JP3402170B2 - 鍵盤装置 - Google Patents
鍵盤装置Info
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- JP3402170B2 JP3402170B2 JP36674897A JP36674897A JP3402170B2 JP 3402170 B2 JP3402170 B2 JP 3402170B2 JP 36674897 A JP36674897 A JP 36674897A JP 36674897 A JP36674897 A JP 36674897A JP 3402170 B2 JP3402170 B2 JP 3402170B2
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Description
な鍵盤装置に関し、特に押鍵位置による押鍵力の差異の
影響を排した鍵盤装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、アフタタッチ時(押鍵後)等の押
鍵力を検出し、これを楽音制御に用いるようにした鍵盤
装置が知られている。例えば特開平7−199946号
公報の装置では、押鍵操作によって鍵を支持するフレー
ムが揺動してその前部が変位するように構成し、フレー
ム前部の変位量が押鍵力に比例するという事実に基づ
き、フレーム前部の変位量を歪みゲージによって検出
し、押鍵力を把握するようにしている。しかも、この装
置では、押鍵当初(上限ストッパからの離鍵前)、押鍵
途中(鍵が上限ストッパ及び下限ストッパ間にあると
き)及び押鍵後(鍵が下限ストッパに当接した後)の全
てにおいて押鍵力を検出する全行程センシングを行うよ
うにしており、押鍵の各時期毎に検出した押鍵力に応じ
て音色、リバーブ、ビブラート等を制御するの多彩な楽
音制御を行うことが可能である。 【0003】また、従来、鍵オフ状態における押鍵力の
検出値を記憶しておき、これを鍵オン状態における押鍵
力から減算(キャンセル)することにより、鍵オン状態
における真の押鍵力を把握するようにした鍵盤装置も知
られている(特開平8−6556号公報)。この装置で
は、演奏者の意図に忠実な楽音制御が可能である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フレー
ムの変位量を検出することで押鍵力を検出するもの(フ
レーム前部の圧力等を検出するのも同様)では、鍵を揺
動させる機構やフレームを揺動させる機構の構成によっ
ては、押鍵途中の押鍵力を正確に検出することができな
い場合があった。 【0005】図4は、従来の鍵盤装置の構成の一例を示
す縦断面図である。同図では、押鍵動作に関係の無い部
分は省略されている。 【0006】この鍵盤装置は、鍵101の押鍵力を鍵盤
楽器本体の下ケース102に支持されたフレーム103
の変位量から検出するようにしたものである。フレーム
103は、部材103bに部材103a、103cを接
着して構成される。フレーム103は、突条支持部材1
04及びスプリング105によって支持され、支持部材
104の上端(点Q’)にて上下方向に揺動可能にされ
ている。下ケース102の前部にはフレーム103の変
位量を検出するためのフォトリフレクタ106が設けら
れている。また、フレーム103には鍵101の揺動の
上限位置及び下限位置をそれぞれ規制するための上限ス
トッパ107及び下限ストッパ108が取り付けられて
いる。さらに、フレーム103の第2部材103bには
鍵101を常に上方へ付勢するための鍵スプリング11
0が取り付けられている。 【0007】なお、スプリングの反力は一般にその伸縮
量に比例するが、鍵スプリング110は、ばね定数が小
さい値に設定され、大きい予圧をかけて(十分に縮めた
状態で)取り付けられるのが通常であるので、便宜上、
鍵スプリング110は押鍵時及び非押鍵時に略一定の反
力F3 ’を発生すると考えることができる。 【0008】鍵101には、両側壁の前部側の下面にL
字状のストッパ片101aが垂設されている。鍵101
の後端部101bには凹溝状の係止部101cが鍵10
1と一体に形成されている。鍵101は、係止部101
cがフレーム103の部材103bの後端部103b’
に係止され(点P’)、この係止部101cを支点とし
て上下方向に揺動自在にされている。 【0009】鍵101の長手方向における点P’及び点
Q’間の距離は所定値D’に設定され、鍵スプリング1
10及びスプリング105の点P’からの距離はそれぞ
れ所定値L3 ’及びL4 ’に設定されている。なお、通
常の押鍵位置は点P’から距離L’の位置(鍵101の
前端から約15mmの位置)である。 【0010】かかる構成において、鍵101は、押鍵前
には鍵スプリング110の付勢力により上限ストッパ1
07と当接しているが、鍵101をある力で押すと、下
限ストッパ108から離鍵し、やがて下限ストッパ10
8と当接する。フォトリフレクタ106は、押鍵当初
(上限ストッパ107からの離鍵前)、押鍵途中(鍵1
01が上限ストッパ107及び下限ストッパ108間に
あるとき)及び押鍵後(鍵101が下限ストッパ108
に当接した後)の全行程においてフレーム103の変位
量を検出可能である。 【0011】次に、離鍵した後の押鍵途中に鍵101が
静止する状態における力の釣り合いを考える。 【0012】図5は、押鍵途中で静止した鍵101及び
フレーム103に掛かる主な力を示す部分断面図であ
る。同図(a)に示すように、鍵101は、点P’から
距離L’の位置にて押鍵による下方への力F((g
f)、以下同様)を受け、点P’から距離L3 ’の位置
にて鍵スプリング110による上方への力F3 ’を受
け、さらに点P’にてフレーム103からの下方への反
力FP ’を受けている。 【0013】一方、フレーム103は、同図(b)に示
すように、点Q’にて支持部材104からの上方への反
力FQ ’を受け、点P’にて鍵101からの上方への反
力FP ’を受け、点P’から距離L3 ’の位置にて鍵ス
プリング110による下方への力F3 ’を受け、さらに
点P’から距離L4 ’の位置にてスプリング105によ
る上方への反力F4 ’を受けている。なお、スプリング
105の反力F4 ’は、フレーム103の前部の変位量
に略比例する。 【0014】まず、鍵101の上下方向の力の釣り合
い、及び点P’に関するモーメントの釣り合いから、下
記数式1、2が成立する。 【0015】 【数1】F’+FP ’=F3 ’ 【0016】 【数2】F’L’=F3 ’L3 ’ また、フレーム103の上下方向の力の釣り合い、及び
点P’に関するモーメントの釣り合いから、下記数式
3、4が成立する。 【0017】 【数3】F3 ’=F4 ’+FP ’+FQ ’ 【0018】 【数4】F4 ’L4 ’=F3 ’L3 ’+FQ D 上記数式1〜4から、スプリング105の反力F4 ’は
下記数式5により表される。 【0019】 【数5】 F4 ’=(F’L’+F’D’)/(L4 ’+D’) ここで、力F3 ’及び距離L3 ’が固定値であることか
ら、上記数式2により、値F’L’は一定である。この
値F’L’は鍵101が押鍵途中で静止するために必要
な点P’に関する下方(同図における反時計方向)のモ
ーメントであり、これをモーメントMk’と記すと、ス
プリング105の反力F4 ’は下記数式6により表され
る。 【0020】 【数6】 F4 ’=(Mk’+F’D’)/(L4 ’+D’) 次に、押鍵位置を変えた場合を考える。例えば、図4
(または図5)に示すように、点P’から距離L1 ’の
位置にて力F1 ’を受けた場合のスプリング105の反
力を「F4 ’(L1') 」、点P’から距離L2 ’の位置に
て力F2 ’を受けた場合のスプリング105の反力を
「F4 ’(L2') 」と記す。また、押鍵途中で鍵101が
静止した状態では、モーメントMk’は一定であり、M
k’=F’L’=F1 ’L1 ’=F2 ’L2 ’が成立す
る。従って、「F4 ’(L1') 」と「F4 ’(L2') 」との
差は下記数式7により表される。 【0021】 【数7】F4 ’(L1') −F4 ’(L2') =(F1 ’−F2
’)D’/(L4 ’+D’) ここで、F1 ’<F2 ’であり且つD=0ではないか
ら、結局次のことがいえる。 【0022】すなわち、押鍵途中で鍵が静止した状態で
は、モーメントMk’が一定であるから離鍵させるのに
必要な力F’は押鍵位置(距離Lの値)によって異な
る。そして、押鍵位置での力F’の大きさによってスプ
リング105の反力F4 ’に差異が生じ、そのためフレ
ーム103の前部位置が変化しフォトリフレクタ106
の検出値が影響を受ける。よって、押鍵途中において、
モーメントMk’大きさが同一であっても押鍵位置が異
なるとフォトリフレクタ106の検出値に差異を生じ
る。 【0023】このように、従来の鍵盤装置では、押鍵途
中の押鍵力が押鍵位置によって相違するため、例えば押
鍵後の検出値から押鍵途中の押鍵力を固定値として減算
して押鍵後の押鍵力を求めると、求めた押鍵後の押鍵力
が不正確なものとなる。また、押鍵途中の押鍵力を実際
に検出してこれを押鍵後の検出値から減算する場合で
も、フレームの支点位置と鍵の支点位置とのずれがある
ため正確な値は得られず、検出及び演算のための構成も
複雑化する。さらに、鍵を極端に後端側で押鍵した場合
は、あたかも押鍵後であるかのような変位がフレームに
生じ、検出値に誤差を生じ易い。 【0024】従って、押鍵途中の押鍵力に基づいて楽音
制御する場合はもとより、押鍵途中の押鍵力を減算等し
て押鍵初期や押鍵後の押鍵力を正確に把握し楽音制御を
する場合に、より適切な検出値を得る上で改善の余地が
あった。 【0025】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、押鍵力を正確に
且つ容易に把握することができ、楽音制御等をより適切
に行うことができる鍵盤装置を提供することにある。 【0026】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の鍵盤装置は、押鍵操作される鍵
と、前記鍵の揺動の上限位置を規制する上限ストッパ
と、前記鍵の揺動の下限位置を規制する下限ストッパ
と、前記鍵をその後端部の支点にて上下方向に揺動自在
に支持すると共に、鍵盤楽器本体に固定されたフレーム
支点を中心に上下方向に揺動可能にされたフレームと、
該フレームに設けられ前記鍵を上方に付勢する付勢手段
と、前記フレームの変位量を検出する検出手段とを備
え、前記フレームは、前記鍵が前記上限ストッパ及び前
記下限ストッパのいずれにも規制されない押鍵途中位置
で前記鍵から前記付勢手段及び前記鍵の後端部を介して
受ける力によって揺動するように構成され、前記フレー
ム支点及び前記鍵の後端部の支点の前記鍵の長手方向に
おける位置を一致させたことを特徴とする。 【0027】この構成により、押鍵すると、鍵が鍵後端
部の支点を中心に上限ストッパ部材及び下限ストッパ部
材間を揺動する。フレームは押鍵途中位置で前記鍵から
付勢手段及び前記鍵の後端部を介して受ける力によって
フレーム支点を中心に上下方向に揺動し、該フレームの
揺動による変位量が検出される。また、ある力で押鍵す
ると、前記鍵は押鍵途中で一定のモーメントにより静止
する。押鍵途中で前記鍵が静止した状態ではモーメント
が一定であるから、鍵の長手方向における押鍵位置が異
なると押鍵力は異なる。しかし、前記フレーム支点及び
前記鍵の後端部の支点の鍵長手方向における位置が一致
しているので、前記鍵の後端部を介して受ける力は、前
記フレーム支点に関して前記フレームに与えられるモー
メントに寄与しない。すなわち、押鍵位置の相違によっ
て前記鍵から前記フレームが受けるモーメントは影響を
受けない。よって、押鍵途中で鍵が静止した状態でのフ
レームの変位量を押鍵位置にかかわらず略一定にするこ
とができる。従って、例えば押鍵途中におけるフレーム
の変位量を固定値として減算して押鍵初期や押鍵後の押
鍵力を正確に且つ容易に把握することができ、楽音制御
等をより適切に行うことができる。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 【0029】図1は、本発明の一実施の形態に係る鍵盤
装置の構成の一例を示す縦断面図である。同図では、押
鍵動作に関係の無い部分は省略されている。 【0030】この鍵盤装置は、各鍵1の押鍵力を鍵盤楽
器本体の下ケース2に支持されたフレーム3の揺動によ
る変位量から検出するようにしたものである。鍵1は白
鍵を示し、黒鍵及び他の白鍵も同様に構成される。な
お、本鍵盤装置は、前述した従来の鍵盤装置(図4、図
5)において点P’と点Q’の鍵長手方向の位置を略一
致させた点が異なり、その他の構成は同様である。 【0031】図1において、フレーム3は、第1、第2
及び第3部材3a、3b及び3cから成り、第2部材3
bに第1部材3a及び第3部材3cを接着して構成され
る。フレーム3は、鍵1の並び方向に略全鍵幅に亘って
延びている。下ケース2の後部(同図右方)には、鍵1
の並び方向に亘って突条支持部材4が固着されている。
また、下ケース2の前部2aには、鍵1の並び方向に複
数個のスプリング5が並設されている。各スプリング5
は、上下端がフレーム3及び下ケース2に固着されてい
る。フレーム3は、支持部材4及びスプリング5によっ
て支持され、支持部材4の上端(点Q)(フレーム支
点)を中心に上下方向に揺動可能にされている。 【0032】下ケース2の前部2aにはフレーム3の変
位量を検出するためのフォトリフレクタ6(検出手段)
が設けられている。フォトリフレクタ6は、発光/受光
部6a及び反射板6bから構成される。発光/受光部6
aは、下ケース2のスプリング5より前方に取り付けら
れている。反射板6bは、弾性膨出部6cの下面に発光
/受光部6aに対向して取り付けられている。発光/受
光部6aは、発光ダイオードからなる発光素子とフォト
トランジスタからなる受光素子とが1組となって構成さ
れている。受光素子は受光した光量に応じた電流を発生
する。 【0033】発光素子が発光すると、発光/受光部6a
と反射板6bとの距離に応じた光量が受光素子に受光さ
れ、光量に応じて発生する電流値から、発光/受光部6
aと反射板6bとの距離を検出することができる。これ
により、フレーム3の変位量を検出することができる。 【0034】フォトリフレクタ6は、フレーム3の第3
部材3cの前部3c”の変位を常時検出する。すなわ
ち、押鍵当初(上限ストッパ7からの離鍵前)、押鍵途
中(鍵1が上限ストッパ7及び下限ストッパ8間にある
とき)及び押鍵後(鍵1が下限ストッパ8に当接した
後)の全行程においてフレーム3の変位量を検出する、
いわゆる全行程センシングが可能となっている。なお、
押鍵後にのみ、あるいは押鍵当初と押鍵後にのみセンシ
ングを行うようにしてもよい。 【0035】フレーム3にはフェルト製等の上限ストッ
パ7及び下限ストッパ8が取り付けられている。上限ス
トッパ7は第2部材3bの前端部3b”の下面に貼着さ
れ、下限ストッパ8は第3部材3cの底部3c’の上面
に貼着されている。各ストッパ7、8は、鍵1と当接し
て鍵1の揺動の上限位置及び下限位置をそれぞれ規制す
る。 【0036】フレーム3の第2部材3bの前端部3b”
には、キーガイド9が突設されている。キーガイド9
は、鍵1の上下方向の揺動時に鍵1の鍵並び方向への動
きを規制する。 【0037】フレーム3の第2部材3bには、鍵1を常
に上方に付勢するための鍵スプリング10(付勢手段)
が取り付けられている。鍵スプリング10は、各鍵1毎
に設けられ、上下端が鍵1及びフレーム3に固着されて
いる。なお、スプリングの反力は一般にその伸縮量に比
例するが、鍵スプリング10は、ばね定数が小さい値に
設定され、大きい予圧をかけて(十分に縮めた状態で)
取り付けられるのが通常であるので、便宜上、スプリン
グ1は押鍵時及び非押鍵時に略一定の反力F3を発生す
ると考えることができる。 【0038】フレーム3の第2部材3bにはさらに、鍵
スイッチ11が設けられている。鍵スイッチ11は、鍵
1の図示しないアクチュエータによって押鍵時に押下さ
れ、キーオン状態を検出する。 【0039】鍵1の後端部1bには凹溝状の係止部1c
が鍵1と一体に形成されている。鍵1は、係止部1cが
フレーム3の第2部材3bの後端部3b’に係止され
(点P)、この係止部1cを支点として上下方向に揺動
自在にされている。鍵1には、両側壁の前部よりの下面
にL字状のストッパ片1aが垂設されている。このスト
ッパ片1aが上述した上限ストッパ7及び下限ストッパ
8と当接して、鍵1の揺動範囲が規制される。 【0040】鍵1の揺動支点であるフレーム3の第2部
材3bの後端部3b’とフレーム3の揺動支点である支
持部材4の上端とは、鍵1の長手方向における位置が略
一致している。すなわち、鍵1の長手方向における点P
及び点Q間の距離は略0mmに設定されている。この設
定によって、図3で後述する理由により押鍵途中で鍵1
が静止した状態でのフレーム3の変位量(前部3c”の
変位量)を略一定にすることができる。また、鍵スプリ
ング1及びスプリング5の点Pからの距離はそれぞれ所
定値L3 及びL4 に設定されている。なお、通常の押鍵
位置は点Pから前方に距離Lの位置(鍵1の前端から約
15mmの位置)である。 【0041】本実施の形態では省略したが、公知の手法
により、フォトリフレクタ6で検出した押鍵力を、楽音
制御信号に変換し楽音制御を行う制御手段に入力して、
押鍵の各時期毎に検出した押鍵力に応じて各種の多彩な
楽音制御を行うことが可能である。例えば、押鍵初期の
検出値によって音色の明暗を制御したり、押鍵後の検出
値によってリバーブの深さを制御したりすることができ
る。本実施の形態では、押鍵初期や押鍵後の押鍵力を求
める際、これらの実際の検出値から押鍵途中の押鍵力を
検出値ではなく固定値として減算して押鍵初期や押鍵後
の真の押鍵力を得ることができる。 【0042】図2は、押鍵途中の状態を示す断面図であ
る。鍵1は、押鍵前には上限ストッパ7と当接している
が(図1)、鍵1をある力(通常の押鍵位置で約55g
f)で押すと、上限ストッパ7から離鍵し(図2)、や
がて下限ストッパ8と当接する(不図示)。フレーム3
は、主に鍵1の後端部1bの係止部1c及び鍵スプリン
グ10を介して鍵1から常に力を受けるほか、スプリン
グ5を介して下ケース2から常に力を受ける。このほ
か、フレーム3は、押鍵当初には上限ストッパ7からも
力を受け、押鍵後には下限ストッパ8からも力を受ける
が、押鍵途中には各ストッパ7、8からは力を受けな
い。 【0043】図3は、押鍵途中で静止した鍵1及びフレ
ーム3に掛かる主な力を示す部分断面図である。同図
(a)に示すように、鍵1は、点Pから距離Lの位置に
て押鍵による下方への力F((gf)、以下同様)を受
け、点Pから距離L3 の位置にて鍵スプリング10によ
る上方への力F3 を受け、さらに点Pにてフレーム3か
らの下方への反力FP を受けている。 【0044】一方、フレーム3は、同図(b)に示すよ
うに、点Qにて支持部材4からの上方への反力FQ を受
け、点Pにて鍵1からの上方への反力FP を受け、点P
から距離L3 の位置にて鍵スプリング1による下方への
力F3 を受け、さらに点Pから距離L4 の位置にてスプ
リング5による上方への反力F4 を受けている。なお、
スプリング5の反力F4 は、フレーム3の前部3c”の
変位量に略比例する。 【0045】まず、鍵1の上下方向の力の釣り合い、及
び点Pに関するモーメントの釣り合いから、下記数式
8、9が成立する。 【0046】 【数8】F+FP =F3 【0047】 【数9】FL=F3 L3 また、フレーム3の上下方向の力の釣り合い、及び点P
に関するモーメントの釣り合いから、下記数式10、1
1が成立する。 【0048】 【数10】F3 =F4 +FP +FQ 【0049】 【数11】F4 L4 =F3 L3 上記数式8〜11から、スプリング5の反力F4 は下記
数式12により表される。 【0050】 【数12】F4 =FL/L4 ここで、力F3 及び距離L3 が固定値であることから、
上記数式9により、値FLは一定である。この値FLは
鍵1が押鍵途中で静止するために必要な点Pに関する下
方(同図における反時計方向)のモーメントであり、こ
れをモーメントMkと記すと、スプリング5の反力F4
は下記数式13により表される。 【0051】 【数13】F4 =Mk/L4 なお、上記数式12、13は、上記数式5、6における
D’に「0」を代入することによっても容易に導き出す
ことができる。 【0052】上記数式13から判るように、押鍵途中で
鍵1が静止した状態では、スプリング5の反力F4 は常
に一定である。すなわち、モーメントMkが一定である
から離鍵させるのに必要な力Fは押鍵位置(距離Lの
値)によって異なるが、従来の鍵盤装置と異なり押鍵位
置での力Fの大きさによってスプリング5の反力F4 に
は差異を生じない。これは、フレーム3が受ける点Qに
関するモーメントが押鍵位置の相違によって影響を受け
ないことを意味する。従って、フレーム3の前部3c”
の変位すなわちフォトリフレクタ6の検出値も押鍵位置
によって影響を受けない。よって、押鍵途中における押
鍵力を押鍵位置にかかわらず一定化することができる。 【0053】本実施の形態によれば、鍵1の揺動支点
(点P)とフレーム3の揺動支点(点Q)との、鍵1の
長手方向における位置を略一致させたので、押鍵途中で
鍵1が静止した状態でのフレーム3の変位量を略一定化
することができる。従って、押鍵途中における押鍵力を
固定値(F4 )として減算することにより、押鍵当初や
押鍵後の真の押鍵力を正確に且つ容易に把握することが
できる。また、極端に後端部を押鍵した場合でも検出値
に誤差を生じにくい。よって、押鍵途中の押鍵力に基づ
いて、あるいは押鍵途中の押鍵力を減算等し押鍵初期や
押鍵後の押鍵力を正確に把握して、楽音制御をより適切
に行うことができる。 【0054】なお、本実施の形態では、フレーム3の変
位量の検出手段としてフォトリフレクタ6を用いたが、
これに限るものでなく、変位量を検出可能なものであれ
ばよい。例えば、押圧力で抵抗値が変化する素子で構成
された押圧力センサを用いるようにしてもよい。また、
フレーム3を点Qを固定支点とした可撓性のある片持ち
梁として構成する場合は、フレーム3の点Qよりやや前
方に歪みゲージを設け、該ゲージによりフレーム3の変
位量を検出するようにしてもよい。なお、フォトリフレ
クタ6等の変位検出手段は各鍵毎に対応して設けるよう
にしてもよい。 【0055】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る鍵盤装置によれば、押鍵操作される鍵と、前記鍵
の揺動の上限位置を規制する上限ストッパと、前記鍵の
揺動の下限位置を規制する下限ストッパと、前記鍵をそ
の後端部の支点にて上下方向に揺動自在に支持すると共
に、鍵盤楽器本体に固定されたフレーム支点を中心に上
下方向に揺動可能にされたフレームと、該フレームに設
けられ前記鍵を上方に付勢する付勢手段と、前記フレー
ムの変位量を検出する検出手段とを備え、前記フレーム
は、前記鍵が前記上限ストッパ及び前記下限ストッパの
いずれにも規制されない押鍵途中位置で前記鍵から前記
付勢手段及び前記鍵の後端部を介して受ける力によって
揺動するように構成され、前記フレーム支点及び前記鍵
の後端部の支点の前記鍵の長手方向における位置を一致
させたので、押鍵途中で鍵が静止した状態でのフレーム
の変位量を押鍵位置にかかわらず略一定にすることがで
きる。従って、例えば押鍵途中におけるフレームの変位
量を固定値として減算して押鍵初期や押鍵後の押鍵力を
正確に且つ容易に把握することができ、楽音制御等をよ
り適切に行うことができる。
例を示す縦断面図である。 【図2】押鍵途中の状態を示す断面図である。 【図3】押鍵途中で静止した鍵1及びフレーム3に掛か
る主な力を示す部分断面図である。 【図4】従来の鍵盤装置の構成の一例を示す縦断面図で
ある。 【図5】従来の鍵盤装置における押鍵途中で静止した鍵
101及びフレーム103に掛かる主な力を示す部分断
面図である。 【符号の説明】 1 鍵 1a ストッパ片 1b 後端部 1c 係止部 2 下ケース 2a 前部 3 フレーム 3a 第1部材 3b 第2部材 3b” 前端部 3c 第3部材 3c”前部 4 支持部材 Q 支持部材の上端(フレーム支点) 5 スプリング 6 フォトリフレクタ(検出手段) 7 上限ストッパ 8 下限ストッパ 10 鍵スプリング(付勢手段)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 押鍵操作される鍵と、 前記鍵の揺動の上限位置を規制する上限ストッパと、 前記鍵の揺動の下限位置を規制する下限ストッパと、 前記鍵をその後端部の支点にて上下方向に揺動自在に支
持すると共に、鍵盤楽器本体に固定されたフレーム支点
を中心に上下方向に揺動可能にされたフレームと、 該フレームに設けられ前記鍵を上方に付勢する付勢手段
と、 前記フレームの変位量を検出する検出手段とを備え、 前記フレームは、前記鍵が前記上限ストッパ及び前記下
限ストッパのいずれにも規制されない押鍵途中位置で前
記鍵から前記付勢手段及び前記鍵の後端部を介して受け
る力によって揺動するように構成され、 前記フレーム支点及び前記鍵の後端部の支点の前記鍵の
長手方向における位置を一致させたことを特徴とする鍵
盤装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36674897A JP3402170B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 鍵盤装置 |
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| JP36674897A JP3402170B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 鍵盤装置 |
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1997
- 1997-12-26 JP JP36674897A patent/JP3402170B2/ja not_active Expired - Fee Related
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