JP3633412B2 - 組電池制御装置及びバッテリパック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は組電池制御装置及びバッテリパックに係り、特に、複数個の二次電池を直列に接続した組電池を制御する組電池制御装置、並びに、該制御装置及び組電池を備えたバッテリパックに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電気自動車等には、二次電池(単電池)を必要な容量に相当する分だけ複数個直列に接続した組電池が使用されている。このような組電池は、複数個の二次電池を用いるので、信頼性を確保することが重要である。すなわち、組電池を構成する二次電池のうちの何れかが過充電や過放電等によりその機能が低下すると、組電池全体としての機能も低下することになる。また、組電池を構成する各二次電池には製造時のバラツキがあり、更に、組電池として二次電池を使用した場合、温度分布が均一でないこと等により、充電受入性や放電容量が異なってくる。
【0003】
このため、放電深度0%(満充電)からの放電容量には各二次電池にバラツキが生じ、組電池としての放電容量が減少する。すなわち、放電時には放電容量の小さくなった二次電池は早く放電を終了して過放電状態となり、過放電となった二次電池が他の二次電池の負荷となって、すべての二次電池の放電深度が100%にならないうちに電圧が低下し、組電池としては放電終了となってしまう。逆に充電時には、放電時に放電深度100%にならなかった二次電池が先に放電深度0%に達して電圧が上昇し充電が終了してしまうが、放電時には過放電となった二次電池は放電深度0%にならないままで充電が終了するので、各二次電池の放電容量の差が広がる。従って、充放電を繰り返すと過放電となった二次電池は常に充電不足となるので、バラツキが大きくなって組電池全体としての放電容量が減少する。
【0004】
このように複数個の二次電池を直列に接続した組電池では、箇々の二次電池間にバラツキがあり、組電池全体として放電容量が低下するという問題や特定の二次電池が特に劣化するという問題があり、また過充電や過放電によって発熱する場合がある。
【0005】
上記問題に対処するために、組電池を構成する箇々の二次電池毎に電池電圧を検出する電圧検出手段を備え、検出した電圧が充電終止電圧になると充電を終了するようにしたものがある。また、組電池を構成する各二次電池毎に並列に電圧検出手段と二次電池を迂回して充電電流を流すためのバイパス回路とを設け、検出した電圧が充電終止電圧となった二次電池に対し、その二次電池のバイパス回路に充電電流をバイパスさせるようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者においては、組電池を構成する複数の二次電池のうち充電終止電圧に達した二次電池があると充電を停止させるので、過充電になるおそれはなくなるが、各二次電池間のバラツキを解消させることはできない。また、後者においては、電池電圧によってのみ充電電流をバイパスさせているが、実際には、各二次電池間に内部抵抗のバラツキがあり、特に充電電流が大きい場合には各内部抵抗の差が小さくても、内部抵抗に依存して端子電圧が上昇し充電終止電圧に達するので、内部抵抗の小さい電池に対して高い充電状態が得られない。これは内部抵抗の大きい二次電池の充電状態にバラツキを生じさせ、各二次電池が一様に充分に充電されること、換言すれば、組電池全体がフル充電されることを阻害する。
【0007】
このように電池間にバラツキが生じた電池を充電するために、特開平第6−165399号公報には直列接続された電池の充電技術が開示されている。この技術によれば、直列接続された各二次電池の電圧を検出する電圧検出手段を有し、充電停止電圧になるとスイッチにより二次電池を迂回するバイパス回路が形成され、バイパス回路を介して他の二次電池に対して充電がなされる。
【0008】
しかしながら、上記公報の技術では、充電停止電圧に達した時点で充電が箇々に停止するので、直列接続された電池間で充電停止の時間が異なってくる。また、内部抵抗の高い電池は早く充電停止電圧に達するので、満充電となる前に充電が停止してしまう場合が生ずる。
【0009】
本発明は上記事案に鑑み、組電池を構成する二次電池の内部抵抗のバラツキに拘わらず、各二次電池を均等かつ充分に充電することができる組電池制御装置及びバッテリパックを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、複数個の二次電池を直列に接続した組電池を制御する組電池制御装置において、前記複数個の二次電池の各々の内部抵抗を検出する内部抵抗検出手段と、前記組電池の充放電状態を検出する状態検出手段と、前記複数個の二次電池の各々にスイッチを介して並列に接続され、抵抗値の異なる複数の直列接続された抵抗と、該複数の抵抗にそれぞれ並列に接続されたスイッチとを有し、前記スイッチをオン又はオフ状態として前記二次電池に流れる充電電流をバイパスさせる電池電圧バランス回路と、前記状態検出手段で検出された前記組電池の充放電状態と、前記内部抵抗検出手段で検出された前記二次電池の各々の内部抵抗値とに基づいて、前記二次電池の各々の電池電圧が等しくなるように前記電池電圧バランス回路のスイッチのオン、オフ条件を決定する制御手段と、を備え、前記制御手段は、充放電休止時に前記内部抵抗検出手段により検出された前記二次電池の各々の内部抵抗値の差から前記スイッチのオン、オフ条件を決定し、前記電池電圧バランス回路は前記制御手段により充放電休止時に決定されたスイッチのオン、オフ条件に従って次回充電時に前記二次電池の各々の電池電圧が等しくなるように前記二次電池に流れる充電電流をバイパスさせることを特徴とする。
【0011】
本発明では、複数個の二次電池の各々にスイッチを介して並列に接続され、抵抗値の異なる複数の直列接続された抵抗と、該複数の抵抗にそれぞれ並列に接続されたスイッチとを有し、スイッチをオン又はオフ状態として二次電池に流れる充電電流をバイパスさせる電池電圧バランス回路を備えている。状態検知手段により組電池の充放電状態が検出される。制御手段は、この状態検出手段で検出された充放電休止時に内部抵抗検出手段で検出された各二次電池の内部抵抗値の差から各二次電池の電池電圧が等しくなるように電池電圧バランス回路のスイッチのオン、オフ条件を決定し、電池電圧バランス回路は制御手段により充放電休止時に決定されたスイッチのオン、オフ条件に従って次回充電時に二次電池の各々の電池電圧が等しくなるように二次電池に流れる充電電流をバイパスさせる発明によれば、充放電休止時の各二次電池の内部抵抗にバラツキがあっても、このバラツキに応じて充電時に二次電池の充電電流をバイパスさせるので、二次電池各々を満充電となるまで充電することができ、組電池全体としての放電容量を高く維持することができると共に、電池電圧バランス回路は各二次電池の内部抵抗に応じてきめ細かく調整することができ二次電池間の電池電圧の均等性を高いレベルで確保することができる
【0012】
本発明において、各二次電池の電池電圧を均等とし電池電圧のバラツキを解消するために、二次電池の各々の電池電圧を検出する電池電圧検出手段を更に備え、制御手段が、次回充電時における二次電池の各々の電池電圧の差が予め定められた設定値以上のときに、電池電圧バランス回路に二次電池に流れる充放電電流のバイパスを許容するようにしてもよい。また、二次電池の各々の電池電圧を検出する電池電圧検出手段を更に備え、制御手段は、前回の充電時における二次電池の各々の電池電圧と次回充電時における二次電池の各々の電池電圧との差として表される電圧変化量が予め定められた設定値以上のときに、電池電圧バランス回路に二次電池に流れる充放電電流のバイパスを許容するようにしてもよい。
【0013】
た、電池電圧バランス回路を、制御基板上に分離して実装するようにすれば、大電流が流れる電池電圧バランス回路と微弱電流が流れる他の回路とは離隔されるので、ノイズによる組電池制御装置の誤作動を防止することができる。
【0014】
そして、上記態様の組電池制御装置及び組電池を備えてバッテリパックとすれば、特定の二次電池の劣化や組電池全体としての放電容量の低下、ノイズによる誤作動等のない、信頼性の高いバッテリパックを得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明が適用可能なバッテリパックの実施の形態について説明する。
【0016】
(構成)
図1に示すように、本実施形態のバッテリパック10は、複数個の二次電池としてのリチウムイオン電池(以下、単電池という。)51、52、・・・、5mが直列に接続された組電池5とこの組電池5を制御する組電池制御装置とで構成されている。
【0017】
組電池用制御装置はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)1を備えている。マイコン1は演算処理を行うCPU、CPUが実行するプログラム及び後述する予め設定された差を表す所定値等を格納したROM、CPUのワークエリアとして働くRAM及び外部との入出力信号のポートとなる入出力インターフェース等を含んで構成されている。
【0018】
また、組電池制御装置は、単電池51のプラス側と組電池5のプラス端子との間に挿入され、組電池5の充電、放電又は休止状態を検出して組電池5の状態をマイコン1に出力する充放電判別部2を備えている。充放電判別部2は、例えば、シャント(分路)抵抗等により組電池5を流れる電流方向を検出し、組電池5が充電状態にあるときにはデフォルト値1、休止状態にあるときはデフォルト値0、放電状態にあるときはデフォルト値−1を、それぞれマイコン1へ出力する。
【0019】
更に、組電池制御装置は、単電池51、52、・・・、5mと各々並列に接続され、各単電池の充電電流等をバイパスさせるバランス回路31、32、・・・、3mを備えている。図2に示すように、バランス回路31は、マイコン1からの信号によりオン・オフ制御が可能なFETQ1〜Q5及び抵抗値がそれぞれR、2R、4R、8Rの4本のバイパス抵抗で構成されており、FETQ1を除き各バイパス抵抗がFETQ2〜Q5のソース・ドレイン間に挿入されている。なお、バランス回路32、・・・3mもバランス回路31と同一の回路構成である。
【0020】
また、図1に示すように、組電池制御装置は、各単電池51、52、・・・、5mに接続されこれらの単電池個々の電圧を検出してマイコン1に出力する電池電圧検出部4を備えている。電池電圧検出部4は、オペアンプ及び抵抗を有する複数の差動増幅回路を含んで構成されている。更に、組電池制御装置は、各単電池51、52、・・・、5mに接続されこれらの単電池個々の内部抵抗をマイコン1に出力する内部抵抗検出部6を備えている。内部抵抗検出部6は、例えば、インバータにより交流電流を発生させ、この交流電流を各単電池51、52、・・・、5m毎に通電して、その際の電圧値及び電流値を検出し、それらの値から内部抵抗を演算してマイコン1に出力する回路で構成することができる。なお、図1に示すバッテリパック10のプラス端子、単電池5mのマイナス側に接続されたマイナス端子は充電器又は負荷に接続される。
【0021】
図3に示すように、組電池制御装置は制御基板7に実装されている。制御基板7は、バランス回路31、32、・・・、3mが実装され大電流が流れるバランス回路実装部7Aと、このバランス回路実装部7Aから所定間隔隔てられ、バランス回路31、32、・・・、3m以外のマイコン1、充放電判別部2、電池電圧検出部4、内部抵抗検出部6が実装され微少信号電流が流れる検出・制御回路実装部7Bとに分けて実装・配線されている。また、バランス回路31、32、・・・、3mに接続されるリードをまとめるバイパス用コネクタ8とそれ以外に単電池51、52、・・・、5mに接続される検出・制御用リードの検出用コネクタ9とは制御基板7上で離隔されている。
【0022】
(動作)
次に、フローチャートを参照して本実施形態のバッテリパック10の動作について説明する。マイコン1に電源が投入されると、マイコン1のCPUはROMに格納されたプログラムに従って、RAMのワークエリアを初期化しROMに格納された所定値を読み出してRAMに移行する初期処理を行い、組電池制御処理ルーチンの実行を開始する。
【0023】
図4に示すように、この組電池制御処理ルーチンでは、まずステップST1で充放電判別部2からのデフォルト値を取り込んでRAMに格納し、次のステップST2において取り込んだデフォルト値から組電池5が休止状態か否かを判断する。肯定判断のときはステップST4で後述する休止処理サブルーチンを実行し、否定判断のときは次のステップST3で組電池5が充電状態か否かを判断する。ステップST3での判断が肯定のときは、次のステップST5において後述する充電処理サブルーチンを実行し、ステップST3での判断が否定のときは、ステップST6において各単電池51、52、・・・、5mが過放電状態にならないように監視する等の別処理が実行される。ステップST4、ST5又はST6での処理が終了すると、ステップST1に戻り、以上の組電池制御処理ルーチンが繰り返される。
【0024】
図5に示すように、休止処理サブルーチンでは、まずステップST41においてステップST1で格納した前回のデフォルト値と今回のデフォルト値とから組電池5が放電休止状態か否かを判断し、否定判断のときはステップST45へ進み、肯定判断のときはステップST42で各単電池51、52、・・・、5m毎の内部抵抗を内部抵抗検出部6に検出・出力させ、内部抵抗値を取り込む。なお、この内部抵抗値取込では、バランス回路31、32、・・・、3m、及び、電池電圧検出部4がそれぞれ単電池51、52、・・・、5mに並列に挿入されていることから、内部抵抗検出部6の内部抵抗検出に先だって、図2に示したFETQ1をオフとすると共に、電池電圧検出部4内の図示を省略した例えばFET等のスイッチ素子もオフとする。次にステップ43では、取り込んだ内部抵抗値に予め設定した差以上の差があるか否かを判断し、否定判断のときはステップST45へ進み、肯定判断のときは次のステップST44においてバイパス電流を設定してRAMに格納する。
【0025】
これらステップST43、ST44での処理についてより具体的に説明すれば、図7に示すように、例えば、3個の単電池A、B及びCを直列に接続した組電池を放電したときには、それぞれの内部抵抗は放電終了時に高くなる。そこで、単電池Aを次回充電時のバイパス電流を予め設定してこの設定されたバイパス電流に従って充電されるようにし(図6のST57参照)、内部抵抗差により充電時に電池電圧が早く上昇しないようにする。従って、ステップST43では、例えば、単電池Aの内部抵抗の差が他の単電池B又はCより5mΩ以上大きくなった場合に、次回充電時のバイパス電流を設定する。
【0026】
バイパス電流は、内部抵抗差と、充電電流によって設定される。例えば、充電電流が1A、内部抵抗差が5mΩとすると、内部抵抗差による電圧差は1A×5mΩ=5mVとなる。ステップST44では、この5mVの電圧上昇を抑えるように予測し、補正すべき単電池に対応するバランス回路3のバイパス抵抗のセット情報をRAMに記憶する。図2に示したように、バイパス抵抗値はマイコンからの出力信号によりFETで構成されるスイッチの切り替えで種々の値を採ることが可能であるので、バランス回路31、32、・・・、3mで調整可能なバイパス電流の電流値も種々の値を採ることができる。
【0027】
図5のステップST45では電池電圧検出部4から出力される各単電池51、52、・・・、5mの電圧値を取り込み、次のステップST46において各単電池51、52、・・・、5mの電圧値間に予め設定された差以上の差があるか否かを判断し、否定判断のときは休止処理サブルーチンを終了してステップST1へ戻り、肯定判断のときは次のステップST47において、バランス回路3のバイパス抵抗をセットして、各単電池51、52、・・・、5mの電圧値が等しくなるまで、開放電圧値の高い単電池を放電させ、休止処理サブルーチンを終了してステップST1へ戻る。
【0028】
図6に示すように、充電処理サブルーチンでは、まずステップST51で電池電圧検出部4から出力される各単電池51、52、・・・、5mの電圧値を取り込んでRAMに格納する。次に、ステップST52において取り込んだ各電池電圧値間に予め設定された差以上の差があるか否かを判断し、肯定判断のときはステップST57へ進み、否定判断のときは次のステップST53において電圧変化量を演算する。この電圧変化量演算では、前回RAMに格納した電池電圧値と今回RAMに格納した電池電圧値との差を演算する。次にステップST54では、ステップST53で演算した差が予め設定された差以上か否かを判断することにより、電池電圧変化量に有意差があるか否かを判定し、肯定判定のときはステップST57へ進み、否定判定のときはステップST55において、ステップST44でRAMに格納したバランス回路3のバイパス抵抗のセット情報を読み出して、次のステップ56においてバランス回路3によるバイパスが必要か否かをバイパス抵抗のセット情報から判断する。このステップST56での判断は、例えば、FETQ1のオン(例えば、1)・オフ(例えば、0)情報から判定することができる。ステップST56での判断が、否定のときは充電処理サブルーチンを終了してステップST1へ戻り、肯定のときはステップST57においてバランス回路3により充電電流の一部をバイパスさせ内部抵抗により生ずる電池電圧差をなくし各単電池を均等に満充電とさせ、充電処理サブルーチンを終了してステップST1へ戻る。
【0029】
(作用等)
本実施形態のバッテリパック10によれば、充電時に単電池51、52、・・・、5mの電圧差と電圧変化量差とが予め設定された差以上の差がある場合にバランス回路3により調整対象となる単電池の充電電流の一部をバイパスさせるようにしたので(ST51〜ST54、ST57)、単電池51、52、・・・、5mの電池電圧を均等にしバラツキをなくすことができることから、組電池を構成する単電池51、52、・・・、5mを満充電とすることができる。図8は2個の単電池C、Dを直列に接続し、本実施形態の組電池制御装置を用い充電したもの(実施例)と(図8(B)参照)、そうでないもの(比較例)と(図8(A)参照)を比較したものである。電圧差及び電圧変化量の差はそれぞれ40mV及び8mVとした。図8(A)(B)を比較して明らかなように、本実施形態の組電池制御装置を用いることにより、実施例の単電池C、D間の電池電圧(セル電圧)は均等となり、比較例の単電池C、Dの電池電圧には電圧差が維持されている。これは、図8(B)に示すように、実施例の単電池C、D間には電圧差40mV以上及び(/又は)電池電圧変化量差8mV以上があるので、単電池Cに並列に挿入されたバランス回路3が作動しバランス回路3にバイパス電流I1が流れる。この結果、電池Cの充電電流は(I−I1)となり単電池Dを流れる充電電流Iより減少するので、単電池Cの電池電圧V1は単電池Dの電池電圧V2に徐々に等しくなり満充電前に一致するためである。
【0030】
また、バッテリパック10によれば、充放電休止時に単電池51、52、・・・、5m間の電圧差が予め設定された差以上のときに電池電圧をバランス回路3により調整して開放電圧が等しくなるようにしたので(ST45〜ST47)、特定の単電池に負荷が集中して発熱したり劣化することを防止することができる。
【0031】
更に、バッテリパック10によれば、放電休止時に単電池51、52、・・・、5mの内部抵抗値を取り込んで予め設定された差以上の差があるときにバイパス電流値を設定するバイパス抵抗を決定し(ST42〜ST44)、次回充電時に設定された電流値をバランス回路3で充電電流の一部をバイパスするようにしたので(ST55〜ST57)、箇々の単電池51、52、・・・、5mを満充電となるまで均等に充電できると共に、組電池5の放電容量を高く維持することができる。
【0032】
そして、バッテリパック10によれば、制御基板7をバランス回路実装部7Aと検出・制御回路実装部7Bとに分けて信号回路とパワー回路とを分割し、また各単電池へのリードも大電流が流れるパワー線と、電圧検出等のための信号線(検出・制御用リード)をそれぞれ別にして、共通インピーダンスを作らないようにしたので、誤作動を生ずることが防止される。
【0033】
なお、本実施形態では、本発明を適用したバッテリパックの一例のみを示したが、本発明は本例に限定されることなく、上述した特許請求の範囲において種々の態様を採ることができることは論を待たない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、充放電休止時の各二次電池の内部抵抗にバラツキがあっても、このバラツキに応じて充電時に二次電池の充電電流をバイパスさせるので、二次電池各々を満充電となるまで充電することができ、組電池全体としての放電容量を高く維持することができると共に、電池電圧バランス回路は各二次電池の内部抵抗に応じてきめ細かく調整することができ二次電池間の電池電圧の均等性を高いレベルで確保することができる、という効果をえることができる。
【0035】
また、第2態様によれば、放電終了時の各二次電池の内部抵抗にバラツキがあっても、このバラツキに応じて充電時に二次電池の充電電流をバイパスさせるので、二次電池各々を満充電となるまで充電することができ、組電池全体としての放電容量を高く維持することができる、という効果を得ることができる。
【0036】
更に、第3態様によれば、各二次電池の内部抵抗及び充電電流の違いにより放電休止時の開放電池電圧にバラツキが生ずる場合でも、開放電池電圧を等しくすることができるので、特定の二次電池が負荷となったり発熱・劣化したりすることを防止することができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態のバッテリパックのブロック回路図である。
【図2】実施形態のバッテリパックのバランス回路の回路図である。
【図3】実施形態のバッテリパックの制御基板を模式的に示す実装図である。
【図4】実施形態のバッテリパックの組電池制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】組電池制御処理ルーチンのステップST4の休止処理サブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図6】組電池制御処理ルーチンのステップST5の充電処理サブルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図7】単電池3個を直列に接続したときの各電池の内部抵抗値を示すグラフである。
【図8】単電池2個を直列に接続したときの充電時間に対するセル電圧、充電電流の関係を示すグラフであり、(A)はバランス回路を有しない比較例のバッテリパックの試験結果であり、(B)はバランス回路を有する実施例のバッテリパックの試験結果である。
【符号の説明】
1 マイコン(制御手段
2 充放電判別部(状態検出手段)
31…3m バランス回路(電池電圧バランス回路)
4 電池電圧検出部(電池電圧検出手段)
5 組電池
51…5m 単電池(二次電池)
6 内部抵抗検出部(内部抵抗検出手段)
7 制御基板
7A バランス回路実装部
10 バッテリパック

Claims (6)

  1. 複数個の二次電池を直列に接続した組電池を制御する組電池制御装置において、
    前記複数個の二次電池の各々の内部抵抗を検出する内部抵抗検出手段と、
    前記組電池の充放電状態を検出する状態検出手段と、
    前記複数個の二次電池の各々にスイッチを介して並列に接続され、抵抗値の異なる複数の直列接続された抵抗と、該複数の抵抗にそれぞれ並列に接続されたスイッチとを有し、前記スイッチをオン又はオフ状態として前記二次電池に流れる充電電流をバイパスさせる電池電圧バランス回路と、
    前記状態検出手段で検出された前記組電池の充放電状態と、前記内部抵抗検出手段で検出された前記二次電池の各々の内部抵抗値とに基づいて、前記二次電池の各々の電池電圧が等しくなるように前記電池電圧バランス回路のスイッチのオン、オフ条件を決定する制御手段と、
    を備え、前記制御手段は、充放電休止時に前記内部抵抗検出手段により検出された前記二次電池の各々の内部抵抗値の差から前記スイッチのオン、オフ条件を決定し、前記電池電圧バランス回路は前記制御手段により充放電休止時に決定されたスイッチのオン、オフ条件に従って次回充電時に前記二次電池の各々の電池電圧が等しくなるように前記二次電池に流れる充電電流をバイパスさせることを特徴とする組電池制御装置。
  2. 前記二次電池の各々の電池電圧を検出する電池電圧検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記次回充電時における前記二次電池の各々の電池電圧の差が予め定められた設定値以上のときに、前記電池電圧バランス回路に前記二次電池に流れる充放電電流のバイパスを許容することを特徴とする請求項1に記載の組電池制御回路。
  3. 前記二次電池の各々の電池電圧を検出する電池電圧検出手段を更に備え、前記制御手段は、前回の充電時における前記二次電池の各々の電池電圧と前記次回充電時における前記二次電池の各々の電池電圧との差として表される電圧変化量が予め定められた設定値以上のときに、前記電池電圧バランス回路に前記二次電池に流れる充放電電流のバイパスを許容することを特徴とする請求項1に記載の組電池制御回路。
  4. 前記制御回路は前記スイッチのオン、オフ条件を記憶するメモリを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の組電池制御回路。
  5. 前記電池電圧バランス回路は、制御基板上に分離されて実装されことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の組電池制御装置。
  6. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の組電池制御装置及び組電池を備えたことを特徴とするバッテリパック。
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