JP3490476B2 - 波長安定化装置 - Google Patents

波長安定化装置

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JP3490476B2 JP09307893A JP9307893A JP3490476B2 JP 3490476 B2 JP3490476 B2 JP 3490476B2 JP 09307893 A JP09307893 A JP 09307893A JP 9307893 A JP9307893 A JP 9307893A JP 3490476 B2 JP3490476 B2 JP 3490476B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、レーザ測長機等の光源
に用いられる波長安定化装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、レーザ光の波長を測長基準と
して物体の移動変位を計測するレーザ測長機が知られて
いる。最近では,レーザ測長機の光源として半導体レー
ザを用いる試みがなされている。半導体レーザ(以下、
LDと称する)は、図6に示すように発振波長が注入電
流と温度に依存している。測長基準である波長を図6の
λoに安定化するためには、LDの温度をT1(℃)に
温度制御し、LDの注入電流をi1に定電流制御すれば
良い。 【0003】また、図4に示すように構成された波長安
定化装置によれば、LDの発振波長をさらに高精度に安
定化させることができる。この波長安定化装置では、L
D2の温度をサーミスタ3で検出し、その検出した温度
をLD温度制御部4に入力している。LD温度制御部4
は、LD2の温度と予め設定された設定温度とが同じに
なるように光源部1に設けられたペルチェ素子5を制御
している。 【0004】LD2から出力するレーザ光をレーザ光の
特定波長だけ透過又は吸収する波長弁別素子(以下、エ
タロンを例に説明する)6に入射している。一般にエタ
ロン6は図5に示すような周期的な波長弁別特性を有し
ている。この様な特性を有するエタロン6の透過光量を
フォトダイオード(以下、PDと称する)8で検出し、
検出した光量がある設定値もしくはピーク値等になるよ
うにLD注入電流制御部9がLD2に供給する注入電流
を制御している。 【0005】なお、実際にはLD温度制御部4がLD2
の温度がT1(℃)となるように制御を行い、T1
(℃)でほぼ安定したら、LD温度制御部4がLD注入
電流制御部9へ制御開始信号を送出する。LD注入電流
制御部9は制御開始信号を受けたら最初に注入電流i1
を供給し、その後はPD8の出力を見ながらフィードバ
ック制御を行う。これによりLD2の発振波長がλoに
安定化される。 【0006】ところで、上記した波長安定化装置では、
温度制御は設定温度T1(℃)の付近で行い、電流制御
は設定電流値i1の付近で行う必要がある。それはエタ
ロン6の波長弁別特性が、図5に示すように波長λo以
外の波長(λ1,λ2等)でもピークを持っているた
め、PD8の出力値だけを見ているLD注入電流制御部
9では誤って波長λo以外の波長(λ1,λ2等)にロ
ックしてしまう可能性があるからである。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LDの
発振波長は、図7に示すように時間の経過と共に変化す
(OPTRONICS(1992) No11 LDヘテロダイン光源の特
徴と使い方 HOYA(株)山浦,石灰,平野 より)。す
なわち、図6に示す直線が経時変化により変化し、LD
2の温度がT1(℃)でLDの注入電流がi1であって
もLDの発振波長はλoからずれてくる。その結果、L
Dの温度とLDの注入電流とを所定値に設定しても所望
の発振波長が得られなくなり、異なる波長にロックされ
る可能性が出てくる。 【0008】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、LD等が経時変化しても常に所望の波長に安
定化でき信頼性の向上した波長安定化装置を提供するこ
とを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、半導体レーザと、前記半導体レーザから出力された
レーザ光を波長弁別する波長弁別素子と、前記波長弁別
素子の出力光の強度を検出する光検出器と、前記半導体
レーザの温度を動作時における経時変化に応じて更新し
て保存する第1の記憶部と、最初から前記波長安定化装
置を動作させた時の温度制御時には前記第1の記憶部に
最終的に保存されていた半導体レーザの温度を用いて温
度制御を開始する温度制御部と、前記半導体レーザの注
入電流値を動作時における経時変化に応じて更新して保
存する第2の記憶部と、最初から前記波長安定化装置を
動作させた時の注入電流制御時には前記第2の記憶部に
最終的に保存されていた半導体レーザの注入電流値を用
いて制御を開始する注入電流制御部とを具備し、前記温
度制御部は、前記注入電流制御部から前記半導体レーザ
に供給される注入電流値が、一定値を超えて変動した場
合、前記注入電流の変動分に対応する温度変化を演算
し、この演算結果を用いて、前記半導体レーザの設定温
度を変更するように構成される。 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【作用】請求項1に対応する波長安定化装置の温度制御
部は、LDの温度が設定温度になるように温度制御を
し、現在のLDの温度を第1の記憶部に保存する。最初
から前記波長安定化装置を動作させた時において温度制
御を始めるときには、最終的に第1の記憶部に保存され
ていたLDの温度を設定温度として制御を行う。そし
て、注入電流制御部からLDに供給される注入電流値
が、一定値を超えて変動した場合、当該注入電流の変動
分に対応する温度変化を演算し、この演算結果を用い
て、LDの設定温度を変更する。 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】ここにおいて設定温度は、温度制御部によ
りLDの注入電流の変化に応じて変更される。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 【0021】図1には本発明の第1実施例に係る波長安
定化装置の構成図が示されている。光源部11内に図6
で示されるような特性を持つLD12が配設されてい
る。このLD12に対しLD注入電流制御部13から一
定値に保持された注入電流i1が供給される。LD12
から出力されるレーザ光はビームスプリッタ15で分岐
し、一方の光は波長弁別素子としてのエタロン14に入
射する。もう一方のレーザ光は測長光として不図示の測
長光学系へ導かれる。 【0022】エタロン14の透過光は、光検出器として
のPD16に入射し、さらにPD16の出力はLD温度
制御部17に入力している。 【0023】またLD12の温度をサーミスタ18で検
出し、LD温度制御部17に入力している。LD温度制
御部17には初期設定温度が記憶された記憶部20が接
続されている。LD温度制御部17は、温度制御開始時
には記憶部20の初期設定温度を用いてLDの温度が初
期設定温度になるように温度制御を行い,その後はPD
16出力を用いてPD出力が、予め定められた設定値に
なるように、又は常にピーク値になるように温度制御を
行う。 【0024】次に、以上のように構成された本実施例に
おいて、LD12の発振波長をλoに安定化する場合の
動作について説明する。 【0025】LD注入電流制御部13は、LD12の注
入電流がi1になるように、常に定電流制御を行ってい
る。LD温度制御部17は記憶部20から初期設定温度
を読出し、サーミスタ18の検出温度が初期設定温度に
なるようにペルチェ素子19の電流を制御する。その
後、サーミスタ18の検出温度がほぼ初期設定温度に等
しくなったら、LD温度制御部17は初期設定温度では
なくPD16の出力に応じて温度制御を行う。エタロン
14の透過特性が図5であれば、LD12の発振波長が
λoの時にPD16の出力はピーク値となる。従って、
LD温度制御部17は、PD16の出力が、常にピーク
値になるようにLD12の温度を制御すれば良い。この
ときのLD12の温度は経時変化に伴いT1(℃)から
ずれていく。そこで、LD温度制御部がPD16の出力
を用いて温度制御しているときのサーミスタ18の検出
温度を、次に温度制御を始めるときの初期設定温度とし
て記憶部20に保存し、これを更新していく。 【0026】次に温度制御を始めるときは、更新された
記憶部20内の値を初期設定温度として制御する。つま
り記憶部20には、その時点でLD12の発振波長をλ
oにする最適なLD12の温度が記憶される。 【0027】この様に本実施例によれば、LD12の経
時変化によりLDの温度T1(℃),注入電流i1に対
する発振波長がλoからずれたとしても、所望の発振波
長λoを得るためのLDの温度を記憶部20に記憶し、
これを更新するので、次回の制御開始時には現在の経時
変化に対応した最適な初期温度を即座に設定することが
でき、常に所望の発振波長λoに安定化することが可能
である。 【0028】図2には本発明の第2実施例に係る波長安
定化装置の構成図が示されている。なお上述した第1実
施例と同一部分には同一符号を付している。本実施例
は、LDの温度を一定制御し、LDの注入電流をLDの
経時変化に対応して変更し記憶部に記憶させる例であ
る。 【0029】本実施例の波長安定化装置は、注入電流値
を記憶した記憶部20′が注入電流制御部13′に接続
され、その注入電流制御部13′にPD16の出力が入
力される。記憶部20′に記憶された注入電流値は、前
記第1実施例のLDの温度と同様に現在のLD12の経
時変化に対し所望の発振波長λoを得ることのできる値
である。ここでLD12は第1実施例と同様に、図6の
ような特性を持つものとする。 【0030】またLD温度制御部17′は予め設定温度
が設定され、サーミスタ18で検出したLD12の温度
が設定温度となるように制御している。 【0031】以上のような構成において、LD12の発
振波長をλoに安定化する場合の動作を説明する。 【0032】本実施例では、LD12がLD温度制御部
13′により一定温度T1(℃)に制御される。そして
LD注入電流制御部13′が記憶部20′から初期注入
電流値を読出してLD12に供給する。LD注入電流制
御部13′は常にPD16の出力がピーク値となるよう
に注入電流を制御する。 【0033】この時のLDの注入電流値はi1近傍のは
ずであるが、LD12に経時変化が起こるにつれてi1
からずれていく。そこで、現在のLDの注入電流値を、
次に注入電流制御を始めるときの初期注入電流値として
記憶部20′に保持し、これを更新していく。 【0034】次に注入電流制御を始めるときは、更新さ
れた記憶部20′内の値を初期注入電流値として制御す
る。つまり、記憶部20′にはその時点でLD12の発
振波長λoにする最適なLD12の注入電流値が記憶さ
れることになる。 【0035】この様な本実施例によっても前記第1実施
例と同様の作用効果を奏することができる。 【0036】図3には本発明の第3実施例に係る波長安
定化装置の構成図が示されている。なお前述した第1,
第2実施例と同一部分には同一符号を付している。ここ
でもLD12は図6のような特性を持つものとする。本
実施例の波長安定化装置では、LD温度制御部23が記
憶部25に記憶されている初期設定温度によりLD12
の温度制御を開始し、以後LDの温度が設定温度になる
ように動作する。注入電流制御部21が記憶部22に記
憶されている注入電流値によりLD12への注入電流の
供給を開始する。 【0037】LD注入電流制御部21は記憶部22の注
入電流値を初期値として設定した後、前述した第2実施
例と同様にPD16の出力を監視してPD16の出力が
常にピーク値となるように注入電流の値を制御する。逐
次その注入電流値で記憶部22の記憶内容を更新する。 【0038】一方、LD注入電流制御部21がLD12
に供給する注入電流値はLD温度制御部23に与えられ
ている。このLD温度制御部23は、注入電流値がある
一定幅を超えて変動した場合に設定温度を変更する。す
なわち、注入電流の変動分に対応する(同じ波長変動を
もたらす)LD12の温度変化又は温度を変える方向を
演算し、設定温度を変更する。 【0039】LD温度制御部23は注入電流の変化によ
り設定温度を変更すると共に、記憶部25の記憶内容を
新しい設定温度に更新する。以後は、変更後の設定温度
にて温度制御を実施する。 【0040】本波長安定化装置を再び最初から動作させ
た時は、前回の動作で最終的に記憶部22,25に記憶
された記憶内容を初期設定条件として波長安定化制御を
開始する。 【0041】この様に本実施例によれば、第1,第2実
施例よりも広い経時変化に対応して、LDの発振波長を
常に所望の波長に安定化することが可能である。また、
現在のLD12の経時変化に応じた初期設定値(LDの
注入電流値,LDの設定温度)にて動作を開始できるの
で安定化時間が短くなると共に、レーザ光のパワー変動
を小さくすることもできる。 【0042】第3実施例において、LD温度制御部23
は設定温度に対する一定温度制御を行っているが、本実
施例の効果はこのような構成に限定されるものではな
い。すなわち、LD注入電流制御部21とLD温度制御
部23が共にPD16の出力が所定値となるように働く
場合にも同様の効果が得られる。 【0043】なお、上述した第1実施例,第2実施例、
又は第1実施例と第2実施例とを組み合わせたものにお
いて、記憶部の記憶内容を逐次更新するのではなく、注
入電流,設定温度の初期値を常に記憶させておき、LD
注入電流制御部,LD温度制御部ではPDの出力が所定
値となるようにLDの注入電流値,LDの温度を制御す
るようにする。また一方で、比較機能を備えた警報手段
を設けておき、記憶部に記憶されているLDの注入電
流,LDの設定温度の初期値と、現在の注入電流値,L
Dの温度とを比較し、その差が閾値を超えたならばLD
の経時変化を知らせる警報を出力するようにする。 【0044】この様な波長安定化装置によれば、LDの
交換時期を知ることができ、極めて有効である。また、
第1実施例,第2実施例,第3実施例において、記憶部
の記憶内容を逐次更新すると共に、上述のように注入電
流と設定温度の初期値を常に記憶し、比較機能を備えた
警報手段により注入電流と設定温度の初期値と現在の値
を比較して、その差がある閾値を越えたならばLDの経
時変化を知らせる警報を出力するようにする。 【0045】この構成においては、上述と同様にLDの
交換時期がわかると共にLDの経時変化の影響を除去し
て長期間に渡り波長を安定化できる。 【0046】さらに、以上の説明において、主な効果と
してLDの経時変化に対応できることを述べたが、それ
だけでなくLDの温度センサ(実施例の中ではサーミス
タ)や温度センサ周辺検出系の経時変化などにも同様に
対応することができる。 【0047】また以上の説明では波長弁別素子としてエ
タロンを例に説明したが、原子,分子の吸収スペクトル
や回折格子等を用いても同様な効果が得られる。 【0048】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施
可能である。 【0049】 【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、L
Dの経時変化に対応して発振波長のずれを補償すること
ができ、LD等が経時変化しても常に所望の波長に安定
化でき信頼性の向上した波長安定化装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例に係る波長安定化装置の構
成図である。 【図2】本発明の第2実施例に係る波長安定化装置の構
成図である。 【図3】本発明の第3実施例に係る波長安定化装置の構
成図である。 【図4】従来の波長安定化装置の構成図である。 【図5】波長安定化装置に備えるエタロンの波長弁別特
性を示す図である。 【図6】異なる温度におけるレーザダイオードの注入電
流−発振波長の関係図である。 【図7】レーザダイオードの経時変化を示す図である。 【符号の説明】 11…光源部、12…レーザダイオード、13,21…
LD注入電流制御部、14…エタロン、16…フォトダ
イオード、17…LD温度制御部、20,22,25…
記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−318788(JP,A) 特開 平1−187574(JP,A) 特開 昭63−143888(JP,A) 特開 昭61−264774(JP,A) 特開 平2−71572(JP,A) 特開 昭62−25482(JP,A) 特開 昭58−21386(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】半導体レーザと、前記半導体レーザから出
    力されたレーザ光を波長弁別する波長弁別素子と、前記
    波長弁別素子の出力光の強度を検出する光検出器と、前
    記半導体レーザの温度を動作時における経時変化に応じ
    て更新して保存する第1の記憶部と、最初から前記波長
    安定化装置を動作させた時の温度制御時には前記第1の
    記憶部に最終的に保存されていた半導体レーザの温度を
    用いて温度制御を開始する温度制御部と、前記半導体レ
    ーザの注入電流値を動作時における経時変化に応じて更
    新して保存する第2の記憶部と、最初から前記波長安定
    化装置を動作させた時の注入電流制御時には前記第2の
    記憶部に最終的に保存されていた半導体レーザの注入電
    流値を用いて制御を開始する注入電流制御部とを具備
    し、前記温度制御部は、前記注入電流制御部から前記半
    導体レーザに供給される注入電流値が、一定値を超えて
    変動した場合、前記注入電流の変動分に対応する温度変
    化を演算し、この演算結果を用いて、前記半導体レーザ
    の設定温度を変更することを特徴とする波長安定化装
    置。
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