JP3574061B2 - プロセッサ・バス構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、全般的にはデータ処理システムに関し、具体的には、マイクロプロセッサと外部システム要素の間の入出力通信に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロプロセッサ・チップ(集積回路)は、複雑さが増し、コンピュータ・システムのより多くの機能がマイクロプロセッサ・チップに集積されてきた。しかし、チップの性能は、情報、命令、およびデータの流れに依存する。プロセッサ速度が高まるのに対応して、プロセッサにデータおよび命令をより高速に供給する必要が生じる。メモリは、マイクロプロセッサ・チップとの通信における帯域幅についての要求が高まっているシステム要素の1つである。メモリ・アクセス速度の向上は、必ずコストの増加をまねいた。数年来、メモリは、性能要素に区分されてきた。キャッシュ・メモリは、マイクロプロセッサによって最もアクセスされる情報をロードされる高速メモリである。キャッシュ・メモリは、最高速であり、高性能システムでは、通常は、マイクロプロセッサ・チップ上に配置される。キャッシュ・メモリは、通常は、1チップ上のすべてのメモリのうちで、最高速のアクセス、最大の電力、最高のコスト、および最大のビットあたり面積を有するスタティックRAMである。メモリ帯域幅、したがってキャッシュ・サイズが、プロセッサ速度に伴って増加するので、一部の高速メモリは、マイクロプロセッサ・チップの外に配置しなければならない。1チップ上に必要なすべての高速メモリを含めることは、チップ・サイズの増大を引き起こし、したがって、所与の設計に関する許容限度を超えて歩留まりを下げ、コストを高める。
【0003】
一部のマイクロプロセッサ設計では、所与の設計の入出力ドライバおよび入出力ピンの数を減らす方法として、入出力信号線で両方向バスが使用される。両方向バスは、通常は、読取と書込を同時に行うことができないので、高い入出力帯域幅を必要とする多くのアプリケーションで、システム速度が低下する可能性がある。この問題に対する解決策の1つが、入出力の数を増やし、入力信号線用と出力信号線用の別々の単一方向バスを作り、したがって、帯域幅を倍にすることである。単一方向入出力バスは、マイクロプロセッサ・チップから出て第2レベル・パッケージングに接続されなければならない入出力の数を増やすことによって、チップ・コストを高める。入出力がより多くなると、システム・ボードのコストならびにそのマイクロプロセッサ・チップを使用するシステムの配線の複雑さも高まる可能性がある。
【0004】
システムが性能を必要とする場合には、通常は、高い性能を実現するために高いコストを支払うことが適当である。しかし、多くの場合に、複数のシステム・レベル製品に所与のチップ・アーキテクチャおよび設計を使用することが望ましい。この場合には、システムの売上または収入の増加で回収できない場合に、性能に金をかけたくはない。しかし、特定のマイクロプロセッサ・チップ設計のユニットをより多く製造することによる経済規模を達成することによって総合製造コストを削減するために、システム全体のボリュームを使用することが有利になるはずである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、マイクロプロセッサ・チップの入出力構造の代替設計によって、この問題に対する解決策を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、任意選択として高性能単一方向バスまたは低性能両方向バスに構成することができるマイクロプロセッサ・バス構造を開示する。マイクロプロセッサ・チップは、内部プロセッサ単一方向入出力バスを用いて設計される。これらのバスは、選択的に制御されるデバイス両方向入出力バスおよび任意選択で配線されるデバイス単一方向入力バスに結合される。動作の1つのモードでは、デバイス単一方向入力バスが、第1レベル・パッケージングを介して外部的に配線される。デバイス両方向入出力バスのレシーバをディスエーブルし、デバイス単一方向入力バスのレシーバをプロセッサ単一方向入力バスに結合できるようにする、2進単一方向イネーブル信号線も、この時に配線される。2進両方向モード制御信号線も配線されて、デバイス両方向バス内のドライバをイネーブルする。マイクロプロセッサ・チップは、第1レベル・パッケージ配線およびプリント回路ボード相互接続を介してプロセッサから外部デバイスに配線された、入力および出力のための別々の単一方向バスを有する。動作のもう1つのモードでは、デバイス単一方向入力バスがチップの外部に配線されず、2進単一方向イネーブル信号線が選択されず、単一方向レシーバがゲート・オフされる。デバイス両方向入出力バスが、プロセッサ単一方向入出力バスに結合される。2進両方向モード制御信号線はプロセッサの制御下のままになり、これによって、デバイス両方向入出力バスのドライバまたはレシーバを選択的にイネーブルすることができる。
【0007】
前述は、以下の本発明の詳細な説明をよりよく理解できるようにするために、本発明の特徴および技術的長所をかなり大まかに示したものである。本発明の追加の特徴および長所は、本発明の請求の対象を形成する以下の部分で説明される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下の説明では、本発明の完全な理解を提供するために、具体的なワード長またはバイト長などの多数の具体的な詳細を示す。しかし、そのような具体的な詳細なしで本発明を実施できることは、当業者には明白であろう。他の場合には、不要な詳細で本発明を不明瞭にしないために、周知の回路はブロック図形式で示した。ほとんどの部分で、タイミングの検討および類似物に関する詳細は、そのような詳細が本発明の完全な理解を得るのに必要でなく、関連技術における通常の技術を有するものの技術の範囲内である限り、省略した。
【0009】
ここで図面を参照すると、図では、図示の要素が必ずしも原寸通りではないが、類似のまたは同様の要素は、複数の図面を通じて同一の符号によって指定されている。
【0010】
図1は、入出力バス102を介して結合された、プロセッサ100および入出力デバイス101からなるデータ処理システムを示す図である。入出力バス102は、Nビット幅であるものとして図示されている。この場合のNは、バスの任意のビット数を表す。入出力バス102は、両方向バスとして指定される。というのは、プロセッサ100から入出力デバイス101へのまたは入出力デバイス101からプロセッサ100へのデータが、同一の配線または結合媒体を介して伝送されるからである。ほとんどの両方向バスは、同時に両方向ではないので、プロセッサ100などのデバイスは、情報を送るためにプロセッサ100をゲーティングし、情報を受け取るために入出力デバイス101もゲーティングするバス・マスタ(図示せず)に要求を送らなければならない。入出力デバイス101が、プロセッサ100に送らなければならないデータを有し、それと同時にプロセッサ100が、入出力デバイス101に送らなければならないデータを有する場合には、入出力デバイス101は、通常は、その要求がバス・マスタによって許可されるのを待つ。入出力バス102の競合のために、図1に示された入出力バス102の速度が低下する。最悪の場合、競合のオーバーヘッドを含む同等の送出要求および受取要求がある場合は、バスは、その送出または受取の帯域幅の半分未満に低速化するはずである。
【0011】
図2は、2つの単一方向バス200および201によって結合された同一のシステム要素を示す図であり、単一方向バス200はデータ送出用、単一方向バス201はデータ受取用である。単一方向バス200および201によって、バス競合が除去され、いずれかのデバイス(この例では、プロセッサ100または入出力デバイス101)が、情報の送出と受取を同時に行えるようになる。図2のシステムに必要な配線または接続の数は、図1に示されたシステムの2倍である。
【0012】
例示のシステムの構成でバス速度およびバス競合の問題があるのは、プロセッサと外部メモリの間の通信である。処理速度が速くなるほど、プロセッサがより高速に命令を実行する必要が生じ、データまたは処理機能で生成された結果の送出および格納をより高速に行う必要が生じる。しかし、所与のシステム・アーキテクチャをサポートするのに必要なメモリの量はプロセッサ命令実行速度と共に増加するので、チップ上に十分な高速(キャッシュ)メモリを配置して、プロセッサ・チップから離れた外部メモリへの高速通信の必要を完全になくすことが、常に可能なわけではない。
【0013】
チップから結合される外部デバイスへ出る入出力信号線の性能は、これらの信号線での通信の速度が高まるにつれて、入出力信号線のキャパシタンス、インダクタンス、および長さによって劣化する。また、チップから出る入出力信号線の数によって、チップおよび外部とチップを結合する導体を収納する構造である第1レベル・パッケージのコストが引き上がる。第1レベル・パッケージまたは集積回路パッケージには、モジュールまたはプリント回路ボードもしくはプリント回路カードのいずれかである次のレベルの配線構造への結合に使用される導体が含まれる。集積回路が、それを他のチップまたは構成要素に結合する配線構造に直接に配線される「チップ・オン・ボード」または「チップ・オン・モジュール」回路パッケージを有することも可能である。
【0014】
チップ・オン・ボードまたはチップ・オン・モジュールのいずれかでは、集積回路またはチップの入出力の数によって、集積回路またはプロセッサ・チップがその上で他のシステム・デバイスに配線される回路ボードの複雑さも増す。最新のプロセッサが高性能動作を容易にするために非常に幅広の入出力接続バスを有することがめずらしくない。これらの幅広の入出力バスによって、単一方向バスが使用される場合に、入出力および配線の問題はさらに複雑になる。
【0015】
図3に、本発明のもう1つの実施形態を示す。破線320は、RO−1 327ないしRO−N 328によって表される単一方向信号線のNビット・バスの回路を示す。レシーバ(図ではREC)302ないし305は、単にNビット幅デバイス入出力バスの2つのレシーバである。入力信号であるRO−1 327およびRO−N 328は、レシーバ302および305に結合される。本発明のこの実施形態では、レシーバ302および305の出力が、オープン・コレクタ(図ではOC)ANDゲートであるゲート301および304に結合される。ゲート301および304の出力は、オープン・コレクタ・デバイスとして図示されているように、これらの出力とオープン・コレクタのゲートであるゲート307および313とのワイヤードORを容易にする。ゲート301および304またはゲート307および313の出力は、プロセッサ100などのプロセッサへの入力になる。
【0016】
破線321は、Nビット幅デバイス両方向入出力バスの2つのドライバおよび2つのレシーバを囲んでいる。D−1 325ないしD−N 326によって示されるプロセッサ(図示せず)からの出力信号線は、それぞれドライバ309および315に結合される。ドライバ309および315は、ドライバ・イネーブル信号線−DR 311によってゲーティングされる。ドライバ・イネーブル−DR 311がロウの時には、ドライバ309および315がイネーブルされ、ゲート307および313がディスエーブルされる。この条件の下で、信号線D/R−1 329ないしD/R−N 330によって示される両方向バスは、ドライブ・モードになる。ドライバ・イネーブル−DR 311がハイの時には、ドライバ309および315がディスエーブルされ、+EN 306もロウの場合にはゲート307および313がイネーブルされる。+EN 306がハイの場合には、ゲート307および313がディスエーブルされ、ゲート301および304がイネーブルされて、2つの別々のバスでの単一方向バス動作が可能になる。
【0017】
図3の回路は、プロセッサ側で単一方向であり、配線されたデバイス出力構造側で単一方向または両方向のいずれかであるバス構造の多数の可能な実施形態の1つの例にすぎない。本発明のこの実施形態では、プロセッサ入力バス信号線であるR−1 323ないしR−N 324が、Nビット幅プロセッサ入力バスの2つの信号線の例である。同様に、プロセッサ出力バス信号線であるD−1 325ないしD−N 326は、Nビット幅プロセッサ出力バスの2つの信号線である。これらの2つの単一方向バスおよび+EN 306は、基本マイクロプロセッサ・チップ構造内に設計される。ゲート301、304、307、および313によって示されるバス・ゲーティング・ネットワークの例は、両方向または単一方向のいずれかのデバイス・バス構造の選択を可能にするために実施される。
【0018】
デバイス入出力性能が重要である応用例では、D/R−1 329ないしD/R−N 330によって例示される両方向バス信号線とRO−1 327ないしRO−N 328によって例示される単一方向バス信号線の両方が、2つの太線334および336によって例示される配線を使用して第1レベル・チップ・パッケージングを介してチップの外部に配線されるはずである。これに対応して、単一方向通信をサポートする入出力デバイスを、プリント回路カードを介してマイクロプロセッサ・チップに配線することができる。
【0019】
+EN 306ゲート信号線を、太線339によって示される配線接続およびゲート340によって適当なレベルにセットして、プロセッサ・チップ内部の単一方向通信をイネーブルする。+EN 306のハイ・レベルによって、ゲート307および313もディスエーブルされ、レシーバ308および314がプロセッサ単一方向入力バスから除去される。
【0020】
マイクロプロセッサ・チップが使用可能であるが、システムが入出力速度を必要としない応用例では、D/R−1 329などの両方向信号線だけが、第1レベル・チップ・パッケージングを介してチップの外部に配線されるはずである。+EN 306ゲーティング信号線は、太線339によって示される配線接続が第1レベル・パッケージングを介してグラウンドに接続されない時にプルアップ抵抗331によって適当なレベルに駆動して、ゲート301および304を介して例示のレシーバ302および305をディスエーブルすることができる。さらに、太線334および336によって例示される接続を省略することができる。両方向バス構造は、低コスト・チップ・パッケージおよびより単純なプリント回路ボード配線のためにイネーブルされる。
【0021】
本発明を実施するための代表的なハードウェア環境を、図4に示す。図4は、本発明のマイクロプロセッサ・チップ設計などの中央処理装置(CPU)410と、システム・バス412を介して相互接続された複数の他のユニットとを有する、本発明によるデータ処理システム413の典型的なハードウェア構成を示す図である。データ処理システム413には、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)414、読取専用メモリ(ROM)416、ディスク装置420およびテープ装置440などの周辺デバイスをシステム・バス412に接続する入出力アダプタ418、キーボード424またはタッチ・スクリーン・デバイス(図示せず)などの他のユーザ・インターフェース・デバイスをシステム・バス412に接続するユーザ・インターフェース・アダプタ422、データ処理システム413をデータ処理ネットワークに接続する通信アダプタ434、およびシステム・バス412をディスプレイ装置438に接続するディスプレイ・アダプタ436が含まれる。CPU410には、マイクロプロセッサ内に一般的に見られる回路、たとえば実行ユニット、バス・インターフェース・ユニット、算術演算装置などの回路を含む、図示されていない他の回路を含めることができる。CPU410は、単一の集積回路上に存在することもできる。本発明のバス構造を有するマイクロプロセッサ・チップを使用して、さまざまなシステム・ソリューションが可能になるはずである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロセッサがNビット両方向入出力バスを介して入出力デバイスに結合されるデータ処理システムを示す図である。
【図2】プロセッサがNビット単一方向入出力バスを介して入出力デバイスに結合されるデータ処理システムを示す図である。
【図3】単一方向バス構造または両方向バス構造のいずれかを選択するためのゲーティングを示す、本発明の一実施形態の回路実施形態を示す図である。
【図4】本発明に従って構成されたデータ処理システムを示す図である。
【符号の説明】
301 ゲート
302 レシーバ
304 ゲート
305 レシーバ
306 +EN
307 ゲート
308 レシーバ
309 ドライバ
311 −DR
313 ゲート
314 レシーバ
315 ドライバ
323 R−1
324 R−N
325 D−1
326 D−N
327 RO−1
328 RO−N
329 D/R−1
330 D/R−N
331 プルアップ抵抗
Claims (1)
- プロセッサ単一方向入力バスと、
プロセッサ単一方向出力バスと、
レシーバの第1組および第1ゲーティング・ネットワークを介して前記プロセッサ単一方向入力バスに選択的に結合されるデバイス単一方向入力バスであって、前記単一方向デバイス入力バスが、前記レシーバの第1組の信号線を介して前記プロセッサ単一方向入力バスの対応する信号線に選択的に結合される、デバイス単一方向入力バスと、
レシーバの第2組、ドライバの第1組、および第2ゲーティング・ネットワークを介して前記プロセッサ単一方向出力バスおよび前記プロセッサ単一方向入力バスに選択的に結合されるデバイス両方向入出力バスであって、前記デバイス両方向入出力バスが、前記レシーバの第2組の信号線を介して前記プロセッサ単一方向入力バスの対応する信号線に選択的に結合されるとともに、前記ドライバの第1組の信号線を介して前記プロセッサ単一方向出力バスの対応する信号線に選択的に結合される、デバイス両方向入出力バスと、
前記第2ゲーティング・ネットワークを介して、(1)第1状態である時に前記ドライバの第1組をイネーブルし、前記レシーバの第2組をディスエーブルし、(2)第2状態である時に前記ドライバの第1組をディスエーブルし、前記レシーバの第2組をイネーブルするように動作可能なモード選択信号線と、
前記第1ゲーティング・ネットワークを介して、(1)第1状態である時に前記レシーバの第1組をイネーブルし、前記レシーバの第2組をディスエーブルし、(2)第2状態である時に前記レシーバの第1組をディスエーブルし、前記レシーバの第2組をイネーブルするように動作可能なバス・ゲーティング信号線とを備え、
前記プロセッサ単一方向入力バスおよび前記プロセッサ単一方向出力バスでの同時的な単一方向バス動作を可能にするために前記デバイス単一方向入力バスおよび前記デバイス両方向入出力バスを同時に使用する時には、前記モード選択信号線および前記バス・ゲーティング信号線の各々がそれぞれの前記第1状態にセットされ、
前記プロセッサ単一方向入力バスおよび前記プロセッサ単一方向出力バスでの順次的な単一方向バス動作を可能にするために前記デバイス両方向入出力バスのみを使用する時には、前記バス・ゲーティング信号線が前記第2状態にセットされるとともに、当該単一方向バス動作がドライブ動作またはレシーブ動作のいずれであるかに応じて、前記モード選択信号線が前記第1状態または前記第2状態にセットされるようにしたことを特徴とする、プロセッサ・バス構造。
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