JP3562012B2 - 流動床式焼却炉の不燃物排出装置 - Google Patents

流動床式焼却炉の不燃物排出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ゴミ等を焼却する流動床式焼却炉の不燃物排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の流動床式焼却炉の不燃物排出装置としては、例えば、特開昭62−19609号公報に記載されたようなものが存在し、これは、図5に示される如く、流動床式焼却炉1から排出される砂等の流動媒体2と不燃物3とを移送するスクリューコンベヤ4と、該スクリューコンベヤ4によって移送される流動媒体2と不燃物3とを分離して排出する回転篩5とを備えてなる構成を有している。
【0003】
前記回転篩5は、スクリューコンベヤ4の下流端部にスクリューコンベヤ4の回転軸心と略同心状に回転可能となるよう配設された略円筒状の篩本体6を有し、該篩本体6は、多数の孔7が穿設されたパンチングメタルを円筒状に形成してなり、スクリューコンベヤ4のスクリュー軸4aに一体に取り付けられている。
【0004】
図5に示される従来の流動床式焼却炉の不燃物排出装置においては、流動床式焼却炉1から排出される流動媒体2と不燃物3は、スクリューコンベヤ4のスクリュー軸4aの回転によって下流側へ移送され、スクリュー軸4aと一体に回転している回転篩5の篩本体6内に送り込まれ、該篩本体6の孔7を通過可能な大きさの流動媒体2が孔7からシュート8へ落下し、前記篩本体6の孔7を通過できない大きさの不燃物3は篩本体6の下流側の開放端からシュート9へ落下し、流動媒体2と不燃物3の分離が行われるようになっている。
【0005】
尚、前記シュート8へ落下した流動媒体2は、流動床式焼却炉1内の流動床の流動化を維持するために必要となる流動床のレベル制御に基づき、必要に応じて再び流動床式焼却炉1へ導かれて再利用される一方、前記シュート9へ落下した不燃物3はバンカ等に回収されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き従来の流動床式焼却炉の不燃物排出装置では、回転篩5の篩本体6として多数の孔7が穿設されたパンチングメタルを使用しており、流動媒体2と不燃物3の分離性能を高めるために孔7の径を小さくすると、すぐに目詰りを起こし、流動媒体2と不燃物3の分離ができなくなる可能性が高くなるため、孔7の径としては約φ20〜φ30[mm]程度にする必要があり、不燃物3の一部が流動媒体2と一緒に孔7からシュート8へ落下してしまうことが多くなり、該シュート8へ落下した流動媒体2と不燃物3とを更に分離するための振動篩等を不燃物排出装置の下流側に別途設ける必要が生じ、設備費が嵩む等の欠点を有していた。
【0007】
又、従来の流動床式焼却炉の不燃物排出装置の場合、回転篩5の篩本体6はスクリュー軸4aと一体に同一回転速度で回転するようになっており、その回転速度はスクリューコンベヤ4側の運転に左右されるため、流動媒体2を不燃物3から分離させるために最適な篩本体6の回転速度を選定することはできず、このことから流動媒体2を不燃物3から分離させるために篩本体6の長さを長くせざるを得ず、装置の大型化にもつながっていた。
【0008】
本発明は、斯かる実情に鑑み、目詰りを起こすことなく流動媒体と不燃物の分離を確実に行うことができ、下流側に振動篩等を設ける必要がなく、設備費を低減し得、且つ小型化をも図り得る流動床式焼却炉の不燃物排出装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、流動床式焼却炉から排出される流動媒体と不燃物とを移送するスクリューコンベヤと、
該スクリューコンベヤの下流端部にスクリューコンベヤの回転軸心と略同心状に回転可能となるよう配設された略円筒状の篩本体を有し、前記スクリューコンベヤによって移送される流動媒体と不燃物とを前記篩本体の回転により分離して排出する回転篩とを備えた流動床式焼却炉の不燃物排出装置において、
流動媒体と不燃物の移送方向へ延びる多数のフラットバーを円周方向へ所要間隔をあけて配設した構成を有する篩本体を備え、回転篩の篩本体を形成するフラットバーを所要数ずつまとめることにより、円周方向所要角度範囲毎に等分割された複数のフラットバーユニットを形成し、各フラットバーユニット毎に傾斜角度を調整自在とし、前記篩本体の広がり角度を調整自在に構成したことを特徴とする流動床式焼却炉の不燃物排出装置にかかるものである。
【0010】
【0011】
前記流動床式焼却炉の不燃物排出装置において、回転篩の篩本体を形成するフラットバーの間隔を、流動媒体と不燃物の移送方向上流側から下流側へ向け漸次広げ、回転篩の篩本体を中空の円錐台状に形成することできる。
【0012】
【0013】
又、前記回転篩の篩本体をスクリューコンベヤとは別の駆動装置により回転駆動するよう構成することが望ましい。
【0014】
【作用】
従って、流動床式焼却炉から排出される流動媒体と不燃物は、スクリューコンベヤのスクリュー軸の回転によって下流側へ移送され、回転している回転篩の篩本体内に送り込まれ、該篩本体を形成するフラットバーの隙間を通過可能な大きさの流動媒体がその隙間から落下し、前記篩本体のフラットバーの隙間を通過できない大きさの不燃物は篩本体の下流側の開放端から落下し、流動媒体と不燃物の分離が行われるが、ここで、前記回転篩の篩本体は、流動媒体と不燃物の移送方向へ延びる多数のフラットバーを円周方向へ所要間隔をあけて配設することにより形成してあり、多数の孔が穿設されたパンチングメタルに比べ目詰りを起こしにくいため、フラットバーの隙間を流動媒体の最大粒径と略等しく設定することが可能となり、大きさがきわめて小さい不燃物でない限り、流動媒体と一緒にフラットバーの隙間から落下してしまうことはほとんどなくなり、流動媒体と不燃物の分離が確実に行われ、この結果、流動媒体と不燃物とを更に分離するための振動篩等を不燃物排出装置の下流側に別途設けなくて済む。
【0015】
しかも、回転篩の篩本体を形成するフラットバーを所要数ずつまとめることにより、円周方向所要角度範囲毎に等分割された複数のフラットバーユニットを形成し、各フラットバーユニット毎に傾斜角度を調整自在とし、前記篩本体の広がり角度を調整自在に構成してあるため、流動床式焼却炉から排出される主な不燃物の種類や大きさ等に合せて予め、篩本体の広がり角度を調整しておけば、流動媒体と不燃物の分離が確実に且つ短時間に行われることとなる。
【0016】
又、回転篩の篩本体を形成するフラットバーの間隔を、流動媒体と不燃物の移送方向上流側から下流側へ向け漸次広げ、回転篩の篩本体を中空の円錐台状に形成すれば、更に目詰りを起こしにくくなり、流動媒体と不燃物の分離が確実に行われる。
【0017】
【0018】
更に又、回転篩の篩本体をスクリューコンベヤとは別の駆動装置により回転駆動するよう構成した場合、流動床式焼却炉から排出される流動媒体と不燃物の量等に応じて、篩本体の回転速度を適宜調整すると、流動媒体を効率よく不燃物と分離してフラットバーの隙間からシュートへ落下させることが可能となり、篩本体の長さを長くしなくても済むようになる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
図1〜図4は本発明の実施例であって、図中、図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、流動媒体2と不燃物3の移送方向へ延びる多数のフラットバー10を円周方向へ所要間隔(およそ3〜4mm程度)をあけて配設することにより、回転篩5の篩本体6を形成すると共に、回転篩5の篩本体6を形成するフラットバー10の間隔を、流動媒体2と不燃物3の移送方向上流側から下流側へ向け漸次広げ、回転篩5の篩本体6を中空の円錐台状に形成すると共に、前記フラットバー10を所要数ずつまとめることにより、円周方向所要角度範囲(図の例では約30゜)毎に等分割された複数のフラットバーユニット37を形成し、各フラットバーユニット37毎に傾斜角度を調整自在とし、前記篩本体6の広がり角度を調整自在に構成したものである。
【0035】
前記回転篩5の篩本体6は、図2に示す如く、上流側円筒体38の内周側へ張り出すフランジ部38aと下流側円筒体39とを、円周方向へ所要ピッチで配設される空缶反転用フラットバー10’によって連結し、前記上流側円筒体38の内周側へ張り出すフランジ部38aと前記下流側円筒体39の外周側へ張り出すフランジ部39aとの間に、前記複数のフラットバーユニット37を掛け渡す如く配設してなる構成を有している。
【0036】
前記フラットバーユニット37は、図2及び図4に示す如く、前記フランジ部38aに対し半径方向へ位置調整自在に取り付けられる固定プレート40に穿設された扇型の開口部41に、複数のフラットバー10の上流側端部を嵌入すると共に、前記フランジ部39aに取り付けられる固定プレート42に穿設された扇型の開口部43に、前記複数のフラットバー10の下流側端部を嵌入してなる構成を有しており、前記固定プレート40のフランジ部38aに対する半径方向位置を、フランジ部38aの長孔46に対するボルト47の締め付けによって適宜調整することにより、各フラットバーユニット37の傾斜角度を調整し得るようになっている。尚、前記固定プレート40の開口部41に嵌入される複数のフラットバー10の上流側端部間には、図4に示す如く、各フラットバー10間の隙間を保持するためのスペーサ44が介在され、且つ該各スペーサ44と各フラットバー10とを貫通する連結棒45が設けられ、該連結棒45とスペーサ44とにより、複数のフラットバー10の上流側端部が所望の隙間を保持しつつ連結されており、又、前記固定プレート42の開口部43に嵌入される複数のフラットバー10の下流側端部も、図示していないが、前述と同様、連結棒とスペーサとにより、上流側より僅かに広い所望の隙間を保持しつつ連結されている。
【0037】
又、前記回転篩5の篩本体6は、前記下流側円筒体39の下縁部と上流側円筒体38の下縁部とが夫々カムフォロア12’,13’上に載置されるように回転自在に支持され、且つスクリューコンベヤ4とは別の駆動装置11により回転駆動されるようになっている。尚、前記駆動装置11には、図1に示す如く、回転篩5を覆うケーシング5aを貫通するよう回転自在に支承された回転駆動軸35がカップリング31を介して連結されており、又、前記篩本体6の上流側外周面には、全周に亘ってチェーン33が固着され、該チェーン33と噛合するスプロケット34が前記回転駆動軸35に設けられており、これにより、前記駆動装置11の作動によりカップリング31を介して回転駆動軸35を回転駆動すると、スプロケット34が回転し、篩本体6が所望の回転速度で回転し得るようになっている。又、前記スクリューコンベヤ4のケーシング4bの壁並びにスクリュー軸4aは夫々、中空に形成され、内部に冷却水を通すことにより、温水が回収されるようになっている。
【0038】
図1〜図4に示す実施例においては、流動床式焼却炉1から排出される流動媒体2と不燃物3は、スクリューコンベヤ4のスクリュー軸4aの回転によって下流側へ移送され、駆動装置11の作動によりカップリング31と回転駆動軸35とスプロケット34とチェーン33とを介して所望の回転速度で回転している回転篩5の篩本体6内に送り込まれ、該篩本体6を形成するフラットバー10の隙間を通過可能な大きさの流動媒体2がその隙間からシュート8へ落下し、前記篩本体6のフラットバー10の隙間を通過できない大きさの不燃物3は篩本体6の下流側の開放端からシュート9へ落下し、流動媒体2と不燃物3の分離が行われる。
【0039】
ここで、前記回転篩5の篩本体6は、流動媒体2と不燃物3の移送方向へ延びる多数のフラットバー10を円周方向へ所要間隔をあけて配設することにより形成してあり、しかも、フラットバー10の間隔を、流動媒体2と不燃物3の移送方向上流側から下流側へ向け漸次広げ、回転篩5の篩本体6を中空の円錐台状に形成してあるため、多数の孔が穿設されたパンチングメタルに比べて目詰りを起こしにくく、フラットバー10の隙間を流動 媒体2(砂の場合、粒径はおよそφ0.2〜3.5[mm]程度)の最大粒径と略等しく設定することが可能となり、大きさがきわめて小さい不燃物3でない限り、流動媒体2と一緒にフラットバー10の隙間からシュート8へ落下してしまうことはほとんどなくなり、流動媒体2と不燃物3の分離が確実に行われ、この結果、シュート8へ落下した流動媒体2と不燃物3とを更に分離するための振動篩等を不燃物排出装置の下流側に別途設けなくて済む。
【0040】
又、固定プレート40のフランジ部38aに対する半径方向位置を、フランジ部38aの長孔46に対するボルト47の締め付けによって適宜調整することにより、各フラットバーユニット37の傾斜角度が調整され、篩本体6の広がり角度が調整されるため、前記流動床式焼却炉1から排出される主な不燃物3の種類や大きさ等に合せて予め、篩本体6の広がり角度を調整しておけば、流動媒体2と不燃物3の分離が確実に且つ短時間に行われることとなる。しかも、フラットバーユニット37は、フランジ部38a,39aから固定プレート40,42を取り外すことにより、簡単に交換が行えるため、メンテナンス上も有利となる。
【0041】
更に又、前記回転篩5の篩本体6はスクリューコンベヤ4とは別の駆動装置11により回転駆動されるため、前記流動床式焼却炉1から排出される流動媒体2と不燃物3の量等に応じて、篩本体6の回転速度を適宜調整すると、流動媒体2を効率よく不燃物3と分離してフラットバー10の隙間からシュート8へ落下させることが可能となり、篩本体6の長さを長くしなくても済むようになり、又、前記流動床式焼却炉1から排出される不燃物3として空缶が混入している場合、該空缶の中に流動媒体2が入り込んでいることがあるが、中に流動媒体2が入り込んだ空缶は、回転している篩本体6内に導入されると、空缶反転用フラットバー10’によって篩本体6内のある高さ位置まで持ち上げられ、該篩本体6内に落下して反転する動作を何回か繰り返し、この間に、前記空缶の中に入り込んだ流動媒体2は空缶の外に出され、篩本体6のフラットバー10の隙間からシュート8へ落下し、空缶は篩本体6の下流側の開放端からシュート9へ落下することとなる。
【0042】
こうして目詰りを起こすことなく流動媒体2と不燃物3の分離を確実に行うことができ、下流側に振動篩等を設ける必要がなく、設備費を低減し得、且つ小型化をも図ることが可能となる。
【0043】
尚、本発明の流動床式焼却炉の不燃物排出装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1記載の流動床式焼却炉の不燃物排出装置によれば、流動床式焼却炉から排出される主な不燃物の種類や大きさ等に合せて予め、篩本体の広がり角度を調整することができ、目詰りを起こすことなく流動媒体と不燃物の分離を確実に且つ短時間に行うことができ、下流側に振動篩等を設ける必要がなく、設備費を低減し得るという優れた効果を奏し得る。
【0045】
【0046】
又、本発明の請求項2記載の流動床式焼却炉の不燃物排出装置によれば、更に目詰りを起こしにくくすることができ、流動媒体と不燃物の分離をより確実に行うことができる。
【0047】
【0048】
更に又、本発明の請求項3記載の流動床式焼却炉の不燃物排出装置によれば、流動床式焼却炉から排出される流動媒体と不燃物の量等に応じて、篩本体の回転速度を適宜調整することができ、流動媒体を効率よく不燃物と分離してフラットバーの隙間からシュートへ落下させることができ、篩本体の長さを短くすることができ、小型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側断面図である。
【図2】図1に示す本発明の一実施例における篩本体の拡大側断面図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】従来例の側断面図である。
【符号の説明】
1 流動床式焼却炉
2 流動媒体
3 不燃物
4 スクリューコンベヤ
5 回転篩
6 篩本体
10 フラットバー
11 駆動装置
37 フラットバーユニット

Claims (3)

  1. 流動床式焼却炉から排出される流動媒体と不燃物とを移送するスクリューコンベヤと、
    該スクリューコンベヤの下流端部にスクリューコンベヤの回転軸心と略同心状に回転可能となるよう配設された略円筒状の篩本体を有し、前記スクリューコンベヤによって移送される流動媒体と不燃物とを前記篩本体の回転により分離して排出する回転篩とを備えた流動床式焼却炉の不燃物排出装置において、
    流動媒体と不燃物の移送方向へ延びる多数のフラットバーを円周方向へ所要間隔をあけて配設した構成を有する篩本体を備え、回転篩の篩本体を形成するフラットバーを所要数ずつまとめることにより、円周方向所要角度範囲毎に等分割された複数のフラットバーユニットを形成し、各フラットバーユニット毎に傾斜角度を調整自在とし、前記篩本体の広がり角度を調整自在に構成したことを特徴とする流動床式焼却炉の不燃物排出装置。
  2. 回転篩の篩本体を形成するフラットバーの間隔を、流動媒体と不燃物の移送方向上流側から下流側へ向け漸次広げ、回転篩の篩本体を中空の円錐台状に形成した請求項1記載の流動床式焼却炉の不燃物排出装置。
  3. 回転篩の篩本体をスクリューコンベヤとは別の駆動装置により回転駆動するよう構成した請求項1又は2記載の流動床式焼却炉の不燃物排出装置。
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