JP3409016B2 - 防水シートおよび防水シートの接合構造および防水施工方法 - Google Patents
防水シートおよび防水シートの接合構造および防水施工方法Info
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Description
らなる下地を覆う防水シートおよび防水シートの接合構
造および防水施工方法に関するものである。
用いて防水する工事では、帯状、長方形等の目的形状に
成形された防水シートを敷き並べ、隣り合う防水シート
間の隙間のシール作業やテープ貼り作業を行う。また、
敷設した防水シート上に例えばウレタン樹脂等からなる
液状防水材を塗装して、防水シート上に防水性の塗膜を
積層することにより、より確実な防水性能を得ることも
行われている。
スファルト、塩化ビニル、ゴム、ポリエチレン等を主材
として形成されたものが一般的であり、隣り合う防水シ
ート間の接合は、防水シート縁部同士を重ねせて接合す
ることが一般的である。重ね合わせた防水シート縁部同
士は、接着剤による接着や溶剤による液着、熱融着、こ
れら防水シート縁部を貫通して下地に到達された固定用
ビス(アンカーピン)等により接合状態を維持すること
が普通である。
部同士を単純に重ね合わせた接合部では、下地側の防水
シート縁部を覆うようにして外側から重ね合わされた防
水シートの厚さが段差になって、見栄えが悪くなった
り、長年の使用によって剥がれやすくなるといった問題
があった。また、接合部の下地からの突出寸法が大きく
なり、美観に影響を与えたり、歩行の邪魔になる等の問
題もある。この問題に鑑みて、例えば、図8および図9
に示すように、隣り合う防水シート1、1縁部にそれぞ
れ形成した薄肉部2、3同士を重ね合わせる接合構造が
提案されている。この接合構造では、薄肉部2、3の厚
さの合計を、防水シート1、1の厚さと同じあるいはそ
れ以下に調整することで、薄肉部2、3同士を重ね合わ
せてなる接合部5の下地4からの突出寸法を容易に抑え
ることができる。
得られる。防水シート1の他の部分との境界には、厚さ
の違いに相当する段部6、7が形成される。下地4側の
薄肉部2の段部6と、この薄肉部2上に重ね合わされた
薄肉部3の先端3aとの間の境界は、図示しないシール
材によりシールされる。防水シート1は、敷設する床面
積や、敷設床面の形状等に応じて、適宜切断等によって
形状を調整し、出来るだけ、薄肉部3の先端3aとの間
の境界に隙間8が生じないようにする。
図9に示したような接合構造では、防水シート1の寸法
調整による隙間8の縮小は手間が掛かる作業であり、ま
た、寸法調整後でも、下地4表面の凹凸、湾曲、水勾配
等により生じる誤差によって、隙間8の発生を完全に解
消することは困難であり、むしろ、大きく開いてしまう
ケースが多々生じていた。また、下地4側の薄肉部2先
端と、その上側に重ねられる防水シート1の段部7との
間の隙間9に物が挟まったり、下地4上の小さな突起が
入り込んだりするだけでも、隙間8が簡単に拡大してし
まう。大きく開いた隙間8は、シール作業に非常に手間
が掛かり、結局、防水工事全体の工期短縮、低コスト化
の妨げになっていた。
ので、(1)隣り合う防水シート同士を重ね合わせた部
分(接合部)の下地からの突出寸法(シート被着厚)を
縮小できる、(2)下地側の防水シートに対して接合す
る防水シートの重ね位置が変動しても、両防水シート間
に隙間を生じ難く、優れた防水性を確保できる、(3)
接合した防水シート間にて、各防水シート下面の通気溝
同士の連通による通気性を容易に確保できるといった優
れた効果を奏する防水シートおよび防水シートの接合構
造並びに、(4)接合した防水シートの導電体層同士間
の通電を容易とし、これら防水シート上に液状防水材を
塗装して形成した防水塗膜のピンホール等の不具合箇所
の確認を複数の防水シートにわたって連続的に行うこと
なうことを可能とする防水施工方法を提供することを目
的とする。
トは、コンクリート等からなる下地を覆う防水シートで
あって、シート面方向中央部側から外側へ行くに従って
次第に厚さ寸法が縮小するテーパ状の重ね部を縁部に備
え、前記下地に向けられるシート下面には通気溝が形成
され、この通気溝と連通する連通溝が前記重ね部の前記
下地に向けられる下面に形成されていることを特徴とす
る。この防水シートは、前記重ね部を有していない防水
シート縁部を覆うようにして重ね部を重ねたり、同様の
重ね部を有する防水シートに対しては重ね部同士を重ね
合わせることで、別の防水シートと接合することを基本
とする。この場合、厚さ寸法が変化するテーパ状になっ
ている重ね部によって、防水シート同士の接合部とそれ
以外の部分との間で、下地上のシート被着厚(接合部で
は2枚分の防水シートの厚さの合計がシート被着厚とな
る)が緩やかに変化し、段差は全くあるいは殆ど生じな
い。しかも、相手側の防水シートに重ね合わせる重ね部
は、防水シートの他の部分に比べて薄く形成されるた
め、両防水シート同士の接合部の下地上のシート被着厚
を抑えることができるとともに、下地側の防水シートに
対する形状追従性に優れるため、密接による防水性能を
確保しやすいといった利点がある。なお、この防水シー
トの接合対象は、防水シートに限定されず、例えば、下
地上に突設された様々な設備や、建物屋上等のパラペッ
ト等の立ち上がり部等も含まれ、これら接合対象に対し
ても、段差を抑えつつ、しかも、防水性を確保して、重
ね部を重ね合わせることが容易である。
な構成を採用することがより好ましい。請求項2記載の
発明は、請求項1記載の防水シートにおいて、前記シー
ト下面側に、アスファルト、ゴムアスファルト、塩化ビ
ニル、ゴム、ポリエチレン等のエラストマーからなるエ
ラストマー層を備え、前記重ね部は前記エラストマー層
をテーパ状に成形したものであり、前記通気溝及び前記
連通溝は前記エラストマー層に形成された溝であること
を特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1または
2記載の防水シートにおいて、前記シート下面と対向す
るシート表面に、別の防水シートの前記重ね部の重ね位
置の目安となる表示が設けられていることを特徴とす
る。
である防水シート同士の接合構造では、以下の接合構造
を採用することが好ましい。請求項4記載の発明は、コ
ンクリート等からなる下地を覆う複数の防水シート間を
接合する防水シートの接合構造であって、請求項1から
3のいずれかに記載の防水シートの重ね部同士が重ねら
れていることを特徴とする。この発明によれば、テーパ
状の重ね部同士を重ね合わせた接合部が形成されるた
め、この接合部と、防水シートの他の部分との間では、
下地上のシート被着厚が同じあるいは殆ど変わらなくす
ることが可能である。また、下地に施工された防水シー
ト同士の接合部と、防水シートの前記接合部以外の部分
とで、下地上のシート被着厚に違いがあっても、シート
被着厚の変化は極めて緩やかなものとなり、段差を生じ
ない。
た防水シートの重ね部が該重ね部を貫通して下地に打ち
込まれたアンカーピンによって下地に固定され、前記下
地側の重ね部の前記アンカーピン打ち込み位置を含む部
分が、別の防水シートの重ね部の重ね合わせによって隠
蔽されていることを特徴とする。この発明によれば、下
地側の重ね部のアンカーピン打ち込み位置が、この重ね
部を覆うようにして重ねられる別の防水シートの重ね部
によって隠蔽される。重ね部間は、接着剤による接着、
シール材の塗布や充填による密閉等により、水密性を容
易に確保できるから、これにより、アンカーピン打ち込
み位置の防水性を容易かつ確実に確保できる。また、前
記アンカーピン打ち込み位置を隠蔽する重ね部は、衝撃
力や引き抜き力等によるアンカーピンの抜けや傾きや変
形等を防止する機能を果たす。さらに、前記アンカーピ
ン打ち込み位置を隠蔽する重ね部は、アンカーピンを覆
うことで、複数枚接合した防水シート上に形成した液状
防水材の塗膜(防水塗膜)に悪影響(突き出し等)を与
えることを防止する機能も果たす。また、例えば、前記
防水塗膜を防水シート上に別途設けない場合は、前記重
ね部によるアンカーピン打ち込み位置の露出防止(隠
蔽)により美観が確保されるといった利点もある。
らなる下地を覆う複数の防水シート間を接合する防水シ
ートの接合構造であって、請求項1から3のいずれかに
記載の防水シートの重ね部が、下地側の防水シートの縁
部を外側から覆うように重ねられ、前記下地側防水シー
トの前記下地に向けられた下面に形成された通気溝と、
前記重ね部下面の連通溝とが通気可能に連通されている
ことを特徴とする。下地側の防水シートの縁部に対し
て、防水シートの重ね部を重ね合わせた際に、重ね部側
の連通溝の位置を、下地側の防水シートの通気溝に対し
て調整して連通させることで、接合する両防水シート下
面の通気溝間を通気可能に容易に連通させることができ
る。これにより、下地から発生する水蒸気等のガスを排
気するための流路が、互いに連通された通気溝によって
形成される。
から3のいずれかに記載の防水シートの重ね部を下地側
の防水シートの縁部に外側から覆うようにして重ねるこ
とで、各防水シートに設けられている導電体層を積層状
態として両防水シートを接合し、これら接合された防水
シート上に液状防水材を塗装してなる防水塗膜を形成し
た後、前記防水塗膜表面に配置した電極と前記防水シー
トの導電体層との間に作用させた電圧による放電発生個
所を検出することを特徴とする。この防水施工方法で
は、防水シート上に形成された防水塗膜上に配置した電
極と防水シートの導電体層との間の印加電圧によって放
電箇所の有無を調べることで、防水塗膜のピンホール
等、漏水の原因になるような不具合の存在の有無を確認
できる。防水シート上への液状防水材の吹き付け、塗布
等による塗装後、硬化によって形成される防水塗膜に
は、導電性が無いものかあるいは導電性の極めて小さい
層(塗膜)を形成するものが採用される。防水塗膜に充
分な膜厚が得られている場合は、この防水塗膜上に配置
した電極と防水シートの導電体層との間が防水塗膜によ
って電気的に絶縁され、ピンホールや何等かの原因で形
成された傷等、防水塗膜の存在しない箇所等では、印加
電圧によって、電極と導電体層との間に放電が生じるよ
うにする。これにより、前記放電の発生を検出すること
で、前記ピンホール等の不具合箇所の存在を検出でき
る。前記電極の設置位置を変更して、防水塗膜全体にわ
たって放電箇所の有無を調べた結果、何処にも放電箇所
が発見されなければ、防水塗膜全体にピンホールや傷等
の不具合箇所が無い塗膜層が確保されていることが判
る。また、発見された不具合箇所を補修することで、広
大な面積に形成された防水塗膜であっても、その全体に
優れた防水性能を確実に確保できる。
数枚敷き並べた防水シート上に形成した防水塗膜の不具
合箇所の有無を調べるには、各防水シートの導電体層間
に通電性を確保して、電極に対して連続する一枚の導電
体層の如く機能させることが、より広範囲に形成された
防水塗膜のピンホール等の不具合箇所の検出を効率良く
行う上で好ましい。そこで、本発明では、一方の防水シ
ートの重ね部を下地上の防水シートの縁部に重ねて防水
シート同士を接合し、各防水シートの導電体層を積層状
態にする構成を採用する。これにより、重ね部のテーパ
形状によって各防水シートの導電体層同士が接近して積
層されることになるから、防水シートの導電体層と電極
との間に電圧を印加すると、接合された防水シートの導
電体層間の漏れ電流によって導電体層同士を通電させる
ことができ、接合された複数毎の防水シートの導電体層
を、電極に対して、連続する一枚の導電体層の如く機能
させることができる。その結果、例えば、防水シートの
導電体層と電極との間に電圧を印加したまま、前記電極
を防水塗膜表面に沿って移動させて、放電箇所や漏れ電
流の発生(あるいは漏れ電流の変化)の有無を調べるこ
とで、ピンホール等の不具合箇所を、防水シートの境界
に関係無く連続的に効率良く検出できる。検出された不
具合箇所は、液状防水材やその他の補修材を用いて補修
する。これにより、防水塗膜に優れた防水性能を確実に
得ることができる。
1から図7を参照して説明する。図1および図2に示す
防水シート10(防水緩衝シート)は、樹脂繊維等から
なる基布11に、アスファルトやゴムアスファルト等か
らなるエラストマー層12を被着して形成されている。
そして、この防水シート10は、エラストマー層12を
下地13側に向けて該下地13を覆うように敷設され
る。図1において、下地13上面は、ほぼ水平な床面を
形成しており、この下地13上に敷き込んだ複数枚の防
水シート同士を接合することで防水される。また、敷設
された防水シート10上には、例えばウレタン樹脂等か
らなる液状防水材の、吹き付け、塗布等により防水塗膜
が形成され、この防水塗膜と前記防水シート10とによ
って防水層が形成される。防水シート10の下地13へ
の固定は、該防水シート10貫通して下地13に打ち込
まれるアンカーピン等によってなされる。基布11やエ
ラストマー層12としては、アンカーピンが貫通可能な
ものが採用される。また、下地13としては、コンクリ
ートが一般的である。
であり、その厚さは数mm程度、好ましくは2mm前後
である。また、エラストマー層12の下地13に向けら
れる下面側(防水シート下面側)には、突部14が多数
形成され、これら突部14間に形成される通気溝15が
エラストマー層12下面全体に網目状に延在形成されて
いる。前記突部14や通気溝15は、例えば、型付きの
ロールを用いて防水シート10をロール成形する際に、
前記ロールの型をエラストマー層12に圧接することで
形成される。図1、図2において、前記突部14は亀甲
状になっているが、これに限定されず、突部14の形状
は、円形、長方形状、菱形等、各種採用可能である。な
お、ゴムアスファルト等のエラストマーからなるエラス
トマー層12は弾力性を有するため、下地13上に敷き
込まれた状態では、例えば、防水シート10上の人の歩
行等によって発生する衝撃を突部14の弾性変形によっ
て吸収して緩衝することができる。これにより、防水シ
ート10は緩衝シートとしても優れた性能を発揮する。
通気溝15は、突部14の弾性変形を容易にするための
空間としても機能する。また、基布11としては、前記
エラストマー層12やウレタン樹脂等からなる液状防水
材の付着性を確保することに鑑みて、ポリエステル不織
布からなるもの等が採用される。
トの縁部に重ね合わされる重ね部16が設けられてい
る。この重ね部16は、防水シート10の端面17から
10〜20cmの幅寸法tを以て縁部に沿って帯状に延
在されており、シート面方向中央部側から外側(端面方
向)へ行くに従って次第に厚さ寸法が縮小するテーパ状
になっている。本実施の形態では、重ね部16では、基
布11の厚さは変化せず、エラストマー層12の厚さの
みが変化してテーパ状に形成されている。防水シート端
面17近傍では、エラストマー層12は厚さは殆ど無
い。
置する基端部18の前記下地13に向けられる下面側に
は、防水シート10下面の通気溝15と連通されている
連通溝19a、19b(図2参照)が形成されている。
前記基端部18には、具体的には2種類の連通溝19
a、19bが設けられており、一方の連通溝19aは、
エラストマー層12の下面側にて防水シート10縁部の
延在方向に垂直に伸びる溝であって、防水シート10縁
部に沿って並列に多数連設されている。他方の連通溝1
9bは、防水シート10下面側にて、連通溝19aに対
して防水シート10面方向外側に隣接する連通領域19
cに多数突設された小突起19d間に確保された溝であ
り、前記連通溝19aを介して通気溝15と連通されて
いる。なお、シート基端部18に形成される連通溝は、
図2に例示した連通溝19a、19bに限定されず、他
の構成も採用可能であることは言うまでも無い。但し、
連通溝としては、通気溝15と連通されている構成が採
用される。また、基端部18に形成される連通溝として
は、図2に例示した連通溝19a、19bの一方のみで
あっても良く、以下の説明において、基端部18下面側
に設けられる連通溝19a、19bを「連通溝19」と
総称することもある。図1、図2において、各連通溝1
9aの長さは20〜30mm程度になっているが、これ
に限定されず、例えば、連通溝19aは防水シート端面
17にまで到達させ、連通溝19bを省略しても良い。
の実施の形態を実施例を用いて説明する。
重ね部16同士の接合構造を模式的に示す図であって、
(a)は平面図、(b)は同じ形状の重ね部16同士を
略一致させて重ね合わせた状態を示す正断面図、(c)
は防水シート10の重ね部16の先端部近傍のみを重ね
合わせた状態を示す正断面図である。図3(a)、
(b)に示すように、同じ形状(幅寸法tや、厚さ寸法
の変化等が同じ)の重ね部16同士を略一致させて重ね
合わせると、重ね部16同士が重ね合わされた接合部2
1の全体が防水シート10と略同じ厚さ寸法となるた
め、防水シート10同士を段差を生じること無くほぼ面
一に接合できる。
(以下、これを説明の便宜上防水シート10aとする)
下地13側の重ね部16上に、別の防水シート10(以
下、これを説明の便宜上防水シート10bとする)の重
ね部16を重ね合わせる。接合される両防水シート10
a、10bはいずれも、エラストマー層12を下地13
側に向けて敷き込まれるので、下地13側の重ね部16
の基布11上に別の防水シート10bの重ね部16のエ
ラストマー層12が重ねられることとなる。
るエラストマー層12は自着性を有するため、防水シー
ト10a上に別の防水シート10bの重ね部16のエラ
ストマー層12を重ねると、半接着状態となって位置ず
れを生じにくくなり、位置決め後、防水シート10a、
10bのアンカーピン等による固定作業を行うまでの位
置ずれが防止される。また、エラストマー層12が接触
する相手側に対して密着するため、接合部21の防水性
が確保されることは言うまでも無い。重ね合わせた重ね
部16同士は、接着剤により接着しても良い。また、重
ね部16同士を重ね合わせた境界22(防水シート10
bの端面17と防水シート10aとの境界)は、別途シ
ール材等により止水しておくことが好ましい。このシー
ル材によって、防水シート10bの端面17と下地13
側の防水シート10aとの間の段差を埋めることで、段
差を完全に無くすことも容易である。
される防水シート10aの重ね部16を、該重ね部16
を貫通して下地13に打ち込まれるアンカーピン29に
よって下地13に固定し、前記防水シート10aの重ね
部16上に防水シート10bの重ね部16を重ねたもの
である。アンカーピン29のフランジ部29aは、下地
13側の防水シート10aの重ね部16上に配置される
ため、このフランジ部29aによって重ね部16が下地
13に対して浮き上がらないように押え込まれる。防水
シート10a、10bの重ね部16同士の重ね合わせに
よって、アンカーピン29打ち込み位置を隠蔽すると、
アンカーピン29を衝撃力等の外力の作用や天候の変化
等から保護することができる。さらに、接合部21a
は、重ね部16同士の重ね合わせによって密閉され、優
れた防水性を容易にかつ確実に確保できるから、シール
材の注入等の特別な作業を行うこと無くアンカーピン2
9の打ち込み位置近傍の防水性を容易に確保できるとい
った利点もある。重ね部16間は、接着剤やシール材を
用いて密閉することで、優れた防水性を容易に確保でき
る。なお、アンカーピン29打ち込み位置を外側から覆
うようにして隠蔽した重ね部16は、エラストマー層1
2のクッション性能によって重ね部16上のフランジ部
29aの厚みやアンカーピン29のその他の突出部等を
吸収できるため、この重ね部16の表面側には段差や凹
凸等の少ない(あるいは全く存在しない)滑らかな面が
得られる。これにより、この防水シート10a、10b
上に形成される防水塗膜に平坦な面を得ることも容易で
ある。
13に固定するアンカーピン29の打ち込みを、全て、
接合部21aを利用して行うようにすると、アンカーピ
ン29を一切露出させること無く、防水シート10a、
10bを下地13に固定できる。しかも、前述のよう
に、接合部21aではアンカーピン29を保護できると
ともに、打ち込み位置の防水性の確保も容易であるか
ら、複数枚の防水シートを接合してなる防水覆工層全体
として優れた防水性能が確保される。この場合、防水シ
ート10a、10bの接合部21a間に位置する部分
は、下地13に一体的に固定する必要は無く、下地13
に対して若干の変位を許容しておくことも可能である。
防水シート10a、10bの接合部21a間に位置する
部分が下地13に対して変位可能であると、下地13の
変形が防水シート10a、10bに伝達されるおそれが
無く、防水シート10a、10b上に形成された防水塗
膜の変形、ひび割れの発生等を回避でき、優れた防水性
能を維持できる。
10bの重ね部16を除く下面全面は、下地13に接触
したエラストマー層12が、該エラストマー層12の自
着性により、いわば半接着の状態となり、位置ずれが防
止される。防水シート10a、10bの重ね部16は、
防水シート10a、10bの本体部24に比べてエラス
トマー層12が薄く、柔軟性に優れているため、防水シ
ート10aの重ね部16は下地13に追従するようにし
て変形して密接し、防水シート10bの重ね部16は防
水シート10aの重ね部16上に追従するようにして変
形して密接する。
ね部16同士の重ね合わせ作業は、各防水シート10
a、10bの基布11側を見ながらの作業となり、重ね
部基端部18の目安となる連通溝19を目視で確認でき
ないが、防水シート10a、10b下面に対向する基布
11表面(防水シート表面)に印刷等により設けられた
表示23a、23bを目安とすることで、各防水シート
10a、10bの重ね部16の位置を確認できる(図3
(a)では、防水シート10b側の表示の図示を省略し
ている)。図3(a)においては、一方の表示23a
は、連通溝19に対応して基布11表面(防水シート表
面)に設けられ、他方の表示23bは表示23aから防
水シート端面17方向へ数十mmの所に設けられてい
る。図3(a)、(b)に示すように、下地13側の防
水シート10aの重ね部16あるいはその近傍の基布1
1表面に互いに離間させて印刷した2本のラインである
表示23a、23bの間の範囲に、防水シート10bの
端面17を位置決めして重ね部16を重ねれば、重ね部
16同士の接合面積が確保されて充分な防水性を確保で
きるとともに、接合部21とその両側の防水シート10
a、10bとの間の段差は殆ど無いか完全に解消でき
る。この接合状態では、接合した防水シート10a、1
0b上にウレタン樹脂等からなる液状防水材の塗装を行
うと、段差の無い、滑らかな仕上がり面を容易に得るこ
とができる。段差が無いあるいは少ないことは、液状防
水材の塗装作業自体の能率向上にも寄与する。
設けられた表示23cも印刷等によって設けられるもの
であるが、これら表示23a、23bとは異なり、液状
防水材の塗装厚の目安となるものである。すなわち、こ
こでは、半透明の液状防水材を用い、表示23cの隠蔽
度合いを確認することで、目的の膜厚を確保する。前記
液状防水材の塗膜を介して表示23cが目視確認できる
状態では、液状防水材の塗装厚は不足であり、液状防水
材の塗装作業は、表示23cを見ながら、この表示23
cを目視確認出来ない程度に埋没、隠蔽して、さらに、
必要塗装厚を得ることが好ましい。これにより、液状防
水材塗膜が極端に薄い箇所の発生を防止でき、下地13
上の床面全体に防水性を確実に確保できる。表示23
a、23bは、印刷以外、例えば、粘着テープの付着
や、塗料の吹き付け等によっても形成できる。
ート10bの端面17を、防水シート10aの重ね部基
端部18側の表示23aに合わせると、重ね部16同士
が略一致させるようにして重ね合わされ、段差の殆ど無
い接合状態が得られる。防水シート10bの端面17
を、防水シート10aの端面17側の表示23bに合わ
せると、図3(c)に示すように、重ね部16の先端部
(端面17近傍)のみが重ね合わされ、接合部21近傍
に若干の窪みが生じるが、接合部21とその両側の防水
シート10a、10bとの間では、両重ね部16のテー
パ形状によって下地13上のシート被着厚は緩やかに変
化し、段差は殆ど生じない。しかも、液状防水材の塗設
によって前記接合部21を埋没させることで、段差の無
い、滑らかな仕上がり面を容易に得ることができる。段
差が少ないことは、液状防水材の塗装作業自体の能率向
上にも寄与する。なお、充分な防水性を得るには、重ね
部16同士が重ね合わされた寸法である重ね幅(重ね合
わされた防水シート10同士の端面17間の距離。図3
(b)の重ね幅L1、図3(c)の重ね幅L2)を、7
0mm以上確保することが必要である。防水シート10
aに対して接合する防水シート10bの重ね部16の重
ね位置によって、重ね幅は変動する。
わせる場合では、図示しないが、例えば、下地13側の
重ね部に対して、これよりも幅寸法tが大きい重ね部
は、下地13側の重ね部を越えて、この防水シートの本
体部上に乗り上げるようにして重ねられるケースが存在
するが、このような場合にも、重ね部のテーパ形状によ
って、接合部と、その両側の防水シートの本体部との間
では、シート被着厚が緩やかに変化し、段差を生じな
い。
a、10bのテーパ状の重ね部16同士を、下地13に
積層するようにして重ね合わせて接合するものであり、
しかも、図3(b)、(c)の比較から判るように、同
等の形状の重ね部16同士が完全には一致されず、両重
ね部16の一部のみが重ね合わされた接合状態でも、下
地13側の防水シート10a縁部と、これに重ね合わさ
れた防水シート10bの重ね部16との間には隙間が生
じず、優れた防水性が確実に得られる。このため、防水
シート10a、10bの位置関係によって、防水シート
10a、10b同士の重ね幅が変動しても、表示23
a、23b間の範囲を逸脱する程度に重ね幅が異常に大
きくなったり、異常に少なくなったりしない限りでは、
防水シート10a、10bの切断等による寸法再調整を
行うこと無く接合作業を進めることができ、しかも、優
れた防水性が確実に得られる。
(c)に示すように、本実施例の接合構造では、下地1
3側の防水シート27の縁部27bに対して、これを覆
うようにして防水シート10の重ね部16を重ね合わせ
るようにして接合しているが、防水シート27の縁部2
7bから該防水シート27の本体部27aまでは厚さ寸
法一定になっている。防水シート27は、重ね部を有し
ていない点のみが防水シート10と異なり、他の構成は
防水シート10と同じになっている。防水シート27の
縁部27bと、防水シート10の重ね部16との間は、
接着剤を用いて接着しても良い。
には、線状の表示23dが設けられている。両防水シー
ト10、27の縁部同士を重ね合わせてなる接合部28
では、防水シート10の端面17を前記表示23dの近
傍として、この防水シート10の重ね部16を重ね合わ
せる。これにより、防水シート27の通気溝15と、防
水シート10の連通溝19とが互いに近接し、連通溝1
9を介して、両防水シート10、27の通気溝15同士
が通気可能に連通する。これにより、下地13から発生
する水蒸気や、下地13上に塗布される水性系ボンドか
ら発生するガス等の各種ガスを、防水シート10、27
と下地13との間から図示しない脱気装置に導いて排気
する流路が、連通された通気溝19によって形成するこ
とができる。同様にして、通気溝が連通するようにし
て、多数の防水シートを連続的に接合すると、各防水シ
ート下面側のガスの脱気を効率良く行うことができ、し
かも、複数の防水シートで一つの脱気装置を共用するこ
とで、脱気装置の設置数を削減できるといった効果も得
られる。
シート10の重ね部16の重ね位置が、防水シート端面
17が表示23dから数mmの範囲であれば、通気溝1
5同士を通気可能に連通させることが可能である。防水
シート10、27同士の重ね幅(重ね合わされた防水シ
ート10、27同士の端面17、27c間の距離)を7
0mm以上確保すれば、防水シート10、27同士の接
合部に防水性能が確保されることは言うまでも無い。し
かも、防水シート10の重ね部16のテーパ形状によっ
て、接合部28と、この接合部28の両側の防水シート
10、27の本体部24、27aとの間では、下地13
上のシート被着厚が緩やかに変化するため、優れた美観
が得られるとともに、人の歩行等の邪魔にならない。
は、防水シート17の下地13側に臨む下面に対して対
向する表面と、下地13表面との間の位置の違いによっ
て、防水シート27の重ね部16に若干の段差が生じ
る。しかし、この段差は、縁部27b同士を重ね合わせ
た場合に比べて、重ね部16のテーパ形状によって緩和
されるため、外観上、微小なものとなる。また、接合の
完了した防水シート10、27上にウレタン樹脂等から
なる液状防水材を塗装すると、接合部28全体を埋没さ
せることも容易であり、前述の段差に関係無く、平坦な
仕上がり面を得ることができる。
ね部16を備え、反対側の縁部に重ね部16を備えない
構成であれば、重ね部16を備えていない側の縁部を本
実施例記載の防水シート27の縁部27bとみなすこと
ができ、この場合には、複数の防水シート10を接合部
28を介して連続的に接合することが可能である。この
場合、同様の作業によって、多数の防水シート10同士
の接合作業を効率良く進めることができ、工期の短縮等
が可能になる。また、一般的に、多数の防水シートを用
いて防水施工される施工現場では、本実施例記載の接合
部28に加えて、前述した第1実施例記載の接合構造等
を適宜採用しつつ各種防水シート同士の接合を進めるこ
とになるが、第1、第2実施例記載の接合構造を採用す
ると、防水シート間の重ね幅の変更が可能であることか
ら、防水シートの採寸作業のやり直し等を極力少なくし
て、効率良く接合作業を進めることができ、工期の短
縮、低コスト化を実現できる。
(c)に示した接合構造により接合した防水シート10
a、10b上に液状防水材の吹き付け、塗布等により防
水塗膜30を形成した状態を示す図であって、特に接合
部21近傍を示す断面図である。接合部21およびその
近傍では、防水シート10a、10bの重ね部16同士
の重合により段差が殆ど無いため、防水塗膜30も段差
を生じること無く形成することができ、防水塗膜30に
は滑らかな表面が得られる。
a、10b)を示す断面図である。図7において、防水
シート10の基布11は、アスファルトやゴムアスファ
ルト等からなるエラストマー層12に接着される補強体
層11a(ガラスクロス等)と、この補強体層11a上
に積層された導電体層11bと、この導電体層11b上
に積層された表布11cとを接着、一体化したものであ
る。導電体層11と補強体層11aとの間、導電体層1
1bと表布11cとの間には、接着力の確保と、液状防
水材またはその塗膜の温度変化に伴う挙動を拘束するた
めの寸法安定性とを確保するためバインダー層が必要に
応じて適宜設けられる。補強体層11aとしては、寸法
安定性等の面からガラスクロス等を採用することが好ま
しい。導電体層11bとしては、シート巻き取り時や施
工時の下地に対する馴染み性等に優れたものが適してお
り、例えば、アルミニウム箔等が採用される。アルミニ
ウム箔からなる導電体層であれば、導電体層として要求
される前述の性質を全て満たすことができる。表布11
cには液状防水材の付着性も要求され、例えばウレタン
防水材に対してはポリエステル不織布からなるもの等が
採用される。なお、図7に示した防水シート10の構造
は、前述の第1、2実施例の接合構造に用いられる防水
シートにも適用可能であることは言うまでも無い。
である。ウレタン防水材等からなる導電性の無い(ある
いは導電性が非常に低い)防水塗膜30を防水シート1
0a、10b上に形成し、防水塗膜30表面に近接配置
した前記電極31と防水シート10a、10bの導電体
層11bとの間に電圧を印加し、この印加電圧により、
例えば防水塗膜30にピンホールが存在していれば、前
記電極31と導電体層11bとの間に放電が生じるよう
にする。したがって、この放電を電気的あるいは視覚的
に検出することで、ピンホールの存在を検出できる。ピ
ンホールに限定されず、例えば防水塗膜30の傷等、防
水塗膜30が確実に形成されていない不具合箇所は、電
極31と導電体層11bとの間の放電の検出により検出
できる。放電の電気的検出とは、例えば、電極31や導
電体層11bと電気的に接続され、これら電極31と導
電体層11bとの間に不具合箇所検出用の電圧を印加機
能を有する試験装置32等から、放電発生による電流値
の変化等に基づいて、音声やランプの点滅等の報知手段
により放電発生を報知することである。また、放電の視
覚的検出とは、例えば、放電により生じるアークを目視
確認すること等である。例えば、電極31と導電体層1
1bとの間に2万V程度の電圧を印加すると、前記ピン
ホール等の不具合箇所(防水塗膜30が存在しない箇
所)にて目視容易な程度の放電アークが発生するため、
前記視覚的検出が容易になる。
bとの間に電圧を印加したまま接近させた前記電極31
を防水塗膜30表面に沿って移動すると、広範囲にわた
って防水塗膜30のピンホール等の不具合を短時間で効
率良く検出できる。これにより、ピンホール等の微小な
不具合をも簡単に発見でき、発見した不具合箇所を補修
することで優れた防水性能を確実に得ることができる。
ところで、図6に示した接合部21では、下地13側の
防水シート10aに対して重ね合わされた防水シート1
0bの重ね部16は、防水シート10bの他の部分に比
べて厚さ寸法が小さいから、防水シート10bの重ね部
16の基布11が、下地13側の防水シート10aの基
布11に接近して積層されることになる。ここで、電極
31と導電体層11bとの間に高電圧(例えば2万V程
度)を印加すると、前記接合部21にて積層された基布
11の導電体層11b間に漏れ電流が生じ、導電体層1
1間が通電することとなる。特に、重ね部16の防水シ
ート10b外側への突出方向先端付近では、重ね合わせ
された防水シート10a、10bの基布11同士を接近
させることができるので、確実に通電させることができ
る。これにより、接合部21を介して接合された防水シ
ート10a、10bの基布11の導電体層11bが、電
極31に対して一枚の導電体層の如く機能することにな
るから、防水シート10a、10b上に形成した防水塗
膜30表面に沿って電極31を移動することで、防水シ
ート10a、10bの境界に関係無く、防水塗膜30に
存在するピンホール等の不具合箇所を広範囲にわたって
効率良く検出できる。
(a)〜(c)参照)記載の接合構造(接合部28)に
より接合された防水シート10、27上に防水塗膜を形
成した場合も、この防水塗膜のピンホール等の不具合箇
所の検出は、図6の防水塗膜30の場合と全く同様であ
る。つまり、防水シート10、27の基布11の導電体
層との間に電圧を印加した電極を防水塗膜表面に沿って
移動し、前記導電体層と電極との間に生じる放電を電気
的あるいは視覚的に検出することで、防水塗膜のピンホ
ール等の防水塗膜30の存在しないような不具合箇所を
簡単に検出できる。図5(a)〜(c)に示す接合部2
8でも、防水シート10の重ね部16の基布11が、前
記重ね部16のテーパ形状によって前記防水シート10
の他の部分に比べて下地13側の防水シート27の基布
11に接近するため、防水シート10、27上の防水塗
膜表面に配置した電極と防水シート10、27の基布1
1の導電体層との間の印加電圧(例えば2万V程度の高
電圧)によって防水シート10、27の基布11の導電
体層間が通電され、複数枚の防水シート10、27の基
布11の導電体層が、電極に対して連続する一枚の導電
体層の如く機能することになり、防水シート10、27
の境界に関係無く、ピンホール等の不具合個所(ここで
は、防水塗膜の存在しない箇所)を効率良く検出でき
る。
11に導電体層を備えてなる防水シートを下地13に複
数枚敷き並べ、下地13側の防水シートの縁部を覆うよ
うにして別の防水シート10のテーパ状の重ね部16を
重ね合わせる接合構造(接合部)によって、接合した防
水シートの基布の導電体層同士を互いに近接させて積層
できることから、防水シート上に形成した防水塗膜30
表面に配置した電極31と前記防水シートの導電体層と
の間の印加電圧によって前記接合構造によって接合され
た全ての防水シートの導電体層を通電させることがで
き、各防水シートの導電体層を電極31に対して一枚の
連続した導電体層の如く機能する。この結果、防水塗膜
表面に沿って電極31を移動するだけで、この導電体層
と前記電極31との間の放電の検出によりピンホール等
の不具合箇所を、防水シート間の境界に関係無く広範囲
にわたって短時間で効率良く検出できる。本発明の防水
施工方法に係る防水シート同士の接合構造は、下地側の
防水シートの縁部に、別の防水シートのテーパ状の重ね
部16を重ね合わせることで、導電体層同士を近接積層
させるものであれば良く、各種構成が採用可能であり、
前記図6記載のものに限定されない。
トの接合構造は、前記実施の形態に記載の構成に限定さ
れず、各種変更が可能であることは言うまでも無い。例
えば、エラストマー層を形成する素材としては、アスフ
ァルトやゴムアスファルトに限定されず、塩化ビニル、
ゴム、ポリエチレン等も採用可能である。防水シートの
接合構造としては、例えば、図3に示した接合部21に
おいても、防水シートの通気溝間が通気可能に連通する
構成も採用可能である。例えば、図1において、下地1
3側の防水シート10に、重ね部16先端(防水シート
端面17近傍)まで到達される連通溝を形成し、この連
通溝を介して、両防水シート10の通気溝15同士を通
気可能に連通させる構成等が採用可能である。この場
合、重ね部16先端では、エラストマー層12が薄くな
っているため、例えば、この重ね部16先端近傍に到達
させた連通溝を開口させる穴や切り込みを当該重ね部1
6先端に形成しても良い。本発明に係る防水施工方法に
適用される防水シートとしては、ほぼ全面にわたって満
遍なく導電体層を有するものであれば良く、各種構成が
採用可能である。例えば、基布自体が導電体層として機
能するもの、エラストマー層と基布との間に導電体層を
備えるもの、エラストマー層内に導電体層を有するも
の、エラストマー層自体が導電体層として機能するもの
(基布を備えないものを含む)等、各種構成が採用可能
である。
トによれば、シート面方向中央部側から外側へ行くに従
って次第に厚さ寸法が縮小するテーパ状の重ね部を縁部
に備え、この重ね部を別の防水シートの縁部等に重ね合
わせて接合するようになっているので、相手側に重ね部
を重ね合わせて接合した接合部と、この接合部の周囲と
の間では、前記重ね部のテーパ形状により、下地上のシ
ート被着厚が緩やかに変化することとなり、段差を生じ
ない。このため、優れた美観が得られるとともに、仕上
がり面上を歩行する歩行者等の邪魔にもなり難く、さら
に、液状防水材の塗装によって平坦な仕上がり面が容易
に得られ、塗装自体も容易になるといった優れた効果を
奏する。
には通気溝が形成され、この通気溝と連通する連通溝が
前記重ね部の前記下地に向けられる下面に形成されてい
ることから、下地等から発生したガスを、通気溝および
連通溝を介して、防水シートと下地との間から排気する
ことができ、下地を覆うように施工された防水シートの
膨れ等を防止できる。重ね部に連通溝を形成したこと
で、通気溝からの排気を受け入れ可能な別の防水シート
や脱気装置等に対しては、この重ね部を重ねることで、
前記連通溝を介して前記通気溝を連通させることがで
き、効率の良い排気を実現できるといった優れた効果を
奏する。
アスファルト、塩化ビニル、ゴム、ポリエチレン等のエ
ラストマーからなるエラストマー層を備え、前記重ね部
は前記エラストマー層をテーパ状に成形したものであ
り、前記通気溝及び前記連通溝は前記エラストマー層に
形成された溝であると、エラストマー層によって優れた
防水性能が得られるとともに、通気溝や連通溝はエラス
トマー層を成形することで容易に得ることができ、低コ
スト化が可能となるといった優れた効果を奏する。
別の防水シートの前記重ね部の重ね位置の目安となる表
示が設けられていると、別の防水シート等を重ね合わせ
る際に、段差を生じない適切な重ね位置を容易に把握す
ることができ、シート同士の接合等の作業能率を向上す
ることができるといった優れた効果を奏する。
れば、請求項1から3のいずれかに記載の防水シートの
重ね部同士を重ねることで、これら重ね部同士が重ね合
わされてなる接合部を、この接合部以外の防水シートと
面一あるいは略面一することができ、仕上げ作業性を向
上できるとともに、しかも優れた美観が得られる。防水
シートの重ね幅がある程度変化しても、テーパ状の重ね
部同士の重ね合わせによって防水シート間には隙間が生
じないから、防水性を確保できる範囲内で防水シート間
の重ね幅を可変とすることができ、これにより、下地側
の防水シートの重ね部に対する別の防水シートの寸法誤
差や、実際の施工における位置ずれ等を吸収できるか
ら、防水シートの施工能率を向上できるといった優れた
効果を奏する。
の重ね部のアンカーピン打ち込み位置が、この重ね部を
覆うようにして重ねられる別の防水シートの重ね部によ
って隠蔽されるから、アンカーピン打ち込み位置の防水
性の確保、衝撃力や引き抜き力等によるアンカーピンの
抜けや傾きや変形等の防止等を実現できるといった優れ
た効果を奏する。
れば、本発明に係る防水シートの重ね部が、下地側の防
水シートの縁部を外側から覆うように重ねられ、前記下
地側防水シートの前記下地に向けられた下面に延在形成
された前記通気溝と、前記重ね部下面の連通溝と通気可
能に連通されることで、異なる防水シート間に、下地か
ら発生した水蒸気等のガスを下地と防水シートとの間か
ら排気する流路が形成されるから、前記ガスを排気位置
まで導いて排気することが容易となる。また、排気位置
の設定が自由になったり、排気位置に設置される脱気装
置の設置数を削減できるといった効果も得られる。
シート上に形成された防水塗膜上に配置した電極と防水
シートの導電体層との間の印加電圧による放電箇所の有
無を調べることで、防水塗膜のピンホール等、漏水の原
因になるような不具合の存在の有無を確認できる。この
防水施工方法によれば、前述したような防水塗膜の不具
合部分を防水塗膜を傷付けること無く(非破壊)検出す
ることができる。下地上の防水シートの縁部に別の防水
シートの重ね部を重ねて防水シート同士を接合し、各防
水シートの導電体層を積層状態にすると、重ね部のテー
パ形状によって各防水シートの導電体層同士が接近して
積層され、防水シートの導電体層と電極との間の印加電
圧により、接合された防水シートの導電体層間に漏れ電
流を生じさせることで導電体層同士を通電させることが
でき、接合された複数毎の防水シートの導電体層を、電
極に対して一枚の導電体層の如く機能させることができ
るから、検出用の電極を、防水シートの導電体層との間
に電極を印加したまま防水塗膜表面に沿って移動させて
放電箇所を検出することで、ピンホール等の不具合箇所
を連続的に検出できるといった優れた効果を奏する。
視図である。
拡大斜視図である。
を示す図であって、(a)は同じ形状の重ね部同士を略
一致させて重ね合わせた状態を示す平面図、(b)は正
断面図、(c)は重ね部の先端部同士のみを重ね合わせ
た状態を示す正断面図である。
防水シートの重ね部をアンカーを用いて下地に固定した
接合構造を示す断面図である。
を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面
図、(c)は下面図である。
接合した防水シート上に液状防水材の吹き付け塗布等に
より形成した防水塗膜並びにそのピンホール試験を行う
試験装置等を示す図であって、特に接合部近傍を示す断
面図である。
構造を示す斜視図である。
構造を示す正断面図である。
層、12…防水シート、13…下地、15…通気溝、1
6…重ね部、19…連通溝、23a,23b,23d…
表示、27…防水シート、27b…縁部、29…アンカ
ーピン、30…防水塗膜、31…電極。
Claims (7)
- 【請求項1】 コンクリート等からなる下地を覆う防水
シートであって、シート面方向中央部側から外側へ行く
に従って次第に厚さ寸法が縮小するテーパ状の重ね部を
縁部に備え、 前記下地に向けられるシート下面には通気溝が形成さ
れ、この通気溝と連通する連通溝が前記重ね部の前記下
地に向けられる下面に形成されていることを特徴とする
防水シート。 - 【請求項2】 前記シート下面側に、アスファルト、ゴ
ムアスファルト、塩化ビニル、ゴム、ポリエチレン等の
エラストマーからなるエラストマー層を備え、前記重ね
部は前記エラストマー層をテーパ状に成形したものであ
り、前記通気溝及び前記連通溝は前記エラストマー層に
形成された溝であることを特徴とする請求項1記載の防
水シート。 - 【請求項3】 前記シート下面と対向するシート表面
に、別の防水シートの前記重ね部の重ね位置の目安とな
る表示が設けられていることを特徴とする請求項1また
は2記載の防水シート。 - 【請求項4】 コンクリート等からなる下地を覆う複数
の防水シート間を接合する防水シートの接合構造であっ
て、請求項1から3のいずれかに記載の防水シートの重
ね部同士が重ねられていることを特徴とする防水シート
の接合構造。 - 【請求項5】 下地側に配置された防水シートの重ね部
が該重ね部を貫通して下地に打ち込まれたアンカーピン
によって下地に固定され、前記下地側の重ね部の前記ア
ンカーピン打ち込み位置を含む部分が、別の防水シート
の重ね部の重ね合わせによって隠蔽されていることを特
徴とする請求項4記載の防水シートの接合構造。 - 【請求項6】 コンクリート等からなる下地を覆う複数
の防水シート間を接合する防水シートの接合構造であっ
て、 請求項1から3のいずれかに記載の防水シートの重ね部
が、下地側の防水シートの縁部を外側から覆うように重
ねられ、前記下地側防水シートの前記下地に向けられた
下面に形成された通気溝と、前記重ね部下面の連通溝と
が通気可能に連通されていることを特徴とする防水シー
トの接合構造。 - 【請求項7】 請求項1から3のいずれかに記載の防水
シートの重ね部を下地側の防水シートの縁部に外側から
覆うようにして重ねることで、各防水シートに設けられ
ている導電体層を積層状態として両防水シートを接合
し、これら接合された防水シート上に液状防水材を塗装
してなる防水塗膜を形成した後、前記防水塗膜表面に配
置した電極と前記防水シートの導電体層との間に作用さ
せた電圧による放電発生個所を検出することを特徴とす
る防水施工方法。
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- 2000-04-14 JP JP2000114060A patent/JP3409016B2/ja not_active Expired - Fee Related
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