JP3413643B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents

スパークプラグの製造方法

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JP3413643B2 JP18213493A JP18213493A JP3413643B2 JP 3413643 B2 JP3413643 B2 JP 3413643B2 JP 18213493 A JP18213493 A JP 18213493A JP 18213493 A JP18213493 A JP 18213493A JP 3413643 B2 JP3413643 B2 JP 3413643B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関、特に燃料
に天然ガス(LNG或はCNG等)を主体として使用
し、熱効率の向上を図った大型のガスエンジンに装着さ
れるスパークプラグの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、内燃機関、特に燃料としてガソリ
ン若しくはLPGガスを主体とする四輪車エンジン用の
スパークプラグにおいては、火花放電に対する耐摩耗性
を確保し、長寿命化を達成すべく火花放電を行う電極に
貴金属電極を使用するものが一般的であり、この貴金属
電極の接合構造も、特に大型のガスエンジンにおいて
は、火花放電電圧が通常のガソリンエンジンと比較して
30〜40%も高いことから中心電極と接地電極によっ
て形成される火花間隙部を小さく設定すると共に、放電
電圧を低減するため貴金属電極径を細径化する必要があ
るが、かかる小さな火花間隙の設定においては、細径化
した貴金属電極の火花放電は広範囲において発生し、貴
金属電極以外の部分において著しい火花摩耗が生じるこ
ととなるので径大化した貴金属電極を使用するものや、
過給機による過給圧又は圧縮比のアップによるこれらの
内燃機関の出力向上に対して、かかる貴金属電極が受け
る熱応力に対して十分にその耐剥離性を確保することが
できるように、貴金属電極の底部に鍔部を形成して電気
抵抗溶接を行って中心電極と貴金属電極とを一体に固定
してなるもの(特公昭63−62870)、また中心電
極の先端の小径部において穿設された孔部内に円柱状の
貴金属電極を圧入すると共に、その側面部をレーザー溶
接によってスポット溶接して一体に中心電極と接合して
なるもの(特公昭63−57919)が提案され、更に
熱応力自体の発生を減少させるべく、火花放電を行う放
電電極を薄い貴金属合金チップからなるものとするもの
がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のものにおいて、火花放電電圧が通常のガソリンエ
ンジンの30〜40%も高い大型のガスエンジンにおけ
る耐火花消耗性を確保するため径大化した貴金属電極を
使用するもの、或は内燃機関の出力向上に対して、かか
る貴金属電極が受ける熱応力に対して十分にその耐剥離
性を確保することができるように、貴金属電極の底部に
鍔部を形成して電気抵抗溶接を行って中心電極と貴金属
電極とを一体に固定してなるものの場合、従来のガソリ
ン若しくはLPGガスを主体とする内燃機関における使
用に際しては十分に貴金属電極の耐剥離性を確保してい
たが、このような内燃機関の更なる出力向上及び、燃料
としてLNG或はCNG等の天然ガスを主体として使用
して内燃機関自体の熱効率の向上に伴う熱応力の増大に
より、貴金属電極の接合部にかかる熱応力をも増大する
ことによって貴金属電極の剥離が容易に発生し、また中
心電極の先端の小径部において穿設された孔部内に円柱
状の貴金属電極を圧入すると共に、その側面部をレーザ
ー溶接によってスポット溶接して一体に中心電極と接合
してなるものでは、中心電極と貴金属電極との接合面積
はレーザー溶接によってなされるスポット溶接部に限定
されるため小さくなり、そのため内燃機関の増大した熱
応力がかかるスポット溶接による接合部に集中し、耐剥
離性が十分に確保することができない欠点がある。 【0004】また、熱応力自体の発生を減少させるべ
く、火花放電を行う放電電極を薄い貴金属合金チップか
らなるものとするものの場合、火花放電が広範囲にわた
って発生し、貴金属チップと中心電極との接合部におけ
る火花消耗性が高くなる上、抵抗溶接を行っても、高温
下における耐剥離性の低下が問題となるものであった。 【0005】そこで、この発明は上記従来のものの持つ
欠点を解消するものであり、中心電極に対する貴金属か
らなる放電電極の接合面積を増大させ、燃料としてガソ
リン若しくはLPG、更にLNG或はCNG等の天然ガ
スを主体に使用する内燃機関において発生する大きな熱
応力に対する耐剥離性を向上させようとするものであ
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】そのために、燃料にガソ
リン若しくはLPGガスの他、天然ガス(LNG或はC
NG等)を主体として使用し、熱効率の向上を図った大
型のガスエンジンに装着されるスパークプラグの絶縁体
の先端に突出して保持されるニッケル合金からなる中心
電極の先端部に形成する小径部の先端面に突出する放電
面側の貴金属電極径が0.8mm以上であり、その全長
が0.8mm以上であるスパークプラグを、 (1).上記中心電極の先端面において取付孔を設ける
工程と、 (2).上記取付孔内に円柱状の貴金属電極を挿入し
て、その貴金属電極の底部に上記放電面側より径大とし
てなる鍔部を形成して、更に電気抵抗溶接によって形成
して取付孔底部内に当該鍔部を接合する工程と、 (3).上記貴金属電極をその取付孔内に一体に固定す
る中心電極の先端部に対して切削加工を施すことで、上
記中心電極の先端面側に上記小径部を形成すると共に、
基端側に向かって拡径するテーパー部を当該小径部
連なる形で形成する工程と、 (4).上記小径部の先端面と上記貴金属電極の側面部
とを、その側面部の全周にわたってレーザー溶接し、溶
融凝合金部を形成して一体に接合固定してなる工程
と、から製造してなるものである。 【0007】 【0008】 【作用】上記の構成を具えるので、中心電極の先端面に
設けた取付孔内に、貴金属電極径が0.8mm以上、そ
の電極長が0.8mm以上の円柱状の貴金属電極(Pt
−10%Ir)を電気抵抗溶接することによって、上記
貴金属電極は、自身の貴金属電極底部を中心電極に押し
付けるように膨張しながら、鍔部を形成しつつ、その鍔
部が取付孔底部内に密着して接合するが、このとき電気
抵抗溶接による発熱は、貴金属電極の底部の鍔部と取付
孔底部との間において主として発生するため、貴金属電
極の側面部の接合強度は、取付孔底部との接合強度に比
べて低くなってしまう。 【0009】そのため、貴金属電極を取付孔内に電気抵
抗溶接によって接合してなる中心電極の先端部に対し
て、ニッケル合金によるレーザー溶接時の熱を貴金属電
極に有効に伝達できるようにするべく切削加工を施すこ
とにより、肉厚を0.2〜0.4mm、全高0.3〜
0.6mmとする小径部を中心電極の先端面側に形成す
ると共に、基端側に向かって拡径するテーパ部を当該
小径部と連なる形で形成する。そして、この小径部の先
端面と小径部の中心に配置して接合される貴金属電極の
側面部を全周にわたってレーザー溶接することにより溶
融凝固合金部を形成させて、貴金属電極の側面部を中心
電極の先端部と一体に接合することで、貴金属電極の接
合強度を高くすることができる。 【0010】 【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、この発明の実施例であり、燃料にガソリ
ン若しくはLPGガスの他、天然ガス(LNG或はCN
G等)を主体として使用し、熱効率の向上を図った大型
のガスエンジンに装着されるスパークプラグであり、こ
のスパークプラグ(1)は、軸孔(4)の先端に中心電
極(3)を突出して保持する絶縁体(2)と、このスパ
ークプラグ(1)を大型のガスエンジンに取り付けるた
めに用いられるネジ部(6)を形成すると共に、上記絶
縁体(2)に突出して保持される中心電極(3)の先端
の対向する位置に接地電極(7)を有してなる主体金具
(5)から構成されるものである。 【0011】そして、スパークプラグ(1)の絶縁体
(2)の先端に突出して保持されるインコネル600等
のニッケル合金からなる中心電極(3)は内部に銅芯が
配されており、その中心電極(3)の先端部(8)に形
成する小径部(9)の先端面(10)において穿設する
取付孔(11)内に放電面(13)側の貴金属電極径が
0.8mm以上であり、その電極長が0.8mm以上で
あって、上記取付孔(11)内に上記寸法を有する円柱
状の放電貴金属電極(例えば、Pt−10%Ir合金
等)(12)を挿入し、電気抵抗溶接によって、上記放
電貴金属電極(12)の一端部(底部)と一体に取付孔
(11)の底部(15)に加圧、加熱すると共に、取付
孔(11)内で径大に膨らんだ鍔部(14)が形成され
て当該鍔部(14)は底部(15)に接合される。次
に、上記中心電極(3)の小径部(9)の先端面(1
0)と放電貴金属電極(12)の側面部(16)とを、
放電貴金属電極(12)の側面部(16)の全周にわた
ってレーザー溶接により形成する溶融凝固合金部(1
7)によって中心電極(3)の小径部(9)に固定して
なるものである。 【0012】また、このスパークプラグ(1)は、上記
中心電極(3)の先端面(10)において取付孔(1
1)を設けた後、上記取付孔(11)内に放電貴金属電
極(12)を挿入して、その放電貴金属電極(12)の
底部を放電面(13)側より径大とする鍔部(14)を
電気抵抗溶接によって形成して取付孔(11)の底部
(15)内に接合すると共に、放電貴金属電極(12)
をその取付孔(11)内に一体に固定する中心電極
(3)の先端部(8)に対して切削加工を施すことで、
小径部(9)及びこの小径部(9)と中心電極(3)と
が連なるようにテーパー部(19)を形成し、その後中
心電極(3)の先端部(8)の小径部(9)の先端面
(8)と上記放電貴金属電極(12)の側面部(16)
とを、その放電貴金属電極(12)の側面部(16)の
全周にわたってレーザー溶接し、溶融凝固合金部(1
7)を形成することによって一体に接合固定して製造す
るものである(図3)。 【0013】この発明は以上の構成を具えるので、例え
ば、絶縁体(2)の先端に突出して保持されるニッケル
合金等からなる中心電極(3)の先端面(10)におい
て穿設された直径1.1〜1.2mm、深さ0.5〜
0.6mmの取付孔(11)に対して、直径1.0m
m、全長1.4mmの円柱状の放電貴金属電極(例え
ば、Pt−10%Ir合金等)(12)を挿入しつつ、
電気抵抗溶接を行うことによって、上記放電貴金属電極
(12)の底部は、中心電極(3)の先端面(10)に
穿設される取付孔(11)の直径が、上記放電貴金属電
極(12)よりも大きいことから、中心電極(3)の取
付孔(11)の底部(15)を押し付けることにより膨
張しつつ鍔部(14)を形成し、この鍔部(14)は取
付孔(11)内の底部(15)に密着して接合するが、
このとき電気抵抗溶接による発熱は、中心電極(3)の
取付孔(11)の底部(15)と、この取付孔(11)
内に挿入されて変形する放電貴金属電極(12)の鍔部
(14)との間において、主として発生するため放電貴
金属電極(12)の側面部(16)の中心電極(3)の
取付孔(11)との接合強度は、放電貴金属電極(1
2)の底部の鍔部(14)の中心電極(3)の取付孔
(11)の底部(15)との接合強度に比べて低くなっ
てしまう。 【0014】そのため、放電貴金属電極(12)の鍔部
(14)を、その取付孔(11)内に電気抵抗溶接によ
って接合してなる中心電極(3)の先端部(8)に対し
て、ニッケル合金によるレーザー溶接時の熱を放電貴金
属電極(12)の側面部(16)に対して有効に伝達で
きるようにするために、切削加工を施すことにより、中
心部に取付孔(11)を配置するように、上記取付孔
(11)からの肉厚を0.2〜0.4mm、全高0.3
〜0.6mmとする小径部(9)と共にテーパー部(1
9)を形成させて、この小径部(9)の先端面(8)
と、この小径部(9)の中心に配置する取付孔(11)
の底部(15)において、その底部の鍔部(14)接合
される放電貴金属電極(12)の側面部(16)を全周
にわたってレーザー溶接することにより、ニッケル合金
等からなる中心電極(3)の小径部(9)と放電貴金属
電極(12)とによる溶融凝固合金部(17)を形成さ
せることによって、放電貴金属電極(12)の側面部
(16)を中心電極(3)の先端部(8)と一体に接合
することができるので、中心電極(3)の先端部(8)
の小径部(9)に対する放電貴金属電極(12)の接合
強度をより高くすることができるものである。 【0015】 【0016】そこで、この発明の実施例であるスパーク
プラグ(1)について、従来の白金合金の放電貴金属電
極の鍔部をもって中心電極の先端面に電気抵抗溶接して
なるもの(試料1)、中心電極の先端部にテーパー部を
設けると共に、その中心電極の先端面に白金合金による
放電貴金属電極を接合してなるもの(試料2)及び中心
電極の先端部に小径部を設けると共に取付孔を穿設した
上、その小径部の側面部からレーザー溶接によってスポ
ット溶接を行い、溶融凝固合金部を形成させて放電貴金
属電極を一体に接合してなるもの(試料3)と比較しつ
つ、燃料としてガソリンを使用する内燃機関に装着して
850℃1分間−150℃1分間の冷熱サイクルを繰り
返す実機テストを行い、白金合金からなる放電貴金属電
極(12)の脱落に至るサイクル数によってその効果を
検討したところ、この発明における放電貴金属電極(1
2)の耐剥離性に対する効果が著しく認められた(図
6)。 【0017】 【発明の効果】以上のとおり、ニッケル合金からなる中
心電極の先端面に形成した取付孔内に円柱状の貴金属電
極を挿入し、その貴金属電極の底部を変形させて鍔部を
形成させつつ電気抵抗溶接によって形成して中心電極先
端面内に埋設させると共に、中心電極の先端部に径小部
及びテーパー部を切削加工により形成させ、貴金属電極
の側面部と中心電極の小径部の先端面とを全周にわたっ
てレーザー溶接を行い、溶接凝固合金部を形成させてい
る。このように貴金属電極を中心電極の小径部と一体に
接合させることにより、中心電極に接合する貴金属電極
の接合強度、すなわち耐剥離性を高めることができ、大
型のガスエンジンに使用するスパークプラグ自体の長寿
命化を図ることができるといった優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例であるスパークプラグの部分
断面図である。 【図2】その要部拡大断面図である。 【図3】この発明の実施例であるスパークプラグの製造
工程を示した図である。 【図4】この発明の実施例に対する耐剥離性の実機テス
トの結果を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 13/20 H01T 21/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 絶縁体の先端に突出して保持されるニッ
    ケル合金からなる中心電極の先端部に形成した小径部の
    先端面に突出する放電面側の貴金属電極径が0.8mm
    以上であり、その電極長が0.8mm以上であるスパー
    クプラグの製造方法であって、 (1).上記中心電極の先端面において取付孔を設ける
    工程と、 (2).上記取付孔内に円柱状の貴金属電極を挿入し
    て、その貴金属電極の底部に上記放電面側より径大とし
    てなる鍔部を形成して、更に電気抵抗溶接によって形成
    して取付孔底部内に当該鍔部を接合する工程と、 (3).上記貴金属電極をその取付孔内に一体に固定す
    る中心電極の先端部に対して切削加工を施すことで、上
    記中心電極の先端面側に上記小径部を形成すると共に、
    基端側に向かって拡径するテーパー部を当該小径部
    連なる形で形成する工程と、 (4).上記小径部の先端面と上記貴金属電極の側面部
    とを、その側面部の全周にわたってレーザー溶接し、溶
    融凝合金部を形成して一体に接合固定してなる工程
    と、 からなるスパークプラグの製造方法。
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US7666047B2 (en) 2003-11-21 2010-02-23 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Method for securing a metal noble tip to an electrode of a spark plug using a resistance and laser welding process

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