JP3556516B2 - 転動玩具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、幼児(主として1歳未満の未だ歩行しない幼児)用、或いは猫・犬等の愛玩動物用の転動玩具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この主転動玩具としては、ボール或いはドラム状のものがあり、玩具に触れることにより転動するか又は動力(弾性ゴム等を含む)によって自動的に転動するものがある。
従来、猫用の玩具として、下部に重りのついたプラスチック製の中空ボール内に、アームのついたシャフトを下部に位置して回動自在に設け、アームの回転する範囲の下部に開口部を設け、前記シャフトに取付けたフックと前記ボール内面に固着したフックとの間に動力源として輪ゴムを巻掛け、前記ボールから突出したシャフト端に回動ハンドルを設け、該ハンドルの回転操作で前記輪ゴムをねじり、その復元力でアームを回転させ、アームの先端部が前記開口部から出たときに地面を打つことでボールを瞬間的にジャンプさせるようにしたものが知られている(特開平7−213188号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上記玩具は、自動的に或いは触れると転がったり、自動的にジャンプするということで、幼児や猫等が最初の間興味を示して遊ぶが、すぐに厭きてしまい、あまり遊ばなくなる。
特に、猫等のペットは、動いているものを捕まえようという狩猟本能があるが、従来のものはこの狩猟本能をそそるものではなかった。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、幼児や愛玩動物の興味や狩猟本能をそそり、長時間にわたってよく遊んでくれる転動玩具を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明に係る転動玩具は、静止位置が決まるように重心が下方に偏って設けられ、かつ起上り小法師状に復元転動する中空玩具本体内に、該本体の転動により動く動物模型・人形等の運動体が設けられ、玩具本体内部の一部又はその殆んどが外側から見えるようになっている点に特徴がある。
このような構成にすれば、玩具本体を幼児や猫等が触れて転動させると、起き上がり小法師状の動きにつれて、運動体が玩具本体内で繰り返し動いているのを、外側から見ることができるので、運動体の動きにも一層の興味を示すと共に、運動体を捕まえようとする狩猟本能をそそり、厭きることなくよく遊んでくれる。
【0005】
また、本発明に係る転動玩具では、前記運動体は、前記玩具本体に対して縦軸心回りに相対回動自在となるように同玩具本体内に収納されているとともに、この玩具本体の転動に伴って当該運動体を縦軸心回りに回動させる重りを備えている。
より具体的には、玩具本体内に運動体を1軸線回りに例えば軸を介して回転自在に設け、かつ玩具本体内に前記一方の軸端側が重量的に重くなるように例えば重りを設けると共に、前記運動体の前記軸線と直交方向の一端部側が他端部側よりも前記軸中心に対して重くなるように構成されている。
【0006】
この場合、運動体が玩具本体の転動に伴って縦軸心回りに回動するので、運動体の玩具本体に対する相対運動が外部から明確になって、玩具本体の内部の運動体が恰も生き物であるかのような動きに見え、ペットの興味をより確実にそそることができる。
なお、運動体を玩具本体内に相対回転自在に支持するには、前記回転軸に代えてコイルスプリングやゴム紐等を採用することができる。また、前記運動体の一端部側に重りを取り付けることができる。
【0007】
さらに、本発明に係る転動玩具は、前記玩具本体が不透明又は半透明とされ、該本体の1又は複数個所に透孔又は透明部分が設けられ、前記運動体が玩具本体の転動により見え隠れするようになっている構成とすることができる。
この場合、玩具本体の転動に伴なって、透孔又は透明部分が移動し、玩具本体内の運動体が見え隠れするので、幼児や猫等、特に猫等のペットの狩猟本能をそそり、透孔から前足を挿入して運動体を捕まえようとし、非常によく遊んでくれる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明に係る転動玩具1の一実施形態を示している。
この転動玩具1は、不透明なプラスチック製の中空ボール状の玩具本体2と、この本体2内にその中心を通りかつ両端が回転自在に軸支された回転軸3と、回転軸3の長手方向中央部に位置して取り付けられた運動体4と、回転軸3の一端部側に位置して設けた重り5と、を備えている。
【0009】
この重り5により、玩具本体2の静止位置が決まりかつ起上り小法師状に復元転動するように構成されている。
前記玩具本体2は、上下に分割されて相互に嵌合固定(又は開閉自在に螺合)されるようになっており、上下分割体2A,2Bの上部及び下部中央に上下方向の同軸線上に軸孔6,7を有する略円筒状の軸支部8,9が設けられている。
上・下分割体2A,2Bの上・下部中央を除く周面には、円形の覗き孔10,11が複数個所(図面では4個所)に設けられ、外側から玩具本体2内の運動体4が見えるようになっている。前記覗き孔10は、ペットの前足が若干入る程度の大きさとするのが好ましい。
【0010】
なお、前記下分割体2Bの軸支部9には、円筒状の前記重り5が外嵌固着されている。また、前記下分割体2Bの覗き孔11は、上分割体2Aの覗き孔10に対して、直径が若干小さくされ、かつ前記覗き孔10相互の中間下方に孔中心が位置するように設けられている。
そして、上分割体2Aと下分割体2Bの色が変えられてカラフルになっており、玩具本体2の転動状態が明確になるようにしてある。
もっとも、上分割体2Aの覗き孔10と下分割体2Bの覗き孔11の回転軸3に対する周方向位置を揃えることにしてもよいし、上分割体2Aと下分割体2Bを同じ色に揃えておくこともできる。
【0011】
前記回動軸3は、金属棒製で、その少なくとも下端部を丸めて回転抵抗が小さくなるようにしてある。なお、前記重り5は、回転軸3の下端部に外嵌して固定することができる。
前記運動体4は、起毛繊維布製(又はプラスチック製等)のねずみの模型であって、特に、猫の興味をそそるものとなっている。そして、運動体4の中央よりも若干尾側4B寄りに前記回転軸3が接着剤等によって貫通状態で固定され、頭側4Aが若干重くなるように取り付けてあるが、運動体4の頭側4A下面に重り12が固着されている。
【0012】
なお、運動体4を玩具本体2に対して相対回転自在に構成するには、回転軸3自体を軸支部8,9に対して回転自在に挿通することにしてもよいし、回転軸3自体を軸支部8,9に対して固定し、運動体4をその回転軸3に対して回転自在に設けることにしてもよい。
次に、上記実施形態の転動動作について、図4を参照して説明する。
まず、前記玩具本体2が静止している状態では、図4(a)に示すように、重り5によって回転軸3が起立するように静止し、運動体4も静止状態を保ち、前記覗き孔10,11からその一部又は全部をみることができる状態である。
【0013】
そこで、幼児や猫等が、転動玩具1が見てねずみを模した運動体4を見つけ、これに触れようとして覗き孔10,11から手を入れかけると、玩具本体2が起上り小法師(だるま)のように転動し、図4(b)のように矢印イの方向へ傾く。
すると、運動体4の重り12によって運動体4のバランスが崩れ、図4(c)に示すように、運動体4が回転軸3を中心として矢印ハで示す方向に回動し始めると同時に、玩具本体2が図4(c)に矢印ロで示す方向に復元転動する。即ち、玩具本体2と運動体4が互いに反対方向に運動する。
【0014】
そして、運動体4が半回転し終えるころ、玩具本体2が矢印ロ方向の終端折返し点に達し、再び運動体4が矢印ハと反対方向に回動し始め、同時に玩具本体2が図4(b)に示す矢印イ方向に復元転動する。したがって、玩具本体2が復元転動を繰り返す限り、運動体4が反対方向に半回転を繰り返す。
しかも、運動体4は、反復運動をしている玩具本体2の覗き孔10,11から見え隠れするので、興味をそそり、特に猫等のねずみを捕まえようとする狩猟本能を刺激し、玩具1に手・足を触れさせることができ、厭きることなく長時間にわたり幼児や愛玩動物を遊ばせることができる。
【0015】
なお、上記実施形態では、回転軸3を玩具本体2に回転自在に取り付けているが、これを回転不能に取付け、運動体4が回転軸3に対して回転自在に取り付けることができる。さらに、重り5は、これに軸孔を設けて軸支部兼用とし、玩具本体成形時にインサートすることができる。
また、玩具本体2の構成素材は、プラスチックのほか、木材、繊維(例えば繊布、不繊布)、金属薄板等を採用することができ、さらに、内部全体が外側から見えるように透明材料により構成するか、網や鳥かご、虫かごのようにすることができる。
【0016】
さらに、玩具本体2の覗き孔10,11は完全な透孔でなくてもこれに網を張ったものや、透明材料製玩具本体に部分的に透視窓が形成されるように半透明又は不透明材を塗着又は貼着したものとすることができる。
そして、前記運動体4は、玩具本体2内で自由自在に転動するボール状とすることができ、さらに、回転軸3に代えてゴム紐やコイルバネ、或いは糸状物を採用し、不規則に運動するように取り付けることができる。
なお、上記実施形態によれば、構造が簡単でかつ製作が容易であり、しかも動作が確実で安価に得ることができる。
【0017】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、玩具本体2の下端面が球面状を呈する中空体で起上り小法師のように復元転動する玩具本体であればよい。
また、運動体4は、他の動物や魚の模型、人形等、幼児、各種愛玩動物に対応して、より興味をそそるものを選ぶことができ、さらに、前記透孔又は透明部分の形状もだ円、長円など任意の形状とすることができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明に係る転動玩具は、静止位置が決まるように重心が下方に偏って設けられ、かつ起上り小法師状に復元転動する中空玩具本体内に、該本体の転動により動く動物模型・人形等の運動体が設けられ、玩具本体内部の一部又はその殆んどが外側から見えるようになっている構成であるから、幼児や愛玩動物が玩具本体内の運動体に触れようとして玩具本体に触れることによって、玩具本体が転動すると共に運動体が動くのが外側から見えるので、幼児や愛玩動物の興味をそそり、狩猟本能を刺激して厭きさせることなく、長時間にわたって遊ばせることができる。
【0019】
また、本発明によれば、運動体が玩具本体の転動に伴って縦軸心回りに回動するので、運動体の玩具本体に対する相対運動が外部から明確になって、玩具本体の内部の運動体が恰も生き物であるかのような動きに見え、ペットの興味をより確実にそそることができる。
また、玩具本体内の運動体が、玩具本体の転動により見え隠れするようにすることで、より一層狩猟本能を刺激して、よく遊ぶようにすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す静止状態の一部切欠斜視図である。
【図2】同実施形態の正面図である。
【図3】同中央縦断面図である。
【図4】(a)〜(c)は同実施形態における動作説明図である。
【符号の説明】
1 転動玩具
2 玩具本体
3 回転軸
4 運動体
5 重り
10 覗き孔
11 覗き孔
Claims (2)
- 静止位置が決まるように重心が下方に偏って設けられ、かつ起上り小法師状に復元転動する中空玩具本体内に、該本体の転動により動く動物模型・人形等の運動体が設けられ、前記玩具本体内部の一部又はその殆んどが外側から見えるようになっており、
前記運動体は、前記玩具本体に対して縦軸心回りに相対回動自在となるように同玩具本体内に収納されているとともに、この玩具本体の転動に伴って当該運動体を縦軸心回りに回動させるために、当該運動体の前記縦軸線と直交方向の一端部側が他端部側よりも前記軸中心に対して重くなるように重りを備えていることを特徴とする転動玩具。 - 前記玩具本体が不透明又は半透明とされ、該本体の1又は複数個所に透孔又は透明部分が設けられ、前記運動体が玩具本体の転動により見え隠れするようになっていることを特徴とする請求項1に記載の転動玩具。
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