JP3454151B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
用いられるアンテナ装置に関する。
伴い、携帯通信機器に用いられるアンテナ装置も、小型
化、薄型化が求められている。小型化、薄型化が可能な
アンテナ装置として、マイクロストリップアンテナ装置
(以下、MSAと呼ぶ)が知られている。MSAは、接
地導体と、その接地導体に対し所定の間隔を隔てて設置
された放射導体と、その放射導体を励振するための電力
を供給する給電導体と、これら接地導体、放射導体、お
よび給電導体を支持する誘電体基体とから構成される。
このMSAの放射導体には、円形状、または方形状のも
のがよく用いられる。放射導体の形状が方形状であると
きは、その放射導体の1辺の長さを概ね1/2波長とす
る電波が送受信されるときに共振しMSAとして動作す
る。さらに、上記方形状の放射導体の一辺全体あるいは
その一辺の一部を接地導体に短絡すると、MSAは、方
形状の放射導体の、その短絡導体により接地導体と短絡
した短絡辺から、その方形状の放射導体の、その短絡辺
とは反対側の辺までの長さを概ね1/4波長とする電波
が送受信されるときに共振し、1/4波長短絡型MSA
として作用する。このように、放射導体の一辺を接地導
体に短絡してMSAを1/4波長短絡型MSAとして作
用させることにより、MSAの小型化が可能である。さ
らに、MSAを1/4波長短絡型MSAとして作用させ
る場合(すなわち、放射導体の、短絡辺とその短絡辺と
は反対側の辺までの長さを、概ね電波の共振波長の1/
4波長の長さとする場合)、その放射導体の、短絡辺と
その短絡辺とは反対側の辺までの長さは、1/√(ε
r )に比例する(εr ;MSAの誘電体基体を構成する
誘電体材料の比誘電率)。したがって、比誘電率の大き
な材料を用いることによりマイクロストリップアンテナ
装置の大幅な小型化が可能となる。
き、アンテナ装置の大幅な小型化を図るために、高誘電
率材料からなる誘電体基体を備えたチップ形状のアンテ
ナ装置を用いることが考えられている(特願平9−27
1186号参照)。この特願平9−271186号に示
されたアンテナ装置は回路基板上に直接実装可能なもの
であり、このアンテナ装置が備えている誘電体基体は、
例えば高誘電率セラミック材料等の高誘電率材料を用い
て作製される。このように、誘電体基体の材料として、
高誘電率の材料を用いることにより、上述した1/4波
長短絡型のアンテナ装置が構成され、アンテナ装置の大
幅な小型化が達成できる。ところが、アンテナ装置の諸
特性はそのアンテナ装置の体積に比例することが知られ
ており、1/4波長短絡形MSA等のMSAは、その体
積を小型化することにより通過帯域幅が狭くなる。つま
り、アンテナ装置を大幅に小型化した場合、通信に必要
な通過帯域幅を十分に確保できず、アンテナ装置の広帯
域化が図れないという問題が生じる。
置の無負荷Qとは反比例の関係にあることが知られてい
る。従って、アンテナ装置の無負荷Qが小さいほど通過
帯域幅は広くなる。このアンテナ装置の無負荷Qは、電
磁波の放射によるQr、誘電体材料の損失によるQd、
導体損失によるQcにより式(1)で表される。 1/Q=(1/Qr+1/Qd+1/Qc) …(1) したがって、損失の大きな導体材料あるいは損失の大き
な誘電体材料を用いて、QdあるいはQcを小さくする
ことにより、アンテナの無負荷Qを低下させ、通過帯域
幅を広げることができる。ところが、損失の大きな導体
材料、あるいは損失の大きな誘電体材料を用いると、ア
ンテナ装置に供給される電力の一部が電磁波として放射
されずアンテナ装置自身で消費され、放射効率が低下す
るという問題がある。特に携帯型通信機器のようなバッ
テリーが主電源であるような機器には、省電力化の観点
から好ましくない。本発明は、上記事情に鑑み、小型の
形状および高い放射効率を確保したまま広帯域化が図ら
れたアンテナ装置を提供することを目的とする。
明の第1のアンテナ装置は、接地導体と、その接地導体
に対し所定の間隔を隔てて設置された放射導体と、その
放射導体を励振するための電力を供給する給電導体と、
これら接地導体、放射導体、および給電導体を支持する
誘電体基体とを備え、直線偏波を放射するアンテナブロ
ック、および上記アンテナブロックが搭載され、そのア
ンテナブロックの上記接地導体に接して広がる接地板を
具備し、上記接地板が、主偏波の方向を向いたときの上
記アンテナブロックの左もしくは右に近接する部分のう
ちの少なくとも一部分を除いた領域に広がるものである
ことを特徴とする。
された接地導体パターンであってもよく、本発明にいう
接地板は、回路基板とは別体の接地板と回路基板上に形
成された接地導体パターンとの双方を含む概念である。
本発明の第1のアンテナ装置の作用について、図1〜図
6を参照しながら説明する。尚、簡単のため給電手段は
図示しない。図1は、マイクロストリップアンテナ構造
を有するアンテナブロックを備えたアンテナ装置の一例
を単純化して示した斜視図、図2は、その平面図であ
る。
1と、長さL1、幅W1の方形状の放射導体2が示され
ている。この放射導体2は、接地板1から所定の間隔h
を隔てて接地板1にほぼ平行に広がっている。この放射
導体2は、アンテナブロック(図示せず)に備えられて
いる。放射導体2の長さL1が電波の実行波長λgの概
ね1/2の長さであるとき、アンテナブロックは基本モ
ード(TM010 モード)で共振する。基本モードで共振
するときの電磁波の放射は、図2に示すように、放射導
体2周端部を流れる磁流M1〜M6からの放射により説
明されることはよく知られている。
M4と磁流M6は、それぞれ互いに逆向きである。従っ
て、磁流が互いに打ち消し合い、これら磁流M3〜M6
は電磁波の放射には大きく寄与しない。一方、磁流M1
と磁流M2は互いに同一の向きである。従って、この磁
流M1,M2がアンテナブロックからの電磁波の放射の
主因であり、このアンテナブロックからは、磁流M1,
M2に直交する直線偏波で表わされる主偏波A(図2の
点線で示した矢印)が放射される。磁流M3〜M6は、
磁流M1,M2と直交することから、主偏波Aと直交す
る偏波(交差偏波)を放射するが、上述の通り、磁流M
3〜M6は互いに打ち消しあうため、アンテナブロック
からは、磁流M3〜M6による偏波はほとんど放射され
ない。次に、放射導体が接地板に短絡されたアンテナ装
置の作用について説明する。
明図である。図3は、そのアンテナ装置の一例を単純化
して示した斜視図、図4は、その平面図である。図3に
示す放射導体2の1辺は短絡導体3により接地板1に電
気的に短絡されている。放射導体2が接地板1に短絡さ
れた構造のアンテナ装置は、放射導体2の長さL2が電
波の実行波長λgの概ね1/4の長さであるとき共振す
るものであり、この構造を有するアンテナ装置は、1/
4波長短絡型アンテナとして知られている。実行波長λ
gの概ね1/4の長さで共振するときの磁流分布は、図
4に示す分布で表わされる。磁流M8,M9は互いに打
ち消し合うため放射には大きく寄与せず、アンテナブロ
ックからは、磁流M7に直交する直線偏波で表わされる
主偏波A(図4の点線で示した矢印)が放射される。
射導体を備えたアンテナ装置の作用について説明する。
図5、図6は、そのアンテナ装置の作用説明図である。
図5、図6には、そのアンテナ装置の一例を単純化して
示した平面図が示されている。この図5、図6には、水
平に広がる接地板1と、アンテナブロックが備えている
円形状の放射導体2が示されている。この放射導体2
は、接地板1から所定の間隔hを隔てて接地板1にほぼ
平行に広がっている。円形の放射導体2がTM11 0 モー
ドで共振しているときは、図5に示すように、放射導体
2の周縁部に沿って磁流M10,M11が流れ、この磁
流M10,M11がアンテナブロックから放射される電
磁波の放射源となる。図6には、磁流M10,M11
を、x方向とy方向とに分解した様子が示されている。
磁流M10をx,y方向に分解すると、3つの磁流M1
2,M14,M16で表わされ、磁流M11は、3つの
磁流M13,M15,M17で表わされる。従って、こ
の円形の放射導体2を備えたアンテナブロックからは、
磁流M12,M13に直交する直線偏波で表わされる主
偏波A(図6の点線で示した矢印)が放射される。
アンテナ装置、図3,図4に示す構造を有するアンテナ
装置、および図5,図6に示す構造を有するアンテナ装
置は、いずれも直線偏波で表わされる主偏波Aを放射す
るアンテナブロックを具備しており、これらアンテナ装
置は、十分な広がりをもつ接地板を備えることにより、
その接地板裏面側への電磁波の放射はほとんどなく、単
指向性の放射パターンを示すことが知られている。
ような直線偏波で表わされる主偏波が放射されるアンテ
ナブロックと、図1〜図6に示す接地板1とは異なる構
造の接地板とを具備している。つまり、この本発明の第
1のアンテナ装置が具備している接地板は、主偏波Aと
直交する偏波(以下、交差偏波と呼ぶ)の放射源であ
る、放射導体の両側を流れる磁流(図1,図2のアンテ
ナブロックについては磁流M3〜磁流M6、図3,図4
のアンテナブロックについては磁流M8,M9、図5,
図6のアンテナブロックについては磁流M14〜M1
7)に近接する部分のうち、少なくとも一部分には広が
らないように具備されている。つまり、本発明の第1の
アンテナ装置において、接地板は、主偏波Aの方向を向
いたときのアンテナブロックの左もしくは右に近接する
部分のうちの少なくとも一部分を除いた領域に広がるも
のである。
る偏波)の放射源である磁流に近接する部分のうち、少
なくとも一部分には広がらないように接地板を設けると
(つまり、主偏波Aの方向を向いたときのアンテナブロ
ックの左もしくは右に近接する部分のうちの少なくとも
一部分を除いた領域に広がるように接地板を設ける
と)、交差偏波の放射源である磁流のうち、接地板が広
がっていない領域を流れる磁流から放射される電磁波が
増大する。これにより、前述した式(1)の右辺におけ
る電磁波の放射によるQrが低下する。したがってアン
テナ装置の無負荷Qが低下し、通過帯域幅が広がる。こ
のように、本発明の第1のアンテナ装置では、接地板を
設ける領域を工夫することにより、式(1)の無負荷Q
を低下させている。式(1)について説明するときに、
アンテナ装置を広帯域化する方法として、損失の大きな
導体材料、あるいは損失の大きな誘電体材料を用いて無
負荷Qを低下させる方法があるものの、この方法では、
高い放射効率の確保は難しいということについて述べた
が、本発明の第1のアンテナ装置では、損失の大きな導
体材料、あるいは損失の大きな誘電体材料を用いること
は不要であり、高い放射効率を確保したまま広帯域化が
図られる(広帯域化が図られる様子については、後述す
る図16を参照しながら説明する)。
しているアンテナブロックは、誘電体基体が、接地導
体、放射導体、および給電導体を支持して構成されてい
る。従って、アンテナブロックはチップ構造を有してお
り、小型のアンテナ装置が得られる。ここで、本発明の
第1のアンテナ装置は、上記アンテナブロックが、上記
放射導体の一部を上記接地導体に電気的に短絡する短絡
導体を備えたものであることが好ましい。
する短絡導体を備えると、1/4波長短絡型のアンテナ
装置を構成することができ、さらにアンテナ装置の小型
化が図られる。また、本発明の第1のアンテナ装置は、
上記アンテナブロックが、概ね方形状の放射導体を備え
たものであることも好ましい。放射導体を方形状にする
と、アンテナブロックから、その放射導体の1辺の長さ
に応じた実行波長の電波が放射される。従って、放射導
体の1辺の長さを調整することにより、アンテナブロッ
クから放射される電波の実行波長を調整することができ
る。
記アンテナブロックが、概ね円形状の放射導体を備えた
ものであってもよい。放射導体が円形状であっても、小
型の形状および高い放射効率を確保したまま広帯域化が
図られたアンテナ装置が得られる。また、本発明の第1
のアンテナ装置は、上記アンテナブロックが、マイクロ
ストリップアンテナあるいは1/4波長短絡型マイクロ
ストリップアンテナとして作用するものであることが好
ましい。
アンテナあるいは1/4波長短絡型マイクロストリップ
アンテナとして作用させると、そのアンテナブロックか
らは単指向性の放射パターンを示す電波が放射される。
また、本発明の第1のアンテナ装置は、上記接地板の広
がる領域から除かれた上記少なくとも一部分が、その接
地板に形成されたスリット、切り欠き、あるいは穴であ
ることが好ましい。接地板に、スリット、切り欠き、あ
るいは穴を形成すると、接地板の広がる領域を容易に調
整することができる。また、本発明の第1のアンテナ装
置は、上記接地板の広がる領域から除かれた上記少なく
とも一部分に、電磁波を吸収しあるいは損失させる材料
が設置されてなるものであってもよい。電磁波を吸収し
あるいは損失させる材料を設置することにより、接地板
裏面への電波の放射が抑制される。従って、アンテナ装
置の用途によっては、接地板の裏面への電波の放射が好
ましくない場合があるが、電磁波を吸収しあるいは損失
させる材料を設置することにより、用途に最も適したア
ンテナ装置が構成される。
アンテナ装置は、回路基板と、その回路基板の裏面に形
成された接地導体と、その回路基板の表面に形成された
放射導体と、その放射導体を励振するための電力を供給
する給電手段とを備え、直線偏波を放射するアンテナ装
置において、上記接地導体が、上記回路基板裏面の、主
偏波の方向を向いたときの上記放射導体の左もしくは右
に近接する部分のうちの少なくとも一部分を除いた領域
に広がるものであることを特徴とする。回路基板裏面
の、上記一部分を除いた領域に接地導体が広がるように
することにより、本発明の第1のアンテナ装置と同様
に、やはり、広帯域化が図られたアンテナ装置が得られ
る。
説明する。図7は、本発明の第1のアンテナ装置の第1
実施形態を示す斜視図、図8は、その平面図である。図
7,図8に示すアンテナ装置10は、アンテナブロック
20および接地板11を備えている。図9は、図7,図
8に示すアンテナ装置が備えているアンテナブロックを
示す斜視図である。
1を備えている。この誘電体基体21の下面には、一辺
の一部が切り欠かれた形状の接地導体22が形成されて
おり、誘電体基体21の上面には放射導体23が形成さ
れている。この放射導体23は、互いの間に所定の間隔
を隔てた2つの端23a,23bを有しており、これら
2つの端23a,23bをこの上面の縁に沿って周回し
て結んでいる。また、誘電体基体21が有する4つの側
面21a,21b,21c,21dのうちの1つの側面
21aには、放射導体23の2つの端23a,23bそ
れぞれと接地導体22とを電気的に短絡する一対の短絡
導体26が形成されている。この一対の短絡導体26は
互いの間に所定の間隔を隔てて上下方向に延び、一対の
短絡導体26のうちの一方の短絡導体24は、放射導体
23の端23aと接地導体22とを結び、他方の短絡導
体25は放射導体23の端23bと接地導体22とを結
んでいる。この誘電体基体21には、誘電体基体21の
下面から側面21aを経由し上面まで延在する給電導体
27が形成されている。この給電導体27は、誘電体基
体21側面21aの一対の短絡導体26に挟まれた領域
内を上下方向に延びる部分を有し、誘電体基体21上面
の、放射導体23で囲まれた領域内に延在するとともに
誘電体基体21下面にも達している。
ナ装置10は接地板11を具備している。この接地板1
1には、4つの角のうちの2つの角を切り欠く切欠部1
2が形成されており、この切欠部12により、この接地
板11には突出部13が設けられている。アンテナブロ
ック20の接地導体22はこの突出部13に半田付けさ
れており、これにより、アンテナブロック20が接地板
11の突出部13に搭載されている。アンテナブロック
20がこの突出部13に搭載されていることから、アン
テナブロック20の周囲の領域のうち、アンテナブロッ
ク20の側面21a,21b,21cに近接する領域に
は接地板11は広がっておらず、側面21dに近接する
領域にのみ接地板11が広がっている。また、この接地
板11の突出部13にはSMAコネクタ14が半田付け
されており、アンテナブロック20はそのSMAコネク
タ14により電力が供給される。
アンテナブロック20は、放射導体23と接地導体22
とを電気的に短絡する一対の短絡導体26を備えてお
り、1/4波長短絡型マイクロストリップアンテナとし
て作用し、アンテナブロック20から、直線偏波で表さ
れる主偏波A(図8に示す点線で示す矢印)が放射され
る。このアンテナ装置10が具備している接地板11
は、2つの切欠部12が形成されており、この切欠部1
2により、接地板11は、アンテナブロック20の側面
21dに近接する部分には広がっているが、主偏波Aの
方向を向いたときのアンテナブロック20の左右に近接
する部分(アンテナブロック20の側面21b,21c
に近接する部分)には広がっていない。このように、接
地板11に切欠部12を形成すると、主偏波Aの方向を
向いたときのアンテナブロック20の左右に近接する部
分(アンテナブロック20の側面21b,21cに近接
する部分)の領域が、接地板11が広がらない領域とな
る。このように、主偏波Aの方向を向いたときのアンテ
ナブロック20の左右に近接した部分の領域を、接地板
11が広がらない領域とすると、放射導体23の周端部
に発生する磁流のうち、このアンテナブロック20の左
右に近接する部分(アンテナブロック20の側面21
b,21cに近接する部分)を流れる磁流による電磁波
が増大する。これにより、交差偏波(主偏波Aと直交す
る偏波)が増大し、通過帯域幅が広げられてアンテナ装
置の広帯域化が図られる(広帯域化が図られる様子につ
いては、後述する図16を参照しながら説明する)。
6を備えたアンテナブロック20を1/4波長短絡型マ
イクロストリップアンテナとして作用させているが、こ
のアンテナブロック20の代わりに、短絡導体を備えて
いないアンテナブロックを備え、このアンテナブロック
を、例えば実行波長の1/2波長で共振するアンテナと
して作用させてもよく、やはり、広帯域化が図られたア
ンテナ装置が得られる。また、このアンテナ装置10の
アンテナブロック20は、誘電体基体21の上面の縁に
沿って延在する放射導体23を備えているが、この放射
導体23の代わりに、例えば円形の放射導体を備えても
よい。図10は、本発明の第1のアンテナ装置の第2実
施形態を示す平面図である。図10に示すアンテナ装置
50は、接地板51の隅にSMAコネクタ52が取り付
けられており、このSMAコネクタ52の左横に切欠部
53が設けられている。アンテナブロック54はその切
欠部53の右側に搭載されている。
51の隅に搭載すると、主偏波Aの方向を向いたときの
アンテナブロック54の左右に近接する部分の領域を、
接地板51が広がらない領域とするには、接地板51に
切欠部53を一か所設けるだけでよい。図11、図12
は、それぞれ、本発明の第1のアンテナ装置の第3,第
4実施形態を示す平面図である。図11に示すアンテナ
装置60は、接地板61の中央部にSMAコネクタ62
が取り付けられており、この接地板61には、その接地
板61の左右の辺から接地板61の中央に向かって切り
欠かれた2つの切欠部63が設けられている。アンテナ
ブロック64はこれら2つの切欠部63の間に搭載され
ている。また、図12に示すアンテナ装置70は、接地
板71の中央付近にSMAコネクタ72が取り付けられ
ており、そのSMAコネクタ72の両側には、四角形状
の2つの貫通穴73が形成されている。アンテナブロッ
ク74はこれら2つの切欠部73の間に搭載されてい
る。
70の接地板61,71は、それぞれ、切欠部63およ
び貫通穴73により、主偏波Aの方向を向いたときのア
ンテナブロック64,74の左右に近接する部分を除い
た領域に広がるように設けられている。 図11,図1
2に示すように、アンテナブロック64,74が接地板
61,71の中央に搭載される場合であっても、接地板
61,71に、切欠部63や貫通穴73を形成すること
により、主偏波Aの方向を向いたときのアンテナブロッ
ク64,74の左右に近接する部分の領域を、接地板6
1,71が広がらない領域とすることができ、やはり、
アンテナ装置60,70の広帯域化が図られる。図13
は、本発明の第1のアンテナ装置の第5実施形態を示す
平面図である。この図13に示すアンテナ装置の説明に
あたっては、図12に示すアンテナ装置の構成要素と同
一の構成要素には同一符号を付して示し、図12に示す
アンテナ装置との相違点のみについて説明する。
12に示すアンテナ装置70との相違点は、図13に示
すアンテナ装置80の接地板71に、その接地板71に
形成された貫通穴73全体を覆うように、高周波で損失
の大きなフェライトシート81が貼り付けられている点
のみである。上述した、図7〜図12を参照しながら説
明したアンテナ装置は、接地板に切欠部や貫通穴を形成
することにより、交差偏波(主偏波Aと直交する偏波)
を増大させ、アンテナ装置の広帯域化を図っているが、
このとき、交差偏波(主偏波Aと直交する偏波)は接地
板の表裏面にわたって放射される。アンテナ装置の用途
によっては、接地板の裏面への交差偏波の放射が好まし
くない場合があるが、図13に示すように、貫通穴73
をフェライトシート81で覆うと、接地板裏面への交差
偏波の放射が抑制され、用途に最も適したアンテナ装置
が構成される。
ら説明した各実施形態のアンテナ装置では、アンテナ装
置の広帯域化を図るために、主偏波Aの方向を向いたと
きのアンテナブロックの左右に近接する部分の領域を、
接地板が広がらない領域としているが、接地板は、主偏
波Aの方向を向いたときのアンテナブロックの左もしく
は右に近接する部分のうちのいずれか一方の部分に広が
っていてもよく、本発明の第1のアンテナ装置において
は、接地板が、アンテナブロックの左もしくは右に近接
する部分のうちの少なくとも一部分を除いた領域に広が
るものであれば、広帯域化には効果がある。また本発明
の第1のアンテナ装置においては、接地板の切欠きや貫
通穴の大きさ、位置等を調整することによっても、通過
帯域幅はある程度調整可能である。
に、切欠き部、あるいは貫通穴を設けることにより、接
地板の広がる範囲を調整しているが、接地板に、例えば
スリットを形成することにより、接地板の広がる範囲を
調整してもよい。尚、アンテナ装置が回路基板上に搭載
された場合は、その回路基板に形成された接地導体パタ
ーンが上記の接地板に相当し、その接地導体パターンを
上述のごとく形成することにより広帯域化が図られる。
図14は、本発明の第2のアンテナ装置の一実施形態を
示す斜視図である。このアンテナ装置90はプリント基
板91を備えている。このプリント基板91表面には円
形の放射導体92、裏面には接地導体93が形成されて
おり、このアンテナ装置90は、プリント基板91裏面
から同軸ケーブル95により電力が給電され、直線偏波
で表される主偏波Aが放射される。接地導体93は、図
14において、プリント基板91裏面の、直線偏波で表
される主偏波Aの方向を向いたときの放射導体92の右
側に近接する正方形の領域94を除いた領域に広がるよ
うに形成されている。このように、アンテナ装置90
が、プリント基板91裏面に、領域94を除いた領域に
広がる接地導体93を備えることにより、広帯域化が図
られる。
施例として、図7,図8に示すアンテナ装置を用いた。
また、比較例として、アンテナブロック周囲に広がる接
地板を具備したアンテナ装置を用いた。図15は、その
比較例のアンテナ装置を示す平面図である。この図15
に示すアンテナ装置100は、図9に示すアンテナブロ
ック20と同一構造のアンテナブロック110と、正方
形状の接地板120とを備えている。このアンテナブロ
ック110は、接地板120表面の一辺120aに寄っ
た位置に搭載されている。このアンテナブロック110
への電力の供給は、接地板120に取り付けられたSM
Aコネクタ121により行なわれる。
置の製造方法について説明する。実施例および比較例の
アンテナ装置の製造にあたり、アンテナブロックを製造
した。このアンテナブロックは、直方体形状のアルミナ
系誘電体セラミックス基体(2GHzにおいてε=8.
0、Q=1000、τf=−・38ppm/℃、以下、
セラミックス基体と呼ぶ)の上面、下面、および側面
に、図9に示すように、放射導体、接地導体、および給
電導体を形成することにより作製した。セラミックス基
体のサイズ(長さ×幅×高さ)は、16mm×14mm
×4mmとした。また、放射導体、接地導体、および給
電導体は、セラミックス基体外面に銀−白金の膜厚導体
をスクリーン印刷法に印刷することにより形成した。こ
のように作製されたアンテナブロックは、1/4波長短
絡型マイクロストリップアンテナと同様のモードで共振
し、直線偏波を放射するものである。
造するにあたり、接地板120として、100mm×1
00mmの正方形状の銅板を用意した。その銅板にSM
Aコネクタ121を取り付け、作製したアンテナブロッ
クの接地導体と接地板とを半田付けすることによりその
アンテナブロック110を接地板120に搭載した。こ
こでは、接地板120の一辺120aと、アンテナブロ
ック110の、給電導体が形成された側面111とが3
mmの間隔あけて平行になるようにアンテナブロック1
10を搭載した。このようにして、比較例のアンテナ装
置を製造した。また、実施例のアンテナ装置10につい
ては、前述した比較例のアンテナ装置100と同様の方
法で、銅板にアンテナブロック20を搭載した後、図8
に示すように、接地板11の突出部13の辺13b,1
3cそれぞれと、アンテナブロック20の側面21b,
21cそれぞれとの間の間隔が2mm、かつ、突出部1
3の長さが19mmとなるように、その銅板の2つの角
を切り欠いた。このようにして、実施例のアンテナ装置
10を製造した。
装置のリターンロスの周波数特性を示すグラフである。
グラフの横軸は、共振周波数f0で規格化した周波数を
示し、縦軸はリターンロスを示す。グラフ中の点線は比
較例のアンテナ装置のリターンロスを示し、実線は実施
例のアンテナ装置のリターンロスを示す。このグラフよ
り、リターンロス−10dβ以下の通過帯域幅は、比較
例のアンテナ装置の場合0.8%であるのに対し、実施
例のアンテナ装置では2.4%を示し、接地板に切欠き
部を設けることにより、通過帯域幅が3倍に広がったこ
とがわかる。
装置の交差偏波(主偏波Aと直交する偏波)の放射パタ
ーンを示す図である。この図17には、Y−Z面内(図
8,図15において、Y軸を含み図8,図15が示され
る紙面に垂直な面内)の交差偏波の放射パターンが示さ
れている。角θは、そのY−Z面内におけるZ軸(図
8,図15が示される紙面に垂直な軸)とのなす角であ
る。実線および点線は、それぞれ実施例および比較例の
アンテナ装置の交差偏波の放射パターンを示す。実施例
のアンテナ装置は、比較例のアンテナ装置と比較して、
交差偏波の放射強度が大きく、利得が大きいことがわか
る。この放射パターンの結果から、交差偏波の放射強度
が大きくなることにより、図16に示すように通過帯域
幅が広がることがわかる。
形状および高い放射効率を確保したまま広帯域化が図ら
れる。
テナブロックを備えたアンテナ装置の一例を単純化して
示した斜視図である。
一例を単純化して示した斜視図である。
えたアンテナ装置の一例を単純化して示した平面図を示
す。
解した様子を示す図である。
示す斜視図である。
ンテナブロックを示す斜視図である。
を示す平面図である。
を示す平面図である。
を示す平面図である。
を示す平面図である。
示す斜視図である。
ンロスの周波数特性を示すグラフである。
波の放射パターンを示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 接地導体と、該接地導体に対し所定の間
隔を隔てて設置された放射導体と、該放射導体を励振す
るための電力を供給する給電導体と、これら接地導体、
放射導体、および給電導体を支持する誘電体基体とを備
え、直線偏波を放射するアンテナブロック、および前記
アンテナブロックが搭載され、該アンテナブロックの前
記接地導体に接して広がる接地板を具備し、 前記接地板が、主偏波の方向を向いたときの前記アンテ
ナブロックの左もしくは右に近接する部分のうちの少な
くとも一部分を除いた領域に広がるものであることを特
徴とするアンテナ装置。 - 【請求項2】 前記アンテナブロックが、前記放射導体
の一部を前記接地導体に電気的に短絡する短絡導体を備
えたものであることを特徴とする請求項1記載のアンテ
ナ装置。 - 【請求項3】 前記アンテナブロックが、概ね方形状の
放射導体を備えたものであることを特徴とする請求項1
記載のアンテナ装置。 - 【請求項4】 前記アンテナブロックが、概ね円形状の
放射導体を備えたものであることを特徴とする請求項1
記載のアンテナ装置。 - 【請求項5】 前記アンテナブロックが、マイクロスト
リップアンテナあるいは1/4波長短絡型マイクロスト
リップアンテナとして作用するものであることを特徴と
する請求項1記載のアンテナ装置。 - 【請求項6】 前記接地板の広がる領域から除かれた前
記少なくとも一部分が、該接地板に形成されたスリッ
ト、切り欠き、あるいは穴であることを特徴とする請求
項1記載のアンテナ装置。 - 【請求項7】 前記接地板の広がる領域から除かれた前
記少なくとも一部分に、電磁波を吸収しあるいは損失さ
せる材料が設置されてなることを特徴とする請求項1記
載のアンテナ装置。 - 【請求項8】 回路基板と、該回路基板の裏面に形成さ
れた接地導体と、該回路基板の表面に形成された放射導
体と、該放射導体を励振するための電力を供給する給電
手段とを備え、直線偏波を放射するアンテナ装置におい
て、 前記接地導体が、前記回路基板裏面の、主偏波の方向を
向いたときの前記放射導体の左もしくは右に近接する部
分のうちの少なくとも一部分を除いた領域に広がるもの
であることを特徴とするアンテナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16276898A JP3454151B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16276898A JP3454151B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | アンテナ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11340719A JPH11340719A (ja) | 1999-12-10 |
| JP3454151B2 true JP3454151B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=15760862
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16276898A Expired - Lifetime JP3454151B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | アンテナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3454151B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP7854918B2 (ja) * | 2022-10-26 | 2026-05-07 | パナソニック株式会社 | アンテナ装置 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP16276898A patent/JP3454151B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11340719A (ja) | 1999-12-10 |
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