上記長穴開口
12に対応する部位の左右両側位置には、該スライダー
21に固定された連結棹24を介して左右一対の研掃材
投射ノズル18,18が所定間隔をもって平行に配置さ
れるとともに、該各研掃材投射ノズル18,18の先端
部はそれぞれ上記長穴開口12を通して上記筺体10の
バキューム室11内に突出せしめられている。尚、上記
一対の研掃材投射ノズル18,18が貫通配置された上
記長穴開口12には、これら各研掃材投射ノズル18,
18のスライド作用を阻害しないようにしてシール布材
13が取り付けられている。 【0035】さらに、上記ガイドロッド26の下側位置
には、上記左右一対のブラケット25,25に跨がって
ラック棹27が取り付けられるとともに、上記スライダ
ー21側にはこのラック棹27に噛合するピニオンギヤ
28が減速機29及びエアモーター30を介して取り付
けられている。 【0036】従って、上記一対の研掃材投射ノズル1
8,18は、上記エアモーター30によってピニオンギ
ヤ28を回転させて上記スライダー21を筺体10の幅
方向へスライドさせることでこれと一体的にスライドさ
れる。そして、上記エアモーター30の回転を、例えば
上記ガイドロッド26の左右両端側にそれぞれ配置され
上記スライダー21によってON-OFFされるリミットスイ
ッチ(図示省略)によって交互に切り替えることで上記
一対の研掃材投射ノズル18,18は一体的に所定のス
トロークSの範囲内で連続的に往復動せしめられるよう
になっている。 【0037】尚、ここでは、上記一対の研掃材投射ノズ
ル18,18を往復動させるための駆動手段としてエア
モーター30を採用しているが、この駆動手段は何ら限
定されるものではなく、例えばこれをロッドレスシリン
ダ等の他の駆動手段に置き換え得ることは勿論である。 【0038】一方、上記筺体10の前壁10bの上記長
穴開口12に対向する位置には、所定大きさをもつ矩形
状の投射開口14が形成されるとともに、該投射開口1
4の外側には該投射開口14の周囲を囲繞するようにし
てブラシ15が取り付けられている。そして、上記一対
の研掃材投射ノズル18,18から放射状に拡大しなが
ら投射される研掃材は、図4及び図6に鎖線図示するよ
うに上記投射開口14を通して前方へ吹き出される。 【0039】さらに、上記筺体10の天井壁10cに
は、小孔でなる二次エア導入孔17,17,・・が多数
形成されている。 【0040】投射ユニット支持手段D 投射ユニット支持手段Dは、上記研掃材投射ユニットC
を後述する投射ユニット昇降手段E側に支持せしめると
ともに必要に応じて該研掃材投射ユニットCを上記擁壁
コンクリートブロックWの表面Wcに接離させるための
ものであって、図2及び図3に示すように、次述する取
付ブラケット32とリンク機構31とを備えている。 【0041】上記取付ブラケット32は、帯板を矩形枠
状に折曲してなり、上記研掃材投射ユニットCにおける
上記筺体10の先端部分に、その上半部を上記筺体10
の天井壁10cと左右の側壁10e,10eの三者に固
着させるとともにその下半部を該筺体10の底壁10d
よりも下方へ大きく延出させた状態で、しかもその前縁
が上記筺体10の前壁10bと合致(図4参照)するよ
うにして取り付けられている。この取付ブラケット32
の上面側には左右一対の上側ガイドローラー33,33
が、また下面側には左右一対の下側ガイドローラー3
4,34が、それぞれ取り付けられている。これら各ガ
イドローラー33,34は、特許請求の範囲中のガイド
手段に該当するものであって、共にその転動方向の変更
が自在とされたキャスター式ローラーで構成されてい
る。この各ガイドローラー33,34、の上記筺体10
の前後方向に対する取付位置は、図2及び図4に示すよ
うに、該各上側ガイドローラー33,33及び下側ガイ
ドローラー34,34がそれぞれ上記擁壁コンクリート
ブロックWの表面Wcに当接した状態において上記筺体
10の前壁10bが上記表面Wcに対して所定間隔をも
って平行に対向し、且つ上記ブラシ15が適度に撓んで
上記表面Wcに押し付けられるような位置に設定されて
いる。 【0042】上記リンク機構31は第1リンクバー37
と第2リンクバー38と第3リンクバー39とで構成さ
れている。上記第1リンクバー37は、その中間位置を
後述の投射ユニット昇降手段Eの昇降台51から前方に
延出配置された上側支持台35に対して第1枢支ピン4
0により上下方向に揺動自在に支持されるとともに、そ
の一方の揺動端には上記昇降台51側に配置したエアシ
リンダ45が連結され、また他方の揺動端は上記研掃材
投射ユニットCの筺体10の前端に固定された上記取付
ブラケット32の中間位置に第3リンクバー39の一端
と共に同軸状に枢支されている。 【0043】上記第2リンクバー38は、その一端を上
記昇降台51から延出する下側支持台36に対して第3
枢支ピン42により揺動自在に枢支される一方、その他
端は上記第3リンクバー39の他端と共に第4枢支ピン
43により上記取付ブラケット32の下端側に枢支され
ている。そして、この上下一対の第1リンクバー37と
第2リンクバー38は平行リンクを構成し、それらの先
端に連結された上記第3リンクバー39を常時一定の姿
勢に保持するようになっている。 【0044】ところで、上記研掃材投射ユニットCの筺
体10に固着された取付ブラケット32は上述のように
上記第2枢支ピン41によって矢印f−g方向に回動自
在に支持されており、またこの第2枢支ピン41の位置
は上記研掃材投射ユニットCの重心位置よりも前方寄り
位置であるため、該研掃材投射ユニットCはその自重に
より常時上記第2枢支ピン41を中心に矢印g方向へ回
転モーメントを受ける。このため、上記第3リンクバー
39の下端と上記取付ブラケット32の下端とには相互
に係合可能なストッパー48,49がそれぞれ設けられ
ており、上記研掃材投射ユニットCに何ら外力が作用し
ていない場合にはこれら二つのストッパー48,49が
相互に係合することで該研掃材投射ユニットCの矢印g
方向への最大回動位置を規制するようになっている。ま
た、上記研掃材投射ユニットCは、上記エアシリンダ4
5の伸縮動作により上記第1リンクバー37が回動変位
することで矢印d−e方向に進退駆動されるようになっ
ている。具体的には、上記エアシリンダ45が伸長する
ことで上記研掃材投射ユニットCは矢印d方向へ後退し
て上記擁壁コンクリートブロックWの表面Wcから離間
し、上記エアシリンダ45が縮小することで上記研掃材
投射ユニットCは矢印e方向へ前進し上記表面Wcに接
近するものである。 【0045】尚、この投射ユニット支持手段Dは、図3
に示すように、上記研掃材投射ユニットCの左右両側に
それぞれ設けられている。 【0046】投射ユニット昇降手段E 投射ユニット昇降手段Eは、上記投射ユニット支持手段
Dを介して支持された上記研掃材投射ユニットCを該投
射ユニット支持手段Dとともに上下方向に昇降駆動させ
るためのものであって、図2及び図3に示すように、後
述の横行台車77上に立設配置された昇降支柱55と、
該昇降支柱55に沿って昇降駆動される昇降台51とを
備えて構成される。 【0047】上記昇降支柱55は、上記擁壁コンクリー
トブロックWの幅方向に所定間隔をもって鉛直に立設さ
れた左右一対の主柱56,56と、該各主柱56,56
の後方側にそれぞれ傾斜状に配置された左右一対の補助
柱57,57とで構成されている。 【0048】上記昇降台51は、上記昇降支柱55の左
右一対の主柱56,56の間に介装可能な幅寸法をもつ
枠状体であって、その前端の左右両側には上下方向に延
びる前端フレーム材52,52がそれぞれ設けられてい
る。そして、この左右の前端フレーム材52,52に
は、それぞれ上記投射ユニット支持手段D,Dをそれぞ
れ支持する上側支持台35と下側支持台36が取り付け
られている。 【0049】また、この昇降台51の上記前端フレーム
材52,52の上下両端部には、それぞれ外側に向けて
ガイドローラー53,53,・・が取り付けられてお
り、該各ガイドローラー53,53,・・をそれぞれ対
応する側の上記主柱56,56に沿って転動可能とする
ことで上記昇降台51が上記昇降支柱55に沿って上下
方向に昇降可能となっている。 【0050】さらに、上記前端フレーム材52,52の
上端部には、それぞれ二つの索端止め71,73が、ま
た下端部にはそれぞれ一つの索端止め72が取り付けら
れている。そして、前端フレーム材52の上端部に位置
する二つの索端止め71,71には左右一対のチェーン
68,68の一端がそれぞれ連結されるとともに、該一
対のチェーン68,68の他端は上記昇降支柱55の上
端に配置した回転軸61に軸着された左右一対の上側ス
プロケット63,63にそれぞれ掛け回された後、昇降
支柱55の下端側に引き出され、さらに後述の横行台車
77側に配置した左右一対の下側スプロケット64,6
4にそれぞれに掛け回された後、引き上げられて上記索
端止め72,72にそれぞれ連結されている。 【0051】また、上記左右一対の索端止め73,73
にその一端か連結された左右一対のチェーン69,69
の他端は、上記回転軸61に軸着された左右一対のスプ
ロケット65,65に掛け回された後、下方へ引き出さ
れてカウンターウェイト70,70にそれぞれ連結され
ている。さらに、上記回転軸61には駆動プーリー62
が軸着されており、この駆動プーリー62をモーター6
0によって回転駆動することで上記回転軸61が回転せ
しめられ、上記各上側スプロケット63,63とスプロ
ケット65,65とが同期回転される。従って、上記左
右一対のチェーン68,68により連結された上記昇降
台51は、上記上側スプロケット63,63が上記モー
ター60によって回転駆動されることで上下方向(矢印
h−i方向)に昇降駆動され、延いては上記研掃材投射
ユニットCが昇降駆動されることになる。 【0052】尚、この投射ユニット昇降手段Eによる上
記研掃材投射ユニットCの昇降範囲は、図2及び図3に
おいて符号C′で示す如く該研掃材投射ユニットCが最
高寸法の擁壁コンクリートブロックWの上端より上方側
へ退避した位置と、符号C″で示す如く上記研掃材投射
ユニットCが上記擁壁コンクリートブロックWの見切り
溝Wfより下方へ退避した位置の上下二位置間とされ
る。 【0053】また、上記研掃材投射ユニットCからその
後方へ延びる上記研掃材圧送ホース7とバキュームホー
ス8は、上記昇降台51において吊下支持され、該昇降
台51の昇降に伴ってこれと一体的に昇降する。 【0054】投射ユニット横行手段F 投射ユニット横行手段Fは、上記ワーク載置手段Aの前
方位置においてこれと平行に配置された基台75上に設
置された前後二本のレール76,46上に車輪78,7
8,・・を介して載置され且つモーター79によって該
各車輪78,78,・・を回転駆動するとで該レール7
6,76に沿って横行移動する横行台車77で構成され
ている。そして、この横行台車77上に上記昇降支柱5
5が立設固定されている。従って、この横行台車77が
横行することで、上記研掃材投射ユニットCは上記擁壁
コンクリートブロックWの幅方向に移動せしめられるこ
ととなる。 【0055】固定側サイドマスキング手段G及び可動側
サイドマスキング手段H 固定側サイドマスキング手段Gと可動側サイドマスキン
グ手段Hとは、上述のように擁壁コンクリートブロック
Wをワーク載置手段Aに載置する場合においてその載置
作業スペースの確保のために移動し得るかどうかという
点が異なるのみでその他の構成は全く同じであるため、
ここでは図2を参照して固定側サイドマスキング手段G
の構成のみ説明し、可動側サイドマスキング手段Hにつ
いては固定側サイドマスキング手段Gの説明を援用する
こととする。 【0056】上記固定側サイドマスキング手段Gは、図
1に示すように上記ワーク載置手段Aの幅方向の一端側
に固定配置されるものであって、その具体的構成は、図
2に示すように、複数の枠状のマスキングピース85〜
89を多段積みして構成されるものであって、加工対象
の擁壁コンクリートブロックWの高さ寸法に応じてこれ
ら各マスキングピース85〜89を選択使用する。ま
た、これら各マスキングピース85〜89の前面85a
〜89aにはそれぞれラバー材90が取り付けられてお
り、各マスキングピース85〜89を積み重ねて設置す
ることでこれらの各ラバー材90,90,・・が上下方
向に連続し、一枚のマスキング用ラバー材(図1参照)
を構成する。 【0057】上部マスキング手段I 上部マスキング手段Iは、上記擁壁コンクリートブロッ
クWの上端より上方位置において上記研掃材投射ユニッ
トCをマスキングするものであって、図2及び図3に示
すように、その前面にラバー材93を装着した矩形板状
の枠材94と、上記昇降支柱55の主柱56に対して着
脱自在に取り付けられる左右一対の固定ブラケット9
7,97にそれぞれその一端が連結されるとともにその
他端には上記枠材94の左右両側がそれぞれ連結された
上部リンクバー95と下部リンクバー96と、その伸縮
動によって上記上部リンクバー95を上下方向(矢印j
−k方向)に回動させるエアシリンダ98とを備えて構
成される。また、上記枠材94の下端には、上記横行台
車77の横行に伴って上記擁壁コンクリートブロックW
の上面We上を転動するガイドローラー99,99が取
り付けられている。 【0058】さらに、この上部マスキング手段Iは、上
記昇降支柱55に対する上記固定ブラケット97の取付
位置を上下方向に適宜選択することで、被加工面の高さ
寸法が種々異なる複数種類の擁壁コンクリートブロック
Wにも適用できるようになっている。 【0059】下部マスキング手段J 下部マスキング手段Jは、上記擁壁コンクリートブロッ
クWの上記見切り溝Wfよりも下側部分を上記研掃材投
射ユニットCに対してマスキングするためのものであっ
て、上記昇降支柱55の主柱56に設けた摺動支持部1
02を介して前後方向(矢印m−n方向)に摺動可能と
され且つエアシリンダ103の伸縮動によって進退駆動
される左右一対の進退桁101,101の先端に上記擁
壁コンクリートブロックWの見切り溝Wf内を転動する
ガイドローラー104,104を取り付けるとともに、
この左右一対の進退桁101,101の先端と該進退桁
101,101から下方に延出する左右一対の支持フレ
ーム105,105の先端との間にマスキング用のラバ
ー材106を取り付けて構成されている。 【0060】ショットブラスト装置Zの作動説明 上述の如く構成されたショットブラスト装置Zの作動に
ついての概略は既に説明した通りであり、従ってここで
は各構成要素のうち、重要なものについてのみ、実際の
ブラスト作業の作業手順に従って個別に説明する。 【0061】先ず、上記ワーク載置手段Aへの擁壁コン
クリートブロックWの載置作業であるが、この作業に際
しては上記横行台車77を上記ワーク載置手段Aの左右
一方の端部側に停止させる。また、上記エアシリンダ4
5を伸長させて上記研掃材投射ユニットCを矢印d方向
に後退させるとともに、該研掃材投射ユニットCを上記
投射ユニット昇降手段Eによってその昇降範囲の上下両
位置のいずれかに位置設定する。さらに、上記上部マス
キング手段Iを矢印j方向に上昇させるとともに、上記
下部マスキング手段Jを矢印m方向へ後退させる。かか
る状態の下で、上記擁壁コンクリートブロックWの載置
作業が行われる。 【0062】上記擁壁コンクリートブロックWのワーク
載置手段Aへの載置作業が完了すると、上記上部マスキ
ング手段Iを矢印k方向に降下させてそのガイドローラ
ー99,99を上記擁壁コンクリートブロックWの上面
We上に当接させて上記ラバー材93を所定のマスキン
グ位置にセットするとともに、上記下部マスキング手段
Jも矢印n方向へ前進させてそのガイドローラー10
4,104を上記擁壁コンクリートブロックWの見切り
溝Wfに当接させてそのラバー材106を所定のマスキ
ング位置にセットする。 【0063】しかる後、上記エアシリンダ45を縮小さ
せて上記研掃材投射ユニットCを矢印e方向へ前進させ
てその筺体10の前面に位置するブラシ15を上記擁壁
コンクリートブロックWの表面Wcに当接させる。この
場合、研掃材投射ユニットCに外力が作用しない状態
(即ち、研掃材投射ユニットCが擁壁コンクリートブロ
ックW側から離間し該研掃材投射ユニットCにエアシリ
ンダ45の作動力が作用しない状態)においては、上記
研掃材投射ユニットCはその自重モーメントによって第
2枢支ピン41を中心として矢印g方向に回動してお
り、従ってこの状態では下側ガイドローラー34,34
が最も前方に突出してこれが擁壁コンクリートブロック
Wの表面Wcに最も近接した状態となっている。この状
態から上記エアシリンダ45が縮小作動して研掃材投射
ユニットC全体が前方へ移動せしめられると、先ず最初
に上記筺体10の下側にある下側ガイドローラー34,
34が擁壁コンクリートブロックWの表面Wcに当接
し、さらに研掃材投射ユニットCがエアシリンダ45に
よって前方へ押し出されるにつれて該研掃材投射ユニッ
トCは上記下側ガイドローラー34,34を中心として
矢印f方向に回動し、最終的には筺体10の上側にある
上側ガイドローラー33,33が擁壁コンクリートブロ
ックWの表面Wcに当接することでその前進動が停止さ
れる。しかも、このエアシリンダ45の作動力による研
掃材投射ユニットCの上記表面Wc側への押し付け作用
は作業終了まで持続される。 【0064】この状態が図4に示す状態である。従っ
て、この状態では、上記各上側ガイドローラー33,3
3と下側ガイドローラー34.34とがともに擁壁コン
クリートブロックWの表面Wcに当接することで上記研
掃材投射ユニットCの筺体10(換言すれば、研掃材投
射ノズル18,18)と該表面Wcとの間隔が一定に保
持されるとともに、上記研掃材投射ノズル18の投射方
向は常に表面Wcに対して直交する方向に規定されるこ
とになる。しかも、このような研掃材投射ノズル18と
表面Wcとの相対関係は、上記研掃材投射ユニットCが
第2枢支ピン41を中心として回動自在に支持され且つ
該研掃材投射ユニットCを上記エアシリンダ45の作動
力によって表面Wc側に押し付ける構成によって達成さ
れるものであることから、この実施例のように上記表面
Wcが鉛直面に合致している場合のみならず、該表面W
cが鉛直面に対して前後方向に傾斜しているような場合
とか、該表面Wcが比較的小さな曲率をもつ湾曲面であ
る場合でも同様である。また、例えば上記表面Wc上に
局部的な凹凸があった場合には、該表面Wcに接してい
る上記ブラシ15が適度に撓み変形することでこれを吸
収するので上記筺体10そのものは回動変位せず、該凹
凸の存在に拘わらず上記の如き研掃材投射ノズル18と
表面Wcとの相対関係は維持されることになる。 【0065】次に、この状態で、上記研掃材投射ユニッ
トCの一対の研掃材投射ノズル18,18を所定のスト
ローク内で往復動させながら該各研掃材投射ノズル1
8,18から加圧エアとともに研掃材を上記擁壁コンク
リートブロックWの表面Wcに向けて投射してブラスト
加工作業を開始するとともに、所定速度で上記研掃材投
射ユニットCそのものを昇降駆動させ、投射された研掃
材によって表面Wcの表層部分のモルタル層を適度に削
り取って内部の化粧用骨材を適度に露出させる。 【0066】この研掃材投射ユニットCを昇降させての
研掃材の投射によって、上記表面Wc上には上記研掃材
投射ノズル18,18のストロークSにほぼ対応する幅
をもって上下方向に帯状にブラスト加工が施されること
になる。この場合、第1に、上記各研掃材投射ノズル1
8,18と擁壁コンクリートブロックWの表面Wcとの
相対関係(即ち、距離と投射方向との関係)が常時一定
に維持されることから、該表面Wcに対する加工程度が
可及的に均一化される。第2に、研掃材投射ノズル18
から投射される研掃材は、次第に放射状に広がりながら
進んで所定の投射面積をもって表面Wcに衝突するた
め、この投射面積の範囲内においては、投射軸線に近い
部分ほど研掃材が垂直状態で衝突するとともに研掃材投
射ノズル18との距離も短いため加工程度(即ち、ハツ
リ程度)が高くなり、該投射軸線からの距離によって加
工程度に比較的大きな差が生じる。従って、研掃材投射
ノズル18を往復動させることなく一定位置に固定した
ままこれを表面Wcに沿って昇降させると、昇降方向に
沿って帯状に延びるブラスト加工完了部分はその幅方向
の中央寄りほど大きく削りとられた状態となり、加工面
の均一化という点において極めて好ましくない結果とな
る。ところが、この実施例のように、上記研掃材投射ノ
ズル18,18を所定ストローク内で往復動させながら
これを昇降させると、研掃材が放射状に広がることに起
因する加工程度の不均一が可及的に解消され、帯状に延
びる加工部分の幅方向の両端部分には加工程度の低い部
分が生じるものの、全体的に加工程度が均一化される。 【0067】この二つの理由によって、擁壁コンクリー
トブロックWの表面Wcの全面に亙って均一的なブラス
ト加工が行われ、その加工表面の精度が良好となり、延
いては擁壁コンクリートブロックWの商品価値が向上す
るものである。 【0068】次に、研掃材投射ユニットCが昇降して上
記擁壁コンクリートブロックWの上端あるいは下端を通
過して上部マスキング手段Iあるいは下部マスキング手
段Jに達すると、その時点で上記研掃材投射ユニットC
の昇降を一旦停止させ、今度は横行台車77を横行させ
て擁壁コンクリートブロックWの幅方向におけるブラス
ト加工位置を横に所定量だけズラせ、再び研掃材投射ユ
ニットCを昇降させてブラスト加工を開始する。このよ
うな、研掃材投射ユニットCの昇降と横行とを順次繰り
返すことで擁壁コンクリートブロックWの表面Wcの全
面に対して万遍なく所定のブラスト加工が施されるもの
である。尚、この研掃材投射ユニットCの横行量、即
ち、先行する加工領域と後行する加工領域との重なり幅
を適度に設定することで、上述の如く研掃材投射ノズル
18から研掃材が放射状に広がりながら投射されること
に起因する不都合、即ち、帯状の加工部分における幅方
向両端部分に加工程度の低い部分が生じることが確実に
防止されるものである。 【0069】一方、上記研掃材投射ユニットCによって
ブラスト加工が行われる場合、上記筺体10の底部にバ
キュームホース8が接続されるとともに、上記投射開口
14の周囲には上記擁壁コンクリートブロックWの表面
Wcに当接するブラシ15が設けられているので、上記
研掃材投射ノズル18から上記表面Wcに向けて投射さ
れた研掃材と該研掃材により該表面Wcの表面から削り
取られたコンクリート砕片及びダストは上記ブラシ15
によって周辺への飛散が阻止されるとともにそれら自身
の自重によって筺体10の底部に落下集積され且つ該底
部からバキュームホース8を通して外部に吸引排出され
るため、該研掃材等のスムーズな排出と周辺の作業環境
の維持とが両立されるものである。 【0070】さらに、筺体10の投射開口14の周囲に
ブラシ15を設けたことで次のような利点が得られる。 【0071】第1に、例え擁壁コンクリートブロックW
の表面Wcから削り取られたコンクリート砕片が該表面
Wcから落下せずにそこに付着残留したとしても、研掃
材投射ユニットC自身が上記該表面Wcに沿って昇降あ
るいは横行することで上記コンクリート砕片は上記ブラ
シ15によって掃き落とされ、それだけ該コンクリート
砕片等の排出作用が確実ならしめられるものである。 【0072】第2に、上記バキュームホース8側の吸引
作用によって上記筺体10の天井面10cに設けた二次
エア導入孔17から二次エアがバキューム室11内に導
入されるが、これと同時に上記ブラシ15が通気性を有
するため該ブラシ15部分からも二次エアが吸入され
る。そして、このバキューム室11内に導入された二次
エアがそのまま上記バキュームホース8側へ吸引される
ことで上記筺体バキューム室11内に該バキュームホー
ス8側に指向する強い空気流れが生じ、この空気流れに
よって上記研掃材あるいはコンクリート砕片等の吸引排
出作用がさらに良好ならしめられるものである。また同
時に、この二次エアによって上記バキューム室11内の
真空度が適度に低下し該バキューム室11と上記被加工
面Wcとの間に作用する吸引作用が抑制されることで、
上記研掃材投射ユニットCの昇降あるいは横行が容易と
なり、研掃材投射ユニットCのスムーズな移動が実現さ
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかるショットブラスト装
置の全体システム図である。 【図2】図1に示したII-II拡大矢視図である。 【図3】図2のIII-III矢視図である。 【図4】図2に示した研掃材投射ユニットの具体的構造
を示す縦断面図である。 【図5】図4のV-V矢視図である。 【図6】図4のVI-VI矢視図である。 【図7】本願発明のショットブラスト装置を使用しての
ブラスト加工の作業方法説明図である。 【符号の説明】 1はコンプレッサー、2はエアドライヤー、3はブラス
ト機、4はエレベータ、5は研掃材選別回収機、6は集
塵ユニット、7は研掃材圧送ホース、8はバキュームホ
ース、10は筺体、11はバキューム室、12は長穴開
口、13はシール布材、14は投射開口、15はブラシ
1、17は二次エア導入孔、18は研掃材投射ノズル、
20はノズルスライド機構、21はスライダー、22は
ガイド板2、23はガイドローラー、24は連結棹、2
5はブラケット、26はガイドロッド、27はラック
棹、28はピニオンギヤ、29は減速機、30はエアモ
ーター、31はリンク機構、32は取付ブラケット、3
3は上側ガイドローラー、34は下側ガイドローラー、
35は上側支持台、36は下側支持台、37〜39はリ
ンクバー、40〜43は枢支ピン、45はエアシリン
ダ、48及び49はストッパー、51は昇降台、52は
前端フレーム材、53はガイドローラー、55は昇降支
柱、56は主柱、57は補助柱、60はモーター、61
は回転軸、62は駆動プーリー、63〜66はスプロケ
ット、68及び69はチェーン、70はカウンターウェ
イト、71〜73は索端止め、75は基台、76はレー
ル、77は横行台車、78は車輪、79はモーター、8
1は桁材、85〜89はマスキングピース、90及び9
3はラバー材、94は枠材、95は上部リンクバー、9
6は下部リンクバー、97は固定ブラケット、98はエ
アシリンダ、99はガイドローラー、101は進退桁、
102は摺動支持部、103はエアシリンダ、104は
ガイドローラー、105は支持フレーム、106はラバ
ー材、Aはワーク載置手段、Bは研掃材圧送手段、Cは
研掃材投射ユニット、Dは投射ユニット支持手段、Eは
投射ユニット昇降手段、Fは投射ユニット横行手段、G
は固定側サイドマスキング手段、Hは可動側サイドマス
キング手段、Iは上部マスキング手段、Jは下部マスキ
ング手段、Lは投射ユニット移動軌跡、Wは擁壁コンク
リートブロック(ワーク)、Zはショットブラスト装置
である。
置の全体システム図である。 【図2】図1に示したII-II拡大矢視図である。 【図3】図2のIII-III矢視図である。 【図4】図2に示した研掃材投射ユニットの具体的構造
を示す縦断面図である。 【図5】図4のV-V矢視図である。 【図6】図4のVI-VI矢視図である。 【図7】本願発明のショットブラスト装置を使用しての
ブラスト加工の作業方法説明図である。 【符号の説明】 1はコンプレッサー、2はエアドライヤー、3はブラス
ト機、4はエレベータ、5は研掃材選別回収機、6は集
塵ユニット、7は研掃材圧送ホース、8はバキュームホ
ース、10は筺体、11はバキューム室、12は長穴開
口、13はシール布材、14は投射開口、15はブラシ
1、17は二次エア導入孔、18は研掃材投射ノズル、
20はノズルスライド機構、21はスライダー、22は
ガイド板2、23はガイドローラー、24は連結棹、2
5はブラケット、26はガイドロッド、27はラック
棹、28はピニオンギヤ、29は減速機、30はエアモ
ーター、31はリンク機構、32は取付ブラケット、3
3は上側ガイドローラー、34は下側ガイドローラー、
35は上側支持台、36は下側支持台、37〜39はリ
ンクバー、40〜43は枢支ピン、45はエアシリン
ダ、48及び49はストッパー、51は昇降台、52は
前端フレーム材、53はガイドローラー、55は昇降支
柱、56は主柱、57は補助柱、60はモーター、61
は回転軸、62は駆動プーリー、63〜66はスプロケ
ット、68及び69はチェーン、70はカウンターウェ
イト、71〜73は索端止め、75は基台、76はレー
ル、77は横行台車、78は車輪、79はモーター、8
1は桁材、85〜89はマスキングピース、90及び9
3はラバー材、94は枠材、95は上部リンクバー、9
6は下部リンクバー、97は固定ブラケット、98はエ
アシリンダ、99はガイドローラー、101は進退桁、
102は摺動支持部、103はエアシリンダ、104は
ガイドローラー、105は支持フレーム、106はラバ
ー材、Aはワーク載置手段、Bは研掃材圧送手段、Cは
研掃材投射ユニット、Dは投射ユニット支持手段、Eは
投射ユニット昇降手段、Fは投射ユニット横行手段、G
は固定側サイドマスキング手段、Hは可動側サイドマス
キング手段、Iは上部マスキング手段、Jは下部マスキ
ング手段、Lは投射ユニット移動軌跡、Wは擁壁コンク
リートブロック(ワーク)、Zはショットブラスト装置
である。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B24C 3/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コンクリート成型品たるワーク(W)の
略平面状の被加工面(Wc)に対して研掃材を投射して
該被加工面(Wc)の表層に適度のハツリ作用を付与す
るショットブラスト装置であって、 上記ワーク(W)をその上記被加工面(Wc)の面方向
が上下方向に沿うようにして載置固定するワーク載置手
段(A)と、 粒状の研掃材を加圧エアに混合させて空圧送給する研掃
材圧送手段(B)と、 上記研掃材圧送手段(B)により圧送される研掃材を加
圧エアとともに上記ワーク(W)の被加工面(Wc)に
投射する研掃材投射ノズル(18)を備えた研掃材投射
ユニット(C)と、 上記研掃材投射ユニット(C)をその上記研掃材投射ノ
ズル(18)が上記被加工面(Wc)に対して常時所定
間隔をもって対向し且つこれに直交する投射方向を維持
する如く支持する投射ユニット支持手段(D)と、 上記研掃材投射ユニット(C)を上記ワーク(W)の被
加工面(Wc)の面方向に沿って上下方向へ昇降させる
投射ユニット昇降手段(E)と、 上記研掃材投射ユニット(B)を上記ワーク(W)の被
加工面(Wc)の面方向に沿って左右方向へ横行させる
投射ユニット横行手段(F)とを備えるとともに、 上記投射ユニット支持手段(D)が、上記研掃材投射ユ
ニット(C)を上記研掃材投射ノズル(18)の軸線を
傾斜させる方向へ揺動自在に支持し且つこれをアクチュ
エータ(45)の駆動力によって上記ワーク(W)に接
離する方向へ進退変位させる如く作動するリンク機構
(31)と、 該リンク機構(31)による上記研掃材投射ユニット
(C)の前進動に伴って上記ワーク(W)の被加工面
(Wc)に当接することで上記研掃材投射ノズル(1
8)を該被加工面(Wc)に直交させた状態で該研掃材
投射ノズル(18)と上記被加工面(Wc)との間隔を
所定寸法に規定するガイド手段(33)とを備えて構成
されている いることを特徴とするショットブラスト装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02162395A JP3401353B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ショットブラスト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02162395A JP3401353B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ショットブラスト装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08216024A JPH08216024A (ja) | 1996-08-27 |
| JP3401353B2 true JP3401353B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=12060199
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02162395A Expired - Fee Related JP3401353B2 (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ショットブラスト装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3401353B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA2242128A1 (en) * | 1998-06-29 | 1999-12-29 | Mmc Compliance Engineering, Inc. | Self-contained device for cleaning and coating hold surfaces in a bulk carrier |
| US8801499B2 (en) | 2009-04-21 | 2014-08-12 | Sharp Kabushiki Kaisha | Blasting apparatus and method for blast processing |
| JP2012096326A (ja) | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Sintokogio Ltd | エア式ショット処理装置 |
| JP6963229B2 (ja) * | 2016-10-14 | 2021-11-05 | 馬淵建設株式会社 | 壁面ハツリ装置、及び壁面ハツリ方法 |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP02162395A patent/JP3401353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08216024A (ja) | 1996-08-27 |
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