JP3490708B1 - アルカリ電池用亜鉛合金粉末 - Google Patents
アルカリ電池用亜鉛合金粉末Info
- Publication number
- JP3490708B1 JP3490708B1 JP2002343589A JP2002343589A JP3490708B1 JP 3490708 B1 JP3490708 B1 JP 3490708B1 JP 2002343589 A JP2002343589 A JP 2002343589A JP 2002343589 A JP2002343589 A JP 2002343589A JP 3490708 B1 JP3490708 B1 JP 3490708B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc alloy
- component
- less
- average concentration
- ppb
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y02E60/12—
Landscapes
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Primary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 異常なガス発生を低コストで容易に抑制する
ことができる無水銀のアルカリ電池用亜鉛合金粉末を提
供する。 【解決手段】 亜鉛合金中の鉄成分の平均含有量が5p
pm以下であり、亜鉛合金粒子11の表面近傍部12中
の鉄成分14,16の平均濃度が10ppm以下である
と共に、亜鉛合金粒子の表面近傍部12に存在する不純
物15中の鉄成分16の合計含有量が当該粒子11全体
に対する割合で0.5ppm以下のアルカリ電池用亜鉛
合金粉末とした。
ことができる無水銀のアルカリ電池用亜鉛合金粉末を提
供する。 【解決手段】 亜鉛合金中の鉄成分の平均含有量が5p
pm以下であり、亜鉛合金粒子11の表面近傍部12中
の鉄成分14,16の平均濃度が10ppm以下である
と共に、亜鉛合金粒子の表面近傍部12に存在する不純
物15中の鉄成分16の合計含有量が当該粒子11全体
に対する割合で0.5ppm以下のアルカリ電池用亜鉛
合金粉末とした。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルカリ電池用亜鉛
合金粉末に関し、詳しくは水素ガスの発生を抑制し、電
池の耐漏液性を向上させた無水銀化アルカリ電池用亜鉛
合金粉末に関する。
合金粉末に関し、詳しくは水素ガスの発生を抑制し、電
池の耐漏液性を向上させた無水銀化アルカリ電池用亜鉛
合金粉末に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ電池の負極活物質に用いられる
亜鉛粉末から水銀を完全に追放して、無水銀アルカリ電
池が商業化されたのは1992年の日本が最初であっ
た。永年の懸案であったこの技術の完成に大きく貢献
し、その後の無水銀電池の世界的な普及に寄与した革新
的技術が特許文献1〜3等で提案されている。これらの
技術の核心は、環境にごく一般的に存在する不純物であ
る鉄を1ppm以下の低いレベルにまで制御して低下さ
せると同時に、特定の元素を添加して合金とした亜鉛合
金粉末をアルカリ電池の負極活物質に用いることにあ
る。
亜鉛粉末から水銀を完全に追放して、無水銀アルカリ電
池が商業化されたのは1992年の日本が最初であっ
た。永年の懸案であったこの技術の完成に大きく貢献
し、その後の無水銀電池の世界的な普及に寄与した革新
的技術が特許文献1〜3等で提案されている。これらの
技術の核心は、環境にごく一般的に存在する不純物であ
る鉄を1ppm以下の低いレベルにまで制御して低下さ
せると同時に、特定の元素を添加して合金とした亜鉛合
金粉末をアルカリ電池の負極活物質に用いることにあ
る。
【0003】
【特許文献1】特公平7−054704号公報
【特許文献2】米国特許第5108494号明細書
【特許文献3】欧州特許第0500313号明細書
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記技術を基本にその
後のアルカリ電池は今日まで世界的に幅広く生産されて
いるが、商業的には以下のような問題があった。
後のアルカリ電池は今日まで世界的に幅広く生産されて
いるが、商業的には以下のような問題があった。
【0005】(1)上述した特許文献1〜3等のように
亜鉛合金粉末中の鉄を1ppm以下に維持するには、鉄
の濃度を1ppm以下に抑制した非常に純度の高い亜鉛
金属を原料として使用する必要がある。このような非常
に純度の高い亜鉛金属を用いることは、工業的に不可能
ではないが、製造設備や製造工程の高度な管理等が要求
され、その入手が相当程度限定されてしまう。
亜鉛合金粉末中の鉄を1ppm以下に維持するには、鉄
の濃度を1ppm以下に抑制した非常に純度の高い亜鉛
金属を原料として使用する必要がある。このような非常
に純度の高い亜鉛金属を用いることは、工業的に不可能
ではないが、製造設備や製造工程の高度な管理等が要求
され、その入手が相当程度限定されてしまう。
【0006】(2)他方、鉄の濃度が2ppm以上の亜
鉛金属や亜鉛合金粉末を使用すると、製造されたアルカ
リ電池において、ある確率で異常なガス発生や漏液が発
生してしまう。
鉛金属や亜鉛合金粉末を使用すると、製造されたアルカ
リ電池において、ある確率で異常なガス発生や漏液が発
生してしまう。
【0007】(3)なお、上述した特許文献1〜3等の
ような非常に純度の高い亜鉛金属や亜鉛合金粉末を使用
したアルカリ電池においても、極めて稀に多量のガス発
生を引き起こしてしまう場合があった。
ような非常に純度の高い亜鉛金属や亜鉛合金粉末を使用
したアルカリ電池においても、極めて稀に多量のガス発
生を引き起こしてしまう場合があった。
【0008】本発明は、かかる従来技術の課題を解決す
べくなされたもので、異常なガス発生を低コストで容易
に抑制することができる無水銀のアルカリ電池用亜鉛合
金粉末を提供することを目的とし、無水銀アルカリ電池
の耐漏液性を向上させることを最終的な目的とする。
べくなされたもので、異常なガス発生を低コストで容易
に抑制することができる無水銀のアルカリ電池用亜鉛合
金粉末を提供することを目的とし、無水銀アルカリ電池
の耐漏液性を向上させることを最終的な目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究の結果、亜鉛合金中の鉄成分の濃
度が5ppmと高くても、亜鉛合金粒子の表面近傍部中
の鉄成分の平均濃度及び亜鉛合金粒子の表面近傍部に存
在する不純物中の鉄製分の合計含有量を所定の濃度以下
に抑制することによって上記目的を達成できることを知
見し、本発明に到達した。
を解決すべく鋭意研究の結果、亜鉛合金中の鉄成分の濃
度が5ppmと高くても、亜鉛合金粒子の表面近傍部中
の鉄成分の平均濃度及び亜鉛合金粒子の表面近傍部に存
在する不純物中の鉄製分の合計含有量を所定の濃度以下
に抑制することによって上記目的を達成できることを知
見し、本発明に到達した。
【0010】
【0011】かかる知見に基づく第1の発明は、亜鉛合
金中の鉄成分の平均濃度が1ppmを超え5ppm以下
であり、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃
度が10ppm以下であると共に、亜鉛合金粒子の表面
近傍部に存在する外部由来の鉄成分の含有量が当該粒子
全体に対する割合で0.5ppm以下であることを特徴
とするアルカリ電池用亜鉛合金粉末にある。
金中の鉄成分の平均濃度が1ppmを超え5ppm以下
であり、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃
度が10ppm以下であると共に、亜鉛合金粒子の表面
近傍部に存在する外部由来の鉄成分の含有量が当該粒子
全体に対する割合で0.5ppm以下であることを特徴
とするアルカリ電池用亜鉛合金粉末にある。
【0012】
【0013】第2の発明は、第1の発明において、アル
ミニウム、ビスマス、カルシウム、インジウム、鉛、マ
グネシウム、スズのうち1つ以上の元素をそれぞれ10
〜10000ppmの範囲で含有することを特徴とする
アルカリ電池用亜鉛合金粉末にある。
ミニウム、ビスマス、カルシウム、インジウム、鉛、マ
グネシウム、スズのうち1つ以上の元素をそれぞれ10
〜10000ppmの範囲で含有することを特徴とする
アルカリ電池用亜鉛合金粉末にある。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】第3の発明は、鉄成分の平均濃度が1pp
mを超え5ppm以下の亜鉛金属に、アルミニウム、ビ
スマス、カルシウム、インジウム、鉛、マグネシウム、
スズのうち1つ以上の元素をそれぞれ10〜10000
ppmの範囲となるように添加して溶解した熔湯をアト
マイズすることにより、第1又は第2の発明の亜鉛合金
粉末を製造することを特徴とするアルカリ電池用亜鉛合
金粉末の製造方法にある。
mを超え5ppm以下の亜鉛金属に、アルミニウム、ビ
スマス、カルシウム、インジウム、鉛、マグネシウム、
スズのうち1つ以上の元素をそれぞれ10〜10000
ppmの範囲となるように添加して溶解した熔湯をアト
マイズすることにより、第1又は第2の発明の亜鉛合金
粉末を製造することを特徴とするアルカリ電池用亜鉛合
金粉末の製造方法にある。
【0035】第4の発明は、第3の発明において、アト
マイズして得られた亜鉛合金粉末を磁力選別することを
特徴とするアルカリ電池用亜鉛合金粉末の製造方法にあ
る。
マイズして得られた亜鉛合金粉末を磁力選別することを
特徴とするアルカリ電池用亜鉛合金粉末の製造方法にあ
る。
【0036】第5の発明は、第1又は第2の発明のアル
カリ電池用亜鉛合金粉末が負極活物質として用いられて
いることを特徴するアルカリ電池にある。
カリ電池用亜鉛合金粉末が負極活物質として用いられて
いることを特徴するアルカリ電池にある。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明によるアルカリ電池用亜鉛
合金粉末の実施の形態を以下に説明するが、本発明はこ
れらの実施の形態に限定されるものではない。
合金粉末の実施の形態を以下に説明するが、本発明はこ
れらの実施の形態に限定されるものではない。
【0038】本発明にかかるアルカリ電池用亜鉛合金粉
末は、亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度が5ppm以下で
あり、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃度
が10ppm以下、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在す
る不純物中の鉄成分の合計含有量が当該粒子全体に対す
る割合で0.5ppm以下であることを特徴とするもの
である。
末は、亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度が5ppm以下で
あり、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃度
が10ppm以下、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在す
る不純物中の鉄成分の合計含有量が当該粒子全体に対す
る割合で0.5ppm以下であることを特徴とするもの
である。
【0039】ここで、亜鉛合金粒子中の鉄成分の平均濃
度が5ppmを超えると、亜鉛合金粒子の表面近傍部中
の鉄成分の平均濃度がその絶対値として高くなり、アル
カリ電池のガス発生が許容量以上に大きくなり、好まし
くない。さらに、亜鉛合金粒子中の鉄成分の平均濃度が
1ppmを超え5ppm以下であると特に好ましい。な
ぜなら、亜鉛合金粒子中の鉄の平均濃度を1ppm以下
にすると、非常に純度の高い亜鉛金属を使用しなければ
ならず、製造設備や製造工程の高度な管理等が要求され
るからである。
度が5ppmを超えると、亜鉛合金粒子の表面近傍部中
の鉄成分の平均濃度がその絶対値として高くなり、アル
カリ電池のガス発生が許容量以上に大きくなり、好まし
くない。さらに、亜鉛合金粒子中の鉄成分の平均濃度が
1ppmを超え5ppm以下であると特に好ましい。な
ぜなら、亜鉛合金粒子中の鉄の平均濃度を1ppm以下
にすると、非常に純度の高い亜鉛金属を使用しなければ
ならず、製造設備や製造工程の高度な管理等が要求され
るからである。
【0040】また、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在す
る不純物中の鉄成分の合計含有量が当該粒子全体に対す
る割合で0.5ppmを超えると、ガス発生中心の数が
増して、電池の耐漏液性の限界を超えることになり、好
ましくない。なお、この値は小さいほどよく、ガス発生
の減少につながる。
る不純物中の鉄成分の合計含有量が当該粒子全体に対す
る割合で0.5ppmを超えると、ガス発生中心の数が
増して、電池の耐漏液性の限界を超えることになり、好
ましくない。なお、この値は小さいほどよく、ガス発生
の減少につながる。
【0041】また、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成
分の平均濃度が10ppmを越えると、亜鉛合金粒子の
表面近傍部に存在する不純物中の鉄成分の合計含有量が
当該粒子全体に対する割合で0.5ppm以下であって
も、ガス発生中心の数が増して、電池の耐漏液性の限界
を超えることになり、好ましくない。
分の平均濃度が10ppmを越えると、亜鉛合金粒子の
表面近傍部に存在する不純物中の鉄成分の合計含有量が
当該粒子全体に対する割合で0.5ppm以下であって
も、ガス発生中心の数が増して、電池の耐漏液性の限界
を超えることになり、好ましくない。
【0042】ここで、上記「表面近傍部」とは、図1に
示すように、亜鉛合金粒子11の表面13を含むその近
傍の体積約1.5%の領域、すなわち、表面層体積比約
1.5%の領域であり、図1中、符合12の領域を表し
ている。
示すように、亜鉛合金粒子11の表面13を含むその近
傍の体積約1.5%の領域、すなわち、表面層体積比約
1.5%の領域であり、図1中、符合12の領域を表し
ている。
【0043】また、亜鉛合金粒子11の表面近傍部12
中の鉄成分14とは、原料の亜鉛金属や添加する合金成
分金属等に当初から存在している鉄成分(例えば固溶体
分等)等のように、亜鉛合金の製造前から存在する内部
由来の鉄成分のうち、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在
するもののことである。また、亜鉛合金粒子11の表面
近傍部12に存在する不純物15中の鉄成分16とは、
亜鉛合金の製造中に、系外から亜鉛合金粒子に取り込ま
れて当該粒子の表面近傍部内に存在したり当該粒子の表
面から突出したりする不純物(例えば錆等の酸化鉄等)
の鉄成分や、亜鉛合金の製造後、系外から亜鉛合金粒子
の表面に付着したりする不純物の鉄成分等のように、亜
鉛合金粉末の製造中や製造後に亜鉛合金粒子の表面近傍
部に存在するようになった外部由来の鉄成分のことであ
る。
中の鉄成分14とは、原料の亜鉛金属や添加する合金成
分金属等に当初から存在している鉄成分(例えば固溶体
分等)等のように、亜鉛合金の製造前から存在する内部
由来の鉄成分のうち、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在
するもののことである。また、亜鉛合金粒子11の表面
近傍部12に存在する不純物15中の鉄成分16とは、
亜鉛合金の製造中に、系外から亜鉛合金粒子に取り込ま
れて当該粒子の表面近傍部内に存在したり当該粒子の表
面から突出したりする不純物(例えば錆等の酸化鉄等)
の鉄成分や、亜鉛合金の製造後、系外から亜鉛合金粒子
の表面に付着したりする不純物の鉄成分等のように、亜
鉛合金粉末の製造中や製造後に亜鉛合金粒子の表面近傍
部に存在するようになった外部由来の鉄成分のことであ
る。
【0044】このような亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度
が5ppm以下であれば、図1に示すように、亜鉛合金
粒子11の表面近傍部12中の鉄成分14,16の平均
濃度を10ppm以下にすると共に、亜鉛合金粒子11
の表面近傍部12に存在する不純物15中の鉄成分16
の合計含有量を当該粒子11に対する割合で0.5pp
m以下にすることにより、非常に純度の高い亜鉛金属を
原料に使用しなくても、異常なガス発生を抑制すること
ができるので、ガス発生の抑制を低コストで容易に実現
できる無水銀のアルカリ電池用亜鉛合金粉末を提供する
ことができ、最終的には無水銀アルカリ電池の耐漏液性
を向上させることができる。
が5ppm以下であれば、図1に示すように、亜鉛合金
粒子11の表面近傍部12中の鉄成分14,16の平均
濃度を10ppm以下にすると共に、亜鉛合金粒子11
の表面近傍部12に存在する不純物15中の鉄成分16
の合計含有量を当該粒子11に対する割合で0.5pp
m以下にすることにより、非常に純度の高い亜鉛金属を
原料に使用しなくても、異常なガス発生を抑制すること
ができるので、ガス発生の抑制を低コストで容易に実現
できる無水銀のアルカリ電池用亜鉛合金粉末を提供する
ことができ、最終的には無水銀アルカリ電池の耐漏液性
を向上させることができる。
【0045】なお、亜鉛合金粒子の表面に付着する鉄成
分含有不純物は、亜鉛合金粉末の製造工程以降からアル
カリ電池の製造工程までのいずれの過程においても混入
する可能性があるものである。このため、亜鉛合金粉末
の製造工程では、磁選機を使用して、亜鉛合金粉末の表
面に付着する鉄成分含有不純物の低減化を図るようにし
ている。また、亜鉛合金粉末の製造工程の環境のみを極
めてクリーンに保持しても、鉄成分含有不純物をアルカ
リ電池の負極活物質から完全に排除することは困難であ
ることから、アルカリ電池の製造工程そのものの環境
を、必要な前工程を含めて、鉄成分含有不純物が混入し
ないように厳密に管理することも必要である。
分含有不純物は、亜鉛合金粉末の製造工程以降からアル
カリ電池の製造工程までのいずれの過程においても混入
する可能性があるものである。このため、亜鉛合金粉末
の製造工程では、磁選機を使用して、亜鉛合金粉末の表
面に付着する鉄成分含有不純物の低減化を図るようにし
ている。また、亜鉛合金粉末の製造工程の環境のみを極
めてクリーンに保持しても、鉄成分含有不純物をアルカ
リ電池の負極活物質から完全に排除することは困難であ
ることから、アルカリ電池の製造工程そのものの環境
を、必要な前工程を含めて、鉄成分含有不純物が混入し
ないように厳密に管理することも必要である。
【0046】ところで、上述したようなガス発生の主原
因となるのは、従来の技術で説明したように、前記特許
文献1〜3等で述べられている通り、亜鉛粉末中に極く
僅かに存在する鉄であることが知られている。また、前
記特許文献1等では、亜鉛粒子の全体に対して1ppm
以上相当の鉄系の異物を亜鉛粉末に外部から添加するこ
とにより、亜鉛粒子の表面に存在する上記異物から水素
ガスが発生することが述べられている。しかしながら、
上記特許文献1〜3等においては、亜鉛合金粒子の表面
近傍部中の鉄成分の濃度や亜鉛合金粒子の表面近傍部に
存在する不純物中の鉄成分の合計含有量とガス発生との
相関関係等について何ら言及されていない。
因となるのは、従来の技術で説明したように、前記特許
文献1〜3等で述べられている通り、亜鉛粉末中に極く
僅かに存在する鉄であることが知られている。また、前
記特許文献1等では、亜鉛粒子の全体に対して1ppm
以上相当の鉄系の異物を亜鉛粉末に外部から添加するこ
とにより、亜鉛粒子の表面に存在する上記異物から水素
ガスが発生することが述べられている。しかしながら、
上記特許文献1〜3等においては、亜鉛合金粒子の表面
近傍部中の鉄成分の濃度や亜鉛合金粒子の表面近傍部に
存在する不純物中の鉄成分の合計含有量とガス発生との
相関関係等について何ら言及されていない。
【0047】これに対し、本発明者らは、ガス発生に真
に影響するのは亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する鉄
成分であり、亜鉛合金粒子の表面近傍部の鉄成分の濃度
を極めて低いレベルに抑制すれば、亜鉛合金粒子の全体
の鉄成分の濃度を1ppm以下にしなくてもよく、これ
に伴って、原料に用いる亜鉛金属の全体の鉄成分の濃度
も1ppm以下にしなくてもよいのではないかと考え、
後述のような試験を行うことにより、亜鉛合金粒子の全
体の鉄成分の濃度が1ppmを超えても、上述した条件
であれば問題を生じないことを確認して、上述したよう
な特徴を有する本発明を完成したのである。
に影響するのは亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する鉄
成分であり、亜鉛合金粒子の表面近傍部の鉄成分の濃度
を極めて低いレベルに抑制すれば、亜鉛合金粒子の全体
の鉄成分の濃度を1ppm以下にしなくてもよく、これ
に伴って、原料に用いる亜鉛金属の全体の鉄成分の濃度
も1ppm以下にしなくてもよいのではないかと考え、
後述のような試験を行うことにより、亜鉛合金粒子の全
体の鉄成分の濃度が1ppmを超えても、上述した条件
であれば問題を生じないことを確認して、上述したよう
な特徴を有する本発明を完成したのである。
【0048】なお、亜鉛合金粉末は、アルミニウム(A
l)、ビスマス(Bi)、カルシウム(Ca)、インジ
ウム(In)、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、錫
(Sn)のうち1つ以上の元素をそれぞれ10〜100
00ppmの範囲で含有し、残部亜鉛(Zn)からなる
亜鉛合金粉末とするとよい。これは、いずれかの上記元
素が10ppm未満では、その添加の効果、すなわち水
素ガスの発生を抑制しても、実用的な放電性能を維持す
る効果が発揮できず好ましくないからである。また、1
0000ppmを超える場合には、それ以上添加効果が
発現されなく、亜鉛合金粉末のコスト増加となり、好ま
しくないからである。これらの上記元素は、亜鉛合金粉
末の製造工程で合金粉末として製造された成分や、アル
カリ電池の製造工程で添加されて亜鉛合金粉末と一体と
なった成分、すなわち、添加することにより亜鉛と置換
して析出した成分やメッキされた成分をも含むものであ
る。
l)、ビスマス(Bi)、カルシウム(Ca)、インジ
ウム(In)、鉛(Pb)、マグネシウム(Mg)、錫
(Sn)のうち1つ以上の元素をそれぞれ10〜100
00ppmの範囲で含有し、残部亜鉛(Zn)からなる
亜鉛合金粉末とするとよい。これは、いずれかの上記元
素が10ppm未満では、その添加の効果、すなわち水
素ガスの発生を抑制しても、実用的な放電性能を維持す
る効果が発揮できず好ましくないからである。また、1
0000ppmを超える場合には、それ以上添加効果が
発現されなく、亜鉛合金粉末のコスト増加となり、好ま
しくないからである。これらの上記元素は、亜鉛合金粉
末の製造工程で合金粉末として製造された成分や、アル
カリ電池の製造工程で添加されて亜鉛合金粉末と一体と
なった成分、すなわち、添加することにより亜鉛と置換
して析出した成分やメッキされた成分をも含むものであ
る。
【0049】また、本発明にかかるアルカリ電池用亜鉛
合金粉末は、亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度が5ppm
以下であり、Ge成分の平均濃度が20ppb以下、S
b成分の平均濃度が50ppb以下、As成分の平均濃
度が5ppb以下であることを一つの特徴とするもので
ある。
合金粉末は、亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度が5ppm
以下であり、Ge成分の平均濃度が20ppb以下、S
b成分の平均濃度が50ppb以下、As成分の平均濃
度が5ppb以下であることを一つの特徴とするもので
ある。
【0050】ここで、Ge成分の平均濃度が20ppb
を超え、Sb成分の平均濃度が50ppbを超え、As
成分の平均濃度が5ppbを超える条件が同時に満たさ
れると、アルカリ電池のガス発生が抑制できず、好まし
くない。
を超え、Sb成分の平均濃度が50ppbを超え、As
成分の平均濃度が5ppbを超える条件が同時に満たさ
れると、アルカリ電池のガス発生が抑制できず、好まし
くない。
【0051】なお、Ge成分の平均濃度が15ppb以
下、Sb成分の平均濃度が30ppb以下、As成分の
平均濃度が2ppb以下であると好ましく、Ge成分の
平均濃度が10ppb以下、Sb成分の平均濃度が20
ppb以下、As成分の平均濃度が1ppb以下である
とさらに好ましい。
下、Sb成分の平均濃度が30ppb以下、As成分の
平均濃度が2ppb以下であると好ましく、Ge成分の
平均濃度が10ppb以下、Sb成分の平均濃度が20
ppb以下、As成分の平均濃度が1ppb以下である
とさらに好ましい。
【0052】また、Ge成分の平均濃度が1ppb以下
の場合、As成分の平均濃度が5ppb以下であれば、
Sb成分の平均濃度が50ppbを超えても当該濃度を
80ppb以下に抑制することにより、アルカリ電池の
ガス発生を抑制することができ、As成分の平均濃度が
1ppb以下の場合、Ge成分の平均濃度が20ppb
以下であれば、Sb成分の平均濃度が50ppbを超え
ても当該濃度を70ppb以下に抑制することにより、
アルカリ電池のガス発生を抑制することができ、As成
分の平均濃度が1ppb以下の場合、Sb成分の平均濃
度が50ppb以下であれば、Ge成分の平均濃度が2
0ppbを超えても当該濃度を27ppb以下に抑制す
ることにより、アルカリ電池のガス発生を抑制すること
ができ、Sb成分の平均濃度が10ppb以下の場合、
As成分の平均濃度が5ppb以下であれば、Ge成分
の平均濃度が20ppbを超えても当該濃度を25pp
b以下に抑制することにより、アルカリ電池のガス発生
を抑制することができる。
の場合、As成分の平均濃度が5ppb以下であれば、
Sb成分の平均濃度が50ppbを超えても当該濃度を
80ppb以下に抑制することにより、アルカリ電池の
ガス発生を抑制することができ、As成分の平均濃度が
1ppb以下の場合、Ge成分の平均濃度が20ppb
以下であれば、Sb成分の平均濃度が50ppbを超え
ても当該濃度を70ppb以下に抑制することにより、
アルカリ電池のガス発生を抑制することができ、As成
分の平均濃度が1ppb以下の場合、Sb成分の平均濃
度が50ppb以下であれば、Ge成分の平均濃度が2
0ppbを超えても当該濃度を27ppb以下に抑制す
ることにより、アルカリ電池のガス発生を抑制すること
ができ、Sb成分の平均濃度が10ppb以下の場合、
As成分の平均濃度が5ppb以下であれば、Ge成分
の平均濃度が20ppbを超えても当該濃度を25pp
b以下に抑制することにより、アルカリ電池のガス発生
を抑制することができる。
【0053】さらに、Ge成分の平均濃度が1ppb以
下であると共に、As成分の平均濃度が1ppb以下で
ある場合には、Sb成分の平均濃度が50ppbを超え
ても110ppb以下であれば、アルカリ電池のガス発
生を抑制することができ、As成分の平均濃度が1pp
b以下であると共に、Sb成分の平均濃度が10ppb
以下である場合には、Ge成分の平均濃度が20ppb
を超えても29ppb以下であれば、アルカリ電池のガ
ス発生を抑制することができる。
下であると共に、As成分の平均濃度が1ppb以下で
ある場合には、Sb成分の平均濃度が50ppbを超え
ても110ppb以下であれば、アルカリ電池のガス発
生を抑制することができ、As成分の平均濃度が1pp
b以下であると共に、Sb成分の平均濃度が10ppb
以下である場合には、Ge成分の平均濃度が20ppb
を超えても29ppb以下であれば、アルカリ電池のガ
ス発生を抑制することができる。
【0054】なお、Ge成分の平均濃度が4ppb以
下、As成分の平均濃度が1ppb以下、Sb成分の平
均濃度が100ppb以下となる条件が同時に満たされ
たときや、Ge成分の平均濃度が10ppb以下、As
成分の平均濃度が2ppb以下、Sb成分の平均濃度が
90ppb以下となる条件が同時に満たされたときや、
Ge成分の平均濃度が5ppb以下、As成分の平均濃
度が4ppb以下、Sb成分の平均濃度が90ppb以
下となる条件が同時に満たされたときにおいても、アル
カリ電池のガス発生を抑制することができる。
下、As成分の平均濃度が1ppb以下、Sb成分の平
均濃度が100ppb以下となる条件が同時に満たされ
たときや、Ge成分の平均濃度が10ppb以下、As
成分の平均濃度が2ppb以下、Sb成分の平均濃度が
90ppb以下となる条件が同時に満たされたときや、
Ge成分の平均濃度が5ppb以下、As成分の平均濃
度が4ppb以下、Sb成分の平均濃度が90ppb以
下となる条件が同時に満たされたときにおいても、アル
カリ電池のガス発生を抑制することができる。
【0055】ここで、亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度が
5ppm以下であり、Ge成分の平均濃度が20ppb
以下、Sb成分の平均濃度が50ppb以下、As成分
の平均濃度が5ppb以下であると同時に、亜鉛合金粒
子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃度が10ppm以下
であると共に、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する不
純物中の鉄成分の合計含有量が当該粒子全体に対する割
合で0.5ppm以下であると、アルカリ電池のガス発
生を許容量以下にさらに抑制することができる。
5ppm以下であり、Ge成分の平均濃度が20ppb
以下、Sb成分の平均濃度が50ppb以下、As成分
の平均濃度が5ppb以下であると同時に、亜鉛合金粒
子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃度が10ppm以下
であると共に、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する不
純物中の鉄成分の合計含有量が当該粒子全体に対する割
合で0.5ppm以下であると、アルカリ電池のガス発
生を許容量以下にさらに抑制することができる。
【0056】なお、上述と同様に、Ge成分の平均濃度
が15ppb以下、Sb成分の平均濃度が30ppb以
下、As成分の平均濃度が2ppb以下であると好まし
く、Ge成分の平均濃度が10ppb以下、Sb成分の
平均濃度が20ppb以下、As成分の平均濃度が1p
pb以下であるとさらに好ましい。
が15ppb以下、Sb成分の平均濃度が30ppb以
下、As成分の平均濃度が2ppb以下であると好まし
く、Ge成分の平均濃度が10ppb以下、Sb成分の
平均濃度が20ppb以下、As成分の平均濃度が1p
pb以下であるとさらに好ましい。
【0057】また、上述と同様に、Ge成分の平均濃度
が1ppb以下の場合、As成分の平均濃度が5ppb
以下であれば、Sb成分の平均濃度が50ppbを超え
ても当該濃度を80ppb以下に抑制することにより、
アルカリ電池のガス発生を抑制することができ、As成
分の平均濃度が1ppb以下の場合、Ge成分の平均濃
度が20ppb以下であれば、Sb成分の平均濃度が5
0ppbを超えても当該濃度を70ppb以下に抑制す
ることにより、アルカリ電池のガス発生を抑制すること
ができ、As成分の平均濃度が1ppb以下の場合、S
b成分の平均濃度が50ppb以下であれば、Ge成分
の平均濃度が20ppbを超えても当該濃度を27pp
b以下に抑制することにより、アルカリ電池のガス発生
を抑制することができ、Sb成分の平均濃度が10pp
b以下の場合、As成分の平均濃度が5ppb以下であ
れば、Ge成分の平均濃度が20ppbを超えても当該
濃度を25ppb以下に抑制することにより、アルカリ
電池のガス発生を抑制することができる。
が1ppb以下の場合、As成分の平均濃度が5ppb
以下であれば、Sb成分の平均濃度が50ppbを超え
ても当該濃度を80ppb以下に抑制することにより、
アルカリ電池のガス発生を抑制することができ、As成
分の平均濃度が1ppb以下の場合、Ge成分の平均濃
度が20ppb以下であれば、Sb成分の平均濃度が5
0ppbを超えても当該濃度を70ppb以下に抑制す
ることにより、アルカリ電池のガス発生を抑制すること
ができ、As成分の平均濃度が1ppb以下の場合、S
b成分の平均濃度が50ppb以下であれば、Ge成分
の平均濃度が20ppbを超えても当該濃度を27pp
b以下に抑制することにより、アルカリ電池のガス発生
を抑制することができ、Sb成分の平均濃度が10pp
b以下の場合、As成分の平均濃度が5ppb以下であ
れば、Ge成分の平均濃度が20ppbを超えても当該
濃度を25ppb以下に抑制することにより、アルカリ
電池のガス発生を抑制することができる。
【0058】さらに、上述と同様に、Ge成分の平均濃
度が1ppb以下であると共に、As成分の平均濃度が
1ppb以下である場合には、Sb成分の平均濃度が5
0ppbを超えても110ppb以下であれば、アルカ
リ電池のガス発生を抑制することができ、As成分の平
均濃度が1ppb以下であると共に、Sb成分の平均濃
度が10ppb以下である場合には、Ge成分の平均濃
度が20ppbを超えても29ppb以下であれば、ア
ルカリ電池のガス発生を抑制することができる。
度が1ppb以下であると共に、As成分の平均濃度が
1ppb以下である場合には、Sb成分の平均濃度が5
0ppbを超えても110ppb以下であれば、アルカ
リ電池のガス発生を抑制することができ、As成分の平
均濃度が1ppb以下であると共に、Sb成分の平均濃
度が10ppb以下である場合には、Ge成分の平均濃
度が20ppbを超えても29ppb以下であれば、ア
ルカリ電池のガス発生を抑制することができる。
【0059】なお、上述と同様に、Ge成分の平均濃度
が4ppb以下、As成分の平均濃度が1ppb以下、
Sb成分の平均濃度が100ppb以下となる条件が同
時に満たされたときや、Ge成分の平均濃度が10pp
b以下、As成分の平均濃度が2ppb以下、Sb成分
の平均濃度が90ppb以下となる条件が同時に満たさ
れたときや、Ge成分の平均濃度が5ppb以下、As
成分の平均濃度が4ppb以下、Sb成分の平均濃度が
90ppb以下となる条件が同時に満たされたときにお
いても、アルカリ電池のガス発生を抑制することができ
る。
が4ppb以下、As成分の平均濃度が1ppb以下、
Sb成分の平均濃度が100ppb以下となる条件が同
時に満たされたときや、Ge成分の平均濃度が10pp
b以下、As成分の平均濃度が2ppb以下、Sb成分
の平均濃度が90ppb以下となる条件が同時に満たさ
れたときや、Ge成分の平均濃度が5ppb以下、As
成分の平均濃度が4ppb以下、Sb成分の平均濃度が
90ppb以下となる条件が同時に満たされたときにお
いても、アルカリ電池のガス発生を抑制することができ
る。
【0060】このような上述した範囲を重相関でまとめ
ると、以下のような式(1)で表すことができる。すな
わち、下記の式(1)で表される関係が、ガスの発生の
抑制に好ましい上述した範囲となるのである。
ると、以下のような式(1)で表すことができる。すな
わち、下記の式(1)で表される関係が、ガスの発生の
抑制に好ましい上述した範囲となるのである。
【0061】
V=−0.0950+0.1382×DGe+0.4052×DAs+0.0348×DSb (1)
ただし、Vはガス発生速度(μl/g・d)、DGeは亜
鉛合金中のGe成分の平均濃度(ppb)、DAsは亜鉛
合金中のAs成分の平均濃度(ppb)、DSbは亜鉛合
金中のSb成分の平均濃度(ppb)である。
鉛合金中のGe成分の平均濃度(ppb)、DAsは亜鉛
合金中のAs成分の平均濃度(ppb)、DSbは亜鉛合
金中のSb成分の平均濃度(ppb)である。
【0062】上記金属成分は、亜鉛合金粉末中に不可避
的に混入するものである。しかしながら、本発明者ら
は、亜鉛合金粉末中に不可避的に混入する上記金属であ
っても、上述した条件を満たすようにすれば、アルカリ
電池のガス発生を抑制できる知見を得て、本発明を完成
したのである。これにより、一般的な高純度の亜鉛金属
を原料として使用しても、アルカリ電池のガス発生を抑
制することができ、原料入手の制約が著しく減少され、
且つ、効率的に選択使用が可能となる。
的に混入するものである。しかしながら、本発明者ら
は、亜鉛合金粉末中に不可避的に混入する上記金属であ
っても、上述した条件を満たすようにすれば、アルカリ
電池のガス発生を抑制できる知見を得て、本発明を完成
したのである。これにより、一般的な高純度の亜鉛金属
を原料として使用しても、アルカリ電池のガス発生を抑
制することができ、原料入手の制約が著しく減少され、
且つ、効率的に選択使用が可能となる。
【0063】ここで、原料として使用可能な上記亜鉛金
属は、例えば、蒸留法、電解法、又は蒸留法及び電解法
の併用法等のような各種の製法から比較的容易に得られ
る一般的な高純度の亜鉛金属である。また、無水銀のア
ルカリ電池用亜鉛合金粉末の合金成分の範囲も従来の場
合よりも範囲を広げることができる。
属は、例えば、蒸留法、電解法、又は蒸留法及び電解法
の併用法等のような各種の製法から比較的容易に得られ
る一般的な高純度の亜鉛金属である。また、無水銀のア
ルカリ電池用亜鉛合金粉末の合金成分の範囲も従来の場
合よりも範囲を広げることができる。
【0064】このような本発明にかかる無水銀のアルカ
リ電池用亜鉛合金粉末を製造するには、鉄成分の平均濃
度が0.009mg/m3 の雰囲気の室内において、鉄
成分の平均濃度が5ppm以下の亜鉛金属に、上記各元
素をそれぞれ所定量添加して溶解した熔湯を直接高圧空
気法(例えば噴出圧5kg/m2 )等でアトマイズして
粉末化し、篩い分け(例えば20−250メッシュの粒
度)して粒度を揃えると共に、必要に応じて磁石により
磁力選別して付着鉄成分を除去することにより、得るこ
とができる。
リ電池用亜鉛合金粉末を製造するには、鉄成分の平均濃
度が0.009mg/m3 の雰囲気の室内において、鉄
成分の平均濃度が5ppm以下の亜鉛金属に、上記各元
素をそれぞれ所定量添加して溶解した熔湯を直接高圧空
気法(例えば噴出圧5kg/m2 )等でアトマイズして
粉末化し、篩い分け(例えば20−250メッシュの粒
度)して粒度を揃えると共に、必要に応じて磁石により
磁力選別して付着鉄成分を除去することにより、得るこ
とができる。
【0065】なお、原料として用いる亜鉛金属は、電解
法あるいは蒸留法のいずれの方法で得られたものであっ
てもよい。また、粉末化するアトマイズ法は、上述した
ような空気アトマイズ法に限らず、例えば、不活性ガス
アトマイズ法や回転円板(ディスクアトマイズ)法等の
ような他のアトマイズ法を適用することも可能である
が、これに限定されるものではない。
法あるいは蒸留法のいずれの方法で得られたものであっ
てもよい。また、粉末化するアトマイズ法は、上述した
ような空気アトマイズ法に限らず、例えば、不活性ガス
アトマイズ法や回転円板(ディスクアトマイズ)法等の
ような他のアトマイズ法を適用することも可能である
が、これに限定されるものではない。
【0066】そして、得られた亜鉛合金粉末の水素ガス
発生量を測定するには、常法に従い、酸化亜鉛を飽和さ
せた40℃の水酸化カリウム水溶液に亜鉛合金粉末を浸
漬することにより、発生した水素ガスの量を測定する。
また、亜鉛合金中の合金成分及び鉄成分の平均濃度は、
ICP分析法により分析して求めることができる。ま
た、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃度
は、希硝酸水溶液で亜鉛合金粒子の表面近傍部を溶解さ
せた後、当該水溶液中の亜鉛分及び鉄成分の量を分析す
ることにより求めることができる。また、亜鉛合金粒子
の表面近傍部に存在する不純物中の鉄成分の合計含有量
は、希硝酸水溶液で表面近傍部を溶解された上記亜鉛合
金粒子をさらに希硝酸水溶液ですべて溶解した後、当該
水溶液中の亜鉛分及び鉄成分の量を分析して上記表面近
傍部中の鉄成分の平均濃度との差を算出することにより
求めることができる。
発生量を測定するには、常法に従い、酸化亜鉛を飽和さ
せた40℃の水酸化カリウム水溶液に亜鉛合金粉末を浸
漬することにより、発生した水素ガスの量を測定する。
また、亜鉛合金中の合金成分及び鉄成分の平均濃度は、
ICP分析法により分析して求めることができる。ま
た、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃度
は、希硝酸水溶液で亜鉛合金粒子の表面近傍部を溶解さ
せた後、当該水溶液中の亜鉛分及び鉄成分の量を分析す
ることにより求めることができる。また、亜鉛合金粒子
の表面近傍部に存在する不純物中の鉄成分の合計含有量
は、希硝酸水溶液で表面近傍部を溶解された上記亜鉛合
金粒子をさらに希硝酸水溶液ですべて溶解した後、当該
水溶液中の亜鉛分及び鉄成分の量を分析して上記表面近
傍部中の鉄成分の平均濃度との差を算出することにより
求めることができる。
【0067】なお、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在す
る鉄成分含有不純物量は、製造工程での磁力選別の有
無、一般大気中への亜鉛合金粉末の放置、亜鉛合金粉末
への鉄粉の添加、亜鉛合金粉末を希薄塩化鉄水溶液に浸
漬して鉄を亜鉛と置換析出させる等により、容易に調整
することができる。
る鉄成分含有不純物量は、製造工程での磁力選別の有
無、一般大気中への亜鉛合金粉末の放置、亜鉛合金粉末
への鉄粉の添加、亜鉛合金粉末を希薄塩化鉄水溶液に浸
漬して鉄を亜鉛と置換析出させる等により、容易に調整
することができる。
【0068】次に、上記亜鉛合金粉末(3.0g)を負
極活物質として用いて電解液(1.5g)と混合してゲ
ル状化したものを負極材とすることにより、図2に示す
ようなアルカリマンガン電池を作製することができる。
ここで、上記電解液は、水酸化カリウム水溶液(濃度4
0%)に酸化亜鉛を飽和させたものに、ゲル化剤として
カルボキシメチルセルロースとポアリアクリル酸ソーダ
を添加(1.0%程度)したものである。
極活物質として用いて電解液(1.5g)と混合してゲ
ル状化したものを負極材とすることにより、図2に示す
ようなアルカリマンガン電池を作製することができる。
ここで、上記電解液は、水酸化カリウム水溶液(濃度4
0%)に酸化亜鉛を飽和させたものに、ゲル化剤として
カルボキシメチルセルロースとポアリアクリル酸ソーダ
を添加(1.0%程度)したものである。
【0069】なお、図2中、符号21は正極缶、22は
正極、23は負極(ゲル化した亜鉛合金粉末)、24は
セパレータ、25は封口体、26は負極底板、27は負
極集電体、28はキャップ、29は熱収縮性樹脂チュー
ブ、30は絶縁リング、31は外装缶である。
正極、23は負極(ゲル化した亜鉛合金粉末)、24は
セパレータ、25は封口体、26は負極底板、27は負
極集電体、28はキャップ、29は熱収縮性樹脂チュー
ブ、30は絶縁リング、31は外装缶である。
【0070】
【実施例】本発明によるアルカリ電池用亜鉛合金粉末の
効果を確認するため、前述した実施の形態に基づいて以
下のような実験を行った。
効果を確認するため、前述した実施の形態に基づいて以
下のような実験を行った。
【0071】[実施例A1]合金成分をアルミニウム
(Al)100ppm、ビスマス(Bi)500pp
m、カルシウム(Ca)200ppm、インジウム(I
n)500ppm、鉛(Pb)500ppmとし、亜鉛
合金中の鉄成分の平均濃度(濃度1)を5ppmとし、
亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する不純物中の鉄成分
の合計含有量の当該粒子に対する割合(濃度2)を0.
5ppmとし、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の
平均濃度(濃度3)を8ppmとした亜鉛合金粉末を製
造した。なお、不可避的不純物は、Ge成分の平均濃度
を20ppb以下、Sb成分の平均濃度を50ppb以
下、As成分の平均濃度を5ppb以下とした。
(Al)100ppm、ビスマス(Bi)500pp
m、カルシウム(Ca)200ppm、インジウム(I
n)500ppm、鉛(Pb)500ppmとし、亜鉛
合金中の鉄成分の平均濃度(濃度1)を5ppmとし、
亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する不純物中の鉄成分
の合計含有量の当該粒子に対する割合(濃度2)を0.
5ppmとし、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の
平均濃度(濃度3)を8ppmとした亜鉛合金粉末を製
造した。なお、不可避的不純物は、Ge成分の平均濃度
を20ppb以下、Sb成分の平均濃度を50ppb以
下、As成分の平均濃度を5ppb以下とした。
【0072】[実施例A2]前記濃度3を10ppmと
し、それ以外を実施例A1と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
し、それ以外を実施例A1と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
【0073】[実施例A3]前記濃度2を0.3ppm
とし、それ以外を実施例A2と同一とした亜鉛合金粉末
を製造した。
とし、それ以外を実施例A2と同一とした亜鉛合金粉末
を製造した。
【0074】[実施例A4]前記濃度1を3ppmと
し、それ以外を実施例A2と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
し、それ以外を実施例A2と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
【0075】[実施例A5]前記濃度1を2ppmと
し、それ以外を実施例A1と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
し、それ以外を実施例A1と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
【0076】[実施例A6]前記濃度1を1.5ppm
とし、それ以外を実施例A1と同一とした亜鉛合金粉末
を製造した。
とし、それ以外を実施例A1と同一とした亜鉛合金粉末
を製造した。
【0077】[実施例A7]合金成分としてマグネシウ
ム(Mg)100ppmを追加した以外は、実施例A1
と同一とした亜鉛合金粉末を製造した。
ム(Mg)100ppmを追加した以外は、実施例A1
と同一とした亜鉛合金粉末を製造した。
【0078】[実施例A8]合金成分としてスズ(S
n)100ppmを追加した以外は、実施例A1と同一
とした亜鉛合金粉末を製造した。
n)100ppmを追加した以外は、実施例A1と同一
とした亜鉛合金粉末を製造した。
【0079】[実施例A9]合金成分としてマグネシウ
ム(Mg)100ppm及びスズ(Sn)100ppm
を追加した以外は、実施例A1と同一とした亜鉛合金粉
末を製造した。
ム(Mg)100ppm及びスズ(Sn)100ppm
を追加した以外は、実施例A1と同一とした亜鉛合金粉
末を製造した。
【0080】[比較例A1]前記濃度3を15ppmと
し、それ以外を実施例A1と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
し、それ以外を実施例A1と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
【0081】[比較例A2]前記濃度2を0.7ppm
とし、それ以外を比較例A1と同一とした亜鉛合金粉末
を製造した。
とし、それ以外を比較例A1と同一とした亜鉛合金粉末
を製造した。
【0082】[比較例A3]前記濃度1を6ppmと
し、それ以外を比較例A1と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
し、それ以外を比較例A1と同一とした亜鉛合金粉末を
製造した。
【0083】[比較例A4]合金成分としてマグネシウ
ム(Mg)100ppmを追加した以外は、比較例A1
と同一とした亜鉛合金粉末を製造した。
ム(Mg)100ppmを追加した以外は、比較例A1
と同一とした亜鉛合金粉末を製造した。
【0084】[比較例A5]合金成分としてスズ(S
n)100ppmを追加した以外は、比較例A1と同一
とした亜鉛合金粉末を製造した。
n)100ppmを追加した以外は、比較例A1と同一
とした亜鉛合金粉末を製造した。
【0085】[比較例A6]合金成分としてマグネシウ
ム(Mg)100ppm及びスズ(Sn)100ppm
を追加した以外は、比較例A1と同一とした亜鉛合金粉
末を製造した。
ム(Mg)100ppm及びスズ(Sn)100ppm
を追加した以外は、比較例A1と同一とした亜鉛合金粉
末を製造した。
【0086】なお、亜鉛合金粉末の製造は、鉄分の平均
濃度が0.009mg/m3 の雰囲気の室内において、
鉄分の平均濃度が上記条件の亜鉛金属を溶解して上記各
元素をそれぞれ上記量添加した熔湯を直接高圧空気法
(噴出圧5kg/m2 )によりアトマイズして粉体化し
た後、篩い分け(粒度:20−250メッシュ)すると
共に、条件に応じて磁石により磁力選別して、表面に付
着する遊離鉄粉を除去することに行った。また、原料の
亜鉛金属は、電解法で得たものを用いた。
濃度が0.009mg/m3 の雰囲気の室内において、
鉄分の平均濃度が上記条件の亜鉛金属を溶解して上記各
元素をそれぞれ上記量添加した熔湯を直接高圧空気法
(噴出圧5kg/m2 )によりアトマイズして粉体化し
た後、篩い分け(粒度:20−250メッシュ)すると
共に、条件に応じて磁石により磁力選別して、表面に付
着する遊離鉄粉を除去することに行った。また、原料の
亜鉛金属は、電解法で得たものを用いた。
【0087】亜鉛合金粉末の水素ガス発生量は、常法に
従い、酸化亜鉛を飽和させた40℃の苛性カリ水溶液に
当該亜鉛合金粉末を浸漬することにより測定した。亜鉛
合金中の合金成分および鉄成分の平均濃度は、ICP分
析法により分析して求めた。亜鉛合金粒子の表面近傍部
中の鉄成分の平均濃度は、希硝酸水溶液で亜鉛合金粒子
の表面近傍部を溶解させた後、当該水溶液中の亜鉛分及
び鉄分の量を分析して求めた。亜鉛合金粒子の表面近傍
部に存在する不純物中の鉄成分の合計含有量は、希硝酸
水溶液で表面近傍部を溶解された上記亜鉛合金粒子をさ
らに希硝酸水溶液ですべて溶解した後、当該水溶液中の
亜鉛分及び鉄分の量を分析して上記表面近傍部中の鉄成
分の平均濃度との差を算出することにより求めた。ま
た、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する鉄成分の濃度
を増加する場合には、合金粉末に鉄粉を添加した。
従い、酸化亜鉛を飽和させた40℃の苛性カリ水溶液に
当該亜鉛合金粉末を浸漬することにより測定した。亜鉛
合金中の合金成分および鉄成分の平均濃度は、ICP分
析法により分析して求めた。亜鉛合金粒子の表面近傍部
中の鉄成分の平均濃度は、希硝酸水溶液で亜鉛合金粒子
の表面近傍部を溶解させた後、当該水溶液中の亜鉛分及
び鉄分の量を分析して求めた。亜鉛合金粒子の表面近傍
部に存在する不純物中の鉄成分の合計含有量は、希硝酸
水溶液で表面近傍部を溶解された上記亜鉛合金粒子をさ
らに希硝酸水溶液ですべて溶解した後、当該水溶液中の
亜鉛分及び鉄分の量を分析して上記表面近傍部中の鉄成
分の平均濃度との差を算出することにより求めた。ま
た、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する鉄成分の濃度
を増加する場合には、合金粉末に鉄粉を添加した。
【0088】以上のような条件で行った実施例A1〜A
9及び比較例A1〜A6の結果を下記の表1に示す。
9及び比較例A1〜A6の結果を下記の表1に示す。
【0089】
【表1】
【0090】上記表1からわかるように、実施例A1〜
A9ではガス発生が抑制されたが、比較例A1〜A6に
おいては、ガス発生の抑制ができなかった。このよう
に、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する鉄成分の濃度
が高くなると、ガス発生速度が大きくなるという関係に
あることがわかる。
A9ではガス発生が抑制されたが、比較例A1〜A6に
おいては、ガス発生の抑制ができなかった。このよう
に、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する鉄成分の濃度
が高くなると、ガス発生速度が大きくなるという関係に
あることがわかる。
【0091】[実施例B1]合金成分をアルミニウム
(Al)100ppm、ビスマス(Bi)500pp
m、カルシウム(Ca)200ppm、インジウム(I
n)500ppm、鉛(Pb)500ppm、マグネシ
ウム(Mg)50ppm、錫(Sn)50ppmとし、
Ge成分の平均濃度を20ppb、Sb成分の平均濃度
を50ppb、As成分の平均濃度を5ppbとし、亜
鉛合金中の鉄成分の平均濃度(濃度1)を5ppm以下
とし、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する不純物中の
鉄成分の合計含有量の当該粒子に対する割合(濃度2)
を0.5ppm以下とし、亜鉛合金粒子の表面近傍部中
の鉄成分の平均濃度(濃度3)を10ppm以下とした
亜鉛合金粉末を製造した。
(Al)100ppm、ビスマス(Bi)500pp
m、カルシウム(Ca)200ppm、インジウム(I
n)500ppm、鉛(Pb)500ppm、マグネシ
ウム(Mg)50ppm、錫(Sn)50ppmとし、
Ge成分の平均濃度を20ppb、Sb成分の平均濃度
を50ppb、As成分の平均濃度を5ppbとし、亜
鉛合金中の鉄成分の平均濃度(濃度1)を5ppm以下
とし、亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する不純物中の
鉄成分の合計含有量の当該粒子に対する割合(濃度2)
を0.5ppm以下とし、亜鉛合金粒子の表面近傍部中
の鉄成分の平均濃度(濃度3)を10ppm以下とした
亜鉛合金粉末を製造した。
【0092】[実施例B2]Ge成分の平均濃度を15
ppb、Sb成分の平均濃度を30ppb、As成分の
平均濃度を2ppbとし、それ以外を実施例B1と同一
とした亜鉛合金粉末を製造した。
ppb、Sb成分の平均濃度を30ppb、As成分の
平均濃度を2ppbとし、それ以外を実施例B1と同一
とした亜鉛合金粉末を製造した。
【0093】[実施例B3]Ge成分の平均濃度を10
ppb、Sb成分の平均濃度を20ppb、As成分の
平均濃度を1ppbとし、それ以外を実施例B1と同一
とした亜鉛合金粉末を製造した。
ppb、Sb成分の平均濃度を20ppb、As成分の
平均濃度を1ppbとし、それ以外を実施例B1と同一
とした亜鉛合金粉末を製造した。
【0094】[実施例B4]Ge成分の平均濃度を3p
pb、Sb成分の平均濃度を10ppb、As成分の平
均濃度を1ppbとし、それ以外を実施例B1と同一と
した亜鉛合金粉末を製造した。
pb、Sb成分の平均濃度を10ppb、As成分の平
均濃度を1ppbとし、それ以外を実施例B1と同一と
した亜鉛合金粉末を製造した。
【0095】[比較例B1]Ge成分の平均濃度を30
ppb、Sb成分の平均濃度を70ppb、As成分の
平均濃度を10ppbとし、それ以外を実施例B1と同
一とした亜鉛合金粉末を製造した。
ppb、Sb成分の平均濃度を70ppb、As成分の
平均濃度を10ppbとし、それ以外を実施例B1と同
一とした亜鉛合金粉末を製造した。
【0096】以上のような条件で行った実施例B1〜B
4及び比較例B1の結果を下記の表2に示す。
4及び比較例B1の結果を下記の表2に示す。
【0097】
【表2】
【0098】上記表2からわかるように、実施例B1〜
B4ではガス発生が抑制されたが、比較例B1において
は、ガス発生の抑制ができなかった。
B4ではガス発生が抑制されたが、比較例B1において
は、ガス発生の抑制ができなかった。
【0099】[実施例C1〜C42]下記の表3に示す
ように、各元素を所定量ずつ添加して実施例C1〜C4
2の亜鉛合金粉末を求めた。それらの結果を下記の表3
に示す。
ように、各元素を所定量ずつ添加して実施例C1〜C4
2の亜鉛合金粉末を求めた。それらの結果を下記の表3
に示す。
【0100】
【表3】
【0101】上記表3からわかるように、実施例C1〜
C42の亜鉛合金粉末はいずれも水素ガスの発生を抑制
することができ、電池の耐漏液性を向上させた無水銀化
アルカリ電池用亜鉛合金粉末に適用できることが判明し
た。
C42の亜鉛合金粉末はいずれも水素ガスの発生を抑制
することができ、電池の耐漏液性を向上させた無水銀化
アルカリ電池用亜鉛合金粉末に適用できることが判明し
た。
【0102】[実施例D1〜D14及び比較例D1〜D
6]下記の表4に示すように、各元素を所定量ずつ添加
して実施例D1〜D14及び比較例D1〜D6の亜鉛合
金粉末を求めた。なお、これらの亜鉛合金中の鉄成分の
平均濃度はすべて5ppm以下である。それらの結果を
下記の表4に示す。
6]下記の表4に示すように、各元素を所定量ずつ添加
して実施例D1〜D14及び比較例D1〜D6の亜鉛合
金粉末を求めた。なお、これらの亜鉛合金中の鉄成分の
平均濃度はすべて5ppm以下である。それらの結果を
下記の表4に示す。
【0103】
【表4】
【0104】上記表4からわかるように、比較例D1〜
D6においては、ガス発生の抑制ができず、無水銀化ア
ルカリ電池用亜鉛合金粉末に適用することができないも
のの、本実施例D1〜D14の亜鉛合金粉はいずれも水
素ガスの発生を抑制することができ、電池の耐漏液性を
向上させた無水銀化アルカリ電池用亜鉛合金粉末に適用
できることが判明した。
D6においては、ガス発生の抑制ができず、無水銀化ア
ルカリ電池用亜鉛合金粉末に適用することができないも
のの、本実施例D1〜D14の亜鉛合金粉はいずれも水
素ガスの発生を抑制することができ、電池の耐漏液性を
向上させた無水銀化アルカリ電池用亜鉛合金粉末に適用
できることが判明した。
【0105】[実施例E1及び比較例E1]下記の表5
に示すように、各元素を所定量ずつ添加して実施例E1
(磁力選別あり)及び比較例E1(磁力選別なし)の亜
鉛合金粉末を求めた。なお、これらの亜鉛合金中の鉄成
分の平均濃度はすべて5ppm以下である。それらの結
果を下記の表5に示す。
に示すように、各元素を所定量ずつ添加して実施例E1
(磁力選別あり)及び比較例E1(磁力選別なし)の亜
鉛合金粉末を求めた。なお、これらの亜鉛合金中の鉄成
分の平均濃度はすべて5ppm以下である。それらの結
果を下記の表5に示す。
【0106】
【表5】
【0107】上記表5からわかるように、比較例E1に
おいては、ガス発生の抑制ができず、無水銀化アルカリ
電池用亜鉛合金粉末に適用することができないものの、
本実施例E1の亜鉛合金粉はいずれも水素ガスの発生を
抑制することができ、電池の耐漏液性を向上させた無水
銀化アルカリ電池用亜鉛合金粉末に適用できることが判
明した。
おいては、ガス発生の抑制ができず、無水銀化アルカリ
電池用亜鉛合金粉末に適用することができないものの、
本実施例E1の亜鉛合金粉はいずれも水素ガスの発生を
抑制することができ、電池の耐漏液性を向上させた無水
銀化アルカリ電池用亜鉛合金粉末に適用できることが判
明した。
【0108】[電池ガス特性]上述した実施例A1〜
3,B1〜2,C1〜3,D1〜3,E1及び比較例A
1〜3,B1,D1〜3,E1で使用した亜鉛合金粉末
を負極に用いてアルカリマンガン電池(日本工業規格
「LR6」形式)を作製し、放電後ガス量(電池ガス特
性)を測定した。具体的には、作製した上記アルカリマ
ンガン電池を20℃の環境下で7日間保持した後、一定
の放電抵抗(1Ω)で規定の終止(Cut)電圧(0.2
V)まで連続放電したら、60℃の環境下で3日間保持
した後、当該電池内に発生したガス量を測定した。その
結果を下記の表6に示す。
3,B1〜2,C1〜3,D1〜3,E1及び比較例A
1〜3,B1,D1〜3,E1で使用した亜鉛合金粉末
を負極に用いてアルカリマンガン電池(日本工業規格
「LR6」形式)を作製し、放電後ガス量(電池ガス特
性)を測定した。具体的には、作製した上記アルカリマ
ンガン電池を20℃の環境下で7日間保持した後、一定
の放電抵抗(1Ω)で規定の終止(Cut)電圧(0.2
V)まで連続放電したら、60℃の環境下で3日間保持
した後、当該電池内に発生したガス量を測定した。その
結果を下記の表6に示す。
【0109】
【表6】
【0110】上記表6からわかるように、実施例A1〜
3,B1〜2,C1〜3,D1〜3,E1で使用した亜
鉛合金粉末を負極に用いて作製したアルカリマンガン電
池は、比較例A1〜3,B1,D1〜3,E1で使用し
た亜鉛合金粉末を負極に用いて作製したアルカリマンガ
ン電池と比べて、放電後ガス量を抑制することができ、
電池の耐漏液性を向上させた無水銀化アルカリ電池用亜
鉛合金粉末に適用できることが判明した。
3,B1〜2,C1〜3,D1〜3,E1で使用した亜
鉛合金粉末を負極に用いて作製したアルカリマンガン電
池は、比較例A1〜3,B1,D1〜3,E1で使用し
た亜鉛合金粉末を負極に用いて作製したアルカリマンガ
ン電池と比べて、放電後ガス量を抑制することができ、
電池の耐漏液性を向上させた無水銀化アルカリ電池用亜
鉛合金粉末に適用できることが判明した。
【0111】
【発明の効果】本発明のアルカリ電池用亜鉛合金粉末に
よれば、亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度が5ppm以下
であり、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃
度が10ppm以下であると共に、亜鉛合金粒子の表面
近傍部に存在する不純物中の鉄成分の合計含有量が当該
粒子全体に対する割合で0.5ppm以下であることか
ら、非常に純度の高い亜鉛金属を原料に使用しなくても
異常なガス発生を抑制することができるので、低コスト
で製造の容易な無水銀のアルカリ電池用亜鉛合金粉末を
提供することができ、最終的には無水銀アルカリ電池の
耐漏液性を低コストで簡単に向上させることができる。
よれば、亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度が5ppm以下
であり、亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃
度が10ppm以下であると共に、亜鉛合金粒子の表面
近傍部に存在する不純物中の鉄成分の合計含有量が当該
粒子全体に対する割合で0.5ppm以下であることか
ら、非常に純度の高い亜鉛金属を原料に使用しなくても
異常なガス発生を抑制することができるので、低コスト
で製造の容易な無水銀のアルカリ電池用亜鉛合金粉末を
提供することができ、最終的には無水銀アルカリ電池の
耐漏液性を低コストで簡単に向上させることができる。
【0112】
【図1】亜鉛合金粒子の説明図である。
【図2】アルカリマンガン電池の概略構造を表す断面図
である。
である。
11 亜鉛合金粒子
12 表面近傍部
13 表面
14 鉄成分
15 不純物
16 鉄成分
21 正極缶
22 正極
23 負極
24 セパレータ
25 封口体
26 負極底板
27 負極集電体
28 キャップ
29 熱収縮性樹脂チューブ
30 絶縁リング
31 外装缶
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
H01M 6/08 H01M 6/08 A
(56)参考文献 特開 平5−86430(JP,A)
特開 平5−299086(JP,A)
特開 平5−299087(JP,A)
特開 平8−315816(JP,A)
特開 平7−245103(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01M 4/42
B22F 9/00 - 9/30
C22C 18/00
Claims (5)
- 【請求項1】 亜鉛合金中の鉄成分の平均濃度が1pp
mを超え5ppm以下であり、 亜鉛合金粒子の表面近傍部中の鉄成分の平均濃度が10
ppm以下であると共に、 亜鉛合金粒子の表面近傍部に存在する外部由来の鉄成分
の含有量が当該粒子全体に対する割合で0.5ppm以
下であることを特徴とするアルカリ電池用亜鉛合金粉
末。 - 【請求項2】 請求項1において、 アルミニウム、ビスマス、カルシウム、インジウム、
鉛、マグネシウム、スズのうちの1つ以上の元素をそれ
ぞれ10〜10000ppmの範囲で含有することを特
徴とするアルカリ電池用亜鉛合金粉末。 - 【請求項3】 鉄成分の平均濃度が1ppmを超え5p
pm以下の亜鉛金属に、アルミニウム、ビスマス、カル
シウム、インジウム、鉛、マグネシウム、スズのうち1
つ以上の元素をそれぞれ10〜10000ppmの範囲
となるように添加して溶解した熔湯をアトマイズするこ
とにより、請求項1又は請求項2の亜鉛合金粉末を製造
することを特徴とするアルカリ電池用亜鉛合金粉末の製
造方法。 - 【請求項4】 請求項3において、 アトマイズして得られた亜鉛合金粉末を磁力選別するこ
とを特徴とするアルカリ電池用亜鉛合金粉末の製造方
法。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2のアルカリ電池用
亜鉛合金粉末が負極活物質として用いられていることを
特徴するアルカリ電池。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002343589A JP3490708B1 (ja) | 2002-03-05 | 2002-11-27 | アルカリ電池用亜鉛合金粉末 |
| CA002418555A CA2418555A1 (en) | 2002-03-05 | 2003-02-06 | Zinc alloy powder for alkaline manganese dioxide cell, and negative electrode for alkaline manganese dioxide cell, and alkaline manganese dioxide cell using same |
| US10/378,697 US20030180607A1 (en) | 2002-03-05 | 2003-03-04 | Zinc alloy powder for alkaline manganese dioxide cell, and negative electrode for alkaline manganese dioxide cell, and alkaline manganese dioxide cell using same |
| DE10309402A DE10309402A1 (de) | 2002-03-05 | 2003-03-04 | Zinklegierungspulver für alkalische Mangandioxidzellen und negative Elektroden für alkalische Mangandioxidzellen sowie alkalische Mangandioxidzellen unter Verwendung derselben |
| CN03119850A CN1442918A (zh) | 2002-03-05 | 2003-03-04 | 用于碱性二氧化锰电池的锌合金粉末,负电极,以及所述电池 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002058290 | 2002-03-05 | ||
| JP2002-58290 | 2002-03-05 | ||
| JP2002343589A JP3490708B1 (ja) | 2002-03-05 | 2002-11-27 | アルカリ電池用亜鉛合金粉末 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003192856A Division JP3643584B2 (ja) | 2002-03-05 | 2003-07-07 | 無水銀アルカリ電池用負極活物質及びこれを利用する無水銀アルカリ電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004006223A JP2004006223A (ja) | 2004-01-08 |
| JP3490708B1 true JP3490708B1 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=30445740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002343589A Expired - Fee Related JP3490708B1 (ja) | 2002-03-05 | 2002-11-27 | アルカリ電池用亜鉛合金粉末 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3490708B1 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109494382B (zh) * | 2018-12-10 | 2020-11-27 | 杭州长命电池有限公司 | 一种无汞高功率锌锰电池及其电芯粉、锌筒及无汞浆层纸 |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002343589A patent/JP3490708B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2004006223A (ja) | 2004-01-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5312476A (en) | Zinc alloy powder for alkaline cell and method for production of the same | |
| US5108494A (en) | Zinc alloy powder for alkaline cell and method for production of the same | |
| EP0503287A1 (en) | Zinc alkaline cells | |
| JPH04284357A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
| US20030180607A1 (en) | Zinc alloy powder for alkaline manganese dioxide cell, and negative electrode for alkaline manganese dioxide cell, and alkaline manganese dioxide cell using same | |
| JPH04284358A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
| JP3490708B1 (ja) | アルカリ電池用亜鉛合金粉末 | |
| JP3643584B2 (ja) | 無水銀アルカリ電池用負極活物質及びこれを利用する無水銀アルカリ電池 | |
| JPH04237952A (ja) | アルカリ乾電池用無汞化亜鉛合金粉末の製造方法 | |
| JP2832228B2 (ja) | アルカリ電池用亜鉛合金粉末およびその製造方法 | |
| JP2832227B2 (ja) | アルカリ電池用亜鉛合金粉末およびその製造方法 | |
| JPS6164076A (ja) | 電気化学電池 | |
| JP2004014306A (ja) | アルカリ電池用電解液及び該電解液を用いたアルカリ電池 | |
| JPS62123656A (ja) | 亜鉛アルカリ電池 | |
| JPH04289661A (ja) | アルカリ電池用亜鉛合金粉末およびその製造方法 | |
| JP3053070B2 (ja) | アルカリ電池用負極亜鉛基合金 | |
| JP3163006B2 (ja) | アルカリ電池用負極亜鉛基合金粉及びその製造方法 | |
| JP3155201B2 (ja) | アルカリ電池用負極亜鉛基合金粉及びその製造方法 | |
| JP2003272615A (ja) | 亜鉛合金粉及びこれを用いたアルカリ電池 | |
| JPH06318456A (ja) | アルカリ乾電池用無汞化負極亜鉛合金粉末の製造方法 | |
| JP2832230B2 (ja) | アルカリ電池用亜鉛合金粉末およびその製造方法 | |
| JP2832232B2 (ja) | アルカリ電池用亜鉛合金粉末 | |
| JP3163007B2 (ja) | アルカリ電池用負極亜鉛基合金粉の製造方法 | |
| JPH11176435A (ja) | アルカリ電池用亜鉛又は亜鉛合金粉末の製造方法 | |
| JP2832231B2 (ja) | アルカリ電池用亜鉛合金粉末およびその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031028 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |