JP3547848B2 - カード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、電算機端末特にパーソナルコンピュータ等に設けられる、端部にコネクタを有するPCカード(俗にいうICカード)等のカード状媒体を接続するための収納部のカード状媒体用挿入機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
カード状媒体であるPCカードは、電算機端末特にパーソナルコンピュータ機器のメモリ媒体や各種インターフェースとして多く利用されている。そして、このPCカードの記憶容量は技術の進歩によって年々増大している。したがって、PCカード内の膨大な情報データは、コンピュータを扱う会社、個人にとって貴重なものとなっているのが現状である。
【0003】
ところで、このようなPCカードは、図5に示すようにその端部にコネクタ10を備え、そのコネクタ10が電算機端末側に設けられるコネクタと接続される。より具体的には、図6に示すように、電算機側端末側に、その底部に接続コネクタ20が備えられるPCカード1収納用挿入口が設けられており、PCカード1におけるローディング、セッティング動作等は、PCカード1を電算機端末の前記挿入口に挿入し、その底部でコネクタ10,20同士を接続する一方、動作終了時には挿入口からPCカード1を抜き取ってコネクタ接続を解放する。
【0004】
そして、前記挿入口からのPCカード1の抜き取りは、図7に示すようなイジェクト機構60(同図ではマニュアル機構であるが駆動機構を用いるものある)により行われているが、前記挿入口への挿入動作はすべてユーザーのマニュアルにより行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなPCカードの挿入動作に着目すると、コネクタ同士の接続は、ピンをピン穴に嵌合させる動作であり、所定の挿入ストローク状態になれば、ピン嵌合接続によりコネクタが外れず、かつPCカードと電算機端末との間で信号の入出力が行われる。すなわち、所定の挿入ストロークの段階で、コネクタの接続は十分に完了状態となるものである。
【0006】
しかし、この挿入動作は上述のようにすべてマニュアルにより行われるので、ユーザーはどのストローク状態でコネクタ接続完了状態となったのかよくわらず、接続完了状態後も挿入操作(押圧動作)をしばらく続けることが頻繁となって、ユーザーに対して負担が多かったのみならず、PCカードの端末側コネクタに対する過剰な摩擦、衝突によって故障の原因になるおそれもあった。
【0007】
この発明は、従来の以上のような問題に鑑み創案されたもので、電算機端末等のカード状媒体収納部にカード状媒体を挿入する際、ユーザーがコネクタ接続完了状態を直ちに確認できる技術を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明に係るカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構の第1の特徴は、カード状媒体挿入の際の押圧力を直接または間接に受ける弾性体を、前記押圧力のうち所定の負荷まではそれに抗す一方、所定負荷を越えると押圧力に付勢するように配置した、カード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構であって、前記弾性体の作用力変更点となる前記所定負荷時と、カード状媒体のコネクタ接続完了または接続完了直前の負荷時とを一致させたことであり、これを請求項1の発明とする。
【0009】
ここで、作用力変更点となる前記所定負荷時とは、前記弾性体の作用力が前記押圧力に対して抗する方向から付勢する方向に切り替わる際を指し、カード状媒体のコネクタ接続完了の負荷時とは、そのコネクタが接続完了となって押圧荷重が急激に上昇する際(図1に示すX乃至Y間)を指す。
【0010】
また、ここでいうコネクタ接続完了とは、カード状媒体と端末との間で信号の入出力に何の支障もなく、かつカード状端末のコネクタが端末側のコネクタから外れないように接続される装着状態を指す。弾性体作用力変更点との設定基準として、コネクタ接続完了直前の負荷時をも含めたのは、弾性体が作用力変更点を越えると、それはカード状媒体の押圧力に付勢することになるため、その弾性体の弾性力によっては接続完了直前でユーザーが挿入動作を止めてもその付勢力によりコネクタの接続が完了することがあり得るからである。換言すれば、この基準により、挿入に要する無駄な荷重を要することが防げるとともに、付勢力が付加されることによって生じるカード状媒体の端末側コネクタに対する過剰な衝突が防げるものとなり、特に弾性力の大きい弾性体を用いる場合に有益となる。
【0011】
この構成において、前記弾性体として、前記所定負荷を越えると付勢力をともなって反転する反転部材を用いることができ、この態様を請求項2の発明とする。
【0012】
また、前記弾性体をバネ部材とすることができるのは当然であり、この態様を請求項3の発明とする。
【0013】
さらに、請求項1の発明において、前記弾性体が前記所定負荷を越えて押圧力を受けた直後に、該押圧力を直接または間接に受けるストッパを、また請求項2の発明において、前記反転部材が反転した直後に、該反転力を直接または間接に受けるストッパを、それぞれ配置してもよく、前者の態様を請求項4の発明、後者の態様を請求項5の発明とする。
【0014】
次に、本発明に係るカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構の第2の特徴は、カード状媒体の挿入動作に直接または間接に連動する連動体と、カード状媒体のコネクタ接続完了直後に、前記連動体に当接する当接部材とを配置したことであり、これを請求項9の発明とする。
【0015】
ここで、コネクタ接続完了とは上述の状態と同様である。
【0016】
また、前記連動体に、カード状媒体挿入の際の押圧力を受け、かつそのうち所定の負荷時に押圧力に付勢するような弾性体を備えさせてもよく、この態様を請求項10の発明とする。
【0017】
【作用】
まず第1の特徴を有する請求項1の発明を説明する。
【0018】
カード状媒体収納部にカード状媒体を挿入する工程において、その端部コネクタの収納部に対して必要な押圧荷重を図1に示す。図中、単にカード状媒体を挿入する際の押圧荷重を示したものがBのグラフとなるが、このグラフからも明らかなように挿入開始時は急激に押圧荷重が上昇するものの、その後増加の程度がわからない程度にほんのわずかづつ増大していき、接続完了最小ストローク時Xを過ぎるとコネクタの最大挿入ストローク位置であるYまで荷重は無限大に上昇する。すなわち、従来では、その挿入工程に押圧荷重の強弱はあるものの、押圧荷重が増加方向に作用するのみで、また接続完了最小ストローク時X以降は荷重が上昇する一方であることから、コネクタ接続完了の基準となる感覚はまったく得られないものとなっており、これが上述したカード状媒体挿入時のユーザーの煩雑さの原因となっていたものである。
【0019】
これに対しこの発明では、弾性体の作用方向が切り替わる作用力変更点としての所定の負荷時と、カード状媒体のコネクタ接続完了またはその直前の負荷時とが一致しているので、カード状媒体の挿入状態が、少なくともそのコネクタ接続完了最小ストロークX直前になると、弾性体の作用力が押圧力に抗する方向からそれに付勢する方向に切り替わる。すなわち、図1に示すAのグラフ(これは後述する実施例の構成による)のように、カード状媒体を収納部に挿入すると、作用力変更点までのストロークでは弾性体が押圧力に抗して働くため、押圧荷重は従来の場合Bよりも大きくなる一方(図中Cのグラフが弾性体の抗力のみに要する荷重であり、この荷重がBの荷重に付加されることになる)、カード状媒体の挿入状態が、少なくともコネクタ接続完了最小ストロークXの直前になると、弾性体が押圧力に付勢して働くため、押圧荷重は一気に減少することになる。したがって、ユーザーがカード状媒体を挿入する際は、少なくともコネクタ接続完了最小ストロークX直前の状態になると、その押圧荷重が一気に減る感覚が得られるので、それを基準にカード状媒体のコネクタ接続の完了状態を確認することができる。
【0020】
また、前記弾性体が前記所定負荷を越えて押圧力を受けた直後に、該押圧力を直接または間接に受けるストッパを配置してあれば、コネクタ接続完了直後に、カード状媒体またはそれに連動する間接部材がストッパに当接して、カード状媒体のそれ以降の挿入を阻止する。これにより、挿入に要する無駄な荷重を要することが防げるとともに、付勢力が付加されることによって生じるカード状媒体の端末側コネクタに対する過剰な衝突が防げるものとなる。
【0021】
次に第2の特徴を有する請求項9の発明を説明する。
【0022】
この発明の機構における、カード状媒体収納部にカード状媒体を挿入する工程においては、その挿入動作にともなって連動体が連動する。そして、カード状媒体がコネクタ接続完了ストローク地点まで挿入されると、その直後に連動体が当接部材に当接して衝突音を発し、この音によって接続完了動作が確認できる。
【0023】
前記連動体に、カード状媒体挿入の際の押圧力のうち所定の負荷まではそれに抗す一方、所定負荷を越えると押圧力に付勢するような弾性体を備えてあれば、前記連動体の当接部材への衝突の際の作用力として、ユーザーによる押圧力以外に付勢力を加える構成をとることができ、この構成であれば、前記衝突の衝撃が増すことによって衝突音も大きくなり、その確認も容易化する。
【0024】
【実施例】
本発明が適用される電算機端末のカード状媒体収納部の一例を図面に基づき説明する。なお、本発明が以下に示される実施例の態様に限定されないことは当然であり、本発明が意図する構成を逸脱しない範囲で種々の態様がとりうることはいうまでもない。
【0025】
図2はカード状媒体収納部にカード状媒体であるPCカードを挿入した状態を示した平面図であり、(a)はPCカードのコネクタ接続完了前の状態の平面図、(b)はPCカードのコネクタ接続完了直前の状態の平面図、(c)はPCカードのコネクタ接続完了直後の状態の平面図である。図中、1はPCカードでその端部にコネクタ10を有し、2は収納部となるカード挿入口でその底部にコネクタ20を備えている。PCカード1は、矢印Dで示す方向で挿入が行われ、この逆が排出・抜き取り方向となる。
【0026】
収納部2内には、揺動レバー3が配置される。この揺動レバー3は、その中央からやや一方に寄った位置に支軸30によって揺動自在に枢支され、その支軸30側端部には挿入されるPCカード1の挿入側端縁に当接する当接部31を、支軸30反対側端部には挿入口2の端部より延出して突出する突起部32をそれぞれ備える。該突起部32には、後述する押動プレート4の係合突起41を係合する切込溝33が形成される。この揺動レバー3は、PCカード1の挿入時にはその押圧力を1次的に受け、その押圧力を他の部材に伝導するものであり、そのような機能をもつ構造であれば、以上のような第1挺子機構の他に支軸を外側に設けた第2挺子機構及びその他のリンク式機構等の態様も種々とりうる。
【0027】
収納部2底部側の側方側であって、前記揺動レバー3の突起部32が突出する側には、シャーシ5が固着される。該シャーシ5にはPCカード1の挿入方向に沿って直線案内溝50が切られている。該直線案内溝50には、後述する押動プレート4の係止突起40及び係合突起41が嵌挿されて、それらがその長方向に摺動するものとなっている。直線案内溝50のうち係合突起41が嵌挿される側の端部位置は、PCカード1のコネクタ接続完了直後のストロークに対応して移動する係合突起41に当接する程度の長さに相当している。すなわち、直線案内溝50の係合突起41側端部は、その係合突起41の移動を阻止するものであり、またPCカード1の挿入動作は前記揺動プレート3の揺動動作を介してその係合突起41と連動するものであるから、この直線案内溝50の係合突起41側端部が、PCカード1の挿入ストロークを制限するストッパとなる。
【0028】
シャーシ5のカード挿入方向側には、前記押動プレート4とイジェクト用操作レバー6が、カード挿入排出方向に沿って連動自在に配置される。押動プレート4は、一端側に係止突起40、略中央に係合突起41、他端に係合突片42がそれぞれ形成されている。前記係止突起40及び係合突起41は前記シャーシ5の直線案内溝50に嵌挿された状態で、前記係止突起40は後述する戻りコイルバネのトグルスプリング7の一端を枢支し、前記係合突起41は前記揺動レバー3の突起部32の切込溝33に係合される。前記係合突片42は、イジェクト用操作レバー6の端部に当接させる。イジェクト用操作レバー6は、長尺部材よりなりその端部は挿入口2開口部側方に突出するものとなる。なお、このイジェクト用操作レバー6の開口部側端部を押圧すると、後述のように最終的には揺動レバー3を揺動させて挿入口2に挿入されたPCカード1を排出させる。この押圧動作は、本実施例ではマニュアルにより行うものとなるが、もちろん駆動機構を用いて行わせてもよい。
【0029】
一端を前記係止突起40に枢支されるスプリング7は、他端がシャーシ5に設けた固定係止部51に枢支され、係止突起40を、案内溝50の内側縁のうち挿入口2外方側に向けて押圧している。スプリング7は、固定係止部51が押動プレート4の直線移動ストロークと直交する直線上に設けられているのでトグル機能をもつ。すなわちスプリング7は、PCカード1の挿入にともなう押圧力を揺動レバー3、押動プレート4を介して受けつつそれに抗しながら、その一端が係止突起41とともに案内溝50に沿って移動し、その移動とともに次第に絞れられ蓄勢される。前記押圧力が所定以上の負荷になると最大変形となり、その負荷を越えると、変形が解放されて反転するとともに蓄勢が一挙に放出され、押動プレート4は移動のストローク終端において、スプリング7の蓄勢力によりPCカード1の移動方向に付勢される。このスプリング7の最大変形となる負荷時を、本実施例では、PCカード1のコネクタ接続完了直前の負荷時と一致させている。したがって、スプリング7が最大変形を解放されて反転すると、PCカード1の挿入ストロークはコネクタ接続完了状態の位置となる。なお、コネクタ接続完了状態をなさしめるPCカード1の挿入ストローク(図1中のX−Y間)にある程度幅のある場合や、スプリング7の弾性力がそれほど大きくない場合は、スプリング7の最大変形となる負荷時を、PCカード1のコネクタ接続完了の負荷時と一致させてもよい。
【0030】
次に、図2に基づいて本実施例の動作を説明する。
【0031】
PCカード1を押圧し挿入口2内へ挿入していくと(図中D方向)、図2(a)に示すように、PCカード1の挿入側端縁が揺動レバー3の当接部31に当接して押圧していき、揺動レバー3本体を揺動させるとともに突起部32を挿入方向反対側に押圧する。突起部32の切込溝33には押動プレート4の係合突起41が係合しており、この係合突起41も連動して案内溝50内を挿入方向反対側に押圧されて摺動し、押動プレート4本体の移動にともなって係止突起40も同様に摺動し、その係止突起40に枢支されるスプリング7はその摺動方向の移動力に抗しつつ、次第に絞れられ蓄勢される。
【0032】
さらにPCカード1を押圧していくと、コネクタ接続完了直前の負荷時となり、そうすると、図2(b)に示すように、係止突起40の摺動動作によりスプリング7にさらなる蓄勢が付与されて絞られ、それが最大変形となる。
【0033】
そして、さらに押圧を加えると、図2(c)に示すように、スプリング7は変形が解放されて蓄勢が一挙に放出されるのでそれは付勢をともなって一気に反転し、この時点でPCカード1はコネクタ接続完了状態となる。この際、係合突起41はシャーシ5の直線案内溝50端部に付勢をかって当接して衝突音が発生するとともに、その摺動動作が停止させられる。この停止動作によって、PCカード1の挿入動作も停止させられる。なお、挿入されたPCカード1を抜き取る際は、前記イジェクト用操作レバー6をカード挿入方向に押圧する。そうすると、そのレバー6端部が係合突片42を介して押動プレート4本体とともに係止突起40を押圧するので、上記と逆の動作によってスプリング7が付勢力を付与しつつ揺動レバー3が揺動され、その一連の動作によってPCカード1は挿入口2から排出される。
【0034】
このように、本実施例によれば、PCカード1のコネクタ接続完了直前まではスプリング7が蓄勢して変形しているので、ユーザーは、スプリング7の抗する負荷を感じつつ挿入動作を行うことになるが、その後スプリング7の反転時は変形が付勢をともなって解放されるので、ユーザーはその直前に要していた押圧荷重が一気に減る感覚が得られる。そして、その感覚直後にPCカード1のコネクタ接続は完了するので、ユーザーとしてはその押圧荷重の急激な減少感覚によってコネクタ接続の完了状態を確認することができるものとなっている。しかも、本実施例では、コネクタ接続完了時に、係合突起41が直線案内溝50端部に付勢をかって当接して衝突音が発生するとともに、その摺動動作が停止させられるので、その衝突音によってもコネクタ接続の完了状態を確認することができ、かつそれ以後の不要な挿入荷重を要することが防げるとともに、過剰な挿入動作による故障も未然に防止できるものとなっている。
【0035】
なお、本実施例では、コネクタ接続の完了状態を、上述のように、挿入に要する押圧荷重の急激な減少感覚と、衝突音の知覚という2つの要素で確認できるものとなっているが、これはいずれか一方の要素だけの構成だけでもよい。例えば、前記スプリング7を固着せず、係合突起41が直線案内溝50端部に当接する際の衝突音のみで確認する構成(ただし、この構成でも当接する感覚は得られる)や、前記スプリング7の付勢力を衝突音の増加のみに利用する構成等である。
【0036】
また、上記実施例において、PCカード1挿入の際の押圧力を受ける弾性体の構成として、トグルスプリング7が反転する構成が用いられているが、この反転機構の構成を例えば図3に示すように揺動レバー3に直接コイルスプリング8の一端を固着し、他端を他の部材に固着して揺動レバー3に直接付勢を加える構成としても、また反転ではなく、図4に示すように揺動レバー3の端部に板バネ9を当接させてその復元力を利用する構成等、弾性体の構成も種々の部材、機構が利用可能である。
【0037】
また図2に示された実施例では、揺動可能な揺動レバー3にカードの挿入方向に摺動可能な押動プレート4を連結し、該押動プレート4を操作レバー6で押圧するものとして説明したが、押動プレート4を省略し、揺動レバー3の端部を操作レバー6で直接押圧する構成としてもよいことは当然である。この場合、スプリング7の一端は前記揺動レバー3に直接設ければよい。さらに、前記揺動レバー3の端部に設けられた当接部31で、挿入されたPCカード1を受け、かつこの当接部31でPCカード1を押し出すものとしたが、揺動レバー3とは別にPCカード1の挿脱方向に摺動可能でかつPCカード1のコネクタ10側端部全体と当接する当接部(またはそのコネクタ10側端部の少なくとも左右端と当接するような複数の当接部)を有するホルダ部材を設け、該ホルダ部材に前記揺動レバー3を連結するようにすれば、PCカード1の押出時に、そのPCカード1を均一に押すことができる(すなわち片押し状態とならない)ので、カード1に回転モーメントが生ぜず、スムーズな排出ができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果が得られる。
請求項1の発明では、ユーザーがカード状媒体を挿入している際、少なくともコネクタ接続完了直前の状態になると、その押圧荷重が一気に減る感覚が得られるので、それを基準にカード状媒体のコネクタ接続の完了状態を確認することができる。また、ストッパが配置されていれば、それに当接する衝突音によっても確認することができる。
【0039】
請求項9の発明では、カード状媒体がコネクタ接続完了ストローク地点まで挿入されると、その直後に連動体が当接部材に当接して衝突音を発し、この音によって接続完了状態が確認できる。また、所定負荷時に挿入の際の押圧力に付勢するような弾性体を備えてあれば、前記連動体の当接部材への衝突の際の作用力として、ユーザーによる押圧力以外に付勢力を加える構成をとることができ、これにより、前記衝突の衝撃が増すことによって衝突音も大きくなり、その確認も容易化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】電算機端末に設けられるカード状媒体収納部にカード状媒体を挿入する工程において、収納部に対して必要な押圧荷重を示したグラフであり、図中Aは図2に示す実施例の構成におけるグラフ、Bは図2に示す実施例の構成からスプリング7を外した構成におけるグラフ、Cはスプリングのみに要する荷重のグラフを各示す。
【図2】本発明に係る基本的構成の実施例を示しており、カード状媒体収納部にカード状媒体であるPCカードを挿入した状態を示した平面図である。(a)はPCカードのコネクタ接続完了前の状態の平面図、(b)はPCカードのコネクタ接続完了直前の状態の平面図、(c)はPCカードのコネクタ接続完了直後の状態の平面図である。
【図3】弾性体としてバネ部材が用いられる他の実施例を示した平面図である。
【図4】弾性体としてバネ部材が用いられる他の実施例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)中のE部の拡大図である。
【図5】PCカードの種々の態様を示した斜視図であり、(a)は上面が平面状の態様、(b)は上面に薄い段が形成される態様、(c)は上面に厚い段が形成される態様である。
【図6】PCカードの挿入状態を示した説明図である。
【図7】PCカードの挿入部から排出されるイジェクト機構を示した概略図である。
【符号の説明】
1 PCカード
2 挿入口
3 揺動レバー
4 押動プレート
5 シャーシ
6 イジェクト用操作レバー
7 トグルスプリング
8 コイルスプリング
9 板バネ
10,20 コネクタ
30 支軸
31 当接部
32 突起部
33 切込溝
40 係止突起
41 係合突起
42 係合突片
50 直線案内溝
51 固定係止部
60 イジェクト機構

Claims (11)

  1. カード状媒体挿入の際の押圧力を直接または間接に受ける弾性体を、前記押圧力のうち所定の負荷まではそれに抗す一方、所定負荷を越えると押圧力に付勢するように配置した、カード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構であって、前記弾性体の作用力変更点となる前記所定負荷時と、カード状媒体のコネクタ接続完了または接続完了直前の負荷時とを一致させたことを特徴とするカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  2. 請求項1のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構において、前記弾性体として、前記所定負荷を越えると付勢力をともなって反転する反転部材を用いたことを特徴とする請求項1のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  3. 請求項1または請求項2のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構において、前記弾性体はバネ部材であることを特徴とする請求項1または請求項2のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  4. 請求項1のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構において、前記弾性体が前記所定負荷を越えて押圧力を受けた直後に、該押圧力を直接または間接に受けるストッパを配置したことを特徴とする請求項1のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  5. 請求項2のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構において、前記反転部材が反転した直後に、該反転力を直接または間接に受けるストッパを配置したことを特徴とする請求項2のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  6. カード状媒体挿入の際の押圧力を受けてそのカード状媒体の挿脱方向に移動可能な当接部を有する移動部材と、
    カード状媒体の収納部を有するシャーシと、
    一端が前記移動部材に、他端が前記シャーシにそれぞれ設けられ、かつ前記移動部材の所定位置で、最大変形が解放されて反転するスプリングとからなり、
    該スプリングが最大変形となるような、前記押動プレートの所定位置の際の負荷時と、カード状媒体のコネクタ接続完了または接続完了直前の負荷時とを一致させたことを特徴とするカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  7. カード状媒体挿入の際の押圧力を受けて揺動する揺動レバーと、
    該揺動レバー端部に接続される係合突起が形成された押動プレートと、
    前記係合突起が嵌挿されつつ、それをカード状媒体の挿入排出方向に沿って摺動させる直線案内溝が形成されたシャーシと、
    一端が前記押動プレートに、他端が前記シャーシにそれぞれ枢支され、かつ前記係合突起の摺動動作にともなう押動プレートの所定位置で、絞られた最大変形が解放されて反転するトグルスプリングとからなり、
    該トグルスプリングが最大変形となるような、前記押動プレートの所定位置の際の負荷時と、カード状媒体のコネクタ接続完了または接続完了直前の負荷時とを一致させたことを特徴とするカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  8. 請求項7のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構において、前記直線案内溝を、その一端が、カード状媒体のコネクタ接続完了直後の摺動位置にある前記係合突起に当接するように切って形成したことを特徴とする請求項7のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  9. カード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構において、カード状媒体の挿入動作に直接または間接に連動する連動体と、カード状媒体のコネクタ接続完了直後に、前記連動体に当接する当接部材を配置したことを特徴とするカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  10. 請求項9のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構において、前記連動体に、カード状媒体挿入の際の押圧力を受け、かつそのうち所定の負荷時に前記押圧力に付勢するような弾性体を備えさせたことを特徴とする請求項9のカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
  11. カード状媒体挿入の際の押圧力を受けて揺動する揺動レバーと、
    該揺動レバー端部に接続される係合突起が形成された押動プレートと、
    前記係合突起が嵌挿されつつ、それをカード状媒体の挿入排出方向に沿って摺動させる直線案内溝が形成されたシャーシと、
    一端が前記押動プレートに、他端が前記シャーシにそれぞれ枢支され、かつ前記係合突起の摺動動作にともなう押動プレートの所定位置で、絞られた最大変形が解放されて反転するトグルスプリングとからなり、
    前記直線案内溝を、その一端が、カード状媒体のコネクタ接続完了直後の摺動位置にある前記係止突起に当接するように切って形成するとともに、
    その当接の際、前記トグルスプリングの反転力を付加させたことを特徴とするカード状媒体収納部のカード状媒体挿入機構。
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