JP3635342B2 - 磁気浮上装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、磁気浮上装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気浮上装置として、従来、永久磁石と永久磁石との磁気反発力または永久磁石と超伝導体との磁気反発力を利用したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
磁気反発力を利用した磁気浮上装置は、制御を行わなくても安定であるという利点を有するが、一般に、減衰特性が悪いという問題を有する。また、浮上力(反発力)の調整もできないので、単独では微小移動機能を実現することができない。さらに、反発方向(反発力が働く方向すなわち浮上方向)と直角をなす方向には不安定であり、このため、同方向に別の支持機構が必要である。
【0004】
この発明の目的は、上記の問題を解決し、反発方向の位置と振動の精密制御が可能で、反発方向と直角をなす方向の安定化が可能な磁気浮上装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明による磁気浮上装置は、互いに相対移動可能な静止側部材と浮上側部材の一方に永久磁石よりなる第1磁気部材が設けられ、同他方に永久磁石または超伝導体よりなる第2磁気部材が設けられ、上記第1磁気部材と第2磁気部材との磁気反発力により上記静止側部材に対して上記浮上側部材が浮上させられる磁気浮上装置において、上記第1磁気部材とこれが設けられた静止側部材または浮上側部材との間に、上記第1磁気部材に反発方向と同方向の振動を与える直線駆動手段が設けられており、上記第1および第2磁気部材が円柱状またはリング状をなし、上記第1磁気部材と第2磁気部材の外径が異なることを特徴とするものである。
【0008】
たとえば、上記直線駆動手段が、第1磁気部材に反発方向と同方向の振動を与えるものである。この場合、たとえば、上記直線駆動手段が、微小振動を生じる微小リニアアクチュエータ、および上記微小リニアアクチュエータの微小振動に共振して大振幅の振動を与える共振体よりなる。あるいは、たとえば、上記直線駆動手段が、微小振動を与える微小リニアアクチュエータ、および大振幅の振動を与える大振幅リニアアクチュエータよりなる。
【0009】
の発明による磁気浮上装置は、下方の静止側部材と静止側部材に対して上下方向に相対移動可能な上方の浮上側部材の一方に永久磁石よりなる第1磁気部材が設けられ、同他方に永久磁石または超伝導体よりなる第2磁気部材が設けられ、上記第1磁気部材と第2磁気部材との磁気反発力により上記静止側部材に対して上記浮上側部材が浮上させられる磁気浮上装置において、
上記第1磁気部材とこれが設けられた静止側部材または浮上側部材との間に、上記第1磁気部材を互いに直交する2つの水平方向に振動させるリニアアクチュエータが設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
の発明による磁気浮上装置は、互いに相対移動可能な静止側部材と浮上側部材の一方に永久磁石よりなる第1磁気部材が設けられ、同他方に永久磁石または超伝導体よりなる第2磁気部材が設けられ、上記第1磁気部材と第2磁気部材との磁気反発力により上記静止側部材に対して上記浮上側部材が浮上させられる磁気浮上装置において、上記第1磁気部材とこれが設けられた静止側部材または浮上側部材との間に、上記第1磁気部材を反発方向と同方向に振動させるリニアアクチュエータおよび反発方向と直角をなす方向に振動させるリニアアクチュエータが設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
の発明によれば、第1磁気部材と第2磁気部材の外径を異なるものにして、第1磁気部材を反発方向に所定の振幅で振動させることにより、倒立振子の原理で浮上側部材の反発方向と直角をなす方向の不安定さをなくして、浮上側部材を安定に浮上支持することができる。直線駆動手段が、微小リニアアクチュエータ、および微小リニアアクチュエータの微小振動に共振して大振幅の振動を与える共振体よりなる場合、共振体によって第1磁気部材に所定振幅の振動を与えることができ、しかも浮上側部材を倒立振子の原理で反発方向と直角をなす方向に安定浮上支持するのに必要な振動周波数で共振するように共振体を設計するだけで、制御を行わずに、浮上側部材を安定浮上支持することができる。また、直線駆動手段が、微小リニアアクチュエータ、および大振幅リニアアクチュエータよりなる場合、第1磁気部材を反発方向に微小振動させることにより、浮上側部材の振動を減衰させることができ、第1磁気部材の反発方向の位置を調整することにより、浮上側部材の反発方向の位置の制御ができ、第1磁気部材に大振幅の振動を与えることにより、倒立振子の原理で浮上側部材の反発方向と直角をなす方向の不安定さをなくして、浮上側部材を安定に浮上支持することができ、しかも大振幅アクチュエータにより第1磁気部材に所定振幅の振動を確実に与えることができる。
【0013】
の発明によれば、リニアアクチュエータで第1磁気部材を反発方向である上下方向と直角をなす2つの水平方向に振動させることにより、上下方向および水平方向のあらゆる方向について、不安定さをなくして、浮上側部材を安定に浮上支持することができる。
【0014】
第3発明によれば、浮上側部材の振動の減衰および反発方向の位置の制御が可能であり、しかも反発方向と直角をなす方向の不安定さをなくして、浮上側部材をあらゆる方向に安定に浮上支持することができる。
【0015】
【実施例】
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。
【0016】
図1は、この発明が適用される磁気浮上装置の第1参考例を示している。
【0017】
図1において、磁気浮上装置は、静止側部材であるベース(10)と、浮上側部材である浮上体(11)とを備えている。ベース(10)の上面に鉛直柱状の微小リニアアクチュエータ(12)の下端面が固定され、リニアアクチュエータ(12)の上端面に第1磁気部材を構成する第1永久磁石(13)が固定されている。浮上体(11)の下面に、第2磁気部材を構成する第2永久磁石(14)が固定されている。第1および第2永久磁石(13)(14)は、軸線が鉛直であるリング状をなす。第1永久磁石(13)は上端がN極、下端がS極であり、第2永久磁石(14)は上端がS極、下端がN極であり、第1永久磁石(13)の上端のN極と第2永久磁石(14)の下端のN極が上下に対向させられている。そして、これら2つの永久磁石(13)(14)の上下方向の磁気反発力により、ベース(10)に対して浮上体(11)が浮上させられている。磁気浮上装置には、必要があれば、浮上体の上下方向(反発方向)の位置を検出する位置検出器(15)が設けられる。また、図示は省略したが、浮上体(11)を水平方向に移動しないように支持する適当な支持部材が設けられている。リニアアクチュエータ(12)は、これに加えられる電圧値または電流値などに対応して微小変形または微小変位し、これにより第1永久磁石(13)に上下方向の微小振動を与えるものである。リニアアクチュエータ(12)により、第1永久磁石(13)を反発方向と同方向に移動させる直線駆動手段が構成されている。リニアアクチュエータ(12)で第1永久磁石(13)を反発方向である上下方向に微小振動させることにより、浮上体(11)の振動を減衰させることができる。また、リニアアクチュエータ(12)で第1永久磁石(13)の上下方向の位置を調整することにより、浮上体(11)の上下方向の位置の制御ができる。
【0018】
リニアアクチュエータ(12)としては、必要とする可動範囲、応答速度などに応じて、圧電素子、磁歪素子、ボイスコイルモータなどを選択的にあるいは組み合わせて使用することができる。
【0019】
リニアアクチュエータ(12)の制御装置の要部が、図2に示されている。
【0020】
図2において、位置検出器(15)の出力が、たとえばPD制御回路、PID制御回路などの適当な制御回路(16)に入力する。制御回路(16)は、位置検出器(15)の出力から、浮上体(11)の目標位置に対する変位を演算し、目標位置信号に変位信号を加算した制御信号を増幅器(17)を介してリニアアクチュエータ(12)に出力する。そして、これにより、リニアアクチュエータ(12)が駆動され、その結果、第1永久磁石(13)の上下方向の位置が制御される。すなわち、浮上体(11)が目標位置より上方に変位したときは、第1永久磁石(13)が下方に移動させられ、これにより、浮上体(11)が下方に移動して、目標位置に戻る。浮上体(11)が目標位置より下方に変位したときは、第1永久磁石(13)が上方に移動させられ、これにより、浮上体(11)が上方に移動して、目標位置に戻る。このように浮上体(11)の変位に応じリニアアクチュエータ(12)を駆動して第1永久磁石(13)を微小振動させることにより、浮上体(11)の振動が減衰させられる。また、リニアアクチュエータ(12)に常時印加している目標位置信号を変えることにより、浮上体(11)の上下方向の位置が変えられる。
【0021】
また、位置検出器(15)のかわりに、浮上体(11)またはベース(10)に加速度センサ、速度検出コイルなどの速度検出センサを取り付けて、浮上体(11)の移動速度を検出し、これを制御回路(16)にフィードバックしてリニアアクチュエータ(12)を駆動し、第1永久磁石(13)を微小振動させることによっても、浮上体(11)の振動を減衰させることができる。この場合、位置の制御は、上記参考例と同様に常時印加している目標位置信号を変えることにより行うことができる。
【0022】
第1参考例の磁気浮上装置の基本特性を把握するために試作した実験装置の概略が図3に示されている。図3において、図1と対応する部分には同じ符号を付している。
【0023】
この実験装置の場合、リニアアクチュエータ(12)として、柱状の磁歪材(12a) と駆動用電磁石のコイル(12b) とからなる磁歪素子が使用されている。ベース(10)は横から見てコ字形をなし、下側水平部分(10a) の上面に固定された板状の下側支持部材(18)の上に、リニアアクチュエータ(12)の磁歪材(12a) が固定されている。磁歪材(12a) の上端面に短柱状の上側支持部材(19)が固定されており、この支持部材(19)の上端のフランジ状の部分の上面に第1永久磁石(13)が固定されている。リニアアクチュエータ(12)のコイル(12b) は、磁歪材(12a) の周囲に配置され、図示しない適当な支持部材によってベース(10)に固定されている。磁歪材(12a) のすぐ上の支持部材(19)およびすぐ下の支持部材(18)の周囲に、磁歪材(12a) にバイアス磁束を与えるためのバイアス用永久磁石(20)(21)が固定されている。ベース(10)の鉛直部分(10b) の上部に、ほぼ水平な上下1対の板ばね(22)(23)の一端部が固定され、これらの板ばね(22)(23)の自由端部に浮上体(11)が固定されている。下側の板ばね(23)は浮上体(11)の下面に固定されており、この板ばね(23)の下面に第2永久磁石(14)が固定されている。ベース(10)の上側水平部分(10c) の下面に、浮上体(11)の上面に対向するように位置検出器(15)が固定されている。位置検出器(15)としては、静電容量形変位計が使用されている。
【0024】
リニアアクチュエータ(12)の駆動による第1永久磁石(13)の上下方向(z軸方向)の変位をzb 、浮上体(11)の上下方向の変位をza とし、永久磁石(13)(14)間に作用する反発力を減衰のないばねで近似すると、浮上体(11)の運動は次の式(1) のように表わされる。
【0025】
m・(d2 a /dt2 )=kz ・(zb −za )+pz (t) …(1)
m:浮上体(11)の質量(0.61kg)
z :浮上方向のばね定数(2.5×108 N/m)
z :浮上体(11)に作用する外乱力(z成分)
リニアアクチュエータ(12)は、駆動回路への入力信号と変位とがほぼ比例するように駆動されているとする。試作した実験装置では、リニアアクチュエータ(12)の磁歪材(12a) に予めバイアス磁束を与えているので、平衡点の近傍では磁歪材(12a) ののびと駆動用電磁石のコイル(12b) の電流とはほぼ比例する。したがって、駆動回路の励磁用増幅器(電流制御形)への入力をuz とすると、次の式(2) のような関係が成立する。
【0026】
b (t) =ka ・uz (t) …(2)
a :駆動機構部の伝達関数〔1.0×10-8m/A(定数)〕
この実験においては、浮上特性や減衰特性を調整できることを確認するため、制御則としてPD制御を採用した。この場合には、制御入力uz を次の式(3) のように定められる。
【0027】
z (t) =pd ・za (t) +pv ・(dza (t) /dt) …(3)
式(1) 〜(3) より、次の式(4) が導かれる。
【0028】
m・(d2 a /dt2 )+kz ・ka ・pv ・(dza /dt)+kz ・(ka ・pd +1)・za =pz (t) …(4)
式(4) から、変位、速度のフィードバックによって剛性、減衰特性を調整できることがわかる。
【0029】
図4は、無制御の場合(同図(a) )と速度フィードバックを施した場合(同図(b) )のステップ応答を比較したものである(ステップ幅:約0.7μm)。図4から、速度フィードバックによって、振動成分の減衰係数を大きくし、過渡応答特性を改善できることが確認できる。
【0030】
第1参考例では、第1永久磁石(13)と第2永久磁石(14)を1組用いて浮上体(11)を浮上させているが、浮上体の質量が大きい場合など、第1磁気部材と第2磁気部材を複数組用いて浮上体を浮上させることができる。
【0031】
図5は、そのような場合に適用した第2参考例を示している。
【0032】
図5において、ベース(24)の上面に4個の微小リニアアクチュエータ(25)が固定され、各リニアアクチュエータ(25)の上面に第1永久磁石(26)がそれぞれ固定されている。ベース(24)の上方に配置された浮上体(27)の下面に、第1永久磁石(26)にそれぞれ対応する4個の第2永久磁石(28)が固定されている。また、浮上体(27)の上方に、各第2永久磁石(28)に対応して4個の位置検出器(29)が配置されている。リニアアクチュエータ(25)、第1永久磁石(26)、第2永久磁石(28)および位置検出器(29)の配置については、第1参考例の場合と同様であり、リニアアクチュエータ(25)により、第1永久磁石(26)を反発方向と同方向に移動させる直線駆動手段が構成されている。
【0033】
第2参考例の場合、各位置検出器(29)の出力に基づいて、対応するリニアアクチュエータ(25)を個別に制御することができる。また、図5に示す位置検出器(29)または浮上体(27)の上方に適当に配置した位置検出器により、浮上体(27)の上下方向の位置と傾きを検出し、これに基づいて4個のリニアアクチュエータ(25)を総合的に制御することもできる。
【0034】
図6は、第実施例を示している。
【0035】
実施例では、第2磁気部材として、第1参考例の第2永久磁石(14)のかわりに超伝導体(30)が用いられている。図示は省略したが、浮上体(11)には、超伝導体(30)を冷却して超伝導状態にするための適当な冷却装置が設けられている。超伝導体(30)が冷却されて超伝導状態になると、その反磁性により、第1永久磁石(13)と超伝導体(30)とが互いに反発し、ベース(10)に対して浮上体(11)が浮上させられる。他は第1参考例の場合と同様であり、同じ部分には同一の符号を付している。
【0036】
実施例において、静止側部材であるベース(10)に第2磁気部材である超伝導体(30)を設け、浮上側部材である浮上体(11)にリニアアクチュエータ(12)および第1磁気部材である第1永久磁石(13)を設けることもできる。このように静止側部材に超伝導体を設ければ、超伝導体の冷却が容易になる。
【0037】
第1参考例(図1)および第実施例(図6)の場合は、オープンループ制御で浮上体(11)の位置決めを行うことも可能である。また、クローズドループ制御を行う場合でも、元来安定な系であるので、位置検出器(15)は精度さえ良ければよく、高速応答性は要求されない。
【0038】
図7は、第実施例を示している。
【0039】
図7において、磁気浮上装置は、静止側部材である方形枠状のベース(31)と、ベース(31)の上方に配置された浮上側部材である浮上体(32)とを備えている。ベース(31)の内側に直方体状の中間部材(33)が配置され、中間部材(33)の4つの側面(33a) とそれぞれに対応するベース(31)の4つの側壁(31a) 内面との間に微小リニアアクチュエータ(34)が取り付けられている。各リニアアクチュエータ(34)はその長さ方向すなわち駆動方向が中間部材(33)の側面(33a) と直角をなす方向になるように配置されており、4つのリニアアクチュエータ(34)を適当に駆動することにより、中間部材(33)が水平面内を移動させられる。中間部材(33)の上面に第1磁気部材を構成する第1永久磁石(35)が固定され、浮上体(32)の下面に第2磁気部材を構成する第2永久磁石(36)が固定されている。第1および第2永久磁石(35)(36)の形状および極性は、第1実施例の場合と同様である。浮上体(32)は直方体状をなし、その各側面(32a) が中間部材(33)の対応する側面(33a) とほぼ平行になるように中間部材(33)の真上に配置されている。浮上体(32)の水平方向の位置を検出するための4個の位置検出器(37)が、浮上体(32)の各側面(32a) にそれぞれ対向するように配置されている。
【0040】
実施例の場合、リニアアクチュエータ(34)は反発方向(上下方向)と直角をなす方向(互いに直交する2つの水平方向)に駆動される。そして、位置検出器(37)の出力より求められた浮上体(32)の水平方向の変位に基づきリニアアクチュエータ(34)を駆動して、第1永久磁石(35)の水平方向の位置を制御することにより、浮上体(32)の反発方向と直角をなす水平方向の不安定さをなくして、浮上体(32)を安定に浮上支持することができる。すなわち、浮上体(32)が右方向に変位したときは、第1永久磁石(35)を右方向に移動させる。これにより、浮上体(32)の第2永久磁石(36)は第1永久磁石(35)から左方向の反発力を受け、左方向に移動して、目標位置に戻る。浮上体(32)が左方向に変位したときも、同様である。また、前後方向についても、同様である。このため、浮上体(32)を水平方向に支持する支持部材を別に設ける必要がない。
【0041】
永久磁石間の反発力を利用した浮上機構では、反発方向と直角をなす方向(横ずれ方向)には不安定な系になるが、第実施例のように第1永久磁石(35)をリニアアクチュエータ(34)で横ずれ方向に移動させることにより、この方向の運動を安定化することができる。この機構の動作原理は、何もしないと平衡点からずれていってしまう浮上体(32)を、その動きに基づいて第1永久磁石(35)を動かすことによってずれていかないようにするというもので、一種の倒立振子とみなすことができる。
【0042】
次に、上記の動作原理について、さらに詳しく説明する。
【0043】
なお、第実施例では、横ずれ方向の運動は2次元的であるが、ここではそのうちの1方向(y軸方向)の運動について説明する。他の方向の運動も、同じように取り扱うことができる。さらに、簡単のため、横ずれ変位は小さく、横ずれ力は平衡点からの変位に比例し、浮上高さは一定であるとする。また、渦電流ダンパなど特別な機構を設けない限り浮上体(32)に作用する減衰は小さいので、ここでは無視することにする。このとき、平衡点からの浮上体(32)のy軸方向の変位をya 、第1永久磁石(35)の同方向の変位をyb とすると、浮上体(32)の横ずれ方向(y軸方向)の運動は次の式(5) のように表わされる。
【0044】
m・(d2 a /dt2 )=−ky ・(yb −ya ) …(5)
y :横ずれ係数
また、リニアアクチュエータ(34)は、次の式(6) で表わされるように駆動回路への入力信号uy と変位yb とがほぼ比例するように駆動されているとする。
【0045】
b (t) =ka ' ・uy (t) …(6)
制御則としてPD制御を採用した場合、制御入力uy は次の式(7) のように表わされる。
【0046】
y (t) =pd ・ya (t) +pv ・(dya (t) /dt)} …(7)
式(5) 〜(7) より、次の式(8) が導かれる。
【0047】
m・(d2 a /dt2 )+ky ・ka ' ・pv ・(dya /dt)+ky ・(ka ' ・pd −1)・ya =0 …(8)
式(8) から、変位、速度のフィードバックゲインを適切に選ぶことによって、横ずれ方向の運動を安定化できることが確認できる。
【0053】
は、第実施例を示している。
【0054】
において、磁気浮上装置は、静止側部材である方形枠状のベース(45)と、ベース(45)の上方に配置された浮上部材である浮上体(46)とを備えている。ベース(45)の内側に直方体状の中間部材(47)が配置され、中間部材(47)の4つの側面(47a)とそれぞれに対応するベース(45)の4つの側壁(45a)内面との間に第1微小リニアアクチュエータ(48)が取り付けられている。中間部材(47)の上面に鉛直柱状の第2微小リニアアクチュエータ(49)の下端面が固定され、第2リニアアクチュエータ(49)の上端面に第1磁気部材を構成する第1永久磁石(50)が固定され、浮上体(46)の下面に第2磁気部材を構成する第2永久磁石(51)が固定されている。第1および第2永久磁石(50)(51)の形状および極性は、第1参考例の場合と同様である。浮上体(46)は直方体状をなし、その各側面(46a)が中間部材(47)の対応する側面(47a)とほぼ平行になるように中間部材(47)の真上に配置されている。浮上体(46)の水平方向の位置を検出するための4個の第1位置検出器(52)が、浮上体(46)の各側面(46a)にそれぞれ対向するように配置され、浮上体(46)の上下方向の位置を検出するための第2位置検出器(53)が浮上体(46)の上面(46b)に対向するように配置されている。
【0055】
実施例の場合、第1リニアアクチュエータ(48)は反発方向(上下方向)と直角をなす方向に駆動され、これにより中間部材(47)および第1永久磁石(50)の水平方向の位置が制御される。第2リニアアクチュエータ(49)は反発方向に駆動され、これにより第1永久磁石(50)の上下方向の位置が制御される。そして、第1位置検出器(52)の出力より求められた浮上体(46)の水平方向の変位に基づき第1リニアアクチュエータ(48)を駆動して、第1永久磁石(50)の水平方向の位置を制御することにより、浮上体(46)の反発方向と直角をなす水平方向の位置が制御され、第2位置検出器(53)の出力より求められた浮上体(46)の上下方向の変位に基づき第2リニアアクチュエータ(49)を駆動して、第1永久磁石(50)の上下方向の位置を制御することにより、浮上体(46)の振動が減衰させられるとともに、上下方向の位置が制御される。
【0056】
実施例では、第2リニアアクチュエータ(49)で第1永久磁石(50)を上下方向に微小振動させるとともに、第1リニアアクチュエータ(48)で第1永久磁石(50)を水平方向に微小振動させることにより、浮上体(46)の振動の減衰および上下方向の位置の制御ができるとともに、浮上体(11)の水平方向の不安定さをなくして安定に浮上支持することができるようになっている。しかしながら、第1永久磁石を反発方向と同方向に移動させる直線駆動手段だけを用いてこのようにすることもできる。
【0057】
は、そのような場合に適用した第実施例を示している。
【0058】
実施例では、第1永久磁石(13)を反発方向と同方向に振動させる直線駆動手段として、リニアアクチュエータ(12)、および共振体(60)よりなるものが使用されている。共振体(60)とリニアアクチュエータ(12)は、第1永久磁石(13)とベース(10)との間に上下に積み重ねた状態で固定されている。第1永久磁石(13)と第2永久磁石(14)の外径は互いに異なっており、この場合、第1永久磁石(13)の外径は第2永久磁石(14)の内径より少し小さくなっている。共振体(60)は、リニアアクチュエータ(12)の振動に共振して、第1永久磁石(13)に所定の振幅の振動を与えるものである。すなわち、リニアアクチュエータ(12)により高い振動数の振動が与えられ、共振体(60)により大振幅の振動が与えられる。他は第1参考例の場合と同様であり、同じ部分には同一の符号を付している。
【0059】
実施例の場合、リニアアクチュエータ(12)から与えられる高振動数の微小振動と、共振体(60)から与えられる大振幅の振動により、倒立振子の原理で浮上体(11)の水平方向の不安定さをなくして、浮上体(11)を安定に浮上支持することができる。また、第実施例の場合は、浮上体(11)を倒立振子の原理で反発方向と直角をなす方向に安定浮上支持するのに必要な振動周波数で共振するように共振体(60)を設計するだけで、制御を行わずに、浮上体(11)を安定浮上支持することができる。
【0060】
次に、第実施例の動作原理について、図10を参照して、さらに詳しく説明する。
【0061】
倒立振子では、支点を上下方向に振動させることによって、動的な安定状態が得られるという現象が報告されている。第実施例のような永久磁石反発形磁気浮上機構の横ずれ方向の運動の安定化は、倒立振子の安定化と同じ原理に基づいているので、第実施例のような永久磁石反発形磁気浮上機構においても、第1永久磁石(13)を上下方向に振動させるだけで、安定化できる可能性がある。その原理を以下に説明する。
【0062】
10に示すような倒立振子において、振子(61)の振れ角θは微小であるとすると、支点(62)が上下方向に運動する場合の運動方程式は次の式(9)のように求められる。
【0063】
(I+m・L2 )・(d2 θ/dt2 )−m・L・{g+(d2 s/dt2 )}・θ=0 …(9)
I:振子(61)の重心(G) まわりの慣性モーメント
m:振子(61)の質量
L:振子(61)の支点(62)から重心(G) までの距離
s:支点(62)の上下方向の変位
式(9) から、支点(62)の運動の影響は、振子(61)の負のばね定数(正確には重力定数)の変化と等価であることがわかる。ここで、支点(62)の運動を次の式(10)のようであるとすると、その次の式(11)が得られる。
【0064】
s=e・sin ωt …(10)
e ・(d2 θ/dt2 )−(ke −Δke ・cos ωt)・θ=0 …(11)
e :等価質量(=I+m・L2
e :等価ばね定数(=m・L・g)
Δke :ばね定数の脈動の振幅(=m・L・e・ω2
式(11)はMathieu の式として知られ、その厳密解は求められていないが、解の安定性についてはよく調べられている。その中で注目すべきことは、倒立振子のように負のばね定数を持つ系でも、ばね定数に周期的な脈動があるときには、脈動の振幅と振動数がある条件を満たすと解は安定になり、倒立振子が自立するということである。このことは、実験的にも確認されている。
【0065】
実施例のような永久磁石反発形磁気浮上機構において、横ずれ係数は永久磁石(13)(14)の間隔dに大きく影響される。したがって、横ずれ方向の運動を記述する方程式は、次の式(12)のように表わされる。
【0066】
m・(d2 a /dt2 )=−ky (d) ・(yb −ya ) …(12)
ただし、dは、次の式(13)のとおりである。
【0067】
d=do +(za −zb ) …(13)
do :平衡点における永久磁石間の距離
横ずれ係数ky (d) を平衡点で線形近似すると、式(12)は次の式(14)のようになる。
【0068】
m・(d2 a /dt2 )−{ko y +q・(za −zb )}・ya =0 …(14)
o y =ky (do )
【数1】
Figure 0003635342
ここで、リニアアクチュエータ(12)(60)によって第1永久磁石(13)を平衡点のまわりで浮上方向に振幅ε、角速度ωで振動させる。振動数を浮上系の固有振動数より十分高くすると、浮上体(11)の平衡点からの変位は非常に小さくなるので、無視できる。このとき、式(14)は次の式(15)のようになる。
【0069】
m・(d2 a /dt2 )−(ko y −q・ε・cos ωt)・ya =0 …(15)
式(15)は、支点の調和振動する倒立振子の運動方程式(11)と本質的に同じ式である。したがって、第1永久磁石(13)の振動の振幅と振動数を適切に選べば、横ずれ方向の運動が安定化できることがわかる。
【0070】
また、第1永久磁石(13)と第2永久磁石(14)の外径を異なるものにする必要がある理由は、次のとおりである。
【0071】
前記の式(11)に示すように、
e ・(d2 θ/dt2 )−(ke −Δke ・cos ωt)・θ=0
Δke =m・L・e・ω2
が成立しているが、振子(61)が自立するときには、ke <Δke が必要となる。このことは、物理的には次のような意味を持つ。すなわち、倒立振子の支点が下降するとき、ばね定数(=−(ke −Δke ・cos ωt))が正になって、復元力が働く期間が存在する。逆に、倒立振子の支点が上昇するときには、ばね定数は負のまま(復元力は働かない)の期間が存在する。したがって、ばね定数が変化する1周期の間に、(−(ke −Δke ・cos ωt))が正であって静的には安定である復元力が働く状態と、これが負であって静的には不安定である復元力が働かない状態とが交互に現れることにより、自立することが可能となる。ここで、注意すべきことは、Δke の中にω2 の項があるため、支点の運動の周期を短くすると、すなわち支点が速く動くようにすると、必ず上記のように静的に安定な状態と不安定な状態とが交互に現れる状態になることである。一方、第7実施例のような反発形磁気浮上機構では、前記の式(15)からわかるように、ばね定数は、(−(ko y −q・ε・cos ωt))で、Δke に相当する部分にω2 の項が含まれていないので、第1永久磁石(13)と第2永久磁石(14)の外径が等しい場合は、第1永久磁石(13)の振幅(ε)や振動数(ω)をどんなに大きくしても、(−(ko y −q・ε・cos ωt))の符号はいつも負であり、静的に安定な状態が現れない。このような理由から、第1永久磁石(13)と第2永久磁石(14)の外径が異なるという条件が必要となる。
【0072】
実施例のような機構では、第1永久磁石(13)が上昇すると、横ずれ方向には、反発力によって復元力が働く。これが、倒立振子について前に説明した支点が下降するときの状態に対応する。一方、第1永久磁石(13)が下降すると、上下方向には反発力が働き安定になるので、逆に横ずれ方向には不安定になる。これが、倒立振子について前に説明した支点が上昇するときの状態に対応する。
【0073】
倒立振子の場合には、支点の運動の振幅と振子の等値長の比が約0.5以下のときには、支点の振動数を増していくと、ある振動数から安定領域に入り、振動数が無限大に大きくなるまで安定のままとなる。ただし、振幅を小さくしすぎると安定領域は急速に狭くなるので、ある程度の大きさの振幅が必要である。このような振動を実現する機構の1例が、第実施例に示すものである。
【0074】
11は、第実施例を示している。
【0075】
実施例では、第1永久磁石(13)を反発方向と同方向に移動させる直線駆動手段として、第1実施例と同じ微小リニアアクチュエータ(12)、および大振幅リニアアクチュエータ(63)よりなるものが使用されている。2つのリニアアクチュエータ(63)(12)は、第1永久磁石(13)とベース(10)との間に上下に積み重ねた状態で固定されている。大振幅アクチュエータ(63)は、第1永久磁石(13)に上下方向の大振幅の振動を与えるものである。他は第1参考例の場合と同様であり、同じ部分には同一の符号を付している。
【0076】
実施例の場合、微小リニアアクチュエータ(12)により、第1参考例の場合と同様に、第1永久磁石(13)に上下方向の微小振動が与えられ、大振幅リニアアクチュエータ(63)により、第1永久磁石(13)に上下方向の大振幅の振動が与えられる。第1永久磁石(13)に上下方向の微小振動を与えることにより、第1参考例の場合と同様に、浮上体(11)の振動の減衰および上下方向の位置の制御ができる。同時に、第1永久磁石(13)に上下方向の大振幅の振動を与えることにより、倒立振子の原理で浮上体(11)の水平方向の不安定さをなくして、浮上体(11)を安定に浮上支持することができる。また、大振幅リニアアクチュエータ(63)だけでも、安定浮上は可能である。
【0077】
なお、上記各参考例および各実施例に使用される永久磁石としては、通常の磁性材で構成されたものの他に、超伝導体を永久磁石化したもので構成されたものを使用してもよい。
【0079】
【発明の効果】
の発明の磁気浮上装置によれば、第1磁気部材を反発方向に所定の振幅で振動させることにより、浮上側部材の反発方向と直角をなす方向の不安定さをなくして安定に浮上支持することができ、したがって、反発方向と直角をなす方向に浮上側部材を支持するための支持部材を別に設ける必要がなくなる。直線駆動手段を微小リニアアクチュエータおよび共振体より構成すれば、共振体によって第1磁気部材に所定振幅の振動を与えることができ、しかも浮上側部材を倒立振子の原理で反発方向と直角をなす方向に安定浮上支持するのに必要な振動周波数で共振するように共振体を設計するだけで、制御を行わずに、浮上側部材を安定浮上支持することができる。また、直線駆動手段を微小リニアアクチュエータおよび大振幅リニアアクチュエータより構成すれば、浮上側部材の振動の減衰および反発方向の位置の制御ができると同時に、浮上側部材の反発方向と直角をなす方向の不安定さををなくして安定に浮上支持することができ、しかも大振幅アクチュエータにより第1磁気部材に大振幅の振動を確実に与えることができる。
【0080】
の発明の磁気浮上装置によれば、リニアアクチュエータで第1磁気部材を反発方向である上下方向と直角をなす2つの水平方向に振動させることにより、上下方向および水平方向のあらゆる方向について、不安定さをなくして、浮上側部材を安定に浮上支持することができ、浮上部材を支持するための支持部材を別に設ける必要がなくなる。
【0081】
の発明の磁気浮上装置によれば、浮上側部材の振動の減衰および反発方向の位置の制御が可能であり、同時に反発方向と直角をなす方向の不安定さをなくして、浮上側部材をあらゆる方向に安定に浮上支持することができ、したがって、浮上側部材を支持するための支持部材を別に設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、第1参考例を示す磁気浮上装置の概略斜視図である。
【図2】 図2は、磁気浮上装置の制御装置の要部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 図3は、磁気浮上装置の実験装置を示す垂直断面図である。
【図4】 図4は、実験装置のステップ応答を示すグラフである。
【図5】 図5は、第2参考例を示す磁気浮上装置の概略斜視図である。
【図6】 図6は、この発明の第実施例を示す磁気浮上装置の概略斜視図である。
【図7】 図7は、この発明の第実施例を示す磁気浮上装置の概略斜視図である。
【図8】 図8は、この発明の第実施例を示す磁気浮上装置の概略斜視図である。
【図9】 図9は、この発明の第4実施例を示す磁気浮上装置の概略正面図である。
【図10】 図10は、倒立振子の原理を説明するための説明図である。
【図11】 図11は、この発明の第5実施例を示す磁気浮上装置の概略正面図である。
【符号の説明】
(10) ベース(静止側部材)
(11) 浮上体(浮上側部分)
(12) リニアアクチュエータ
(13) 第1永久磁石(第1磁気部材)
(14) 第2永久磁石(第2磁気部材)
(24) ベース(静止側部材)
(25) リニアアクチュエータ
(26) 第1永久磁石(第1磁気部材)
(27) 浮上体(浮上側部分)
(28) 第2永久磁石(第2磁気部材)
(30) 超伝導体(第2磁気部材)
(31) ベース(静止側部材)
(32) 浮上体(浮上側部分)
(34) リニアアクチュエータ
(35) 第1永久磁石(第1磁気部材)
(36) 第2永久磁石(第2磁気部材
(45) ベース(静止側部材)
(46) 浮上体(浮上側部分)
(48) 第1リニアアクチュエータ
(49) 第2リニアアクチュエータ
(50) 第1永久磁石(第1磁気部材)
(51) 第2永久磁石(第2磁気部材)
(60) 共振体
(63) 大振幅リニアアクチュエータ

Claims (6)

  1. 互いに相対移動可能な静止側部材と浮上側部材の一方に永久磁石よりなる第1磁気部材が設けられ、同他方に永久磁石または超伝導体よりなる第2磁気部材が設けられ、上記第1磁気部材と第2磁気部材との磁気反発力により上記静止側部材に対して上記浮上側部材が浮上させられる磁気浮上装置において、
    上記第1磁気部材とこれが設けられた静止側部材または浮上側部材との間に、上記第1磁気部材に反発方向と同方向の振動を与える直線駆動手段が設けられており、
    上記第1および第2磁気部材が円柱状またはリング状をなし、上記第1磁気部材と第2磁気部材の外径が異なることを特徴とする磁気浮上装置。
  2. 上記直線駆動手段が、第1磁気部材に反発方向と同方向の振動を与えるものであることを特徴とする請求項の磁気浮上装置。
  3. 上記直線駆動手段が、微小振動を生じる微小リニアアクチュエータ、および上記微小リニアアクチュエータの微小振動に共振して大振幅の振動を与える共振体よりなることを特徴とする請求項の磁気浮上装置。
  4. 上記直線駆動手段が、微小振動を与える微小リニアアクチュエータ、および大振幅の振動を与える大振幅リニアアクチュエータよりなることを特徴とする請求項の磁気浮上装置。
  5. 下方の静止側部材と静止側部材に対して上下方向に相対移動可能な上方の浮上側部材の一方に永久磁石よりなる第1磁気部材が設けられ、同他方に永久磁石または超伝導体よりなる第2磁気部材が設けられ、上記第1磁気部材と第2磁気部材との磁気反発力により上記静止側部材に対して上記浮上側部材が浮上させられる磁気浮上装置において、
    上記第1磁気部材とこれが設けられた静止側部材または浮上側部材との間に、上記第1磁気部材を互いに直交する2つの水平方向に振動させるリニアアクチュエータが設けられていることを特徴とする磁気浮上装置。
  6. 互いに相対移動可能な静止側部材と浮上側部材の一方に永久磁石よりなる第1磁気部材が設けられ、同他方に永久磁石または超伝導体よりなる第2磁気部材が設けられ、上記第1磁気部材と第2磁気部材との磁気反発力により上記静止側部材に対して上記浮上側部材が浮上させられる磁気浮上装置において、
    上記第1磁気部材とこれが設けられた静止側部材または浮上側部材との間に、上記第1磁気部材反発方向と同方向に振動させるリニアアクチュエータおよび反発方向と直角をなす方向に振動させるリニアアクチュエータが設けられていることを特徴とする磁気浮上装置。
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