JP3579100B2 - 異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、絶縁電線あるいは通信用ケーブルのような多芯ケーブルの芯線分離装置に関し、特に異種外径多芯ケーブルを自動的に単芯に分離できる芯線分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
絶縁電線あるいは通信用ケーブルのような多数の線芯を有する、いわゆる多芯ケーブルの芯線を、自動的に配列したり、多芯ケーブルの芯線を検査のために分離したりする装置が強く要望されている。従来公知の芯線分離装置としては、多芯ケーブルの芯線に対して、直交させた櫛歯状の芯線ホルダーを設け、分離された芯線を1本ずつ掴むハンドリング機構で案内し、芯線保持用の溝挿入する装置は知られている。また、一対の芯線選別用ガイドに、振動を与えて、選別用ガイドのスリットから、芯線が順次下方に送られるようにした、多芯ケーブルの試験装置も知られている。さらにまた、多芯ケーブルの分離すべき各芯線を、ランダムな順序で一列に整列させて、先頭の芯線から順次送ることにより、芯線を自動分離・供給する装置も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来公知の芯線分離装置は、芯線の外径が全部同じ直径を有する、絶縁電線あるいは通信用ケーブルの芯線の場合の装置になっている。もしも、異なるサイズの多芯ケーブルの芯線分離を行なうときは、分離装置を停止し、装置の治具を異なるサイズの芯線径に合わせるために、交換する必要があり、この間は芯線分離作業は、中断しなければならず、その改善と、芯線分離作業の効率向上が強く求められている。
【0004】
また、情報信号の多様化に伴い、情報通信機器を結ぶ多芯ケーブルの種類も多くなり、これら多数の線芯を有する、いわゆる多芯ケーブルの芯線を、自動的に配列したり、多芯ケーブルの芯線の検査のための分離装置は、異なる芯線径を有する場合であっても、僅かな切り替え時間のみで、つぎの分離作業が直ちに行なえる多芯ケーブルの分離装置の出現が強く要望されている。従って、多芯ケーブル芯線分離装置として、特に異なる外径の芯線をもつ多芯ケーブルの芯線分離作業を、効率よく切り替えて対処できる分離装置の必要性は、非常に高く、大きな技術的課題となっている。
【0005】
特に、公知の多芯ケーブル芯線分離装置は、その芯線保持部のスリットはその幅が一定であり、また、芯線を分離する部分の溝形状も一定幅であるため、取り扱う多芯ケーブルのサイズは一種類だけの分離に制約されている。異なるサイズの多芯ケーブルの作業が入ると、芯線分離を連続して作業することは不可能であった。当然のことながら、異なるサイズの芯線の分離を行なうときは、その都度、改めてガイドスリットや治具の準備、交換、調整が必要であり、それらの作業時間の短縮は、芯線分離装置における大きな課題である。
【0006】
このように、従来の公知の多芯ケーブル芯線分離装置は、一つの装置で一種類の芯線外径の多芯ケーブルの単芯分離ができるだけであって、異なる芯線外径の多芯ケーブルの単芯分離を行なう場合は、芯線保持部のガイドスリット治具の交換、芯線分離溝の交換と調整をしなければならず、装置の改善が課題である。
【0007】
それ故、本発明の目的は、従来の芯線分離装置の課題を解消し、異なる芯線外径をもつ種類の多芯ケーブルに対しても、一つの芯線分離装置で、しかも付属する各種の治工具部品の交換を行なわないで、単芯分離ができる新規な構想の異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、異なるサイズの多芯ケーブルの芯線分離に切り替える場合であっても、分離装置を停止したり、異なるサイズの芯線径にあわせるための芯線分離作業を中断したりすることなく、芯線分離作業を行なえる異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的は、異なるサイズの多芯ケーブルの作業が入って来ても、芯線分離治具が、異なるサイズに対応できるように自動的に切り替えられ、芯線分離作業を連続して行なうことが出来る異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を実現するために、単芯に分離すべき多芯ケーブルの芯線の外径を自動的に読み取る芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径に見合う隙間を有し、かつ芯線を一列に挾持する可動把持具と固定把持具から成る芯線保持部と、可動把持具を移動する可動把持具駆動部と、芯線保持部に挾持されている芯線を押し上げる芯線押し上げ治具と、芯線押し上げ治具を押下げた状態に止めて置くストッパーと、前記芯線保持部より押し上げられる芯線を個別に分離把持するだけの溝数と芯線外径に合致する溝幅のスリット溝を有し、かつ各辺の面に彫り刻んだスリット溝は一辺の面毎に異なる溝幅を有する芯線分離治具と、芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径寸法に基づいて、スリット溝を彫り刻んだ芯線分離治具の一辺の面を、前記芯線保持部の位置に合わせる芯線分離治具駆動部と、芯線分離治具駆動部を搭載し、かつ芯線分離治具を軸方向に移動させる一軸テーブルとから構成したことを特徴とする異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置を提供する。
【0011】
【作用】
本発明の異種多芯ケーブルの芯線分離装置においては、芯線の供給口に設置された芯線外径読み取り装置から発信された、芯線外径寸法の読み取り値の入力信号に基づいて、芯線保持部の隙間は、入力信号である芯線外径寸法に合わせて、可動把持具の可動把持具支持台を移動させることができる送りネジと可動把持具駆動部モーターにより、その間隔を調整する。
【0012】
また、芯線を個別に分離把持するだけの溝数を有し、かつ芯線の外径に合致する溝幅寸法のスリット溝を、一辺の面毎に異ならせて彫り刻んだ面を有する芯線分離治具は、芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径寸法に基づいて、シャフト及び芯線分離治具駆動部モーターにより、スリット溝を彫り刻んだ面を、芯線保持部の位置に合わせて回転面替えを行なう。
【0013】
【実施例】
図1ないし図7により、本発明異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置の実施例を説明すると、単芯に分離すべき多芯ケーブルの芯線供給口(図7)に、芯線7の外径を自動的に読み取る芯線外径読み取り装置17が設置されている。芯線外径読み取り装置17により自動計測された芯線7の個々の外径に見合う隙間18(図2、図7)を有し、かつ芯線7を一列に挾持して置くための可動把持具6と固定把持具8から成る芯線保持部19(図1、図3、図5)と、可動把持具6の可動把持具支持台5を移動するための送りネジ4及び可動把持具駆動部モーター1(図1)と、芯線保持部19に挾持されている芯線7を押し上げる芯線押し上げ治具15(図2、図3)と、芯線押し上げ治具15を押下げた状態に止めて置くためのストッパー16(図2、図3)がある。前記芯線保持部19より押し上げられる芯線7を個別に分離把持するだけの溝数と芯線7の外径に合致する溝幅のスリット溝9aを有し、各辺の面に彫り刻んだスリット溝は一辺の面毎に異なる溝幅を有する芯線分離治具9(図4、図5、図6)を備えている。芯線外径読み取り装置17で自動計測した芯線7の外径寸法(図7)に基づいて、芯線分離治具9の一辺毎に異なる溝幅寸法をもつスリット溝9aの彫り刻んだ面(図4)を、芯線保持部19の位置に合わせて回転面替えを行なうためのシャフト11及び芯線分離治具駆動部モーター12(図1)と、芯線分離治具駆動部モーター12を搭載し、芯線分離治具9を軸方向に移動(図5、図6)させる一軸テーブル13(図1)とを備えて、異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置を構成している。
【0014】
図1ないし図7で示した本発明芯線分離装置の実施例では、芯線7の供給口(図7)に設置した芯線外径読み取り装置17からの、芯線7の外径寸法の入力情報に基づいて、芯線7の外径データーを芯線保持部19の可動把持具駆動部モーター1に送る。可動把持具駆動部モーター1の回転はカップリング3を介して送りネジ4を回転させて、可動把持具6を左右に移動し、芯線7の外径に応じて固定把持具8との間の隙間18(図2)の幅が変えられる。芯線保持部19の可動把持具6と固定把持具8との間には、別装置でお互い重なることなしに供給された分離された芯線7(図3、図7)があり、可動把持具6は芯線7の外径よりやや大きめの隙間18になるところでその位置が固定される( 図3) 。次に芯線7の外径に適合した幅のスリット溝9aを有する面が真下に来るように(図5)、芯線分離治具9を、芯線分離治具駆動部モーター12により回転面替えをさせる(図1、図4、図5)。そのあと芯線分離治具9を一軸テーブル13により、軸方向に移動させ、芯線分離治具9のスリット溝9aが芯線保持部19の隙間18の真上に来る直前にストッパー16を外して、圧縮バネ14により芯線押し上げ治具15で芯線7を押し上げる(図5、図6)。そして一軸テーブル13により芯線分離治具9を前進させると、最初の溝に一番上の芯線7、次の溝に二番目の芯線7というように、順次一個の溝に一本の芯線が挿入されて行き、芯線分離をすることができる。
【0015】
本発明実施例の芯線分離装置について説明を追加すると、可動把持具駆動部モーター1にカップリング3を介して送りネジ4を取り付け、送りネジ4で前後して移動する可動把持具固定台5に可動把持具6が取り付けられている。可動把持具6との反対側対称位置には固定把持具8を配置し、隙間18をもつ芯線保持部19を構成している。可動把持具6と固定把持具8の下には、圧縮バネ14を介して芯線押し上げ治具15を設置してある。一方、一軸テーブル13の上には、モーター取り付け金具2と芯線分離治具駆動部モーター12が搭載され、モーター12にはシャフト11を介して可動芯線分離治具9が連結されている。シャフト11は軸受10で支持されている。
【0016】
別に準備された芯線外径読み取り装置17からの入力情報に基づいて(図7)、可動把持具駆動モーター1を、測定した芯線7の外径に応じて所定の回転角だけ回すと、それに応じて、可動把持具6が送りネジ4の軸方向に移動し(図1)、固定把持具8との間の隙間18の幅が決まり芯線保持部19を構成する。隙間18には、あらかじめ芯線7が、重なる事なく挿入されて縦に整列される(図2、図3)。図4に示す芯線分離治具9は、断面が多角形をしており、それぞれの面には一辺毎に異なるスリット溝9aが、少なくとも芯線数分、任意の間隔で彫り刻んである。スリット溝9aの形状は、芯線7の外径に合わせて各々の面毎に異なっており、各々の溝に芯線7が一本のみ入るようになっている。芯線7の外径情報は、芯線分離治具駆動部モーター12にも送られ、芯線外径寸法に対応する寸法のスリット溝9aが、芯線保持部19側に位置するように芯線分離治具9の駆動部モーター12を回転させ、芯線分離治具9のスリット溝9aの面の位置を決める。次に、一軸テーブル13により芯線分離治具9をスリット溝9aの溝ピッチに合わせて前進させ、芯線分離治具9のスリット溝9aが、芯線保持部19の芯線7の真上に来る直前に、ストッパー16を外すと、圧縮バネ14が作用して芯線押し上げ治具15が芯線7を押し上げる。このように一軸テーブル13を前進させると、芯線分離治具9の最初の溝に、一番上の芯線7、次の溝に二番目の芯線7というように、順次一個の溝に一本の芯線7が挿入されて分離される。芯線押し上げ治具15は、次の芯線挿入の際に、押し下げられ、ストッパー16が入り、初期の状態に戻る。このような機械的操作が、各多芯ケーブル毎に繰り返し行われる事になる。
【0017】
本発明においては、複数の芯線分離治具9を用意し、一列或は放射状に配置して自動的に交換できるように構成すると、数拾種類の外径の多芯ケーブルを単芯分離ができる。例えば、複数の芯線分離治具9をタレット旋盤の工具の配置のように放射方向に環状配置して、中央の軸を一定角度毎に回転させることもできる。
【0018】
本発明においては、芯線外径読み取り装置17で、自動計測した芯線7の外径寸法の信号は、例えば、油圧、セルシンモーター等によるサーボ機構に転換して、可動把持具駆動部モーター1、芯線分離治具駆動部モーター12、一軸テーブル13に伝える事ができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の効果としては、異なる芯線外径をもつどの種類の多芯ケーブルに対しても、一つの芯線分離装置で、しかも付属する各種の治工具部品の交換を行なわないで、単芯分離ができる異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することが出来る。
【0020】
また、本発明の効果としては、異なるサイズの多芯ケーブルであっても、芯線分離治具が、異なるサイズに対応して芯線外径に合わせて自動的に切り替えられるので、芯線分離作業を連続して行なうことが出来る異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することが出来る。
【0021】
また、本発明の効果としては、芯線保持部、および芯線分離治具を芯線外径に合わせてその都度交換する必要がなく、様々な外径を有する多芯ケーブルの芯線外径を自動的に計測して、芯線の単芯分離を順次行なうから、異種外径多芯ケーブルの効率的な芯線分離ができる装置を提供することが出来る。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芯線分離装置の全体説明図。
【図2】芯線保持部の隙間の溝幅が調整前の状態を示す説明図。
【図3】芯線保持部で芯線を一列に挾持した状態を示す説明図。
【図4】芯線分離治具の斜視説明図。
【図5】芯線分離開始時の芯線分離治具と芯線保持部との関係説明図。
【図6】芯線分離完了時の芯線分離治具と芯線保持部との関係説明図。
【図7】本発明の芯線分離開始前の芯線外径読み取り装置の状況説明図。
【符号の説明】
1.可動把持具駆動部モーター 10.軸受
2.モーター取付金具 11.シャフト
3.カップリング 12.芯線分離治具駆動部モーター
4.送りネジ 13.一軸テーブル
5.可動把持具支持台 14.圧縮バネ
6.可動把持具 15.芯線押し上げ治具
7.芯線 16.ストッパー
8.固定把持具 17.芯線外径読み取り装置
9.芯線分離治具 18.隙間
9a.スリット溝 19.芯線保持部
【産業上の利用分野】
本発明は、絶縁電線あるいは通信用ケーブルのような多芯ケーブルの芯線分離装置に関し、特に異種外径多芯ケーブルを自動的に単芯に分離できる芯線分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
絶縁電線あるいは通信用ケーブルのような多数の線芯を有する、いわゆる多芯ケーブルの芯線を、自動的に配列したり、多芯ケーブルの芯線を検査のために分離したりする装置が強く要望されている。従来公知の芯線分離装置としては、多芯ケーブルの芯線に対して、直交させた櫛歯状の芯線ホルダーを設け、分離された芯線を1本ずつ掴むハンドリング機構で案内し、芯線保持用の溝挿入する装置は知られている。また、一対の芯線選別用ガイドに、振動を与えて、選別用ガイドのスリットから、芯線が順次下方に送られるようにした、多芯ケーブルの試験装置も知られている。さらにまた、多芯ケーブルの分離すべき各芯線を、ランダムな順序で一列に整列させて、先頭の芯線から順次送ることにより、芯線を自動分離・供給する装置も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来公知の芯線分離装置は、芯線の外径が全部同じ直径を有する、絶縁電線あるいは通信用ケーブルの芯線の場合の装置になっている。もしも、異なるサイズの多芯ケーブルの芯線分離を行なうときは、分離装置を停止し、装置の治具を異なるサイズの芯線径に合わせるために、交換する必要があり、この間は芯線分離作業は、中断しなければならず、その改善と、芯線分離作業の効率向上が強く求められている。
【0004】
また、情報信号の多様化に伴い、情報通信機器を結ぶ多芯ケーブルの種類も多くなり、これら多数の線芯を有する、いわゆる多芯ケーブルの芯線を、自動的に配列したり、多芯ケーブルの芯線の検査のための分離装置は、異なる芯線径を有する場合であっても、僅かな切り替え時間のみで、つぎの分離作業が直ちに行なえる多芯ケーブルの分離装置の出現が強く要望されている。従って、多芯ケーブル芯線分離装置として、特に異なる外径の芯線をもつ多芯ケーブルの芯線分離作業を、効率よく切り替えて対処できる分離装置の必要性は、非常に高く、大きな技術的課題となっている。
【0005】
特に、公知の多芯ケーブル芯線分離装置は、その芯線保持部のスリットはその幅が一定であり、また、芯線を分離する部分の溝形状も一定幅であるため、取り扱う多芯ケーブルのサイズは一種類だけの分離に制約されている。異なるサイズの多芯ケーブルの作業が入ると、芯線分離を連続して作業することは不可能であった。当然のことながら、異なるサイズの芯線の分離を行なうときは、その都度、改めてガイドスリットや治具の準備、交換、調整が必要であり、それらの作業時間の短縮は、芯線分離装置における大きな課題である。
【0006】
このように、従来の公知の多芯ケーブル芯線分離装置は、一つの装置で一種類の芯線外径の多芯ケーブルの単芯分離ができるだけであって、異なる芯線外径の多芯ケーブルの単芯分離を行なう場合は、芯線保持部のガイドスリット治具の交換、芯線分離溝の交換と調整をしなければならず、装置の改善が課題である。
【0007】
それ故、本発明の目的は、従来の芯線分離装置の課題を解消し、異なる芯線外径をもつ種類の多芯ケーブルに対しても、一つの芯線分離装置で、しかも付属する各種の治工具部品の交換を行なわないで、単芯分離ができる新規な構想の異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、異なるサイズの多芯ケーブルの芯線分離に切り替える場合であっても、分離装置を停止したり、異なるサイズの芯線径にあわせるための芯線分離作業を中断したりすることなく、芯線分離作業を行なえる異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することにある。
【0009】
また、本発明の目的は、異なるサイズの多芯ケーブルの作業が入って来ても、芯線分離治具が、異なるサイズに対応できるように自動的に切り替えられ、芯線分離作業を連続して行なうことが出来る異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を実現するために、単芯に分離すべき多芯ケーブルの芯線の外径を自動的に読み取る芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径に見合う隙間を有し、かつ芯線を一列に挾持する可動把持具と固定把持具から成る芯線保持部と、可動把持具を移動する可動把持具駆動部と、芯線保持部に挾持されている芯線を押し上げる芯線押し上げ治具と、芯線押し上げ治具を押下げた状態に止めて置くストッパーと、前記芯線保持部より押し上げられる芯線を個別に分離把持するだけの溝数と芯線外径に合致する溝幅のスリット溝を有し、かつ各辺の面に彫り刻んだスリット溝は一辺の面毎に異なる溝幅を有する芯線分離治具と、芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径寸法に基づいて、スリット溝を彫り刻んだ芯線分離治具の一辺の面を、前記芯線保持部の位置に合わせる芯線分離治具駆動部と、芯線分離治具駆動部を搭載し、かつ芯線分離治具を軸方向に移動させる一軸テーブルとから構成したことを特徴とする異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置を提供する。
【0011】
【作用】
本発明の異種多芯ケーブルの芯線分離装置においては、芯線の供給口に設置された芯線外径読み取り装置から発信された、芯線外径寸法の読み取り値の入力信号に基づいて、芯線保持部の隙間は、入力信号である芯線外径寸法に合わせて、可動把持具の可動把持具支持台を移動させることができる送りネジと可動把持具駆動部モーターにより、その間隔を調整する。
【0012】
また、芯線を個別に分離把持するだけの溝数を有し、かつ芯線の外径に合致する溝幅寸法のスリット溝を、一辺の面毎に異ならせて彫り刻んだ面を有する芯線分離治具は、芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径寸法に基づいて、シャフト及び芯線分離治具駆動部モーターにより、スリット溝を彫り刻んだ面を、芯線保持部の位置に合わせて回転面替えを行なう。
【0013】
【実施例】
図1ないし図7により、本発明異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置の実施例を説明すると、単芯に分離すべき多芯ケーブルの芯線供給口(図7)に、芯線7の外径を自動的に読み取る芯線外径読み取り装置17が設置されている。芯線外径読み取り装置17により自動計測された芯線7の個々の外径に見合う隙間18(図2、図7)を有し、かつ芯線7を一列に挾持して置くための可動把持具6と固定把持具8から成る芯線保持部19(図1、図3、図5)と、可動把持具6の可動把持具支持台5を移動するための送りネジ4及び可動把持具駆動部モーター1(図1)と、芯線保持部19に挾持されている芯線7を押し上げる芯線押し上げ治具15(図2、図3)と、芯線押し上げ治具15を押下げた状態に止めて置くためのストッパー16(図2、図3)がある。前記芯線保持部19より押し上げられる芯線7を個別に分離把持するだけの溝数と芯線7の外径に合致する溝幅のスリット溝9aを有し、各辺の面に彫り刻んだスリット溝は一辺の面毎に異なる溝幅を有する芯線分離治具9(図4、図5、図6)を備えている。芯線外径読み取り装置17で自動計測した芯線7の外径寸法(図7)に基づいて、芯線分離治具9の一辺毎に異なる溝幅寸法をもつスリット溝9aの彫り刻んだ面(図4)を、芯線保持部19の位置に合わせて回転面替えを行なうためのシャフト11及び芯線分離治具駆動部モーター12(図1)と、芯線分離治具駆動部モーター12を搭載し、芯線分離治具9を軸方向に移動(図5、図6)させる一軸テーブル13(図1)とを備えて、異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置を構成している。
【0014】
図1ないし図7で示した本発明芯線分離装置の実施例では、芯線7の供給口(図7)に設置した芯線外径読み取り装置17からの、芯線7の外径寸法の入力情報に基づいて、芯線7の外径データーを芯線保持部19の可動把持具駆動部モーター1に送る。可動把持具駆動部モーター1の回転はカップリング3を介して送りネジ4を回転させて、可動把持具6を左右に移動し、芯線7の外径に応じて固定把持具8との間の隙間18(図2)の幅が変えられる。芯線保持部19の可動把持具6と固定把持具8との間には、別装置でお互い重なることなしに供給された分離された芯線7(図3、図7)があり、可動把持具6は芯線7の外径よりやや大きめの隙間18になるところでその位置が固定される( 図3) 。次に芯線7の外径に適合した幅のスリット溝9aを有する面が真下に来るように(図5)、芯線分離治具9を、芯線分離治具駆動部モーター12により回転面替えをさせる(図1、図4、図5)。そのあと芯線分離治具9を一軸テーブル13により、軸方向に移動させ、芯線分離治具9のスリット溝9aが芯線保持部19の隙間18の真上に来る直前にストッパー16を外して、圧縮バネ14により芯線押し上げ治具15で芯線7を押し上げる(図5、図6)。そして一軸テーブル13により芯線分離治具9を前進させると、最初の溝に一番上の芯線7、次の溝に二番目の芯線7というように、順次一個の溝に一本の芯線が挿入されて行き、芯線分離をすることができる。
【0015】
本発明実施例の芯線分離装置について説明を追加すると、可動把持具駆動部モーター1にカップリング3を介して送りネジ4を取り付け、送りネジ4で前後して移動する可動把持具固定台5に可動把持具6が取り付けられている。可動把持具6との反対側対称位置には固定把持具8を配置し、隙間18をもつ芯線保持部19を構成している。可動把持具6と固定把持具8の下には、圧縮バネ14を介して芯線押し上げ治具15を設置してある。一方、一軸テーブル13の上には、モーター取り付け金具2と芯線分離治具駆動部モーター12が搭載され、モーター12にはシャフト11を介して可動芯線分離治具9が連結されている。シャフト11は軸受10で支持されている。
【0016】
別に準備された芯線外径読み取り装置17からの入力情報に基づいて(図7)、可動把持具駆動モーター1を、測定した芯線7の外径に応じて所定の回転角だけ回すと、それに応じて、可動把持具6が送りネジ4の軸方向に移動し(図1)、固定把持具8との間の隙間18の幅が決まり芯線保持部19を構成する。隙間18には、あらかじめ芯線7が、重なる事なく挿入されて縦に整列される(図2、図3)。図4に示す芯線分離治具9は、断面が多角形をしており、それぞれの面には一辺毎に異なるスリット溝9aが、少なくとも芯線数分、任意の間隔で彫り刻んである。スリット溝9aの形状は、芯線7の外径に合わせて各々の面毎に異なっており、各々の溝に芯線7が一本のみ入るようになっている。芯線7の外径情報は、芯線分離治具駆動部モーター12にも送られ、芯線外径寸法に対応する寸法のスリット溝9aが、芯線保持部19側に位置するように芯線分離治具9の駆動部モーター12を回転させ、芯線分離治具9のスリット溝9aの面の位置を決める。次に、一軸テーブル13により芯線分離治具9をスリット溝9aの溝ピッチに合わせて前進させ、芯線分離治具9のスリット溝9aが、芯線保持部19の芯線7の真上に来る直前に、ストッパー16を外すと、圧縮バネ14が作用して芯線押し上げ治具15が芯線7を押し上げる。このように一軸テーブル13を前進させると、芯線分離治具9の最初の溝に、一番上の芯線7、次の溝に二番目の芯線7というように、順次一個の溝に一本の芯線7が挿入されて分離される。芯線押し上げ治具15は、次の芯線挿入の際に、押し下げられ、ストッパー16が入り、初期の状態に戻る。このような機械的操作が、各多芯ケーブル毎に繰り返し行われる事になる。
【0017】
本発明においては、複数の芯線分離治具9を用意し、一列或は放射状に配置して自動的に交換できるように構成すると、数拾種類の外径の多芯ケーブルを単芯分離ができる。例えば、複数の芯線分離治具9をタレット旋盤の工具の配置のように放射方向に環状配置して、中央の軸を一定角度毎に回転させることもできる。
【0018】
本発明においては、芯線外径読み取り装置17で、自動計測した芯線7の外径寸法の信号は、例えば、油圧、セルシンモーター等によるサーボ機構に転換して、可動把持具駆動部モーター1、芯線分離治具駆動部モーター12、一軸テーブル13に伝える事ができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の効果としては、異なる芯線外径をもつどの種類の多芯ケーブルに対しても、一つの芯線分離装置で、しかも付属する各種の治工具部品の交換を行なわないで、単芯分離ができる異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することが出来る。
【0020】
また、本発明の効果としては、異なるサイズの多芯ケーブルであっても、芯線分離治具が、異なるサイズに対応して芯線外径に合わせて自動的に切り替えられるので、芯線分離作業を連続して行なうことが出来る異種多芯ケーブルの芯線分離装置を提供することが出来る。
【0021】
また、本発明の効果としては、芯線保持部、および芯線分離治具を芯線外径に合わせてその都度交換する必要がなく、様々な外径を有する多芯ケーブルの芯線外径を自動的に計測して、芯線の単芯分離を順次行なうから、異種外径多芯ケーブルの効率的な芯線分離ができる装置を提供することが出来る。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芯線分離装置の全体説明図。
【図2】芯線保持部の隙間の溝幅が調整前の状態を示す説明図。
【図3】芯線保持部で芯線を一列に挾持した状態を示す説明図。
【図4】芯線分離治具の斜視説明図。
【図5】芯線分離開始時の芯線分離治具と芯線保持部との関係説明図。
【図6】芯線分離完了時の芯線分離治具と芯線保持部との関係説明図。
【図7】本発明の芯線分離開始前の芯線外径読み取り装置の状況説明図。
【符号の説明】
1.可動把持具駆動部モーター 10.軸受
2.モーター取付金具 11.シャフト
3.カップリング 12.芯線分離治具駆動部モーター
4.送りネジ 13.一軸テーブル
5.可動把持具支持台 14.圧縮バネ
6.可動把持具 15.芯線押し上げ治具
7.芯線 16.ストッパー
8.固定把持具 17.芯線外径読み取り装置
9.芯線分離治具 18.隙間
9a.スリット溝 19.芯線保持部
Claims (2)
- 単芯に分離すべき多芯ケーブルの芯線の外径を自動的に読み取る芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径に見合う隙間を有し、かつ芯線を一列に挾持する可動把持具と固定把持具から成る芯線保持部と、可動把持具を移動する可動把持具駆動部と、芯線保持部に挾持されている芯線を押し上げる芯線押し上げ治具と、芯線押し上げ治具を押下げた状態に止めて置くストッパーと、前記芯線保持部より押し上げられる芯線を個別に分離把持するだけの溝数と芯線外径に合致する溝幅のスリット溝を有し、かつ各辺の面に彫り刻んだスリット溝は一辺の面毎に異なる溝幅を有する芯線分離治具と、芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径寸法に基づいて、スリット溝を彫り刻んだ芯線分離治具の一辺の面を、前記芯線保持部の位置に合わせる芯線分離治具駆動部と、芯線分離治具駆動部を搭載し、かつ芯線分離治具を軸方向に移動させる一軸テーブルとから構成したことを特徴とする異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置
- 前記芯線分離治具は、前記芯線外径読み取り装置で自動計測した芯線の外径寸法の信号に基づいて支持用シャフトを回転させることにより前記芯線保持部と位置合せするように構成したことを特徴とする請求項1記載の異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28308094A JP3579100B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28308094A JP3579100B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08148253A JPH08148253A (ja) | 1996-06-07 |
| JP3579100B2 true JP3579100B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=17660958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28308094A Expired - Fee Related JP3579100B2 (ja) | 1994-11-17 | 1994-11-17 | 異種外径多芯ケーブルの芯線分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3579100B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107809051A (zh) * | 2017-11-10 | 2018-03-16 | 江西电力职业技术学院 | 电缆头刮削系统 |
-
1994
- 1994-11-17 JP JP28308094A patent/JP3579100B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107809051A (zh) * | 2017-11-10 | 2018-03-16 | 江西电力职业技术学院 | 电缆头刮削系统 |
| CN107809051B (zh) * | 2017-11-10 | 2019-08-23 | 江西电力职业技术学院 | 电缆头刮削系统 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08148253A (ja) | 1996-06-07 |
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