JP3553573B2 - 円筒状ステータの製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、円筒状ステータの製造方法に関する。本発明は例えば電磁弁等に使用されるステ−タ(ステータコアをいう)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁弁のステ−タとして特開平4−365305号公報は、ディーゼルエンジンに使用される燃料噴射弁に用いられる電磁弁のステ−タ(ソレノイド用ステータ)を開示している。このソレノイド用ステ−タは板厚が均一でかつ湾曲形状をなす多数の磁性板からなり、各磁性板はステ−タの中心軸線に対し渦巻き状に配列されている。
【0003】
また、実開昭63−203981号公報に開示されるソレノイド用ステ−タは、楔状にした多数の磁性板をステ−タの中心に対し放射状に配置して円筒形のステ−タを形成したものであり、磁性体の板材の楔状加工は、切削法やプレスや引き抜き法又は焼結法等によってなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した公報のステータ製造技術では、以下のような問題がある。即ち、磁性体の板材を楔状にするときに、引き抜き法を用いると現在の技術では加工の限界及び寸法精度の問題があり、焼結法を用いると電磁弁での吸引力が多く必要な時に最大磁束密度が低いために吸引力が切削法に比較して大きく低下してしまう。又、切削法を用いると磁性体の板材の枚数が多い場合、非常にコスト高となってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、製造が容易な円筒状ステ−タの製造方法を提供することをその課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
下記に記載する各発明の円筒状ステータの製造方法は、軟磁性を有する互いに等厚な多数の磁性板を渦巻き状に配置する板片配置工程と、押圧部により前記各磁性板の外端を縮径方向へ押圧して前記磁性板を縮径させる縮径工程とを少なくとも備えることを特徴としている。
【0007】
好適態様において、上記円筒状ステータの製造方法において、前記各磁性板が、前記押圧部により押圧される前に予め長手方向で一方向に連続的に湾曲するとともに、その曲率が内側において大きくなるように曲成されていることを特徴としている。
好適態様において、上記円筒状ステータの製造方法は、多数の磁性板を渦巻き状に載置するとともに回転可能な回転テーブルと、前記各磁性板を縮径方向へ押圧する押圧部とを用いて前記磁性板を円筒状かつ渦巻き状に配列することを特徴としている。
【0008】
好適態様において、上記円筒状ステータの製造方法において、前記回転テーブルを前記渦巻き方向へ回転させる回転駆動部を用いて前記磁性板を円筒状かつ渦巻き状に配列するを特徴としている。
請求項1記載の円筒状ステータの製造方法は更に、前記板片配置工程が、内端部が湾曲された等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列して磁性板列を形成する列形成工程と、前記磁性板列の列方向先端をなす前記磁性板の前記内端部の凸面を円筒状の案内筒の内周面に押し付けた状態で前記磁性板列を前記案内筒の内部へ順次押し込むことにより各前記磁性板の前記内端部を前記案内筒の内周面に沿って摺動させて渦巻き状に配列する本巻き工程を包含することを特徴としている。
【0009】
請求項2は、上記請求項1の円筒状ステータの製造方法において、前記磁性板列の列方向基端をなす前記磁性板の前記内端部の凹面をピンの外周面に押し付けた状態で前記ピンを前記磁性板列の略厚さ方向へ向けて付勢することにより前記磁性板列の列方向基端側の各前記磁性板の外端部を前記ピンを中心として略放射方向に配列する仮巻き工程を有し、前記仮巻き工程を前記列形成工程の完了後で前記本巻き工程の完了前に終了させることを特徴としている。
【0010】
請求項3の円筒状ステータの製造方法は更に、湾曲した内端部に隣接する長手方向中央部が長辺から幅方向へ所定深さだけ切り込まれた切り込み凹部を有する等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列してなる磁性板列を摺動自在に載置する載置面を有するテーブルと、前記載置面上に立設されるとともに前記磁性板の各外端を一列に揃える案内面を備えるガイドと、軸心が前記載置面から垂直に延在する姿勢で前記載置面の上方に配置されるとともに円筒面の一部を前記載置面側の開口端の所定位置から軸方向へ切り欠いて形成した挿入口を有する案内筒と、
前記案内筒を前記軸心に沿って昇降する案内筒昇降機構と、各前記磁性板の前記内端部を前記案内筒の方向へ付勢して前記各磁性板の内端部を前記磁性板列の先端部から順番に前記挿入口を通じて前記案内筒の内部へ順次押し込むことにより前記各磁性板の前記内端部を前記案内筒の内周面に沿って摺動させ渦巻き状に配列させる磁性板列押し込み機構とを用いて前記磁性板を円筒状にかつ渦巻き状に配列させるを特徴としている。
【0011】
請求項4は、上記請求項3の円筒状ステータの製造方法において、前記磁性板列押し込み機構が、前記載置面に対して昇降可能かつ載置面に沿って移動可能に配設されるピンと、前記磁性板列の列方向基端をなす前記磁性板の内端部の凹面に前記ピンを押し付けた状態で前記ピンを前記磁性板列の略厚さ方向へ向けて付勢することにより前記磁性板列の列方向基端側の前記各磁性板の外端部を前記ピンを中心として略放射方向に配列するピン押し込み機構と、前記磁性板列の列方向基端側の前記各磁性板の前記外端部を前記ピンを中心として略放射方向に配列した後、前記ピンを軸心方向へ上昇させるピン昇降機構と、略放射方向に配列された前記磁性板列の前記外端部に当接する凹面を有して前記載置面上に前記載置面に沿って移動自在に配設されるストッパと、前記ストッパを前記案内筒の方向へ付勢して前記各磁性板の前記内端部を前記磁性板列の先端側から順番に前記挿入口を通じて前記案内筒の内部へ順次押し込むことにより前記各磁性板の前記内端部を前記案内筒の内周面に沿って摺動させて渦巻き状に配列させるストッパ押し込み機構とを用いて前記磁性板を円筒状にかつ渦巻き状に配列させるを特徴としている。
【0012】
請求項5記載の円筒状ステータの製造方法は更に、前記縮径工程が、少なくとも内端部が湾曲する等厚の磁性板群を渦巻き状に配列してなる渦巻き体を円錐内周面を有するシリンダ内に投入後、前記渦巻き体の軸心を前記円錐内周面の軸心に一致させつつ前記渦巻き体を軸方向小径向きに押し込むことにより前記渦巻き体を縮径させる工程を包含することを特徴としている。
【0013】
請求項6は、上記請求項5の円筒状ステータの製造方法において、前記縮径工程が、前記シリンダの小径開口に近接して前記シリンダと同軸に受け輪を配置し、前記小径開口から縮径されて押し出される前記渦巻き体を前記受け輪に嵌入する工程を包含することを特徴としている。
請求項7は、上記請求項5の円筒状ステータの製造方法において、前記縮径工程が、円錐内周面を有するシリンダと、前記シリンダ内の渦巻き体の端面を付勢して前記渦巻き体を小径方向へ押し込むロッドと、前記ロッドを前記シリンダの軸心に沿って進退させるリニアアクチエータとを用いて行われることを特徴としている。
【0014】
請求項8は、上記請求項7の円筒状ステータの製造方法において、前記縮径工程が、前記シリンダに挿通される受けロッドを有し、前記両ロッドの先端面で前記渦巻き体の両端面を挟持しつつ前記押しロッドにより前記渦巻き体を前記シリンダ内へ押し込む工程を包含することを特徴としている。
請求項9は、上記請求項8の円筒状ステータの製造方法において、前記縮径工程が、前記渦巻き体の軸心を前記シリンダの軸心と一致させつつ前記シリンダの入口側端面近傍にて前記渦巻き体の外周面に軸方向相対変位可能かつ径方向変位不能に当接する案内面を有する案内手段を準備し、前記渦巻き体の前記シリンダへの押し込みが、前記案内手段の前記案内面を前記渦巻き体の前記外周面に当接させつつなされることを特徴としている。
【0015】
請求項10記載の円筒状ステータの製造方法は更に、前記板片配置工程が、内端部が湾曲された等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列して磁性板列を形成する列形成工程と、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程とを備え、前記列形成工程が、理想形状の前記磁性板列の複数の面にほぼ当接可能な複数の案内面を有する案内部材を準備し、多数の前記磁性板を略厚さ方向へ積層して未整形の磁性板列を形成し、前記未整形の磁性板列の複数の面を前記各案内面に当接させて各磁性板を整列させ、前記未整形の磁性板列の端面形状を整形する工程を包含することを特徴としている。
【0016】
請求項11は、上記請求項10の円筒状ステータの製造方法において、前記列形成工程が、前記磁性板列の理想形状にほぼ一致する整形穴を有して前記案内部材をなす枠体を準備し、多数の前記磁性板を略厚さ方向へ積層して前記未整形の磁性板列を形成し、前記未整形の磁性板列を前記整形穴に押し込んで前記各磁性板を整列させ、前記未整形の磁性板列の端面形状を整形する工程を包含することを特徴としている。
【0017】
請求項12は、上記請求項10の円筒状ステータの製造方法において、前記列形成工程が、前記磁性板列の溝部の開口幅にほぼ等しい厚さを有する板状の案内部材を準備し、等しい部位が等しい形状に切除された切り込み凹部を有する多数の前記磁性板を略厚さ方向へ積層して前記溝部を有する未整形の磁性板列を形成し、前記未整形の磁性板列の前記溝部に前記案内部材を嵌め込むことにより前記各磁性板を整列させ、前記未整形の磁性板列の端面形状を整形する工程を包含することを特徴としている。
【0018】
請求項13は、上記請求項10の円筒状ステータの製造方法において、前記列形成工程が、等しい部位が等しい形状に切除された切り込み凹部を有する所定枚数の前記磁性板を準備し、前記切り込み凹部の開口幅にほぼ等しい厚さを有する板状の案内部材を準備し、前記磁性板の前記切り込み凹部を前記案内部材に嵌めつつ前記磁性板を順次積層して前記磁性板列を形成する工程を包含することを特徴としている。
【0019】
請求項14記載の円筒状ステータの製造方法は更に、前記板片配置工程が、湾曲した内端部に隣接する長手方向中央部が長辺から幅方向へ所定深さだけ切り込まれた切り込み凹部を有する等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列して磁性板列を形成する列形成工程と、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程とを備え、
前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程が、部分円筒面状の案内面に向けて前記磁性板列をその積層方向に付勢して前記磁性板列を前記案内面に押し付け、前記案内面に沿って回動させて渦巻き状に展開する工程を包含することを特徴としている。
【0020】
請求項15は、上記請求項14の円筒状ステータの製造方法において、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程が、部分円筒面状の案内面を有する部分円筒壁と前記部分円筒面状の案内面の軸心に沿って立設された案内ピンとを有するピン付案内部と、部分円筒面状の案内面を有する部分円筒壁を有して前記ピン付案内部との間の距離を拡縮可能に前記ピン付案内部に対して相対変位するピン無し案内部とを準備し、前記磁性板列の列方向一端側の前記磁性板の前記内端部を前記ピン無し案内部の前記案内面に押し付け、前記磁性板列の列方向他端側の前記磁性板の前記内端部を前記案内ピンの外周面に押し付け、前記両案内部を互いに接近させて前記磁性板の前記内端部を前記磁性板列の列方向一端側から順番に前記ピン無し案内部の前記案内面に沿って摺動させて渦巻き状に配列させ、前記磁性板列の列方向他端側の前記磁性板の内端部を前記ピンを中心として前記案内面の内部に渦巻き状に配列させる工程を包含することを特徴としている。
【0021】
請求項16は、上記請求項14の円筒状ステータの製造方法において、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程が、部分円筒面状の案内面を有して互いに対面する半円筒形状の一対の案内部を準備し、前記磁性板列の列方向一端側の前記磁性板を一方の前記案内部の前記案内面に押し付け、前記磁性板列の列方向他端側の前記磁性板を他方の前記案内部に押し付け、前記両案内部を互いに接近させて前記両案内面に沿って各前記磁性板を摺動させて渦巻き状に配列させる工程を包含することを特徴としている。
【0022】
請求項17は、上記請求項14の円筒状ステータの製造方法において、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程が、円筒面状の案内面を有して自転可能な案内部を準備し、前記磁性板列の列方向先端をなす前記磁性板の外端を前記案内部の案内面に押し付け、前記案内部を自転させつつ前記磁性板列を前記案内部内に押し込むことにより前記案内面に沿って前記磁性板列の各前記磁性板を先端側から順番に渦巻き状に配列させる工程を包含することを特徴としている。
【0023】
請求項18記載の円筒状ステータの製造方法は更に、前記板片配置工程が、湾曲した内端部を有する等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列して磁性板列を形成する列形成工程と、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程とを備え、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程が、入口が前記磁性板列の渦巻き体形成後の軸方向と直角な端面の形状に略一致する形状を有するとともに出口が円形に形成され前記入口から前記出口へ連続的に開口形状が変化する案内面をもつ案内筒を準備し、前記磁性板列を前記入口から前記出口へ挿通させて前記磁性板列の各前記磁性板を徐々に渦巻き状に配列させる工程を包含することを特徴としている。
【0024】
請求項19記載の円筒状ステータの製造方法は更に、前記板片配置工程が、前記磁性板の外端部を幅方向に挿入可能な多数の位置決め溝が内周面に略放射状に形成された案内筒を準備し、前記磁性板を個別に前記案内筒の軸方向へ移動させて前記磁性板の外端部を前記位置決め溝に一個づつ挿入して前記各磁性板を渦巻き状に配列する工程を包含することを特徴としている。
【0025】
【作用及び発明の効果】
上記各発明の円筒状ステ−タの製造方法は、各磁性板をまず渦巻き状に配置し、次に、押圧部により各磁性板の外端を縮径方向へ押圧しつつ好適には各磁性板の少なくとも内端部を押圧部に対して渦巻き方向へ相対回転させるなどして縮径させる。この場合、各磁性板の外端すなわち押圧部と接する部位は押圧部に対し相対静止していてもよく、相対回動してもよい。このようにすれば、簡単かつ仕上がり良好に上記渦巻き状装形式の円筒状ステ−タを作製することができ、生産性に優れたものとなる。すなわち、渦巻き状に並べられた各磁性板を縮径方向に押圧すると、この押圧力から各磁性板の長手方向への圧縮分力が生じる。もし各磁性板の内端が変位不能となっているものとすれば、この圧縮分力により磁性板が不所望な方向に歪曲される可能性が生じてしまう。この発明によれば、各磁性板の少なくとも内端部が押圧部に対し渦巻き方向に相対回転可能であるために、このような圧縮分力に対し各磁性板の内端部が渦巻き方向に逃げることができ、これにより磁性板が不所望な方向に歪曲されるのを防止する。なお、上記した各磁性板の内端部が渦巻き方向へ逃げることにより、各磁性板の内端を縮径することができ、押圧部による押圧前の各磁性板の渦巻き状配置において、各磁性板の内端を楽に円周状に並べることができる。
【0026】
好適態様において、各磁性板を予め長手方向で一方向に連続的に湾曲すると共に、その曲率が内端側において徐々に小さくなるように曲成しておく。このようにすれば、各磁性板の内端を楽に渦巻き方向の内方へ巻き込ませることができる。
好適態様において、各磁性板を回転可能な回転テーブル上に載置する。このようにすれば、固定テーブルの場合に比べて、押圧部により各磁性板を縮径方向に押圧する場合の分力により回転テーブルが回転して、各磁性板の渦巻き方向の内方への巻き込みを容易とすることができ、上記した各磁性板の不所望な歪曲を防止することができる。
【0027】
好適な態様において回転テーブルを回転させると、各磁性板の渦巻き方向の内方への巻き込みを促進でき、更に各磁性板の外端を順次に押圧できるので、更に好都合である。すなわち、各磁性板の外端全てを均等に縮径方向に押圧する必要があるが、各磁性板の外端全てを同時に縮径方向に押圧する押圧部を設計することは簡単ではない。各磁性板の外端を適数個の押圧部に対して相対回転させれば、各磁性板の外端全てを同時に縮径方向に押圧する必要はなく、押圧部は各磁性板を順次に押圧すればよいので、押圧部の設計が容易となる。
【0028】
請求項1による円筒状ステ−タの製造方法によれば、内端部が湾曲された等厚の磁性板群を厚さ方向に一列に配列してなる磁性板列を準備し、該磁性板列の列方向先端をなす請求磁性板の内端部の凸面を円筒状の案内筒の内面に押しつけつつ、前記磁性板列を案内筒の内部へ順次押し込むことにより、各磁性板の内端部を案内筒の内面に沿って摺動させ、渦巻き状に配列する。
【0029】
このようにすれば、予め一列にならべた磁性板列を押し込むだけで自動的にそれらを渦巻き配列させることができ、渦巻き配列を極めて容易に効率よく実現できるため、特に生産性の優れたものとなる。
請求項2による円筒状ステ−タの製造方法によれば、請求項1に記載の製造の実施に当たって、磁性板列の列方向基端をなす磁性板の内端部の凹面をピンの外周面に押し付けつつ、ピンを磁性板列の略厚さ方向へ向けて付勢する。このようにすると、磁性板列の列方向基端側の各磁性板の外端部をピンを中心として略放射方向に配列することができ、請求項1に記載された方法における渦巻き配列工程の最終部分を容易に実施でき、生産性に一段と優れたものとすることができる。
【0030】
請求項3による円筒状ステータの製造方法によれば、各磁性板の長辺の中央部に幅方向へ所定深さだけ切り込まれた切り込み凹部が形成されている磁性板列がテーブルの載置面に略厚さ方向へ摺動自在に載置される。そして、磁性板列を構成する各磁性板の外端は載置面上にて案内面沿って一列に揃えられる。前記案内面を備えた案内筒は、円筒面の一部を前記載置面側の開口端の所定位置から軸方向へ切り欠いて形成した挿入口を有している。磁性板列を押し込むメカニズムは、磁性板の湾曲した内端部を案内筒の方向へ付勢して、各磁性板列の内端部だけ磁性板列の先端部から順番にこの挿入口を通じ、案内筒の内部へ順次押し込むものである。このようにすると、各磁性板の内端部は案内筒の内周面に沿って摺動させられ、各磁性板は、渦巻き状に配列される。従って、このような構成とすることで請求項5に記載した円筒状ステ−タの製造方法を容易に実現できる生産性の優れた装置として提供できる。
【0031】
請求項4による円筒状ステータの製造方法によれば、前記請求項3記載の構成をさらに一層優れたものにできる。即ち、磁性板列押し込みのメカニズムが、載置面に対して昇降可能なピンと、ピンを昇降するピン昇降機構と、ピンを磁性板列の列方向基端をなす磁性板の内端部の凹面に押しつけるピン押し込み機構と、磁性板列の列方向基端側の磁性板の放射状の外端部を載置面に沿って付勢するストッパと、ストッパを案内筒の方向へ付勢して各磁性板の内端部を磁性板列の先端部から順番に挿入口を通じて案内筒の内部へ順次押し込むストッパ押し込み機構とを備えたことで、ピン押し込み機構によりピンを付勢すると、磁性板列の基端側の複数の磁性板の外端部がピンを中心として略放射方向に配列される作用が高められる。
【0032】
また、ストッパ押し込み機構により、ストッパを付勢すると、各磁性板の内端部だけが磁性板列の列方向先端側から順番に案内筒の挿入口を通じて案内筒の内部へ順次押し込まれ、その結果、各磁性板の内端部は、案内筒の内周面に沿って摺動して渦巻き状に配列させられる作用をさらに強められる。
従って、請求項4に記載した構成とすることで、特に請求項2及び請求項3に記載した円筒状ステータの製造方法を容易に実現でき、生産性の優れた円筒状ステータの製造方法として提供することが可能である。
【0033】
請求項5による円筒状ステータの製造方法によれば、磁性板群を渦巻き状に配列してなる渦巻き体を円錐内周面を有するシリンダ内へ軸方向小径向きに押し込むことにより渦巻き体を縮径させる作用が生じる。このため、渦巻き体の外周面全周を求心方向に押圧することが容易になされる。
【0034】
請求項6による円筒状ステータの製造方法によれば、請求項5記載の製造方法において更に、シリンダの小径開口に近接してシリンダと同軸に受け輪を配置し、小径開口から縮径されて押し出される渦巻き体がそのまま受け輪に嵌入される作用を付加でき、縮径装置の構成及び作動を複雑化することなく渦巻き体を受け輪に容易に嵌め込むことができ、これにより優れた生産性を有した効果を奏する円筒状ステータの製造方法を実現できる。
【0035】
請求項7による円筒状ステータの製造方法によれば、請求項5記載の製造方法を容易に実現することができる。具体的に言えば、円錐内周面を有するシリンダ内の渦巻き体の端面を付勢して、渦巻き体を小径方向へ押し込むロッドをシリンダの軸心に沿ってリニアアクチュエ−タで進退させることによって、容易に縮径を行うことができ、生産性の優れた円筒状ステータの製造方法が実現される。
【0036】
請求項8による円筒状ステータの製造方法によれば、上記請求項7の円筒状ステータの製造方法において更に、テーパを有するシリンダ中に渦巻き体を挿通させる際に、渦巻き体の両端面を押しロッド及び受けロッドの両先端面で挟持しつつそれを行う。
このようにすれば、渦巻き体の形状、姿勢を変化させることなく縮径を実現することができる。
【0037】
請求項9による円筒状ステータの製造方法によれば、請求項8の円筒状ステータの製造方法において更に、渦巻き体をシリンダに挿入するに際し、挿入直前の渦巻き体の外周面を案内手段の案内面でガイドしつつそれを行う。このようにすれば、シリンダへの挿入開始時に渦巻き体に生じる反力による渦巻き体の形状、姿勢の変化を抑止することができる。
【0038】
請求項10による円筒状ステータの製造方法によれば、磁性板列の複数の面を理想形状の磁性板列の前記面の位置関係に等しい位置関係を有する複数の案内面に当接させて各磁性板を整列させるので、磁性板列の端面を正確かつ簡単にに揃えることができる。
請求項11による円筒状ステータの製造方法によれば、請求項10の円筒状ステータの製造方法において更に、予め粗積層された磁性板列を磁性板列の理想形状にほぼ一致する複数の面を有する整形穴に押し込んで整形する。これにより磁性板列の端面を正確かつ簡単に揃えることができる。
【0039】
請求項12による円筒状ステータの製造方法によれば、請求項10の円筒状ステータの製造方法において更に、各磁性板に等位置に等形の切り込み凹部(例えばコイル収容溝)を形成しておき、磁性板列のこの切り込み凹部からなる溝部の開口幅(磁性板の厚さ方向と直角の方向)とほぼ等しい厚さの板状の案内部材を準備し、この案内部材に未整形の磁性板列の溝部を嵌め込んで整形する。これにより磁性板列の端面を正確かつ簡単に揃えることができる。もちろんこの状態で磁性板列を厚さ縮小方向に付勢することもできる。
【0040】
請求項13による円筒状ステータの製造方法によれば、請求項10の円筒状ステータの製造方法において更に、各磁性板に等位置に等形の切り込み凹部(例えばコイル収容溝)を形成しておき、この切り込み凹部の開口幅(磁性板の厚さ方向と直角の方向)とほぼ等しい厚さの板状の案内部材に各磁性板の切り込み凹部を順番に嵌めつつ磁性板を積層する。これにより磁性板列の端面を正確かつ簡単に揃えることができる。もちろんこの状態で磁性板列を厚さ縮小方向に付勢することもできる。
【0041】
請求項14による円筒状ステータの製造方法によれば、部分円筒面状の案内面へ向けて磁性板列をその積層方向に付勢して磁性板列を案内面に押し付け、案内面に沿って回動させて渦巻き状に展開するので、簡単な工程により渦巻き体を形成することができる。
請求項15による円筒状ステータの製造方法によれば、部分円筒面状の案内面と案内ピンとを有するピン付案内部と、部分円筒面状の案内面を有するピン無し案内部とで磁性板列の両端を圧縮し、これにより、磁性板の内端部(切り込み凹部より渦巻き体形成時に内径側となる部位)を磁性板列の先端側から順番にピン無し案内筒の案内面に沿って摺動させて渦巻き状に配列し、また、磁性板列の内端部をピンを中心として略放射方向に配列させ、最終的に各磁性板をリング状に(渦巻き状に)に配列する。
このようにすれば、複雑な渦巻き体形成作業を簡単な工程により実現することができる。
【0042】
請求項16による円筒状ステータの製造方法によれば、請求項15の渦巻き体形成工程においてピンが省略される。そして、積層方向に圧縮される磁性板列の外端部(渦巻き体形成後、径外側の部分)は両案内部の案内面に沿って摺動し、これにより請求項15と同じく渦巻き体が形成される。
このようにすれば、複雑な渦巻き体形成作業を簡単な工程により実現することができる。
【0043】
請求項17による円筒状ステータの製造方法によれば、請求項14の円筒状ステータの製造方法において更に、円筒面状の案内面を有して自転可能な案内部を準備し、磁性板列の外端部を案内面に押し付けつつ案内部を自転させて案内面に沿って各前記磁性板を渦巻き状に配列させる。
このようにすれば、複雑な渦巻き体形成作業を簡単な工程により実現することができる。
【0044】
請求項18による円筒状ステータの製造方法によれば、磁性板を予め積層して磁性板列を形成し(列形成工程)、この磁性板列を渦巻き状に配列して渦巻き体とし(渦巻き体形成工程)、この渦巻き体を縮径する(縮径工程)。
特に渦巻き体形成工程では、入口開口が積層済の磁性板列の幅方向と直角な端面の形状と一致する形状を有し、出口開口が円形とされ、入口から出口へ連続的に開口形状が変化する案内面をもつ案内筒を準備する。そして、磁性板列をその幅方向へ押し込んで磁性板列の各磁性板を徐々に渦巻き状に配列させる。
【0045】
このようにすれば、複雑な渦巻き体形成作業を簡単な工程により実現することができる。
請求項19による円筒状ステータの製造方法によれば、磁性板の外端部を幅方向に挿入可能な多数の位置決め溝が内周面に略放射状に形成された案内筒を準備し、各磁性板を個別に案内筒の軸方向へ移動させて磁性板の外端部を位置決め溝に一個づつ挿入して各磁性板を渦巻き状に配列する。
このようにすれば、複雑な渦巻き体形成作業を簡単な工程により実現することができる。
【0046】
このようにすれば、複雑な渦巻き体形成作業を簡単な工程により実現することができる。
【0047】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1実施例について詳細を説明する。
図1は、本発明で作製された渦巻き状巻装形式の円筒状ステータを採用するソレノイドバルブについて要部を記した断面図である。このソレノイドバルブの磁気回路は、高透磁性板を有する円筒状ステータ(ヨ−ク)100と、その下端面にギャップgを介して対向する高透磁性の可動円盤10とからなる。
【0048】
円筒状ステータ100の径方向中央部には下端面を凹設して、円筒状のスプリング収容室S1及びリング状のコイル室S2が形成されている。スプリング収容室S1には非磁性棒からなるプランジャ11の上部が送入されている。プランジャ11は可動円盤10の中央孔に圧入されており、プランジャ11の下部はハウジング12の軸孔に摺動自在に保持されている。プランジャ11の下端部(図示せず)には弁体(図示せず)が固定されており、この弁体の上下動により弁孔(図示せず)が開閉される。13はコイルスプリングであり、可動円盤10及びプランジャ12を下方に付勢している。14はプランジャ13の摺動に伴うスプリング収容室S1の容積変化に対応してスプリング収容室S1内と外部との間の液体出入りを行うための連通孔である。コイル室S2には励磁コイル15が収容されている。
【0049】
励磁コイル15に通電すると、円筒状ステータ100の下端面が可動円盤10を吸引し、それによりプランジャ11がコイルスプリング13を圧縮して上方に変位する。磁束は励磁コイル15を囲んで形成され、重要な点は磁束が径方向及び軸方向に形成されることである。このようなソレノイドバルブを例えば所定デューティ比でパルス通電する場合、渦電流が増大する。したがって、磁束通過を妨げることなく渦電流を低減するには電磁鋼板を円筒状ステータ100の周方向に積層することが必要となる。
【0050】
なお、上記した如く電磁鋼板を周方向に積層して低渦電流損の磁気回路を構成することは、他の形式のソレノイドバルブ、電磁石、特殊な回転電機のステータ又はロータ及びトランスなどでも重要であり、以下に述べる本実施例の製造方法及び製造装置は、それらにも適用することができるものである。
次に、円筒状ステータ100を図2を参照して説明する。
【0051】
円筒状ステータ100は、円筒形状をなし、上述のように円筒状のスプリング収容室S1及びリング状のコイル室S2を有する。円筒状ステータ100は多数の電磁鋼板200(図3参照)を渦巻き状に積層して形成され、各電磁鋼板(以下、磁性板ともいう)200にはスプリング収容室S1及びリング状のコイル室S2を形成するための切り込み凹部が予め形成されている。
【0052】
以下、この渦巻き状巻装形式の円筒状ステータ100の製造方法の基本部分を、図2〜図4を参照して説明する。
まず、上記切り込み凹部が形成された各磁性板200をプレス加工にて図3及び図4にしめす「略放物線形状」に湾曲させる。ここでいう「略放物線形状」とは、一方向に連続的に湾曲するとともにその曲率が外端面において徐々に小さくなっている形状であり、渦巻き形を含む形状である。
【0053】
ただし、上記湾曲は各磁性板200の主に内端部に設ければよく、外端部は平板のままとしたほうがよい。このような湾曲は後述する縮径工程実施以前に各磁性板200の内端をできるだけ小さい円周上に配置するために行うものである。次に、各磁性板200を図2に示すように渦巻き状に配置する(板片配置工程)。この時、各磁性板200の内端は径方向等位置すなわち同一円周上に位置するように並べ渦巻き状に並べる。
【0054】
次に、各磁性板200の外端を後述する押圧部により縮径方向へ押圧するとともに各磁性板200を上記押圧部に対して図4では時計回り(渦巻き方向)に相対回転する(縮径工程)。これにより各磁性板200が渦巻き状に巻装される(図2参照)。ここでいう縮径方向とは求心方向を言うが、例えば+/−15度程度、押圧方向が求心方向からずれている場合も含む。
【0055】
次に、レーザ等により円筒状ステータ100の外周部などを溶接することにより、各磁性板200の分離を防止して作製を完了する。
上記工程の特に重要な部分は、各磁性板200の外端を縮径方向へ押圧する後述の押圧部に対して、各磁性板200を渦巻き方向へ相対回転させる点にある。図4を参照して、この意味を更に詳述する。
【0056】
一枚の磁性板200aを例にとって考える場合、磁性板200aの外端Pに加えられる求心方向の押圧力fは、磁性板200aの外端部の長手方向の分力(すなわち磁性板200aを長手方向に圧縮する圧縮方向分力)faと、それと直角な曲げ分力(すなわち磁性板200aを渦巻き状に曲げる力)fbとに分解できる。fbは磁性板200aを渦巻き状に縮径するための必要な力であるが、faは磁性板200aを不所望な形状に歪曲する可能を生じさせる。例えば、磁性板200aの内端は固定されているものとすれば、磁性板200aの内端部では隣接する磁性板200により規制されて上記した不所望な形状に歪曲することはない。しかし、例えば磁性板200aの中央部mや外端部m’では隣接する磁性板200と離れているので上記圧縮によりその長手方向と直角などちらかの側へ歪曲する可能性が生じてしまう。
【0057】
本実施例によれば各磁性板200を渦巻き方向に相対回転させるために、このような過大な圧縮分力により板片が不所望な方向に歪曲されるのを防止することができる。
次に、各磁性板200の内端が描く円を縮径する点について説明する。
縮径方向へ各磁性板200を押圧する前において渦巻き状に並べられた各磁性板200の内端が描く円の直径dは作製完了後の直径d’より通常大きい。これは、隣接する各磁性板200の内端部間の隙間を0とすることが困難なためである。このような状態で縮径方向への押圧を開始した初期において、上記圧縮方向分力は各磁性板200をその長手方向へ押し込み、その結果、各磁性板200の内端が渦巻き状に回動しつつ縮径方向へ移動し、各磁性板200の内端が描く円の直径dからd’に縮径される。ただし、この各磁性板200の内端を渦巻き方向の内方へ押し込む作用を実現するのに必要なことは、押圧部と各磁性板200の外端との間で滑りが生じて各磁性板200の外端が逆方向に逃げないようにすることである。
【0058】
これを実現する簡単な方法は、回転テーブルを強制回転することである。このようにすれば、各磁性板200の外端が押圧部に対して相対回転するので押圧部は各板片の外端を順次に縮径工程へ押圧すればよく、押圧部の設計が容易となる。すなわち、少数の押圧部で全ての磁性板200を縮径方向へ順次押圧することができる。ただしこの場合、各磁性板200と回転テーブルとの間の摩擦抵抗が押圧部と各磁性板200との間の摩擦抵抗より小さい場合には各磁性板200に対して回転テーブルだけが回転してしまうので、各磁性板200を回転テーブルに押さえ付けるなどの手段を付設することが望ましい。
【0059】
以下、上記実施例の製造方法を実現する製造装置の一例について、図5及び図6を参照して説明する。
装置は、下側ケース21及び上側ケース22をボルト23で連結してなるケーシング2を有し、ケーシング2の内部には傘歯車3が回転自在に収容されている。下側ケース21は有底円筒形状を有し、上側ケース22は下側ケース21の開口を覆う円盤形状を有する。傘歯車3の駆動軸はケーシング2から水平方向外方へ突出しており、不図示の回転ハンドル又はモータに連結されている。
【0060】
一方、傘歯車3の直上方において、円盤状のスクロールギヤ板4が上側ケース21のボス部24に回転自在に嵌着されており、スクロールギヤ板4の下面には傘歯車3の歯面に縮合う歯面が形成されており、スクロールギヤ板4の上面には螺旋歯41が形成されている。
また、上側ケース22には図5及び図6に示すように12条の直線案内溝25が30度毎に放射方向へ穿設されており、各直線案内溝25の径方向外端は上側ケース22の外周端に達している。
【0061】
上側ケース22の上面には12個のスライダ5が搭載されている。スライダ5は、上側ケース22の周方向幅が広い上板部51と、上板部51の下面から下方に膨出する下板部52とからなり、下板部52は直線案内溝25に直線摺動自在に嵌入している。下板部52にはスクロールギヤ板4の螺旋歯41に縮合する螺旋歯53が突設されており、スライダ5はスクロールギヤ板4の回転により直線案内溝25に案内されつつ径方向に移動する。
【0062】
スライダ5上には横から見てL字状のアングル6が搭載、固定されており、アングル6上にはスペーサ7により高さを調節された二本の押圧バー(本発明でいう押圧部)8が水平に固定されている。ちなみに、各押圧バー8の高さは、周方向に隣接する各押圧バー8の内端が縮径工程終了時に垂直方向から見て重なることができるように、スペーサ7の厚さの調節により設定されている。
【0063】
更に、上側ケース22のボス部24は上向きの凹部26を有し、この凹部26に回転テーブル9の下部が相対回転自在に支持されている。この回転テーブル9上には円筒状ステータ100が載置されており、回転テーブル9の上面中央には円柱部91が立設されている。
以下、この装置の作動を説明する。
【0064】
まず、各磁性板200の中央円柱部91の周囲に渦巻き状に配置する。この時、各磁性板200の内端が描く円の直径dはできるだけ小さくする。次に、不図示のモータにより回転テーブル9及び各磁性板200を所定の回転速度で回転させる。次に、不図示のハンドルにより傘歯車3を回転させると、スクロールギヤ4が回転し、スライダ5及び押圧バー8が求心方向へ前進する。これにより合計24本の押圧バーが各磁性板200の外端を縮径方向へ押圧し、各磁性板200が縮径される。この時、回転テーブル9と各磁性板200との間の摩擦力は各磁性板200と押圧バー8との間の摩擦力より大きいものとする。
【0065】
このようにすれば、各磁性板200を縮径方向へ押圧して縮径させても、この縮径方向の押圧力の磁性板200の長手方向への圧縮分力により各磁性板200が不所望な方向へ歪曲することなく円滑に縮径することができる。また、押圧バー8が少なくとも全ての磁性板200を順次押さえることができる。
なお、各磁性板200と回転テーブル9との摩擦力が各磁性板200と押圧バー8と摩擦力より小さくても構わない。この場合には各磁性板200の外端が押圧バー8に固定され、各磁性板200の内端部が回転テーブル9の回転により促進されて渦巻き状に湾曲しつつ渦巻き方向に回動する。中央円柱部91は各磁性板200がこれ以上縮径されるのを防止するストッパとしての機能を有する。
【0066】
(変形態様1)
上記実施例では、押圧バー8の回転と同期して回転テーブル9を回転したが、押圧バー8が各磁性板200を所定時間押圧した後、回転テーブル9を起動してもよい。このようにすれば、最初は、回転テーブル9が回転していないので、押圧バー8の求心方向への押圧力ー分力により各磁性板200はその渦巻き方向の内方へ押し込まれ、各磁性板200の内端は最小半径となる。その後、適切な回転速度で回転テーブル9を回転して、各磁性板200をまんべんなく押圧する。
【0067】
(変形態様2)
なお図7に示すように、中央円柱部91を切頭円錐92に変更し、更に押圧バー8の押圧動作とともに切頭円錐92が回転テーブル9内に下降する構成としてもよい。このようにすれば、切頭円錐92の外周面は各磁性板200の内端の縮径にかかわらず常時、各磁性板200の内端に接することができ、各磁性板200の内端が常に等径位置にあるように案内することができる。
【0068】
以上に記したように、本発明での円筒状ステータ100は、透磁性を有する各磁性板200を渦巻き状に配列する板片配置工程と渦巻き状に配列された各磁性板200の外端Pを求心方向に付勢して縮径する渦巻体の縮径工程とから少なくとも構成された製造法にて作製される。
(実施例2)
次に本実施例の板片配置工程の他の実施例について詳細に説明する。
【0069】
まず、本実施例で用いる製造装置の一例について、図8を参照して説明する。
本発明でいうテーブルをなすベース7000は水平な載置面70000を有し、載置面70000上には直方体状のブロックからなるスライダ1000及び略直方体状のブロックからなるストッパ4000が摺動自在に載置されており、図示しないアクチエータが、スライダ1000をY方向へ、ストッパ4000をX方向へ摺動させる構成となっている。なおこれらのアクチエータ自体にはベース7000に固定された油圧シリンダが用いられるが油圧シリンダの構成及び作動は周知であるのでそれ以上の説明を省略する。
【0070】
スライダ1000上にはX方向に案内溝10000が凹設されており、この案内溝10000に案内されて仮巻きアーム2000及び本巻きアーム5000がそれぞれ図示しないアクチエータ(本実施例ではスライダ1000上に載置された油圧シリンダ)により互いに独立にX方向へ摺動可能に配設されている。
仮巻きアーム2000の先端部にはピン3000が図示しないアクチエータ(本実施例では仮巻きアーム2000上に載置された油圧シリンダ)により載置面70000の上方にてZ方向摺動可能に保持されており、同様に、本巻きアーム5000の先端部にはピン60000が図示しないアクチエータ(本実施例では本巻きアーム5000上に載置された油圧シリンダ)により載置面70000の上方にてZ方向摺動可能に保持されている。ピン3000、60000は小径の円柱形状を有し、ピン60000の下端には、リング(本発明でいう案内筒)6000がその軸心を垂直として固定されている。リング6000は下端面が開口された天板付の円筒形状を有し、その下端縁の所定位置には軸方向に切り込まれた挿入口61000が図8中、左方向に面して形成されている。
【0071】
また、載置面70000上にはスライダ1000の案内面11000と平行なストッパ面を有する厚板状のストッパ板12000が図示しないアクチエータ(本実施例ではベース7000に固定された油圧シリンダ)により載置面70000上にX方向及びY方向摺動可能に保持されている。
次に、図12の工程図に基づいて磁性板列300(図9参照)から渦巻き体を形成する動作を説明する。
【0072】
なお、磁性板列300は、図10に示す磁性板200を略厚さ方向へ直線状に積層して予め形成されており、図9に示すように図示しないロボットのハンドに装着された挟持ブロック301、302により挟持されている。ただし、以下の各実施例では、図1に示すスプリング収容室S1を形成する切り込み凹部が無い磁性板200(図10参照)を用いるものとする。この磁性板200を渦巻き状に配列後、縮径して形成した円筒状ステータ100を図11に示す。101はコイル収容室である。なお、図10の磁性板200は、その長手方向(長さ方向)中央部に位置してその一長辺201からその幅方向へ切り込んで形成された切り込み凹部202を有している。203は、磁性板200の切り込み凹部202より渦巻き体形成時に内径側となる内端部であり、204は、磁性板200の切り込み凹部202より渦巻き体形成時に外径側となる外端部である。
【0073】
セット工程a
セット工程10は図9に示す磁性板列300を載置面70000上に載置する工程である。
磁性板列300は、図10に示す磁性板200を略厚さ方向へ直線状に積層してなり、図示しないロボットのハンドに装着された挟持ブロック301、302により挟持されて載置面70000上に載置され、その後、挟持ブロック301、302はX方向に開いた後、載置面70000上から離脱する。なお、この時、スライダ1000、ストッパ4000及びストッパ板12000は後退しており、ロボットのハンドは自由に作業することができる。図9において、304は磁性板200の切り込み凹部202の集合よりなる角形凹部である。
【0074】
その後、ストッパ板12000が図1中右方向へ前進した後、スライダ1000が磁性板列300に向けて前進し、スライダ1000の案内面11000は磁性板列300の外端303に当接し、そのまま磁性板列300をY方向に押し込む。その結果、磁性板列300の内端305はストッパ板12000の垂直面に衝接し、その後、スライダ1000の前進が停止し、これにより磁性板列300は載置面70000上にて所定位置に所定姿勢で配置され、その内外端303、305はそれぞれ一直線又は一線に揃えられる。その後、ストッパ板12000が左方へ後退する。その後、次の仮巻き工程に備えてピン3000が降下する。
【0075】
なお、スライダ1000及びストッパ板12000はガイドを構成している。
仮巻き工程b
次に、ピン3000がX方向右方へ前進し、ピン3000の外周面が、磁性板列300の基端部側の磁性板200である磁性板200aの内端部203の凹面に押し付けられ、これにより磁性板列300の基端部(積層方向における)をなす複数枚の磁性板202の長手方向中央部及び外端部204はピン3000を中心として反時計方向へ回動して部分的に渦巻き状に配置される。なお、ピン3000を磁性板列300の基端部側の磁性板200である磁性板200aの内端部203の凹面に押しけつつピン3000を反時計方向へ回動すれば上記渦巻き状配置は促進される。
【0076】
本巻き工程開始c
次に、ピン3000を上昇させスライダ1000を後退させ、リング6000を下降させた後、ストッパ4000を図中、右方へ前進させる。ここでストッパ4000の右側面は上記仮巻き工程bで開いた磁性板列300の基端部の部分渦巻き状面に合致した凹面となっており、この結果、ストッパ4000の前進により、ストッパ4000の上記凹面が磁性板列300の基端部の部分渦巻き状面に当接することになる。この当接後も、ストッパ4000は引き続き磁性板列300を右方へ押し込み、その結果、磁性板列300の先端部の内端部306は、リング6000の挿入口61000からリング6000の内部に押し込まれることになる。なお、リング6000の挿入口61000のスライダ1000側の円筒壁62000は、丁度、磁性板列300の角形凹部304に遊嵌され、これにより磁性板列300の平板状の外端部307は支障なくリング6000の外側へ配置されることになる。
【0077】
本巻き工程途中d
更に、ストッパ4000は磁性板列300を右方へ押し込み、その結果、磁性板列300の内端部306は、続いてリング6000の挿入口61000からリング6000の内部に押し込まれ、その結果、磁性板列300の先端部の内端部は図12の(d)に示すようにリング6000の内周面に衝接する。更にその後のストッパ4000の押し込み付勢により、リング6000の内部に連続的に押し込まれた磁性板列300の内端部306はリング6000の内周面に案内されてこの内周面に沿って摺動しつつ時計方向へ回動し、その結果、磁性板列300の外端部307は図12の(e)に示すようにリング6000の周囲に渦巻き状に配列される。
【0078】
本巻き工程途中e
更に、ストッパ4000は磁性板列300を右方へ押し込み、その結果、図12の(f)に示すようにリング6000の周囲に磁性板列300が完全な渦巻き状に配列されて渦巻き体400が形成される。その後、ストッパ4000が後退し、リング6000を上昇させて渦巻き体400からリング6000を離脱させる。
【0079】
上記説明のようにして形成された渦巻き体400は、上述の縮径工程により縮径され、溶接又は接着剤などによる固定を経て円筒状ステータ100として完成される。
上記工程及び製造装置により簡単、確実に渦巻き状の磁性板配列を有する円筒状ステータ100を形成することができる。
(実施例3)
次に、縮径工程の他の実施例について詳細する。まず、本実施例の要部である縮径工程に用いる縮径装置を図13を参照して説明する。
【0080】
テーブル150上にはガイドベース250が固定されている。ガイドベース250は図13の紙面と垂直な方向に延在する長尺形状のブロック体であって、ガイドベース250の上端面には紙面と垂直な方向に長いガイド溝250aが形成されている。 ガイド溝250aの紙面と垂直な方向における末端部には軸心Mを中心としてボア250bが形成されている。ボア250bの直径は、ガイド溝250aの幅(図13の紙面の左右方向)より小さく設定されており、このガイド溝250a上を滑って円筒形状の外側リング350が紙面手前側からボア250bの直上へ押し込まれ、また、後述の渦巻き体4000が嵌入された後、反対方向へ後退するようになっている。
【0081】
ガイド溝250aを略覆ってベース450がテーブル150上に底付円筒を伏せた姿勢で固定されている。ベース450にはガイドベース250の頂部全体が嵌入される溝350aが形成されている。ただし、ガイド溝250aに載置された外側リング350の頂面はベース450の頂面から上方へ突出しないように設計されている。ベース450の頂面には、軸心Mを中心としてシリンダ550が立設されている。
【0082】
シリンダ550は、軸心Mを中心として下方へ向かうにつれて小径となる円錐内周面を有しており、この円錐内周面550aの内部にはロッド650が軸方向進退自在に配設されている。また、ベース450の両側にそれぞれ2本の支柱750が立設しており、支柱750によりシリンダ上方に固定されたバー750aには、ロッド650を昇降させるための例えば油圧シリンダからなるリニアアクチエータ850が固定されている。
【0083】
次に、渦巻き体4000を固定するためのアタッチメントの構造を図13及び図14を参照して説明する。
このアタッチメントは、図14に示すように、ストッパボルト950と、内側リング960と、ストッパ970とからなる。ストッパボルト950は円板状の頭部を有し、内側リング960は底付円筒形状を有し、ストッパ970は輪板形状を有する。そして、ストッパボルト950の軸部を内側リング960及び渦巻き体4000の孔部960a、4000aを貫通してストッパ970の螺子穴970aに螺入される。内側リング960の筒部は渦巻き体4000のコイル収容用の溝部4010に嵌入され、その結果、ストッパボルト950を締めると、内側リング960とストッパ970とにより渦巻き体4000が軸方向に挟圧されることになる。
【0084】
次に、図15〜図17を参照して上記渦巻き体4000の縮径動作を説明する。まず、図15に示すように、外側リング350をシリンダ550直下にセットし、ロッド650をシリンダ550から引き上げ、図14に示すアタッチメントが装着された渦巻き体4000をシリンダ550の上端開口から挿入する。
次に、ロッド650を降下させてロッド650の先端によりストッパボルト950の円板状の頭部を押し下げる。このようにすると、渦巻き体4000が降下するとともに渦巻き体4000の外周部は円錐内周面550aが小径となるにつれて縮径され(図15参照)、縮径された渦巻き体4000はシリンダ550の下端開口からそのまま外側リング350の内部へ嵌入される(図17参照)。
【0085】
渦巻き体4000は外側リング350とともにこの縮径装置から取り出され、例えば端面を溶接するなどして固定処理された後、外側リング350から外され、完成された円筒状ステータとなる。
以上説明したように、本実施例の縮径装置及び縮径工程は極めて簡単であり、信頼性が高いという優れた特徴がある。なお、上記実施例では、アタッチメントにより渦巻き体4000を挟持してシリンダ内に挿入したが、他の形状のアタッチメントを用いたり、ロッド650の先端で直接押し込んでもよく、その他、ロッド650の先端部に電磁石を内蔵しておき、渦巻き体4000を吸着して円錐内周面550aに簡単に挿入することもできる。
(実施例4)
磁性板列300を整形する工程について、図18、図19を参照して説明する。この工程は上述した列形成工程の一部であって、軟磁性を有する各透磁性板(図9参照)200の端面が略揃うように重ねて形成された磁性板列300の端面をきちんと揃える工程である。
【0086】
まず、本実施例で用いる製造装置の一例について、図18を参照して説明する。テーブルをなすベース3bは水平な載置面31bを有し、載置面31b上には後述する整列プレート(枠体)2bが嵌め込まれる枠穴が形成されており、整列プレート2bはその下面から垂下する一対のシャフト6bに駆動されて昇降可能となっている。整列プレート2bは磁性板列300の理想的な外側面形状よりわずかに大きい形状を有する整形穴21bを有している。
【0087】
磁性板列300は、多数の磁性板200を略厚さ方向へ重ねて配列してなり、図示しないロボットハンドに装着された挟持ブロック41b、42bにより挟持されている。挟持ブロック41b、42bにより構成された挟持部4bは、ベース3bの上方を図18中、右方向(X方向)へ移動されて、磁性板列300を整形穴21bに上方から嵌め込み可能な位置に停止される。その後、挟持部4bの下面が整列プレート2bの上面に当たらないぎりぎりの最下降位置まで挟持部4bを下降させる。次に、ロボットハンドに指令して挟持ブロック41b、42bをX方向に開く。挟持ブロック41b、42bを開くと、磁性板列300は挟持ブロック41b、42bで挟持不能となり、直下の整形穴21b内に挿入される。この時、図19に示す如く、整列プレート2bの整形穴21bを区画する整列プレート2bの内側面上部には若干面取りを施した面取り部22bが全周に渡って形成されているため、磁性板列300は整形穴21b内に円滑に嵌入され、整列される。もちろん、ロボットハンドに固定された挟持ブロック41b、42bで磁性板列300の上端面を下方に押圧して押し込んでもよい。
【0088】
次に、整列プレート2bの下面に固定されたシャフト6bを図示しないアクチュエータにより載置面31bと整列プレート2bの上面22bとが同一平面(高さ)になるまで下降すると、整列された磁性板列300は取り出し又はスライド可能となる。
なお、磁性板列300を挟持ブロック41b、42bから離脱させるには、両者の一方だけを開いてもよい。また、整列プレート2bは上方向に抜いてもよく、2分割して横開きとしてもよい。更に、磁性板列300を挟持ブロック41b、42bに挟持し挟持部4bとしているが、パーツフィーダ等の供給手段を用いて磁性板200を1枚づつ挿入することも可能である。
(実施例5)
磁性板列300を整形する工程の他例について、図20を参照して説明する。この工程は上述した列形成工程の一部であって、軟磁性を有する各透磁性板(図9参照)200の端面が略揃うように重ねて形成された磁性板列300の端面をきちんと揃える工程である。
【0089】
実施例4では磁性板列300の外形形状を基準に整列を行ったが、この実施例では、挟持部4b(図18参照)を移動させてベース9bの載置面91b上に磁性板列300を置き、リニアアクチュエータ(図示せず)により駆動される整列プレート(案内部材)10bを磁性板列300の溝(角形凹部)304に上方から押し込むことにより、各磁性板200の整列を行う。なお、磁性板列300の溝304は磁性板200の切り込み凹部202の集合体であって、整列プレート10bの厚さは溝304の溝幅よりわずかに狭く形成されている。
【0090】
この動作により各磁性板200の切り込み凹部202に面する内側面は平坦に整列される。また、各磁性板200はベース9bの載置面91b上に載置されるのでそれらの上下端面も整列される。次に、整列プレート10bを上昇させれば、ベース9b上に磁性板列300を整列させることができる。なお、整列プレート10bの先端には面取り部101bが形成されており、挿入の容易化が図られている。なお、テーパ状の整列プレートを用いても挿入を容易とすることができる。
【0091】
(実施例6)
他の磁性板列整列方法を図21を参照して説明する。
この実施例では、実施例5で説明した整列プレート(案内部材)10bを予め磁性板列300の溝304に挿入可能な位置まで下降しておき、非磁性体薄板からなるベース14bの下方に設けられたコンベアベルト12bに永久磁石部材11bを一定間隔で固定しておく。こうしてベース14bの一端に磁性板200を順次供給しつつ、コンベアベルト12bを運転すると、磁性板200は永久磁石部材11bに吸引されてベース14b上を右方向へ移動する。最初の1枚目は、ストッパブロック13bに当接するまで送られ、その後、指定の枚数まで供給したところでコンベア12bを停止する。その後、コンベアベルト12bを磁性板200に磁力が作用しない位置まで下降し、整列プレート10bを上昇させれば、ベース14b上に磁性板列300が整列される。
【0092】
なお、図21では溝基準にて整列させているが外形基準の整列も当然可能である。また、ベース14b上にて、整列プレート10bの図21中、左側にリニアアクチエータ(図示せず)を設け、このリニアアクチエータのピストンロッドをベース14bの面に平行に往復させ、このピストンロッドが後退するたびに磁性板200をこのピストンロッドの直前へ落下させるようにして、磁性板200の順次挿入を実現することもでき、その他の磁性板挿入方法を採用することも可能である。
【0093】
上記手段を採用したことにより、容易に磁性板列300の各磁性板200を整列させることができる。
(実施例7)
磁性板列300を渦巻き状に配列する渦巻き体形成工程の他の実施例を図22〜図25を参照して説明する。
【0094】
まず、本実施例で用いる製造装置の一例について、図22を参照して説明する。磁性板列300の上部にカップ1c、2cが設置してある。
カップ(ピン付案内部)1cは、図22〜図25に示すように、円筒面を軸方向に割った半円筒面状の案内面11cを有する半円筒壁(へりともいう)12cと、半円筒壁12cの上端に設けられた上端壁13cと、案内面11cの軸心に沿って上端壁13cから垂下された案内ピン14cとからなる。
【0095】
カップ(ピン付案内筒)2cは、図22〜図25に示すように、円筒面を軸方向に割った部分円筒面状の案内面21cを有する部分円筒壁(へりともいう)22cと、部分円筒壁22cの上端に設けられた上端壁23cとを有している。
次に、動作を説明する。
まず、カップ1c、2cのへり12c、22cが磁性板列300の溝(角形凹部)304に少し入るように下降させ、カップ1cを右方向(X方向)、カップ2cを左方向(X方向)に同時に移動させる。これにより、磁性板列300のカップ1cに最も近接する磁性板200aの内端側の短辺200bが案内ピン14cに押し付けられ、磁性板列300のカップ2cに最も近接する磁性板200cの内端部203がカップ2cの案内面21cに押し付けられる(図23)。
【0096】
更に、両カップ1c、2cを互いに近接する方向に移動させると、カップ1c、2cのへり12c、22cが磁性板列300の溝304に収容されつつ、各磁性板200が上からみて扇状に開かれる(図24)。
更に、両カップ1c、2cを互いに近接する方向に移動させると、磁性板列300の内端部306の溝304に面する端部がカップ1c、2cの内周面にそって円形に移動し、カップ1c、2cが一体化すると、各磁性板200は渦巻き状に配置されて渦巻き体400となる(図25)。
【0097】
なお、14c、24cは、磁性板200がそれぞれカップ1c、2cに案内されている時にカップ1c、2cから溢れてしまうのを防ぐためのストッパである。
なお、本実施例では磁性板200の切り込み凹部202にカップ1c、2cのへりを収めるように渦巻き状に配列しているが、輪ゴムを伸ばして磁性板列300の溝304にはめ、輪ゴムが輪状に収縮するのを利用し渦巻き状にしても良い。
【0098】
(実施例8)
磁性板列300を渦巻き状に配列する渦巻き体形成工程の他の実施例を図26〜図27を参照して説明する。
この実施例は、実施例6のカップ1cの代わりに案内ピン14cを省略した半割り円筒状のカップ(案内部)5cを用い、実施例6のカップ2cの代わりに半割り円筒状のカップ(案内部)6cを用い、両カップ5c、6cを互いに接近さする方向(磁性板200の積層方向であるx方向)へ移動させることにより、磁性板列300の外端面303をカップ5cの案内面51c及びカップ6cの案内面61cに沿って変位させることにより各磁性板200を扇状に開き、渦巻き体400を形成する(図27参照)。すなわち、本実施例は、磁性板200の外端辺203をカップ5cの案内面51c及びカップ6cの案内面61cに沿って変位させることにより各磁性板200を整列させる。このようにすれば簡単に渦巻き体400を形成することができる。
(実施例9)
磁性板列300を渦巻き状に配列する渦巻き体形成工程の他の実施例を図28、図29を参照して説明する。
【0099】
この実施例は、実施例8(図22参照)のカップ5c、6cの代わりに、磁性板200を載置する載置円板9cと、この円板9cを囲む円筒状の案内円筒壁(案内部)7cとを備え、載置円板9cはモータ8cにより回転可能となっている。また、案内円筒壁7cの一部は開口されており、この開口部分に磁性板列300を収容する角筒10cの先端が嵌め込まれている。角筒10cにはリニアアクチエータ(図示せず)により駆動されるピストンロッド101cが収容されている。
【0100】
次に、動作を説明する。
ピストンロッド101cが角筒10c内の磁性板列300を載置円板9c上へ押し込み、それと同期してモータ8cが載置円板9cを回転すると、磁性板列300の各磁性板200の外端辺203は案内円筒壁7cの内周面(案内面)に沿って展開し、渦巻き体400となる。このようにすれば簡単に渦巻き体400を形成することができる。
【0101】
(実施例10)
磁性板列300を渦巻き状に配列する渦巻き体形成工程の他の実施例を図30、図31を参照して説明する。ただし、図31の(a)は図30のA−A断面におけるシリンダ(案内筒)4dの開口の形状を示し、図31の(c)は図30のB−B断面におけるシリンダ4dの開口の形状を示し、図31の(e)は図30のC−C断面におけるシリンダ4dの開口の形状を示す。また、図31の(b)は図30のA−A断面におけるシリンダ4dの開口に収容された各磁性板200の配置形状を示し、図31の(d)は図30のB−B断面におけるシリンダ4dの開口に収容された各磁性板200の配置形状を示し、図31の(f)は図30のC−C断面におけるシリンダ4dの開口に収容された各磁性板200の配置形状を示す。
【0102】
この実施例では、幅方向(渦巻き体配列時における軸方向)と直角な面における磁性板列300の外端面の形状よりわずかに広い形状を有する上端開口(入口)41dと、円形に形成された下端開口42dと、入口41dから出口42dへ向けて連続的に開口形状が変化する案内面43dとを有するシリンダ4dを準備し、磁性板列300を入口41dから出口42dへ挿通させて磁性板列300の各磁性板200を徐々に渦巻き状に配列させる。
【0103】
このようにすれば、複雑な渦巻き体形成作業を簡単な工程により実現することができる。
(実施例11)
磁性板列300を渦巻き状に配列する板片配置工程の他の実施例を図32、図33を参照して説明する。
【0104】
この実施例は、磁性板の外端部204が軸方向に挿入されるスリット溝21eが内周面に凹設された回転円筒(巻装ホルダともいう)2eを設け、この回転円筒2eの内部に磁性板200を順次セットしていくものである。
まず、本実施例で用いる製造装置の一例について、図32を参照して説明する。ベース3eは水平な載置面31eを有し、載置面31e上には磁性板200を渦巻き体400とするための巻装ホルダ(案内筒)2eが回転自在に配設されている。巻装ホルダ2eの下面にはステッピングモータ(図示せず)を内蔵するインデックス装置4eがベース3eに固定されて設置されており、インデックス装置4eの上面41eは載置面31eと同一平面となるように設置されている。また、磁石42eがインデックス装置4eの上面41e上に固定されており、巻装ホルダ2eの外周面の所定位置には切欠き23eが形成されている。
【0105】
次に、上記装置の動作を説明する。
まず、磁石42eが切欠き23eに密着するまで巻装ホルダ2eをx方向に移送し、磁石42eにより巻装ホルダ2eを吸着させる。これにより、巻装ホルダ2eの軸心はインデックス装置4eの上面41eの回転中心に一致させられる。
次に、磁性板200が、図示しないロボットハンドに装着された一対の挟持部5eの先端の挟持爪51eにより挟持され、挟持部5eは磁性板200を所定位置のスリット溝21eの直上に移送する。その後、磁性板200は挟持爪51eの下面が巻装ホルダ2eの上面に当たらないぎりぎりの位置まで下降させられる。この時、図33に図示するように、巻装ホルダ2eのスリット溝21eの上部開口端には面取り部22eが形成されているため、磁性板200は円滑にスリット溝21e内に挿入されることが可能となっている。その後、ロボットハンド(図示せず)により一対の挟持爪51eが開かれ、磁性板200は挟持爪51eから離脱して下方のスリット溝21e内へ落下する。磁性板200がスリット溝21e内に挿入された後、挟持爪51eは次に挿入するべき磁性板200を取りに行き、その間に、巻装ホルダ2eはインデックス装置4eにより次の磁性板200が挿入されるべき位置へインデックスされる(所定角度回動される)。
【0106】
この動作を必要回数だけ繰り返し、スリット溝21eの数に等しい枚数の磁性板200を渦巻き状に配列した後、巻装ホルダ2eを挟持部5eの一対の挟持腕52eにて挟持し、図32中、X方向へ移送し、押さえガイド6eの直下にセットする。押さえガイド6eは、図示しないリニアクチエータにより垂直駆動されるシャフト62eの下端に固定され、また、押さえガイド6eの下端から下方へ先細のピン61eが突設されている。
【0107】
次に、押さえガイド6eを下降して、ピン61eを巻装ホルダ2e内の渦巻き体400の中心穴に嵌入し、更に、押さえガイド6eの下端面がスリット溝21eに挿入された各磁性板200の上辺201に当接するまで押さえガイド6eを下降させる。なお、押さえホルダ6eの外径は巻装ホルダ2eの内径よりも干渉防止のために小径とされている。次に、ロボットハンド(図示せず)を上昇させると、一対の挟持腕52eにより挟持された巻装ホルダ2eが上昇し、次に押さえガイド6eを上昇させれば、ベース3eの載置面31e上に渦巻き体400が残される。
【0108】
なお、ピン61eを案内用として用いる代わりに、渦巻き体400の円筒溝101(図11参照)に面する内周面又は外周面をガイドするリングを案内用として用いることもできる。また、挟持部5eの代わりにパーツフィーダ等の通常の供給手段を用いて、1枚づつスリット溝21eに個別に挿入てもよい。また、インデックス装置4eの代わりに磁性板200を順次回転しながら挿入してもよい。また、磁石42eを用いて巻装ホルダ2eをインデックス装置4eの上面41eの回転中心に位置決めしているが、上面42eにアクチュエータ等によるチャック装置或いは位置決めピンを設けてもよい。また、磁性板200を多数個同時に挿入してもよい。
【0109】
上記手段を採用したことにより、即ち、スリット溝21eを有する巻装ホルダ2eに磁性板200を順番に挿入し、巻装ホルダ2e内で渦巻き形状に並べて渦巻き体400を形成し、その後、巻装ホルダ2eを渦巻き体400より離脱させる工程を簡単に実現することができる。
(実施例12)
図13〜17に示す渦巻き体縮径工程の改良実施例を図34〜図39を参照して説明する。まず、装置を説明する。
【0110】
水平な載置面41fを有するテーブル状のベース4fには円形の開口40fが貫設されており、開口40fにシリンダ1fの上端が嵌入、固定されている。シリンダ1fの内周面11fは下方へ向けて径小となる円錐状となっていることは図13の場合と同じである。ベース4fの下方には支持プレート5fがベース4fに固定されて配設されており、支持プレート5fには開口40fの直下に位置して開口50fが貫設されている。また、支持プレート5fにはたとえば油圧シリンダからなるリニアアクチエータ6fが固定されており、そのピストンロッド(受けロッド)61fは開口50fを貫通してシリンダ1fの内部に垂直に挿入されている。ピストンロッド61fの先端にはホルダ3fが固定されており、ホルダ3fの上端面31fは最上昇位置にて載置面41fと同一平面となっている。
【0111】
一方、ベース4fの上方には開口40fの直上に位置して、たとえば油圧シリンダからなるリニアアクチエータ(図示せず)が設けられており、そのピストンロッド(押しロッド)7fの軸心はピストンロッド(受けロッド)61fの軸心と一致している。ピストンロッド7fの先端は渦巻き体4000(図14参照)の上端面(溝4010が凹設された側の端面)を下方へ押圧するに適した形状のアタッチメント8fが固定されている。
【0112】
支持プレート5fの上面51fは平坦面となっており、リング2fを保持するための治具である円筒体20fが載置されている。円筒体20fの孔21fの内部には輪板状の段差22fが設けられており、孔21fの上端開口側の部分は下側より径大に形成されている。2fは縮径された渦巻き体4000に嵌め込まれるリングであり、孔21fに嵌め込まれて段差22fに載置されている。円筒体20fは図示しないリニアアクチエータにより、左右に移送可能となっている。
【0113】
9fは、渦巻き体4000を挟持して案内するための案内装置(案内手段)であって、ベース4fの載置面41fの所定位置に固定されるとともに内部に腕駆動機構(図示せず)を内蔵する基箱部91fと、この腕駆動機構から図35中、左方向へ突出する一対の腕部92fと、両腕部92fの先端部に互いに対面して固定された挟持部93fとからなる。上記腕駆動機構は挟持部93fを駆動し、挟持部93fにより縮径前の渦巻き体4000の外周面を挟持させる。
【0114】
この縮径装置の動作を説明する。
まず、ロッド61f及びホルダ3fは最下方位置に縮退させる。次に、リング2fを保持する円筒体20fをシリンダ1fの直下にセットし、ロッド61f及びホルダ3fをリング2f及び円筒体20fを貫通して最上方位置まで上昇させる。次に、縮径前の渦巻き体4000を載置面41fに沿って移送してホルダ3fの上端面31f上に載置する。
【0115】
次に、挟持部93fを駆動して挟持部93fにより渦巻き体4000の外周面を挟持させる。次に、アタッチメント8fを下降させて、渦巻き体4000をシリンダ1fの内周面11f内に押し込む(図36参照)。この時、ロッド7fの押圧力はロッド61fの押圧力に勝り、ロッド61f及びホルダ3fはロッド7fの付勢により渦巻き体4000とともに下降する。この結果、既述のように渦巻き体4000はシリンダ1fの内周面11fにより縮径されてシリンダ1fの出口からリング2f内へ押し込まれる(図37参照)。最後に、円筒体20fが元の位置に引き出され、縮径済みの渦巻き体4000がリング2fともに取り出され、渦巻き体4000の外周面が溶接され、渦巻き体4000がリング2fから外される。
【0116】
ロッド7fの下端部近傍を図39に拡大図示する。ロッド7fの下端面70fには凹部71fが形成されており、また、下端面70fから凹部71fを囲んで円筒壁状の突部72fが垂下している。凹部71fには、アタッチメント8fの基部80fが圧入されており、基部80fの下端面の中央からピストンロッド7fの軸心に沿ってピン部82fが垂下している。突部72fは渦巻き体4000のリング状の溝4010に挿入されており、ピン部82fは位置ずれ防止のために渦巻き体4000の中心溝4000aに挿入されるようになっている。
【0117】
このようにすれば、基部80fの下端面によりシリンダ1f内に押し込まれた渦巻き体4000が図38に図示するように変形することがなく、正規の形状に縮径することができる。
(実施例13)
渦巻き体4000の縮径工程の他の実施例を図40、図41を参照して説明する。
【0118】
不図示のスラスト軸受けにより回転自在に支承される回転軸10gの上端には回転テーブル11gが固定されており、回転テーブル11gの中心から軸12gが立設されている。軸12gは渦巻き体4000の中心穴に遊嵌されており、軸12gの上部には厚い押さえ円板13gが遊嵌されている。押さえ円板13gの上端部にはねじ(図示せず)が形成されており、ナット14gが螺入されている。ナット14gによる締め付け量は、渦巻き体4000が回転テーブル11g及び押さえ円板13gに対して相対的に縮径運動可能な程度に設定される。また、回転軸10gは所定の回転抵抗(負トルク)を与える不図示の回転抵抗付与機構に連結されている。この回転抵抗付与機構としては、回転軸10gに連結された回転円板(図示せず)に摩擦板を所定の力で押し付けたり、回転軸10gに連結したインペラ(図示せず)を油中で回転させたりする周知の機構で構わない。
【0119】
渦巻き体4000を挟んでその両側に回転ドラム2g、3gが設けられており、その回転軸21g、31gは回転軸10gとともに垂直に立設されている。回転軸21g、31gは不図示の減速ギア機構内蔵型モータの回転軸に連結されており、図40に示すように反時計方向に回転している。また、これらの減速ギア機構内蔵型モータ及び回転ドラム2g、3gは不図示の水平移動機構により水平移動可能となっており、回転ドラム2g、3gは互いに接近する方向及び互いに離れる方向に同期して移動するようになっている。
【0120】
以下、この装置の動作を説明する。
回転する回転ドラム2g、3gを互いに接近していくと、回転ドラム2g、3gは渦巻き体4000の外周すなわち各磁性板200の径方向外端をなす辺に当接し、それにより渦巻き体4000は回転させられる。この時、渦巻き体4000は上述のように回転抵抗を有するので、回転ドラム2g、3gの回転により回転されるもののその回転は遅れ、その結果、回転ドラム2g、3gと渦巻き体4000の外周すなわち磁性板200の径方向外端をなす辺との間に摩擦が生じて、回転ドラム2g、3gは各磁性板200の径方向外端をなす辺を縮径方向すなわち略長辺方向へ押し込む。この結果、渦巻き体4000の縮径がなされる。縮径完了後、ナット14g及び押さえ円板13gを外して、渦巻き体4000を取り出せばよい。
【0121】
このようにすれば、簡単に渦巻き体4000の縮径をなすことができる。なお、回転テーブル11g及び押さえ円板13gの一方又は両方を固定しておき、回転テーブル11g又は押さえ円板13gと渦巻き体4000との摩擦により上記した回転抵抗を発生させてもよい。また、回転ドラムは、更に多数設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で作製された渦巻き状の円筒状ステータを採用したソレノイドバルブについて要部を記した断面図である。
【図2】図1に示された円筒状ステータの斜視図である。
【図3】図2に示された円筒状ステータを構成する一枚の板片の縮径変形前の形状を示す斜視図である。
【図4】図2に示された円筒状ステータを構成する各板片の縮径動作を示す平面図である。
【図5】実施例1の円筒状ステータの製造装置の略平面図である。
【図6】図5に示された円筒状ステータの製造装置の半断面図である。
【図7】実施例1の円筒状ステータの製造装置の回転テーブル部分を含む一部を拡大図示した部分断面図である。
【図8】実施例2の渦巻き配列を行う円筒状ステータの板片配列装置の模式斜視図である。
【図9】実施例2に装着するための渦巻き配列加工前の磁性板列の斜視図である。
【図10】図9の磁性板列を構成する1枚の磁性板の斜視図である。
【図11】図8の製造法にて作製された円筒状ステータの斜視図である。
【図12】図8の装置による渦巻き体形成動作を示す工程図である。
【図13】実施例3の縮径動作を行う縮径装置の断面図である。
【図14】図13に示される縮径装置に用いられるアタッチメントの組立断面図である。
【図15】図13に示される縮径装置の縮径動作を説明する模式部分断面図である。
【図16】図13に示される縮径装置の縮径動作を説明する模式部分断面図である。
【図17】図13に示される縮径装置の縮径動作を説明する模式部分断面図である。
【図18】実施例4の磁性板列整列装置を示す模式斜視図である。
【図19】図18の要部拡大断面図である。
【図20】実施例5の磁性板列整列装置を示す模式斜視図である。
【図21】実施例6の磁性板列整列装置を示す模式斜視図である。
【図22】実施例7の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図23】実施例7の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図24】実施例7の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図25】実施例7の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図26】実施例8の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図27】実施例8の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図28】実施例9の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図29】実施例9の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図30】実施例10の渦巻き体形成工程を示す模式斜視図である。
【図31】図30のシリンダ各部の径方向開口形状及び磁性板列の形状を示す図である。
【図32】実施例11の渦巻き体形成装置を示す模式斜視図である。
【図33】図33の要部拡大模式斜視図である。
【図34】図35の縮径装置の要部平面図である。
【図35】実施例12の縮径動作を行う縮径装置の断面図である。
【図36】実施例12の縮径工程を示す模式断面図である。
【図37】実施例12の縮径工程を示す模式断面図である。
【図38】図35の縮径装置の要部拡大断面図である。
【図39】図35の縮径装置の要部拡大断面図である。
【図40】実施例13の縮径工程を示す模式平面図である。
【図41】実施例13の縮径工程を行う縮径装置の模式正面図である。
【符号の説明】
(図1〜図17において)
100は円筒状ステータ、200は板片(磁性板)、300は磁性板列。
(図18〜図21において)
2bは整列プレート(案内部材)、10bは整列プレート(案内部材)。
(図22〜図29において)
1c、2c、5c、6cはカップ(案内部)、11c、21cは案内面、 、7cは案内円筒壁(案内部)。
(図30〜図31において)
4dはシリンダ(案内筒)。
(図32、図33において)
2eは巻装ホルダ(案内筒)、21eはスリット溝。
(図34〜図39において)
1fはシリンダ(案内筒)、7fはピストンロッド(押しロッド)、61fはピストンロッド(受けロッド)、9fは案内装置(案内手段)。
(図40、図41において)
2g、3gは回転ドラム。
Claims (19)
- 軟磁性を有する互いに等厚な多数の磁性板を渦巻き状に配置する板片配置工程と、押圧部により前記各磁性板の外端を縮径方向へ押圧して前記各磁性板を縮径させる縮径工程とを備える円筒状ステータの製造方法において、
前記板片配置工程は、内端部が湾曲された等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列して磁性板列を形成する列形成工程と、前記磁性板列の列方向先端をなす前記磁性板の前記内端部の凸面を円筒状の案内筒の内周面に押し付けた状態で前記磁性板列を前記案内筒の内部へ順次押し込むことにより各前記磁性板の前記内端部を前記案内筒の内周面に沿って摺動させて渦巻き状に配列する本巻き工程とを包含することを特徴とする円筒状ステータ製造方法。 - 前記磁性板列の列方向基端をなす前記磁性板の前記内端部の凹面をピンの外周面に押し付けた状態で前記ピンを前記磁性板列の略厚さ方向へ向けて付勢することにより前記磁性板列の列方向基端側の各前記磁性板の外端部を前記ピンを中心として略放射方向に配列する仮巻き工程を有し、前記仮巻き工程を前記列形成工程の完了後で前記本巻き工程の完了前に終了させる請求項1記載の円筒状ステータの製造方法。
- 湾曲した内端部に隣接する長手方向中央部が長辺から幅方向へ所定深さだけ切り込まれた切り込み凹部を有する等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列してなる磁性板列を摺動自在に載置する載置面を有するテーブルと、
前記載置面上に立設されるとともに前記磁性板の各外端を一列に揃える案内面を備えるガイドと、
軸心が前記載置面から垂直に延在する姿勢で前記載置面の上方に配置されるとともに円筒面の一部を前記載置面側の開口端の所定位置から軸方向へ切り欠いて形成した挿入口を有する案内筒と、
前記案内筒を前記軸心に沿って昇降する案内筒昇降機構と、
各前記磁性板の前記内端部を前記案内筒の方向へ付勢して前記各磁性板の内端部を前記磁性板列の先端部から順番に前記挿入口を通じて前記案内筒の内部へ順次押し込むことにより前記各磁性板の前記内端部を前記案内筒の内周面に沿って摺動させ渦巻き状に配列させる磁性板列押し込み機構とを用いて、
前記磁性板を円筒状かつ渦巻き状に配列させるを特徴とする円筒状ステータの製造方法。 - 前記磁性板列押し込み機構は、
前記載置面に対して昇降可能かつ載置面に沿って移動可能に配設されるピンと、
前記磁性板列の列方向基端をなす前記磁性板の内端部の凹面に前記ピンを押し付けた状態で前記ピンを前記磁性板列の略厚さ方向へ向けて付勢することにより前記磁性板列の列方向基端側の前記各磁性板の外端部を前記ピンを中心として略放射方向に配列するピン押し込み機構と、
前記磁性板列の列方向基端側の前記各磁性板の前記外端部を前記ピンを中心として略放射方向に配列した後、前記ピンを軸心方向へ上昇させるピン昇降機構と、
略放射方向に配列された前記磁性板列の前記外端部に当接する凹面を有して前記載置面上に前記載置面に沿って移動自在に配設されるストッパと、
前記ストッパを前記案内筒の方向へ付勢して前記各磁性板の前記内端部を前記磁性板列の先端側から順番に前記挿入口を通じて前記案内筒の内部へ順次押し込むことにより前記各磁性板の前記内端部を前記案内筒の内周面に沿って摺動させて渦巻き状に配列させるストッパ押し込み機構とを用いて、
前記磁性板を円筒状かつ渦巻き状に配列させる請求項3記載の円筒状ステータの製造方法。 - 軟磁性を有する互いに等厚な多数の磁性板を渦巻き状に配置する板片配置工程と、押圧部により前記各磁性板の外端を縮径方向へ押圧して前記各磁性板を縮径させる縮径工程とを備える円筒状ステータの製造方法において、
前記縮径工程は、少なくとも内端部が湾曲する等厚の磁性板群を渦巻き状に配列してなる渦巻き体を円錐内周面を有するシリンダ内に投入後、前記渦巻き体の軸心を前記円錐内周面の軸心に一致させつつ前記渦巻き体を軸方向小径向きに押し込むことにより前記渦巻き体を縮径させる工程を包含することを特徴とする円筒状ステータの製造方法。 - 前記縮径工程は、前記シリンダの小径開口に近接して前記シリンダと同軸に受け輪を配置し、前記小径開口から縮径されて押し出される前記渦巻き体を前記受け輪に嵌入する工程を包含する請求項5記載の円筒状ステータの製造方法。
- 前記縮径工程は、円錐内周面を有するシリンダと、前記シリンダ内の渦巻き体の端面を付勢して前記渦巻き体を小径方向へ押し込む押しロッドと、前記ロッドを前記シリンダの軸心に沿って進退させるリニアアクチエータとを用いてなされる請求項5記載の円筒状ステータの製造方法。
- 前記縮径工程は、前記シリンダに挿通される受けロッドを有し、前記両ロッドの先端面で前記渦巻き体の両端面を挟持しつつ前記押しロッドにより前記渦巻き体を前記シリンダ内へ押し込む工程を包含する請求項7記載の円筒状ステータの製造方法。
- 前記縮径工程は、前記渦巻き体の軸心を前記シリンダの軸心と一致させつつ前記シリンダの入口側端面近傍にて前記渦巻き体の外周面に軸方向相対変位可能かつ径方向変位不能に当接する案内面を有する案内手段を準備し、
前記渦巻き体の前記シリンダへの押し込みは、前記案内手段の前記案内面を前記渦巻き体の前記外周面に当接させつつなされる請求項8記載の円筒状ステータの製造方法。 - 軟磁性を有する互いに等厚な多数の磁性板を渦巻き状に配置する板片配置工程と、押圧部により前記各磁性板の外端を縮径方向へ押圧して前記各磁性板を縮径させる縮径工程とを備える円筒状ステータの製造方法において、
前記板片配置工程は、内端部が湾曲された等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列して磁性板列を形成する列形成工程と、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程とを備え、
前記列形成工程は、理想形状の前記磁性板列の複数の面にほぼ当接可能な複数の案内面を有する案内部材を準備し、多数の前記磁性板を略厚さ方向へ積層して未整形の磁性板列を形成し、前記未整形の磁性板列の複数の面を前記各案内面に当接させて各磁性板を整列させ、前記未整形の磁性板列の端面形状を整形する工程を包含することを特徴とする円筒状ステータの製造方法。 - 前記列形成工程は、前記磁性板列の理想形状にほぼ一致する整形穴を有して前記案内部材をなす枠体を準備し、多数の前記磁性板を略厚さ方向へ積層して前記未整形の磁性板列を形成し、前記未整形の磁性板列を前記整形穴に押し込んで前記各磁性板を整列させ、前記未整形の磁性板列の端面形状を整形する工程を包含する請求項10記載の円筒状ステータの製造方法。
- 前記列形成工程は、前記磁性板列の溝部の開口幅にほぼ等しい厚さを有する板状の案内部材を準備し、等しい部位が等しい形状に切除された切り込み凹部を有する多数の前記磁性板を略厚さ方向へ積層して前記溝部を有する未整形の磁性板列を形成し、前記未整形の磁性板列の前記溝部に前記案内部材を嵌め込むことにより前記各磁性板を整列させ、前記未整形の磁性板列の端面形状を整形する工程を包含する請求項10記載の円筒状ステータの製造方法。
- 前記列形成工程は、等しい部位が等しい形状に切除された切り込み凹部を有する所定枚数の前記磁性板を準備し、前記切り込み凹部の開口幅にほぼ等しい厚さを有する板状の案内部材を準備し、前記磁性板の前記切り込み凹部を前記案内部材に嵌めつつ前記磁性板を順次積層して前記磁性板列を形成する工程を包含する請求項10記載の円筒状ステータの製造方法。
- 軟磁性を有する互いに等厚な多数の磁性板を渦巻き状に配置する板片配置工程と、押圧部により前記各磁性板の外端を縮径方向へ押圧して前記各磁性板を縮径させる縮径工程とを備える円筒状ステータの製造方法において、
前記板片配置工程は、湾曲した内端部に隣接する長手方向中央部が長辺から幅方向へ所定深さだけ切り込まれた切り込み凹部を有する等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列して磁性板列を形成する列形成工程と、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程とを備え、
前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程は、部分円筒面状の案内面に向けて前記磁性板列をその積層方向に付勢して前記磁性板列を前記案内面に押し付け、前記案内面に沿って回動させて渦巻き状に展開する工程を包含することを特徴とする円筒状ステータの製造方法。 - 前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程は、部分円筒面状の案内面を有する部分円筒壁と前記部分円筒面状の案内面の軸心に沿って立設された案内ピンとを有するピン付案内部と、部分円筒面状の案内面を有する部分円筒壁を有して前記ピン付案内部との間の距離を拡縮可能に前記ピン付案内部に対して相対変位するピン無し案内部とを準備し、前記磁性板列の列方向一端側の前記磁性板の前記内端部を前記ピン無し案内部の前記案内面に押し付け、前記磁性板列の列方向他端側の前記磁性板の前記内端部を前記案内ピンの外周面に押し付け、前記両案内部を互いに接近させて前記磁性板の前記内端部を前記磁性板列の列方向一端側から順番に前記ピン無し案内部の前記案内面に沿って摺動させて渦巻き状に配列させ、前記磁性板列の列方向他端側の前記磁性板の内端部を前記ピンを中心として前記案内面の内部に渦巻き状に配列させる工程を包含する請求項14記載の円筒状ステータの製造方法。
- 前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程は、部分円筒面状の案内面を有して互いに対面する半円筒形状の一対の案内部を準備し、前記磁性板列の列方向一端側の前記磁性板を一方の前記案内部の前記案内面に押し付け、前記磁性板列の列方向他端側の前記磁性板を他方の前記案内部に押し付け、前記両案内部を互いに接近させて前記両案内面に沿って各前記磁性板を摺動させて渦巻き状に配列させる工程を包含する請求項14記載の円筒状ステータの製造方法。
- 前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程は、円筒面状の案内面を有して自転可能な案内部を準備し、前記磁性板列の列方向先端をなす前記磁性板の外端を前記案内部の案内面に押し付け、前記案内部を自転させつつ前記磁性板列を前記案内部内に押し込むことにより前記案内面に沿って前記磁性板列の各前記磁性板を先端側から順番に渦巻き状に配列させる工程を包含する請求項14記載の円筒状ステータの製造方法。
- 軟磁性を有する互いに等厚な多数の磁性板を渦巻き状に配置する板片配置工程と、押圧部により前記各磁性板の外端を縮径方向へ押圧して前記各磁性板を縮径させる縮径工程とを備える円筒状ステータの製造方法において、
前記板片配置工程は、湾曲した内端部を有する等厚の磁性板群を厚さ方向へ一列に配列して磁性板列を形成する列形成工程と、前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程とを備え、
前記磁性板列を渦巻き状に配列する工程は、入口が前記磁性板列の渦巻き体形成後の軸方向と直角な端面の形状に略一致する形状を有するとともに出口が円形に形成され前記入口から前記出口へ連続的に開口形状が変化する案内面をもつ案内筒を準備し、前記磁性板列を前記入口から前記出口へ挿通させて前記磁性板列の各前記磁性板を徐々に渦巻き状に配列させる工程を包含することを特徴とする円筒状ステータの製造方法。 - 軟磁性を有する互いに等厚な多数の磁性板を渦巻き状に配置する板片配置工程と、押圧部により前記各磁性板の外端を縮径方向へ押圧して前記各磁性板を縮径させる縮径工程とを備える円筒状ステータの製造方法において、
前記板片配置工程は、前記磁性板の外端部を幅方向に挿入可能な多数の位置決め溝が内周面に略放射状に形成された案内筒を準備し、前記磁性板を個別に前記案内筒の軸方向へ移動させて前記磁性板の外端部を前記位置決め溝に一個づつ挿入して前記各磁性板を渦巻き状に配列する工程を包含することを特徴とする円筒状ステータの製造方法。
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