JP3527112B2 - 内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線管 - Google Patents

内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線管

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビおよびディ
スプレイ等に用いるカラー陰極線管に係わり、特に電子
銃に搭載等する内蔵分割抵抗に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー陰極線管の各電極に所定の
電圧を供給する場合に、すべての電圧を外部から供給し
ようとすると、電圧供給線の配置等の問題から困難が生
じることがある。例えば、電子銃の電極に電圧を印加す
る場合は、狭い空間に多数本の金属リードを配置する必
要があり、金属リードと電極との間で放電が生じやすく
なるといった不都合を生じる。
【0003】また、電子銃に電圧を供給するためのステ
ムピンの本数がセット側の制約を受けたり、シャドウマ
スクと蛍光面との間で集束を行う後段集束型のカラー陰
極線管においてアノードボタンから供給されるアノード
電圧とは異なった電圧を供給することが必要となる場合
等、所望の電圧を直接外部から供給することが困難な場
合もあり得る。
【0004】そこで、このような所定の電極に所望の電
圧を外部から直接供給するのではなく、カラー陰極線管
に内蔵された内蔵分割抵抗で分圧して供給するものとし
て、例えば電子銃に内蔵分割抵抗を搭載すること等が行
われている。この従来の内蔵分割抵抗を図5に示すと、
内蔵分割抵抗はセラミックなどの電気絶縁基板の一方の
板面に複数の電極部3a〜3dと、これら電極部に接続
されたルテニウム酸鉛を含むジグザグ状の抵抗体層2の
パターンが設けられ、その各電極部に対応する電気絶縁
基板に貫通孔を設け接続端子が接続されている。7はト
リミング部である。また、ジグザグ状の抵抗パターンは
高電圧から保護するために電気絶縁被膜で被膜される。
図5に示される内蔵分割抵抗は、接続端子の1つに最終
加速電圧が供給され、他の接続端子から電子銃の各電極
に所定の分割電位を供給するものである。
【0005】ところで、上記のような内蔵分割抵抗は、
電気絶縁基板の一方の板面にジグザグ状の抵抗パターン
およびジグザグ状の抵抗パターンに接続された複数のト
リミング部7が形成され、抵抗分割比が所定値になるよ
うにこのトリミング部にアルミナの微粉末を研磨材とし
て一部を削りとるサンドブラストを施すことにより、抵
抗値を変化させて抵抗分割比を調整している。しかしな
がら、サンドブラストによりトリミングを実施すると、
トリミング部近傍のジグザグ状パターンの表面が荒され
たり、またそのジグザグ状の抵抗パターンに微小なアル
ミナ粉末が固着し、洗浄してもアルミナ粉末が残ってし
まうこともあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、カラー陰極線管
では、電子銃の電極に尖鋭な突起部分等があると、実際
の使用に際して不所望な放電を生じるので、カラー陰極
線管の製造工程において、電子銃の電極における尖鋭な
突起部分等の放電を生じ易い部分については、通常の最
終加速電圧に比べて2〜3倍の高電圧を印加するスパー
キング処理により放電を生じさせて溶解整形し、実使用
での安定化を図っている。ところで、前記サンドブラス
トによりトリミングを実施し、トリミング部近傍のジグ
ザグパターン部の表面が荒れていたり、またそのジグザ
グパターン部に微小なアルミナ粉末が固着し、その上を
電気絶縁被膜層で被膜した場合、カラー陰極線管の製造
工程であるスパーキング処理を施した際、表面が荒れた
又はアルミナ粉末が付着しているジグザグ状の抵抗パタ
ーンで放電が発生し、抵抗分割比が変化するので、期待
するフォーカス性能が得られないという問題が発生す
る。
【0007】この問題を解決する方法として、レーザー
によるトリミング方法がある。しかし、このレーザート
リミングはトリミング部や抵抗体層へ与えるダメージが
大きく、最終加速電圧20〜30kVを印加するような
カラー陰極線管では耐電圧に問題を生じ、抵抗分割比の
変動や放電を生じる。抵抗分割比が変動するとフォーカ
ス性能が劣化し、管内で放電が起こると陰極、ヒーター
及びソケット基板を破壊、または周辺回路素子に悪影響
を及ぼすこともある。
【0008】また、この問題を解決する別の方法とし
て、たとえば特開平4−174942号公報に記載され
ている技術がある。これはレーザにより抵抗層を局部的
に800〜1200℃の範囲で熱処理し抵抗層の構造状
態を変質させ、それに伴う抵抗値変化を利用してトリミ
ングを行なう方法である。しかしながら、抵抗層の構造
を部分的に変えることより、スパーキング処理による衝
撃、または長時間の使用においてレーザを照射した部分
を中心に抵抗値が変化し、その結果、抵抗分割比が変わ
り期待するフォーカス性能が得られなくなるという問題
がある。
【0009】本発明は、前記した従来の抵抗値を調整す
るトリミングで発生する問題を解決し、且つ、スパーキ
ング処理を施しても抵抗分割比が変動しない内蔵分割抵
抗を有するカラー陰極線管を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線管は、
外部から印加された電圧を分割して所定の電極に供給す
る内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線において、前記内
蔵抵抗は電気絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成される
抵抗体層と、前記抵抗体層に接続した抵抗値調整をする
ためのトリミング部と、電極部を有し、かつ前記抵抗体
層上に被覆された第1の電気絶縁被膜層と、トリミング
処理後に前記第1の電気絶縁被膜層上に被覆された第2
の電気絶縁被覆層とを備えたことを特徴とする。
【0011】これにより、抵抗分割比を所定の値になる
ように調整するトリミングを実施しても、ジグザグ状の
抵抗パターンの表面が荒れたり、アルミナ粉末が付着す
ることがなくなり、通常の最終加速電圧の2〜3倍の高
電圧を印加するスパーキング処理を施しても抵抗分割比
が変動することなく高い信頼性の内蔵分割抵抗を有する
カラー陰極線管が得られる。
【0012】前記した本発明のカラー陰極線管において
は、第1の電気絶縁被膜層の厚みが10〜20μm の範
囲であることが好ましい。また前記した本発明のカラー
陰極線管においては、第2の電気絶縁被膜層の厚みが1
00〜500μm の範囲であることが好ましい。
【0013】また前記した本発明のカラー陰極線管にお
いては、第1の電気絶縁被膜層および第2の電気絶縁被
膜層に分散混在した気泡を含み、前記気泡の平均粒径を
実質的に5μm 以下としたことが好ましい。
【0014】また前記した本発明のカラー陰極線管にお
いては、前記電気絶縁基板の前記抵抗体層を形成した面
の裏面に、さらに第3の電気絶縁被膜層を備えたことが
好ましい。
【0015】また前記した本発明のカラー陰極線管にお
いては、第3の電気絶縁被膜層の厚みが10〜100μ
m の範囲であることが好ましい。また前記した本発明の
カラー陰極線管においては、第2の電気絶縁被膜層およ
び第3の電気絶縁被膜層に分散混在した気泡を含み、前
記第2の電気絶縁被膜層の気泡は第3の電気絶縁被膜層
中に含まれる気泡よりも単位体積当たりの数が少ないこ
とが好ましい。
【0016】また前記した本発明のカラー陰極線管にお
いては、前記内蔵抵抗が、電子銃の電極を相互に連結す
るマルチガラス上に管軸方向に添って設けられ、最終加
速電圧を分割して所定の電極に供給することが好まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図3に示すように、本発明の実施
形態のカラー陰極線管は、パネルおよびファンネルから
なる外囲器9を有し、前記パネルの内面には青、緑、赤
に発光する蛍光体が塗布された蛍光体スクリーン10が
形成されている。そして、蛍光体スクリーン面10と対
向する外囲器9のネック部内部に電子銃11が収納され
ている。
【0018】図4に示すように、水平方向に平行に配置
された3個の陰極12、制御電極13、加速電極14、
第1集束電極15、第1補助電極16、第2補助電極1
7、第2集束電極18、中間電極19、最終加速電極2
0、シールドカップ21および電子銃の各電極を相互に
管軸方向に沿って連結する2個のマルチガラス22、そ
して少なくとも一方のマルチガラス上面に設置した内蔵
分割抵抗によって内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線管
の電子銃が構成される。第1補助電極16と第2補助電
極17との対向する面、および、第2補助電極17と第
2集束電極18との対向する面には、それぞれ長方形の
開口等の4極レンズを形成するための周知の手段が設け
られている。また、中間電極19は筒体、または筒体に
レンズ電界を3つに分離する分離手段を設けたものであ
る。
【0019】動作時の各電極に印加される電位の代表的
な値を示すと、陰極12は50〜150V、制御電極1
3は0V、加速電極14は300〜800V、最終加速
電極に印加されるアノード電圧(Va)は25〜32k
Vである。中間電極19は内蔵分割抵抗によって、Va
の40〜70%程度になるように分割した電圧を印加す
る。第1集束電極15は第2補助電極17と接続し、内
蔵分割抵抗によってVaの20〜35%程度の基準フォ
ーカス電圧Vfocとなるように分割された電圧が印加
される。また、第2集束電極18は第1補助電極16と
接続し、基準フォーカス電圧Vfocに電子ビームの偏
向に同期してパラボラ状に変化する電圧Vdynを重畳
したダイナミックフォーカス電圧が印加され、前記の4
極のレンズを形成する手段によって、偏向に同期してそ
の作用の強さが変化する4極レンズを形成して、ビーム
スポット形状を補正することができる。
【0020】次に、各電極間に形成される電界レンズの
説明をする。蛍光体スクリーン面10の周辺部では偏向
磁界による水平方向で発散レンズ作用、垂直方向で集束
レンズ作用が生じるが、特開平3−93135号公報に
開示されているように、一定の分割電位Vfocにダイ
ナミックフォーカス電圧Vdynを重畳した電位を第2
集束電極18と第1補助電極16に印加すると、第2集
束電極の電位が上昇するので主レンズ作用が弱まるとと
もに、第2補助電極17と第2集束電極18の間およ
び、第1補助電極16と第2補助電極17の間に四極レ
ンズ電界が形成される。第2補助電極電極17と第2集
束電極18の間の四極レンズ作用は水平方向で集束レン
ズ作用、垂直方向で発散レンズ作用を形成し、第1補助
電極16と第2補助電極17の間に形成される四極レン
ズ作用は水平方向で発散作用、垂直方向で集束作用を形
成する。
【0021】主レンズ作用が弱まることと2つの四極レ
ンズの作用で、水平・垂直のレンズ倍率をほぼ等しくで
き、蛍光体スクリーン面10の全域にわたって円形に近
いビームスポットを生成できる。しかしながら、ビーム
電流が増大すると電子銃の主レンズ電界を通過する電子
ビームは、主レンズの球面収差によりビームスポットが
非円形に歪むので主レンズ電界の口径を大きくした方が
好ましい。具体的な手段として、第2集束電極18の中
間電極側と最終加速電極20の中間電極側の3個の電子
ビーム通過孔を、特開平4−133247号公報に開示
されているように外側筒体よりも後退させた位置にし、
第2集束電極18と最終加速電極20の3個の電子ビー
ム通過孔との間で形成される3つの主レンズ電界を隣合
うもの同士で一部オーバーラップさせ大口径の主レンズ
電界を生成させる方法や、特開平8−22780号公報
や特開平9−180646号公報に開示されているよう
に、集束電圧が印加される第2集束電極18と高電圧
(Va)が印加される最終加速電極20との間に集束電
圧よりも高く高電圧(Va)よりも低い電圧が印加され
る中間電極19を同軸的に配設させ、主レンズ電界の管
軸方向の電位勾配を穏やかなものとし主レンズの球面収
差をさらに軽減させる方法である。
【0022】ここで、中間電極19や第1集束電極15
および第2補助電極17に分割電位を供給する内蔵分割
抵抗の説明をする。一実施例として、内蔵分割抵抗は長
さ62mm、幅6mm、厚み1mmの寸法で形成した。
また、使用する最終加速電圧(Va)が27kVの場
合、全抵抗値を1800MΩとした。この理由は、抵抗
の発熱を押さえて抵抗分割比が変動するのを防ぐためで
ある。
【0023】次に、抵抗体の構成を図1〜2を用いて説
明する。96%重量%アルミナセラミック製電気絶縁基
板1の所定の複数位置に電子銃に接続する端子用の貫通
孔を設ける。次に電気絶縁基板1の第1の面に、少なく
ともルテニウム酸鉛を含んだ厚膜抵抗材料で前記貫通孔
を取り巻くように電極部3がスクリーン印刷により形成
される。同様にしてジグザグパターンの抵抗体層2とこ
の抵抗体層2に接続形成したトリミング部7とが前記電
極部3に接続してスクリーン印刷により形成される。電
極部3と抵抗体層2およびトリミング部7は、好ましく
はパイロクロア型結晶構造のルテニウム酸鉛等の導電粒
子5〜30重量%と酸化鉛および酸化硅素等からなる非
導電性ガラス粒子65〜90重量%と5重量%以下のチ
タンやマンガンの酸化物等を含む抵抗温度係数(TC
R)調整剤からなる厚膜抵抗材料である。この厚膜抵抗
材料は上記無機成分60〜70重量部とエチルセルロー
ス等の樹脂をターピネオール等の溶剤に溶解した有機成
分のバインダー30〜40重量部と混合されておりスク
リーン印刷性が付与されている。抵抗体層2とトリミン
グ部7のシート抵抗値は、一実施例として4〜5MΩ/
□(ただし、□は任意の正方形面積を示す。)とし、一
方、電極部3のシート抵抗値は、ルテニウム酸鉛/ガラ
ス成分比を抵抗体層2よりも大きくして低いシート抵抗
値1〜100kΩ/□とした。
【0024】次に、製造手順を以下に説明する。電極部
3をスクリーン印刷した後、100〜150℃で0.5
〜1時間かけて有機溶剤を除去し乾燥させ、ピーク約8
50℃で8〜10分、全焼成時間0.5〜1時間の条件
で本焼成し、その後抵抗体層2も電極部同様に印刷、乾
燥、本焼成する。この際、電極印刷→電極乾燥→抵抗体
層印刷→抵抗体層乾燥→電極部と抵抗体層の焼成という
ように電極部と抵抗体層を同時に焼成しても構わない。
【0025】抵抗体層2、トリミング部7、電極部3を
電気絶縁基板1上に形成した後、第1の電気絶縁被膜層
4で前記電極部3とその近傍を除いて被覆する。第1の
電気絶縁被膜層4は、一例として硼硅酸鉛ガラス材料で
ある酸化硼素、酸化硅素、酸化鉛、酸化アルミニウムに
酸化クロムを含有したペースト材から成り、このペース
ト材料を印刷により塗布する。有機溶剤を除去するため
100〜150℃で0.5〜1時間の乾燥を行った後、
ピーク約600℃で8〜10分、全焼成時間0.5〜1
時間の条件で本焼成しバインダーの分解とガラス化を行
う。これで、第1の電気絶縁被膜層4によりジグザクパ
ターンの抵抗体層2が覆われることになるので、抵抗分
割比を調整するトリミング部にアルミナの微粉末を研磨
材として一部を削りとるサンドブラストを施しても、ジ
グザグ状の抵抗パターンの表面が荒れたり、アルミナ粉
末が付着することがなくなる。
【0026】次に、前記電極部3とその近傍を除いて前
記第1の電気絶縁被膜層上に被覆する第2の電気絶縁被
膜層5と、電気絶縁基板の抵抗体層が形成された面の裏
面に第3の電気絶縁被膜層6を第1の電気絶縁被膜層4
同様に印刷・乾燥・本焼成を行い内蔵分割抵抗を完成さ
せる。接続端子を有する電極部とその近傍を除いて前記
第1の電気絶縁被膜層上に被覆した第2の電気絶縁被膜
層でオーバーコートするため、通常の最終加速電圧の2
〜3倍の高電圧を印加するスパーキング処理を行っても
ジグザグ状の抵抗パターンで放電を起こさない。その結
果、抵抗分割比が変動せず良好な耐電圧特性が得られ
る。
【0027】また、抵抗体層が形成された面の裏面に第
3の電気絶縁被膜層を設けることで、電気絶縁基板と電
気絶縁被膜との熱膨脹係数の差によって、内蔵分割抵抗
体をカラー陰極線管の製造工程における熱工程等によ
り、内蔵抵抗体が反ってしまうことを防止することがで
きる。
【0028】本発明の実施形態の内蔵分割抵抗は、抵抗
分割比を調整するトリミング処理の前に、前記電極部3
を含むその近傍を除いて被覆した第1の電気絶縁被膜層
がジグザグ状の抵抗パターンを覆うため、トリミング部
にアルミナの微粉末を研磨材として一部を削りとるサン
ドブラストを施しても、ジグザグ状の抵抗パターンの表
面が荒れたり、アルミナ粉末が付着することがなくな
る。そして接続端子を有する電極部3とその近傍を除い
て前記第1の電気絶縁被膜層上に被覆した第2の電気絶
縁被膜層でオーバーコートするため、通常の最終加速電
圧の2〜3倍の高電圧を印加するスパーキング処理を行
ってもジグザグ状の抵抗パターンで放電を起こさないた
め抵抗分割比が変動せず良好な耐電圧特性が得られる。
【0029】また、別の効果として、基板に薄膜の第1
の電気絶縁被膜層を被膜することにより、第2の電気絶
縁被膜層を形成する際に基板に対して面方向に縮小する
のを防止でき、特に基板のエッジ部での電気絶縁被膜層
の厚みを維持しやすいのでスパーキング処理を施しても
良好な耐電圧特性が得られる。
【0030】ここで、第1の電気絶縁被膜層は1回のス
クリーン印刷で一般的に形成される10〜20μmの厚
みで十分にジグザグ状の抵抗パターンをサンドブラスト
から保護でき、一方、トリミングに対応する第1の電気
絶縁被膜層は薄い膜であるのでサンドブラストにより第
1の電気絶縁被膜層を削り取り、抵抗値調整を図ること
ができる。第2の電気絶縁被膜層の厚みは、スパーキン
グ処理で抵抗値(分割比)変動を抑えるために100μ
m以上とし、且つ電気絶縁基板との熱膨張係数に差を生
じることで全体が反ることを防ぎ、使用時の昇温および
不使用時の降温の熱サイクルにより電気絶縁被膜の剥離
や損傷をなくすため500μm以下にする必要から、第
2の電気絶縁被膜層の厚みは100〜500μmの範囲
にあることが好ましい。
【0031】また、一般的に電気絶縁被膜の厚みを増す
とスパーキング処理の影響を緩和できるがコスト高にな
り、また欠点として電気絶縁基板との熱膨張係数に差を
生じ内蔵分割抵抗の全体で反ってしまい、使用時の昇温
および不使用時の降温の熱サイクルにより電気絶縁被膜
の剥離や損傷を生じるなど信頼性の低下につながる問題
があるが、100〜500μm の範囲にすることによ
り、このような問題を解決できる。
【0032】スパーキング処理で抵抗値(分割比)変動
を抑えるために、第1の電気絶縁被膜層4、第2の電気
絶縁被膜5に混在分散する単位体積当たりの気泡は数が
少なく、また大きさが小さい方が有利であるので、第1
の電気絶縁被膜層4は10〜20μmと薄く形成し、混
在分散する気泡の数を少なく、また大きさを5μm以下
と実質的に小さくする。第2の電気絶縁被膜5について
は、裏面の第3の電気絶縁被膜6と同時に焼成する際、
第2の電気絶縁被膜5側を高温の炉の空間に面させ、第
3の電気絶縁被膜6側はベルトコンベア側に面させるこ
とで、第2の電気絶縁被膜5の混在分散する単位体積当
たりの気泡の数が少なく、また大きさを実質的に5μm
以下と小さくできる。
【0033】一般的にジグザグ状の抵抗パターンを被覆
する電気絶縁被膜層は、分散混在した単位体積当たりの
気泡の数は少なく、また気泡の粒径は小さいほどスパー
キング処理等の耐電圧特性に有利になる。そこで単位体
積当たりの気泡の数を少なくまた粒径を小さくするため
に、抵抗パターンを被覆する電気絶縁被膜層を2層に
し、サンドブラストでトリミングする前にジグザグ状の
抵抗パターンを第1の電気絶縁被膜層で被覆形成し、ト
リミング後、第2の電気絶縁被膜層で第1の電気絶縁被
膜層を覆う。本実施形態においては、このとき第1の電
気絶縁被膜層に分散混在する気泡は薄い膜厚であるの
で、数が少なくまた粒径も実質的に5μm以下と小さく
できるのである。
【0034】一方、第2の電気絶縁被膜層は、電子銃の
電極を相互に連結するマルチガラスに対面させるため、
電子銃の電極に直接対面させる場合よりも薄く形成で
き、また第1の電気絶縁被膜層を別途形成することから
第2の電気絶縁被膜層の厚みを100〜500μm に形
成できる。このとき第2の電気絶縁被膜層に分散混在す
る気泡の平均粒径は実質的に5μm以下に小さくでき、
気泡の数も少なくできるので、スパーキング処理等の耐
電圧特性に有利になる。
【0035】また、第1および第2の電気絶縁被膜層に
分散混在した気泡が第3の電気絶縁被膜層中に含まれる
単位体積当たりの気泡の数が少ないことが好ましい。本
実施の形態では、電気絶縁被膜層を形成する手順とし
て、薄い第1の電気絶縁被膜層を例えば15μm程度で
形成し、サンドブラストでトリミングを実施後、第2の
電気絶縁被膜層を例えば250μmに、第3の電気絶縁
被膜層を例えば50μmの厚みで同時に焼成するように
している。このとき第1と第2の電気絶縁被膜層がある
電気絶縁基板の第1の面が炉の空間に面し、一方、第3
の電気絶縁被膜層がある電気絶縁基板の第2の面がベル
トコンベア側に面するように焼成を行なう。気泡は上層
部に集まり消失しながら電気絶縁被膜層を形成する結
果、第2の電気絶縁被膜層に分散混在した気泡が第3の
電気絶縁被膜層中に含まれる単位体積当たりの気泡の数
が少なくなり、ジグザグ状の抵抗パターンを保護する効
果が高まる。
【0036】また、第2または第3の電気絶縁被膜層の
表面抵抗率を酸化鉛および酸化硅素等の非導電性ガラス
粒子のみで構成する電気絶縁被膜層よりも小さくしたこ
とが好ましい。抵抗体層を覆う電気絶縁被膜層はガラス
等の体積抵抗率が大きい電気絶縁物であるため表面抵抗
率も大きくなる。表面抵抗率が大きいために実使用時や
スパーキング時、電気絶縁被膜層の表面で電子が蓄積さ
れ続けると帯電電圧が大きくなり、電気絶縁被膜層の電
気絶縁破壊電圧を超えると電気絶縁被膜層が破壊し抵抗
分割比が変動するので、この問題を防止するために第2
または第3の電気絶縁被膜層の表面抵抗率を酸化鉛およ
び酸化硅素等の非導電性ガラス粒子のみで構成する電気
絶縁被膜層よりも小さくして、電気絶縁被膜層表面に電
子が生じても接続端子から放出できるようにし帯電しな
いようにしている。
【0037】なお、本実施形態では、スパーキング時、
第1の電気絶縁被膜および第2の電気絶縁被膜が電極部
3の周辺で破壊を生じないように全ての電極部3の近傍
を除いて被覆したが、低圧側に位置する電極部では取り
出し端子となる部分以外を被覆しても構わない。さらに
また、抵抗値(分割比)変動を抑えるために第2または
第3の電気絶縁被膜層の表面抵抗率を、酸化鉛および酸
化硅素等の非導電性ガラス粒子のみで構成する電気絶縁
被膜層よりも意図的に小さくして、電気絶縁被膜表面に
チャージアップさせない方が好ましい。実使用時やスパ
ーキング時、電気絶縁被膜層の表面で電子が蓄積され続
けると帯電電圧が大きくなり、電気絶縁被膜層の電気絶
縁破壊電圧を超えると電気絶縁被膜層が破壊し抵抗分割
比が変動するので、この問題を防止するために第2また
は第3の電気絶縁被膜層の表面抵抗率を酸化鉛および酸
化硅素等の非導電性ガラス粒子のみで構成する電気絶縁
被膜層よりも小さくして、電気絶縁被膜層表面に電子が
生じても接続端子から放出できるようにする。硼硅酸鉛
ガラスに含有する導電性材料の一例として、錫、アンチ
モン、クロムが好適である。
【0038】また、本実施の形態では、内蔵分割抵抗の
電気絶縁基板上の抵抗体層を設けた面の裏面に第3の電
気絶縁被膜層を設けたものを示したが、本発明はこれに
限らず、電気絶縁基板の材料や、電気絶縁被膜層の材料
を調整したり、後の熱処理による反りを予め吸収できる
ように反対側に反らせた基板を用いる等により、第3の
電気絶縁被膜層がなくても、内蔵分割抵抗の反りを防止
することができる。
【0039】なお、前記で説明してきた内蔵分割抵抗を
有するカラー陰極線管の電子銃は、これらに限ったもの
ではない。例えば、図4に示す電子銃から中間電極とこ
の電極に電位を供給する内蔵分割抵抗の電極部3bを除
いて構成したもの、また図4では中間電極19が1つと
したがこれを複数で構成したもの、また第1集束電極1
5と第2補助電極17電位を供給する内蔵分割抵抗の電
極部3cを除いて構成し、ステムを介して外部回路から
電位を供給するもの、さらに図4の電子銃では四極レン
ズを2枚設けたがこれを1枚にしたもの、さらにまた、
それ以外に上記の電子銃の組み合わせにより構成された
ものでも構わないことは言うまでもない。
【0040】また上記実施の形態では、内蔵分割抵抗を
電子銃のマルチガラス上に設け、電子銃の各電極に印加
する電圧を分圧供給したものについて説明したが、本発
明はこれに限られず、シャドウマスクにアノード電圧よ
り低い電圧を印加し、その電圧とアノード電圧との電位
差によるレンズ効果で、電子ビームを集束するいわゆる
後段集束型のカラー陰極線管において、色選別電極たる
シャドウマスクにアノード電圧より低い電圧を供給する
ための内蔵抵抗としても用いることができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、抵抗分割
比を所定の値になるように調整するトリミングを実施し
ても、ジグザグ状の抵抗パターンの表面が荒れたり、ア
ルミナ粉末が付着することがなくなり、また、第2の電
気絶縁被膜層を形成する際に基板に対して面方向に縮小
するのを防止できるので、基板のエッジ部での電気絶縁
被膜層の厚みを維持しやすく、通常の最終加速電圧の2
〜3倍の高電圧を印加するスパーキング処理を施しても
抵抗分割比が変動することなく高い信頼性の内蔵分割抵
抗を有するカラー陰極線管が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー陰極線管の内蔵分割抵抗の一
例を示す側面断面図。
【図2】 図1のI−I線の断面図。
【図3】 本発明の一実施形態のカラー陰極線管装置の
全体図。
【図4】 本発明の一実施形態の内蔵分割抵抗を適用し
た電子銃の斜視図。
【図5】 従来の内蔵分割抵抗の一例を示す平面図。
【符号の説明】
1 電気絶縁基板 2 抵抗体層 3a、3b、3c、3d 電極部 4 第1の電気絶縁被膜層 5 第2の電気絶縁被膜層 6 第3の電気絶縁被膜層 7 トリミング部 8 接続端子 9 外囲器 10 蛍光体スクリーン 11 電子銃 12 陰極 13 制御電極 14 加速電極 15 第1集束電極 16 第1補助電極 17 第2補助電極 18 第2集束電極 19 中間電極 20 最終加速電極 21 シールドカップ 22 マルチガラス 23 外部可変抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−14524(JP,A) 特開 平9−320482(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/48 H01J 9/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から印加された電圧を分割して所定
    の電極に供給する内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線に
    おいて、 前記内蔵抵抗は電気絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成
    される抵抗体層と、前記抵抗体層に接続した抵抗値調整
    をするためのトリミング部と、電極部を有し、 かつ、前記抵抗体層上に被覆された第1の電気絶縁被膜
    層と、トリミング処理後に前記第1の電気絶縁被膜層上
    に被覆された第2の電気絶縁被覆層とを備えたことを特
    徴とする内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 第1の電気絶縁被膜層の厚みが10〜2
    0μm の範囲である請求項1に記載の内蔵分割抵抗を有
    するカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 第2の電気絶縁被膜層の厚みが100〜
    500μm の範囲である請求項1に記載の内蔵分割抵抗
    を有するカラー陰極線管。
  4. 【請求項4】 第1の電気絶縁被膜層および第2の電気
    絶縁被膜層に分散混在した気泡を含み、前記気泡の平均
    粒径を実質的に5μm 以下とした請求項1に記載の内蔵
    分割抵抗を有するカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記電気絶縁基板の前記抵抗体層を形成
    した面の裏面に、さらに第3の電気絶縁被膜層を備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線管。
  6. 【請求項6】 第3の電気絶縁被膜層の厚みが10〜1
    00μm の範囲である請求項5に記載の内蔵分割抵抗を
    有するカラー陰極線管。
  7. 【請求項7】 第2の電気絶縁被膜層および第3の電気
    絶縁被膜層に分散混在した気泡を含み、前記第2の電気
    絶縁被膜層の気泡は第3の電気絶縁被膜層中に含まれる
    気泡よりも単位体積当たりの数が少ない請求項5に記載
    の内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線管。
  8. 【請求項8】 前記内蔵抵抗が、電子銃の電極を相互に
    連結するマルチガラス上に管軸方向に添って設けられ、
    最終加速電圧を分割して所定の電極に供給するものであ
    ることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載
    の内蔵分割抵抗を有するカラー陰極線管。
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