JP3446082B2 - Mn−Znフェライトおよびその製造方法 - Google Patents

Mn−Znフェライトおよびその製造方法

Info

Publication number
JP3446082B2
JP3446082B2 JP2000080207A JP2000080207A JP3446082B2 JP 3446082 B2 JP3446082 B2 JP 3446082B2 JP 2000080207 A JP2000080207 A JP 2000080207A JP 2000080207 A JP2000080207 A JP 2000080207A JP 3446082 B2 JP3446082 B2 JP 3446082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mol
ferrite
firing
oxygen concentration
crystal grain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000080207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001261345A (ja
Inventor
修 小林
修 山田
清 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minebea Co Ltd filed Critical Minebea Co Ltd
Priority to JP2000080207A priority Critical patent/JP3446082B2/ja
Priority to US09/795,116 priority patent/US6461531B2/en
Priority to EP01105326A priority patent/EP1136460A1/en
Publication of JP2001261345A publication Critical patent/JP2001261345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3446082B2 publication Critical patent/JP3446082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/01Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
    • C04B35/26Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on ferrites
    • C04B35/2658Other ferrites containing manganese or zinc, e.g. Mn-Zn ferrites

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Magnetic Ceramics (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Compounds Of Iron (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟磁性を有する酸
化物磁性材料に係り、より詳しくはスイッチング電源ト
ランス、ロータリートランスなどに向けて好適なMn −
Zn フェライトとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軟磁性を有する代表的な酸化物磁性材料
としては、Mn −Zn フェライトがある。このMn −Z
n フェライトは、従来一般には化学量論組成である50 m
ol%よりも多いFe2O3 、平均的には52〜55 mol%のFe2O
3 と、10〜24 mol%のZnO と、残部 MnOとを含有する基
本成分組成となっている。そして、通常は、Fe2O3 、Zn
O 、MnO の各原料粉末を所定の割合で混合した後、仮
焼、粉砕、成分調整、造粒、成形の各工程を経て所定の
形状とし、しかる後、窒素を流すことにより酸素濃度を
低く抑えた還元性雰囲気中で、1200〜1400℃に2〜4時
間保持する焼成処理を行って製造される。このように還
元性雰囲気中で焼成する理由は、Fe3+ の一部を還元す
ることによりFe2+ を生成させるためである。このFe
2+ は正の結晶磁気異方性を有し、Fe3+ の負の結晶磁
気異方性を打ち消して軟磁性を高める効果がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 上記したFe2+ の生
成量は焼成並びに焼成後の冷却時の酸素濃度に依存し、
この設定を誤ると良好な軟磁気特性を確保することは困
難となる。そこで、従来は実験的に下記(1)式を確立
し、この(1)式に従って焼成並びに焼成後の冷却時の
酸素濃度を厳しく管理している。ここで、Tは温度
(℃)、Po2 酸素濃度(−)、bは定数であり、通
常、この定数として7〜8を採用している。この定数が
7〜8ということは、焼成中の酸素濃度を狭い範囲に制
御しなければならないことを意味し、焼成処理が極めて
面倒になり、製造コストも嵩むという問題があった。 log Po2=−14540 /(T+273 )+b … (1)
【0004】ところで、近年、電子機器の小型高性能化
に伴い、処理信号が高周波数化される傾向にあり、高周
波数帯域においても優れた磁気特性を有する磁性材料が
必要になってきている。しかるに、Mn −Zn フェライ
トを磁心材料として用いる場合は、使用する周波数帯域
が高くなるに従って渦電流が流れ、これによる損失が大
きくなる。したがって、磁心材料として使用できる周波
数の上限を高めるには、その比抵抗をできるだけ大きく
する必要がある。しかし、上記した一般的なMn−Zn
フェライトは、Fe2O3 が化学量論組成である50 mol%よ
りも過剰であるため、Fe2+ が多く存在し、上記したF
e3+ とFe2+ との間(イオン間)での電子の授受が容易
なため、その比抵抗はおよそ1Ωmのオーダー(一桁の
オーダー)かそれより小さい値である。したがって、使
用できる周波数も数百kHz 程度が限界で、これを超える
周波数帯域では透磁率(初透磁率)が著しく低下して、
軟磁性材料としての特性を全く失ってしまう、という問
題があった。
【0005】なお、一部では、Mn −Zn フェライトの
見かけ上の抵抗を高めるため、副成分としてCaO、SiO2
等を添加して結晶粒界を高抵抗化すると共に、1200℃程
度の低温焼成を行って、結晶粒界を一般的な、およそ2
0μmから5μm程度に小さくして結晶粒界の割合を増や
す対策を採っている場合もある。しかし、このような対
策を採用しても、結晶粒内そのものの抵抗が低いため、
1Ωmのオーダーを超える比抵抗を得ることは難しく、
根本的な解決には至らない。
【0006】また、例えば、CaO、SiO2、SnO2 、TiO2
添加して高抵抗化を図ったMn −Zn フェライトが開発
され、特開平9−180925号公報に明らかにされて
いる。しかし、その比抵抗は 0.3〜2.0 Ωmと低く、高
周波数帯域において使用するには不十分である。同じく
SnO2等を加えたMn -Zn フェライトがEPC 1,304,237に
明らかにされている。この特許に記載のMn -Zn フェ
ライトは、Fe2+ を3〜7mol%も含有している。上述
したように比抵抗はFe2+ 量に依存し、この特許に記載
のMn -Zn フェライトでは、従来一般のMn−Znフ
ェライトの比抵抗を上回ることはできない。
【0007】一方、最近、偏向ヨーク用コア材として、
Fe2O3 を50 mol%未満とすることで高抵抗化したMn −
Zn フェライトが開発され、特開平7−230909号
公報、特開平10−208926号公報、特開平11−
199235号公報等に明らかにされている。しかしな
がら、これら何れの公報に記載のMn −Zn フェライト
についても、用途が偏向ヨーク用コア材である点と、各
公報に記載の発明の実施例からみて、64〜100 kHzとい
う周波数帯域での使用を目的としたフェライト材であ
る。高い比抵抗をねらってFe2O3 を50 mol%未満とした
のは、偏向ヨーク用のコアに銅線を直に巻付けることを
可能にするためであり、1MHzを超えるような高周波数
帯域において良好な磁気特性は得られていない。つま
り、高い比抵抗をねらてFe2O 3 を50 mol%未満とするだ
けでは、1MHzを超えるような高周波数帯域において磁
心材料として使用できない。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、優れた磁気特性
を有することはもちろん、1Ωmのオーダー(一桁のオ
ーダー)を超える大きな比抵抗を有し、かつ1MHz を超
える高周波数帯域においても磁心損失の低いMn −Zn
フェライトを提供し、併せてこのようなMn −Zn フェ
ライトを容易かつ安価に得ることができる製造方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め、本発明に係るMn −Zn フェライトの一つは、基本
成分組成が、Fe2O3 44.0 〜49.8 mol%、 ZnO 6.0 〜1
5.0 mol%(ただし、15.0 mol%は除く)、TiO2およびS
nO2のうちの1種または2種 0.1〜4.0 mol%、残部MnO
からなり、平均結晶粒径が10μm未満であることを特
徴とする。また、本発明に係るMn −Zn フェライトの
他の一つは、基本成分組成が、Fe2O3 44.0 〜49.8 mol
%、 ZnO 6.0 〜15.0 mol%(ただし、15.0 mol%は除
く)、TiO2およびSnO2のうちの1種または2種 0.1〜4.
0 mol%、CuO 0.1〜6.0 mol%、残部MnO からなり、平
均結晶粒径が10μm未満であることを特徴とする。
【0010】 一方、上記目的を達成するための本発明
に係るMn −Znフェライトの製造方法は、上記のよう
に構成したMn −Zn フェライトの組成となるように成
分調整した混合粉末を用いて成形を行った後、前記(1)
式で、定数bとして6〜12の範囲から選択した任意の
値で規定される酸素濃度の雰囲気中で焼成および少なく
とも 500℃までの焼成後の冷却を行い、平均結晶粒径1
0μm未満の組織とすることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】従来の一般的なMn −Zn フェラ
イトでは、前述したようにFe2O3 が化学量論組成である
50 mol%よりも多い。この過剰分のFe2O3 をヘマタイト
として析出させないため、窒素を流すことにより酸素濃
度をかなり低く抑えた条件下、つまり前記(1)式にお
ける定数bが7〜8で焼成および冷却をしなければなら
なかった。一方、本発明においては、Fe2O3 を50 mol%
未満の44.0〜49.8 mol%としているため、ヘマタイトは
析出し難く、焼成中の酸素濃度の範囲を多少広くしても
良好な磁気特性が得られる。また、従来のFe2O3 が50 m
ol%よりも多いMn -Znフェライトでは、Fe2+ がおよ
そ3.0 mol%存在するのに対し、本発明のMn−Znフ
ェライトでは、Fe2+ が0.1〜0.7 mol%と少ないため
に、比抵抗が非常に高い。したがって、高周波数帯域に
おいてもさほど渦電流が大きくならず、良好な初透磁率
が得られる。しかし、このFe2O3 が少なすぎると飽和磁
化の低下を招くので、少なくとも44.0 mol%以上必要で
ある。
【0012】主成分としてのZnO は、キュリー温度や飽
和磁化に影響を与えるが、少なすぎると初透磁率が低下
し、逆に多すぎると飽和磁化やキュリー温度が低下して
しまう。電源トランス用フェライトは80〜100 ℃程度の
環境で使用される場合が多く、キュリー温度や飽和磁化
が高いことが特に重要になるため、上記範囲6.0 〜15.0
mol%(ただし、15.0 mol%は除く)とする。
【0013】Ti およびSi は、Fe3+ から電子を受け
取ってFe2+ を生成する。したがって、TiO2またはSnO2
の含有量と、焼成および焼成後の冷却時の酸素分圧とに
より、Fe2+ の生成量を制御することができる。Fe3+
とFe2+ との存在比を最適化し、正負の結晶磁気異方性
を相殺することにより優れた軟磁性が得られる。ただ
し、それらの含有量があまりに少ないとその効果は小さ
く、逆に多すぎると初透磁率が低下するため、TiO2また
はSnO2は 0.1〜4.0 mol%とする。
【0014】本発明は、基本成分としてCuO をさらに含
有させてもよいものである。このCuO は、低温焼成を可
能にする効果があるが、あまり少ないとその効果が小さ
く、逆に多すぎると磁心損失が大きくなるため、0.1〜
6.0 mol%とする。
【0015】本発明は、副成分としてCaO 、SiO2、ZrO2
、Ta2O5 、HfO2 あるいはNb2O5 を含有させることがで
きる。これら副成分は、何れも結晶粒成長を促進する作
用があり、平均結晶粒径を10μm未満とするのに有効
である。ただし、それらの含有量が少なすぎるとその効
果が小さく、逆に多すぎると異常粒成長が起こってしま
うので、CaO 0.005〜0.200 mass%、 SiO2 は0.005〜0.
050 mass%、ZrO2 は0.010〜0.200 mass%、Ta2O5 は0.
010〜0.200 mass%、HfO2 は0.010〜0.200 mass%、Nb2
O5 は0.010〜0.200 mass%とする。
【0016】 高周波数帯域におけるフェライトの磁心
損失は、主に渦電流損失と残留損失とからなる。上記し
たように本発明に係るMn −Zn フェライトは比抵抗が
非常に高く、渦電流損失は小さい。さらに平均結晶粒径
を10μm未満と小さくしているので、結晶粒内の磁壁
の数が減少し、残留損失を大幅に低減することができ
る。
【0017】本発明では、上記したように焼成および焼
成後の冷却を、前記(1) 式における定数bとして6〜1
2の範囲内の任意の値を用いて求めた酸素濃度の雰囲気
中で行うことができる。ただし、定数bとして12より
大きい値を選択した場合、Fe2+ がほとんど生成せず、
磁心損失が大きくなってしまう。逆に、定数bとして6
より小さい値を選択すると、Fe2+ が多くなることによ
って比抵抗が著しく低下してしまう。
【0018】Mn −Zn フェライトの製造に際しては、
予め主成分としてのFe2O3、ZnO、TiO2 、SnO2 、CuO お
よびMnO の各原料粉末を所定の比率となるように秤量
し、これらを混合して混合粉末を得、次に、この混合粉
末を仮焼、微粉砕する。前記仮焼温度は、目標組成によ
って多少異なるが、800 〜1000℃の温度範囲内で適宜の
温度を選択する。また、混合粉末の微粉砕には汎用のボ
ールミルを用いることができる。なお、副成分としての
CaO 、SiO2、ZrO2 、Ta2O5 、HfO2 あるいはNb2O 5 を含
有させる場合は、前記微細な混合粉末に、これら副成分
の粉末を適量添加混合し、目標成分の混合粉末を得る。
その後は、通常のフェライト製造プロセスに従って造
粒、成形を行い、さらに、1000〜1400℃で焼成を行う。
なお、前記造粒は、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ルアミド、メチルセルロース、ポリエチレンオキシド、
グリセリン等のバインダーを添加する方法を、また成形
は、例えば、80MPa 以上の圧力を加えて行う方法をそれ
ぞれ採用することができる。
【0019】上記した焼成および焼成後の冷却は、焼成
炉中に窒素ガス等の不活性ガスを流して酸素濃度を制御
する。この場合、前記 (1)式中の定数は6〜12の範囲
内で任意の値を選択することができるので、従来一般
の、Fe2O3 が50 mol%よりも多いMn −Zn フェライト
を焼成する場合に選択した定数b(7〜8)と比較し
て、その許容範囲はかなり広く、容易に酸素濃度の制御
を行うことができる。また、この場合、上記(1) 式に基
づく焼成後の冷却は、500 ℃より低い温度では、酸素濃
度によらず酸化または還元の反応を無視できるため、50
0 ℃までとすれば十分である。
【0020】
【実施例】実施例1 Fe2O3 が42.0〜51.0 mol%、TiO2またはSnO2 0〜5.0 mo
l%、残部が MnOおよびZnO とでモル比が3:1となる
ように各原料粉末をボールミルにて混合した後、空気
中、 850℃で2時間仮焼し、さらにボールミルにて20時
間粉砕して、混合粉末を得た。次に、この混合粉末を先
の組成となるように成分調整し、さらにボールミルにて
1時間混合した。次に、この混合粉末にポリビニルアル
コールを加えて造粒し、80MPa の圧力で外径18mm,内径
10mm,高さ4mmのトロイダルコア(成形体)を成形し
た。その後、この成形体を焼成炉に入れ、窒素を流すこ
とにより、前記(1) 式中の定数bを8として求められる
酸素濃度となるように雰囲気を調整し、1200℃で2時間
焼成および焼成後の冷却を行い、表1に示すような試料
1−1〜1−9を得た。そして、上記のようにして得た
各試料1−1〜1−9について、金属顕微鏡による観察
を行って平均結晶粒径を求めた。その結果、いずれの試
料共、平均結晶粒径はおよそ7μmとなっていた。さら
に、上記試料1−1〜1−9について、蛍光X線分析に
よって最終的な成分組成を確認すると共に、比抵抗、2
MHz における初透磁率、2MHz‐25mTにおける磁心損失
を測定した。それらの結果を表1に一括して示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1に示す結果より、Fe2O3 が50.0 mol%
よりも多い試料1−1および1−2に対し、Fe2O3 が5
0.0 mol%未満の試料1−3〜1−9は、いずれも比抵
抗が著しく高くなっている。さらに、これらの試料のう
ち、磁心損失が1000kW/m3 以下の優れた値が得られた
のは、Fe2O3 が44.0〜49.8 mol%で、かつTiO2またはSn
O2 が0.1〜4.0 mol%の本発明試料1−3、1−4、1
−6、1−8である。
【0023】実施例2 実施例1の試料1−6と同じ組成となるように各原料粉
末をボールミルにて混合した後、実施例1と同様の条件
で、外径18mm,内径10mm,高さ4mmのトロイダルコア
(成形体)を成形し、その後、この成形体を焼成炉に入
れ、窒素を流すことにより、前記(1) 式中の定数bを5.
5 〜15の範囲で種々に変化させて求められる酸素濃度
となるように雰囲気を調整し、1200℃で2時間焼成およ
び焼成後の冷却を行い、表2に示すような試料2−1〜
2−5を得た。そして、このようにして得た各試料2−
1〜2−5について、金属顕微鏡による観察を行って平
均結晶粒径を求めた。その結果、いずれの試料共、平均
結晶粒径はおよそ7μmとなっていた。さらに、各試料
2−1〜2−5について、比抵抗、2MHz‐25mTにおけ
る磁心損失を測定した。それらの結果を表2に一括して
示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2に示す結果より、(1) 式中の定数bを
6〜12とした酸素濃度の雰囲気中で焼成を行った本発
明試料2−2〜2−4は、何れも磁心損失が小さくなっ
ている。しかし、定数bを5.5 とした酸素濃度の雰囲気
中で焼成を行った比較試料2−1並びに定数bを15と
した比較試料2−5は、いずれも磁心損失が1000kW/m
3 を超える大きな値となっている。
【0026】実施例3 Fe2O3 が47.0 mol%、TiO2またはSnO2 が1.5 mol%、Cu
O が 0〜7.0 mol%、残部が MnO とZnO とでモル比が
3:1となるように各原料粉末をボールミルにて混合し
た後、実施例1と同様の製造条件で、外径18mm,内径10
mm,高さ4mmのトロイダルコア(成形体)を成形し、そ
の後、この成形体を焼成炉に入れ、窒素を流すことによ
り、前記(1) 式中の定数bを8として求められる酸素濃
度となるように雰囲気を調整し、1100℃および1200℃で
2時間焼成および焼成後の冷却を行い、表3に示すよう
な試料3−1〜3−4を得た。そして、このようにして
得た各試料3−1〜3−4について、金属顕微鏡による
観察を行って平均結晶粒径を求めた。その結果、いずれ
の試料共、平均結晶粒径は5〜9μmの範囲に入ってい
た。さらに、上記試料3−1〜3−4について、蛍光X
線分析によって最終的な成分組成を確認すると共に、2
MHz‐25mTにおける磁心損失を測定した。それらの結果
を表3に一括して示す。
【0027】
【表3】
【0028】 表3に示す結果より、CuO を全く含まな
い試料(本発明試料)3−1は、1000kW/m3以下の低
損失を実現するのに、1200℃の焼成温度を選択しなけれ
ばならないが、CuO を適量含有させた本発明試料3−
2、3−3は、焼成温度1100℃と低く設定しても1000k
W/m3以下の低損失を実現できた。しかし、適量を超え
CuO を含有させた比較試料3−4は、いずれの焼成温
度を選択しても磁心損失が大きくなっている。
【0029】実施例4 実施例1の試料1−6あるいは実施例3の試料3−2と
同じ組成となるように各原料粉末をボールミルにて混合
した後、実施例1と同様の製造条件で、外径18mm,内径
10mm,高さ4mmのトロイダルコア(成形体)を成形し、
その後、この成形体を焼成炉に入れ、窒素を流すことに
より、前記(1) 式中の定数bを8として求められる酸素
濃度となるように雰囲気を調整し、1100〜1300℃で2時
間焼成および焼成後の冷却を行い、表4に示すような試
料4−1〜4−6を得た。そして、このようにして得た
各試料4−1〜4−6について、金属顕微鏡による観察
を行って平均結晶粒径を求め、さらに、2MHz‐25mTに
おける磁心損失を測定した。それらの結果を表4に一括
して示す。
【0030】
【表4】
【0031】表4に示す結果より、結晶粒径が10μm
未満の本発明試料4−1、4−2および4−4は、磁心
損失が1000kW/m3 を下回る低損失であるものの、結晶
粒径が10μm以上の比較試料4−3、4−5および4
−6は1000kW/m3 を超える大きな磁心損失となってい
る。
【0032】実施例5 実施例1の試料1−6あるいは実施例3の試料3−2と
同じ組成となるように各原料粉末をボールミルにて混合
した後、空気中、850 ℃で2時間仮焼し、さらにボール
ミルにて20時間粉砕して、混合粉末を得た。次に、この
混合粉末を先の組成となるように成分調整すると共に、
副成分としてCaO 、SiO2、ZrO2 、Ta2O5、HfO2 あるい
はNb2O5 を加え、さらにボールミルにて1時間混合し
た。次に、この混合粉末にポリビニルアルコールを加え
て造粒し、80MPa の圧力で外径18mm,内径10mm,高さ4
mmのトロイダルコア(成形体)を成形した。その後、こ
の成形体を焼成炉に入れ、窒素を流すことにより、前記
(1) 式中の定数bを8として求められる酸素濃度となる
ように雰囲気を調整し、1100℃または1200℃で2時間焼
成および焼成後の冷却を行い、表5に示すような試料5
−1〜5−8を得た。そして、このようにして得た各試
料5−1〜5−8について、金属顕微鏡による観察を行
って平均結晶粒径を求め、さらに、2MHz‐25mTにおけ
る磁心損失を測定した。それらの結果を表5に一括して
示す。
【0033】
【表5】
【0034】表5に示す結果より、副成分を添加してい
ない試料(本発明試料)1−6、3−2に対し、副成分
を適量添加した本発明試料5−1〜5−7は、何れも結
晶粒成長が抑制され、磁心損失がより改善されている。
ただし、副成分を適量超えて添加した比較試料5−8で
は、異常粒成長が起こり、磁心損失が著しく悪化してい
る。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るM
n −Zn フェライトによれば、Fe2O3を化学量論組成よ
りも少ない44.0〜49.8 mol%の範囲内で含有させると共
に、TiO2またはSnO2 を 0.1〜4.0 mol%範囲内で含有さ
せ、さらに平均結晶粒径を10μm未満とすることによ
り、1Ωmのオーダーを超える大きな比抵抗を有するば
かりか、1MHz を超える高周波数帯域においても低い磁
心損失を有するものとなり、しかも、磁気的特性も優れ
たものとなって、その利用価値は著しく向上する。ま
た、基本成分としてCuO を0.1〜6.0 mol%含有させた場
合は、低温焼成が可能になり、エネルギー消費の可及的
削減を達成できる。 さらに、本発明に係るMn −Zn フ
ェライトの製造方法によれば、焼成および焼成後の酸素
濃度を厳密に制御する必要がないので、Mn −Zn フェ
ライトの製造の安定化並びに低コスト化に大きく寄与す
るものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−128541(JP,A) 特開2000−133510(JP,A) 特開2000−353613(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/38 H01F 1/34 C01G 49/00 - 49/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本成分組成が、Fe2O3 44.0 〜49.8 mo
    l%、 ZnO 6.0 〜15.0 mol%(ただし、15.0 mol%は除
    く)、TiO2およびSnO2のうちの1種または2種 0.1〜4.
    0 mol%、残部MnO からなり、平均結晶粒径が10μm未
    満であることを特徴とするMn −Zn フェライト。
  2. 【請求項2】 基本成分組成が、Fe2O3 44.0 〜49.8 mo
    l%、 ZnO 6.0 〜15.0 mol%(ただし、15.0 mol%は除
    く)、TiO2およびSnO2のうちの1種または2種 0.1〜4.
    0 mol%、CuO 0.1〜6.0 mol%、残部MnO からなり、平
    均結晶粒径が10μm未満であることを特徴とするMn
    −Zn フェライト。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のMn −Zn フ
    ェライトの組成となるように成分調整した混合粉末を用
    いて成形を行った後、下記の式で規定される酸素濃度の
    雰囲気中で焼成および少なくとも 500℃までの焼成後の
    冷却を行い、平均結晶粒径10μm未満の組織とするこ
    とを特徴とするMn −Zn フェライトの製造方法。 log Po 2 =−14540 /(T+273 )+b ただし、T:温度(℃)、Po 2 :酸素濃度(−)、b:
    6〜12の範囲から選択した定数
JP2000080207A 2000-03-22 2000-03-22 Mn−Znフェライトおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3446082B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000080207A JP3446082B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 Mn−Znフェライトおよびその製造方法
US09/795,116 US6461531B2 (en) 2000-03-22 2001-03-01 Mn-Zn ferrite and production process thereof
EP01105326A EP1136460A1 (en) 2000-03-22 2001-03-07 Mn-Zn Ferrite and production process thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000080207A JP3446082B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 Mn−Znフェライトおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001261345A JP2001261345A (ja) 2001-09-26
JP3446082B2 true JP3446082B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=18597347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000080207A Expired - Fee Related JP3446082B2 (ja) 2000-03-22 2000-03-22 Mn−Znフェライトおよびその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6461531B2 (ja)
EP (1) EP1136460A1 (ja)
JP (1) JP3446082B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003059712A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Minebea Co Ltd Mn−Znフェライトおよび巻き線部品
JP2004247370A (ja) * 2003-02-12 2004-09-02 Minebea Co Ltd MnZnフェライト
JP2004247602A (ja) 2003-02-14 2004-09-02 Minebea Co Ltd MnZn系フェライト電波吸収体
JP2004247603A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Minebea Co Ltd MnZn系フェライト電波吸収体
CN111138181A (zh) * 2019-12-25 2020-05-12 江门安磁电子有限公司 一种宽频高阻抗锰锌铁氧体材料及其制备方法
CN118271075B (zh) * 2024-03-28 2026-02-06 西安交通大学 耐直流叠加且宽温低损耗MnZn铁氧体及制备方法和应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000128541A (ja) 1998-08-19 2000-05-09 Minebea Co Ltd Mn―Znフェライト
JP2000133510A (ja) 1998-08-19 2000-05-12 Minebea Co Ltd Mn―Znフェライト
JP2000353613A (ja) 1999-04-05 2000-12-19 Minebea Co Ltd Mn−Znフェライトの製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1177538B (de) 1958-06-12 1964-09-03 Itt Verfahren zur Herstellung von dielektrischem Material
GB1304237A (ja) 1970-09-02 1973-01-24
JP3454316B2 (ja) 1994-02-18 2003-10-06 Tdk株式会社 マンガン亜鉛系フェライトコア及びその製造方法
JP3247930B2 (ja) 1995-12-27 2002-01-21 川崎製鉄株式会社 Mn−Zn系ソフトフェライト
JPH10208926A (ja) 1997-01-21 1998-08-07 Fuji Elelctrochem Co Ltd フェライト材料並びにその製造方法及びその材料を用いた偏向ヨークコア
JPH11199235A (ja) 1998-01-16 1999-07-27 Fuji Elelctrochem Co Ltd フェライト材料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000128541A (ja) 1998-08-19 2000-05-09 Minebea Co Ltd Mn―Znフェライト
JP2000133510A (ja) 1998-08-19 2000-05-12 Minebea Co Ltd Mn―Znフェライト
JP2000353613A (ja) 1999-04-05 2000-12-19 Minebea Co Ltd Mn−Znフェライトの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20010036895A1 (en) 2001-11-01
EP1136460A1 (en) 2001-09-26
JP2001261345A (ja) 2001-09-26
US6461531B2 (en) 2002-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3108803B2 (ja) Mn−Znフェライト
EP2383242A1 (en) Mnzn ferrite core and manufacturing method therefor
JP3584438B2 (ja) Mn−Znフェライトおよびその製造方法
JP3584439B2 (ja) Mn−Znフェライトおよびその製造方法
JP3588693B2 (ja) Mn−Zn系フェライトおよびその製造方法
JP3418827B2 (ja) Mn−Znフェライトおよびその製造方法
WO2004028997A1 (ja) フェライト材料
JP2025016636A (ja) MnZn系フェライト、及びその製造方法
JP3108804B2 (ja) Mn−Znフェライト
JP3446082B2 (ja) Mn−Znフェライトおよびその製造方法
JP2005330161A (ja) フェライト材料
JP2004247370A (ja) MnZnフェライト
JP4303443B2 (ja) フェライト材料の製造方法
JP2000340419A (ja) マンガン亜鉛系フェライトコアの製造方法及びマンガン亜鉛系フェライトコア
JP2007238339A (ja) Mn−Zn系フェライト材料
JP2006202796A (ja) 高飽和磁束密度Mn−Zn−Ni系フェライト
JP2004247371A (ja) MnZnフェライト
JP2008143744A (ja) MnCoZnフェライトおよびトランス用磁心
JP3584437B2 (ja) Mn−Znフェライトの製造方法
JP3597665B2 (ja) Mn−Niフェライト材料
JP4739658B2 (ja) Mn−Zn系フェライト
JPH10270231A (ja) Mn−Niフェライト材料
JP4799808B2 (ja) フェライト組成物、磁心及び電子部品
JP2004043262A (ja) Mn−Zn系フェライトおよびその製造方法
JP3499283B2 (ja) 高透磁率酸化物磁性材料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees