JP3469672B2 - 銀塩拡散転写法に従いオフセツト印刷板を製造する方法 - Google Patents
銀塩拡散転写法に従いオフセツト印刷板を製造する方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は銀塩拡散転写法に従い改良され
たリトグラフ印刷板を製造する方法に関する。 【0002】 【発明の背景】以下DTR−法と称する銀錯体拡散転写
反転法の原理は、例えば米国特許第2,352,014号
並びにアンドレ・ロット(Andre Rott)およびエディス・
ウェイド(Edith Weyde)による書籍「写真ハロゲン化銀
拡散方法(PhotographicSilver Halide Diffusion Proce
sses)」、ザ・フォーカル・プレス、ロンドンおよびニ
ューヨーク(The Focal Press-London and New Yor
k)、(1972)に記載されている。 【0003】DTR−法では、情報通りに露光された写
真ハロゲン化銀乳剤層材料の現像されていないハロゲン
化銀をいわゆるハロゲン化銀溶媒を用いて可溶性の銀錯
体化合物に転換させ、それが受像要素の中で拡散しそし
てその中で現像主薬を用いて、一般的には物理的現像核
の存在下で、還元されて、写真材料の露光された部分で
得られる黒色の銀像に関して反転された像密度値を有す
る銀像(DTR−像)を形成する。 【0004】DTR−像を有する材料はプラノグライー
印刷板として使用することができ、そこではDTR−銀
像部分が水受容性インキ反撥性背景上に水反撥性インキ
受容性部分を生ずる。 【0005】DTR−像は写真ハロゲン化銀乳剤材料に
関して別個の要素であるシートもしくはウェブ材料の受
像層の中で形成でき(いわゆる2シートDTR要素)、
または受像層と水透過性関係で一体となっている少なく
とも1つの写真ハロゲン化銀乳剤層を含有するモノ−シ
ート要素とも称されるいわゆる単一支持体要素の受像層
の中で形成できる。DTR方法によるオフセット印刷板
の製造のために好ましいのは後者のモノ−シート方式で
ある。 【0006】モノ−シートDTRオフセット印刷板には
2つの型が存在する。例えば米国特許第4,722,53
5号および英国特許第1,241,661号に開示されて
いる第一の型によると、ハロゲン化銀乳剤層および受像
層として作用する物理的現像核を含有する層を記載の順
序で有する支持体が提供される。情報通りの露光および
現像後に、乳剤層を除去せずに像形成要素は印刷板とし
て使用される。 【0007】第二の型のモノ−シートDTRオフセット
印刷板によると、物理的現像核を含有する層およびハロ
ゲン化銀乳剤層を記載の順序で有するほとんどのものが
陽極酸化アルミニウムである親水性支持体が提供され
る。情報通りの露光および現像後に、像形成された要素
を処理して乳剤層を除去すると、銀像を有する支持体が
残り、それを印刷板として使用する。そのような型のリ
トグラフ印刷板は例えば米国特許第3,511,656号
に開示されている。 【0008】他の印刷板に関すると、第二の型のモノ−
シートDTRオフセット印刷板に属するオフセット印刷
板は良好な印刷性質、すなわち高いコントラスト、高い
印刷耐性、印刷部分における良好なインキ受容性、非−
印刷部分におけるインキ非受容性[調色なし(no tonin
g)]および印刷工程の始動時に非−印刷部分における
インキ受容性(いわゆる汚染)のために廃棄しなければ
ならないコピーの少ない数を有することが要求される。
さらに、これらの印刷性質は印刷板をある時間にわたり
貯蔵した後にも保たれなければならない。 【0009】印刷性質を改良するためには、当技術で一
般的な実施法は支持体の像形成表面を非−銀像部分の親
水性および銀像の親油性を増加させる化学処理にかける
ことである。この化学的後処理は好適にはしばしば仕上
げ剤と(finisher)称されるリトグラフ組成物を用いて
行われ、それは銀像のインキ−受容性および/またはラ
ッカー−受容性を増加させる少なくとも1種の化合物を
含んでなり且つ親水性支持体のインキ−反撥特性を改良
する少なくとも1種の化合物も含んでなる。実際に、米
国特許第4,062,682号は5g/lのイミダゾリン
−2−チオン、50mlのオレイン酸および50mlの
エチレングリコールモノメチルエーテルを含有する仕上
げ剤を開示しており、米国特許第4,563,410号は
1g/lのメルカプトトリアゾールおよび5g/lの分
子量が4,000のポリ酸化エチレンを含有する仕上げ
剤を開示しており、米国特許第5,068,165号は2
g/lのメルカプトテトラゾール、2.5g/lのn−
ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライドおよび
20g/lのポリスチレンスルホン酸を含有する仕上げ
剤を開示しており、そしてヨーロッパ特許出願公開第2
78,766号は2g/lのメルカプトテトラゾールお
よび100mlの分子量が200のポリ酸化エチレンを
含有する仕上げ剤を開示している。 【0010】しかしながら、第二の型のリトグラフ印刷
板の製造において仕上げ剤を使用する時でさえ、結果は
完全に満足のいくものではない。仕上げ剤を用いる処理
時でも印刷板をある時間にわたる貯蔵後に良好な印刷板
を有するためには、板を多くの場合に再仕上げする必要
があり、それは面倒な段階であり且つ印刷者に時間損失
をもたらす。さらに、該リトグラフ板は仕上げ剤で処理
する時には多くの場合にさわると湿ったまたは粘りのあ
る感触を与え、互いに粘着した後に容易に分離できず、
および/または補正用の液体または針でもはや補正でき
ない。 【0011】 【発明の要旨】本発明の一目的は、DTR−法に従い親
水性表面のある支持体を有する像形成要素を用いて改良
された印刷性質を有する高品質リトグラフ板を製造する
ための仕上げ剤を提供することである。 【0012】本発明の他の目的は、DTR−法に従い親
水性表面のある支持体を有する像形成要素を用いて改良
された印刷性質を有する高品質リトグラフ板を製造する
方法を提供することである。 【0013】本発明の他の目的は以下の記載から明白と
なるであろう。 【0014】本発明によれば、0.1g/l〜10g/
l間の合計濃度の1種もしくはそれ以上の疎水化剤、1
種もしくはそれ以上の表面活性化合物および1種もしく
はそれ以上のポリグリコールを含んでなる仕上げ剤であ
って、1種もしくはそれ以上のポリグリコールが少なく
とも50重量%の酸化エチレン基および/または酸化プ
ロピレン基を含んでなり、その総数が少なくとも12で
あり、そして仕上げ剤中に少なくとも20g/lの合計
量で存在することを特徴とする仕上げ剤が提供される。 【0015】本発明によれば、支持体の親水性表面上
に、(i)物理的現像核を含有する受像層と(ii)該受
像層と水透過性関係にある感光性ハロゲン化銀乳剤を含
んでなる感光層とを記載の順序で含んでなる像形成要素
を像通りに露光し、1種もしくはそれ以上の現像主薬お
よび1種もしくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下
で像形成要素にアルカリ性水溶液を適用して該受像層中
に銀像を形成せしめ、像形成要素を処理して受像層の頂
部上の1つもしくはそれ以上の層を除去し、それにより
該受像層中に形成した銀像を露出させること(uncoveri
ng)により支持体の像形成表面を露呈せしめ、露呈した
支持体の像形成表面を上記の仕上げ剤で処理して非−像
部分の水受容性を高め且つ像部分を親油性のインキ受容
性にする段階を含んでなる銀塩拡散転写法に従いオフセ
ット印刷板を製造する方法が提供される。 【0016】 【発明の詳細な記述】支持体の露呈した像形成表面を、
0.1g/l〜10g/lの間の合計濃度の1種もしく
はそれ以上の疎水化剤、1種もしくはそれ以上の表面活
性化合物および1種もしくはそれ以上のポリグリコール
を含んでなる仕上げ剤において、1種もしくはそれ以上
のポリグリコールが少なくとも50重量%の酸化エチレ
ン基および/または酸化プロピレン基を含んでなり且つ
その総数が少なくとも12であり、そして仕上げ剤中に
少なくとも20g/lの合計量で存在することを特徴と
する仕上げ剤で処理することにより、良好な印刷特性を
有し且つ印刷板をある時間にわたり貯蔵した後にさえそ
の良好な印刷特性を保持するDTR−法に従うリトグラ
フ印刷板が得られる。 【0017】ポリグリコールは水またはアルコールと酸
化エチレンおよび/または酸化プロピレンの反応生成物
である。この反応生成物はそのままでは明確ではない
が、化学構造および分子量がわずかに異なる物質の混合
物であり、その混合物は底分子量誘導体(分子量+/−
400)に関してのみ純粋化合物に分離できる。ポリグ
リコールは酸化エチレン基および酸化プロピレン基を含
有する時には、ポリグリコール基は1つのポリ酸化エチ
レン鎖および1つのポリ酸化プロピレン鎖を含有するブ
ロック共重合体基であってもまたは酸化エチレン基およ
び酸化プロピレン基を不規則的に含有する共重合体基で
あってもよい。 【0018】好適には該ポリグリコール類は少なくとも
80重量%の、より好適には少なくとも95重量%の酸
化エチレン基および/または酸化プロピレン基を含んで
なる。該ポリグリコール類が酸化エチレン基および酸化
プロピレン基を含んでなる時には、これらの基の間の数
比は好適には少なくとも1、より好適には少なくとも
2、さらに好適には少なくとも3である。好適には、そ
のようなポリグリコール類中の酸化エチレン基および酸
化プロピレン基の総数は20〜600の間、より好適に
は100〜450の間である。特に好適なポリグリコー
ル類は、酸化エチレン基の数が9〜350の間、より好
適には20〜250の間、最も好適には30〜100の
間であるポリエチレングリコール類である。好適には、
1種もしくはそれ以上の該ポリグリコールは仕上げ剤中
に40g/l〜300g/l間の、より好適には60g
/l〜150g/l間の合計量で存在する。 【0019】本発明における使用に適する個々の例を表
1に挙げる。 【0020】 表1 番号 名称a 構造b 分子量c 状態d 1 PEG 600 HO(CH2CH2O)14H 570- 粘着性 630 液体 2 PEG 1000 HO(CH2CH2O)224H 950- 軟質 1050 ワックス 3 PEG 1500 HO(CH2CH2O)33H 1400- 軟質 1600 ワックス 4 PEG 3000 HO(CH2CH2O)66H 2700- ワックス状 3300 粉末 5 PEG 4000 HO(CH2CH2O)89H 3700- ワックス状 4500 粉末 6 PEG 6000 HO(CH2CH2O)135H 5600- ワックス状 7000 粉末 7 PEG 10000 HO(CH2CH2O)225H 8500- ワックス状 12500 粉末 8 P41/300 C3H7(CH2CH2O)84(CH2CH2CH2O)21H 〜5000 粘着性 液体 9 P41/3000 C3H7(CH2CH2O)256(CH2CH2CH2O)64H 〜15000 粘着性 液体 10 P41/12000 C3H7(CH2CH2O)340(CH2CH2CH2O)85H 〜20000 粘着性 液体 a)全てのこれらの名称はドイツ、フランクフルトのHo
echst AGにより販売されているポリグリコール類の商
品面である。 【0021】b)混合物中の主要化合物の構造 c)分子量:混合物の数平均分子量 d)20℃における物理的状態 好適な疎水化剤はDE−A1,228,927および米国
特許第4,563,410号に記載されている如きメルカ
プト−1,3,4−チアジアゾール類、2−メルカプト−
1,3,4オキサジアゾール類および長鎖(炭素数が少な
くとも5)アルキル置換されたメルカプトテトラゾール
類である。特に好適な化合物は下記式の1種に相当す
る: 【0022】 【化1】 【0023】[式中、R5は水素またはアシル基を表
し、R4はアルキル、アリールまたはアラルキルを表
す]。 【0024】最も好ましく使用される化合物は、R4が
炭素数3−16のアルキルを表す上記式の1種に従う化
合物である。その1種もしくはそれ以上の疎水化剤は仕
上げ剤中に好適には0.1g/l〜10g/l間の合計
濃度で、より好適には0.3g/l〜3g/l間の合計
濃度で、最も好適には0.4g/l〜0.8g/lの合計
濃度で含まれる。 【0025】本発明における使用に適する表面活性剤に
は、非イオン性活性剤、例えばサポニン類、ポリエチレ
ングリコールアルキルエーテル類もしくはポリエチレン
グリコールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレン
グリコールエーテル類、ポリアルキレングリコールアル
キルアミン類もしくはアルキルアミド類、シリコーン−
ポリ酸化エチレン付加物、グリシドール誘導体、多価ア
ルコール類の脂肪酸エステル類および糖類のアルキルエ
ステル類;例えばカルボキシ、スルホ、ホスホ、硫酸ま
たは燐酸エステル基の如き酸基を含んでなるアニオン性
活性剤;両性活性剤、例えばアミノ酸類、アミノアルキ
ルスルホン酸類、アミノアルキルサルフェート類または
ホスフェート類、アルキルベタイン類、およびアミン−
N−オキシド類;並びにカチオン性活性剤、例えばアル
キルアミン塩類、脂肪族、芳香族、もしくは複素環式第
四級アンモニウム塩類、脂肪族もしくは複素環式環−含
有ホスホニウムまたはスルホニウム塩類が包含される。
好適な表面活性化合物はアニオン性または非イオン性表
面活性化合物、例えばGEBO(ドイツのCHEMIS
CHE FABRIK CHEM−Y Gmbhにより
販売されている式[C-(CH3)3-CH2-C(CH3)2-p.-C6H4-(CH2
-CH2-O)14-18-CH2-COOH]を有する表面活性剤用の商
標)、TERGO(ドイツのCHEMISCHE FA
BRIK CHEM−Y Gmbhにより販売されてい
る式[(C2H5)(C4H9)CH-C2H4-(C4H9)CH-OSO3Na]を有する
表面活性剤用の商標)、FLUORAD FC 126
(米国の3Mにより販売されている式[n.C7F15CO2NH4]を
有する表面活性剤用の商標)、FT179(ドイツのB
ayer A.G.により販売されている式[n.C8F17SO2N
CH3CO2(C2H4O)19C4H9]を有する表面活性剤用の商標)お
よびAFENA(ベルギー、ブリュッセルのRHONE
−POULENC S.A.により販売されている式[C9H
19-C6H4-O-(C2H4O)9H]を有する表面活性剤用の商標)で
ある。 【0026】1種もしくはそれ以上の表面活性化合物の
濃度は、板を仕上げる時に仕上げ剤が過度の発泡を示さ
ない限り、広い範囲内で変えることができる。好適には
1種もしくはそれ以上の化合物は仕上げ剤中に10mg
/l〜10g/l間の量で、より好適には50mg/l
〜5g/l間の量で、最も好適には100mg/l〜
2.5g/l間の量で存在する。 【0027】仕上げ剤は親水性表面部分の親油性インキ
−反撥性を改良する他の添加剤、例えば炭水化物、例え
ばアラビアゴムの如き多糖類、カルボキシメチルセルロ
ース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレン
グリコールエステル、ヒドロキシエチル澱粉、デキスト
リン、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリスチレンスルホン酸、およびポリビニルアル
コールを含有できる。場合により吸湿性物質、例えばソ
ルビトール、グリセロール、グリセロールのトリ(ヒド
ロキシエチル)エステル、およびターキーレッド油を加
えることもできる。 【0028】仕上げ剤は好適には4〜8の間のpHそし
てより好適には5〜7の間のpHを有する。該範囲内の
pHを有するオルト燐酸二水素ナトリウムおよびオルト
燐酸水素二ナトリウムの混合物並びに/またはクエン酸
およびクエン酸ナトリウムの混合物を含んでなる緩衝さ
れた仕上げ剤が好ましい。 【0029】仕上げ剤はさらに他の成分、例えばカルシ
ウム−捕獲用化合物、抗−スラジ剤(anti-sludge agen
ts)および抗生物質、例えば5−ブロモ−5−ニトロ−
1,3−ジオキサン、3−メチル−4−クロロ−フェノ
ール、o−フェニル−フェノール、p−フェニル−フェ
ノールなども含んでなることができる。好適には該抗生
物質は0.01g/l〜1g/l間の、より好適には0.
05g/l〜0.3g/l間の濃度で使用される。 【0030】像形成要素は好適には異なる層を支持体の
親水性層上にコーテイングすることにより製造される。
或いは、米国特許第5,068,165号に開示されてい
る如く層を逆の順序で支持している一時的ベースから異
なる層を受像層に積層することもできる。 【0031】支持体の親水性層は、親水性の合成ホモ重
合体または共重合体を含有しており且つ可撓性の疎水性
ベース上にコーテイングされた疎水化されたオルト珪酸
テトラアルキル架橋結合剤を用いて硬化される硬化され
た親水性層であってもよい。さらに好適には、親水性層
はアルミニウム支持体の一部である。 【0032】本発明に従い使用される像形成要素のアル
ミニウム支持体は純粋アルミニウム製であってもまたは
アルミニウム合金製であってもよく、合金のアルミニウ
ム含有量は少なくとも95%である。支持体の厚さは一
般的には約0.13〜約0.50mmの範囲である。 【0033】リトグラフオフセット印刷用のアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金箔の製造は下記の段階:すな
わち箔の研磨、陽極酸化、および場合により密封を含ん
でなる。 【0034】本発明により高品質の印刷を製造しうるリ
トグラフ印刷板を得るためには箔の研磨および陽極酸化
が必要である。密封は必ずしも必要でないが、印刷結果
をさらに改良することがある。 【0035】アルミニウム表面の研磨は既知の方法で機
械的または電解的に行うことができる。研磨により製造
される粗面度はμmで表示される中心線平均値として測
定され、そして好適には約0.2〜約1.5μmで変動す
る。 【0036】アルミニウム箔の陽極酸化は電解質、例え
ばクロム酸、シュウ酸、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、およびそれらの混合物の中で行うことができる。
好適には、アルミニウムの陽極酸化は希望する陽極酸化
層の厚さに達するまで希水性硫酸媒体中で行う。アルミ
ニウム箔は両側で陽極酸化することができる。陽極酸化
層の厚さはマイクロ写真鏡切断を行うことにより最も正
確に測定されるが、陽極酸化された層を溶解しそして溶
解処理前およびその後に板を重量測定することによって
も測定することができる。約0.4〜約2.00μmの陽
極酸化層厚さを用いると良好な結果が得られる。 【0037】陽極酸化段階後に、陽極表面を密封しても
よい。陽極酸化により製造された酸化アルキル層の孔の
密封はアルミニウム陽極酸化業界の専門家に既知の技術
である。アルミニウム箔の陽極表面を70−100℃の
水または水蒸気ですすぐことができる。陽極表面を燐酸
塩イオンまたは珪酸塩を含んでなる水溶液で処理するこ
とによっても密封を行うことができる。好適には、密封
はヨーロッパ特許出願公開第567,178号に開示さ
れている炭酸塩を含有する水溶液を用いて行われる。密
封処理により、陽極層は実質的に無孔性になり、得られ
る印刷板を用いてさらに長い印刷操作を行うことができ
る。密封の結果として、印刷板の非−印刷部分における
かぶり発生が実質的に避けられる。 【0038】アルミニウム箔の研磨、陽極酸化、および
密封は例えばUS−A−3,861,917およびそこに
引用されている文献の中に記載されている如くして行う
ことができる。 【0039】像の鮮鋭度およびその結果としての最終的
な印刷されたコピーの鮮鋭度を増すために、例えばJA
−Pu−58−14,797に記載されている如く陽極
酸化層を全体的に抗ハレーション色素または顔料で着色
してもよい。 【0040】上記の如き支持体の親水性層の製造後に、
支持体の親水性層を直ちに物理的現像核を含有する溶液
でコーテイングすることもでき、またはその後の段階で
該溶液でコーテイングすることもできる。 【0041】本発明に従う使用のための受像層は好適に
は親水性結合剤を含まないが、層の親水性を改良するた
めに該層の合計重量の80重量%までの少量の親水性コ
ロイド、例えばポリビニルアルコールを含んでいてもよ
い。 【0042】本発明に従う使用に好適な現像核は、重金
属の硫化物、例えばアンチモン、ビスマス、カドミウ
ム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジウム、白金、銀、
および亜鉛の硫化物である。他の適する現像核は塩類、
例えばセレン化物、ポリセレン化物、ポリ硫化物、メル
カプタン、およびハロゲン化錫(II)である。重金属、
好適には銀、金、白金、パラジウム、および水銀はコロ
イド形で使用できる。本発明に従う使用のためにさらに
好適な現像核は、ヨーロッパ特許出願公開第546,5
98号に開示されている如き複数の核、特に6nmより
小さい平均直径を有し且つ4.5nmより大きい直径を
有する核の数が該受像層に含有されている核の総数の1
5%を越えない重金属の硫化物である。本発明に関して
特に好適な現像核は、6nmより小さい平均直径を有し
且つ4.5nmより大きい直径を有する核の数が該受像
層に含有されている核の総数の15%を越えない硫化パ
ラジウム核である。 【0043】像の鮮鋭度を増すために、支持体の親水性
層に色素もしくは顔料の非常に薄い抗ハレーションコー
テイングを付与することができ、または受像層が少なく
とも1種の抗ハレーション色素もしくは顔料を含むこと
もできる。 【0044】本発明に従い使用される感光層は、該受像
層と水透過性関係にある親水性コロイド結合剤および少
なくとも1種の感光性ハロゲン化銀乳剤を含んでなる層
であってよい。 【0045】互いに水透過的に接触している層は互いに
連続している層であってもよくまたは互いに1つもしく
はそれ以上の水透過性層により分離されていてもよい。
水透過性層の性質は、それが水溶液中に含有されている
水または化合物、例えば現像主薬もしくは錯体化された
銀の拡散を実質的に抑制または拘束しないようなもので
ある。 【0046】本発明に従い使用される1種もしくはそれ
以上の写真ハロゲン化銀乳剤は、例えばP.グラフカイ
デス(Glafkides)の「写真の化学および物理(Chimie et
Physique Photographique)」、ポール・モンテル(Paul
Montel)、パリ(1967)、G.F.ダフィン(Duffin)
の「写真乳剤化学(Photographic Emulsion Chemistr
y)」、ザ・フォーカル・プレス(The Focal Press)、ロ
ンドン(1966)、およびV.L.ゼリクマン(Zelikma
n)の「写真乳剤の製造およびコーテイング(Makingand C
oating Photographic Emulsion)」、ザ・フォーカル・
プレス、ロンドン(1966)により記載されているよ
うな種々の方法に従い可溶性銀塩および可溶性ハロゲン
化物から製造できる。 【0047】本発明に従う使用のためには、1種もしく
はそれ以上のハロゲン化銀乳剤は好適には原則的に塩化
銀からなっているが、臭化銀部分が1モル%〜40モル
%の範囲で存在していてもよい。最も好適には、少なく
とも70モル%の塩化銀を含有するハロゲン化銀乳剤が
使用される。 【0048】ハロゲン化銀粒子の平均寸法は0.10〜
0.70μmの、好適には0.25〜0.45μmの範囲
であることができる。 【0049】好適には沈澱段階中にイリジウムおよび/
もしくはロジウム含有化合物または両者の混合物が加え
られる。これらの加えられる化合物の濃度範囲は1モル
のAgNO3当たり10-8〜10-3モルの、好適には1
モルのAgNO3当たり0.5*10-7〜10-5モルの間
の範囲である。 【0050】乳剤は、例えば化学熟成段階中に硫黄−含
有化合物、例えばイソチオシアン酸アリル、アリルチオ
ウレア、およびチオ硫酸ナトリウムを加えることによ
り、化学増感させることができる。また、還元剤、例え
ばBE−A−493,464および568,687に記載
されている錫化合物並びにポリアミン類、例えばジエチ
レントリアミンもしくはアミノエタン−スルホン酸の誘
導体を化学増感剤として使用することができる。他の適
する化学増感剤は貴金属および貴金属化合物、例えば
金、白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウムおよび
ロジウムである。この化学増感方法はR.コスロフスキ
ー(KOSLOWSKY)、Z. Wiss. Photogr. Photophys. Photoc
hem.、46、65−72(1951)の論文中に記載さ
れている。 【0051】DTR要素の乳剤はDTR要素用に設計さ
れている露光源の分光放射に応じて分光増感させること
ができる。 【0052】可視分光領域用に適する増感色素には、例
えばF.M.ハマー(Hamer)の「シアニン色素および関連
化合物(The Cyanine Dyes and Related Compounds)」、
1964、ジョーン・ウィリー・アンド・サンズ(John
Wiley & Sons)により記載されているメチン色素が包含
される。この目的用に使用できる色素には、シアニン色
素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシ
アニン色素、同極性シアニン色素、ヘミシアニン色素、
スチリル色素およびヘミオキソノール色素が包含され
る。特に価値ある色素は、シアニン色素、メロシアニン
色素、複合メロシアニン色素に属するものである。 【0053】一般的な光源、例えばタングステン光の場
合には、緑色増感色素が必要である。アルゴンイオンレ
ーザーによる露光の場合には、青色増感色素が加えられ
る。赤色発光源、例えばLEDまたはHeNeレーザー
による露光の場合には、赤色増感色素が使用される。半
導体レーザーによる露光の場合には、近赤外線用に適す
る特殊な分光増感色素が必要である。適当な赤外線増感
色素は例えば米国特許第2,095,854号、2,09
5,856号、2,955,939号、第3,482,97
8号、第3,552,974号、第3,573,921号、
第3,582,344号、第3,623,881号および第
3,695,888号に開示されている。 【0054】本発明に関して好適な青色増感色素、緑色
増感色素、赤色増感色素および赤外増感色素はヨーロッ
パ特許出願公開第554,585号に記載されている。 【0055】赤色または近赤外線領域における感度を高
めるためには、いわゆる強色増感剤を赤色または近赤外
増感色素と組み合わせて使用できる。適切な強色増感剤
はレサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosur
e)、289巻、1988年5月、項目28952に記載
されている。分光増感剤を写真乳剤に対して水溶液、有
機溶媒中溶液または分散液の形態で加えることができ
る。 【0056】ハロゲン化銀乳剤は一般的乳化安定剤を含
有できる。適する乳化安定剤は、アザインデン類、好適
にはテトラ−またはペンタ−アザインデン類、特にヒド
ロキシまたはアミノ基で置換されたものである。この種
類の化合物はビル(BIRR)のZ.Wiss. Photogr. Photophy
s. Photochem.、47、2−27(1952)に記載さ
れている。他の適する安定剤は例えば複素環式メルカプ
ト化合物である。 【0057】本発明に関する1つもしくはそれ以上のハ
ロゲン化銀乳剤の層中の結合剤としては、親水性コロイ
ド、一般的には蛋白質、好適にはゼラチンが使用され
る。しかしながら、ゼラチンを部分的に合成、半合成、
または天然重合体により置換することもできる。好適に
は、ハロゲン化銀乳剤層は、ゼラチンの10重量%水溶
液が36℃およびpH6において1000s-1の剪断速
度で、シリンダーが1000rpmおよび44,500
s-1の最大剪断速度で回転しうる回転シリンダーで操作
される商標HAAKE ROTOVISCOレオメータ
ータイプM10として販売されている粘度計により測定
して20mPa.sより低い粘度を有するゼラチンを含
有する。該低粘度ゼラチンは好ましくはそれより高粘度
のゼラチンと組み合わされる。該低粘度ゼラチン対高粘
度ゼラチンの重量比は好適には0.5より大きい。 【0058】好適には、1つもしくはそれ以上のゼラチ
ン層は実質的に硬化されていない。実質的に硬膜化され
ていないということは、下塗りされたポリエチレンテレ
フタレートフィルムベース上にそのようなゼラチン層を
1.2g/m2の乾燥厚さでコーテイングし、57℃およ
び35%相対湿度において3日間乾燥しそして30℃の
水中に浸漬した時に、該ゼラチン層の95%以上が5分
間以内に溶解することを意味する。 【0059】ハロゲン化銀乳剤はpH調節成分を含有す
ることができる。好ましくは、コーテイングされた層の
安定性特性を改良するために乳剤層はゼラチンの等電点
以下のpH値においてコーテイングされる。より好まし
くは、該中間層と連続するゼラチン層はゼラチンの等電
点以上のpH値においてコーテイングされる。最も好ま
しくは、全てのゼラチン含有層はそれらのゼラチンの等
電点以上のpH値においてコーテイングされる。例えば
かぶり防止剤、現像促進剤、湿潤剤、およびゼラチン用
の硬膜剤の如き他の成分類も存在できる。ハロゲン化銀
乳剤層は、拡散光を吸収し且つその結果として像の鮮鋭
度を促進させる光−遮蔽色素を含んでなることもでき
る。適する光−吸収色素は例えば米国特許第4,092,
168号、米国特許第4,311,787号およびドイツ
特許第2,453,217号に記載されている。 【0060】本発明に従う使用に適するハロゲン化銀乳
剤の組成、製造およびコーテイングに関するさらに詳細
な事項は例えばプロダクト・ライセンシング・インデッ
クス(Product Licensing Index)、92巻、1971年
12月、文献番号9232、197−109頁に見られ
る。 【0061】好適には、像形成要素は親水性ベースの受
像層と感光層(パケット)の間に中間層を含んで該層
(パケット)の除去を促進させてそれにより像形成要素
を処理することにより受像層中で製造された銀像を出現
させる。 【0062】一態様では、中間層はヨーロッパ特許出願
公開第410500号に開示されているように0.01
〜2.0g/m2の比でコーテイングされておりそして少
なくとも1種の非−蛋白質性親水性フィルム生成重合
体、例えばポリビニルアルコールを含んでなりそして場
合により抗ハレーション色素もしくは顔料を含んでなり
なる水−膨潤性中間層である。 【0063】他の態様では、中間層は0.2μm以上の
平均直径を有しそして少なくとも1種のエチレン系不飽
和単量体の重合により製造された疎水性重合体ビーズを
含んでなる層である。好適には、該中間層は乾燥状態で
該疎水性重合体ビーズをその合計重量の80%までの量
で含んでなる。さらに詳細な事項はヨーロッパ特許出願
公開第483415号に開示されている。 【0064】ハロゲン化銀乳剤含有層と水−膨潤性中間
層または疎水性重合体を含んでなる中間層の間に存在で
きる追加中間層は1種もしくはそれ以上の成分、例えば
抗ハレーション色素または顔料、現像主薬、ハロゲン化
銀溶媒、ベース先駆体、および抗腐食物質を含むことが
できる。 【0065】感光層を含んでなる層パケットを受像層上
に積層することにより像形成要素を製造する時には、1
つもしくはそれ以上の中間層を上の層である1つもしく
はそれ以上の感光層、水−膨潤性中間層または0.2μ
m以上の平均直径を有し且つ少なくとも1種のエチレン
系不飽和単量体の重合により製造された疎水性重合体を
含んでなる中間層に付与する。 【0066】本発明によると、像形成要素はその特定用
途に応じた装置の中で情報通りに露光することができ
る。感光性ハロゲン化銀乳剤を露光するための広範囲の
カメラを市場で選択できる。水平、垂直および暗室型の
カメラ並びに特定種類のリプログラフィ作業に適する接
触−露光装置を利用することができる。本発明に従う像
形成要素は例えばレーザー記録計および陰極線管を用い
て露光することもできる。 【0067】感光層中で銀像を形成しそして還元されて
いないハロゲン化銀または生成したその錯体を感光層か
ら受像層に像通りに拡散させてその中で銀像を生成する
ための情報通りに露光された像形成要素の現像および拡
散転写は、少なくとも1種の現像主薬および少なくとも
1種のハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性水溶液を
用いて行われる。 【0068】1種もしくはそれ以上の現像主薬および/
または1種もしくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒はアル
カリ性水溶液中および/または像形成要素自体の中に、
例えば少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層の中におよ
び/または水膨潤性層の中におよび/または1つもしく
はそれ以上のハロゲン化銀乳剤層と水透過性関係の追加
親水性コロイド層の中に加えることができる。 【0069】ハロゲン化銀溶媒は少なくとも部分的には
物理的現像核含有層の中に加えることもできる。アルカ
リ性水溶液が1種もしくはそれ以上の現像主薬を含んで
いない時には、それは単に層の1つ中に含有される1種
もしくはそれ以上の現像主薬を溶解させうる活性化液で
ある。 【0070】本発明に従う使用に適するハロゲン化銀現
像主薬は、現像副薬と組み合わされている1−フェニル
−3−ピラゾリジノン化合物およびp−N−メチル−ア
ミノフェノールの種類のヒドロキノン型化合物である。
特に有用な1−フェニル−3−ピラゾリジノン現像主薬
は1−フェニル−3−ピラゾリジノン、1−フェニル−
4−メチル−3−ピラゾリジノン、1−フェニル−4−
エチル−5−メチル−3−ピラゾリジノン、および1−
フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリジノンであ
る。 【0071】ヒドロキノン型化合物は例えばヒドロキノ
ン、メチル−ヒドロキノン、またはクロロヒドロキノン
である。ヒドロキノン型の現像主薬の好適量は1リット
ル当たり0.05モル〜0.25モルの範囲であり、そし
て1種もしくはそれ以上の現像副薬の好適量は1リット
ル当たり1.8×10-3〜2.0×10-2モルの範囲であ
る。 【0072】ハロゲン化銀用の錯体生成剤として作用す
るハロゲン化銀溶媒は好適には、1リットル当たり5g
〜20gの範囲内の量の水溶性チオ硫酸塩またはチオシ
アン酸塩、例えばチオ硫酸またはチオシアン酸ナトリウ
ム、カリウム、もしくはアンモニウムである。 【0073】本発明に従い使用できる別のハロゲン化銀
溶媒は例えば亜硫酸塩、アミン類、2−メルカプト安息
香酸、環式イミド化合物、例えばウラシル、5,5−ジ
アルキルヒダントイン類、アルキルスルホン類並びにオ
キサソリドン類である。 【0074】本発明に関する使用のために別のハロゲン
化銀溶媒はアルカノールアミン類である。本発明に関し
て使用できるアルカノールアミン類の例は下記式: 【0075】 【化2】 【0076】[式中、XおよびX′は独立して水素、ヒ
ドロキシル基またはアミノ基を表し、lおよびmは0ま
たは1もしくはそれ以上の整数を表し、そしてnは1も
しくはそれ以上の整数を表す]に相当する。該アルカノ
ールアミン類はアルカリ性処理液中に0.1〜5重量%
の間の濃度で存在できる。しかしながら、アルカノール
アミンの一部または全部が像生成要素の1つもしくはそ
れ以上の層中に存在することもできる。 【0077】本発明に関する使用のためのさらに他の好
ましいハロゲン化銀溶媒はチオエーテル類である。好適
に使用されるチオエーテル類は下記の一般式: Z−(R9−S)t−R10−S−R11−Y [式中、ZおよびYは各々独立して水素、アルキル基、
アミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ基、
カルボキシル、アミノカルボニルまたはアミノスルホニ
ルを表し、R9、R10およびR11は各々独立してアルキ
レンを表し、それは置換されていてもよく且つ場合によ
り酸素架橋を含有していてもよく、そしてtは0〜10
の整数を表す]に相当する。上記式に相当するチオエー
テル化合物の例は例えば米国特許第4.960.683号
およびヨーロッパ特許出願公開554,585号に開示
されている。 【0078】さらに別の適するハロゲン化銀溶媒は1,
2,4−トリアゾリウム−3−チオレート類、好ましく
は少なくとも3個の弗素原子を含有するC1−C8アルキ
ル基、C4−C10炭化水素基並びに少なくとも3個の弗
素原子および/またはC4−C10炭化水素基を含有する
C1−C8アルキル基からなる群から選択される少なくと
も1個の置換基で置換された1,2,4−トリアゾリウム
−3−チオレート類である。 【0079】異なるハロゲン化銀溶媒の組み合わせを使
用することもでき、そして少なくとも1種のハロゲン化
銀溶媒を像形成要素の適当な層の中に加えること並びに
少なくとも1種の他のハロゲン化銀溶媒を現像溶液に加
えることも可能である。 【0080】本発明に従うアルカリ性水溶液はさらに亜
硫酸塩、例えば亜硫酸ナトリウムを1リットル当たり4
0g〜180gの、好適には1リットル当たり60〜1
60gの範囲の量で他のハロゲン化銀溶媒と組み合わせ
て含んでいてもよい。 【0081】現像主薬、ハロゲン化銀溶媒、および亜硫
酸塩に関して指定されている量的範囲は、これらの化合
物がアルカリ性水溶液の一部を形成していてもまたはそ
れらを含有する層からアルカリ性水溶液の適用時に溶解
されていても、DTR−処理中のアルカリ性水溶液中に
溶質として存在するこれらの化合物の量に適用される。 【0082】乳剤がアルカリ性水溶液で膨潤する時に乳
剤層が移送ローラーに粘着するのを防止するために、本
発明に従う使用に適するアルカリ性水溶液は好ましくは
アルミニウムイオンを少なくとも0.3g/lの量で、
より好ましくは少なくとも0.6g/lの量で含んでな
る。 【0083】アルカリ性処理液は好ましくは9〜14の
間、そしてより好ましくは10〜13の間のpHを有す
るが、それは現像しようとするハロゲン化銀乳剤材料の
型、意図する現像時間、および処理温度に依存する。 【0084】例えば温度および時間の如き処理条件は、
処理しようとする材料の機械的強度が悪影響を受けず且
つ分解が起きない限り、広い範囲で変えることができ
る。 【0085】アルカリ性処理液のpHは有機もしくは無
機アルカリ性物質またはそれらの組み合わせにより設定
できる。適当な無機アルカリ性物質は例えばナトリウム
およびカリウムの水酸化物、燐酸および/または珪酸の
アルカリ金属塩類、例えば燐酸三ナトリウム、ナトリウ
ムもしくはカリウムのオルト珪酸塩、メタ珪酸塩、ヒド
ロ二珪酸塩、並びに炭酸ナトリウムなどである。適当な
有機アルカリ性物質は例えばアルカノールアミン類であ
る。後者の場合には、アルカノールアミンがそのpHを
生ずるかまたは生ずるのを助け、そしてハロゲン化銀錯
体生成剤として作用する。 【0086】アルカリ性水溶液はさらに受像層で得られ
る銀像の疎水性を改良するための前記のものの如き疎水
化剤を含んでいてもよい。疎水化剤は単独でまたは互い
に組み合わせて使用できる。 【0087】これらの疎水化用化合物はアルカリ性水溶
液に好ましくは1リットル当たり0.1〜3gの量でそ
して好ましくは1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ールと混合して加えることができ、後者の化合物は1リ
ットルの溶液当たり例えば50mg〜1.2gの量で使
用することができ、それは該化合物の溶解性を改良する
ために少量のエタノールを含有できる。 【0088】アルカリ性水溶液は他の成分、例えば酸化
防止剤、臭化物イオンを放出する化合物、カルシウム−
捕獲化合物、抗−スラジ剤、および潜在硬膜剤(latent
hardeners)を含む硬膜剤を含んでなることができる。 【0089】溶液を1種もしくはそれ以上の現像主薬お
よび/または1種もしくはそれ以上のハロゲン化溶媒に
加えるかどうかにかかわらず、既知の方法に従うアルカ
リ性水溶液の再生はもちろん可能である。 【0090】しばしば不必要であるがいわゆる安定化液
を用いて現像を停止することもでき、それは実際には好
ましくは5〜6の範囲のpHを有する酸性停止浴であ
る。 【0091】オルト燐酸二水素ナトリウムとオルト燐酸
水素二ナトリウムの混合物を含んでなりそして該範囲の
pHを有する緩衝停止浴が好ましい。 【0092】現像および拡散転写は異なる方法で、例え
ばローラーでこすることにより、例えば綿もしくはスポ
ンジ栓の如き吸収手段を用いて拭うことにより、または
処理しようとする材料を液体組成物中に浸漬することに
より開始できる。好ましくは、それらは自動操作装置中
で行われる。それらは一般的には18℃〜30℃の範囲
の温度において行われる。 【0093】親水性ベース上に銀像が生成した後に、ベ
ース上に依然として存在する過剰のアルカリ性溶液は好
ましくは箔を一対の絞りローラー中に案内することによ
り除去できる。 【0094】像形成要素を処理して物理的現像核を含有
する層の上にある全ての層を除去することにより、物理
的現像核の層中でこのようにして得られた銀像を次に出
現させる。 【0095】本発明の特に好適な態様によると、物理的
現像核を含有する層の上にある全ての層を洗浄除去する
ことにより物理的現像核の層中の銀像を露呈させる。 【0096】すすぎ水の温度は広く変えることができる
が、好適には30℃〜50℃の間、より好適には35℃
〜45℃の間である。 【0097】本発明に従うと、親水性支持体の露光され
た像形成表面を仕上げ剤で処理して非像部分の水受容性
を増加させそして像部分を親油性インキ受容性とする。 【0098】仕上げ剤を用いる処理の開始時に、支持体
の露光された像形成表面は乾燥状態であってもまたは湿
潤状態であってもよい。一般的には、仕上げ剤を用いる
処理は長くかからず、普通は約30秒間以内である。そ
れより長い接触時間は多分印刷板の印刷性質を損なわな
いであろうが経済的理由のために推奨されない。好適に
は、支持体の露光された像形成表面を仕上げ剤で処理す
る時間は2〜25秒間、より好ましくは3〜20秒間で
ある。それは処理および露呈段階直後にまたはそれより
後の段階であるが板を印刷用に使用する前に行うことが
できる。 【0099】仕上げ剤は種々の方法で、例えばローラー
でこすることにより、例えば綿もしくはスポンジ栓の如
き吸収手段を用いて拭うことにより、または処理しよう
とする材料を仕上げ剤中に浸漬することにより適用でき
る。好ましくは、仕上げ剤は自動的に印刷板を仕上げ剤
が充填された狭い溝を有する装置中に通すことにより、
普通は印刷板を溝の終点で2つの絞りローラー間に送っ
て過剰の液体を除くことにより適用される。 【0100】銀像を有する支持体の親水性表面を仕上げ
剤で処理した直後に、それは印刷板として使用できる。 【0101】 【実施例】 実施例1(比較例) 0.30mm厚さのアルミニウム箔(AA1050)を
10%燐酸を含有する水溶液中に浸漬することにより脱
脂しそして次に2g/lの水酸化ナトリウムを含有する
水溶液中でエッチングした。箔を次に交流を使用して4
g/lの塩酸および4g/lの臭化水素酸を含有する水
溶液中で35℃の温度において電気化学的に粒状化して
0.6μmの平均中心線粗面度Raを有する表面トポグ
ラフィーを製造した。アルミニウム板を次に30%の硫
酸を含有する水溶液を用いて60℃において120秒間
にわたり汚染除去した。箔を引き続き20%硫酸水溶液
中で陽極酸化にかけて3.0g/m2のAl2O3.H2Oの
陽極酸化フィルムを製造し、20g/lのNaHCO3
を含有する水溶液で処理し、そして次に脱イオン水です
すいだ。 【0102】研磨され、陽極酸化されそして密封された
アルミニウム支持体を物理的現像核として1.1mg/
m2のPdSを含有する銀−受容性単層でコーテイング
することにより像形成要素が得られた。 【0103】次に中間層を乾燥している銀−受容性単層
の上に下記の水性組成物から、生じる乾燥層が1m2当
たり0.5gのポリメチルメタクリレートビーズの重量
を有するような方法で、適用した:ここで該組成物は下
記のものを含んでなっていた: 等容量の水およびエタノールの混合物中の1.0μmの平均直径を 有するポリメチルメタクリレートビーズの20%分散液 50ml Helioechtpapierrot BL(ドイツ、レーフルクーゼンD−5090の BayerAGにより販売された色素に関する商標) 2.5g サポニン 2.5g ナトリウムオレイルメチルタウリド 1.25g 脱イオン水 300ml (pH値:5.6)。 【0104】最後に、実質的に硬化されていない1ミリ
モル/モルAgXの4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラアザインデンを含有する感光性陰画
作動性のカドミウムを含まないゼラチン銀クロロブロモ
アイオダイド乳剤層(97.98/2/0.02モル%)
を中間層の上にコーテイングし、ここでハロゲン化銀は
1m2当たり2.40gの硝酸銀に相当する量で供給され
そして乳剤層のゼラチン含有量は1.58g/m2であ
り、それは0.7g/m2の21mPa.sの粘度を有す
るゼラチンおよび残りの14mPa.sの粘度を有する
ゼラチンからなっていた。 【0105】像形成要素を接触スクリーンを通して製版
用カメラの中で露光し、そして24℃において下記の成
分を有する新たに製造した現像溶液に10秒間浸漬し
た: カルボキシメチルセルロース 4g 水酸化ナトリウム 22.5g 無水亜硫酸ナトリウム 120g ヒドロキノン 20g 1−フェニル−3−ピラゾリジノン 6g 臭化カリウム 0.75g 無水チオ硫酸ナトリウム 8g エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩 2g 脱イオン水で 1000mlとする pH(24℃)=13 開始した拡散転写を30秒間続けて受像層中に銀像を形
成した。 【0106】現像されたハロゲン化銀乳剤層および中間
層をアルミニウム箔から除去するために、現像されたモ
ノシートDTR材料を40℃の水ジェット流を用いて6
秒間すすいだ。 【0107】次に、アルミニウム箔の像形成表面を15
秒間にわたり25℃の温度を有する5種の仕上げ剤A−
Eの1つの中に案内して非−像部分の水受容性を増加さ
せそして像部分を親油性インキ受容性とした。仕上げ剤
Aは下記の組成を有していた: AKYPO−OP−80(ドイツのChemische Fabrik Chem-Y, Gmbhにより販売 されている界面活性剤に対する商標) 250mg NaH2PO4・2H2O 20.0g 硝酸カリウム 12.5g クエン酸 20.0g 2−メルカプト−5−n.ヘプチル−オキサ−3,4−ジアゾール 0.5g 水酸化ナトリウム 5.5g 水で 1000mlとする pH(20℃)=6 仕上げ剤B、C、DおよびEは仕上げ剤Aと同じ組成を
有するがそれぞれ20g/lのポリスチレンスルホン酸
(B)、100g/lの分子量が200のポリエチレン
グリコール(C)、20g/lの表1の化合物4(D)
および75g/lの表1の化合物4(E)を追加含有し
ていた。 【0108】各セットの中で、1つの新たに製造した板
を印刷用に使用した。各セットの他の2つの板は同一方
法で20℃および85%相対湿度において一緒に貯蔵し
た。貯蔵された板の各セットの中で、1つの板は印刷用
に使用されたが他の1つは再び25℃の温度を有する上
記の仕上げ剤中に15秒間案内した。 【0109】同一方法で処理された各セットの印刷板を
同一のオフセット印刷機(HEIDELBERG GTO-46)上に設置
し、そして同一条件下で印刷用に使用した。両者ともア
メリカ合衆国フロリダのアンカー/リセムコ・インコー
ポレーテッド(Anckor / Lithemko Inc.)により販売さ
れている3%濃度のAQUA TAME 7035Eお
よび4%濃度のAQUA AYDE 7022Aの混合
物を湿し溶液として10%イソプロパノールを含有する
水溶液中で使用し、そしてドイツのカスト+エーンゲル
(Kast + Ehinger),A.G.により販売されているK+
E171をインキとして使用した。圧縮可能なゴムブラ
ンケットを使用した。 【0110】各印刷板で、100枚のコピーを印刷し
た。上記の如くして得られた板のインキ受容性、印刷品
質および印刷特性の保存性を下記の如く評価した: −インキ受容性:印刷部分中で一定のインキ受容性が得
られるまでに印刷しなければならないコピー数。 【0111】−印刷品質:この値は25番目のコピーの
印刷部分中の白色点の存在に関連しており、そして可視
的に0〜5の相対目盛りで評価し、ここで0は印刷部分
中の白色点の不存在を示しそして5は印刷部分中の白色
点の非常に高い数を示す。 【0112】−補正:これは仕上げられた板上で補正を
行う可能性に関し、そして可視的に評価され、+は補正
された像が鮮鋭なコピーを与える時、+/−は補正され
た像が完全でないが許容可能なコピーを与える時、そし
て−は補正された像が許容不能な(汚れたおよび/また
は完全に補正されない)コピーを与える時である。 【0113】結果を表2に示す。 【0114】 表2 番号 仕上げ剤 貯蔵 再仕上げ インキ受容性 印刷性質 補正 1 A なし なし 6 0−1 + 2 A あり なし >100 5 / 3 A あり あり 20 2 + 4 B なし なし 8 0−1 +/− 5 B あり なし >100 5 / 6 B あり あり >100 5 / 7 C なし なし 6 0−1 − 8 C あり なし 20 1 − 9 C あり あり 5 0−1 − 10 D なし なし 5 0−1 + 11 D あり なし 90 4 + 12 D あり あり 10 1−2 + 13 E なし なし 3 0−1 + 14 E あり なし 70 2 + 15 E あり あり 7 1 + 評価:これらの結果から、仕上げ剤AまたはB(比較
用)を使用することにより得られた印刷板のインキ受容
性および印刷性質は仕上げ剤DまたはEを使用すること
により得られた印刷板のインキ受容性および印刷性質よ
り劣るかまたは明らかに劣ることがわかる。これは使用
したての板および20℃および85%の相対湿度で貯蔵
されそして再仕上げされた板に関して言える。20℃お
よび85%の相対湿度で貯蔵されそして再仕上げされな
かった板に関しては、それはさらに顕著であり、仕上げ
剤AまたはB(比較用)を使用することにより得られた
印刷板は印刷部分中で全くインキ受容性を示さないが仕
上げ剤DまたはE(本発明に従う仕上げ剤)を使用する
ことにより得られた印刷板のインキ受容性は弱いかまた
は許容可能であった。 【0115】仕上げ剤C(比較用)を使用することによ
り得られた印刷板のインキ受容性および印刷品質は、2
0℃および85%の相対湿度で貯蔵されそして再仕上げ
されなかった板に関しても、仕上げ剤DまたはEを使用
することにより得られた印刷板のものより良好であっ
た。しかしながら、仕上げ剤BまたはC(比較用)を使
用することにより得られた印刷板は触ると非常に粘着性
のまたは湿った感触を与え、それらをある時間にわたり
互いに積重ねた後には分離することが困難であり、そし
てほとんどまたは全く補正できなかったが、仕上げ剤D
またはE(本発明に従う仕上げ剤)を使用することによ
り得られた印刷板はこれらの面に関して非常に良好な結
果を与えた。さらに、仕上げ剤B(比較用)を使用する
時には、仕上げ溶液を含有する溝の壁及び2つの絞りロ
ーラー上に粘着性沈着物が急速に生成して、溝およびロ
ーラー対の頻繁な清掃並びに仕上げ溶液の補充が必要で
ある。 【0116】実施例2 像形成要素を実施例1に記載されている如く製造し、露
光し、現像しそしてすすいだ。次に、アルミニウム箔の
像形成表面を15分間にわたり25℃の温度を有する5
種の仕上げ剤F−Jの1種中に15秒間案内して、非−
像部分の水受容性を高めそして像部分を親油性インキ受
容性とした。仕上げ剤F、G、H、IおよびJは仕上げ
剤Aと同じ組成を有したが、それぞれ100g/lのポ
リグリコール400(F)、表1の化合物3(G)、表
1の化合物4(H)、表1の化合物6(I)および表1
の化合物8(J)を追加含有していた。この方法で、5
セットの3つの同一印刷板を製造した。 【0117】得られたセットを実施例1に記載されてい
る如く処理した。同一方法で処理された各セットの印刷
板を実施例1に記載されている同一条件下で印刷用に使
用した。これらの印刷性質を実施例1に記載されている
如く評価した。 【0118】結果を表3に示す。 【0119】 表3 番号 仕上げ剤 貯蔵 再仕上げ インキ受容性 印刷性質 1 F なし なし 10 0−1 2 F あり なし 10 0−1 3 F あり あり 10 0−1 4 G なし なし 10 0 5 G あり なし 10 0−1 6 G あり あり 10 0 7 H なし なし 5 0 8 H あり なし 10 0−1 9 H あり あり 10 0 10 I なし なし 10 0−1 11 I あり なし 10 0−1 12 I あり あり 10 0−1 13 J なし なし 10 0−1 14 J あり なし 10 0−1 15 J あり あり 10 0−1 評価:これらの結果から、仕上げ剤F(比較用)、G、
H、IおよびG(本発明に従う仕上げ剤)を使用するこ
とにより、このようにして得られた印刷板のインキ受容
性および印刷性質は非常に良好であることがわかる。こ
れは使用したての板および20℃および85%の相対湿
度で貯蔵されそして再仕上げされた板に関して言える。
ポリエチレングリコール類、すなわち33または66の
酸化エチレン基数を有する表1の化合物3または4の化
合物を含有する仕上げ剤GまたはHを使用することによ
り製造された印刷板で最良の結果が得られた。 【0120】さらに、仕上げ剤G、HまたはIを使用す
ることにより得られた印刷板は触ると完全に乾いた感触
を与え、それらをある時間にわたり互いに積重ねた後で
も容易に分離でき、そして容易に補正できたが、仕上げ
剤JまたはFを使用することにより得られた印刷板はこ
れらの面に関してあまり良好でないかまたは劣悪であっ
た。 【0121】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。 【0122】1.0.1g/l〜10g/l間の合計濃度
の1種もしくはそれ以上の疎水化剤、1種もしくはそれ
以上の表面活性化合物および1種もしくはそれ以上のポ
リグリコールを含んでなる仕上げ剤であって、1種もし
くはそれ以上のポリグリコールが少なくとも50重量%
の酸化エチレン基および/または酸化プロピレン基を含
んでなり、その総数が少なくとも12であり、そして仕
上げ剤中に少なくとも20g/lの合計量で存在するこ
とを特徴とする仕上げ剤。 【0123】2.1種もしくはそれ以上のポリグリコー
ルが少なくとも95重量%の酸化エチレン基および/ま
たは酸化プロピレン基を含んでなる、上記1に従う仕上
げ剤。 【0124】3.1種もしくはそれ以上のポリグリコー
ルが酸化エチレン基および酸化プロピレン基を含んでな
り、これらの基の間の数比が少なくとも1であり、そし
て酸化エチレン基および酸化プロピレン基の合計数が2
0〜600である、上記1または2に従う仕上げ剤。 【0125】4.1種もしくはそれ以上のポリグリコー
ルが酸化エチレン基の数が20〜250の間である、上
記1または2に従う仕上げ剤。 【0126】5.1種もしくはそれ以上のポリグリコー
ルが40g/l〜300g/l間の合計量で存在する、
上記1〜4のいずれかに従う仕上げ剤。 【0127】6.疎水化剤がメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール、2−メルカプト−3,4−ジアゾールま
たは長鎖(炭素数が少なくとも5)アルキル置換された
メルカプトテトラゾールである、上記1〜5のいずれか
に従う仕上げ剤。 【0128】7.1種もしくはそれ以上の疎水化剤が0.
3g/l〜3g/lの合計濃度で含有される、上記7に
従う仕上げ剤。 【0129】8.1種もしくはそれ以上の表面活性化合
物が10mg/l〜10g/lの間の量で含有される、
上記1〜7のいずれかに従う仕上げ剤。 【0130】9.支持体の親水性表面上に、(i)物理
的現像核を含有する受像層と(ii)該受像層と水透過性
関係にある感光性ハロゲン化銀乳剤を含んでなる感光層
とを記載の順序で含んでなる像形成要素を像通りに露光
し、1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種もしく
はそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下で像形成要素に
アルカリ性水溶液を適用して該受像層中に銀像を形成せ
しめ、像形成要素を処理して受像層の頂部上の1つもし
くはそれ以上の層を除去し、それにより該受像層中に形
成した銀像を露出させることにより支持体の像形成表面
を露呈せしめ、露呈した支持体の像形成表面を上記1〜
8のいずれかに従う仕上げ剤で処理して非−像部分の水
受容性を高め且つ像部分を親油性のインキ受容性にする
段階を含んでなる銀塩拡散転写方法に従いオフセット印
刷板を製造する方法。 【0131】10.像形成要素を30℃〜50℃の間の
温度を有するすすぎ水で洗浄することにより物理的現像
核を含有する層の上の全ての層を除去し、そして印刷板
を仕上げ剤が充填された狭い溝を有する装置中に案内す
ることにより仕上げ剤を自動的に適用する、上記9に従
う方法。
たリトグラフ印刷板を製造する方法に関する。 【0002】 【発明の背景】以下DTR−法と称する銀錯体拡散転写
反転法の原理は、例えば米国特許第2,352,014号
並びにアンドレ・ロット(Andre Rott)およびエディス・
ウェイド(Edith Weyde)による書籍「写真ハロゲン化銀
拡散方法(PhotographicSilver Halide Diffusion Proce
sses)」、ザ・フォーカル・プレス、ロンドンおよびニ
ューヨーク(The Focal Press-London and New Yor
k)、(1972)に記載されている。 【0003】DTR−法では、情報通りに露光された写
真ハロゲン化銀乳剤層材料の現像されていないハロゲン
化銀をいわゆるハロゲン化銀溶媒を用いて可溶性の銀錯
体化合物に転換させ、それが受像要素の中で拡散しそし
てその中で現像主薬を用いて、一般的には物理的現像核
の存在下で、還元されて、写真材料の露光された部分で
得られる黒色の銀像に関して反転された像密度値を有す
る銀像(DTR−像)を形成する。 【0004】DTR−像を有する材料はプラノグライー
印刷板として使用することができ、そこではDTR−銀
像部分が水受容性インキ反撥性背景上に水反撥性インキ
受容性部分を生ずる。 【0005】DTR−像は写真ハロゲン化銀乳剤材料に
関して別個の要素であるシートもしくはウェブ材料の受
像層の中で形成でき(いわゆる2シートDTR要素)、
または受像層と水透過性関係で一体となっている少なく
とも1つの写真ハロゲン化銀乳剤層を含有するモノ−シ
ート要素とも称されるいわゆる単一支持体要素の受像層
の中で形成できる。DTR方法によるオフセット印刷板
の製造のために好ましいのは後者のモノ−シート方式で
ある。 【0006】モノ−シートDTRオフセット印刷板には
2つの型が存在する。例えば米国特許第4,722,53
5号および英国特許第1,241,661号に開示されて
いる第一の型によると、ハロゲン化銀乳剤層および受像
層として作用する物理的現像核を含有する層を記載の順
序で有する支持体が提供される。情報通りの露光および
現像後に、乳剤層を除去せずに像形成要素は印刷板とし
て使用される。 【0007】第二の型のモノ−シートDTRオフセット
印刷板によると、物理的現像核を含有する層およびハロ
ゲン化銀乳剤層を記載の順序で有するほとんどのものが
陽極酸化アルミニウムである親水性支持体が提供され
る。情報通りの露光および現像後に、像形成された要素
を処理して乳剤層を除去すると、銀像を有する支持体が
残り、それを印刷板として使用する。そのような型のリ
トグラフ印刷板は例えば米国特許第3,511,656号
に開示されている。 【0008】他の印刷板に関すると、第二の型のモノ−
シートDTRオフセット印刷板に属するオフセット印刷
板は良好な印刷性質、すなわち高いコントラスト、高い
印刷耐性、印刷部分における良好なインキ受容性、非−
印刷部分におけるインキ非受容性[調色なし(no tonin
g)]および印刷工程の始動時に非−印刷部分における
インキ受容性(いわゆる汚染)のために廃棄しなければ
ならないコピーの少ない数を有することが要求される。
さらに、これらの印刷性質は印刷板をある時間にわたり
貯蔵した後にも保たれなければならない。 【0009】印刷性質を改良するためには、当技術で一
般的な実施法は支持体の像形成表面を非−銀像部分の親
水性および銀像の親油性を増加させる化学処理にかける
ことである。この化学的後処理は好適にはしばしば仕上
げ剤と(finisher)称されるリトグラフ組成物を用いて
行われ、それは銀像のインキ−受容性および/またはラ
ッカー−受容性を増加させる少なくとも1種の化合物を
含んでなり且つ親水性支持体のインキ−反撥特性を改良
する少なくとも1種の化合物も含んでなる。実際に、米
国特許第4,062,682号は5g/lのイミダゾリン
−2−チオン、50mlのオレイン酸および50mlの
エチレングリコールモノメチルエーテルを含有する仕上
げ剤を開示しており、米国特許第4,563,410号は
1g/lのメルカプトトリアゾールおよび5g/lの分
子量が4,000のポリ酸化エチレンを含有する仕上げ
剤を開示しており、米国特許第5,068,165号は2
g/lのメルカプトテトラゾール、2.5g/lのn−
ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライドおよび
20g/lのポリスチレンスルホン酸を含有する仕上げ
剤を開示しており、そしてヨーロッパ特許出願公開第2
78,766号は2g/lのメルカプトテトラゾールお
よび100mlの分子量が200のポリ酸化エチレンを
含有する仕上げ剤を開示している。 【0010】しかしながら、第二の型のリトグラフ印刷
板の製造において仕上げ剤を使用する時でさえ、結果は
完全に満足のいくものではない。仕上げ剤を用いる処理
時でも印刷板をある時間にわたる貯蔵後に良好な印刷板
を有するためには、板を多くの場合に再仕上げする必要
があり、それは面倒な段階であり且つ印刷者に時間損失
をもたらす。さらに、該リトグラフ板は仕上げ剤で処理
する時には多くの場合にさわると湿ったまたは粘りのあ
る感触を与え、互いに粘着した後に容易に分離できず、
および/または補正用の液体または針でもはや補正でき
ない。 【0011】 【発明の要旨】本発明の一目的は、DTR−法に従い親
水性表面のある支持体を有する像形成要素を用いて改良
された印刷性質を有する高品質リトグラフ板を製造する
ための仕上げ剤を提供することである。 【0012】本発明の他の目的は、DTR−法に従い親
水性表面のある支持体を有する像形成要素を用いて改良
された印刷性質を有する高品質リトグラフ板を製造する
方法を提供することである。 【0013】本発明の他の目的は以下の記載から明白と
なるであろう。 【0014】本発明によれば、0.1g/l〜10g/
l間の合計濃度の1種もしくはそれ以上の疎水化剤、1
種もしくはそれ以上の表面活性化合物および1種もしく
はそれ以上のポリグリコールを含んでなる仕上げ剤であ
って、1種もしくはそれ以上のポリグリコールが少なく
とも50重量%の酸化エチレン基および/または酸化プ
ロピレン基を含んでなり、その総数が少なくとも12で
あり、そして仕上げ剤中に少なくとも20g/lの合計
量で存在することを特徴とする仕上げ剤が提供される。 【0015】本発明によれば、支持体の親水性表面上
に、(i)物理的現像核を含有する受像層と(ii)該受
像層と水透過性関係にある感光性ハロゲン化銀乳剤を含
んでなる感光層とを記載の順序で含んでなる像形成要素
を像通りに露光し、1種もしくはそれ以上の現像主薬お
よび1種もしくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下
で像形成要素にアルカリ性水溶液を適用して該受像層中
に銀像を形成せしめ、像形成要素を処理して受像層の頂
部上の1つもしくはそれ以上の層を除去し、それにより
該受像層中に形成した銀像を露出させること(uncoveri
ng)により支持体の像形成表面を露呈せしめ、露呈した
支持体の像形成表面を上記の仕上げ剤で処理して非−像
部分の水受容性を高め且つ像部分を親油性のインキ受容
性にする段階を含んでなる銀塩拡散転写法に従いオフセ
ット印刷板を製造する方法が提供される。 【0016】 【発明の詳細な記述】支持体の露呈した像形成表面を、
0.1g/l〜10g/lの間の合計濃度の1種もしく
はそれ以上の疎水化剤、1種もしくはそれ以上の表面活
性化合物および1種もしくはそれ以上のポリグリコール
を含んでなる仕上げ剤において、1種もしくはそれ以上
のポリグリコールが少なくとも50重量%の酸化エチレ
ン基および/または酸化プロピレン基を含んでなり且つ
その総数が少なくとも12であり、そして仕上げ剤中に
少なくとも20g/lの合計量で存在することを特徴と
する仕上げ剤で処理することにより、良好な印刷特性を
有し且つ印刷板をある時間にわたり貯蔵した後にさえそ
の良好な印刷特性を保持するDTR−法に従うリトグラ
フ印刷板が得られる。 【0017】ポリグリコールは水またはアルコールと酸
化エチレンおよび/または酸化プロピレンの反応生成物
である。この反応生成物はそのままでは明確ではない
が、化学構造および分子量がわずかに異なる物質の混合
物であり、その混合物は底分子量誘導体(分子量+/−
400)に関してのみ純粋化合物に分離できる。ポリグ
リコールは酸化エチレン基および酸化プロピレン基を含
有する時には、ポリグリコール基は1つのポリ酸化エチ
レン鎖および1つのポリ酸化プロピレン鎖を含有するブ
ロック共重合体基であってもまたは酸化エチレン基およ
び酸化プロピレン基を不規則的に含有する共重合体基で
あってもよい。 【0018】好適には該ポリグリコール類は少なくとも
80重量%の、より好適には少なくとも95重量%の酸
化エチレン基および/または酸化プロピレン基を含んで
なる。該ポリグリコール類が酸化エチレン基および酸化
プロピレン基を含んでなる時には、これらの基の間の数
比は好適には少なくとも1、より好適には少なくとも
2、さらに好適には少なくとも3である。好適には、そ
のようなポリグリコール類中の酸化エチレン基および酸
化プロピレン基の総数は20〜600の間、より好適に
は100〜450の間である。特に好適なポリグリコー
ル類は、酸化エチレン基の数が9〜350の間、より好
適には20〜250の間、最も好適には30〜100の
間であるポリエチレングリコール類である。好適には、
1種もしくはそれ以上の該ポリグリコールは仕上げ剤中
に40g/l〜300g/l間の、より好適には60g
/l〜150g/l間の合計量で存在する。 【0019】本発明における使用に適する個々の例を表
1に挙げる。 【0020】 表1 番号 名称a 構造b 分子量c 状態d 1 PEG 600 HO(CH2CH2O)14H 570- 粘着性 630 液体 2 PEG 1000 HO(CH2CH2O)224H 950- 軟質 1050 ワックス 3 PEG 1500 HO(CH2CH2O)33H 1400- 軟質 1600 ワックス 4 PEG 3000 HO(CH2CH2O)66H 2700- ワックス状 3300 粉末 5 PEG 4000 HO(CH2CH2O)89H 3700- ワックス状 4500 粉末 6 PEG 6000 HO(CH2CH2O)135H 5600- ワックス状 7000 粉末 7 PEG 10000 HO(CH2CH2O)225H 8500- ワックス状 12500 粉末 8 P41/300 C3H7(CH2CH2O)84(CH2CH2CH2O)21H 〜5000 粘着性 液体 9 P41/3000 C3H7(CH2CH2O)256(CH2CH2CH2O)64H 〜15000 粘着性 液体 10 P41/12000 C3H7(CH2CH2O)340(CH2CH2CH2O)85H 〜20000 粘着性 液体 a)全てのこれらの名称はドイツ、フランクフルトのHo
echst AGにより販売されているポリグリコール類の商
品面である。 【0021】b)混合物中の主要化合物の構造 c)分子量:混合物の数平均分子量 d)20℃における物理的状態 好適な疎水化剤はDE−A1,228,927および米国
特許第4,563,410号に記載されている如きメルカ
プト−1,3,4−チアジアゾール類、2−メルカプト−
1,3,4オキサジアゾール類および長鎖(炭素数が少な
くとも5)アルキル置換されたメルカプトテトラゾール
類である。特に好適な化合物は下記式の1種に相当す
る: 【0022】 【化1】 【0023】[式中、R5は水素またはアシル基を表
し、R4はアルキル、アリールまたはアラルキルを表
す]。 【0024】最も好ましく使用される化合物は、R4が
炭素数3−16のアルキルを表す上記式の1種に従う化
合物である。その1種もしくはそれ以上の疎水化剤は仕
上げ剤中に好適には0.1g/l〜10g/l間の合計
濃度で、より好適には0.3g/l〜3g/l間の合計
濃度で、最も好適には0.4g/l〜0.8g/lの合計
濃度で含まれる。 【0025】本発明における使用に適する表面活性剤に
は、非イオン性活性剤、例えばサポニン類、ポリエチレ
ングリコールアルキルエーテル類もしくはポリエチレン
グリコールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレン
グリコールエーテル類、ポリアルキレングリコールアル
キルアミン類もしくはアルキルアミド類、シリコーン−
ポリ酸化エチレン付加物、グリシドール誘導体、多価ア
ルコール類の脂肪酸エステル類および糖類のアルキルエ
ステル類;例えばカルボキシ、スルホ、ホスホ、硫酸ま
たは燐酸エステル基の如き酸基を含んでなるアニオン性
活性剤;両性活性剤、例えばアミノ酸類、アミノアルキ
ルスルホン酸類、アミノアルキルサルフェート類または
ホスフェート類、アルキルベタイン類、およびアミン−
N−オキシド類;並びにカチオン性活性剤、例えばアル
キルアミン塩類、脂肪族、芳香族、もしくは複素環式第
四級アンモニウム塩類、脂肪族もしくは複素環式環−含
有ホスホニウムまたはスルホニウム塩類が包含される。
好適な表面活性化合物はアニオン性または非イオン性表
面活性化合物、例えばGEBO(ドイツのCHEMIS
CHE FABRIK CHEM−Y Gmbhにより
販売されている式[C-(CH3)3-CH2-C(CH3)2-p.-C6H4-(CH2
-CH2-O)14-18-CH2-COOH]を有する表面活性剤用の商
標)、TERGO(ドイツのCHEMISCHE FA
BRIK CHEM−Y Gmbhにより販売されてい
る式[(C2H5)(C4H9)CH-C2H4-(C4H9)CH-OSO3Na]を有する
表面活性剤用の商標)、FLUORAD FC 126
(米国の3Mにより販売されている式[n.C7F15CO2NH4]を
有する表面活性剤用の商標)、FT179(ドイツのB
ayer A.G.により販売されている式[n.C8F17SO2N
CH3CO2(C2H4O)19C4H9]を有する表面活性剤用の商標)お
よびAFENA(ベルギー、ブリュッセルのRHONE
−POULENC S.A.により販売されている式[C9H
19-C6H4-O-(C2H4O)9H]を有する表面活性剤用の商標)で
ある。 【0026】1種もしくはそれ以上の表面活性化合物の
濃度は、板を仕上げる時に仕上げ剤が過度の発泡を示さ
ない限り、広い範囲内で変えることができる。好適には
1種もしくはそれ以上の化合物は仕上げ剤中に10mg
/l〜10g/l間の量で、より好適には50mg/l
〜5g/l間の量で、最も好適には100mg/l〜
2.5g/l間の量で存在する。 【0027】仕上げ剤は親水性表面部分の親油性インキ
−反撥性を改良する他の添加剤、例えば炭水化物、例え
ばアラビアゴムの如き多糖類、カルボキシメチルセルロ
ース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレン
グリコールエステル、ヒドロキシエチル澱粉、デキスト
リン、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリスチレンスルホン酸、およびポリビニルアル
コールを含有できる。場合により吸湿性物質、例えばソ
ルビトール、グリセロール、グリセロールのトリ(ヒド
ロキシエチル)エステル、およびターキーレッド油を加
えることもできる。 【0028】仕上げ剤は好適には4〜8の間のpHそし
てより好適には5〜7の間のpHを有する。該範囲内の
pHを有するオルト燐酸二水素ナトリウムおよびオルト
燐酸水素二ナトリウムの混合物並びに/またはクエン酸
およびクエン酸ナトリウムの混合物を含んでなる緩衝さ
れた仕上げ剤が好ましい。 【0029】仕上げ剤はさらに他の成分、例えばカルシ
ウム−捕獲用化合物、抗−スラジ剤(anti-sludge agen
ts)および抗生物質、例えば5−ブロモ−5−ニトロ−
1,3−ジオキサン、3−メチル−4−クロロ−フェノ
ール、o−フェニル−フェノール、p−フェニル−フェ
ノールなども含んでなることができる。好適には該抗生
物質は0.01g/l〜1g/l間の、より好適には0.
05g/l〜0.3g/l間の濃度で使用される。 【0030】像形成要素は好適には異なる層を支持体の
親水性層上にコーテイングすることにより製造される。
或いは、米国特許第5,068,165号に開示されてい
る如く層を逆の順序で支持している一時的ベースから異
なる層を受像層に積層することもできる。 【0031】支持体の親水性層は、親水性の合成ホモ重
合体または共重合体を含有しており且つ可撓性の疎水性
ベース上にコーテイングされた疎水化されたオルト珪酸
テトラアルキル架橋結合剤を用いて硬化される硬化され
た親水性層であってもよい。さらに好適には、親水性層
はアルミニウム支持体の一部である。 【0032】本発明に従い使用される像形成要素のアル
ミニウム支持体は純粋アルミニウム製であってもまたは
アルミニウム合金製であってもよく、合金のアルミニウ
ム含有量は少なくとも95%である。支持体の厚さは一
般的には約0.13〜約0.50mmの範囲である。 【0033】リトグラフオフセット印刷用のアルミニウ
ムまたはアルミニウム合金箔の製造は下記の段階:すな
わち箔の研磨、陽極酸化、および場合により密封を含ん
でなる。 【0034】本発明により高品質の印刷を製造しうるリ
トグラフ印刷板を得るためには箔の研磨および陽極酸化
が必要である。密封は必ずしも必要でないが、印刷結果
をさらに改良することがある。 【0035】アルミニウム表面の研磨は既知の方法で機
械的または電解的に行うことができる。研磨により製造
される粗面度はμmで表示される中心線平均値として測
定され、そして好適には約0.2〜約1.5μmで変動す
る。 【0036】アルミニウム箔の陽極酸化は電解質、例え
ばクロム酸、シュウ酸、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、およびそれらの混合物の中で行うことができる。
好適には、アルミニウムの陽極酸化は希望する陽極酸化
層の厚さに達するまで希水性硫酸媒体中で行う。アルミ
ニウム箔は両側で陽極酸化することができる。陽極酸化
層の厚さはマイクロ写真鏡切断を行うことにより最も正
確に測定されるが、陽極酸化された層を溶解しそして溶
解処理前およびその後に板を重量測定することによって
も測定することができる。約0.4〜約2.00μmの陽
極酸化層厚さを用いると良好な結果が得られる。 【0037】陽極酸化段階後に、陽極表面を密封しても
よい。陽極酸化により製造された酸化アルキル層の孔の
密封はアルミニウム陽極酸化業界の専門家に既知の技術
である。アルミニウム箔の陽極表面を70−100℃の
水または水蒸気ですすぐことができる。陽極表面を燐酸
塩イオンまたは珪酸塩を含んでなる水溶液で処理するこ
とによっても密封を行うことができる。好適には、密封
はヨーロッパ特許出願公開第567,178号に開示さ
れている炭酸塩を含有する水溶液を用いて行われる。密
封処理により、陽極層は実質的に無孔性になり、得られ
る印刷板を用いてさらに長い印刷操作を行うことができ
る。密封の結果として、印刷板の非−印刷部分における
かぶり発生が実質的に避けられる。 【0038】アルミニウム箔の研磨、陽極酸化、および
密封は例えばUS−A−3,861,917およびそこに
引用されている文献の中に記載されている如くして行う
ことができる。 【0039】像の鮮鋭度およびその結果としての最終的
な印刷されたコピーの鮮鋭度を増すために、例えばJA
−Pu−58−14,797に記載されている如く陽極
酸化層を全体的に抗ハレーション色素または顔料で着色
してもよい。 【0040】上記の如き支持体の親水性層の製造後に、
支持体の親水性層を直ちに物理的現像核を含有する溶液
でコーテイングすることもでき、またはその後の段階で
該溶液でコーテイングすることもできる。 【0041】本発明に従う使用のための受像層は好適に
は親水性結合剤を含まないが、層の親水性を改良するた
めに該層の合計重量の80重量%までの少量の親水性コ
ロイド、例えばポリビニルアルコールを含んでいてもよ
い。 【0042】本発明に従う使用に好適な現像核は、重金
属の硫化物、例えばアンチモン、ビスマス、カドミウ
ム、コバルト、鉛、ニッケル、パラジウム、白金、銀、
および亜鉛の硫化物である。他の適する現像核は塩類、
例えばセレン化物、ポリセレン化物、ポリ硫化物、メル
カプタン、およびハロゲン化錫(II)である。重金属、
好適には銀、金、白金、パラジウム、および水銀はコロ
イド形で使用できる。本発明に従う使用のためにさらに
好適な現像核は、ヨーロッパ特許出願公開第546,5
98号に開示されている如き複数の核、特に6nmより
小さい平均直径を有し且つ4.5nmより大きい直径を
有する核の数が該受像層に含有されている核の総数の1
5%を越えない重金属の硫化物である。本発明に関して
特に好適な現像核は、6nmより小さい平均直径を有し
且つ4.5nmより大きい直径を有する核の数が該受像
層に含有されている核の総数の15%を越えない硫化パ
ラジウム核である。 【0043】像の鮮鋭度を増すために、支持体の親水性
層に色素もしくは顔料の非常に薄い抗ハレーションコー
テイングを付与することができ、または受像層が少なく
とも1種の抗ハレーション色素もしくは顔料を含むこと
もできる。 【0044】本発明に従い使用される感光層は、該受像
層と水透過性関係にある親水性コロイド結合剤および少
なくとも1種の感光性ハロゲン化銀乳剤を含んでなる層
であってよい。 【0045】互いに水透過的に接触している層は互いに
連続している層であってもよくまたは互いに1つもしく
はそれ以上の水透過性層により分離されていてもよい。
水透過性層の性質は、それが水溶液中に含有されている
水または化合物、例えば現像主薬もしくは錯体化された
銀の拡散を実質的に抑制または拘束しないようなもので
ある。 【0046】本発明に従い使用される1種もしくはそれ
以上の写真ハロゲン化銀乳剤は、例えばP.グラフカイ
デス(Glafkides)の「写真の化学および物理(Chimie et
Physique Photographique)」、ポール・モンテル(Paul
Montel)、パリ(1967)、G.F.ダフィン(Duffin)
の「写真乳剤化学(Photographic Emulsion Chemistr
y)」、ザ・フォーカル・プレス(The Focal Press)、ロ
ンドン(1966)、およびV.L.ゼリクマン(Zelikma
n)の「写真乳剤の製造およびコーテイング(Makingand C
oating Photographic Emulsion)」、ザ・フォーカル・
プレス、ロンドン(1966)により記載されているよ
うな種々の方法に従い可溶性銀塩および可溶性ハロゲン
化物から製造できる。 【0047】本発明に従う使用のためには、1種もしく
はそれ以上のハロゲン化銀乳剤は好適には原則的に塩化
銀からなっているが、臭化銀部分が1モル%〜40モル
%の範囲で存在していてもよい。最も好適には、少なく
とも70モル%の塩化銀を含有するハロゲン化銀乳剤が
使用される。 【0048】ハロゲン化銀粒子の平均寸法は0.10〜
0.70μmの、好適には0.25〜0.45μmの範囲
であることができる。 【0049】好適には沈澱段階中にイリジウムおよび/
もしくはロジウム含有化合物または両者の混合物が加え
られる。これらの加えられる化合物の濃度範囲は1モル
のAgNO3当たり10-8〜10-3モルの、好適には1
モルのAgNO3当たり0.5*10-7〜10-5モルの間
の範囲である。 【0050】乳剤は、例えば化学熟成段階中に硫黄−含
有化合物、例えばイソチオシアン酸アリル、アリルチオ
ウレア、およびチオ硫酸ナトリウムを加えることによ
り、化学増感させることができる。また、還元剤、例え
ばBE−A−493,464および568,687に記載
されている錫化合物並びにポリアミン類、例えばジエチ
レントリアミンもしくはアミノエタン−スルホン酸の誘
導体を化学増感剤として使用することができる。他の適
する化学増感剤は貴金属および貴金属化合物、例えば
金、白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウムおよび
ロジウムである。この化学増感方法はR.コスロフスキ
ー(KOSLOWSKY)、Z. Wiss. Photogr. Photophys. Photoc
hem.、46、65−72(1951)の論文中に記載さ
れている。 【0051】DTR要素の乳剤はDTR要素用に設計さ
れている露光源の分光放射に応じて分光増感させること
ができる。 【0052】可視分光領域用に適する増感色素には、例
えばF.M.ハマー(Hamer)の「シアニン色素および関連
化合物(The Cyanine Dyes and Related Compounds)」、
1964、ジョーン・ウィリー・アンド・サンズ(John
Wiley & Sons)により記載されているメチン色素が包含
される。この目的用に使用できる色素には、シアニン色
素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロシ
アニン色素、同極性シアニン色素、ヘミシアニン色素、
スチリル色素およびヘミオキソノール色素が包含され
る。特に価値ある色素は、シアニン色素、メロシアニン
色素、複合メロシアニン色素に属するものである。 【0053】一般的な光源、例えばタングステン光の場
合には、緑色増感色素が必要である。アルゴンイオンレ
ーザーによる露光の場合には、青色増感色素が加えられ
る。赤色発光源、例えばLEDまたはHeNeレーザー
による露光の場合には、赤色増感色素が使用される。半
導体レーザーによる露光の場合には、近赤外線用に適す
る特殊な分光増感色素が必要である。適当な赤外線増感
色素は例えば米国特許第2,095,854号、2,09
5,856号、2,955,939号、第3,482,97
8号、第3,552,974号、第3,573,921号、
第3,582,344号、第3,623,881号および第
3,695,888号に開示されている。 【0054】本発明に関して好適な青色増感色素、緑色
増感色素、赤色増感色素および赤外増感色素はヨーロッ
パ特許出願公開第554,585号に記載されている。 【0055】赤色または近赤外線領域における感度を高
めるためには、いわゆる強色増感剤を赤色または近赤外
増感色素と組み合わせて使用できる。適切な強色増感剤
はレサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosur
e)、289巻、1988年5月、項目28952に記載
されている。分光増感剤を写真乳剤に対して水溶液、有
機溶媒中溶液または分散液の形態で加えることができ
る。 【0056】ハロゲン化銀乳剤は一般的乳化安定剤を含
有できる。適する乳化安定剤は、アザインデン類、好適
にはテトラ−またはペンタ−アザインデン類、特にヒド
ロキシまたはアミノ基で置換されたものである。この種
類の化合物はビル(BIRR)のZ.Wiss. Photogr. Photophy
s. Photochem.、47、2−27(1952)に記載さ
れている。他の適する安定剤は例えば複素環式メルカプ
ト化合物である。 【0057】本発明に関する1つもしくはそれ以上のハ
ロゲン化銀乳剤の層中の結合剤としては、親水性コロイ
ド、一般的には蛋白質、好適にはゼラチンが使用され
る。しかしながら、ゼラチンを部分的に合成、半合成、
または天然重合体により置換することもできる。好適に
は、ハロゲン化銀乳剤層は、ゼラチンの10重量%水溶
液が36℃およびpH6において1000s-1の剪断速
度で、シリンダーが1000rpmおよび44,500
s-1の最大剪断速度で回転しうる回転シリンダーで操作
される商標HAAKE ROTOVISCOレオメータ
ータイプM10として販売されている粘度計により測定
して20mPa.sより低い粘度を有するゼラチンを含
有する。該低粘度ゼラチンは好ましくはそれより高粘度
のゼラチンと組み合わされる。該低粘度ゼラチン対高粘
度ゼラチンの重量比は好適には0.5より大きい。 【0058】好適には、1つもしくはそれ以上のゼラチ
ン層は実質的に硬化されていない。実質的に硬膜化され
ていないということは、下塗りされたポリエチレンテレ
フタレートフィルムベース上にそのようなゼラチン層を
1.2g/m2の乾燥厚さでコーテイングし、57℃およ
び35%相対湿度において3日間乾燥しそして30℃の
水中に浸漬した時に、該ゼラチン層の95%以上が5分
間以内に溶解することを意味する。 【0059】ハロゲン化銀乳剤はpH調節成分を含有す
ることができる。好ましくは、コーテイングされた層の
安定性特性を改良するために乳剤層はゼラチンの等電点
以下のpH値においてコーテイングされる。より好まし
くは、該中間層と連続するゼラチン層はゼラチンの等電
点以上のpH値においてコーテイングされる。最も好ま
しくは、全てのゼラチン含有層はそれらのゼラチンの等
電点以上のpH値においてコーテイングされる。例えば
かぶり防止剤、現像促進剤、湿潤剤、およびゼラチン用
の硬膜剤の如き他の成分類も存在できる。ハロゲン化銀
乳剤層は、拡散光を吸収し且つその結果として像の鮮鋭
度を促進させる光−遮蔽色素を含んでなることもでき
る。適する光−吸収色素は例えば米国特許第4,092,
168号、米国特許第4,311,787号およびドイツ
特許第2,453,217号に記載されている。 【0060】本発明に従う使用に適するハロゲン化銀乳
剤の組成、製造およびコーテイングに関するさらに詳細
な事項は例えばプロダクト・ライセンシング・インデッ
クス(Product Licensing Index)、92巻、1971年
12月、文献番号9232、197−109頁に見られ
る。 【0061】好適には、像形成要素は親水性ベースの受
像層と感光層(パケット)の間に中間層を含んで該層
(パケット)の除去を促進させてそれにより像形成要素
を処理することにより受像層中で製造された銀像を出現
させる。 【0062】一態様では、中間層はヨーロッパ特許出願
公開第410500号に開示されているように0.01
〜2.0g/m2の比でコーテイングされておりそして少
なくとも1種の非−蛋白質性親水性フィルム生成重合
体、例えばポリビニルアルコールを含んでなりそして場
合により抗ハレーション色素もしくは顔料を含んでなり
なる水−膨潤性中間層である。 【0063】他の態様では、中間層は0.2μm以上の
平均直径を有しそして少なくとも1種のエチレン系不飽
和単量体の重合により製造された疎水性重合体ビーズを
含んでなる層である。好適には、該中間層は乾燥状態で
該疎水性重合体ビーズをその合計重量の80%までの量
で含んでなる。さらに詳細な事項はヨーロッパ特許出願
公開第483415号に開示されている。 【0064】ハロゲン化銀乳剤含有層と水−膨潤性中間
層または疎水性重合体を含んでなる中間層の間に存在で
きる追加中間層は1種もしくはそれ以上の成分、例えば
抗ハレーション色素または顔料、現像主薬、ハロゲン化
銀溶媒、ベース先駆体、および抗腐食物質を含むことが
できる。 【0065】感光層を含んでなる層パケットを受像層上
に積層することにより像形成要素を製造する時には、1
つもしくはそれ以上の中間層を上の層である1つもしく
はそれ以上の感光層、水−膨潤性中間層または0.2μ
m以上の平均直径を有し且つ少なくとも1種のエチレン
系不飽和単量体の重合により製造された疎水性重合体を
含んでなる中間層に付与する。 【0066】本発明によると、像形成要素はその特定用
途に応じた装置の中で情報通りに露光することができ
る。感光性ハロゲン化銀乳剤を露光するための広範囲の
カメラを市場で選択できる。水平、垂直および暗室型の
カメラ並びに特定種類のリプログラフィ作業に適する接
触−露光装置を利用することができる。本発明に従う像
形成要素は例えばレーザー記録計および陰極線管を用い
て露光することもできる。 【0067】感光層中で銀像を形成しそして還元されて
いないハロゲン化銀または生成したその錯体を感光層か
ら受像層に像通りに拡散させてその中で銀像を生成する
ための情報通りに露光された像形成要素の現像および拡
散転写は、少なくとも1種の現像主薬および少なくとも
1種のハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性水溶液を
用いて行われる。 【0068】1種もしくはそれ以上の現像主薬および/
または1種もしくはそれ以上のハロゲン化銀溶媒はアル
カリ性水溶液中および/または像形成要素自体の中に、
例えば少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層の中におよ
び/または水膨潤性層の中におよび/または1つもしく
はそれ以上のハロゲン化銀乳剤層と水透過性関係の追加
親水性コロイド層の中に加えることができる。 【0069】ハロゲン化銀溶媒は少なくとも部分的には
物理的現像核含有層の中に加えることもできる。アルカ
リ性水溶液が1種もしくはそれ以上の現像主薬を含んで
いない時には、それは単に層の1つ中に含有される1種
もしくはそれ以上の現像主薬を溶解させうる活性化液で
ある。 【0070】本発明に従う使用に適するハロゲン化銀現
像主薬は、現像副薬と組み合わされている1−フェニル
−3−ピラゾリジノン化合物およびp−N−メチル−ア
ミノフェノールの種類のヒドロキノン型化合物である。
特に有用な1−フェニル−3−ピラゾリジノン現像主薬
は1−フェニル−3−ピラゾリジノン、1−フェニル−
4−メチル−3−ピラゾリジノン、1−フェニル−4−
エチル−5−メチル−3−ピラゾリジノン、および1−
フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリジノンであ
る。 【0071】ヒドロキノン型化合物は例えばヒドロキノ
ン、メチル−ヒドロキノン、またはクロロヒドロキノン
である。ヒドロキノン型の現像主薬の好適量は1リット
ル当たり0.05モル〜0.25モルの範囲であり、そし
て1種もしくはそれ以上の現像副薬の好適量は1リット
ル当たり1.8×10-3〜2.0×10-2モルの範囲であ
る。 【0072】ハロゲン化銀用の錯体生成剤として作用す
るハロゲン化銀溶媒は好適には、1リットル当たり5g
〜20gの範囲内の量の水溶性チオ硫酸塩またはチオシ
アン酸塩、例えばチオ硫酸またはチオシアン酸ナトリウ
ム、カリウム、もしくはアンモニウムである。 【0073】本発明に従い使用できる別のハロゲン化銀
溶媒は例えば亜硫酸塩、アミン類、2−メルカプト安息
香酸、環式イミド化合物、例えばウラシル、5,5−ジ
アルキルヒダントイン類、アルキルスルホン類並びにオ
キサソリドン類である。 【0074】本発明に関する使用のために別のハロゲン
化銀溶媒はアルカノールアミン類である。本発明に関し
て使用できるアルカノールアミン類の例は下記式: 【0075】 【化2】 【0076】[式中、XおよびX′は独立して水素、ヒ
ドロキシル基またはアミノ基を表し、lおよびmは0ま
たは1もしくはそれ以上の整数を表し、そしてnは1も
しくはそれ以上の整数を表す]に相当する。該アルカノ
ールアミン類はアルカリ性処理液中に0.1〜5重量%
の間の濃度で存在できる。しかしながら、アルカノール
アミンの一部または全部が像生成要素の1つもしくはそ
れ以上の層中に存在することもできる。 【0077】本発明に関する使用のためのさらに他の好
ましいハロゲン化銀溶媒はチオエーテル類である。好適
に使用されるチオエーテル類は下記の一般式: Z−(R9−S)t−R10−S−R11−Y [式中、ZおよびYは各々独立して水素、アルキル基、
アミノ基、アンモニウム基、ヒドロキシル、スルホ基、
カルボキシル、アミノカルボニルまたはアミノスルホニ
ルを表し、R9、R10およびR11は各々独立してアルキ
レンを表し、それは置換されていてもよく且つ場合によ
り酸素架橋を含有していてもよく、そしてtは0〜10
の整数を表す]に相当する。上記式に相当するチオエー
テル化合物の例は例えば米国特許第4.960.683号
およびヨーロッパ特許出願公開554,585号に開示
されている。 【0078】さらに別の適するハロゲン化銀溶媒は1,
2,4−トリアゾリウム−3−チオレート類、好ましく
は少なくとも3個の弗素原子を含有するC1−C8アルキ
ル基、C4−C10炭化水素基並びに少なくとも3個の弗
素原子および/またはC4−C10炭化水素基を含有する
C1−C8アルキル基からなる群から選択される少なくと
も1個の置換基で置換された1,2,4−トリアゾリウム
−3−チオレート類である。 【0079】異なるハロゲン化銀溶媒の組み合わせを使
用することもでき、そして少なくとも1種のハロゲン化
銀溶媒を像形成要素の適当な層の中に加えること並びに
少なくとも1種の他のハロゲン化銀溶媒を現像溶液に加
えることも可能である。 【0080】本発明に従うアルカリ性水溶液はさらに亜
硫酸塩、例えば亜硫酸ナトリウムを1リットル当たり4
0g〜180gの、好適には1リットル当たり60〜1
60gの範囲の量で他のハロゲン化銀溶媒と組み合わせ
て含んでいてもよい。 【0081】現像主薬、ハロゲン化銀溶媒、および亜硫
酸塩に関して指定されている量的範囲は、これらの化合
物がアルカリ性水溶液の一部を形成していてもまたはそ
れらを含有する層からアルカリ性水溶液の適用時に溶解
されていても、DTR−処理中のアルカリ性水溶液中に
溶質として存在するこれらの化合物の量に適用される。 【0082】乳剤がアルカリ性水溶液で膨潤する時に乳
剤層が移送ローラーに粘着するのを防止するために、本
発明に従う使用に適するアルカリ性水溶液は好ましくは
アルミニウムイオンを少なくとも0.3g/lの量で、
より好ましくは少なくとも0.6g/lの量で含んでな
る。 【0083】アルカリ性処理液は好ましくは9〜14の
間、そしてより好ましくは10〜13の間のpHを有す
るが、それは現像しようとするハロゲン化銀乳剤材料の
型、意図する現像時間、および処理温度に依存する。 【0084】例えば温度および時間の如き処理条件は、
処理しようとする材料の機械的強度が悪影響を受けず且
つ分解が起きない限り、広い範囲で変えることができ
る。 【0085】アルカリ性処理液のpHは有機もしくは無
機アルカリ性物質またはそれらの組み合わせにより設定
できる。適当な無機アルカリ性物質は例えばナトリウム
およびカリウムの水酸化物、燐酸および/または珪酸の
アルカリ金属塩類、例えば燐酸三ナトリウム、ナトリウ
ムもしくはカリウムのオルト珪酸塩、メタ珪酸塩、ヒド
ロ二珪酸塩、並びに炭酸ナトリウムなどである。適当な
有機アルカリ性物質は例えばアルカノールアミン類であ
る。後者の場合には、アルカノールアミンがそのpHを
生ずるかまたは生ずるのを助け、そしてハロゲン化銀錯
体生成剤として作用する。 【0086】アルカリ性水溶液はさらに受像層で得られ
る銀像の疎水性を改良するための前記のものの如き疎水
化剤を含んでいてもよい。疎水化剤は単独でまたは互い
に組み合わせて使用できる。 【0087】これらの疎水化用化合物はアルカリ性水溶
液に好ましくは1リットル当たり0.1〜3gの量でそ
して好ましくは1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ールと混合して加えることができ、後者の化合物は1リ
ットルの溶液当たり例えば50mg〜1.2gの量で使
用することができ、それは該化合物の溶解性を改良する
ために少量のエタノールを含有できる。 【0088】アルカリ性水溶液は他の成分、例えば酸化
防止剤、臭化物イオンを放出する化合物、カルシウム−
捕獲化合物、抗−スラジ剤、および潜在硬膜剤(latent
hardeners)を含む硬膜剤を含んでなることができる。 【0089】溶液を1種もしくはそれ以上の現像主薬お
よび/または1種もしくはそれ以上のハロゲン化溶媒に
加えるかどうかにかかわらず、既知の方法に従うアルカ
リ性水溶液の再生はもちろん可能である。 【0090】しばしば不必要であるがいわゆる安定化液
を用いて現像を停止することもでき、それは実際には好
ましくは5〜6の範囲のpHを有する酸性停止浴であ
る。 【0091】オルト燐酸二水素ナトリウムとオルト燐酸
水素二ナトリウムの混合物を含んでなりそして該範囲の
pHを有する緩衝停止浴が好ましい。 【0092】現像および拡散転写は異なる方法で、例え
ばローラーでこすることにより、例えば綿もしくはスポ
ンジ栓の如き吸収手段を用いて拭うことにより、または
処理しようとする材料を液体組成物中に浸漬することに
より開始できる。好ましくは、それらは自動操作装置中
で行われる。それらは一般的には18℃〜30℃の範囲
の温度において行われる。 【0093】親水性ベース上に銀像が生成した後に、ベ
ース上に依然として存在する過剰のアルカリ性溶液は好
ましくは箔を一対の絞りローラー中に案内することによ
り除去できる。 【0094】像形成要素を処理して物理的現像核を含有
する層の上にある全ての層を除去することにより、物理
的現像核の層中でこのようにして得られた銀像を次に出
現させる。 【0095】本発明の特に好適な態様によると、物理的
現像核を含有する層の上にある全ての層を洗浄除去する
ことにより物理的現像核の層中の銀像を露呈させる。 【0096】すすぎ水の温度は広く変えることができる
が、好適には30℃〜50℃の間、より好適には35℃
〜45℃の間である。 【0097】本発明に従うと、親水性支持体の露光され
た像形成表面を仕上げ剤で処理して非像部分の水受容性
を増加させそして像部分を親油性インキ受容性とする。 【0098】仕上げ剤を用いる処理の開始時に、支持体
の露光された像形成表面は乾燥状態であってもまたは湿
潤状態であってもよい。一般的には、仕上げ剤を用いる
処理は長くかからず、普通は約30秒間以内である。そ
れより長い接触時間は多分印刷板の印刷性質を損なわな
いであろうが経済的理由のために推奨されない。好適に
は、支持体の露光された像形成表面を仕上げ剤で処理す
る時間は2〜25秒間、より好ましくは3〜20秒間で
ある。それは処理および露呈段階直後にまたはそれより
後の段階であるが板を印刷用に使用する前に行うことが
できる。 【0099】仕上げ剤は種々の方法で、例えばローラー
でこすることにより、例えば綿もしくはスポンジ栓の如
き吸収手段を用いて拭うことにより、または処理しよう
とする材料を仕上げ剤中に浸漬することにより適用でき
る。好ましくは、仕上げ剤は自動的に印刷板を仕上げ剤
が充填された狭い溝を有する装置中に通すことにより、
普通は印刷板を溝の終点で2つの絞りローラー間に送っ
て過剰の液体を除くことにより適用される。 【0100】銀像を有する支持体の親水性表面を仕上げ
剤で処理した直後に、それは印刷板として使用できる。 【0101】 【実施例】 実施例1(比較例) 0.30mm厚さのアルミニウム箔(AA1050)を
10%燐酸を含有する水溶液中に浸漬することにより脱
脂しそして次に2g/lの水酸化ナトリウムを含有する
水溶液中でエッチングした。箔を次に交流を使用して4
g/lの塩酸および4g/lの臭化水素酸を含有する水
溶液中で35℃の温度において電気化学的に粒状化して
0.6μmの平均中心線粗面度Raを有する表面トポグ
ラフィーを製造した。アルミニウム板を次に30%の硫
酸を含有する水溶液を用いて60℃において120秒間
にわたり汚染除去した。箔を引き続き20%硫酸水溶液
中で陽極酸化にかけて3.0g/m2のAl2O3.H2Oの
陽極酸化フィルムを製造し、20g/lのNaHCO3
を含有する水溶液で処理し、そして次に脱イオン水です
すいだ。 【0102】研磨され、陽極酸化されそして密封された
アルミニウム支持体を物理的現像核として1.1mg/
m2のPdSを含有する銀−受容性単層でコーテイング
することにより像形成要素が得られた。 【0103】次に中間層を乾燥している銀−受容性単層
の上に下記の水性組成物から、生じる乾燥層が1m2当
たり0.5gのポリメチルメタクリレートビーズの重量
を有するような方法で、適用した:ここで該組成物は下
記のものを含んでなっていた: 等容量の水およびエタノールの混合物中の1.0μmの平均直径を 有するポリメチルメタクリレートビーズの20%分散液 50ml Helioechtpapierrot BL(ドイツ、レーフルクーゼンD−5090の BayerAGにより販売された色素に関する商標) 2.5g サポニン 2.5g ナトリウムオレイルメチルタウリド 1.25g 脱イオン水 300ml (pH値:5.6)。 【0104】最後に、実質的に硬化されていない1ミリ
モル/モルAgXの4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラアザインデンを含有する感光性陰画
作動性のカドミウムを含まないゼラチン銀クロロブロモ
アイオダイド乳剤層(97.98/2/0.02モル%)
を中間層の上にコーテイングし、ここでハロゲン化銀は
1m2当たり2.40gの硝酸銀に相当する量で供給され
そして乳剤層のゼラチン含有量は1.58g/m2であ
り、それは0.7g/m2の21mPa.sの粘度を有す
るゼラチンおよび残りの14mPa.sの粘度を有する
ゼラチンからなっていた。 【0105】像形成要素を接触スクリーンを通して製版
用カメラの中で露光し、そして24℃において下記の成
分を有する新たに製造した現像溶液に10秒間浸漬し
た: カルボキシメチルセルロース 4g 水酸化ナトリウム 22.5g 無水亜硫酸ナトリウム 120g ヒドロキノン 20g 1−フェニル−3−ピラゾリジノン 6g 臭化カリウム 0.75g 無水チオ硫酸ナトリウム 8g エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩 2g 脱イオン水で 1000mlとする pH(24℃)=13 開始した拡散転写を30秒間続けて受像層中に銀像を形
成した。 【0106】現像されたハロゲン化銀乳剤層および中間
層をアルミニウム箔から除去するために、現像されたモ
ノシートDTR材料を40℃の水ジェット流を用いて6
秒間すすいだ。 【0107】次に、アルミニウム箔の像形成表面を15
秒間にわたり25℃の温度を有する5種の仕上げ剤A−
Eの1つの中に案内して非−像部分の水受容性を増加さ
せそして像部分を親油性インキ受容性とした。仕上げ剤
Aは下記の組成を有していた: AKYPO−OP−80(ドイツのChemische Fabrik Chem-Y, Gmbhにより販売 されている界面活性剤に対する商標) 250mg NaH2PO4・2H2O 20.0g 硝酸カリウム 12.5g クエン酸 20.0g 2−メルカプト−5−n.ヘプチル−オキサ−3,4−ジアゾール 0.5g 水酸化ナトリウム 5.5g 水で 1000mlとする pH(20℃)=6 仕上げ剤B、C、DおよびEは仕上げ剤Aと同じ組成を
有するがそれぞれ20g/lのポリスチレンスルホン酸
(B)、100g/lの分子量が200のポリエチレン
グリコール(C)、20g/lの表1の化合物4(D)
および75g/lの表1の化合物4(E)を追加含有し
ていた。 【0108】各セットの中で、1つの新たに製造した板
を印刷用に使用した。各セットの他の2つの板は同一方
法で20℃および85%相対湿度において一緒に貯蔵し
た。貯蔵された板の各セットの中で、1つの板は印刷用
に使用されたが他の1つは再び25℃の温度を有する上
記の仕上げ剤中に15秒間案内した。 【0109】同一方法で処理された各セットの印刷板を
同一のオフセット印刷機(HEIDELBERG GTO-46)上に設置
し、そして同一条件下で印刷用に使用した。両者ともア
メリカ合衆国フロリダのアンカー/リセムコ・インコー
ポレーテッド(Anckor / Lithemko Inc.)により販売さ
れている3%濃度のAQUA TAME 7035Eお
よび4%濃度のAQUA AYDE 7022Aの混合
物を湿し溶液として10%イソプロパノールを含有する
水溶液中で使用し、そしてドイツのカスト+エーンゲル
(Kast + Ehinger),A.G.により販売されているK+
E171をインキとして使用した。圧縮可能なゴムブラ
ンケットを使用した。 【0110】各印刷板で、100枚のコピーを印刷し
た。上記の如くして得られた板のインキ受容性、印刷品
質および印刷特性の保存性を下記の如く評価した: −インキ受容性:印刷部分中で一定のインキ受容性が得
られるまでに印刷しなければならないコピー数。 【0111】−印刷品質:この値は25番目のコピーの
印刷部分中の白色点の存在に関連しており、そして可視
的に0〜5の相対目盛りで評価し、ここで0は印刷部分
中の白色点の不存在を示しそして5は印刷部分中の白色
点の非常に高い数を示す。 【0112】−補正:これは仕上げられた板上で補正を
行う可能性に関し、そして可視的に評価され、+は補正
された像が鮮鋭なコピーを与える時、+/−は補正され
た像が完全でないが許容可能なコピーを与える時、そし
て−は補正された像が許容不能な(汚れたおよび/また
は完全に補正されない)コピーを与える時である。 【0113】結果を表2に示す。 【0114】 表2 番号 仕上げ剤 貯蔵 再仕上げ インキ受容性 印刷性質 補正 1 A なし なし 6 0−1 + 2 A あり なし >100 5 / 3 A あり あり 20 2 + 4 B なし なし 8 0−1 +/− 5 B あり なし >100 5 / 6 B あり あり >100 5 / 7 C なし なし 6 0−1 − 8 C あり なし 20 1 − 9 C あり あり 5 0−1 − 10 D なし なし 5 0−1 + 11 D あり なし 90 4 + 12 D あり あり 10 1−2 + 13 E なし なし 3 0−1 + 14 E あり なし 70 2 + 15 E あり あり 7 1 + 評価:これらの結果から、仕上げ剤AまたはB(比較
用)を使用することにより得られた印刷板のインキ受容
性および印刷性質は仕上げ剤DまたはEを使用すること
により得られた印刷板のインキ受容性および印刷性質よ
り劣るかまたは明らかに劣ることがわかる。これは使用
したての板および20℃および85%の相対湿度で貯蔵
されそして再仕上げされた板に関して言える。20℃お
よび85%の相対湿度で貯蔵されそして再仕上げされな
かった板に関しては、それはさらに顕著であり、仕上げ
剤AまたはB(比較用)を使用することにより得られた
印刷板は印刷部分中で全くインキ受容性を示さないが仕
上げ剤DまたはE(本発明に従う仕上げ剤)を使用する
ことにより得られた印刷板のインキ受容性は弱いかまた
は許容可能であった。 【0115】仕上げ剤C(比較用)を使用することによ
り得られた印刷板のインキ受容性および印刷品質は、2
0℃および85%の相対湿度で貯蔵されそして再仕上げ
されなかった板に関しても、仕上げ剤DまたはEを使用
することにより得られた印刷板のものより良好であっ
た。しかしながら、仕上げ剤BまたはC(比較用)を使
用することにより得られた印刷板は触ると非常に粘着性
のまたは湿った感触を与え、それらをある時間にわたり
互いに積重ねた後には分離することが困難であり、そし
てほとんどまたは全く補正できなかったが、仕上げ剤D
またはE(本発明に従う仕上げ剤)を使用することによ
り得られた印刷板はこれらの面に関して非常に良好な結
果を与えた。さらに、仕上げ剤B(比較用)を使用する
時には、仕上げ溶液を含有する溝の壁及び2つの絞りロ
ーラー上に粘着性沈着物が急速に生成して、溝およびロ
ーラー対の頻繁な清掃並びに仕上げ溶液の補充が必要で
ある。 【0116】実施例2 像形成要素を実施例1に記載されている如く製造し、露
光し、現像しそしてすすいだ。次に、アルミニウム箔の
像形成表面を15分間にわたり25℃の温度を有する5
種の仕上げ剤F−Jの1種中に15秒間案内して、非−
像部分の水受容性を高めそして像部分を親油性インキ受
容性とした。仕上げ剤F、G、H、IおよびJは仕上げ
剤Aと同じ組成を有したが、それぞれ100g/lのポ
リグリコール400(F)、表1の化合物3(G)、表
1の化合物4(H)、表1の化合物6(I)および表1
の化合物8(J)を追加含有していた。この方法で、5
セットの3つの同一印刷板を製造した。 【0117】得られたセットを実施例1に記載されてい
る如く処理した。同一方法で処理された各セットの印刷
板を実施例1に記載されている同一条件下で印刷用に使
用した。これらの印刷性質を実施例1に記載されている
如く評価した。 【0118】結果を表3に示す。 【0119】 表3 番号 仕上げ剤 貯蔵 再仕上げ インキ受容性 印刷性質 1 F なし なし 10 0−1 2 F あり なし 10 0−1 3 F あり あり 10 0−1 4 G なし なし 10 0 5 G あり なし 10 0−1 6 G あり あり 10 0 7 H なし なし 5 0 8 H あり なし 10 0−1 9 H あり あり 10 0 10 I なし なし 10 0−1 11 I あり なし 10 0−1 12 I あり あり 10 0−1 13 J なし なし 10 0−1 14 J あり なし 10 0−1 15 J あり あり 10 0−1 評価:これらの結果から、仕上げ剤F(比較用)、G、
H、IおよびG(本発明に従う仕上げ剤)を使用するこ
とにより、このようにして得られた印刷板のインキ受容
性および印刷性質は非常に良好であることがわかる。こ
れは使用したての板および20℃および85%の相対湿
度で貯蔵されそして再仕上げされた板に関して言える。
ポリエチレングリコール類、すなわち33または66の
酸化エチレン基数を有する表1の化合物3または4の化
合物を含有する仕上げ剤GまたはHを使用することによ
り製造された印刷板で最良の結果が得られた。 【0120】さらに、仕上げ剤G、HまたはIを使用す
ることにより得られた印刷板は触ると完全に乾いた感触
を与え、それらをある時間にわたり互いに積重ねた後で
も容易に分離でき、そして容易に補正できたが、仕上げ
剤JまたはFを使用することにより得られた印刷板はこ
れらの面に関してあまり良好でないかまたは劣悪であっ
た。 【0121】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。 【0122】1.0.1g/l〜10g/l間の合計濃度
の1種もしくはそれ以上の疎水化剤、1種もしくはそれ
以上の表面活性化合物および1種もしくはそれ以上のポ
リグリコールを含んでなる仕上げ剤であって、1種もし
くはそれ以上のポリグリコールが少なくとも50重量%
の酸化エチレン基および/または酸化プロピレン基を含
んでなり、その総数が少なくとも12であり、そして仕
上げ剤中に少なくとも20g/lの合計量で存在するこ
とを特徴とする仕上げ剤。 【0123】2.1種もしくはそれ以上のポリグリコー
ルが少なくとも95重量%の酸化エチレン基および/ま
たは酸化プロピレン基を含んでなる、上記1に従う仕上
げ剤。 【0124】3.1種もしくはそれ以上のポリグリコー
ルが酸化エチレン基および酸化プロピレン基を含んでな
り、これらの基の間の数比が少なくとも1であり、そし
て酸化エチレン基および酸化プロピレン基の合計数が2
0〜600である、上記1または2に従う仕上げ剤。 【0125】4.1種もしくはそれ以上のポリグリコー
ルが酸化エチレン基の数が20〜250の間である、上
記1または2に従う仕上げ剤。 【0126】5.1種もしくはそれ以上のポリグリコー
ルが40g/l〜300g/l間の合計量で存在する、
上記1〜4のいずれかに従う仕上げ剤。 【0127】6.疎水化剤がメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール、2−メルカプト−3,4−ジアゾールま
たは長鎖(炭素数が少なくとも5)アルキル置換された
メルカプトテトラゾールである、上記1〜5のいずれか
に従う仕上げ剤。 【0128】7.1種もしくはそれ以上の疎水化剤が0.
3g/l〜3g/lの合計濃度で含有される、上記7に
従う仕上げ剤。 【0129】8.1種もしくはそれ以上の表面活性化合
物が10mg/l〜10g/lの間の量で含有される、
上記1〜7のいずれかに従う仕上げ剤。 【0130】9.支持体の親水性表面上に、(i)物理
的現像核を含有する受像層と(ii)該受像層と水透過性
関係にある感光性ハロゲン化銀乳剤を含んでなる感光層
とを記載の順序で含んでなる像形成要素を像通りに露光
し、1種もしくはそれ以上の現像主薬および1種もしく
はそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下で像形成要素に
アルカリ性水溶液を適用して該受像層中に銀像を形成せ
しめ、像形成要素を処理して受像層の頂部上の1つもし
くはそれ以上の層を除去し、それにより該受像層中に形
成した銀像を露出させることにより支持体の像形成表面
を露呈せしめ、露呈した支持体の像形成表面を上記1〜
8のいずれかに従う仕上げ剤で処理して非−像部分の水
受容性を高め且つ像部分を親油性のインキ受容性にする
段階を含んでなる銀塩拡散転写方法に従いオフセット印
刷板を製造する方法。 【0131】10.像形成要素を30℃〜50℃の間の
温度を有するすすぎ水で洗浄することにより物理的現像
核を含有する層の上の全ての層を除去し、そして印刷板
を仕上げ剤が充填された狭い溝を有する装置中に案内す
ることにより仕上げ剤を自動的に適用する、上記9に従
う方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−79983(JP,A)
特開 昭58−152242(JP,A)
特開 昭54−83502(JP,A)
特開 昭51−58952(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03F 7/07
G03C 8/06
G03C 8/36
B41N 3/08
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 0.1g/l〜10g/l間の合計濃度
の1種もしくはそれ以上の疎水化剤、1種もしくはそれ
以上の表面活性化合物および1種もしくはそれ以上のポ
リグリコールを含んでなる仕上げ剤であって、1種もし
くはそれ以上のポリグリコールが少なくとも50重量%
の酸化エチレン基および/または酸化プロピレン基を含
んでなり且つ酸化エチレン基の数が30〜100であ
り、そして仕上げ剤中に少なくとも20g/lの合計量
で存在することを特徴とする仕上げ剤。
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