JP3473208B2 - 電磁ソレノイド - Google Patents
電磁ソレノイドInfo
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Description
する。
例えばディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置のバル
ブの開口制御の駆動源として用いられる電磁ソレノイド
は、その制御回路の簡略化のために、電磁コイルに流す
励磁電流に比例した磁気的引力特性が要望される。そし
て一般に、電磁ソレノイドを、スプリングと組み合わ
せ、励磁電流により比例的に操作してバルブの開口制御
を行っている。この様な用途の電磁ソレノイドは、可動
子の移動する全ストローク域に渡って磁気的引力の変動
を少なくするために、固定鉄心と可動子の互いに対向す
る各対向部を、可動子の方を円錐台状に、固定鉄心の方
をそれに略対応する凹状にしている。なお、この固定鉄
心と可動子の軸方向の磁気的引力特性については、軸方
向のある特定の範囲について大きくするために、固定鉄
心と可動子との対向部の円錐台状形状において、一方の
テーパ角度を軸方向位置につれて変化させた略円錐状テ
ーパとすることが開示されている。(例えば特開昭58
−86709)
を互いに平坦にしたものとの比較において、磁気的引力
の変動は少ないものとなる。しかし、そのものを細かく
みた場合、ストロークの始まり、すなわち励磁電流の流
れ始めの範囲において、その他の範囲と比較して可動子
への磁気的吸引力の大きいものとなる。従って、ストロ
ークの全域において励磁電流によるバルブの開口の比例
的な操作を行ったとき、ストロークの始まりにて誤差が
生ずるものとなる。そして、その誤差が無視できない場
合には、バルブの開口の操作に供する電磁ソレノイドの
ストロークの範囲を縮小するか、可動子の位置を電気的
に検出し、その検出値を正しい値に調節するために励磁
電流を調節する演算回路を必要とし、低コスト化におい
ての大きな障害となっていた。
で、その目的とするところは、可動子の移動するストロ
ーク全域に渡って磁気的引力特性の変動の少ない電磁ソ
レノイドを提供することにある。
に、請求項1記載の電磁ソレノイドは、電磁コイルと、
電磁コイルに流れる励磁電流により磁化制御される継鉄
及び固定鉄心と、固定鉄心より磁気的引力を受けてその
同軸上を移動し得るよう配設される可動子と、固定鉄心
と可動子との間の磁気的引力に対抗するスプリングを具
備し、固定鉄心と可動子の互いに対向する各対向部は、
可動子の方を円錐台状に、固定鉄心の方をそれに略対応
する凹状とした電磁ソレノイドにおいて、軸方向と直交
方向における各対向部間の距離を、前記可動子が固定鉄
心に最も近接したとき、可動子の先端側にいくに従い大
きくなるよう形成した構成としている。これにより、可
動子の変位するストローク全域にて磁気的引力の変化を
小さくできる。
前記各対向部を、前記可動子が固定鉄心に最も近接した
とき、その起点が軸方向において略一致する位置に形成
した構成としている。これにより、可動子の変位するス
トローク全域にて変化の小さい、高い磁気的引力が得ら
れる。
び図2に基づいて説明する。この電磁ソレノイド1は、
電磁コイル2と、継鉄3及び固定鉄心4と、軸6を有す
る可動子5と、軸を支持する軸受け8及び9と、軸の位
置を検出するポジションセンサ10と、スプリング7
と、ケーシング11とを主要構成部材とする。
その両端に連設した鍔部2bを有して合成樹脂にて型造
されてなるボビン2cの巻胴部2aの外周に、表面を絶
縁層にて被覆された軟銅線を巻回して形成される。ボビ
ン2cは、後述する継鉄3及び固定鉄心4を、巻胴部2
aの内側において一定距離を隔てて同軸的に対向配設さ
せる位置決め機能も有する。
cの巻胴部2aの内径に略等しい外径の円筒部3aと、
ボビン2cの鍔部2bの外径と略等しい外径の鍔部3b
とを有する形状に、切削加工等により一体に形成され
る。円筒部3aは、ボビン2cの巻胴部2aの略半分の
長さを有し、その内方には後述する可動子5を同軸上に
遊嵌する。この継鉄3は、円筒部3aをボビン2cの巻
胴部2aの一端側より挿入し、鍔部3bにて位置決めさ
れて配設される。
ン2cの巻胴部2aの内径に略等しい外径の円筒部4a
と、ボビン2cの鍔部2bの外径と略等しい外径の鍔部
4bとを有する形状に、切削加工等により一体に形成さ
れる。円筒部4aは、後述する可動子5の対向部に対向
する凹状の対向部4cと、後述する軸6及びスプリング
7を挿通する軸穴とを有する。この固定鉄心4は、円筒
部4aをボビン2cの巻胴部2aの継鉄3を配設した他
端側より挿入し、鍔部4bにて位置決めされて継鉄3の
円筒部3aと一定距離を隔てて対向して配設される。な
お、可動子と関係する構成の詳細は後述する。
肉逃がしの穴を設けた円柱部5aと、固定鉄心4の対向
部4cと対向する対向部5bを有して形成される。さら
に詳しくは、円柱部5aは、その外径を継鉄3の円筒部
3aの内径より僅かに小さい寸法とし、中心の肉逃がし
穴寸法は適宜とし、後述する軸6を固着する固着穴を中
心に有する。対向部5bは、円柱部5aと連なる円錐台
状とし、中心には後述する軸6及びスプリング7を挿通
する軸穴を有する。この可動子5は、軸6を固着穴に貫
通して所定の位置に固着し、後述する第1軸受け8及び
第2軸受け9にて軸6の両端が往復動自在に支持され
て、継鉄3の円筒部3aの内側の同軸上に配設される。
成について、図2に基づき説明する。固定鉄心4と可動
子5の互いに対向する対向部4c及び5bは、その各テ
ーパ角度を、固定鉄心の凹状の対向部4cをθ2とし、
可動子5の円錐台状をθ1としたとき、θ2<θ1の関
係としている。すなわち、軸方向と直交方向における各
対向部間の距離を、可動子5が固定鉄心4に最も近接し
たとき、可動子5の先端側にいくに従い大きくなるよう
形成している。また、これらの各対向部は、可動子5が
固定鉄心4に最も近接したとき、その起点が軸方向にお
いて略一致する位置に形成している。
可動子5の固着穴と略等しい外径寸法でもって可動子5
より十分長い長さを有して形成され、可動子5に所定位
置に位置するよう固着される。なお、電磁ソレノイド1
から下方に突出する軸6の他端には、図には示されてい
ないが、例えばバルブの開口の調節部材と連結固定され
て、矢印6aに示す直線方向に駆動されることにより、
バルブの開口制御などを行う。
されたコイルスプリングであり、一端を可動子5、他端
を後述する第1軸受け8にそれぞれ当接させて軸6に遊
嵌され、前述の固定鉄心4に形成された軸穴に遊挿され
る。
れ、固定鉄心4の鍔部4bと略同一の外径寸法を有する
円盤形状をなし、中心部に軸6を往復動自在に支持する
軸穴を有して形成される。
れ、継鉄3の円筒部3aの内径より僅かに大きい外径寸
法を有する円盤形状をなし、可動子5の肉逃がし穴に対
応する円柱状の突起を有し、中心に軸6を往復動自在に
支持する軸穴を有して形成される。この第2軸受け9
は、外径寸法を継鉄3の円筒部3aの内側に圧入固着で
きる程度に設定し、平面9aが継鉄3の鍔部3bの表面
と略同一平面となるよう圧入固着されて、スプリング7
により押圧された可動子5の軸方向の位置決めを行う。
し、軸6の直線方向の位置変位に対応して電気信号を出
力し、図示されない外部回路により、軸6の位置をフィ
ードバック制御するのに供される。このポジションセン
サ10は、例えば摺動型の可変抵抗器により、軸6の変
位を電気抵抗の変化として検出するものが用いられ、電
磁ソレノイド1に固着される鍔部を有したセンサ取付台
10aにて取着される。
継鉄3の鍔部3b及び固定鉄心4の鍔部4bの外径より
僅かに大きい内径の中空円筒部11aと、一端側に第1
軸受け8の周縁部を載置する円環部11bを有して形成
される。中空円筒部11aは、その長さを、第1軸受け
8、固定鉄心4、電磁コイル2、継鉄3及びセンサ取付
台10aを積層した寸法よりやや大きい寸法として、そ
の先端部は、全体を内包固着するための固着部11cと
なる。また、ケーシング11は、電磁コイル2に励磁電
流が流れることにより、継鉄3と、可動子5と、固定鉄
心4とともに磁路を形成する。
れ、その組み立てはケーシング11に、まず、第1軸受
け8、固定鉄心4、電磁コイル2、継鉄3の順に挿入
し、次いで、スプリング7と、軸6を所定の位置に固着
した可動子5を挿入し、次いで、第2軸受け9を継鉄3
へ圧入固着した後ポジションセンサ10を挿入する。そ
して、センサ取付台10aから突出しているケーシング
11の縁端部を、所定の押圧力で、センサ取付台10a
の端部外方を押圧するように加圧変形する。
において、電磁コイル2の励磁電流が零の場合、可動子
5は、軸6に遊嵌されたスプリング7のばね力により、
図1に示す第1位置(固定鉄心4より最も離れた位置)
にある。電磁コイル2に励磁電流が流れることにより、
継鉄3と、可動子5と、略平行のギャップを設けて配設
された固定鉄心4と、ケーシング11とにより磁路が形
成され、ギャップにおいて、可動子5に対し固定鉄心4
の側に向かう磁気的引力が働く。可動子5及び軸6は、
この磁気的引力とスプリング7のばね力が平衡する位置
まで、矢印6aに示す方向に移動する。可動子5は、電
磁コイル2を流れる励磁電流の所定範囲における最大値
のとき、図1の一点鎖線で示す第2位置(固定鉄心4に
最も近い位置)に到達する。
化量(以下ストロークと称する)と磁気的引力の関係す
なわち、ストローク−磁気的引力特性の実測データのグ
ラフである。このグラフは、図2に示す本発明の実施形
態の電磁ソレノイド1の、固定鉄心4の凹状の対向部4
cのテーパ角度θ2を60度一定とし、可動子5の円錐
台状の対向部5bのテーパ角度θ1をパラメータとして
変化させたたものの実測データに基づく。このパラメー
タの値については、θ1=60度は従来例の場合、θ1
=65度、及びθ1=70度は本発明の実施形態の場合
を示す。またこのテーパ角度θ1は、テーパを形成する
起点を可動子5の先端面にて一致させ変化させたもので
ある。そしてθ1=70度において、可動子5が固定鉄
心4に最も近接したときに、可動子のテーパ面の終点が
固定鉄心のテーパ面の起点と軸方向において略一致す
る。
例の場合、磁気的引力は、ストロークが2mm以下すな
わち可動子5の第1位置付近において約50Nで、スト
ロークの2mm以上の平均値43.5Nに比べて約15
%程度高いものとなっている。すなわち、固定鉄心4と
可動子5の互いに対向する対向部の各テーパ角度を等し
くしたものは、可動子5が第1位置付近にある状態で
は、励磁電流が流れることにより、磁束は、凹部4cと
対向部5bの対向部間で最も近接する固定鉄心4の凹部
4cの上方縁端に偏って発生し、磁気的引力として大き
く作用することとなる。この磁束の発生が、電磁ソレノ
イドのストローク−磁気的引力特性の変動を大きくさせ
る大きな要因となっている。
状テーパ角度θ1を65度とした場合、磁気的引力は、
ストロークの1mmから7mmの間においての平均は4
3.7Nでその最大変動幅は2.3Nで、その変動の比
率は約±2.6%であり、安定した値であることがわか
る。すなわち、固定鉄心4と可動子5の互いに対向する
対向部の、軸方向と直交方向における各対向部間の距離
を、前記可動子5が固定鉄心4に最も近接したとき、可
動子5の先端側にいくに従い大きくなるよう形成したも
のは、可動子5が第1位置付近にある状態では、励磁電
流が流れることにより、磁束は、凹状の対向部4cと円
錐台状の対向部5bとの対向部間で分散してほぼ均等に
発生し、磁気的引力として、ストロークの大きい場合と
の差が解消されることとなる。その結果、バルブ操作を
行うストローク全域に渡って変動の少ない磁気的引力を
達成できので、励磁電流による比例操作が実現できる。
台状テーパ角度θ1を70度とした場合の磁気的引力
は、ストロークの1mmから7mmの間においての平均
は48Nでその最大変動幅は1.9Nで、その変動の比
率は約±2%であり、θ1=65度と同様に安定した値
を示し、その平均値が約10%大きいものであることが
わかる。すなわち、対向部を、可動子5が固定鉄心4に
最も近接したとき、対向部の起点が軸方向において略一
致する位置に形成したものは、可動子5が第1位置付近
にある状態で励磁電流が流れることにおいて、磁束は、
凹状の対向部4cと円錐台状の対向部5bとの対向部間
で分散してほぼ均等に発生するとともに、対向部間の磁
気抵抗が小さくなることにより、磁気的な効率の向上も
図れることとなる。その結果、θ1を70度としたもの
は、θ1を65度としたものに比べ高い磁気的引力が得
られるので、より低電流による駆動が可能となる。
のにおいて、その各対向部を、可動子5が固定鉄心4に
最も近接したとき、その起点を軸方向において略一致す
る位置に形成したが、これは異なる位置としても磁気的
な効率は低下するものの、磁気的引力の安定化に対する
影響は僅かで何ら問題とはならない。また、固定鉄心4
の凹状のテーパ角度θ2を60度とし、可動子5の円錐
台状のテーパ角度θ1をパラメータとして最大70度ま
でについての実測データを示したが、このテーパ角度θ
2及びθ1は、可動子5及び固定鉄心4の磁性金属材料
の条件、あるいは可動子が固定鉄心に最も近接したとき
の軸方向と直交方向における各対向部間の距離の設定に
おいて設定されるべきもので、何ら限定するものではな
い。
子の変位するストローク全域にて磁気的引力の変化を小
さくできるので、操作を行うストローク全域に渡って励
磁電流による比例操作が可能となる。
請求項1記載の効果に加え、可動子の変位するストロー
ク全域にて高い磁気的引力が得られるので、低電流によ
る駆動が可能となる。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 電磁コイルと、電磁コイルに流れる励磁
電流により磁化制御される継鉄及び固定鉄心と、固定鉄
心より磁気的引力を受けてその同軸上を移動し得るよう
配設される可動子と、固定鉄心と可動子との間の磁気的
引力に対抗するスプリングを具備し、固定鉄心と可動子
の互いに対向する各対向部は、可動子の方を円錐台状
に、固定鉄心の方をそれに略対応する凹状とした電磁ソ
レノイドにおいて、 軸方向と直交方向における各対向部間の距離を、前記可
動子が固定鉄心に最も近接したとき、可動子の先端側に
いくに従い大きくなるよう形成してなることを特徴とす
る電磁ソレノイド。 - 【請求項2】 前記各対向部は、前記可動子が固定鉄心
に最も近接したとき、その起点が軸方向において略一致
する位置に形成されてなることを特徴とする請求項1記
載の電磁ソレノイド。
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22294695A JP3473208B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 電磁ソレノイド |
Publications (2)
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|---|---|
| JPH0969432A JPH0969432A (ja) | 1997-03-11 |
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Family
ID=16790358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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|---|---|---|---|---|
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| JP6063894B2 (ja) * | 2014-04-23 | 2017-01-18 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 燃料噴射装置 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22294695A patent/JP3473208B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH0969432A (ja) | 1997-03-11 |
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