JP3626237B2 - 背負い鞄用背当カバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ランドセルやリュックサック等の背負い鞄の背当部分に装着して発汗等によるむれを防止するための背負い鞄用の背当カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ランドセルやリュックサック等の背負い鞄を背負った場合、その背当部が使用者の背中に密着するため通気性が悪く、そのため、使用者の背中がその背負い鞄の背当部との間で発汗し、むれたりべたついたりして不衛生であった。
【0003】
このような問題点を解決するため、背負い鞄の背当部を凹凸に加工して背中との間に間隙を持たせたものや、あるいは穴あけ加工を施して通気性を持たせたものがあるが、これらの加工を施したとしても、使用者の背中に接触する部分において発汗してむれたりべたついたりしてしまうため、必ずしも十分な通気性があるとはいえないものである。
【0004】
そのうえ、背負い鞄の背当部が発汗やむれ等によって汚れた場合、背負い鞄の材質によっては清浄ができなかったり、たとえ清浄が可能であっても鞄自体を洗浄しなくてはならないため、手間がかかってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の技術的課題は、ランドセルやリュックサック等に簡単に着脱自在として、それを取り付けて背負い鞄を背負った際には、その背当部と背中との間が発汗等によってむれたりべたついたりすることがなく、且つ背当部を常に清潔に保つことができるような背負い鞄における背当カバーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明にかかる背負い鞄用背当カバーは、立体的で間隙の多い立体織物からなる背当カバー本体に、背負い鞄の背当部に着脱自在に装着するための装着手段を設けることにより形成され、上記カバー本体が、該カバー本体の厚さ方向成分を持つ多数の柱状部材で形成された通気性と弾力性とを有する中層部と、該中層部の表面に繊維素材を付設することにより形成された通気性と吸湿性とを有する表層部と、上記中層部の裏面に形成された通気性を有する多孔の裏層部とからなり、上記中層部が、並立する上記柱状部材によって正面視網目状に形成されると共に、上記表層部が、該柱状部材の配列に沿って網目状に一体に形成され、かつ、上記裏層部が、上記中層部及び表層部よりは目の細かい多孔構造をなしていて、上記中層部の裏面に一体に接合されていることを特徴とするものである。
【0007】
本発明においては、上記裏層部がシート状をしていることが望ましい。
また、上記中層部における柱状部材は、長尺の線状素材を所望の高さに折曲することにより形成することができる。
【0008】
さらに、本発明においては、上記背当カバーの一部に、背負い鞄への装着時に背負いベルトを挿通するための穴が設けられ、また、上記装着手段がカバー本体の上端部と下端部とにそれぞれ設けられていて、上端部の装着手段は、上記カバー本体の左右両端部に取り付けられた一対の伸縮性を有する装着紐からなっておリ、下端部の装着手段は、両端を上記カバー本体の左右両端部に取り付けられた伸縮性を有する一連の装着紐からなっている。
【0009】
【作用】
上記構成を有する背負い鞄用背当カバーは、立体的で間隙の多い立体織物により成形しているため、通気性が良好であり、また、背負い鞄の背当部に着脱自在となす装着手段を設けたため、上記背当カバーが汚れた際には背負い鞄から取り外して容易に清浄することができる。
【0010】
さらに、上記背当カバー本体を表層部、中層部及び裏層部から構成されるものとして、使用者の背中が接触する表層部を吸湿性を有する素材で形成することにより、上記使用者の背中と背当カバー本体との間で発汗した場合に、よりいっそうむれやべたつきを防止することができる。
【0011】
【実施例】
図1及び図2は本発明にかかる背負い鞄用の背当カバーの実施例を示すものである。
図示した背負い鞄用背当カバー1は、略矩形状の背当カバー本体3の上部中央に、ランドセルA(図3,4参照)への装着時に背負いベルトaを挿通するための穴5が設けられ、該背当カバー本体3の縁部及び穴5の外周部には、それぞれ補強部材3a、5aが縫着により付設されている。また、上記背当カバー本体3の両側端における上下端部には、上記ランドセルAの背当部bに着脱自在に装着するための装着手段7が付設されている。
【0012】
上記背当カバー本体3は、中層部9の表裏両面に表層部11と裏層部13を設けてなる立体織物により略矩形の板状に成形されている。上記中層部9は、カバー本体3の厚さ方向に立ち上がった多数の柱状部材9aにより形成され、間隔をおいて並立する該柱状部材9aは、ナイロンまたはポリエステル等の合成樹脂からなるもので、長尺の線状素材を弾力性を持つべく縦向きのループ状に折曲して正面視略亀甲網目状に配列させたものである。上記中層部9を構成する上記柱状部材9aの表面側には、通気性及び吸湿性を有する綿糸等の繊維素材により成形された表層部11が、編み込みまたは織り込みにより一体的に接合され、上記柱状部材9aの裏面側には、ナイロンまたはポリエステル等の合成樹脂繊維により通気性を持たせて成形された多孔の裏層部13が、編み込みまたは織り込みにより一体的に接合されている。
【0013】
ここで、上記背当カバー本体3は、中層部9を形成する柱状部材9aが少なくとも該カバー本体3の厚さ方向の成分を持つことにより適度の弾力性を有し、且つ通気性を保持するための間隙を有する立体織物であれば、上述のような構造及び形状に限定されるものではなく、上記中層部9を構成する柱状部材9aを、背当カバー本体3の厚さ方向成分を持つ傾斜状、あるいは波形等に配向することができる。また、上記柱状部材9aは、正面視形状が規則的な任意の網目形状、例えば、円形、楕円形、矩形あるいは三角形等をなすべく配列させることができ、さらには、不規則的に満遍なく配向することもできる。なお、上記背当カバー本体3は、上述のような略矩形状に限らず、円形、楕円形あるいは矩形等の任意の形状とすることができる。
また、上記表層部11は、上述のように中層部9における柱状部材9aの配列に沿って繊維素材を接合したものに限らず、通気性を有するものであるならば、一枚の多孔の布状素材を接合したものであってもよい。
さらに、上記表層部11及び裏層部13を上記中層部9に接合するための手段は、上述のような編織に限らず、熱溶着や接着剤を塗布することによって接着したりすることもできる。
【0014】
上記背当カバー本体3の上下端部には、上記ランドセルAに装着するための上記装着手段7がそれぞれ設けられている。上端部の該装着手段7は、カバー本体3の左右両側端に取り付けられたゴム紐等の伸縮性を有する一対の装着紐7a,7aからなり、これらの装着紐7a,7aの先端に、相互に係脱可能な止着具7b,7bを設けている。一方、上記カバー本体3の下端部における上記装着手段7は、左右両側端にその両端を縫合されてなるゴム紐等の伸縮性を有する一連の装着紐7cにより構成されている。
なお、上記装着手段7は、上述のような構成に限定されるものではなく、背当カバー本体を装着する背負い鞄の背当部の形状に合わせて、それに止着する止着具等を最適な構成とすることができる。
【0015】
上記背当カバー1をランドセルAに装着する際には、図3及び図4に示すように、上記背当カバー本体3の上端部における上記装着紐7a,7aの止着具7b,7bを、ランドセルAの蓋部cの内側基端において相互に係止するとともに、上記ランドセルAの背負いベルトaを上記穴5に挿通し、上記背当カバー本体3の裏層部13を上記ランドセルAの背当部bに当接させ、さらに、上記背当カバー本体3の下部における装着紐7cを伸縮させて、上記ランドセルAの下端の突起部dに係止させることにより、簡単に装着することができる。
【0016】
上記構成を有する背負い鞄用背当カバー1は、その背当カバー本体3を、中層部9、表層部11及び裏層部13からなる立体的で弾力性を持ち且つ間隙の多い立体織物により形成しているため、該背当カバー1を装着したランドセルAは、背当部bにおける通気性が良好で、且つ該ランドセルAを背負った際の背当たりが良好であり、そのうえ、使用者の背中が接触する上記表層部11を、吸湿性を有する綿糸により形成しているため、上記使用者の背中と背当カバー1との間で発汗した場合に、よりいっそうむれやべたつきを防止することができる。
【0017】
また、上記背当カバー本体3の両側端における上端部及び下部に、上記ランドセルAに着脱自在となす装着手段7を設けたので、上記背当カバー1が汚れた際には、ランドセルAから取り外して容易に洗浄することができ、したがって、常に背当カバー1を清潔に保つことができる。
【0018】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の背負い鞄用背当カバーによれば、ランドセルやリュックサック等に簡単に取り付けることができ、それを取り付けて背負い鞄を背負った際には、その背当部と背中との間が発汗等によってむれたりべたついたりするのを防止することができ、そのうえ、着脱自在としているため、それを取り外して容易に清浄することができ、したがって、上記背当部を常に清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる背負い鞄用背当カバーの正面図である。
【図2】図1における背当カバー本体の構造を模式的に示す拡大斜視図である
【図3】図1の背当カバーをランドセルに装着した状態を示す説明図である。
【図4】図3の側面図である。
【符号の説明】
1 背当カバー
3 背当カバー本体
5 穴
7 装着手段
7a,7c 装着紐
9 中層部
9a 柱状部材
11 表層部
13 裏層部
A ランドセル
b 背当部

Claims (4)

  1. 立体的で間隙の多い立体織物からなる背当カバー本体に、背負い鞄の背当部に着脱自在に装着するための装着手段を設けることにより形成され、
    上記カバー本体が、該カバー本体の厚さ方向成分を持つ多数の柱状部材で形成された通気性と弾力性とを有する中層部と、該中層部の表面に繊維素材を付設することにより形成された通気性と吸湿性とを有する表層部と、上記中層部の裏面に形成された通気性を有する多孔の裏層部とからなり、
    上記中層部が、並立する上記柱状部材によって正面視網目状に形成されると共に、上記表層部が、該柱状部材の配列に沿って網目状に一体に形成され、かつ、上記裏層部が、上記中層部及び表層部よりは目の細かい多孔構造をなしていて、上記中層部の裏面に一体に接合されている、
    ことを特徴とする背負い鞄用背当カバー。
  2. 請求項1に記載の背負い鞄用背当カバーにおいて、上記裏層部がシート状をしていることを特徴するもの。
  3. 請求項1又は2に記載の背負い鞄用背当カバーにおいて、上記中層部における柱状部材が、長尺の線状素材を所望の高さに折曲することにより形成されていることを特徴するもの。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の背負い鞄用背当カバーにおいて、該背当カバーの一部に、背負い鞄への装着時に背負いベルトを挿通するための穴が設けられ、また、上記装着手段がカバー本体の上端部と下端部とにそれぞれ設けられていて、上端部の装着手段は、上記カバー本体の左右両端部に取り付けられた一対の伸縮性を有する装着紐からなっておリ、下端部の装着手段は、両端を上記カバー本体の左右両端部に取り付けられた伸縮性を有する一連の装着紐からなっていることを特徴とするもの。
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