JP3549660B2 - 遮蔽カバー - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌のエンジンルームの下側を覆う遮蔽カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3及び図4に示す如く、リヤエンジンバス等の車輌においては、パワーユニットが集中している車輌後部からの車外騒音を低減する為、エンジン1が搭載されているサイドフレーム2の後部側下面に遮蔽カバー3を装着し、該遮蔽カバー3でエンジンルーム4の下側を覆うことにより車外への騒音漏れを低減するようにしている。
【0003】
ただし、遮蔽カバー3でエンジンルーム4の下側を完全に覆うようにしてしまうと、車外騒音を低減する上では有効であっても、エンジンルーム4内の熱気を車外に排出する上では好ましいことではない為、車外騒音の悪化をある程度容認して前記遮蔽カバー3に開口部5を設け、該開口部5に異物が侵入しないよう金網6を張った構造とし、エンジンルーム4の下側を部分的に通気可能とするようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単に遮蔽カバー3に開口部5を設けただけでは、エンジンルーム4内の熱気が積極的に抜き出されるような効果は期待できず、しかも、本来の目的である車外騒音の低減効果が著しく損なわれてしまう為、エンジンルーム4の排熱性能の向上と車外騒音の低減との良好な両立が図られていないのが実情である。
【0005】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、エンジンルーム内の熱気を積極的に抜き出すことができ且つ車外騒音も大幅に低減することができる遮蔽カバーを提供することによって、エンジンルームの排熱性能の向上と車外騒音の低減との良好な両立を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車輌のエンジンルームの下側を覆う遮蔽カバーであって、前記車輌の走行方向に向け通気流路を有する偏平なダクト状に形成され且つ上面に前記通気流路とエンジンルームとを連通する開口部を設けて前記通気流路をエンジンルームの外に開放し、前記開口部に適宜な傾斜角度を設定した複数枚のルーバーを配設し、前記通気流路における車輌の走行方向後方側の走行風排出口に適宜な傾斜角度を設定した複数枚のフィンを配設したことを特徴とするものである。
【0007】
従って本発明では、車輌が走行した際に、走行風が遮蔽カバーの通気流路内を整流化されて流通し、該走行風の整流化された流れに起因した圧力降下作用でエンジンルーム側に対し通気流路側が相対的に低圧となり、エンジンルーム内の空気が開口部から通気流路へと吸引されて抜き出される。
【0008】
また、前記開口部から漏れ出たエンジンルーム内の騒音は、遮蔽カバーの下面によって車外への伝播を阻害されて減衰され、しかも、前記開口部のルーバーや走行風排出口のフィンにより、車外に漏れ出る騒音のレベルや向きが適宜に設定されて車外騒音への影響が極力少なくなるように調整される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0010】
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図3及び図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0011】
図示するように、車輌のエンジンルーム4の下側を覆う遮蔽カバー7を、前記車輌の走行方向(図2中における矢印Aで示す方向)に向け通気流路8を有する偏平なダクト状に形成し、該通気流路8における車輌の走行方向A前方側の開口を走行風取入口9とし、後方側の開口を走行風排出口10として、該走行風排出口10に適宜な傾斜角度を設定した複数枚のフィン11を配設する。
【0012】
また、前記遮蔽カバー7の上面には前記通気流路8とエンジンルーム4とを連通する開口部12を設けて前記通気流路8をエンジンルーム4の外に開放し、前記開口部12には適宜な傾斜角度を設定した複数枚のルーバー13を配設する。
【0013】
このようにすれば、車輌が走行した際に、走行風取入口9から取り込まれた走行風xが遮蔽カバー7の通気流路8内を整流化されて流通し、該走行風xの整流化された流れに起因した圧力降下作用でエンジンルーム4側に対し通気流路8側が相対的に低圧となり、エンジンルーム4内の空気yが開口部12から通気流路8へと吸引されて抜き出され、通気流路8の走行風排出口10から走行風xと一緒に排出される。
【0014】
また、前記開口部12から漏れ出たエンジンルーム4内の騒音は、遮蔽カバー7の下面によって車外への伝播を阻害されて減衰され、しかも、前記開口部12のルーバー13や走行風排出口10のフィン11により、車外に漏れ出る騒音のレベルや向きが適宜に設定されて車外騒音への影響が極力少なくなるように調整される。
【0015】
従って、上記形態例によれば、遮蔽カバー7の開口部12からエンジンルーム4内の空気yを積極的に抜き出して車外に排出することができるので、エンジンルーム4内の熱気を良好に抜き出すことができ、しかも、エンジンルーム4内の空気yが良好に抜き出されることにより図示しないラジエータの通気率も高めることができるので、エンジンルーム4の排熱性能を著しく向上することができる。
【0016】
また、前記開口部12から漏れ出たエンジンルーム4内の騒音を、遮蔽カバー7の下面により車外への伝播を阻害して減衰することができるので、車外騒音も大幅に低減することができ、しかも、前記開口部12のルーバー13や走行風排出口10のフィン11により、車外に漏れ出る騒音のレベルや向きを適宜に設定し得て車外騒音への影響が極力少なくなるように調整することができる。
【0018】
尚、本発明の遮蔽カバーは、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、開口部の形成位置や形状は車外騒音への影響が極力少なくなるように、また、エンジンルームの排熱性能が向上するように適宜変更し得ること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】
上記した本発明の遮蔽カバーによれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0020】
(I)遮蔽カバーの開口部からエンジンルーム内の空気を積極的に抜き出して車外に排出することができるので、エンジンルーム内の熱気を良好に抜き出すことができ、しかも、エンジンルーム内の空気が良好に抜き出されることによりラジエータの通気率も高めることができるので、エンジンルームの排熱性能を著しく向上することができる。
【0021】
(II)開口部から漏れ出たエンジンルーム内の騒音を、遮蔽カバーの下面により車外への伝播を阻害して減衰することができるので、車外騒音も大幅に低減することができ、しかも、前記開口部のルーバーや走行風排出口のフィンにより車外に漏れ出る騒音のレベルや向きを適宜に設定し得て車外騒音への影響が極力少なくなるように調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】従来例を示す斜視図である。
【図4】図3のIV−IV方向の矢視図である。
【符号の説明】
4 エンジンルーム
7 遮蔽カバー
8 通気流路
12 開口部
A 車輌の走行方向
x 走行風
y エンジンルーム内の空気
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌のエンジンルームの下側を覆う遮蔽カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3及び図4に示す如く、リヤエンジンバス等の車輌においては、パワーユニットが集中している車輌後部からの車外騒音を低減する為、エンジン1が搭載されているサイドフレーム2の後部側下面に遮蔽カバー3を装着し、該遮蔽カバー3でエンジンルーム4の下側を覆うことにより車外への騒音漏れを低減するようにしている。
【0003】
ただし、遮蔽カバー3でエンジンルーム4の下側を完全に覆うようにしてしまうと、車外騒音を低減する上では有効であっても、エンジンルーム4内の熱気を車外に排出する上では好ましいことではない為、車外騒音の悪化をある程度容認して前記遮蔽カバー3に開口部5を設け、該開口部5に異物が侵入しないよう金網6を張った構造とし、エンジンルーム4の下側を部分的に通気可能とするようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単に遮蔽カバー3に開口部5を設けただけでは、エンジンルーム4内の熱気が積極的に抜き出されるような効果は期待できず、しかも、本来の目的である車外騒音の低減効果が著しく損なわれてしまう為、エンジンルーム4の排熱性能の向上と車外騒音の低減との良好な両立が図られていないのが実情である。
【0005】
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、エンジンルーム内の熱気を積極的に抜き出すことができ且つ車外騒音も大幅に低減することができる遮蔽カバーを提供することによって、エンジンルームの排熱性能の向上と車外騒音の低減との良好な両立を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車輌のエンジンルームの下側を覆う遮蔽カバーであって、前記車輌の走行方向に向け通気流路を有する偏平なダクト状に形成され且つ上面に前記通気流路とエンジンルームとを連通する開口部を設けて前記通気流路をエンジンルームの外に開放し、前記開口部に適宜な傾斜角度を設定した複数枚のルーバーを配設し、前記通気流路における車輌の走行方向後方側の走行風排出口に適宜な傾斜角度を設定した複数枚のフィンを配設したことを特徴とするものである。
【0007】
従って本発明では、車輌が走行した際に、走行風が遮蔽カバーの通気流路内を整流化されて流通し、該走行風の整流化された流れに起因した圧力降下作用でエンジンルーム側に対し通気流路側が相対的に低圧となり、エンジンルーム内の空気が開口部から通気流路へと吸引されて抜き出される。
【0008】
また、前記開口部から漏れ出たエンジンルーム内の騒音は、遮蔽カバーの下面によって車外への伝播を阻害されて減衰され、しかも、前記開口部のルーバーや走行風排出口のフィンにより、車外に漏れ出る騒音のレベルや向きが適宜に設定されて車外騒音への影響が極力少なくなるように調整される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0010】
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図3及び図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0011】
図示するように、車輌のエンジンルーム4の下側を覆う遮蔽カバー7を、前記車輌の走行方向(図2中における矢印Aで示す方向)に向け通気流路8を有する偏平なダクト状に形成し、該通気流路8における車輌の走行方向A前方側の開口を走行風取入口9とし、後方側の開口を走行風排出口10として、該走行風排出口10に適宜な傾斜角度を設定した複数枚のフィン11を配設する。
【0012】
また、前記遮蔽カバー7の上面には前記通気流路8とエンジンルーム4とを連通する開口部12を設けて前記通気流路8をエンジンルーム4の外に開放し、前記開口部12には適宜な傾斜角度を設定した複数枚のルーバー13を配設する。
【0013】
このようにすれば、車輌が走行した際に、走行風取入口9から取り込まれた走行風xが遮蔽カバー7の通気流路8内を整流化されて流通し、該走行風xの整流化された流れに起因した圧力降下作用でエンジンルーム4側に対し通気流路8側が相対的に低圧となり、エンジンルーム4内の空気yが開口部12から通気流路8へと吸引されて抜き出され、通気流路8の走行風排出口10から走行風xと一緒に排出される。
【0014】
また、前記開口部12から漏れ出たエンジンルーム4内の騒音は、遮蔽カバー7の下面によって車外への伝播を阻害されて減衰され、しかも、前記開口部12のルーバー13や走行風排出口10のフィン11により、車外に漏れ出る騒音のレベルや向きが適宜に設定されて車外騒音への影響が極力少なくなるように調整される。
【0015】
従って、上記形態例によれば、遮蔽カバー7の開口部12からエンジンルーム4内の空気yを積極的に抜き出して車外に排出することができるので、エンジンルーム4内の熱気を良好に抜き出すことができ、しかも、エンジンルーム4内の空気yが良好に抜き出されることにより図示しないラジエータの通気率も高めることができるので、エンジンルーム4の排熱性能を著しく向上することができる。
【0016】
また、前記開口部12から漏れ出たエンジンルーム4内の騒音を、遮蔽カバー7の下面により車外への伝播を阻害して減衰することができるので、車外騒音も大幅に低減することができ、しかも、前記開口部12のルーバー13や走行風排出口10のフィン11により、車外に漏れ出る騒音のレベルや向きを適宜に設定し得て車外騒音への影響が極力少なくなるように調整することができる。
【0018】
尚、本発明の遮蔽カバーは、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、開口部の形成位置や形状は車外騒音への影響が極力少なくなるように、また、エンジンルームの排熱性能が向上するように適宜変更し得ること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】
上記した本発明の遮蔽カバーによれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0020】
(I)遮蔽カバーの開口部からエンジンルーム内の空気を積極的に抜き出して車外に排出することができるので、エンジンルーム内の熱気を良好に抜き出すことができ、しかも、エンジンルーム内の空気が良好に抜き出されることによりラジエータの通気率も高めることができるので、エンジンルームの排熱性能を著しく向上することができる。
【0021】
(II)開口部から漏れ出たエンジンルーム内の騒音を、遮蔽カバーの下面により車外への伝播を阻害して減衰することができるので、車外騒音も大幅に低減することができ、しかも、前記開口部のルーバーや走行風排出口のフィンにより車外に漏れ出る騒音のレベルや向きを適宜に設定し得て車外騒音への影響が極力少なくなるように調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】従来例を示す斜視図である。
【図4】図3のIV−IV方向の矢視図である。
【符号の説明】
4 エンジンルーム
7 遮蔽カバー
8 通気流路
12 開口部
A 車輌の走行方向
x 走行風
y エンジンルーム内の空気
Claims (1)
- 車輌のエンジンルームの下側を覆う遮蔽カバーであって、前記車輌の走行方向に向け通気流路を有する偏平なダクト状に形成され且つ上面に前記通気流路とエンジンルームとを連通する開口部を設けて前記通気流路をエンジンルームの外に開放し、前記開口部に適宜な傾斜角度を設定した複数枚のルーバーを配設し、前記通気流路における車輌の走行方向後方側の走行風排出口に適宜な傾斜角度を設定した複数枚のフィンを配設したことを特徴とする遮蔽カバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04279696A JP3549660B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 遮蔽カバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04279696A JP3549660B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 遮蔽カバー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09226387A JPH09226387A (ja) | 1997-09-02 |
| JP3549660B2 true JP3549660B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=12645939
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04279696A Expired - Fee Related JP3549660B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 遮蔽カバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3549660B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6720701B2 (ja) * | 2016-06-03 | 2020-07-08 | いすゞ自動車株式会社 | 車両 |
| JP7204608B2 (ja) * | 2019-07-29 | 2023-01-16 | 株式会社Subaru | エンジンのカバー構造 |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP04279696A patent/JP3549660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09226387A (ja) | 1997-09-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040106 |
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| A521 | Written amendment |
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