JP3406825B2 - ロ−ディング機構及び磁気テープ装置 - Google Patents

ロ−ディング機構及び磁気テープ装置

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JP3406825B2
JP3406825B2 JP02557598A JP2557598A JP3406825B2 JP 3406825 B2 JP3406825 B2 JP 3406825B2 JP 02557598 A JP02557598 A JP 02557598A JP 2557598 A JP2557598 A JP 2557598A JP 3406825 B2 JP3406825 B2 JP 3406825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カートリッジが内
部に投入されるキャリアをアンロード位置とロード位置
との間で移動させるローディング機構、並びに、このロ
ーディング機構を有する磁気テープ装置に関する。
【0002】近年、ダウンサイジングや省スペース化
が、多くの電気製品の必要条件となっており、コンピュ
ータのバックアップサブシステムとして大きな市場を持
つ磁気テープ装置に対しても、その要望が強くなってい
る。
【0003】例えば、カートリッジの自動交換機能を持
つライブラリ装置において、データのリード/ライトを
行う磁気テープ装置を小型化できれば、その分、カート
リッジの収納スペースが増大し、ライブラリ装置として
の記憶(処理)容量も増大することになる。又、小型化
を目指す過程での部品点数の削減は、コストの低減にも
つながることになる。
【0004】
【従来の技術】従来の磁気テープ装置は、特に、その内
部のローディング機構が複雑であった。図8は従来のロ
ーディング機構の一例を示す正面側の斜視図、図9は図
8に示したローディング機構の背面側の斜視図である。
尚、図8と図9とは、動作説明の便宜上、異なる作動状
態を示している。
【0005】これらの図において、底板10の側端部に
は、一対の側板11が立設されている。この例では、左
右の側板11は、天板12と一体に形成されている。各
側板11には、水平方向及び垂直方向の長穴からなるL
字形のガイド溝11a,11bが共に穿設されている。
【0006】底板10,側板11及び天板12で囲まれ
た空間内に、カートリッジが内部に挿入されるキャリア
13が配置され、このキャリア13の側部には、ガイド
溝11a,11bに係合するように、シャフト14,1
5が突設されている。これらシャフト14,15はガイ
ド溝11a,11bに案内されて移動するもので、これ
により、キャリア13がアンロード位置とロード位置と
の間で移動することになる。
【0007】各側板11の外側には、回転アーム20が
ピン21を用いて回転可能に設けられている。更に、各
回転アーム20には、バッファ機構を構成するために、
補助アーム22がピン23を用いて回転可能に枢着さ
れ、且つ、補助アーム22・回転アーム20間に係止さ
れたテンションスプリング24により、そのアーム部2
2aが回転アーム20のアーム部20a側に近づくよう
に付勢されている。
【0008】ここで、補助アーム22は、中間部分がピ
ン21に当接した位置で回転規制されており、この当接
状態においては、そのアーム部22aと回転アーム20
のアーム部20aとの間に、スリット(長穴)が形成さ
れている。
【0009】シャフト14は、このスリットに遊嵌さ
れ、回転アーム20の回転に伴って押圧され、ガイド溝
11aに沿って移動するようになっている。シャフト1
5は、シャフト14とキャリア13の側部を介して連結
されているため、シャフト14の移動につれて、ガイド
溝11bに沿って移動することになる。
【0010】又、側板11間にて回動可能に支持された
伝達シャフト26の両端には、歯車27が連結され、こ
の歯車27が各回転アーム20の基端部に設けたギヤ部
20cと噛合している。これにより、両方の回転アーム
20は同期して回転することになる。
【0011】一方の側板11には、補助板30が一定の
間隔を空けて設けられており、この補助板30に外側か
ら、正転及び逆転が可能なローディングモータ31が取
り付けられている。又、補助板30と側板と11との間
には、ローディングモータ31の出力軸に取り付けられ
た歯車32を含む多くの歯車からなる減速歯車列33が
設けられている。これにより、ローディングモータ31
の出力軸の回転が減速され、回転アーム20に伝達され
ることになる。
【0012】次に、上記従来例の作動を説明する。ま
ず、キャリア13がアンロード位置にあるとき、シャフ
ト14,15はそれぞれガイド溝11a,11bの水平
部の手前側に係合している(図9の状態)。このアンロ
ード位置にあるキャリア13へカートリッジをセットす
ると、ローディングモータ31が駆動される。
【0013】ローディングモータ31の回転は、減速歯
車列33等を介して、高トルクの低速回転運動となって
回転アーム20に伝達され、回転アーム20がピン21
を中心に回転する。これにより、キャリア13がガイド
溝11aに沿って最初は奥に水平移動し、その後、下降
する。
【0014】キャリア13が下降し、ロード位置に到達
すると(図8の状態)、キャリア13内のカートリッジ
は、ロード状態となる。磁気テープに対してデータのリ
ード/ライトがなされると、今度は先程とは逆方向にロ
ーディングモータ31が回転する。この逆方向の回転に
より、キャリア13は上昇し、その後、前方に出てく
る。
【0015】ここで、キャリア13のアンロード位置や
ロード位置での停止は、通常、キャリア13が目標位置
に到達したことを検出し、ローディングモータ31を停
止させることにより行う。しかし、ローディングモータ
31は高速で回転しているため、停止命令を受けてもす
ぐには停止できない。このため、オーバーランが生じる
ことになるが、このオーバーラン期間中にキャリア13
の移動を許すと、キャリア13を正確な位置に停止させ
ることができなくなる。
【0016】そこで、キャリア13の移動を物理的に阻
止し、強制的に停止させることになる。従来例におい
て、キャリア13をロード位置に向けて移動させている
場合、補助アーム22がシャフト14を押動している。
そして、キャリア13が目標位置に到達して強制停止し
た後におけるローディングモータ31のオーバーラン時
では、補助アーム22も停止することになる。しかし、
回転アーム20は、テンションスプリング24の引張力
に抗して、回転を続けることができるため、機構部分に
過負荷や衝撃を与える事態を避けることができる。
【0017】尚、この従来例において、アンロード位置
への移動時での過負荷や衝撃の回避構造は、示されてい
ない。又、過負荷や衝撃の回避構造を減速歯車列33内
に組み込んだ従来例もある。この従来例では、回転アー
ム20に伝達するトルクを一定以下に抑えるように、あ
る値以上のトルクがかかると滑って空回りをするスリッ
プ機構(クラッチ機構)を力の伝達路に設けている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の機構では、ロー
ディングモータ31の高速回転をキャリア13の低速移
動に変換するのに、減速歯車列33を用いているため、
多くの歯車等の構成部品を用いることになり、スペース
的にも大きくならざるを得ない。まして、機構部分に過
負荷や衝撃を与える事態を避けるために、前述のバッフ
ァ機構やスリップ機構を設けると、機構が一層複雑にな
ると共に、大型化する。
【0019】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、簡単な構成で、機構部分に過負荷や
衝撃を与える事態を確実に避けることができるローディ
ング機構を実現することにある。
【0020】本発明の他の目的は、構成が簡単で、小型
化・省スペース化が可能なローディング機構及び磁気テ
ープ装置を実現することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カートリッジが内部に挿入されるキャリアと、前記
キャリアの両側に配置され、前記キャリアがアンロード
位置とロード位置との間で移動する際の軌道となるガイ
ド溝と、前記ガイド溝に係合するように前記キャリアの
側部に突設され、前記ガイド溝に案内されて移動するシ
ャフトと、ロ−ディングモータにより回転駆動されるカ
ムを前記キャリアの少なくとも一方の側方に有し、この
カムの回転により、前記シャフトを前記ガイド溝に沿っ
て移動させ、前記キャリアをアンロード位置又はロード
位置に到達させるカム機構であって、前記カムが、前記
キャリアがアンロード位置及びロード位置に到達後も、
前記キャリアの到達位置を保ちながら、その回転を続行
できるようなカム形状を有するカム機構と、から構成さ
れたことを特徴とするものである。
【0022】この発明において、キャリアはカム機構に
より駆動され、ガイド溝に沿って、アンロード位置とロ
ード位置との間で移動する。キャリアが目標位置に到達
した後のローディングモータのオーバーラン期間中であ
っても、カムは、そのカム形状によって、キャリアの到
達位置を保ちながら、自由に回転を続行できる。このた
め、機構部分に過負荷や衝撃を与える事態を確実に避け
ることができる。しかも、これを実現する構成も簡単で
ある。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明のカム機構を具体化したものである。即ち、前記
カムとして前記キャリアの一方の側方に設けられたカム
ギヤであって、そのカム溝として、大径の円弧状溝部と
小径の円弧状溝部と前記大径及び小径の円弧状溝部をつ
なぐ連通溝部とが形成されたカムギヤと、前記キャリア
の両側に、同期して回転するように設けられ、半径方向
に延びた長穴には、前記シャフトが係合された一対の回
転アームと、前記カムギヤと対向する前記回転アーム
に、前記カムギヤのカム溝に係合するように突設され、
前記カム溝に案内されて移動するピンと、から前記カム
機構が構成され、前記ピンが前記カム溝の大径又は小径
の円弧状溝部と係合したときの前記キャリアの位置を、
アンロード位置又はロード位置とすることを特徴とする
ものである。
【0024】この発明では、過負荷や衝撃を避けるため
のカム溝の機能と駆動力を伝達するための歯車の機能と
を併せ持つカムギヤを用いているので、請求項1に記載
の発明に比べて、一層の構成部品の削減を実現でき、よ
り小型化・省スペース化が可能になる。
【0025】請求項3に記載の発明も、請求項1に記載
の発明のカム機構を具体化したものである。即ち、前記
カム機構は、前記カムとして前記キャリアの両側に設け
られたカムギヤであって、そのカム溝として、大径の円
弧状溝部と小径の円弧状溝部と前記大径及び小径の円弧
状溝部をつなぐ連通溝部とが形成され、このカム溝と対
向する前記シャフトがこのカム溝に係合されたカムギヤ
を有し、前記カム溝に係合した前記シャフトが前記カム
溝の大径又は小径の円弧状溝部と係合したときの前記キ
ャリアの位置を、アンロード位置又はロード位置とする
ことを特徴とするものである。
【0026】この発明でも、過負荷や衝撃を避けるため
のカム溝の機能と駆動力を伝達するための歯車の機能と
を併せ持つカムギヤを用いているので、請求項1に記載
の発明に比べて、一層の構成部品の削減を実現でき、よ
り小型化・省スペース化が可能になる。なお、この発明
では、カムギヤが必ず二つ必要になるが、回転アームが
不要になるので、構成は簡単である。
【0027】請求項4に記載の発明は、請求項2又は
記載の発明において、前記カムギヤのカム溝における
連通溝部が、渦巻状に形成されたことを特徴とするもの
である。このように構成すれば、キャリアの動きを円滑
にできる。
【0028】請求項5に記載の発明は、磁気テープ装置
に関するもので、磁気テープに対してデータのリード/
ライトを行う磁気ヘッドと、カートリッジが内部に投入
されたキャリアをローディングモータの駆動力でアンロ
ード位置とロード位置との間で移動させるローディング
機構であって、請求項1〜4の何れかに記載したローデ
ィング機構と、ロード位置にあるキャリア内のカートリ
ッジから磁気テープを引き出して、前記磁気ヘッドに接
触させると共に、マシンリールモータに装着するスレッ
ダ機構と、前記ローディング機構内のカム機構のカムに
設けられ、前記キャリアがアンロード位置にあるかロー
ド位置にあるかによってその位置が変わるフラグと、前
記フラグを検出することにより前記キャリアがアンロー
ド位置にあるかロード位置にあるかを検出するセンサ
と、からなり、前記キャリアをロード位置又はアンロー
ド位置に向けて移動させるに際して、前記キャリアが目
標位置に到達したことを前記センサが検出すると、前記
ローディングモータの停止動作に入ることを特徴とする
ものである。
【0029】この発明では、請求項1〜4の何れかに記
載したローディング機構を用いることから、構成が簡単
で、小型化・省スペース化が可能な磁気テープ装置を実
現することができる。
【0030】
【実施の形態】(第1の形態例)本発明に係るロ−ディ
ング機構における実施の形態例を第1図及び第2図を用
いて説明する。図1は本発明のローディング機構の形態
例を示す正面側の斜視図、図2は図1に示したローディ
ング機構の背面側の斜視図である。尚、図1と図2と
は、動作説明の便宜上、異なる作動状態を示している。
【0031】本形態例においても、従来例と同様に、底
板40の側端部に、一対の側板41が立設されている。
又、左右の側板41は、天板42と一体に形成されてい
る。各側板41には、水平方向及び垂直方向の長穴から
なるL字形のガイド溝41a,41bが共に穿設されて
いる。
【0032】底板40,側板41及び天板42で囲まれ
た空間内に、カートリッジが内部に挿入されるキャリア
43が配置され、このキャリア43の側部には、ガイド
溝41a,41bに係合するように、シャフト44,4
5が突設されている。これらシャフト44,45は、ガ
イド溝41a,41bに案内されて移動するもので、こ
れにより、キャリア43がアンロード位置とロード位置
との間で移動することになる。
【0033】各側板41の外側には、回転アーム50が
ピン49を用いて回転可能に設けられている。この回転
アーム50のアーム部50aには、半径方向に延びた長
穴50bが形成されている。シャフト44は、この長穴
50bに遊嵌されており、回転アーム50の回転に伴っ
て押圧され、ガイド溝41aに沿って移動するようにな
っている。シャフト45は、シャフト44とキャリア4
3の側部を介して連結されているため、シャフト44の
移動につれて、ガイド溝41bに沿って移動することに
なる。
【0034】又、側板41間にて回動可能に支持された
伝達シャフト46の両端には、歯車47が連結され、こ
の歯車47が各回転アーム50の基端部に設けたギヤ部
50cと噛合している。これにより、左右の回転アーム
50は同期して回転することになる。
【0035】図1における左側の側板41には、補助板
60が一定の間隔を空けて設けられており、この補助板
60に、外側から、正転及び逆転が可能なローディング
モータ61が取り付けられ、更に、ローディングモータ
61の出力軸に、歯車62が取り付けられている。又、
側板41と補助板60との間に位置するカムギヤ51
は、補助板60に回転可能に取り付けられている。この
カムギヤ51は、その回転により、シャフト44をガイ
ド溝41aに沿って移動させるものである。
【0036】図3及び図4を用いて、カムギヤ51とそ
の周辺の構成を詳細に説明する。尚、図3はカムギヤ及
びその周辺の構成を示す斜視図、図4はカムギヤのカム
溝周辺の正面図である。これら図から明らかなように、
カムギヤ51には、そのカム溝52として、溝外周の半
径がRaで長さがLaの大径の円弧状溝部52aと、溝
外周の半径がRbで長さがLbの小径の円弧状溝部52
bと、大径及び小径の円弧状溝部52a,52bをつな
ぐ渦巻状の長さLcの連通溝部52cとが形成されてい
る。又、カムギヤ51の外周部にはギヤ部51aが設け
られており、このギヤ部51aは歯車62と噛合してい
る。
【0037】カムギヤ51の補助板60への取り付け
は、ピン53によって行われている。具体的には、補助
板60にピン53を植設し、このピン53にカムギヤ5
1を回転自在に嵌合させ、Eリングで抜け止めしてい
る。
【0038】カム溝52と対向する位置にある左側の回
転アーム50には、図3に示すように、カム溝52に係
合するピン54が突設されている。本形態例では、ピン
54がカム溝52に案内されて円滑に移動できるよう
に、ピン54の先端部にベアリング54aを設けてい
る。
【0039】図2中のフラグ65はカムギヤ51に設け
られ、キャリア43がアンロード位置にあるかロード位
置にあるかによってその位置が変わるものである。セン
サ66,67、フラグ65を検出することにより、キャ
リア43がアンロード位置にあるかロード位置にあるか
を検出するものである。
【0040】次に、上記形態例の作動を説明する。ま
ず、キャリア43がアンロード位置にあるとき、シャフ
ト44,45はそれぞれガイド溝41a,41bの水平
部の手前側(カートリッジの挿入口側)に係合してい
る。又、ピン54はカム溝52の大径の円弧状溝部52
aと係合している(図5の状態)。
【0041】このアンロード位置にあるキャリア43へ
カートリッジをセットすると、ローディングモータ61
が駆動される。ローディングモータ61の出力軸の回転
は、歯車62を介して、カムギヤ51に伝達される。こ
れにより、カム溝52の連通溝部52cがピン54と係
合することになり、ピン54がカム溝52の内側へ移動
して回転アーム50の回転が始まる。即ち、回転アーム
50がピン49を中心にして、図1の右側方から見て時
計回り方向に回転する。この結果、キャリア43がガイ
ド溝41aに沿って最初は奥に水平移動し(図2の状
態)、その後、下降する。
【0042】ピン54が小径の円弧状溝部52bと係合
するまで、キャリア43が下降すると、キャリア43が
ロード位置に到達したことになり、そこで、キャリア4
3は停止し、キャリア43内のカートリッジはロード状
態となる(図1,図3及び図4の状態)。磁気テープに
対してデータのリード/ライトがなされると、今度は先
程とは逆方向にローディングモータ61が回転する。こ
の逆方向の回転により、キャリア43は上昇し、その
後、前方に出てくる。
【0043】ここで、キャリア43のアンロード位置や
ロード位置での停止は、通常、キャリア43がアンロー
ド位置やロード位置に到達したことをセンサ66,67
で検出し、ローディングモータ61を停止させることに
より行う。
【0044】ところで、ローディングモータ61は高速
で回転しているため、停止命令を受けてもすぐには停止
できない。このため、オーバーランが生じ、カムギヤ5
1もしばらく回転することになるが、本形態例では、こ
のオーバーラン期間中、ピン54は、大径又は小径の円
弧状溝部52a,52bとだけ摺接する。この大径又は
小径の円弧状溝部52a,52bは半径が一定である。
よって、オーバーラン期間中にピン54が移動すること
はなく、回転アーム50も回転しない。
【0045】言い換えれば、カムギヤ51は、キャリア
43がアンロード位置及びロード位置に到達後のオーバ
ーラン時にも回転を続けることができ、このときキャリ
ア43の到達位置を保ちながら回転を続けるため、機構
部分に過負荷や衝撃を与える事態を避けることができ
る。
【0046】しかも、カムギヤ51と回転アーム50と
ピン54とからなるカム機構を用い、減速歯車列を用い
ないために、構成も簡単である。又、カムギヤ51は、
過負荷や衝撃を避けるためのカム溝の機能と駆動力を伝
達するための歯車の機能とを併せ持つので、構成部品の
削減を実現でき、より小型化・省スペース化が可能にな
る。更に、カムギヤ51のカム溝52における連通溝部
52cが、渦巻状に形成されているので、キャリア43
の動きを円滑にできる。
【0047】(第2の形態例)本形態例は、第1の形態
例におけるカム機構の構造を変えて、回転アーム50を
用いないようにしたもので、形態例1における符号を用
いて説明すれば、次のような構成を有するものである。
【0048】即ち、カムギヤ51をキャリア43の両側
に設け、各カムギヤ51に、そのカム溝として、大径の
円弧状溝部52aと小径の円弧状溝部52bと大径及び
小径の円弧状溝部52a,52bをつなぐ連通溝部52
cとを面対称に形成し、各カム溝52と対向する左右の
シャフト44をこのカム溝52に係合させている。
【0049】そして、カム溝52に係合したシャフト4
4がカム溝52の大径又は小径の円弧状溝部52a,5
2bと係合したときのキャリア43の位置を、アンロー
ド位置又はロード位置としている。この形態例は、ガイ
ド溝41a,41bがL字形でなく、垂直部だけでなる
I字形の場合に好適である。
【0050】この形態例でも、オーバーラン期間中、シ
ャフト44は、大径又は小径の円弧状溝部52a,52
bとだけ摺接する。よって、オーバーラン期間中にシャ
フト44が移動することはない。言い換えれば、カムギ
ヤ51は、キャリア43がアンロード位置及びロード位
置に到達した後、キャリア43の到達位置を保ちなが
ら、自らの回転を続行できるため、機構部分に過負荷や
衝撃を与える事態を避けることができる。
【0051】しかも、カムギヤ51からなるカム機構を
用い、減速歯車列を用いないために、構成も簡単であ
る。又、カムギヤ51は、過負荷や衝撃を避けるための
カム溝の機能と駆動力を伝達するための歯車の機能とを
併せ持つので、構成部品の削減を実現でき、より小型化
・省スペース化が可能になる。更に、カムギヤ51のカ
ム溝52における連通溝部52cが、渦巻状に形成され
ているので、キャリア43の動きを円滑にできる。尚、
この形態例では、カムギヤ51が必ず二つ必要になる
が、回転アーム50が不要になるため、構成は簡単であ
る。
【0052】(第3の形態例)本形態例は、上記ロ−デ
ィング機構を用いた磁気テープ装置の形態例である。図
6は磁気テープ装置の形態例を示す外観図、図7は図6
において上カバー(天板及び側板)等を取り除き前面側
から見た分解斜視図である。
【0053】これらの図が示すように、本形態例の磁気
テープ装置は、フロントパネル72、上カバー(天板及
び側板)73、底板74、背板75で覆われている。フ
ロントパネル72には、カートリッジ挿入口72A,冷
却用の格子状開口部72B,表示部72C,操作部72
Dが設けられている。
【0054】本形態例は、ロ−ディング機構81に特徴
があり、ここでは、第1の形態例や第2の形態例として
示したロ−ディング機構が用いられている。尚、磁気テ
ープを引き出してデータのリード/ライトを行う機構自
体は、従来から一般に知られている磁気テープ装置の構
成と全く同様である。
【0055】カートリッジの内部には磁気テープが巻回
されており、磁気テープの先端にリーダブロックが取り
付けられている。カートリッジはカートリッジ挿入口7
2Aから装置内に入れられる。カートリッジ挿入口72
Aの奥には、ロ−ディング機構81が設けられている。
このロ−ディング機構81は、前述の通り、挿入された
カートリッジを所定の位置にセットしたり、排出したり
するものである。
【0056】マシンリール部82にはハブ84が設けら
れている。ハブ84はリーダブロックが嵌合する溝84
aを有し、マシンリールモータ83により回転駆動され
るものである。スレッダ機構85は、溝86に沿って摺
動するスレッダピン87を有している。
【0057】スレッダピン87は、リーダブロックと係
合し、これを引き出し、ハブ84の溝84aに嵌合させ
るためのものである。このスレッダピン87により、磁
気テープはローラガイド91,92,93に巻き掛けら
れた後、ハブ84に係止される。磁気ヘッド94は、ロ
ーラガイド91,92間に位置し、磁気テープに対して
データのリード/ライトを行うものである。
【0058】上記構成の磁気テープ装置の動作は次の通
りである。まず、カートリッジがロ−ディング機構81
にセットすると、ロ−ディング機構81の働きにより、
カートリッジがロード位置に送られる。次に、スレッダ
機構85のスレッダピン87がリーダブロックをピック
アップし、ローラガイド91,磁気ヘッド94,ローラ
ガイド92,93を介してハブ84まで移送し、リーダ
ブロックをハブ84の溝84aに係合させる。
【0059】次に、ファイルリールモータとマシンリー
ルモータ83を同方向に回転させると、磁気テープは、
カートリッジから繰り出され、ローラガイド91〜93
に案内されながらハブ84に巻き取られると共に、磁気
ヘッド94によりデータのリード/ライトが行われる。
尚、磁気テープの巻き戻しはファイルリールモータとマ
シンリールモータ83を逆回転することにより行う。
【0060】本形態例では、第1の形態例や第2の形態
例として示したロ−ディング機構を用いることから、簡
単な構成で、小型化・省スペース化を実現することがで
きる。
【0061】(その他の形態例)各請求項に記載された
発明は上記の各形態例に限るものではない。例えば、カ
ム溝の機能と駆動力を伝達するための歯車の機能とを併
せ持つカムギヤを用いたが、それぞれの機能を有するカ
ムと歯車とを別々に設け、両者が一体となって回転する
ように構成してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、カム機構内のカムが、キャリアがアンロ
ード位置及びロード位置に到達後も、この到達位置を保
ちながら、その回転を続行できるため、オーバーランが
あっても、機構部分に過負荷や衝撃を与える事態を確実
に避けることができると共に、構成を簡単にできる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、過負荷や
衝撃を避けるためのカム溝の機能と駆動力を伝達するた
めの歯車の機能とを併せ持つカムギヤを用いるため、請
求項1に記載の発明に比べて、一層の構成部品の削減を
実現でき、より小型化・省スペース化が可能になる。
【0064】請求項3に記載の発明によっても、過負荷
や衝撃を避けるためのカム溝の機能と駆動力を伝達する
ための歯車の機能とを併せ持つカムギヤを用いるため、
請求項1に記載の発明に比べて、一層の構成部品の削減
を実現でき、より小型化・省スペース化が可能になる。
又、この発明では、カムギヤが必ず二つ必要になるが、
回転アームが不要になるので、構成は簡単になる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、カムギヤ
のカム溝における連通溝部が、渦巻状に形成されるた
め、キャリアの動きを円滑にできる。請求項5に記載の
発明によれば、請求項1〜4の何れかに記載したローデ
ィング機構を用いることから、構成が簡単で、小型化・
省スペース化が可能な磁気テープ装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローディング機構の形態例を示す正面
側の斜視図である。
【図2】図1に示したローディング機構の背面側の斜視
図である。
【図3】カムギヤ及びその周辺の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】カムギヤのカム溝周辺の正面図である。
【図5】他の作動状態におけるカムギヤ及びその周辺の
構成を示す斜視図である。
【図6】磁気テープ装置の形態例を示す外観図である。
【図7】図6において上カバー(天板及び側板)等を取
り除き前面側から見た分解斜視図である。
【図8】従来のローディング機構の一例を示す正面側の
斜視図である。
【図9】図8に示したローディング機構の背面側の斜視
図である。
【符号の説明】
40:底板 41:側板 41a,41b:ガイド溝 43:キャリア 44,45:シャフト 49:ピン 50:回転アーム 51:カムギヤ 51a:ギヤ部 52:カム溝 52a:大径の円弧状溝部 52b:小径の円弧状溝部 52c:連通溝部 54:ピン 60:補助板 61:ローディングモータ 62:歯車 65:フラグ 65,66:センサ 81:ロ−ディング機構 82:マシンリール部 83:マシンリールモータ 84:ハブ 85:スレッダ機構 91〜93:ローラガイド 94:磁気ヘッド

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジが内部に挿入されるキャリ
    アと、 前記キャリアの両側に配置され、前記キャリアがアンロ
    ード位置とロード位置との間で移動する際の軌道となる
    ガイド溝と、 前記ガイド溝に係合するように前記キャリアの側部に突
    設され、前記ガイド溝に案内されて移動するシャフト
    と、 ロ−ディングモータにより回転駆動されるカムを前記キ
    ャリアの少なくとも一方の側方に有し、このカムの回転
    により、前記シャフトを前記ガイド溝に沿って移動さ
    せ、前記キャリアをアンロード位置又はロード位置に到
    達させるカム機構であって、前記カムが、前記キャリア
    がアンロード位置及びロード位置に到達後も、前記キャ
    リアの到達位置を保ちながら、その回転を続行できるよ
    うなカム形状を有するカム機構と、から構成されたロ−
    ディング機構。
  2. 【請求項2】 前記カム機構は、 前記カムとして前記キャリアの一方の側方に設けられた
    カムギヤであって、そのカム溝として、大径の円弧状溝
    部と小径の円弧状溝部と前記大径及び小径の円弧状溝部
    をつなぐ連通溝部とが形成されたカムギヤと、 前記キャリアの両側に、同期して回転するように設けら
    れ、半径方向に延びた長穴には、前記シャフトが係合さ
    れた一対の回転アームと、 前記カムギヤと対向する前記回転アームに、前記カムギ
    ヤのカム溝に係合するように突設され、前記カム溝に案
    内されて移動するピンと、から構成され、 前記ピンが前記カム溝の大径又は小径の円弧状溝部と係
    合したときの前記キャリアの位置を、アンロード位置又
    はロード位置とすることを特徴とする請求項1記載のロ
    −ディング機構。
  3. 【請求項3】 前記カム機構は、 前記カムとして前記キャリアの両側に設けられたカムギ
    ヤであって、そのカム溝として、大径の円弧状溝部と小
    径の円弧状溝部と前記大径及び小径の円弧状溝部をつな
    ぐ連通溝部とが形成され、このカム溝と対向する前記シ
    ャフトがこのカム溝に係合されたカムギヤを有し、 前記カム溝に係合した前記シャフトが前記カム溝の大径
    又は小径の円弧状溝部と係合したときの前記キャリアの
    位置を、アンロード位置又はロード位置とすることを特
    徴とする請求項1記載のロ−ディング機構。
  4. 【請求項4】前記カムギヤのカム溝における連通溝部
    が、渦巻状に形成されたことを特徴とする請求項2又は
    3に記載のロ−ディング機構。
  5. 【請求項5】 磁気テープに対してデータのリード/ラ
    イトを行う磁気ヘッドと、 カートリッジが内部に投入されたキャリアをローディン
    グモータの駆動力でアンロード位置とロード位置との間
    で移動させるローディング機構であって、請求項1〜4
    の何れかに記載したローディング機構と、 ロード位置にあるキャリア内のカートリッジから磁気テ
    ープを引き出して、前記磁気ヘッドに接触させると共
    に、マシンリールモータに装着するスレッダ機構と、 前記ローディング機構内のカム機構のカムに設けられ、
    前記キャリアがアンロード位置にあるかロード位置にあ
    るかによってその位置が変わるフラグと、 前記フラグを検出することにより前記キャリアがアンロ
    ード位置にあるかロード位置にあるかを検出するセンサ
    と、からなり、 前記キャリアをロード位置又はアンロード位置に向けて
    移動させるに際して、前記キャリアが目標位置に到達し
    たことを前記センサが検出すると、前記ローディングモ
    ータの停止動作に入る磁気テープ装置。
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