JP3534663B2 - 薄肉鋳片鋳造装置 - Google Patents
薄肉鋳片鋳造装置Info
- Publication number
- JP3534663B2 JP3534663B2 JP27379599A JP27379599A JP3534663B2 JP 3534663 B2 JP3534663 B2 JP 3534663B2 JP 27379599 A JP27379599 A JP 27379599A JP 27379599 A JP27379599 A JP 27379599A JP 3534663 B2 JP3534663 B2 JP 3534663B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- molten metal
- cooling body
- cooling
- flow rate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Description
面に溶融金属を供給して凝固させる薄肉鋳片の鋳造装置
に関し、双ドラム形式の連続鋳造装置などに適用して有
用なものである。 【0002】 【従来の技術】薄肉鋳片の連続鋳造装置には双ドラム形
式、単ドラム形式、ドラム−ベルト形式などがあり、こ
れらはドラムやベルト等の移動する冷却体を鋳型の一部
として備えたものである。 【0003】図7には従来の双ドラム形式の連続鋳造装
置の構成例を示す。同図に示すように、本双ドラム形式
の連続鋳造装置では、移動する冷却体として図中に矢印
で示すように互いに反対方向に回転する一対の冷却ドラ
ム3を有している。冷却ドラム3の上方には溶融金属
(溶湯)8を収容するタンディッシュ1が設けられてい
る。タンディッシュ1の下端には注湯ノズル2が接続さ
れており、この注湯ノズル2の先端(下端)は下方の湯
溜まり部7まで延びている。湯溜まり部7は、一対の冷
却ドラム3と、冷却ドラム3の軸方向両側に設けられた
一対の短辺堰(サイド堰)6とによって形成されてい
る。 【0004】また、タンディッシュ1と冷却ドラム3と
の間には、湯溜まり部7を大気と遮断するためのシール
チャンバ5が設けられている。シールチャンバ5にはシ
ールガス供給管4が接続されており、このシールガス供
給管4を介してシールチャンバ5内に窒素ガスなどのシ
ールガスが連続的に供給されるようになっている。な
お、図7中の10は冷却ドラム3の表面を清掃するため
のクリーニングブラシである。 【0005】この双ドラム形式の連続鋳造装置では、タ
ンディッシュ1の溶融金属8が注湯ノズル2を経て湯溜
まり部7に溜まり、回転する冷却ドラム3で冷却されて
凝固することにより、薄肉鋳片(ストリップ)9が連続
的に鋳造される。また、このときシールチャンバ6には
シールガス供給管4を介してシールガスが供給されるた
め、このシールガス雰囲気中で薄肉鋳片9が鋳造される
ことになる。 【0006】そして、かかる連続鋳造装置において、薄
肉鋳片9の表面を平滑にすることなどを目的として冷却
ドラム3の表面に図8に示すような凹部(窪み)3−1
を設けたものが、特公平5−23860号公報や特公平
5−81346号公報などに開示されている。 【0007】即ち、移動する冷却体である冷却ドラム3
の表面に溶融金属8を供給し凝固させて薄肉鋳片9を連
続的に鋳造する薄肉鋳片の連続鋳造方向において、特公
平5−23860号公報では、「冷却ドラム3の表面に
直径が0.1mm〜1.2mmの円形又は長円形の開口
部を有する2μm〜100μm深さの凹部3−1を互い
に接することなく設け、連続鋳造操業に際して、この冷
却ドラム3の表面と供給される溶融金属8との境界部に
金属に吸収されやすい窒素ガスと不活性ガスとの混合ガ
スを封入し、溶融金属8と凹部3−1との間におけるガ
スの過大滞留を抑制して各凹部3−1のガスギャップを
分断させることを特徴とする薄肉鋳片の連続鋳造方法」
を提供している。 【0008】また、特公平5−81346号公報では、
「内部に冷却機構を備え、且つ表面に凹部3−1を有す
る一対の冷却ドラム3の間に形成された湯溜まり部7に
溶湯吸収性(可溶性)ガスと非吸収性(非可溶性)ガス
との混合ガスを供給して、かかる混合ガス雰囲気内で薄
肉鋳片9を鋳造することを特徴とする薄肉鋳片の連続鋳
造方法」を提供している。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者
(特公平5−23860号公報)の連続鋳造方法では、
冷却ドラム3の表面に形成する凹部3−1の開口部形状
を円形又は長円形に制限しており、しかも、凹部3−1
を互いに接することなく設けることにより、凹部3−1
と他の凹部3−1との間の部分と溶融金属8とが面接触
するようにして当該接触部分にはガスが存在しないよう
にすることにより、ガスギャップを分断させている。 【0010】即ち、前者の連続鋳造方法では、冷却ドラ
ム3と溶融金属8とが面接触しているので両者の接触面
積が大きく、この接触面を介して溶融金属8から冷却ド
ラム3へ伝わる熱量が非常に大きいため、溶融金属8か
ら冷却ドラム3への熱の流れを制限し且つ制御すること
が困難である。 【0011】また、後者(特公平5−81346号公
報)の連続鋳造方法においても、凹部3−1が互いに接
することなく設けられており、凹部3−1と他の凹部3
−1との間の部分と溶融金属8とが面接触するようにな
っているため、やはり上記と同様な問題点を有してい
る。 【0012】即ち、何れの公報にも、薄肉鋳片8から冷
却ドラム3へ移動する熱量を制御する技術については述
べられていない。 【0013】従って本発明は上記の問題点に鑑み、溶融
金属から冷却ドラム等の冷却体へ移動する熱量を制御し
て単位時間当たりの鋳造量を制御することができる薄肉
鋳片鋳造装置を提供することを課題とする。 【0014】 【0015】【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本 発
明の薄肉鋳片鋳造装置は、移動する冷却体の表面に溶融
金属を供給するとともに冷却体の表面と溶融金属との間
に吸収性ガスと非吸収性ガスとの混合ガスを供給して薄
肉鋳片を鋳造する薄肉鋳片鋳造装置において、冷却体の
表面に凹部を重なり合うようして形成することにより、
隣接する凹部同士が稜線を挟んで接し、この稜線が複数
集まった凸部において、冷却体の表面と溶融金属とが線
接触又は点接触するように構成するとともに、吸収性ガ
ス供給装置から供給される吸収性ガスの流量を調整する
ための吸収性ガス調整弁と、非吸収性ガス供給装置から
供給される非吸収性ガスの流量を調整するための非吸収
性ガス調整弁と、吸収性ガス調整弁で流量調整された吸
収性ガスと、非吸収性ガス調整弁で流量調整された非吸
収性ガスとを均一に混合する混合室と、冷却体の冷媒流
体の流量を計測する流量測定器と、冷却体に流入する冷
媒流体の温度を測定する入口温度測定器と、冷却体から
流出した冷媒流体の温度を測定する出口温度測定器と、
流量測定器によって測定した冷媒流体の流量と、入口温
度測定器によって計測した冷媒流体の温度と、出口温度
検出器によって測定した冷媒流体の温度とに基づいて、
溶融金属から冷却体への移動熱量を演算し、この移動熱
量が所定の移動熱量となるように吸収性ガス調整弁及び
非吸収性ガス調整弁を制御して混合ガス中の非吸収性ガ
スの含有量を調整することにより、単位時間当たりの鋳
造量を制御する演算装置とを備えたことを特徴とする。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。なお、従来と同様の部分には
同一の符号を付し重複する詳細な説明は省略する(図7
参照)。 【0017】図1は本発明の実施の形態に係る薄肉鋳片
の連続鋳造装置の系統図、図2は混合ガス中のアルゴン
ガス濃度と熱流束との関係を示すグラフである。また、
図3は前記連続鋳造装置における冷却ドラムの表面の外
観図、図4は図3に示す冷却ドラムの表面の一部を拡大
して示す断面図、図5は前記連続鋳造装置において吸収
性ガスのみをシールガスとして用いた場合の作用を示す
説明図、図6は前記連続鋳造装置において吸収性ガスと
非吸収性ガスとの混合ガスをシールガスとして用いた場
合の作用を示す説明図である。 【0018】<構成>図1に示すように、本実施の形態
に係る双ドラム形式の連続鋳造装置では、移動する冷却
体である冷却ドラム3の回転軸13に冷却水等の冷媒流
体30の通路26が形成されている。冷却ドラム3の中
心部は空洞となっており、この空洞部を中央の仕切り2
4によって仕切ることより冷却媒体流入部12aと冷却
媒体流出部12bとが形成され、それぞれ回転軸13の
冷却媒体通路26に通じている。また、冷却ドラム3の
肉厚部には、流入部12aから冷却ドラム3の表面近傍
を経て流出部12bへと通じるように、冷却媒体通路3
1が形成されている。 【0019】従って、この冷却系統では、図示しない冷
媒流体供給装置から供給された冷媒流体30が、図中右
側の回転軸3の通路26を介して流入部12aに流入
し、冷却ドラム肉厚部の冷却媒体通路31を通って冷却
ドラム3を冷却した後、流出部12bへと流出し、更に
図中左側の回転軸3の通路26を介して冷却ドラム外へ
と流出される。 【0020】シールガス供給系統は、図示しない窒素ガ
ス供給装置から供給される窒素ガスの流量を調整するた
めの窒素調整弁44と、図示しないアルゴンガス供給装
置から供給されるアルゴンガスの流量を調整するための
アルゴン調整弁43とを有しており、窒素調整弁44で
流量調整された窒素ガスとアルゴン調整弁43で流量調
整されたアルゴンガスとが、窒素ガス配管42とアルゴ
ンガス配管41とを介して混合室40に流入されて均一
に混合された後、シールガス供給管4を介してシールチ
ャンバ5内に供給されるように構成されている。 【0021】そして、冷却ドラム3に流入する冷媒流体
30の流量Qin と温度Tinは、冷却ドラム3の入口側
に設けられた入口流量測定器16と入口温度測定器17
とによって計測され、これらの計測データが電気信号と
して演算装置50に送られ、制御データとして利用され
るようになっている。また、冷却ドラム3から流出した
冷媒流体30の流量Qout と温度Tout は、冷却ドラム
3の出口側に設けられた出口流量測定器18と出口温度
測定器19とによって計測され、これらの計測データも
電気信号として演算装置50に送られ、制御用データと
して利用されるようになっている。なお、冷媒流体30
の流量及び温度は各測定点でばらつきが大きいのため、
複数の測定値の平均をとって制御用データとすることが
望ましい。 【0022】演算装置50では、冷媒流体30の流出温
度Tout と流入温度Tinとの差(T out −Tin)を演算
して冷媒流体30の上昇温度ΔTを求め、この上昇温度
ΔTと、冷媒流体30の流量Qin、Qout とに基づい
て、溶融金属8から冷却ドラム3へ移動する熱量を演算
する。なお、ここでは更に冷却ドラム3の表面積を用い
て熱流束(kcal/m2 h)を求める。また、冷媒流体30の
流量は流入流量Qin又は流出流量Qout の何れか一方だ
けでもよい。 【0023】そして、演算装置50では、比例ゲイン等
の定数を適宜設定したPID制御により、窒素調整弁4
4及びアルゴン調整弁43を制御することにより、測定
した(演算した)熱流束が所定の熱流速になるように混
合ガス中のアルゴンガスの含有量(体積比)を制御する
ことによって、単位時間当たりの鋳造量を制御する。な
お、PID制御以外の制御システムを採用してもよい。
また、アルゴンガス濃度と熱流束との関係は例えば図2
に示すようになる。同図に示すように、アルゴンガス濃
度(混合ガス中のアルゴンガスの含有量)を増加させる
と、熱流束が減少する。 【0024】また、図3及び図4に示すように本実施の
形態の連続鋳造装置では、冷却ドラム3の表面に凹部1
4を重なり合うようして形成することにより、隣接する
凹部14同士が稜線11を挟んで接し、この稜線11が
複数集まった凸部15において、冷却ドラム3の表面と
溶融金属8とが線接触又は点接触するように構成されて
いる。 【0025】つまり、図3には冷却体3の表面の一部の
外観を示しており、この図中の線が凹凸の稜線11を表
している。そして、稜線11で囲まれた部分が凹部14
となっており、3本(3本以上の場合もある)の稜線1
1が集まっている部分が凸部15となっている。従っ
て、冷却体3の表面と溶融金属8とが凸部15において
線接触又は点接触するように幾何学的に規制されること
になる(図5,図6参照、詳細後述)。また、凹部14
に存在するシールガスと他の凹部14に存在するシール
ガスとが連結することは容認する。 【0026】上記のような凹凸形状は、例えば直径1m
m〜5mmの鋼球等の粒状物体を冷却体3の表面に衝突
させる方法や、先端が球状或いは不規則な形状の凸部を
形成した物体を冷却体3の表面に押し付ける方法などに
よって形成することができる。また、機械加工により筋
状、格子状又は球状の加工を施す方法や放電加工による
方法などによって凹凸を形成しても良い。 【0027】なお、凹部14の開口部形状は特定形状
(円形や長円形等)に限定するものではなく、図3に示
すように様々な形状を有していてもよい。また、凹凸形
状は図4に示すように不規則であってもよい。上記の粒
状物体を冷却体3の表面に衝突させる方法によれば、こ
のような不規則な形状の凹凸が形成される。 【0028】なお、試験の結果から、冷却体3の表面の
凹凸深さは、40μm〜200μmの範囲が適当であっ
た。即ち、図示は省略するが凹凸深さが40μm以下の
領域では薄肉鋳片9に割れが発生し、凹凸深さが200
μm以上の領域では過大偏析が発生した。 【0029】<作用・効果>上記構成の連続鋳造装置に
よれば、次のような作用・効果が得られる(図1〜図6
参照)。 【0030】薄肉鋳片9の連続鋳造時には、溶融金属8
は冷却ドラム3の表面のシールガスを排除しつつ冷却ド
ラム3の表面に形成された凹凸をあたかも濡らすように
前進していく。このため冷却ドラム表面の凸部15では
シールガスが排除されて溶融金属8と接触するが、冷却
ドラム3の表面には凹部14があることと溶融金属8の
表面張力の効果とにより、冷却ドラム表面の凹部14で
はシールガスが薄層(ガスギャップ層)となって残存す
る。 【0031】しかしながら、このときシールガスとして
窒素ガスのような吸収性ガスのみをシールチャンバ5内
に供給して薄肉鋳片9を鋳造した場合には、図5にこの
場合の冷却ドラム3の表面と溶融金属8との位置関係を
示すように、冷却ドラム表面の凹部14と溶融金属8と
の間のガスギャップ層22が非常に薄くなってしまう。
なお、図5中の25は溶融金属8の冷却ドラム表面の凸
部15との接触部、21は溶融金属8の冷却ドラム表面
の稜線11との接触部、20は溶融金属8の冷却ドラム
表面の凹部14との非接触部である。 【0032】即ち、窒素ガスのような金属に吸収され易
い吸収性ガスは速やかに溶融金属8中に吸収されるため
にシールガスの圧力が減少し、これに伴って溶融金属8
の表面が膨らんで冷却ドラム3の凹凸形状とほぼ同じ形
状となるため、冷却ドラム表面の凹部14と溶融金属8
との間隔が接触しそうなほどに小さくなってしまう。こ
のため、高温の溶融金属8から冷却ドラム3への熱移動
が速やかに行われて、熱流束が高くなるとともに熱流束
を変化させることができないため、単位時間当たりの鋳
造量を制御することができない。 【0033】これに対し、シールガスとして吸収性ガス
中に不活性性ガス(非吸収性ガス)を含有させた混合ガ
スをシールチャンバ5に供給して薄肉鋳片9を鋳造した
場合には、図4にこの場合の冷却ドラム3の表面と溶融
金属8との位置関係を示すように、冷却ドラム表面の凹
部14と溶融金属8との間には充分な厚さのガスギャッ
プ層22が保持される。なお、図4中の25は溶融金属
8の冷却ドラム表面の凸部15との接触部であり、20
は溶融金属8の冷却ドラム表面との非接触部である。 【0034】即ち、冷却ドラム表面の凹部14と溶融金
属8との間に挟まれたアルゴンガスなどの非吸収性ガス
は溶融金属8に吸収されない或いは吸収されにくいた
め、その場に残留する。このため、冷却ドラム3の表面
(凹部14)と溶融金属8との間に適当な間隔を生じさ
せることができる。この間隔は非吸収性ガスの含有量が
多くなるほど大きくなる。 【0035】そして、冷却ドラム3の表面(凹部14)
と溶融金属8の間に非吸収性ガスが存在した場合には冷
却ドラム3の表面と溶融金属8とが接触した場合よりも
熱移動が悪くなり、しかも、冷却ドラム3の表面(凹部
14)と溶融金属8との間隔が大きいほど(ガスギャッ
プ層22が厚いほど)熱移動し難くなる。従って、混合
ガス中の非吸収性ガスの含有量を調整して冷却ドラム3
の表面(凹部14)と溶融金属8との間隔を調整すれ
ば、熱移動量を調整することができ、このことによって
鋳造時間を任意に設定することができる。 【0036】つまり、本実施の形態の連続鋳造装置で
は、冷却ドラム3の表面に凹部14を重なり合うようし
て形成することにより、隣接する凹部14同士が稜線1
1を挟んで接し、この稜線11が複数集まった凸部15
において、冷却ドラム3の表面と溶融金属8とが線接触
又は点接触するように構成したため、従来に比べて冷却
ドラム3の表面と溶融金属8との接触面積が大幅に低減
され、しかも、窒素ガスとアルゴンガスとの混合ガスを
シールガスとして用いるため、この混合ガス中のアルゴ
ンガスの含有量を調整して冷却ドラム3の表面(凹部1
4)と溶融金属8との間隔を任意に調整することができ
ることから、熱移動量の調整を容易に行うことができ
る。 【0037】そこで、演算装置50において、流量測定
器16,18によって計測した冷媒流体30の流量
Qin、Qout と、温度測定器17,19によって計測し
た冷媒流体30の温度Tin、Tout とに基づいて溶融金
属8から冷却ドラム3への移動熱量を演算し、この移動
熱量(熱流束)が所定の移動熱量(熱流束)となるよう
に窒素調整弁44及びアルゴン調整弁43を制御して混
合ガス中のアルゴンガスの含有量を制御することによ
り、単位時間当たりの鋳造量を容易に制御することがで
きる。また、薄肉鋳片9の板厚変更時にも、鋳造時間と
鋳造量とを任意に設定することができる。 【0038】〔実施例〕ここで、具体的な実施例につい
て説明する。 【0039】 内部に冷却水を通して表面に接する溶
融金属を冷却する一対の冷却ドラムを用い、これらの冷
却ドラムが互いに反対方向に回転する双ドラム形式の薄
肉鋳片連続鋳造装置を用いた。 鋳造中にはクリーニングブラシによる水冷ドラム表
面の清掃を行った。 溶融金属として、18Cr−8Niオーステナイト
系ステンレス鋼を用いた。 鋳造速度は、40m/min〜80m/minの範
囲で調整した。 非吸収性ガスの混合割合は8%〜40%の範囲で調
整した。 熱流束は700万kcal/m2 h 〜800万kcal/m2 h
の範囲で調整した。 【0040】この実施例の結果、熱流束を上記の範囲に
制御して良好に鋳造を行い単位時間当たりの鋳造量を制
御することができた。 【0041】 【0042】 【0043】 【0044】【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、本 発明の薄肉鋳片鋳造装置は、移動す
る冷却体の表面に溶融金属を供給するとともに冷却体の
表面と溶融金属との間に吸収性ガスと非吸収性ガスとの
混合ガスを供給して薄肉鋳片を鋳造する薄肉鋳片鋳造装
置において、冷却体の表面に凹部を重なり合うようして
形成することにより、隣接する凹部同士が稜線を挟んで
接し、この稜線が複数集まった凸部において、冷却体の
表面と溶融金属とが線接触又は点接触するように構成す
るとともに、吸収性ガス供給装置から供給される吸収性
ガスの流量を調整するための吸収性ガス調整弁と、非吸
収性ガス供給装置から供給される非吸収性ガスの流量を
調整するための非吸収性ガス調整弁と、吸収性ガス調整
弁で流量調整された吸収性ガスと、非吸収性ガス調整弁
で流量調整された非吸収性ガスとを均一に混合する混合
室と、冷却体の冷媒流体の流量を計測する流量測定器
と、冷却体に流入する冷媒流体の温度を測定する入口温
度測定器と、冷却体から流出した冷媒流体の温度を測定
する出口温度測定器と、流量測定器によって測定した冷
媒流体の流量と、入口温度測定器によって計測した冷媒
流体の温度と、出口温度検出器によって測定した冷媒流
体の温度とに基づいて、溶融金属から冷却体への移動熱
量を演算し、この移動熱量が所定の移動熱量となるよう
に吸収性ガス調整弁及び非吸収性ガス調整弁を制御して
混合ガス中の非吸収性ガスの含有量を調整することによ
り、単位時間当たりの鋳造量を制御する演算装置とを備
えたことを特徴とする。従って、本発明の薄肉鋳片鋳造
装置によれば、流量計測定器によって計測した冷媒流体
の流量と、入口温度測定器及び出口温度測定器によって
計測した冷媒流体の温度とに基づいて、溶融金属から冷
却体への移動熱量を演算し、この移動熱量をフィードバ
ックして移動熱量を調整するため、確実に移動熱量の調
整を行うことができる。
装置の系統図である。 【図2】混合ガス中のアルゴンガス濃度と熱流束との関
係を示すグラフである。 【図3】前記連続鋳造装置における冷却ドラムの表面の
外観図である。 【図4】図3に示す冷却ドラムの表面の一部を拡大して
示す断面図である。 【図5】前記連続鋳造装置において吸収性ガスのみをシ
ールガスとして用いた場合の作用を示す説明図である。 【図6】前記連続鋳造装置において吸収性ガスと非吸収
性ガスとの混合ガスをシールガスとして用いた場合の作
用を示す説明図である。 【図7】従来の双ドラム形式の連続鋳造装置の構成図で
ある。 【図8】従来の冷却ドラム表面の凹凸形状を示す断面図
である。 【符号の説明】 1 タンディッシュ 2 注湯ノズル 3 冷却ドラム 4 シールガス供給管 5 シールチャンバ 6 短辺堰(サイド堰) 7 湯溜まり部 8 溶融金属 9 薄肉鋳片 10 クリーニングブラシ 11 稜線 12a 流入部 12b 流出部 13 回転軸 14 凹部 15 凸部 16 入口流量測定器 17 入口温度測定器 18 出口流量測定器 19 出口温度測定器 24 仕切り 26 冷却媒体通路 30 冷媒流体 31 冷却媒体通路 40 混合室 41 アルゴンガス配管 42 窒素ガス配管 43 アルゴン調整弁 44 窒素調整弁 50 演算装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 移動する冷却体の表面に溶融金属を供給
するとともに冷却体の表面と溶融金属との間に吸収性ガ
スと非吸収性ガスとの混合ガスを供給して薄肉鋳片を鋳
造する薄肉鋳片鋳造装置において、 冷却体の表面に凹部を重なり合うようして形成すること
により、隣接する凹部同士が稜線を挟んで接し、この稜
線が複数集まった凸部において、冷却体の表面と溶融金
属とが線接触又は点接触するように構成するとともに、 吸収性ガス供給装置から供給される吸収性ガスの流量を
調整するための吸収性ガス調整弁と、 非吸収性ガス供給装置から供給される非吸収性ガスの流
量を調整するための非吸収性ガス調整弁と、 吸収性ガス調整弁で流量調整された吸収性ガスと、非吸
収性ガス調整弁で流量調整された非吸収性ガスとを均一
に混合する混合室と、 冷却体の冷媒流体の流量を計測する流量測定器と、 冷却体に流入する冷媒流体の温度を測定する入口温度測
定器と、 冷却体から流出した冷媒流体の温度を測定する出口温度
測定器と、 流量測定器によって測定した冷媒流体の流量と、入口温
度測定器によって計測した冷媒流体の温度と、出口温度
検出器によって測定した冷媒流体の温度とに基づいて、
溶融金属から冷却体への移動熱量を演算し、この移動熱
量が所定の移動熱量となるように吸収性ガス調整弁及び
非吸収性ガス調整弁を制御して混合ガス中の非吸収性ガ
スの含有量を調整することにより、単位時間当たりの鋳
造量を制御する演算装置とを備えたことを特徴とする薄
肉鋳片鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27379599A JP3534663B2 (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 薄肉鋳片鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27379599A JP3534663B2 (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 薄肉鋳片鋳造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001096340A JP2001096340A (ja) | 2001-04-10 |
| JP3534663B2 true JP3534663B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=17532697
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27379599A Expired - Fee Related JP3534663B2 (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 薄肉鋳片鋳造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3534663B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7727179B2 (ja) * | 2021-08-12 | 2025-08-21 | 日本製鉄株式会社 | 薄肉鋳片の製造方法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4749027A (en) * | 1987-11-09 | 1988-06-07 | Hazelett Strip Casting Corporation | Method and belt composition for improving performance and flatness in continuous metal casting machines of thin revolving endless flexible casting belts having a permanent insulative coating with fluid-accessible porosity |
| JPH0377747A (ja) * | 1989-08-17 | 1991-04-03 | Nippon Steel Corp | 薄肉鋳片の連続鋳造方法 |
| JPH0366458A (ja) * | 1989-08-01 | 1991-03-22 | Nippon Steel Corp | 薄肉鋳片の連続鋳造方法 |
| JP3085820B2 (ja) * | 1993-05-21 | 2000-09-11 | 新日本製鐵株式会社 | 薄肉鋳片連続鋳造用冷却ドラムおよび連続鋳造方法および連続鋳造鋳片 |
| JPH081284A (ja) * | 1994-06-14 | 1996-01-09 | Nippon Steel Corp | 双ロール式連続鋳造方法および装置 |
| FR2746333B1 (fr) * | 1996-03-22 | 1998-04-24 | Usinor Sacilor | Procede de coulee continue d'une bande d'acier inoxydable austenitique sur une ou entre deux parois mobiles dont les surfaces sont pourvues de fossettes, et installation de coulee pour sa mise en oeuvre |
-
1999
- 1999-09-28 JP JP27379599A patent/JP3534663B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001096340A (ja) | 2001-04-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4016297B2 (ja) | 金属ストリップ鋳造設備のロールクラウン調節方法および装置 | |
| CN100411772C (zh) | 铸造具有低表面粗糙度和低孔隙率的钢带 | |
| NZ286348A (en) | Continuous casting of metal: casting surface contains fine ridges | |
| CA2170312A1 (en) | Casting of metal | |
| FI101944B (fi) | Teräsnauhan valu | |
| US7073565B2 (en) | Casting steel strip | |
| AU2002350286B2 (en) | Model-based system for determining casting roll operating temperature in a thin strip casting process | |
| KR100215728B1 (ko) | 용강으로 형성된 박 주조 스트립과, 그 제조 방법 및 박 주조 스트립 연주기용 냉각 드럼 | |
| AU663421B2 (en) | Contained quench system for controlled cooling of continuous web | |
| JPH0724924B2 (ja) | ドラム式連鋳機 | |
| US4955429A (en) | Apparatus for and process of direct casting of metal strip | |
| JP2001096340A (ja) | 薄肉鋳片鋳造装置 | |
| JPH02104447A (ja) | 薄板連鋳装置 | |
| WO1987002285A1 (en) | Method of and apparatus for continuous casting of metal strip | |
| JP3581608B2 (ja) | 薄肉鋳片鋳造装置 | |
| JP2003048044A (ja) | 双ドラム式連続鋳造方法及び装置 | |
| JPH01501455A (ja) | 鋼スラブを連続的に鋳造するための装置および方法 | |
| WO2025006410A1 (en) | Belt casting systems and methods with parting agent control | |
| AU676101B2 (en) | Casting stainless steel strip on surface with specified roughness | |
| JPH0646598Y2 (ja) | 金属薄帯連続鋳造用浸漬ノズル | |
| JPH0646597Y2 (ja) | 金属薄帯連続鋳造用浸漬ノズル | |
| JPS58188550A (ja) | 鋼板の連続鋳造方法 | |
| Guthrie et al. | Metal delivery systems for twin-roll casting systems using mathematical and physical models for turbulent fluid flow, heat transfer and solidification | |
| Kim | Coupled Heat Transfer and Fluid Flow Analysis in the Hazelett Twin-Belt Caster.(Dissertation) | |
| AU746006B2 (en) | Casting steel strip |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031111 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031211 |
|
| A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040123 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040224 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040309 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |