JP3565507B2 - ベッド等における側柵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床部起伏機構を有するベッド等の頭側、足側ボトム側面側に配設される側柵において、ベッド使用時には側柵の柵部間にある空間をカバーする一方、不必要時には側柵に格納しておけるようにした、ベッド等における側柵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ベッド等(病院用ベッド、在宅用ベッド、移送用ベッド、ICUベッド等)に設けられる側柵には、ボトム側面に直接固定したボトム直付け型のものが提案されている。かかるボトム直付け型側柵3、3を、ボトム2の起伏機構(ギャッチ機構)を備えたベッド1の頭側およぴ足側に装着するようにすれば、ギャッチ動作させた際も、ボトム2の動きに側柵3、3が追従するので、常に、側柵3、3は、使用者を側面から支える位置にあるという、安全上、好ましい機能がもたらされる(図7参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ボトム2の動きに側柵3、3が追従する際、人体や物の挟み込みを防止するため、側柵3、3間に所定の隙間Sを設けるようにしているので、この隙間Sから使用者が転落するおそれがあり、前記隙間Sをカバーする手段が求められていた。
本発明は、以上のような背景から提案されたものであって、床部起伏機構を有するベッド等の頭側、足側ボトム側面側に配設される側柵において、ベッド使用時には側柵の柵部間にある空間をカバーする一方、不必要時には側柵に格納しておけるようにした、ベッド等における側柵装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために、本発明では、請求項1において、床部起伏機構を有するベッド等の頭側、足側のボトム側面にそれぞれ側柵を配置し、これら頭側または足側のいずれかの側柵に、他方の側柵に向かって展開格納可能に補助柵を設け、この補助柵を前記他方の側柵に向かって展開突出させて、前記他方の側柵の柵部に対し、移動可能に当接してなるベッド等における側柵装置を提案する。
また本発明では、請求項2において、前記補助柵にローラ部材を転動自在に突設し、前記補助柵を前記他方の側柵に向かって展開した際に、前記補助柵を前記ローラ部材を介して、他方の側柵の柵部に当接するようにしたベッド等における側柵装置を提案する。
また本発明では、請求項3において、床部起伏機構を有するベッド等の頭側、足側のボトム側面にそれぞれ側柵を配置し、これら頭側または足側のいずれかの側柵に、他方の側柵に向かって、柵部長手方向に突没可能に補助柵を設け、この補助柵を前記他方の側柵に向かって突出させて、前記他方の側柵の柵部に対し、変位可能に係止させてなるベッド等における側柵装置を提案する。
また本発明では、請求項4において、前記補助柵にフック部材を設ける一方、前記他方の側柵の柵部に係止軸を設け、前記補助柵を他方の側柵に向かって突出させて、前記補助柵のフック部材を他方の側柵の柵部における係止軸に変位可能に係止させてなるベッド等における側柵装置を提案する。
【0005】
請求項1によれば、ベッド使用時、ベッド等の頭側、足側ボトム側面に配置した側柵間に補助柵を掛け渡しておき、ボトムのギャッチ動作時、頭側、足側ボトム側面の側柵と共に、補助柵も追従し、頭側、足側ボトム側の側柵間の隙間をカバーすることができる。ボトム上の使用者に接近して介護行為、治療行為を行うときや、ベッドへの乗り降りを行うときは、ベッド等の頭側、足側の側柵間を空けるべく、前記補助柵を、頭側または足側の側柵に格納させるようにする。
【0006】
請求項2によれば、補助柵のローラ部材は、他方の側柵の柵部に当接した状態で転動移動し、補助柵は、ギャッチ動作に追従して変位する。
【0007】
請求項3によれば、使用時に補助柵を、格納した頭側または足側の側柵から柵部長手方向に引き出して、他方の側柵の柵部に変位可能に係止させる。
【0008】
請求項4によれば、ベッド使用時に、頭側または足側の側柵から、補助柵を他方の側柵に向かって突出させ、前記他方の側柵の柵部における係止軸に、補助柵側のフック部材を係止させるようにする。
【0009】
【発明の実施の態様】
次に、本発明にかかるベッド等における側柵装置について、一つの実施の形態を示し、添付の図面に基づいて以下説明する。
図1に示すベッド10は、ギャッチ機能を有するもので、分割構造のボトム11のうちの頭側、すなわちヘッドボード12側の背に対応する背ボトム11aと、足側、すなわちフットボード13側の足に対応する足ボトム11b側面に側柵14,15をそれぞれ装着している。
これら側柵14,15は格納型側柵である。前記背ボトム11a側面の側柵14は、背ボトム11aの下方から背ボトム11a上方に突出可能に取り付けた支柱部14aと、この支柱部14a上端側に回動可能に取り付けた柵部14bとを有している。また足ボトム11b側の側柵15も同様に、足ボトム11bの下方から足ボトム11b上方に突出可能に取り付けた支柱部15aと、この支柱部15a上端側に回動可能に取り付けた柵部15bとを有している。また、前記側柵14,15には、それぞれ支柱部14a,15a、柵部14b,15bを背ボトム11a、足ボトム11b上方に突出状態で保持するようにした拘束手段(図示省略)を有している。
【0010】
前記側柵14,15のうち、背ボトム11a側面の側柵14において、柵部14bの背ボトム11a側に面する側に、ボトム端面に沿う方向に展開突出するように補助柵16を軸止めしている。
この補助柵16は前記柵部14bとほぼ同形状とし、柵部14bのベッド中央寄りの端部側に回動軸17により軸止めされている(図2参照)。
また、前記補助柵16の図中、ヘッドボード12寄りの端部側には、補助柵16を展開した際に、足ボトム11b側の側柵15の柵部15bに当接するようにした、ローラ部材18を転動自在に突設している。
【0011】
以上のような側柵14,15を装着したベッド10において、ベッド使用時、例えば使用者の就寝時には、背ボトム11a側面における側柵14の柵部14bから、柵部14bのベッド中央寄りの端部側の回動軸17を中心として、ボトム11端面に沿う方向に補助柵16を展開突出させるようにする。
すると、この補助柵16の、ヘッドボード12寄りのローラ部材18が、足ボトム11b側の側柵15の柵部15bに当接した状態で支持される(図1参照)。これによって、背ボトム11a側および足ボトム11b側の側柵14,15間の隙間が、前記補助柵16によってカバーされ、転落などのおそれはない。
一方、介護者等がボトム11上の使用者に接近して介護行為、治療行為を行うときや、ベッドへの乗り降りを行うときは、前記背ボトム11a側および足ボトム11b側の側柵14,15間を解放するべく、前記補助柵16を、背ボトム11a側面における側柵14の柵部14bに、保持させるようにする。
【0012】
そして、ベッド使用時、背ボトム11a側および足ボトム11b側の側柵14,15間の隙間を、補助柵16によってカバーした状態で、ギャッチ動作を行うと、背ボトム11aおよび足ボトム11bの傾斜と共に、前記側柵14,15は追従傾斜する(図3参照)。
このとき、補助柵16は、柵部14bのベッド中央寄りの端部側の回動軸17を中心として変位する一方、補助柵16の、ヘッドボード12寄りのローラ部材18は、足ボトム11b側の側柵15の柵部15bに当接した状態で転動移動する。
従って、前記側柵14,15が背ボトム11aおよび足ボトム11bの傾斜と共に追従傾斜しても、補助柵16は前記側柵14,15の動きを妨げることなく、側柵14,15間の隙間をカバーした状態を維持することができる。
このように、ベッド使用時には、ボトム11の平担時であっても、ギャッチ時であっても、側柵14,15間の隙間をカバーすることができ、使用者の転落を確実に防止することができる。
【0013】
本発明にかかるベッド等における側柵装置は、以下のような構造によっても実施することができる。
すなわち、図4に示すギャッチベッド10は、前述のベッド10と同構造のもので、背ボトム11a側および足ボトム11b側に装着される側柵20、21は、実質的には前記側柵14,15と同様、支柱部20a,21a、柵部20b,21bで構成される格納型側柵である。
かかる側柵20、21のうち、背ボトム11a側における側柵20の柵部20bに、柵部20b長手方向に突没可能に補助柵22を保持する構成としている。
この場合、前記補助柵22は、柵部20bの、ベッド中央寄りの端部に近接した箇所に突設した支軸23を、補助柵22に形成した柵部長手方向に沿う、長穴24に嵌入することで支持している。そして前記補助柵22は、この長穴24をガイドとして柵部長手方向にスライド可能としている。
また、前記補助柵22には、ベッド中央寄りの端部に、補助柵22を足ボトム11b側の側柵21に向かって突出させた際、足ボトム11b側における側柵21の柵部21bに係止させるようにした、フック部材25を設けている(図5参照)。すなわち、足ボトム11b側における側柵21の柵部21bには、前記フック部材25と係止する係止軸26を突設している。
なお、前記補助柵22を突出させて、足ボトム11b側における側柵21の柵部21bに係止させた際、ボトム平担時には、柵部20bにおける支軸23は、補助柵22における長穴24の中途に位置するように、前記長穴24の寸法を設定している。
【0014】
以上のような側柵20、21を装着したベッド10では、ベッド使用時に、背ボトム11a側面における側柵20の柵部20bから、柵部20bにおける支軸23を補助柵22側の長穴24をガイドとして移動するように、補助柵22を足ボトム11b側の側柵21に向かって突出させ、前記側柵21の柵部21bにおける係止軸26に、補助柵22側のフック部材25を係止させるようにする(図4参照)。
これによって、背ボトム11a側および足ボトム11b側の側柵20,21間の隙間が、前記補助柵22によってカバーされ、転落などのおそれはない。
【0015】
そしてかかる状態で、ギャッチ動作を行うと、背ボトム11aおよび足ボトム11bの傾斜と共に、前記側柵20,21は追従傾斜するわけであるが、補助柵22は、側柵20の柵部20bと、柵部20bにおける支軸23を、補助柵22側の長穴24において移動可能に嵌入しており、一方、足ボトム11b側の側柵21の柵部21bにおける係止軸26に、補助柵22側のフック部材25を係止させているので、側柵20,21の動きに連動して傾斜する。
前記側柵20,21が傾斜していくと、柵部20b,21b間の間隔が広がるが、背ボトム11a側における側柵20の柵部20bの支軸23が、補助柵22側の長穴24をずれながら長穴24の図中、左端側まで移動することができるので、側柵20,21の動きを妨げることはない(図6参照)。
【0016】
以上、本発明にかかるベッド等における側柵装置について、ギャッチベッドの例を示して説明したが、勿論、格納型側柵に限らない。またベッド頭側、足側に設けた側柵間の隙間をカバーする格納可能な補助柵を設けたものであれば、ギャッチ機能を有していないベッドに対しても適用可能である。この場合、ギャッチ機能を有していないベッドに対しては、ボトム以外の箇所に固定した側柵によっても、本発明にかかるベッド側面カバー構造を実現できる。
【0017】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、ベッド使用時、ベッドの頭側と、足側に配置した側柵間を補助柵によってカバーすることができ、転落などのおそれはない。
また、ギャッチベッドに補助柵を有する側柵を設けた場合、ギャッチ動作によっても、側柵の動きを妨げることなく、追従して側柵間をカバーすることができる。
一方、不必要時には補助柵を側柵に格納しておけるので、保管場所などの心配もない。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるベッド等における側柵装置を実施するための、ベッドとベッドに装着した側柵の一例を示す全体側面図である。
【図2】図1に示す側柵における補助柵の保持構造を示した側面図である。
【図3】図1に示すベッドをギャッチさせた際の、側柵のベッド側面カバー機能を示した、全体側面図である。
【図4】本発明にかかるベッド等における側柵装置を実施するための、ベッドとベッドに装着した側柵の別例を示す全体側面図である。
【図5】図4に示す側柵における補助柵の保持構造を示した側面図である。
【図6】図4に示すベッドをギャッチさせた際の、側柵のベッド側面カバー機能を示した、全体側面図である。
【図7】従来のギャッチベッドにおける側柵の配置状態、並びにギャッチ時の柵部の動きを示した側面説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド
2 ボトム
3 側柵
S 隙間
10 ベッド
11 ボトム
11a 背ボトム
11b 足ボトム
12 ヘッドボード
13 フットボード
14,15 側柵
14a,15a 支柱部
14b,15b 柵部
16 補助柵
17 回動軸
18 ローラ部材
20,21 側柵
20a,21a 支柱部
20b,21b 柵部
22 補助柵
23 支軸
24 長穴
25 フック部材
26 係止軸

Claims (4)

  1. 床部起伏機構を有するベッド等の頭側、足側のボトム側面にそれぞれ側柵を配置し、これら頭側または足側のいずれかの側柵に、他方の側柵に向かって展開格納可能に補助柵を設け、この補助柵を前記他方の側柵に向かって展開突出させて、前記他方の側柵の柵部に対し、移動可能に当接してなることを特徴とするベッド等における側柵装置。
  2. 前記補助柵にローラ部材を転動自在に突設し、前記補助柵を前記他方の側柵に向かって展開した際に、前記補助柵を前記ローラ部材を介して、他方の側柵の柵部に当接するようにしたことを特徴とする請求項1記載のベッド等における側柵装置。
  3. 床部起伏機構を有するベッド等の頭側、足側のボトム側面にそれぞれ側柵を配置し、これら頭側または足側のいずれかの側柵に、他方の側柵に向かって、柵部長手方向に突没可能に補助柵を設け、この補助柵を前記他方の側柵に向かって突出させて、前記他方の側柵の柵部に対し、変位可能に係止させてなることを特徴とするベッド等における側柵装置。
  4. 前記補助柵にフック部材を設ける一方、前記他方の側柵の柵部に係止軸を設け、前記補助柵を他方の側柵に向かって突出させて、前記補助柵のフック部材を他方の側柵の柵部における係止軸に変位可能に係止させてなることを特徴とする請求項3記載のベッド等における側柵装置。
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