JP3422706B2 - 基準電圧発生回路のスタートアップ回路 - Google Patents

基準電圧発生回路のスタートアップ回路

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JP3422706B2
JP3422706B2 JP35557398A JP35557398A JP3422706B2 JP 3422706 B2 JP3422706 B2 JP 3422706B2 JP 35557398 A JP35557398 A JP 35557398A JP 35557398 A JP35557398 A JP 35557398A JP 3422706 B2 JP3422706 B2 JP 3422706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給される電源電
圧や温度の変動の大きな影響を受けないで、一定のDC電
位を出力する基準電圧発生回路において、その安定動作
を補償するスタートアップ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一定のDC電位を発生する基準電圧発生回
路は、安定した特性を実現するために様々な半導体回路
装置、とりわけアナログ回路によく用いられる。その中
でも図5に示すフィードバック制御されたバンドギャッ
プ基準電圧発生回路は、電源電圧の変動や温度による出
力DC電位の変動を抑えることができ、良好な基準電圧を
得られることが知られている。
【0003】このバンドギャップ基準電圧発生回路は、
フィードバック制御によって所要のDC電位が得られる正
常動作安定点と、所要の電位よりも低いDC電位を出力す
る異常動作点を持つ。このためこうした基準電圧発生回
路では、異常動作点を示す出力電位となった際に動作点
を正常に戻すための回路を別途設けている。この回路
は、電源投入の直後に入りやすい異常動作点を回避する
役割を持つことからスタートアップ回路と呼ばれてい
る。
【0004】以下に図5を用いて、バンドギャップ基準
電圧発生回路と、従来のスタートアップ回路の動作につ
いて説明する。
【0005】図5において、カレントミラー回路110
とカレントミラー回路110の電流を決めるNchMOSトラ
ンジスタ113から電流源が構成されており、NchMOSト
ランジスタ113によって決まる電流値に対してPchMOS
トランジスタ112とPchMOSトランジスタ111とのト
ランジスタサイズ比に比例した一定電流を、第1の電圧
発生回路210と第2の電圧発生回路220に供給する
構成となっている。
【0006】第1の電圧発生回路210は基準電圧発生
端子230に一端が接続された抵抗素子211と、抵抗
素子211の他端とGND との間に介設されたダイオード
素子213からなり、抵抗素子211とダイオード素子
213の接続部を出力端子214としている。第2の電
圧発生回路220は基準電圧発生端子230に一端が接
続された抵抗素子221と、抵抗素子211の他端と一
端を接続された抵抗素子222と、この抵抗素子222
の他端とGND との間に介設されたダイオード素子213
のn倍の素子サイズを有するダイオード素子223から
なり、抵抗素子221と222の間の接続点を出力端子
224としている。
【0007】330は差動増幅回路を示しており、PchM
OSトランジスタによる定電流源331と、この定電流源
331から電流を供給され差動入力信号を増幅するPchM
OSトランジスタ332、333と、このPchMOSトランジ
スタから増幅差動信号が入力されこの入力信号に応じた
電流を引き抜くNchMOSトランジスタ334、335から
なるカレントミラー回路とを備えている。PchMOSトラン
ジスタ332、333のゲート入力はそれぞれ第2、第
1の電圧発生回路220、210の出力信号を受けて差
動増幅し、出力端子336に増幅信号を出力する構成と
なっている。
【0008】340は反転増幅回路であり、PchMOSトラ
ンジスタの定電流源341と、定電流源341からの電
流を受けてゲート入力からの信号を反転増幅するNchMOS
トランジスタ342からなる。反転増幅回路340は差
動増幅回路330からの信号を受けて、反転増幅信号を
出力端子343に出力する。この反転増幅回路340の
出力端子343は、カレントミラー回路110の電流を
決めるNchMOSトランジスタ113のゲート入力に接続さ
れている。
【0009】121はPchMOSトランジスタの電流源であ
り、差動増幅回路330の定電流源331及び反転増幅
回路340の定電流源341とゲート入力ノードを共有
しカレントミラー回路を構成している。各電流源は負荷
回路240の抵抗素子241によって決まる電流を基準
に、電流源121のトランジスタサイズに対する定電流
源331、341のトランジスタサイズに比例した電流
をそれぞれ流す構成としている。
【0010】400はスタートアップ回路であり、イン
バータ回路370と制御回路420からなる。インバー
タ回路370はPchMOSトランジスタ371とNchMOSトラ
ンジスタ372からなり、基準電圧発生端子230を入
力とし、出力373は制御回路420の入力へ接続され
ている。制御回路420は制御入力信号を反転するイン
バータ回路422とこのインバータ回路出力がゲート入
力に接続されたPchMOSスイッチ421からなり、出力は
NchMOSトランジスタ113のゲート入力に接続されてい
る。
【0011】このような回路構成での第1及び第2の電
圧発生回路210、220の動作を図3を用いて説明す
る。図3の横軸は基準電圧発生端子230の電圧Voutを
示し、縦軸は第1及び第2の電圧発生回路の出力21
4、224の電圧V1、V2を示している。基準電圧発
生端子230の電位を0Vより上げていくと、0.7V
近傍まではダイオード素子のオン抵抗は大きくいわゆる
オフ状態であり、第1および第2の電圧発生回路21
0、220ともにほぼ基準電圧発生端子230と同じ電
圧を出力する。基準電圧出力の電圧Voutが0.7Vを超
えるとダイオード素子213がオンして電流が流れ、
0.7V以上の基準電圧出力の電圧は抵抗素子211に
かかり、第1の電圧発生回路210の出力Q1はほぼ
0.7Vの一定電圧となる。第2の電圧発生回路220
はダイオード素子223がダイオード素子213のn倍
と大きいため第1の電圧発生回路210のダイオード素
子213よりも小さい基準電圧出力でオンしはじめて電
流が流れ、0.7V以上の基準電圧出力の電圧は抵抗素
子221と222にかかり、出力電圧Q2はこの2つの
抵抗素子221、222の抵抗値に応じて分圧されて抵
抗素子222にかかる電圧とダイオード素子223のオ
ン電圧を加えた出力電圧となる。図3に示す通り、0.
7V以上の基準電圧出力で第1と第2の電圧発生回路2
10、220のそれぞれの出力はクロスポイントPを持
つ。
【0012】差動増幅回路330と反転増幅回路340
は合わせて演算増幅回路として動作する。この演算増幅
回路の出力は第1および第2の電圧発生回路210、2
20の第1の電流源111の電流を決めるNchMOSトラン
ジスタ113を制御する構成となっており、また一般的
に演算増幅回路はゲインが大きく第1及び第2の電圧発
生回路210、220からの差動入力はほぼ等しくなる
ようにフィードバック制御される。第1の電圧発生回路
210の出力が第2の電圧発生回路220の出力よりも
低い場合は、定電流源331からの電流はPchMOSトラン
ジスタ333側に多く流れPchMOSトランジスタ332側
は減少する方向へ動作ポイントを移そうとする。しかし
ながら、NchMOSトランジスタ334、335からなるカ
レントミラー回路は同じ電流を流そうとするため、PchM
OSトランジスタ332、333のソース−ドレイン間電
圧が変わることで平衡が保たれ、この場合はPchMOSトラ
ンジスタ333にかかる電圧が小さくなる。この結果、
差動増幅回路出力336の電位レベルは上がり、反転増
幅回路出力343は電位レベルが下がる。これによっ
て、NchMOSトランジスタ113の電流は小さくなりカレ
ントミラー回路110の電流を減らす方向へ動作点を移
行させる。これは、基準電圧出力Voutの電位レベルを下
げることになる。図3のグラフ上では、クロスポイント
Pより右側の状態(第1の電圧発生回路出力が第2の電
圧発生回路出力より低い状態)からクロスポイントPの
方へ状態変化することを示している。一方、第1の電圧
発生回路210の出力が第2の電圧発生回路220の出
力より高い場合は逆の動作となって、図3のグラフ上で
クロスポイントPより左側の状態からクロスポイントP
の方へ状態変化する。従って、図3上のクロスポイント
Pは安定動作点となる。
【0013】電源電圧が変動しても、常に演算増幅回路
のフィードバック制御によってクロスポイントPは維持
され、この時の電圧は第1と第2の電圧発生回路21
0、220の抵抗素子とダイオード素子の特性だけで決
まるため、電源電圧に依存しない基準電圧が得られるこ
とになる。
【0014】また、この回路では温度に対する基準電圧
の変動も、ダイオードのオン電圧の温度特性に対して、
第1および第2の電圧発生回路210、220の抵抗素
子を適当な値に選ぶことによって温度依存の小さい基準
電圧が得られることが知られている。
【0015】一方図3に示す通り、クロスポイントP以
外に基準電圧出力が小さいところで第1と第2の電圧発
生回路出力の電位差が殆どなく、この若干の電位差が演
算増幅回路のオフセット電圧とつりあうポイントすなわ
ち異常動作点がある。この場合には正常な基準電圧が得
られない。
【0016】こうした動作点に入らないようにするため
に、従来の基準電圧発生回路では図5に示すようなスタ
ートアップ回路400を設けていた。
【0017】基準電圧出力を入力信号とするインバータ
回路は、基準電圧が低い場合Hレベルを出力する。イン
バータ回路出力373がHレベルになると、制御回路4
20内のインバータ回路422は反転しPchMOSトランジ
スタスイッチ421はゲート入力にLレベル信号を受け
てオンし制御出力をHレベルの方へ持ち上げる。制御回
路出力はNchMOSトランジスタ113に接続されており、
この動作によってカレントミラー回路の電流が増え、第
1及び第2の電圧発生回路の各内部点の電位レベルは持
ち上げられる。この結果基準電圧発生回路の動作点は、
基準電圧出力が小さいところでの第1と第2の電圧発生
回路出力が同電位となるポイントから高い基準電圧出力
へと移行する。
【0018】基準電圧が高い電位レベルに移ると、PchM
OSトランジスタ421はオフして制御回路420の出力
はハイインピーダンス状態になり基準電圧出力を持ち上
げる効果が止まる。この後、基準電圧発生回路は、安定
点に移行し正常動作に入る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
タートアップ回路400では、インバータ回路370の
スイッチングレベルの設定に注意を要した。スイッチン
グレベルが正常動作の基準電圧値よりも高いレベルにあ
ると、安定点を超えても制御回路420が基準電圧を高
いレベルに持ち上げようとし、設計値と異なる基準電圧
となってしまう。
【0020】またスイッチングレベルは電源電圧によっ
ても変動する。昨今、半導体MOS プロセスでは微細化に
伴ない電源電圧がスケーリングされてきている一方で、
集積度の増大からLSI 設計は設計済みの回路ブロックを
再利用することで開発期間の短縮が図られている。こう
した状況の下では、幅広い電源電圧範囲で安定して動作
できる回路が要望される。従来のスタートアップ回路で
は、電源電圧に依存しない基準電圧に対して、電源電圧
に依存するスイッチングレベルを有するインバータ回路
を用いているため、幅広い電圧範囲に対応させることが
難しい。
【0021】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
で、幅広い電源電圧範囲でも安定して異常動作点から正
常動作安定点に移行できる基準電圧発生回路のスタート
アップ回路を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の基準電圧発生回路のスタートアップ回路
は、抵抗素子とダイオード素子からなる第1と第2の電
圧発生回路の両出力が演算増幅回路によってフィードバ
ック制御されて基準電圧を発生させる回路において、第
3の電圧発生回路からの出力と基準電圧発生回路からの
出力をコンパレータ回路により比較し、基準電圧出力レ
ベルの方が低い場合にコンパレータ回路出力信号によっ
て動作する制御回路で基準電圧発生端子への供給電流を
増大させ、これにより異常動作点から正常安定動作点に
移行させる構成を備え、且つ第3の電圧発生回路の出力
にダイオードのオン電圧を利用した構成としている。
【0023】請求項1記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、基準電圧発生端子を有し、基準電圧発
生端子に一端が接続された第1の抵抗素子と、この第1
の抵抗素子の他端に陽極が接続され陰極が低電圧源に接
続された第1のダイオード素子とを有し、第1の抵抗素
子と第1のダイオード素子との接続点が第1の内部点で
ある第1の電圧発生回路と、第1の電圧発生回路と同じ
基準電圧発生端子を有し、基準電圧発生端子に一端が接
続された第2の抵抗素子と、この第2の抵抗素子の他端
に一端が接続された第3の抵抗素子と、この第3の抵抗
素子の他端に陽極が接続され陰極が低電圧源に接続され
た第2のダイオード素子とを有し、第2の抵抗素子と第
3の抵抗素子との接続点が第2の内部点である第2の電
圧発生回路とを備え、第1の内部点と第2の内部点の両
電圧が同電位になるように基準電圧発生端子への供給電
流をフィードバック制御することで一定の電圧を発生し
第1の内部点の電圧値と第2の内部点の電圧値とが一致
する正常動作点及びこの正常動作点以外の他の動作点を
有する基準電圧発生回路のスタートアップ回路であっ
て、第3の内部点を有し、この第3の内部点と低電圧源
との間に介設されたダイオード素子を有する構成を持つ
第3の電圧発生回路と、2個の入力端子を有し、2個の
入力端子が第3の電圧発生回路の第3の内部点と第1と
第2の電圧発生回路の基準電圧発生端子とに各々接続さ
れ両電圧の電位レベルを比較するコンパレータ回路と、
制御入力端子と制御出力端子を有し、制御入力端子がコ
ンパレータ回路の出力に接続され、コンパレータ回路の
比較結果信号を受けて制御出力端子からの信号が、基準
電圧発生端子への供給電流を更に制御することで基準電
圧出力を正常動作とは異なる安定点から正常動作点へ移
行させる制御回路を備え、第3の内部点を有し、第3の
内部点と低電圧源との間に介設されたダイオード素子の
特性と、第1のダイオード素子および第2のダイオード
素子の特性が同じであるものである。
【0024】請求項1記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、基準電圧発生端子の基準電圧出
力の電位レベルを予め設定した電位レベルと比較して、
Lowレベルとなっているときに基準電圧の電位レベルを
決める供給電流を制御することで基準電圧出力レベルを
持ち上げ、電源投入時などに所望の基準電圧が得られる
正常動作安定点以外の異常動作点に陥るのを確実に防ぐ
ことが可能となる。また電位レベルの判定にコンパレー
タ回路を用いることで、レベル判定は予め設定した比較
対象電位レベルにのみ依存し、コンパレータ回路の判定
結果は電源電圧に依存しないため幅広い電源電圧範囲で
安定して動作することが可能となる。また、予め設定さ
れた比較対象電位レベルは陰極をGND に接地したダイオ
ードのオン電圧を利用しているため、更に電源電圧の影
響を受けない電位レベルとすることができる。更に、基
準電圧発生回路内の2つの電圧発生回路のダイオード素
子と同様の特性を持つダイオード素子を用いているた
め、異常動作点と正常安定動作点の間の電位レベルに確
実に設定でき、またオン電圧の温度特性が同じであるこ
とから温度の変動に対しても安定した動作が可能とな
る。
【0025】請求項2記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、請求項1において、制御回路が、基準
電圧発生端子と第3の内部点をコンパレータ回路により
比較した結果で第3の内部点の電位より基準電圧出力が
低い場合に、基準電圧発生端子への供給電流を増大させ
ることで基準電圧出力を正常動作とは異なる安定点から
正常動作点へ移行させる請求項1記載の基準電圧発生回
路のスタートアップ回路。
【0026】請求項2記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0027】請求項3記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、請求項1において、フィードバック制
御が、2個の入力端子を有し、この2個の入力端子が第
1の内部点と第2の内部点に各々接続された演算増幅回
路によって行われるものである。
【0028】請求項3記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0029】請求項4記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、請求項3において、演算増幅回路が差
動増幅回路を有し、この差動増幅回路は、定電流源と、
この定電流源から電流が供給されると共に、第1および
第2の電圧発生回路の第1の内部点及び第2の内部点の
両電圧が差動信号として入力され、この差動信号を増幅
する差動増幅部と、この差動増幅部の増幅差動信号が入
力される第1および第2の電流入力端子を有し、第1の
電流入力端子に入力される信号の値に比例した値で且つ
この信号と同極性の電流を第2の電流入力端子から引き
抜くカレントミラー回路とを備え、第2の電流入力端子
が差動増幅回路の出力端子となるものである。
【0030】請求項4記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項3と同様な効果がある。
【0031】請求項5記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、請求項4において、演算増幅回路は更
に反転増幅回路を備え、この反転増幅回路は、定電流源
を有すると共に、差動増幅回路の出力端子の電圧を反転
増幅するものである。
【0032】請求項5記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項4と同様な効果がある。
【0033】請求項6記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、請求項1において、コンパレータ回路
が差動増幅回路を有し、この差動増幅回路は、定電流源
と、定電流源から電流が供給されると共に、基準電圧発
生端子の基準電圧と第3の内部点が差動信号として入力
され、この差動信号を増幅する差動増幅部と、この差動
増幅部の増幅差動信号が入力される第1および第2の電
流入力端子を有し、第1の電流入力端子に入力される信
号の値に比例した値で且つこの信号と同極性の電流を第
2の電流入力端子から引き抜くカレントミラー回路とを
備え、第2の電流入力端子が差動増幅回路の出力端子と
なるものである。
【0034】請求項6記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0035】請求項7記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、請求項6において、コンパレータ回路
が更に反転増幅回路を備え、この反転増幅回路は、定電
流源を有すると共に、差動増幅回路の出力端子の電圧を
反転増幅するものである。
【0036】請求項7記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項6と同様な効果がある。
【0037】請求項8記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、請求項1において、制御回路が、定電
圧源と制御出力端子との間に介設されたスイッチ回路で
あって制御入力端子をスイッチのオン/オフ制御端子と
し、基準電圧発生端子と第3の内部点をコンパレータ回
路により比較した結果で第3の内部点の電位より基準電
圧出力が低い場合にコンパレータ回路からの出力信号に
よりオンし、オン直前の制御出力端子の電位レベルと定
電圧源電位レベルとの中間の一定電圧に到達した際に供
給電流を減少させ少なくとも基準電圧発生回路の正常動
作点への移行動作を完了する時間範囲においては一定電
圧を維持するものである。
【0038】請求項8記載の発明の基準電圧発生回路の
スタートアップ回路によれば、請求項1と同様な効果の
ほか、正常動作点への移行の際に基準電圧出力が正常動
作点での電位レベルより大きくなりすぎてしまうのを防
ぐことができる。このため、この基準電圧を利用する回
路側で、所望の基準電圧より大きな異常電圧が入力され
た場合の誤動作対策を考慮する必要がなくなる。
【0039】請求項9記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路は、請求項6または請求項7において、コ
ンパレータ回路内の差動増幅回路及び反転増幅回路の各
々の定電流源は、第3の電圧発生回路に流れる電流値に
比例した値で且つ同極性の電流を引き抜く2個のカレン
トミラー回路を備え、各々のカレントミラー回路出力を
定電流源出力とし、第3の電圧発生回路が2個のカレン
トミラー回路の負荷回路として共用されているものであ
る。
【0040】請求項9記載の発明の基準電圧発生回路の
スタートアップ回路によれば、請求項6または請求項7
と同様な効果のほか、回路を構成するのに必要なカレン
トミラー回路の負荷回路と比較対象電位レベルを発生す
る回路を共用することで、レイアウト面積とDC電流を削
減することができる。
【0041】請求項10記載の基準電圧発生回路のスタ
ートアップ回路は、請求項4、請求項5または請求項9
において、演算増幅回路内の差動増幅回路及び反転増幅
回路の各々の定電流源は、第3の電圧発生回路に流れる
電流値に比例した値で且つ同極性の電流を引き抜く2個
のカレントミラー回路を備え、各々のカレントミラー回
路出力を定電流源出力とし、第3の電圧発生回路が2個
のカレントミラー回路の負荷回路として共用されている
ものである。
【0042】請求項10記載の発明の基準電圧発生回路
のスタートアップ回路によれば、請求項4または請求項
5ならびに請求項9と同様な効果がある。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0044】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態における基準電圧発生回路である。
【0045】図1において、カレントミラー回路110
とカレントミラー回路の電流を決めるNchMOSトランジス
タ113から電流源が構成されており、NchMOSトランジ
スタ113によって決まる電流値に対してPchMOSトラン
ジスタ112とPchMOSトランジスタ111とのトランジ
スタサイズ比に比例した一定電流を、第1の電圧発生回
路210と第2の電圧発生回路220に供給する構成と
なっている。
【0046】第1の電圧発生回路210は基準電圧発生
端子230に一端が接続された抵抗素子211と、抵抗
素子211の他端とGND との間に介設されたダイオード
素子213からなり、抵抗素子211とダイオード素子
213の接続部を出力端子214としている。第2の電
圧発生回路220は基準電圧発生端子230に一端が接
続された抵抗素子221と、抵抗素子211の他端と一
端を接続された抵抗素子222と、この抵抗素子222
の他端とGND との間に介設されたダイオード素子213
のn倍の素子サイズを有するダイオード素子223から
なり、抵抗素子221と222の間の接続点を出力端子
224としている。
【0047】330は差動増幅回路を示しており、PchM
OSトランジスタによる定電流源331と、この定電流源
から電流を供給され差動入力信号を増幅するPchMOSトラ
ンジスタ332、333と、このPchMOSトランジスタか
ら増幅差動信号が入力されこの入力信号に応じた電流を
引き抜くNchMOSトランジスタ334、335からなるカ
レントミラー回路とを備えている。PchMOSトランジスタ
332、333のゲート入力はそれぞれ第2、第1の電
圧発生回路220、210の出力信号を受けて差動増幅
し、出力端子336に増幅信号を出力する構成となって
いる。
【0048】340は反転増幅回路であり、PchMOSトラ
ンジスタの定電流源341と、定電流源341からの電
流を受けてゲート入力からの信号を反転増幅するNchMOS
トランジスタ342からなる。反転増幅回路340は差
動増幅回路330からの信号を受けて、反転増幅信号を
出力端子343に出力する。この反転増幅回路出力34
3は、カレントミラー回路の電流を決めるNchMOSトラン
ジスタ113のゲート入力に接続されている。
【0049】400はスタートアップ回路であり、第3
の電圧発生回路250とコンパレータ回路380と制御
回路であるNchMOSトランジスタスイッチ411からな
る。第3の電圧発生回路250は、電流源122に一端
が接続された抵抗素子251と、抵抗素子251の他端
とGND の間に介設されたダイオード素子252からな
り、抵抗素子251とダイオード素子252の接続部を
出力端子253としている。NchMOSトランジスタスイッ
チ411は電源端子と基準電圧発生端子230との間に
介設されている。
【0050】コンパレータ回路380は更に差動増幅回
路350と反転増幅回路360からなる。差動増幅回路
350は、PchMOSトランジスタによる定電流源351
と、この定電流源351から電流を供給され差動入力信
号を増幅するPchMOSトランジスタ352、353と、こ
れらのPchMOSトランジスタ352、353から増幅差動
信号が入力されこの入力信号に応じた電流を引き抜くNc
hMOSトランジスタ354、355からなるカレントミラ
ー回路とを備えている。差動増幅回路350の入力すな
わちコンパレータ回路380の入力ともなるPchMOSトラ
ンジスタ352、353のゲート入力はそれぞれ基準電
圧発生端子230および第3の電圧発生回路250の出
力端子253が接続され、それらの出力信号を受けて差
動増幅し、出力端子356に増幅信号を出力する構成と
なっている。360は反転増幅回路であり、PchMOSトラ
ンジスタの定電流源361と、定電流源361からの電
流を受けてゲート入力からの信号を反転増幅するNchMOS
トランジスタ362からなる。反転増幅回路360は差
動増幅回路350からの信号を受けて、反転増幅信号を
出力端子363に出力する。コンパレータ回路380の
出力ともなる反転増幅回路出力363は、NchMOSトラン
ジスタスイッチ411のゲート入力へ接続されている。
121はPchMOSトランジスタの電流源であり、差動増幅
回路330の定電流源331、反転増幅回路340の定
電流源341と更にコンパレータ回路380内の差動増
幅回路350の定電流源351、反転増幅回路360の
定電流源361とゲート入力ノードを共有しカレントミ
ラー回路を構成している。カレントミラーの負荷回路2
40は、電流源121に一端が接続された抵抗素子24
1からなる。各定電流源331、341、351及び3
61は抵抗素子241に流れる電流を基準に、電流源1
21のトランジスタサイズに対するぞれぞれの定電流源
トランジスタのサイズに比例した電流をそれぞれ流す構
成としている。
【0051】このような回路構成において、カレントミ
ラー回路110とNchMOSトランジスタ113で構成され
ている電流源、第1と第2の電圧発生回路210、22
0、差動増幅回路330及び反転増幅回路340からな
る基準電圧発生回路の動作については図5の従来回路の
動作と同様である。ここでは基準電圧を発生させる動作
についての説明は省略し、スタートアップ回路400に
関わる動作について説明する。
【0052】この基準電圧発生回路は従来例と同様に、
先に示した第1の電流源から電流が供給されて第1及び
第2の電圧発生回路210、220の両出力214、2
24が同電位となる正常動作点以外に別の動作点を有す
る。これは、第1の電流源から殆ど電流が供給されない
場合であり、この時第1及び第2の電圧発生回路21
0、220の両出力とも正常動作点よりもGNDレベルよ
りの電位となり、この場合も両出力はほぼ同じ電位レベ
ルとなる。基準電圧発生端子(基準電圧出力)230が
こうした正常動作点以外の低い電位レベルの動作点とな
ったとき、スタートアップ回路400は以下に示すよう
に動作する。
【0053】第3の電圧発生回路250の出力253に
比べて基準電圧出力230の電位が低い場合、コンパレ
ータ回路380内の差動増幅回路350のPchMOSトラン
ジスタ352に流れる電流は増える方向へ、PchMOSトラ
ンジスタ353に流れる電流は減る方向へ動作点を移そ
うとする。一方、2つのNchMOSトランジスタ354、3
55で構成されているカレントミラー回路はPchMOSトラ
ンジスタ352、353に同じ電流を流そうとするた
め、PchMOSトランジスタ352のソース−ドレイン間電
圧は小さくなり、PchMOSトランジスタ353のソース−
ドレイン間電圧は大きくなって平衡を保とうとする。こ
の結果、差動回路出力356は電位が下がりLowレベル
となる。反転増幅回路360は差動増幅回路出力356
の変化に対してNchMOSトランジスタ362に流れる電流
は減る方向へ動作点を移そうとするが、定電流源361
は一定電流を保とうとするため、NchMOSトランジスタ3
62のソース−ドレイン間電圧が大きくなり、出力36
3はHighレベルへと移行する。
【0054】このコンパレータ回路380の動作によっ
てNchMOSトランジスタスイッチ411はオンし、第1及
び第2の電圧発生回路210、220に電流を流し込
む。この動作によって、電圧発生回路210、220内
の各素子にかかる電圧は大きくなり、基準電圧出力23
0はHighレベルへと持ち上げられる。基準電圧出力23
0が持ち上がると所望の基準電圧が得られる正常動作安
定点へと動作ポイントが移行していく。この移行の際に
基準電圧出力230が第3の電圧発生回路250の出力
253より高いレベルになると、コンパレータ回路38
0は前述の動作とは逆の動作を行って出力363はLow
レベルとなる。この結果NchMOSトランジスタスイッチ4
11はオフし制御回路出力はハイインピーダンス状態と
なって、第1及び第2の電圧発生回路210、220に
電流を流し込む動作をストップする。
【0055】以上のような動作により、電源立上げ時等
に陥りやすい異常動作を回避し正常動作点へ移行するこ
とが可能となる。
【0056】本発明の第1の実施の形態によれば、コン
パレータ回路380の出力反転は、2入力信号レベルの
大小によって決まり、供給される電源電圧によって判定
レベルが変わるといったことがないため幅広い電源電圧
範囲においてこうした異常動作点を回避する動作が可能
となる。
【0057】また、第3の電圧発生回路250の出力2
53の電圧はダイオードのオン電圧で決まっていること
から電源電圧の変動に伴う出力電位レベルの変動を抑制
することができる。第3の電圧発生回路250の構成は
GNDに陰極が接続されたダイオード素子を用いている点
で第1及び第2の電圧発生回路210、220と同様で
ある。従って、第1及び第2の電圧発生回路が異常動作
点にある場合は、第1及び第2の電圧発生回路210、
220内のダイオード素子213、223はオフ状態に
あって基準電圧出力が低い電位レベルにあるのに対し
て、第3の電圧発生回路250内のダイオード素子25
2は常にオン状態であり、この時第3の電圧発生回路2
50の出力253は常に基準電圧出力より高い電位とな
る。これは図3上では、第3の電圧発生回路250の出
力電位V3は基準電圧出力電位Voutによらず一定であ
り、必ず異常動作点の右側に位置することを示してい
る。この結果、コンパレータ回路380は確実に異常動
作点から正常動作安定点へ移行させるための信号を発生
する。
【0058】一方第1及び第2の電圧発生回路210、
220が正常動作点にある場合は、第1及び第2の電圧
発生回路210、220内のダイオード素子213、2
23はオン状態になり基準電圧出力はダイオードのオン
電圧に更に抵抗素子にかかる電圧を加えた電位レベルと
なり、この時第3の電圧発生回路250の出力253は
常に基準電圧出力より低い電位となる。これは図3上で
は、第3の電圧発生回路250の出力電位V3は必ず正
常動作点Pの左側に位置することを示している。この結
果、ダイオードのオン電圧だけで決まる第3の電圧発生
回路250の出力を判定レベルとするコンパレータ回路
380は正常動作点Pへの移行後には確実に出力反転し
てスタートアップ動作を止めることができる。
【0059】更に、温度の変動に伴ってダイオードのオ
ン電圧が変動した場合においても第1及び第2の電圧発
生回路からの基準電圧出力と第3の電圧発生回路の出力
は同様の温度特性を持つため、温度変動に対する動作マ
ージンが確保できる。
【0060】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について、図2を参照しながら説明する。図2は本
発明の第2の実施の形態における基準電圧発生回路の回
路図である。
【0061】第2の実施の形態の基準電圧発生回路で
は、図1の第1の実施の形態の基準電圧発生回路とは、
第3の電圧発生回路250の構成方法と制御回路410
の構成が異なる。すなわち第3の電圧発生回路250
は、差動増幅回路330の定電流源331、反転増幅回
路340の定電流源341、更にコンパレータ回路38
0内の差動増幅回路350の定電流源351、および反
転増幅回路360の定電流源361で構成されるカレン
トミラー回路の負荷回路として共用されている。代わり
に、図1の基準電圧発生回路の電流源121とその負荷
回路240が削除されている。また制御回路410は、
一端が電源端子に接続されたゲート入力を制御入力端子
とするNchMOSトランジスタスイッチ411と、このNchM
OSトランジスタスイッチ411の他端と制御出力端子と
の間に介設されゲート入力をNchMOSトランジスタスイッ
チ411の他端に接続しダイオード接続されたNchMOSト
ランジスタ412からなり、制御出力端子はNchMOSトラ
ンジスタ113のゲート入力に接続されている。
【0062】その他の構成は、図1に示す基準電圧発生
回路の構成と同様であり、図1と同様の機能を有する部
分に同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
【0063】このような回路構成において、カレントミ
ラー回路110とNchMOSトランジスタ113で構成され
ている電流源、第1と第2の電圧発生回路210、22
0、差動増幅回路330及び反転増幅回路340からな
る基準電圧発生回路の動作については、図5の従来回路
の動作と同様である。ここでは基準電圧を発生させる動
作についての説明は省略し、スタートアップ回路400
に関わる動作について説明する。
【0064】この基準電圧発生回路は第1の実施の形態
と同様に、先に示した第1の電流源から電流が供給され
て第1及び第2の電圧発生回路210、220の両出力
が同電位となる正常動作点以外に別の動作点を有する。
基準電圧出力230がこうした正常動作点以外の低い電
位レベルの動作点となったとき、スタートアップ回路4
00は以下に示すように動作する。
【0065】第3の電圧発生回路250の出力253に
比べて基準電圧出力230の電位が低い場合第1の実施
の形態と同様にコンパレータ回路出力363はHighレベ
ルへと移行する。
【0066】このコンパレータ回路380の動作によっ
て、制御回路410内のNchMOSスイッチ411はオン
し、ダイオード接続のNchMOSトランジスタ412を介し
て、NchMOSトランジスタ113のゲート入力をHighレベ
ルへと持ち上げる。これにより、NchMOSトランジスタ1
13を流れる電流は増え、これに比例して定電流源11
1の電流は増える。この動作によって、電圧発生回路2
10、220内の各素子にかかる電圧は大きくなり、基
準電圧出力230はHighレベルへと持ち上げられる。基
準電圧出力230が持ち上がると所望の基準電圧が得ら
れる正常動作安定点へと動作ポイントが移行していく。
この移行の際に基準電圧出力230が第3の電圧発生回
路250の出力253より高いレベルになると、コンパ
レータ回路380は前述の動作とは逆の動作を行って出
力363はLow レベルとなる。この結果制御回路410
のNchMOSトランジスタスイッチ411はオフし制御回路
出力はハイインピーダンス状態となって、NchMOSトラン
ジスタ113のゲート入力をHighレベルに持ち上げる動
作をストップする。
【0067】また、制御回路410内のスイッチにはNc
hMOS トランジスタスイッチ411を用いており、更に
ダイオード接続のNchMOSトランジスタ412が出力端子
との間に介設されていることで、スイッチがオンして電
流が供給されVDD −2Vtに達した時点で電流の供給が止
まり、出力電位はこの電位レベルにクリップされる。こ
の動作は、NchMOSトランジスタ113のオン抵抗の急激
な低下、すなわち第1の電流源の電流の急激な増大を抑
えることになる。このため、基準電圧発生端子230の
電位レベルが正常動作点で得られる電圧より大きくなり
すぎるのを防ぐことができる。
【0068】図4(a)に基準電圧出力が異常動作点か
ら正常動作点Pへ移行する際の動作波形を示す。図5の
従来回路の場合では、制御回路420によって基準電圧
出力が電源電圧に近いレベルまで一端持ち上げられる。
基準電圧出力は図3に示す正常動作点(クロスポイン
ト)Pよりかなり大きくなって、フィードバック制御に
よりクロスポイントPの方へ戻す効果が差動増幅回路3
30において大きく働く。この結果、クロスポイントP
を行き過ぎてしまうといった動作となり、これを繰り返
すかたちで図4(b)に示すように基準電圧出力が発振
するという動作に陥りやすい。一方、図2の本発明の第
2の実施の形態の回路の場合では、正常動作点Pでの電
位レベルより大きくなり過ぎず、むしろ図3に示すクロ
スポイントPより左側から近づいていくため発振動作も
起こさずスムーズに正常動作点へ移行する。
【0069】第2の実施の形態の回路では、正常動作時
の基準電圧より大きな出力電圧を発生することがないた
め、この基準電圧発生回路を用いている回路の動作への
悪影響を未然に回避することができる。
【0070】更に第2の実施の形態では、コンパレータ
回路380内の差動増幅回路350及び反転増幅回路3
60の定電流源を構成するカレントミラー回路の負荷回
路とフィードバック制御を行なう差動増幅回路330及
び反転増幅回路340の定電流源を構成するカレントミ
ラー回路の負荷回路を第3の電圧発生回路250と共用
しているため、別途負荷回路を設けた場合に比べてレイ
アウト面積とDC電流を削減することができる。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の基準電圧発生回路のスタ
ートアップ回路によれば、基準電圧発生端子の基準電圧
出力の電位レベルを予め設定した電位レベルと比較し
て、Lowレベルとなっているときに基準電圧の電位レベ
ルを決める供給電流を制御することで基準電圧出力レベ
ルを持ち上げ、電源投入時などに所望の基準電圧が得ら
れる正常動作安定点以外の異常動作点に陥るのを確実に
防ぐことが可能となる。また電位レベルの判定にコンパ
レータ回路を用いることで、レベル判定は予め設定した
比較対象電位レベルにのみ依存し、コンパレータ回路の
判定結果は電源電圧に依存しないため幅広い電源電圧範
囲で安定して動作することが可能となる。また、予め設
定された比較対象電位レベルは陰極をGND に接地したダ
イオードのオン電圧を利用しているため、更に電源電圧
の影響を受けない電位レベルとすることができる。更
に、基準電圧発生回路内の2つの電圧発生回路のダイオ
ード素子と同様の特性を持つダイオード素子を用いてい
るため、異常動作点と正常安定動作点の間の電位レベル
に確実に設定でき、またオン電圧の温度特性が同じであ
ることから温度の変動に対しても安定した動作が可能と
なる。
【0072】請求項2記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0073】請求項3記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0074】請求項4記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項3と同様な効果がある。
【0075】請求項5記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項4と同様な効果がある。
【0076】請求項6記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項1と同様な効果がある。
【0077】請求項7記載の基準電圧発生回路のスター
トアップ回路によれば、請求項6と同様な効果がある。
【0078】請求項8記載の発明の基準電圧発生回路の
スタートアップ回路によれば、請求項1と同様な効果の
ほか、正常動作点への移行の際に基準電圧出力が正常動
作点での電位レベルより大きくなりすぎてしまうのを防
ぐことができる。このため、この基準電圧を利用する回
路側で、所望の基準電圧より大きな異常電圧が入力され
た場合の誤動作対策を考慮する必要がなくなる。
【0079】請求項9記載の発明の基準電圧発生回路の
スタートアップ回路によれば、請求項6または請求項7
と同様な効果のほか、回路を構成するのに必要なカレン
トミラー回路の負荷回路と比較対象電位レベルを発生す
る回路を共用することで、レイアウト面積とDC電流を削
減することができる。
【0080】請求項10記載の発明の基準電圧発生回路
のスタートアップ回路によれば、請求項4または請求項
5ならびに請求項9と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の基準電圧発生回路
の全体構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の基準電圧発生回路
の全体構成図である。
【図3】基準電圧出力電位に対する第1及び第2の電圧
発生回路の出力電位を示したグラフである。
【図4】異常動作点から正常動作点へ移行する際の基準
電圧出力の波形を示した図であり、(a)は図2の第2
の実施の形態の場合、(b)は図5の従来例の場合であ
る。
【図5】従来例の基準電圧発生回路の全体構成図であ
る。
【符号の説明】
110 カレントミラー回路 111 定電流源 112 PchMOSトランジスタ(電流源) 113 NchMOSトランジスタ 210 第1の電圧発生回路 220 第2の電圧発生回路 211、221、222 抵抗素子 213、223 ダイオード素子 214 第1の電圧発生回路出力 224 第2の電圧発生回路出力 230 基準電圧発生端子(基準電圧出力) 330 差動増幅回路 331 定電流源 332、333 差動増幅部PchMOSトランジスタ 334、335 カレントミラー回路部NchMOSトランジ
スタ 336 差動増幅回路出力 340 反転増幅回路 341 定電流源 342 反転増幅部NchMOSトランジスタ 343 反転増幅回路出力 121 電流源 240 負荷回路 241 抵抗素子 122 電流源 250 第3の電圧発生回路 251 抵抗素子 252 ダイオード素子 253 第3の電圧発生回路出力 400 スタートアップ回路 410 制御回路 411 NchMOSトランジスタスイッチ 412 ダイオード接続NchMOSトランジスタ 420 制御回路 421 PchMOSトランジスタスイッチ 422 インバータ回路 380 コンパレータ回路 350 差動増幅回路 351 定電流源 352、353 差動増幅部PchMOSトランジスタ 354、355 カレントミラー回路部NchMOSトランジ
スタ 356 差動増幅回路出力 360 反転増幅回路 361 定電流源 362 反転増幅部NchMOSトランジスタ 363 コンパレータ回路出力(反転増幅回路出力) 370 インバータ回路 371 PchMOSトランジスタ 372 NchMOSトランジスタ 373 インバータ回路出力 Vout 基準電圧出力 V1 第1の電圧発生回路出力電位 V2 第2の電圧発生回路出力電位 V3 第3の電圧発生回路出力電位
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−297626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/445,1/56 G05F 1/613,1/618 H03F 3/45

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧発生端子を有し、前記基準電圧
    発生端子に一端が接続された第1の抵抗素子と、この第
    1の抵抗素子の他端に陽極が接続され陰極が低電圧源に
    接続された第1のダイオード素子とを有し、前記第1の
    抵抗素子と前記第1のダイオード素子との接続点が第1
    の内部点である第1の電圧発生回路と、 前記第1の電圧発生回路と同じ基準電圧発生端子を有
    し、前記基準電圧発生端子に一端が接続された第2の抵
    抗素子と、この第2の抵抗素子の他端に一端が接続され
    た第3の抵抗素子と、この第3の抵抗素子の他端に陽極
    が接続され陰極が低電圧源に接続された第2のダイオー
    ド素子とを有し、前記第2の抵抗素子と前記第3の抵抗
    素子との接続点が第2の内部点である第2の電圧発生回
    路とを備え、 前記第1の内部点と前記第2の内部点の両電圧が同電位
    になるように前記基準電圧発生端子への供給電流をフィ
    ードバック制御することで一定の電圧を発生し前記第1
    の内部点の電圧値と前記第2の内部点の電圧値とが一致
    する正常動作点及びこの正常動作点以外の他の動作点を
    有する基準電圧発生回路のスタートアップ回路であっ
    て、 第3の内部点を有し、この第3の内部点と低電圧源との
    間に介設されたダイオード素子を有する構成を持つ第3
    の電圧発生回路と、 2個の入力端子を有し、前記2個の入力端子が前記第3
    の電圧発生回路の前記第3の内部点と前記第1と第2の
    電圧発生回路の前記基準電圧発生端子とに各々接続され
    両電圧の電位レベルを比較するコンパレータ回路と、 制御入力端子と制御出力端子を有し、前記制御入力端子
    が前記コンパレータ回路の出力に接続され、前記コンパ
    レータ回路の比較結果信号を受けて制御出力端子からの
    信号が、前記基準電圧発生端子への供給電流を更に制御
    することで前記基準電圧出力を正常動作とは異なる安定
    点から前記正常動作点へ移行させる制御回路を備え、前記第3の内部点を有し、前記第3の内部点と前記低電
    圧源との間に介設された前記ダイオード素子の特性と、
    前記第1のダイオード素子および前記第2のダイオード
    素子の特性が同じである 基準電圧発生回路のスタートア
    ップ回路。
  2. 【請求項2】 制御回路は、基準電圧発生端子と第3の
    内部点をコンパレータ回路により比較した結果で前記第
    3の内部点の電位より基準電圧出力が低い場合に、前記
    基準電圧発生端子への供給電流を増大させることで前記
    基準電圧出力を正常動作とは異なる安定点から正常動作
    点へ移行させる請求項1記載の基準電圧発生回路のスタ
    ートアップ回路。
  3. 【請求項3】 フィードバック制御は、2個の入力端子
    を有し、この2個の入力端子が第1の内部点と第2の内
    部点に各々接続された演算増幅回路によって行われる請
    求項1記載の基準電圧発生回路のスタートアップ回路。
  4. 【請求項4】 演算増幅回路は差動増幅回路を有し、 この差動増幅回路は、定電流源と、 この定電流源から電流が供給されると共に、前記第1お
    よび第2の電圧発生回路の第1の内部点及び第2の内部
    点の両電圧が差動信号として入力され、この差動信号を
    増幅する差動増幅部と、 この差動増幅部の増幅差動信号が入力される第1および
    第2の電流入力端子を有し、前記第1の電流入力端子に
    入力される信号の値に比例した値で且つこの信号と同極
    性の電流を前記第2の電流入力端子から引き抜くカレン
    トミラー回路とを備え、 前記第2の電流入力端子が差動増幅回路の出力端子とな
    る請求項3記載の基準電圧発生回路のスタートアップ回
    路。
  5. 【請求項5】 演算増幅回路は更に反転増幅回路を備
    え、この反転増幅回路は、定電流源を有すると共に、差
    動増幅回路の出力端子の電圧を反転増幅する請求項4記
    載の基準電圧発生回路のスタートアップ回路。
  6. 【請求項6】 コンパレータ回路は差動増幅回路を有
    し、 この差動増幅回路は、定電流源と、 前記定電流源から電流が供給されると共に、前記基準電
    圧発生端子の基準電圧と前記第3の内部点が差動信号と
    して入力され、この差動信号を増幅する差動増幅部と、 この差動増幅部の増幅差動信号が入力される第1および
    第2の電流入力端子を有し、前記第1の電流入力端子に
    入力される信号の値に比例した値で且つこの信号と同極
    性の電流を前記第2の電流入力端子から引き抜くカレン
    トミラー回路とを備え、 前記第2の電流入力端子が差動増幅回路の出力端子とな
    る請求項1記載の基準電圧発生回路のスタートアップ回
    路。
  7. 【請求項7】 コンパレータ回路は更に反転増幅回路を
    備え、この反転増幅回路は、定電流源を有すると共に、
    差動増幅回路の出力端子の電圧を反転増幅する請求項6
    記載の基準電圧発生回路のスタートアップ回路。
  8. 【請求項8】 制御回路は、定電圧源と制御出力端子と
    の間に介設されたスイッチ回路であって制御入力端子を
    スイッチのオン/オフ制御端子とし、基準電圧発生端子
    と第3の内部点をコンパレータ回路により比較した結果
    で第3の内部点の電位より前記基準電圧出力が低い場合
    にコンパレータ回路からの出力信号によりオンし、オン
    直前の制御出力端子の電位レベルと定電圧源電位レベル
    との中間の一定電圧に到達した際に供給電流を減少させ
    少なくとも基準電圧発生回路の正常動作点への移行動作
    を完了する時間範囲においては前記一定電圧を維持する
    請求項1記載の基準電圧発生回路のスタートアップ回
    路。
  9. 【請求項9】 コンパレータ回路内の差動増幅回路及び
    反転増幅回路の各々の定電流源は、第3の電圧発生回路
    に流れる電流値に比例した値で且つ同極性の電流を引き
    抜く2個のカレントミラー回路を備え、前記各々のカレ
    ントミラー回路出力を定電流源出力とし、前記第3の電
    圧発生回路が前記2個のカレントミラー回路の負荷回路
    として共用されている請求項6または請求項7記載の基
    準電圧発生回路のスタートアップ回路。
  10. 【請求項10】 演算増幅回路内の差動増幅回路及び反
    転増幅回路の各々の定電流源は、第3の電圧発生回路に
    流れる電流値に比例した値で且つ同極性の電流を引き抜
    く2個のカレントミラー回路を備え、前記各々のカレン
    トミラー回路出力を定電流源出力とし、前記第3の電圧
    発生回路が前記2個のカレントミラー回路の負荷回路と
    して共用されている請求項4、請求項5または請求項9
    記載の基準電圧発生回路のスタートアップ回路。
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