JP3556566B2 - ワーク保持用挟持装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば陽極酸化,電着塗装等の表面処理をなすべきワークを挟持しつつ搬送枠に保持させるためのワーク保持用挟持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バッチ式の各種表面処理装置の生産性を向上させるには、表面処理すべきワークを一度に大量に搬送しつつ表面処理槽において所定時間だけ表面処理することが必要である。
【0003】
図3において、例えばアルミニウムサッシからなるワークWを電解処理槽(図示省略)内で陽極酸化処理する場合、多数のワークWを搬送枠(電解枠)10に挟持治具30を介して保持させ、電解処理液Q中の電極間に浸漬させている。図4に示すアルミニウムプレートからなるワークWの場合も同様である。
【0004】
ここに、挟持治具30は、例えば治具本体と挟持駒と挟持バネと挟持解放操作レバーとから構成された挟み構造で、その基端側が搬送枠10にボルト24で固着取付可能に形成されている。なお、少なくとも挟持部は、導電性材料からなる。
【0005】
かかる挟持治具30を利用してワークWを搬送枠10に取り付けるのは、挟持解放操作レバーに挟持バネの付勢力に抗する強制外力を加えることにより、挟持駒を例えば支軸を中心に回動させて開放させ、この解放状態でワークWを差込む。しかる後に、挟持解放操作レバーから人手等による強制外力を除けば、挟持バネの付勢力によって挟持駒が戻りワークWを挟持することができる。
【0006】
かくして、搬送枠10に取り付ける挟持治具30の数および取付ピッチPは、表面処理対象とするワークWの大きさ,重量,形状(長尺物,プレート物等)等々を勘案した上で決められかつそのように着脱されるのが、一般的である。図3のワーク(アルミニウムサッシ)Wに対しては取付ピッチ(P)で、図4のワーク(アルミニウムプレート)Wの場合は取付ピッチ(4P)である。
【0007】
しかし、例えば図4に示す取付(保持)ピッチ(4P)で十分な場合に、数が足りるからといって図3に示す保持ピッチ(P)のままとしておくことは許されない。アルミニウムプレート(W)の取付に際して余分な中二つの挟持治具30が邪魔になるばかりか、余分な挟持治具30の劣化を早める不利があるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、図3の状態から図4の状態にするには、余分な中二つの挟持治具30を搬送枠10から取外さなければならない。逆に図4の状態から図3の状態にするには、中二つの挟持治具30を搬送枠10に追加取付けしなければならない。同一搬送枠30の長手方向に両図3,図4の状態が混在する使用態様の場合には、治具の着脱に一層手間取る。つまり、着脱作業が煩雑で多大な労力.時間を費やすばかりか、結果として製品のコスト高を招く。
【0009】
また、近年は、表面処理対象や表面処理品質の多様化・差別化が激化するにつれてワークWに対する挟持(取付)位置および挟持(取付)点数との組合せが多様化しているので、搬送枠30に対する挟持治具30の迅速でかつ正確な着脱が強く求められている。
【0010】
さらに、長大高重量の搬送枠10に一定の時間内でかつ一定の取付姿態を担保しつつ多数の挟持治具30の着脱を行える一定レベルの作業員の不足等から、一段の着脱容易化が一段と強く求められている。
【0011】
つまり、搬送枠30に対する挟持治具30の着脱,挟持治具30の取付点数(ワーク保持点数)つまり搬送枠長手方向における保持ピッチの変更を容易にできるなら、作業効率および経済性の向上に大きく貢献できる筈である。
【0012】
本発明の目的は、搬送枠長手方向におけるワークの保持ピッチを迅速かつ容易に変更することができる取扱い簡単なワーク保持用挟持装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
従来、搬送枠長手方向におけるワークの保持ピッチの変更および着脱作業の容易化に関しては、例えば搬送枠の長手方向に延設された刃型形状治具をワークの一部に割込み係止させたり、ワークをロープで編み上げたりする方法が採用されているが、いずれも設備経済上の負担が大きくかつ必ずしも作業性が向上しない。
【0014】
そこで、経ち返って構造簡単・低コストで取扱い容易な挟持治具を利用した搬送枠への着脱方式(例えば、引っ掻け方式,スライド方式等)の改善が提案されているが、正確な保持ピッチの確立および安定したワーク保持が難しく、改善の余地が大きいが未だに具体的策は見出せていない。
【0015】
本発明は、挟持治具を採用しつつ上位概念的挟持治具をワークを直接挟持する第1の挟持治具と搬送枠に直接取付する第2の挟持治具とから形成し、挟持作業を2分割化するとともに、第1の挟持治具を第2の挟持治具で挟持させることにより搬送枠に対するワークの保持ピッチを選択的に変更可能に形成したものである。
【0016】
すなわち、請求項1の発明は、表面処理すべきワークを挟持しつつ搬送枠に保持させるワーク保持用挟持装置であって、先端側で前記ワークを挟持可能な第1の挟持治具と、先端側で第1の挟持治具の基端側を挟持可能かつ基端部が前記搬送枠に取付可能に形成された第2の挟持治具とを有し、複数の第1の挟持治具で挟持された前記ワークの前記搬送枠の長手方向における保持ピッチを第1の挟持治具および第2の挟持治具の組合せ数の選択によって変更可能に形成されているワーク保持用挟持装置である。
【0017】
かかる発明では、複数の第2の挟持治具を搬送枠に取付けておく。その基端側をボルト止め等により搬送枠に取付ける。一方、1(または、2)以上のワークを1(または、2)以上の第1の挟持治具で挟持させておく。かくして、搬送枠およびワークをともに所定姿勢(例えば、横倒し状態)としておき、各第1の挟持治具(基端側)を1または2以上の第2の挟持治具に自動または手動で挟持させる。つまり、複数のワークを第1および第2の挟持治具を介して搬送枠に選択保持ピッチで保持させることができる。
【0018】
したがって、搬送枠長手方向におけるワークの保持ピッチを迅速かつ容易に変更することができ、取扱いも簡単で作業安全を担保できかつ作業効率の向上を図れる。しかも、激化する表面処理対象や表面処理品質の多様化・差別化に対してもかつ同一搬送枠の長手方向に異なる保持ピッチが混在する使用態様の場合においても適応できるとともに、結果として製品のコスト低減を図れるから経済性の向上にも大きく貢献できる。
【0019】
また、請求項2の発明は、基端側の被挟持部および先端側の取付部を有する中継部材を設け、この中継部材の被挟持部が前記第2の挟持治具で挟持可能に形成されかつ取付部が前記第1の挟持治具を取付可能に形成されたワーク保持用挟持装置である。
【0020】
かかる発明では、ワークは中継部材の先端側取付部において第1の挟持治具で挟持されかつ基端側被挟持部およびこれを挟持する第1の挟持治具を介して搬送枠に取付けられる。したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに搬送枠およびワーク間の距離を中継部材の長さで調整することができるから、第1および第2の挟持治具の構造選択自由度が広くかつ開放・挟持動作の干渉を回避し易い。さらに、第2の挟持治具に対する第1の挟持治具の取付数の選択自由度を拡大できる。
【0021】
また、請求項3の発明は、前記中継部材が1つの前記被挟持部および複数の前記取付部を有するワーク保持用挟持装置である。
【0022】
かかる発明では、複数の取付部に取付られた各第1の挟持治具で異なる(または、同一の)ワークを挟持できる。つまり、1の中継部材に1または2以上のワークを保持させることができるとともに、複数のワークを1の中継部材を介して搬送枠に保持させることができる。したがって、請求項2の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに第2の挟持治具により多くのワークを保持させることができあるいは同数のワークをより安定して保持させることができる。
【0023】
さらに、請求項4の発明は、前記第2の挟持治具が前記搬送枠の横倒し状態において加えられた外力によって前記中継部材の被挟持部を開放可能かつ外力を取除いた場合に挟持可能に形成されたワーク保持用挟持装置である。
【0024】
かかる発明では、中継部材の先端側取付部に取付けられた第1の挟持治具に例えば横倒し状態のワークを挟持させておく。一方、横倒し状態の搬送枠に取付けられた第2の挟持治具(例えば、挟持開放操作レバー)に外力を加えて当該治具を開放させかつ開放状態を維持させておく。
【0025】
必要によって中継部材または搬送枠を水平方向に移動させた後に、中継部材の基端側被挟持部を開放状態中の第2の挟持治具に位置決めする。この位置決め後に、上記外力を除去すると、第2の挟持部材が例えばバネの付勢力によって当該中継部材(第1の挟持治具)を挟持する。
【0026】
したがって、請求項2および請求項3の各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに第2の挟持治具を自動開放・挟持動作させてワークを搬送枠に自動挟持・開放させることができるので、作業能率を大幅に向上できかつ表面処理コストを低減できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0028】
本ワーク保持用挟持装置は、図1〜図3に示す如く、基本的構造が従来例(図3,図4)の場合と同様に挟持治具を用いるものとされ、かつ先端側(35)でワークWを挟持可能な第1の挟持治具30と、先端側(53,57)で第1の挟持治具30の基端部[31(22)]を挟持可能かつ基端側(42)が搬送枠10に取付可能に形成された第2の挟持治具50とを有し、複数の第1の挟持治具30で挟持されたワークWの搬送枠10の長手方向における保持ピッチ(P)を第1の挟持治具30および第2の挟持治具50の組合せ数の選択によって変更可能に形成されている。
【0029】
なお、従来例(図3,図4)の場合と共通する部分については、同一の符号を付し、それらについての説明は簡略化または省略する。
【0030】
図1において、搬送枠10は、図2(A)に示す如く、アルミニウム合金製の横長部材で搬送手段の一部構造15を内蔵する。つまり、横倒し状態でワークWとの水平方向相対位置を調整可能に形成されている。
【0031】
第1の挟持治具30は、治具本体(第1の挟持治具の基端側)31と,この治具本体31に支軸34を介して回動可能な挟持駒35と,支軸32を介して回動可能に装着された挟持解放操作レバー33と,挟持バネ36とを含み、先端側(挟持駒35)でワークWを挟持可能に形成されている。
【0032】
すなわち、常態では、挟持バネ36の付勢力で挟持解放操作レバー33が跳ね上げられた状態(図1で支軸32を中心に左回転方向に付勢されている状態)にあり、周面にギザギザが設けられた挟持駒35が挟持面37に押圧されている。
【0033】
したがって、挟持バネ36の付勢力に抗する大きさの外力を加えて挟持解放操作レバー33を自動的乃至手動で握ると、挟持駒35が挟持面37から離れた状態つまり開放する。
【0034】
この開放状態で、挟持駒35と挟持面37との間にワークWの一部を自動乃至手動で指し込む。そして、挟持解放操作レバー33から外力を除去すれば、第1の挟持治具30でワークWを挟持することができる。
【0035】
この第1の挟持治具30は、ボルト24で搬送枠10に直接取付けるのではなく、中継部材20および取付部材40を介して取付けるものとされている。
【0036】
中継部材20は、中継部材本体部21と,この中継部材本体部21の上部側の鍔形状で実質的に第1の挟持治具30の基端側(31)を形成する被挟持部22と,ボルト24で第1の挟持治具30(治具本体31)を取付けるための下端側の取付部23とから形成されている。つまり、基端側の被挟持部22が第2の挟持治具50で挟持可能かつ取付部23が第1の挟持治具30を取付可能に形成されている。
【0037】
また、中継部材20は、1つの被挟持部22および複数の取付部23を有する。図2(B)は1つの横長(6P以上)で導電性材料から成る被挟持部22に所定保持ピッチ(3P)ごとに複数(3つ)の取付部23(中継部材本体部21)が一体的に形成された場合で、図2(C)は1つの横長(6P以上)で導電性材料から成る被挟持部22に所定保持ピッチ(P)ごとに複数(7つ)の取付部23(中継部材本体部21)が一体的に形成された場合を示す。
【0038】
第2の挟持治具50は、図1に示す先端側(下端側)に固定フック57を有する治具本体55と,治具本体55に支軸56を介して多段階に回動可能に構築されかつバネ(図示省略)で付勢された複数のリンクバーや開閉リンク52を有するリンク機構51とから構成され、バネの付勢力に抗して外力を加えた場合に開閉リンク52(可動フック53)を図1に2点鎖線で示すように開放できかつ外力を取除くことで実線で示すように閉鎖して可動フック53で中継部材20の被挟持部22(第1の挟持治具30)を挟持可能に形成されている。
【0039】
取付部材40は、取付部材本体部41と,この取付部材本体部41の上部でありかつ実質的に第2の挟持治具50の基端側を形成する基端部42と,下部の先端部43とからなり、基端部42は図2(A)に示す搬送枠10にボルト48で着脱可能である。この取付部材本体部41に通電バー45を介して第2の挟持治具50(55)が取付けられる。
【0040】
図2(A)に示す搬送枠10には、所定ピッチ(5P)ごとに取付部材40(取付部材本体部41)がボルト48で取付固定されている。この状態で、つまり第2の挟持治具50を利用することにより、搬送枠1にボルト48を用いた都度の着脱作業をすることなく、図2(B)に示す3つの第1の挟持治具30でも、図2(C)に示す7つの第1の挟持治具30でも、あるいはこれらの組合せとしても、搬送枠10に取付けることができるとともに、中継部材20(中継部材本体部21)を介すれば一段と多様な形態で取付られる。
【0041】
かかる構成の実施形態では、例えば図2(A)に示すように、複数(6つ)の第2の挟持治具40をボルト48を用いて搬送枠10に取付けておく。一方、図2(B)に示すように1つのワーク(アルミニウムプレート)Wを複数(3つ)の第1の挟持治具30で挟持させておく。同様に、図2(C)に示すように複数(7つ)のワーク(アルミニウムサッシ)Wを複数(7つ)の第1の挟持治具30で挟持させておく。
【0042】
かくして、搬送枠10およびワークWをともに所定姿勢(横倒し状態)としておき、1(または、2)以上の第1の挟持治具(基端側)30を1(または、2)以上の第2の挟持治具50に自動(または、手動)で挟持させることができると理解される。つまり、複数のワークWを第1および第2の挟持治具30,50を介して搬送枠10に選択ピッチで保持させることができる。
【0043】
したがって、搬送枠10の長手方向におけるワークWの保持ピッチ(P,2P,3P,…nP)を迅速かつ容易に変更することができ、取扱いも簡単で作業安全を担保できかつ作業効率の向上を図れる。しかも、激化する表面処理対象や表面処理品質の多様化・差別化に対してもかつ同一搬送枠の長手方向に異なる保持ピッチが混在する使用態様の場合でも適応できるとともに、結果として製品のコスト低減を図れるので経済性の向上にも大きく貢献できる。
【0044】
しかも、ワークWは中継部材20の先端側取付部23において第1の挟持治具30で挟持されかつ基端側被挟持部22およびこれを挟持する第1の挟持治具50を介して搬送枠10に取付けられる。したがって、搬送枠10およびワークW間の距離を中継部材20の長さで調整することができるとともに、第1および第2の挟持治具30,50の構造選択自由度が広くかつ開放・挟持動作の干渉を回避し易い。さらに、第2の挟持治具50に対する第1の挟持治具30の取付数の選択自由度を拡大できる。
【0045】
また、複数の取付部53,52に取付られた各第1の挟持治具30で異なる(または、同一の)ワークWを挟持できる。つまり、1の中継部材20に1または2以上のワークWを保持させることができるとともに、複数のワークWを1の中継部材20を介して搬送枠10に保持させることができる。すなわち、第2の挟持治具50により多くのワークWを保持させることができあるいは同数のワークをより安定して保持させることができる。
【0046】
また、中継部材20の先端側取付部23に取付けられた第1の挟持治具30に横倒し状態のワークWを挟持させておきかつ横倒し状態の搬送枠10に取付けられた第2の挟持治具50(リンク機構51)に外力を加えて当該治具50を開放させかつ開放状態を維持させておき、必要によって中継部材20(または、搬送枠10)を水平方向に移動させた後に、中継部材20の基端側被挟持部22を開放状態中の第2の挟持治具50(53,57)に位置決めする。この位置決め後に、上記外力を除去すると、第2の挟持部材50が当該中継部材20(第1の挟持治具30)を挟持する。したがって、第2の挟持治具50を自動開放・挟持動作させてワークWを搬送枠に自動挟持・開放させることができるので、作業能率を大幅に向上できかつ表面処理コストを低減できる。
【0047】
さらに、第1の挟持治具30および第2の挟持治具50が外力付加・除去で開閉動作可能に形成されているので、この点からも取扱いが簡単である。外力付加・除去を同一方向に合わせてあるので、着脱自動化をより簡素化できる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、先端側でワークを挟持可能な第1の挟持治具と、先端側で第1の挟持治具の基端側を挟持可能かつ基端部が搬送枠に取付可能に形成された第2の挟持治具とを有し、複数の第1の挟持治具で挟持されたワークの搬送枠の長手方向における保持ピッチを第1の挟持治具および第2の挟持治具の組合せ数の選択によって変更可能に形成されているワーク保持用挟持装置であるから、搬送枠長手方向におけるワークの保持ピッチを迅速かつ容易に変更することができ、取扱いも簡単で作業安全を担保できかつ作業効率の向上を図れる。しかも、激化する表面処理対象や表面処理品質の多様化・差別化に対してもかつ同一搬送枠の長手方向に異なる保持ピッチが混在する使用態様の場合でも適応できるとともに、結果として製品のコスト低減を図れるので経済性の向上にも大きく貢献できる。
【0049】
また、請求項2の発明によれば、基端側の被挟持部および先端側の取付部を有する中継部材を設け、この中継部材の被挟持部が第2の挟持治具で挟持可能に形成されかつ取付部が第1の挟持治具を取付可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに搬送枠およびワーク間の距離を中継部材の長さで調整することができるから、第1および第2の挟持治具の構造選択自由度が広くかつ開放・挟持動作の干渉を回避し易い。さらに、第2の挟持治具に対する第1の挟持治具の取付数の選択自由度を拡大できる。
【0050】
また、請求項3の発明によれば、中継部材が1つの被挟持部および複数の取付部を有するので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに第2の挟持治具により多くのワークを保持させることができあるいは同数のワークをより安定して保持させることができる。
【0051】
さらに、請求項4の発明によれば、第2の挟持治具が搬送枠の横倒し状態において加えられた外力によって中継部材の被挟持部を開放可能かつ外力を取除いた場合に挟持可能に形成されているので、請求項2および請求項3の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに第2の挟持治具を自動開放・挟持動作させてワークを搬送枠に自動挟持・開放させることができるので、作業能率を大幅に向上できかつ表面処理コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】従来例(1)を説明するための正面図である。
【図4】従来例(2)を説明するための正面図である。
【符号の説明】
10 搬送枠
20 中継部材
21 中継部材本体部
22 被挟持部(第1の挟持治具の基端側)
23 取付部
24 取付ボルト
30 第1の挟持治具
31 治具本体(第1の挟持治具の基端側)
32 支軸
33 挟持解放操作レバー
34 支軸
35 挟持駒(第1の挟持治具の先端側)
36 挟持バネ
37 挟持面
40 取付部材
41 取付部材本体部
42 基端部(第2の挟持治具の基端側)
43 先端部
45 通電バー
50 第2の挟持治具
51 リンク機構
52 開閉リンク
53 可動フック(第2の挟持治具の先端側)
55 治具本体
56 支軸
57 固定フック(第2の挟持治具の先端側)
W ワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば陽極酸化,電着塗装等の表面処理をなすべきワークを挟持しつつ搬送枠に保持させるためのワーク保持用挟持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バッチ式の各種表面処理装置の生産性を向上させるには、表面処理すべきワークを一度に大量に搬送しつつ表面処理槽において所定時間だけ表面処理することが必要である。
【0003】
図3において、例えばアルミニウムサッシからなるワークWを電解処理槽(図示省略)内で陽極酸化処理する場合、多数のワークWを搬送枠(電解枠)10に挟持治具30を介して保持させ、電解処理液Q中の電極間に浸漬させている。図4に示すアルミニウムプレートからなるワークWの場合も同様である。
【0004】
ここに、挟持治具30は、例えば治具本体と挟持駒と挟持バネと挟持解放操作レバーとから構成された挟み構造で、その基端側が搬送枠10にボルト24で固着取付可能に形成されている。なお、少なくとも挟持部は、導電性材料からなる。
【0005】
かかる挟持治具30を利用してワークWを搬送枠10に取り付けるのは、挟持解放操作レバーに挟持バネの付勢力に抗する強制外力を加えることにより、挟持駒を例えば支軸を中心に回動させて開放させ、この解放状態でワークWを差込む。しかる後に、挟持解放操作レバーから人手等による強制外力を除けば、挟持バネの付勢力によって挟持駒が戻りワークWを挟持することができる。
【0006】
かくして、搬送枠10に取り付ける挟持治具30の数および取付ピッチPは、表面処理対象とするワークWの大きさ,重量,形状(長尺物,プレート物等)等々を勘案した上で決められかつそのように着脱されるのが、一般的である。図3のワーク(アルミニウムサッシ)Wに対しては取付ピッチ(P)で、図4のワーク(アルミニウムプレート)Wの場合は取付ピッチ(4P)である。
【0007】
しかし、例えば図4に示す取付(保持)ピッチ(4P)で十分な場合に、数が足りるからといって図3に示す保持ピッチ(P)のままとしておくことは許されない。アルミニウムプレート(W)の取付に際して余分な中二つの挟持治具30が邪魔になるばかりか、余分な挟持治具30の劣化を早める不利があるからである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、図3の状態から図4の状態にするには、余分な中二つの挟持治具30を搬送枠10から取外さなければならない。逆に図4の状態から図3の状態にするには、中二つの挟持治具30を搬送枠10に追加取付けしなければならない。同一搬送枠30の長手方向に両図3,図4の状態が混在する使用態様の場合には、治具の着脱に一層手間取る。つまり、着脱作業が煩雑で多大な労力.時間を費やすばかりか、結果として製品のコスト高を招く。
【0009】
また、近年は、表面処理対象や表面処理品質の多様化・差別化が激化するにつれてワークWに対する挟持(取付)位置および挟持(取付)点数との組合せが多様化しているので、搬送枠30に対する挟持治具30の迅速でかつ正確な着脱が強く求められている。
【0010】
さらに、長大高重量の搬送枠10に一定の時間内でかつ一定の取付姿態を担保しつつ多数の挟持治具30の着脱を行える一定レベルの作業員の不足等から、一段の着脱容易化が一段と強く求められている。
【0011】
つまり、搬送枠30に対する挟持治具30の着脱,挟持治具30の取付点数(ワーク保持点数)つまり搬送枠長手方向における保持ピッチの変更を容易にできるなら、作業効率および経済性の向上に大きく貢献できる筈である。
【0012】
本発明の目的は、搬送枠長手方向におけるワークの保持ピッチを迅速かつ容易に変更することができる取扱い簡単なワーク保持用挟持装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
従来、搬送枠長手方向におけるワークの保持ピッチの変更および着脱作業の容易化に関しては、例えば搬送枠の長手方向に延設された刃型形状治具をワークの一部に割込み係止させたり、ワークをロープで編み上げたりする方法が採用されているが、いずれも設備経済上の負担が大きくかつ必ずしも作業性が向上しない。
【0014】
そこで、経ち返って構造簡単・低コストで取扱い容易な挟持治具を利用した搬送枠への着脱方式(例えば、引っ掻け方式,スライド方式等)の改善が提案されているが、正確な保持ピッチの確立および安定したワーク保持が難しく、改善の余地が大きいが未だに具体的策は見出せていない。
【0015】
本発明は、挟持治具を採用しつつ上位概念的挟持治具をワークを直接挟持する第1の挟持治具と搬送枠に直接取付する第2の挟持治具とから形成し、挟持作業を2分割化するとともに、第1の挟持治具を第2の挟持治具で挟持させることにより搬送枠に対するワークの保持ピッチを選択的に変更可能に形成したものである。
【0016】
すなわち、請求項1の発明は、表面処理すべきワークを挟持しつつ搬送枠に保持させるワーク保持用挟持装置であって、先端側で前記ワークを挟持可能な第1の挟持治具と、先端側で第1の挟持治具の基端側を挟持可能かつ基端部が前記搬送枠に取付可能に形成された第2の挟持治具とを有し、複数の第1の挟持治具で挟持された前記ワークの前記搬送枠の長手方向における保持ピッチを第1の挟持治具および第2の挟持治具の組合せ数の選択によって変更可能に形成されているワーク保持用挟持装置である。
【0017】
かかる発明では、複数の第2の挟持治具を搬送枠に取付けておく。その基端側をボルト止め等により搬送枠に取付ける。一方、1(または、2)以上のワークを1(または、2)以上の第1の挟持治具で挟持させておく。かくして、搬送枠およびワークをともに所定姿勢(例えば、横倒し状態)としておき、各第1の挟持治具(基端側)を1または2以上の第2の挟持治具に自動または手動で挟持させる。つまり、複数のワークを第1および第2の挟持治具を介して搬送枠に選択保持ピッチで保持させることができる。
【0018】
したがって、搬送枠長手方向におけるワークの保持ピッチを迅速かつ容易に変更することができ、取扱いも簡単で作業安全を担保できかつ作業効率の向上を図れる。しかも、激化する表面処理対象や表面処理品質の多様化・差別化に対してもかつ同一搬送枠の長手方向に異なる保持ピッチが混在する使用態様の場合においても適応できるとともに、結果として製品のコスト低減を図れるから経済性の向上にも大きく貢献できる。
【0019】
また、請求項2の発明は、基端側の被挟持部および先端側の取付部を有する中継部材を設け、この中継部材の被挟持部が前記第2の挟持治具で挟持可能に形成されかつ取付部が前記第1の挟持治具を取付可能に形成されたワーク保持用挟持装置である。
【0020】
かかる発明では、ワークは中継部材の先端側取付部において第1の挟持治具で挟持されかつ基端側被挟持部およびこれを挟持する第1の挟持治具を介して搬送枠に取付けられる。したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに搬送枠およびワーク間の距離を中継部材の長さで調整することができるから、第1および第2の挟持治具の構造選択自由度が広くかつ開放・挟持動作の干渉を回避し易い。さらに、第2の挟持治具に対する第1の挟持治具の取付数の選択自由度を拡大できる。
【0021】
また、請求項3の発明は、前記中継部材が1つの前記被挟持部および複数の前記取付部を有するワーク保持用挟持装置である。
【0022】
かかる発明では、複数の取付部に取付られた各第1の挟持治具で異なる(または、同一の)ワークを挟持できる。つまり、1の中継部材に1または2以上のワークを保持させることができるとともに、複数のワークを1の中継部材を介して搬送枠に保持させることができる。したがって、請求項2の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに第2の挟持治具により多くのワークを保持させることができあるいは同数のワークをより安定して保持させることができる。
【0023】
さらに、請求項4の発明は、前記第2の挟持治具が前記搬送枠の横倒し状態において加えられた外力によって前記中継部材の被挟持部を開放可能かつ外力を取除いた場合に挟持可能に形成されたワーク保持用挟持装置である。
【0024】
かかる発明では、中継部材の先端側取付部に取付けられた第1の挟持治具に例えば横倒し状態のワークを挟持させておく。一方、横倒し状態の搬送枠に取付けられた第2の挟持治具(例えば、挟持開放操作レバー)に外力を加えて当該治具を開放させかつ開放状態を維持させておく。
【0025】
必要によって中継部材または搬送枠を水平方向に移動させた後に、中継部材の基端側被挟持部を開放状態中の第2の挟持治具に位置決めする。この位置決め後に、上記外力を除去すると、第2の挟持部材が例えばバネの付勢力によって当該中継部材(第1の挟持治具)を挟持する。
【0026】
したがって、請求項2および請求項3の各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに第2の挟持治具を自動開放・挟持動作させてワークを搬送枠に自動挟持・開放させることができるので、作業能率を大幅に向上できかつ表面処理コストを低減できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0028】
本ワーク保持用挟持装置は、図1〜図3に示す如く、基本的構造が従来例(図3,図4)の場合と同様に挟持治具を用いるものとされ、かつ先端側(35)でワークWを挟持可能な第1の挟持治具30と、先端側(53,57)で第1の挟持治具30の基端部[31(22)]を挟持可能かつ基端側(42)が搬送枠10に取付可能に形成された第2の挟持治具50とを有し、複数の第1の挟持治具30で挟持されたワークWの搬送枠10の長手方向における保持ピッチ(P)を第1の挟持治具30および第2の挟持治具50の組合せ数の選択によって変更可能に形成されている。
【0029】
なお、従来例(図3,図4)の場合と共通する部分については、同一の符号を付し、それらについての説明は簡略化または省略する。
【0030】
図1において、搬送枠10は、図2(A)に示す如く、アルミニウム合金製の横長部材で搬送手段の一部構造15を内蔵する。つまり、横倒し状態でワークWとの水平方向相対位置を調整可能に形成されている。
【0031】
第1の挟持治具30は、治具本体(第1の挟持治具の基端側)31と,この治具本体31に支軸34を介して回動可能な挟持駒35と,支軸32を介して回動可能に装着された挟持解放操作レバー33と,挟持バネ36とを含み、先端側(挟持駒35)でワークWを挟持可能に形成されている。
【0032】
すなわち、常態では、挟持バネ36の付勢力で挟持解放操作レバー33が跳ね上げられた状態(図1で支軸32を中心に左回転方向に付勢されている状態)にあり、周面にギザギザが設けられた挟持駒35が挟持面37に押圧されている。
【0033】
したがって、挟持バネ36の付勢力に抗する大きさの外力を加えて挟持解放操作レバー33を自動的乃至手動で握ると、挟持駒35が挟持面37から離れた状態つまり開放する。
【0034】
この開放状態で、挟持駒35と挟持面37との間にワークWの一部を自動乃至手動で指し込む。そして、挟持解放操作レバー33から外力を除去すれば、第1の挟持治具30でワークWを挟持することができる。
【0035】
この第1の挟持治具30は、ボルト24で搬送枠10に直接取付けるのではなく、中継部材20および取付部材40を介して取付けるものとされている。
【0036】
中継部材20は、中継部材本体部21と,この中継部材本体部21の上部側の鍔形状で実質的に第1の挟持治具30の基端側(31)を形成する被挟持部22と,ボルト24で第1の挟持治具30(治具本体31)を取付けるための下端側の取付部23とから形成されている。つまり、基端側の被挟持部22が第2の挟持治具50で挟持可能かつ取付部23が第1の挟持治具30を取付可能に形成されている。
【0037】
また、中継部材20は、1つの被挟持部22および複数の取付部23を有する。図2(B)は1つの横長(6P以上)で導電性材料から成る被挟持部22に所定保持ピッチ(3P)ごとに複数(3つ)の取付部23(中継部材本体部21)が一体的に形成された場合で、図2(C)は1つの横長(6P以上)で導電性材料から成る被挟持部22に所定保持ピッチ(P)ごとに複数(7つ)の取付部23(中継部材本体部21)が一体的に形成された場合を示す。
【0038】
第2の挟持治具50は、図1に示す先端側(下端側)に固定フック57を有する治具本体55と,治具本体55に支軸56を介して多段階に回動可能に構築されかつバネ(図示省略)で付勢された複数のリンクバーや開閉リンク52を有するリンク機構51とから構成され、バネの付勢力に抗して外力を加えた場合に開閉リンク52(可動フック53)を図1に2点鎖線で示すように開放できかつ外力を取除くことで実線で示すように閉鎖して可動フック53で中継部材20の被挟持部22(第1の挟持治具30)を挟持可能に形成されている。
【0039】
取付部材40は、取付部材本体部41と,この取付部材本体部41の上部でありかつ実質的に第2の挟持治具50の基端側を形成する基端部42と,下部の先端部43とからなり、基端部42は図2(A)に示す搬送枠10にボルト48で着脱可能である。この取付部材本体部41に通電バー45を介して第2の挟持治具50(55)が取付けられる。
【0040】
図2(A)に示す搬送枠10には、所定ピッチ(5P)ごとに取付部材40(取付部材本体部41)がボルト48で取付固定されている。この状態で、つまり第2の挟持治具50を利用することにより、搬送枠1にボルト48を用いた都度の着脱作業をすることなく、図2(B)に示す3つの第1の挟持治具30でも、図2(C)に示す7つの第1の挟持治具30でも、あるいはこれらの組合せとしても、搬送枠10に取付けることができるとともに、中継部材20(中継部材本体部21)を介すれば一段と多様な形態で取付られる。
【0041】
かかる構成の実施形態では、例えば図2(A)に示すように、複数(6つ)の第2の挟持治具40をボルト48を用いて搬送枠10に取付けておく。一方、図2(B)に示すように1つのワーク(アルミニウムプレート)Wを複数(3つ)の第1の挟持治具30で挟持させておく。同様に、図2(C)に示すように複数(7つ)のワーク(アルミニウムサッシ)Wを複数(7つ)の第1の挟持治具30で挟持させておく。
【0042】
かくして、搬送枠10およびワークWをともに所定姿勢(横倒し状態)としておき、1(または、2)以上の第1の挟持治具(基端側)30を1(または、2)以上の第2の挟持治具50に自動(または、手動)で挟持させることができると理解される。つまり、複数のワークWを第1および第2の挟持治具30,50を介して搬送枠10に選択ピッチで保持させることができる。
【0043】
したがって、搬送枠10の長手方向におけるワークWの保持ピッチ(P,2P,3P,…nP)を迅速かつ容易に変更することができ、取扱いも簡単で作業安全を担保できかつ作業効率の向上を図れる。しかも、激化する表面処理対象や表面処理品質の多様化・差別化に対してもかつ同一搬送枠の長手方向に異なる保持ピッチが混在する使用態様の場合でも適応できるとともに、結果として製品のコスト低減を図れるので経済性の向上にも大きく貢献できる。
【0044】
しかも、ワークWは中継部材20の先端側取付部23において第1の挟持治具30で挟持されかつ基端側被挟持部22およびこれを挟持する第1の挟持治具50を介して搬送枠10に取付けられる。したがって、搬送枠10およびワークW間の距離を中継部材20の長さで調整することができるとともに、第1および第2の挟持治具30,50の構造選択自由度が広くかつ開放・挟持動作の干渉を回避し易い。さらに、第2の挟持治具50に対する第1の挟持治具30の取付数の選択自由度を拡大できる。
【0045】
また、複数の取付部53,52に取付られた各第1の挟持治具30で異なる(または、同一の)ワークWを挟持できる。つまり、1の中継部材20に1または2以上のワークWを保持させることができるとともに、複数のワークWを1の中継部材20を介して搬送枠10に保持させることができる。すなわち、第2の挟持治具50により多くのワークWを保持させることができあるいは同数のワークをより安定して保持させることができる。
【0046】
また、中継部材20の先端側取付部23に取付けられた第1の挟持治具30に横倒し状態のワークWを挟持させておきかつ横倒し状態の搬送枠10に取付けられた第2の挟持治具50(リンク機構51)に外力を加えて当該治具50を開放させかつ開放状態を維持させておき、必要によって中継部材20(または、搬送枠10)を水平方向に移動させた後に、中継部材20の基端側被挟持部22を開放状態中の第2の挟持治具50(53,57)に位置決めする。この位置決め後に、上記外力を除去すると、第2の挟持部材50が当該中継部材20(第1の挟持治具30)を挟持する。したがって、第2の挟持治具50を自動開放・挟持動作させてワークWを搬送枠に自動挟持・開放させることができるので、作業能率を大幅に向上できかつ表面処理コストを低減できる。
【0047】
さらに、第1の挟持治具30および第2の挟持治具50が外力付加・除去で開閉動作可能に形成されているので、この点からも取扱いが簡単である。外力付加・除去を同一方向に合わせてあるので、着脱自動化をより簡素化できる。
【0048】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、先端側でワークを挟持可能な第1の挟持治具と、先端側で第1の挟持治具の基端側を挟持可能かつ基端部が搬送枠に取付可能に形成された第2の挟持治具とを有し、複数の第1の挟持治具で挟持されたワークの搬送枠の長手方向における保持ピッチを第1の挟持治具および第2の挟持治具の組合せ数の選択によって変更可能に形成されているワーク保持用挟持装置であるから、搬送枠長手方向におけるワークの保持ピッチを迅速かつ容易に変更することができ、取扱いも簡単で作業安全を担保できかつ作業効率の向上を図れる。しかも、激化する表面処理対象や表面処理品質の多様化・差別化に対してもかつ同一搬送枠の長手方向に異なる保持ピッチが混在する使用態様の場合でも適応できるとともに、結果として製品のコスト低減を図れるので経済性の向上にも大きく貢献できる。
【0049】
また、請求項2の発明によれば、基端側の被挟持部および先端側の取付部を有する中継部材を設け、この中継部材の被挟持部が第2の挟持治具で挟持可能に形成されかつ取付部が第1の挟持治具を取付可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに搬送枠およびワーク間の距離を中継部材の長さで調整することができるから、第1および第2の挟持治具の構造選択自由度が広くかつ開放・挟持動作の干渉を回避し易い。さらに、第2の挟持治具に対する第1の挟持治具の取付数の選択自由度を拡大できる。
【0050】
また、請求項3の発明によれば、中継部材が1つの被挟持部および複数の取付部を有するので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに第2の挟持治具により多くのワークを保持させることができあるいは同数のワークをより安定して保持させることができる。
【0051】
さらに、請求項4の発明によれば、第2の挟持治具が搬送枠の横倒し状態において加えられた外力によって中継部材の被挟持部を開放可能かつ外力を取除いた場合に挟持可能に形成されているので、請求項2および請求項3の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに第2の挟持治具を自動開放・挟持動作させてワークを搬送枠に自動挟持・開放させることができるので、作業能率を大幅に向上できかつ表面処理コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】従来例(1)を説明するための正面図である。
【図4】従来例(2)を説明するための正面図である。
【符号の説明】
10 搬送枠
20 中継部材
21 中継部材本体部
22 被挟持部(第1の挟持治具の基端側)
23 取付部
24 取付ボルト
30 第1の挟持治具
31 治具本体(第1の挟持治具の基端側)
32 支軸
33 挟持解放操作レバー
34 支軸
35 挟持駒(第1の挟持治具の先端側)
36 挟持バネ
37 挟持面
40 取付部材
41 取付部材本体部
42 基端部(第2の挟持治具の基端側)
43 先端部
45 通電バー
50 第2の挟持治具
51 リンク機構
52 開閉リンク
53 可動フック(第2の挟持治具の先端側)
55 治具本体
56 支軸
57 固定フック(第2の挟持治具の先端側)
W ワーク
Claims (4)
- 表面処理すべきワークを挟持しつつ搬送枠に保持させるワーク保持用挟持装置であって、
先端側で前記ワークを挟持可能な第1の挟持治具と、先端側で第1の挟持治具の基端部を挟持可能かつ基端側が前記搬送枠に取付可能に形成された第2の挟持治具とを有し、複数の第1の挟持治具で挟持された前記ワークの前記搬送枠の長手方向における保持ピッチを第1の挟持治具および第2の挟持治具の組合せ数の選択によって変更可能に形成されているワーク保持用挟持装置。 - 基端側の被挟持部および先端側の取付部を有する中継部材を設け、この中継部材の被挟持部が前記第2の挟持治具で挟持可能に形成されかつ取付部が前記第1の挟持治具を取付可能に形成されている請求項1記載のワーク保持用挟持装置。
- 前記中継部材が1つの前記被挟持部および複数の前記取付部を有するものとされている請求項2記載のワーク保持用挟持装置。
- 前記第2の挟持治具が前記搬送枠の横倒し状態において加えられた外力によって前記中継部材の被挟持部を開放可能かつ外力を取除いた場合に挟持可能に形成されている請求項2または請求項3記載のワーク保持用挟持装置。
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