JP3639239B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置内に着脱自在に装着される定着部オイル塗布ユニットの寿命即ち交換時期を管理する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の定着プロセスに一般的に用いられる加熱定着装置では、記録媒体上に転写されたトナーが付着した面に接する位置に内部に熱源を有したヒートロールを配し、これと対向する位置に加熱硬化型のシリコンゴム等で覆ったバックアップロールを設けて前記ヒートロールに押し付けることでニップ幅を確保している。
【0003】
そして、回転する両ローラによって順次繰り出される記録媒体上で、トナー粒子は溶融し、そして凝固して接着することになるが、この過程でヒートロール表面にも一部の溶融したトナーが付着する所謂オフセット現象が生じるため、これを防止するためにオフセット防止用のシリコンオイル等の離型剤をヒートロールに対して補充的な塗布を行っている。
【0004】
このようなシリコンオイルの補充機構を交換する際の利便性の面から、オイル塗布ユニットとしてユニット化し、他の消耗品ユニットと同様に交換可能とする装置が知られており、例えば、特開平6−124023号公報に開示されている技術がある。
この技術は、感光体クリーニング装置の廃トナー収納ユニットとオイル塗布ユニットの使用可能期間がほぼ同じになるように設定することで、廃トナー収納ユニット側に設けられた満タン検出センサが、廃トナー量が所定容量に達したことを検出したときに、廃トナー収納ユニットとオイル塗布ユニットとを同時期に交換するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、廃トナー収納ユニットとオイル塗布ユニットとでは、厳密にはその消耗度合が異なるため、オイル塗布ユニットのオイルが枯渇していても交換されずに画質に影響を与えたり、逆に、オイルが未だ消耗していないのにも関わらず交換してしまい不経済であるといった問題があった。
【0006】
この問題に対し、オイル塗布ユニットのオイル供給タンクに残量検出センサを設けてオイルの消費量を検出するようにすることも考えられるが、正確に検知しようとすると、複雑化して高価な機構となってしまう。
更に、ユーザーにより定着ユニットを、装置本体に対して着脱できるような装置の場合は、故障の誘発や検知精度の低下を来たす可能性も大きい。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、コストアップや装置の大型化を抑制しつつ、定着部オイル塗布ユニットの交換時期を正確に管理できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、
電子写真プロセスによって記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記画像形成装置本体に着脱自在に設けられオイルを加熱ローラに塗布する定着部オイル塗布ユニットと、
該オイル塗布ユニットの新旧状態を識別するための新旧識別手段と、
該新旧識別手段によって前記オイル塗布ユニットの新旧状態を検知する状態検知手段と、
前記画像形成装置の記録枚数に応じて、定着処理回数に、指定した記録媒体に応じて設定された補正係数を乗じてカウント値を演算するカウント手段と、
前記オイル塗布ユニットの交換時期に相当するオイルの総消費量値情報をあらかじめ記憶する記憶手段と、
前記カウント手段のカウント値が前記記憶手段に記憶された総消費量値に達したときに、前記定着部オイル塗布ユニットの交換時期を判定する判定手段と、
を具備することを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明は、
前記新旧識別手段が電源に接続されており、
前記状態検知手段が前記新旧識別手段の接続点の電位が入力されることにより前記定着部オイル塗布ユニットの新旧状態を検知することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、
前記新旧識別手段が、前記オイル塗布ユニットが新状態のときに接続状態にあり前記画像形成装置内に装着後に実行させる初期化処理により溶断されるヒューズを具備することを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、
前記状態検知手段が新状態を検知した場合に、前記カウント手段のカウント値をリセットするリセット手段を具備することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、
電子写真プロセスによって記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記画像形成装置本体に着脱自在に設けられオイルを加熱ローラに塗布する定着部オイル塗布ユニットと、
前記画像形成装置の記録枚数に応じて、指定された記録媒体に対応する補正係数によってカウント値を演算するカウント手段と、
前記オイル塗布ユニットの交換時期に相当するオイルの総消費量値情報をあらかじめ記憶する記憶手段と、
前記カウント手段のカウント値が前記記憶手段に記憶された総消費量値に達したときに、前記オイル塗布ユニットの交換時期を判定する判定手段と、
を具備することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、
前記カウント手段は、記録を1頁行う度に前記指定された記録媒体に対応する補正係数によってカウント値を演算することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、
前記画像形成装置は、記録媒体の種類に対応した複数の記録モードを有し、
前記補正係数は前記複数の記録モードの各記録モードに対するカウント数であると共に、
前記カウント手段は前記記録モードに応じて、前記補正係数によってカウント値を演算することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、
前記カウント手段は、前記補正係数によってカウント値を加算することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、
前記カウント手段は、前記補正係数によってカウント値を減算することを特徴とする。
請求項10に係る発明は、
前記記録媒体が光透過性の大きいOHTシートであった場合の前記補正係数は、前記記録媒体が普通紙である場合の前記補正係数よりも大きく設定されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、
画像形成装置の記録枚数に応じて、定着処理回数に、指定した記録媒体に対応して設定された補正係数に応じて演算を行うカウント手段と、オイル塗布ユニットの交換時期に相当するオイル総消費相当値を予め記憶する記憶手段と、前記カウント手段のカウント値が前記記憶手段に記憶されている総消費量相当値に達したときにオイル塗布ユニットの交換時期であると判定する判定手段と、を具備することにより、装置が交換時期を自動的に判定して、使用者は簡単に該ユニットの交換時期を把握することができる。
【0012】
請求項2、3に係る発明によれば、
新旧識別手段の接続点に電位が入力されることによってオイル塗布ユニットの新旧状態を検知することで、該オイル塗布ユニットが新品であること、あるいは使用済みであることが判定されるようになっており、ユニットの交換時期の判定の信頼度が高くなる。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、
状態検知手段が新状態を検知した場合に、カウント手段のカウント値をリセットするリセット手段を具備することにより、該ユニットの消耗状態を認識でき交換時期を正確に管理することができる。
また、請求項5に係る発明によれば、
画像形成装置の記録枚数に応じて、指定された記録媒体に対応する補正係数によってカウント値を演算するカウント手段と、オイル塗布ユニットの交換時期に相当するオイル総消費相当値を予め記憶する記憶手段と、前記カウント手段のカウント値が前記記憶手段に記憶されている総消費量相当値に達したときにオイル塗布ユニットの交換時期であると判定する判定手段と、を具備することにより、装置が交換時期を自動的に判定して、使用者は簡単にオイル塗布ユニットの交換時期を把握することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例としてレーザーカラープリンタの構成を示す。
このレーザーカラープリンタの構成と作動の概要を説明すると、OPC感光層を表面に塗布した感光体ドラム10は、一方向 (図では時計回り方向) に駆動回転され、除電器11による除電を行って前回プリント時の帯電を除去された後、帯電器12により周面に対し一様に帯電され、新たなプリントに備える。
【0015】
かかる一様帯電の後、像露光手段13により画像信号に基づいた像露光が行われる。
像露光手段13は、図示しないレーザー光源から発光されるレーザー光をポリゴンミラー131 により回転走査され、fθレンズ132 等を経て反射ミラー133により光路を曲げられ、予め前記一様帯電がなされた感光体ドラム10の周面上に投射されドラム表面に潜像が形成される。
【0016】
感光体ドラム10の周縁にはイエロー (Y) 、マゼンタ (M) 、シアン (C) 、黒色 (K) 等のトナー (塗料) とキャリア (磁性体) との混合剤で構成される現像剤を夫々充填した現像器15が設けられていて、まず、1色目の現像がマグネットを内蔵し現像剤を保持しつつ回転する現像スリーブ141 によって行われる。
【0017】
現像剤は、層形成棒によって現像スリーブ141上に所定の厚さに規制されて現像域へと搬送される。感光体ドラム10と現像スリーブ141 との間にはACバイアスVACとDCバイアスVDCとが重畳して印加される。
ここで、感光体ドラム10の露光された部分の電位 (接地電位) をVL 、露光部分以外の帯電された感光層表面電位をVH とし、DCバイアスの電位VDCをVH >VDC>VL が成立するように設定することにより、ACバイアスVACによってキャリアから離脱するきっかけを与えられたトナーはVDCより電位の高いVH の部分には付着せず、VDCより電位の低い電位VL の露光部分に付着し、顕像化され現像される。
【0018】
尚、現像器14には、各色の現像剤におけるトナー濃度を検出する濃度センサ142が設けられている。
このようにして1色目の現像が終わった後、2色目 (例えばマゼンタ) の画像形成行程に入り、再び感光体ドラム10が一様帯電され、2色目の画像データによる潜像が像露光手段13によって形成される。3色目 (シアン) 、4色目 (黒色)についても、同様の画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には計4色の現像がなされる。
【0019】
一方、給紙カセット21から給紙機構22によって給送された記録紙Pは、転写ベルト31を張架した転写ベルト装置30によって感光体ドラム10と転写ベルト31との間に形成されるニップ部 (転写域)35へと給送され、感光体ドラム10周面上に形成された多色像が一括して記録紙Pに移される。
ここで、転写ベルト31の上流側保持ローラ32の軸32aに対して高電圧が印加され、この軸32aに転写ベルト31を挟んで対向する位置に設置された導電性ブラシ34は接地されており、給送されてきた記録紙Pは、導電性ブラシ34と転写ベルト31との間に進入するが、前記ブラシ34より記録紙Pに注入される電荷により転写ベルト31に吸引されつつ転写域へ進入する。
【0020】
感光体ドラム10より分離した記録紙Pは、転写ベルト31を張架する下流側の保持ローラ33の軸33bを対向電極として除電されながら転写ベルト31から分離する。
転写ベルト31に付着したトナーは、クリーニングブレード37により除去する。尚、転写ベルト31は、多色像形成中は下流側の保持ローラ33の軸33aを回動中心として感光体ドラム10より離間されている。
【0021】
転写ベルト装置30から分離した記録紙Pは、少なくとも一方のローラ内部にヒータを有する2本の圧着ローラで構成される定着装置23へと搬送され、該2本の圧着ローラ間で熱と圧力とを加えられることにより付着トナーは溶融し、記録紙P上に定着された後、装置外へ搬出される。
転写後の感光体ドラム10周面上に残ったトナーは、除電器15により除電を受けた後、クリーニング装置16に至り、感光体ドラム10に当接したクリーニングブレード16aによってクリーニング装置16内に掻き落とされ、スクリュー等により搬出後、回収ボックスへ貯留される。
【0022】
クリーニング装置16により残留トナーを除去された感光体ドラム10は、除電器11による露光を受けた後、帯電器12によって一様帯電を受け、次の画像形成サイクルに入る。
また、記録紙Pが前記転写ベルト31から分離されず感光体ドラム10に巻きついて除電器15より上方に進入すると、前記クリーニングブレード16aや電極ワイヤの破損させたりするおそれがあるため、該記録紙Pの巻きつきを検出するJAMセンサ36が前記除電器15の近傍に装着されている。
【0023】
更に、装置本体1には、電源スイッチ3及び各種のメッセージを表示する表示部4を備えている。
かかるレーザープリンタは、機能の異なる構成要素毎に交換自由な複数のユニットを装置本体1に装着して構成されている。
即ち、図2に示すように、各ユニットとしては、前記感光体ドラム10、除電器15等で構成されるドラムユニットA、イエロー,マゼンタ,シアンの各色の現像器を一体に備えたカラー現像器ユニットB、黒現像器単独で構成される黒現像器ユニットC、転写ベルト31、保持ローラ32,33を備えた転写装置30で構成される転写・搬送ユニットD、圧着ローラ等からなる定着装置で構成される定着ユニットE、及び内部に設けられたオイルパッド等で構成されるオイル塗布ユニットFがあり、これらのユニットは、制御回路52との間で、後述するヒューズの接続の有無により未使用、つまり新品か使用済かの信号データの授受を行いつつ、制御回路52で制御され、異常等を含む表示が表示器53によってなされる。
【0024】
そして、前記各ユニットA〜Fが夫々新品に交換されたとき及び装置全体が新品に取り替えられた際に、新品であることを検出するための手段が以下のように構成されている。
即ち、図3に示すように、各ユニットA〜Fに対し、夫々装置本体1への装着により、一端が図示しないスプリング押圧式等の接点を介して装置本体1内の電源VB ( +24V) に抵抗R1 〜R6 を介して接続され、他端を接地したヒューズF1 〜F6 を設ける。
【0025】
前記各ヒューズF1 〜F6 の接続点の電位は、夫々抵抗R7 R8 、抵抗R9 R10、抵抗R11, R12、抵抗R13, R14、抵抗R15, R16、抵抗R17, R18を介してインターフェイス51の各入力端子IP0 〜IP5 に入力され、該インターフェイス51を介して前記制御回路52に読み取られるようになっている。
一方、制御回路52とのインターフェイス51の出力端子OPには、インバータ53が接続され、該インバータ53の出力端子は抵抗R19,R20を介して電源VB に接続されると共に、抵抗R21,R22を介して電源VB に接続される。
【0026】
前記電源VB にはトランジスタTr1,Tr2のエミッタが接続され、前記抵抗R19と抵抗R20との接続点及び抵抗R21と抵抗R22との接続点に夫々前記トランジスタTr1,Tr2のベースが接続され、各トランジスタTr1,Tr2のコレクタは抵抗R23及び並列接続された各ダイオードD1 〜D3 、抵抗R24及び並列接続された各ダイオードD4 〜D6 を介して前記各ヒューズF1 〜F6 に接続されている。
【0027】
また、抵抗R7 , R8 、抵抗R9 , R10、抵抗R11, R12の各接続点は、夫々ダイオードD7 , D8 , D9 を介して定電圧電源(例えば5V)に接続されると共に、抵抗R25, R26, R27を介して設置され、抵抗R13, R14、抵抗R15, R16、抵抗R17, R18の各接続点は、夫々ダイオードD10, D11, D12を介して定電圧電源(例えば5V)に接続されると共に、抵抗R28, R29, R30を介して設置される。
【0028】
そして、各ユニットが新品であるときは、夫々に対応するヒューズF1 〜ヒューズF5 が接続された状態に保持され、該ヒューズ接続点の接地電位を入力した制御回路52により、新品であることが判定され、装置設置後の使用後は、設置時に各ユニット毎に行われるインストールシーケンス(後述する)の終了時に、対応するヒューズが溶断されることにより、入力電位が引き上げられ、使用済であると判定されるようになっている。
【0029】
また、装置が新品である場合には、前記制御回路53に内蔵されるメモリの所定アドレス (例えば01) に、該装置の状態を示すステータス (Machine new status) の値として装置が新品であることを示す初期値、例えば70h (16進法) が記憶されている。ここで前記メモリは、電源遮断後も記憶内容が消えない不揮発性のものが使用される。
【0030】
図4は、前記インストールシーケンス(NEWユニットシーケンス)であり、これは装置を設置した後に電源投入したり各消耗品ユニットを交換したりするときに行うシーケンスである。
図4において、ステップ1ではドラムカバーチェックを行う。ドラムカバーチェックは、装置のステータスの値が装置の新品状態であるとき(つまりインストール時)、若しくはドラムユニットAが新品である(つまり交換時)と判定された場合は輸送時等にドラム表面を破損から保護するためのドラムカバーが有るか否かを判定する。
【0031】
該ドラムカバーは、インストール時又はドラムユニットAの交換時に取り外されるものであるが、取り外されていない場合には、取り外し忘れを表示すると共に初期化を停止させ、ドラムカバーが外されている場合は、該ドラムカバーチェックを終了してステップ2へ進む。また、ドラムユニットAが中古品である場合には、ドラムカバーチェックを行うことなくステップ2へ進む。
【0032】
ステップ2では、現像器NEWシーケンスアクション待ちチェックを行う。
ここではカラー現像器ユニットB又は黒現像器ユニットCが新品か否かを判定する。インストール時は両現像器ユニットB,C共に新品であり、その場合は各現像器ユニットB, Cの状態判定用のステータスの値が0であるか否かを判定する。そして、インストール時の最初の段階ではステータスの値が初期値0であり、その場合は、キー操作等によって新品の現像器ユニットに対して行われる現像器NEWシーケンスが開始される状態にセットした後、カラー現像器ユニットB及び黒現像器ユニットCのステータスを1にカウントアップする。
【0033】
また、少なくとも一方の現像器ユニットが新品に交換されたときも、同様に行なわれる。
一方、両現像器ユニット共に中古品であるときは当該現像器NEWシーケンスアクション待ちチェックを行うことなく終了する。この場合は両現像器ユニットB, Cのステータスは0に保持されている。
【0034】
かかる現像器NEWシーケンスアクション待ちチェック後、図4においてステップ3では、カラー現像器ユニットBが新品であるか否かを判定し、新品と判定されるとステップ4へ進み、該新品のカラー現像器ユニットBに対する初期化処理 (NEWカラー現像器シーケンス) を行う。
NEWカラー現像器シーケンスにおいて、該カラー現像器ユニットBの状態を示すステータスが1であるか否かが判定され、新品時に1と判定されるとインストール時と判定されると、Y (イエロー) 色の現像器の初期化処理 (Y現像器インストールシーケンス) が行われる。
【0035】
ここではトナーとキャリアとを十分に攪拌した後のトナー濃度を基準値として記憶し、以後のプリント時の濃度調整を行うものである。
引続きM色トナーの現像器、 C色トナーの現像器について同様のインストールシーケンスを行う。一方、インストール時ではなくカラー現像器ユニットBが交換されたときには、カラー現像器ユニットBが交換されたことを判定した後、前記インストールシーケンス中に行われる攪拌による濃度調整と同様に濃度調整を行う。
【0036】
以上のようにしてNEWカラー現像器シーケンスを終了すると、図4においてステップ5では、黒現像ユニットCが新品であるか否かを判定し、インストール時又は黒現像器ユニットCが新品であると判定されるとステップ6へ進みNEW黒現像器シーケンスを行う。
NEW黒現像器シーケンス及びその中のサブルーチンとして実行される黒現像器インストールシーケンスも、カラー現像器の1つの現像器において行われるシーケンスと全く同様にして行われ、また、中古品である場合はシーケンスが行われないようにしていることも同様である。
【0037】
尚、該NEW黒現像器シーケンスの終了時のMachine new statusの値は79hまでカウントアップされる。
このようにして両現像器ユニットB, Cの初期化処理を行った後、図4のステップ7でMachine new statusの値が前記の値79hであるインストール時と判定されたとき又はステップ8でドラムユニットAが新品と判定されたときに、ステップ9へ進んでドラムユニットAの初期化処理 (NEWドラムシーケンス) を行う。ドラムユニットAが中古品と判定された場合は、該NEWドラムシーケンスは行われない。
【0038】
NEWドラムシーケンスにおいて、インストール時と判定されたときは、感光体ドラムの感度データについては出荷時に入力済みであるので、後述する処理を行う。また、ステータスの値が0、つまりドラムユニットAの状態を示すステータスの値から新品に交換した直後と判定されたときは、まず、感光体ドラム10から検出された感度を不揮発性メモリに記憶する。
【0039】
ここで、感光体ドラム10の感度とは、露光量に対する電位の低下量や帯電能力であり製品毎にバラツキがある。従って、新品時に感光体ドラム10の感度を読み込んでおくことにより、プリント時に該感度に合わせて適正に濃度調整することができる。例えば、感度が高いときは濃度が濃くなりやすいため、トナー濃度を減少させる等の補正を行えばよい。かかる処理後に該処理終了を示すべくステータスを1にセットする。
【0040】
次に、前記JAM検出センサ36からの信号を入力して、感光体ドラム10の反射率に応じて巻きつきを生じた用紙を判別する基準レベルの設定を調整する。即ち、反射型のJAM検出センサ36で検出される感光体ドラム10の反射率が高い場合には、基準レベルを高い側に設定して巻き込まれた用紙との判別をしやすくする。かかる処理終了後に、処理終了を示すべくステータスを2にセットする。
【0041】
次いで2種類のドラムカウンタ (ドラムユニットカウンタとドラムチェックカウンタ) をクリアした後、ステータスを3にセットする。
また、前記各処理終了毎に変更されるステータスの値を判定することにより、処理が中断した場合に、終了済みのシーケンスを飛ばして未終了のシーケンスから再開できるようにしている。
【0042】
以下同様にして、転写・搬送ユニットDとオイル塗布ユニットFの新品判定を図4のステップ10、13で行い、新品である場合は各々ステップ11のNEW転写シーケンス、ステップ14のNEWオイルパッドシーケンス(図5のサブルーチンで示す)へ進む。
ここで、NEWオイルパッドシーケンスについて説明する。
【0043】
図5のサブル−チンにおいて、ステップ100 では、オイルパッドの状態を示すステータスの値が0、つまりインストール時又は交換時であるか否かを判定する。ステータスの値が0のときは、ステップ101 に進んでカウント手段としてのオイルパッドカウンタをクリアする。その後、ステップ102 でステータスの値を1にカウントアップする。これにより、処理終了後に中断した場合、再開時の再処理をスキップさせることができる。
【0044】
以上の処理(図5)は、ステップ11のNEW転写シーケンスにおいても同様に行われ、この場合は、転写カウンタ(プリント回数及び異常発生のカウンタ)をクリアする。
なお、これらが中古品である場合は、前記NEW現像器シーケンスと同様に、夫々NEW転写シーケンス、NEWオイルパッドシーケンスが行われない。
【0045】
次に、図4のステップ16で新品のユニットの有無を判定し、全てが新品であるインストール時は、ステップ17で前記ヒューズF1 〜F6のすべてを溶断する。その後、単品乃至複数のユニットを交換した時には、該交換されたもののヒューズを溶断する。
そして、既述してきたように、これらの初期化処理を終了させて中古品であると判定させ、また、ステップ18へ進んで各ステータスを初期値0にリセットする。
【0046】
また、出荷前の製造工程時に初期設定を行うが(この場合、特定のコード状態となるようにコネクタを接続することでヒューズの溶断を防止する)、誤って工程モードシーケンス中にコネクタが外れて新品ユニットのヒューズを溶断するような事態を回避するために、コネクタが挿入されたら、まず、不揮発性RAMのヒューズ溶断ステータスメモリにヒューズの溶断を禁止させるデータをセットさせる(図示せず)。但し、このヒューズ溶断を禁止させるステータスは工程モード終了後にリセットされるようにしておく。
【0047】
そして、図4に示すNEWユニットシーケンスにおいて、ステップ16の新品ユニットの有無の判定の前に、ステップ15で前記ヒューズ溶断ステータスに基づいてヒューズの溶断を禁止するステータスになっている否かを判定し、なっていればステップ16以降へ進むことなく、このシーケンスを終了してヒューズの溶断を禁止する。
【0048】
これにより、前述したように誤って工程モードシーケンス中に(ヒューズ溶断回避用の)コネクタが外れた場合でも、新品ユニットのヒューズを溶断するような事態を回避できる。
なお、全ての処理の終了時に各ステータスを0にリセットすることで、ユニット交換時の初期調整を最初から行うことができるが、それだけでは設置後の初期化において、ステータスのリセットにより中古品の状態でも誤って初期調整がされてしまうことになる。そこで、新品・中古品の判別は、前記ヒューズの溶断の有無で行うことにより、該中古品に対して初期調整がなされることを確実に防止できるようにする。
【0049】
以上のようにして、インストール時又はユニット交換時の初期化処理を終了すると装置作動中における処理を行う。かかる処理はインストール時、ユニット交換時以外の通常の装置起動時にも行われる処理である。
次に、定着装置23に設置されているオイル塗布ユニットFの記録動作について述べる。図6は定着装置23の要部拡大図である。
【0050】
図6において、記録シートのトナー像付着面に接する加熱ローラ23dには、オフセット防止オイルを塗布するオイル含浸多孔質体から成るオイル塗布ユニットFと、それによりオイル塗布された加熱ローラ23dの表面を均一にならすための均しローラユニット23bとが接触して設けられている。
また、図示しない記録シートの搬送経路上に設けられたセンサで記録シートの光透過性を検出して、記録シートが普通紙である(ノーマルモード)のか光透過性の大きいOHTシートである(OHTモード)のかを判断する。なお、操作部からの指示によっても前述したモードを選択できるほか、記録シートが厚手の普通紙であるときやカラー画像の記録を行うときのマルチモードも指定できる。
【0051】
これらの各種記録モードは、定着の処理の仕方が異なる。すなわち、OHTシートや厚手の普通紙は熱容量が大きいため、ノーマルモードより大きな熱量を付与しなければ、適正な定着が行われない。そこで、通常は、感光体ドラム10の回転速度を、例えば1/2とする等遅い速度にすると共に、前記加熱ローラ23dやその他のローラ等の駆動速度も同様に遅い速度にして時間制御をすることで対処している。
【0052】
このことは、次の記録までのインターバルが長くなることを意味し、オイルの消費量が多くなる。マルチモードについても4回分の現像を行う必要があることから、やはりインターバルが長くなってオイルの消費量の増加につながる。
これらの記録モードとオイル消費量の関係を示したものが図7である。
オイル塗布ユニットFは、新品状態で40gのオイルが含浸されており、交換時期である25gまで消費されるまでにノーマルモードでは24000頁であるのに対しマルチモードでは12000頁、OHTモードに至っては3400頁で消費されつくしてしまう。
【0053】
ここで、新品状態でのオイル含浸量40gは、装置寿命の設定及び消耗品のコストで決まる値であり、この数値に限定されるものではない。また、交換時期を示す25gは、オイルパッドから加熱ローラ23dにオイルが供給されなくなるオイルの含浸量のことで、最大含浸量に対する比率は略一定(約6割程度)であることが実験により確認されている。
【0054】
本実施例では、記録モードを考慮して記録シート1頁当たりのオイルパッドカウンタのカウント数をOHTモードではカウント数7、マルチモードではカウント数2、ノーマルモードではカウント数1に変更してカウントし、使用可能期間内に消費されるオイルの総消費量値を一律24000(ノーマルモードの総消費量値)に設定している。上記カウント数と総消費量値は実際の使用テストに基づいて設定されたものである。これらを示したものが図8である。
【0055】
なお、前記総消費量値及び各記録モードに対するカウント数は記憶手段としてのROM等の不揮発性のメモリ(図示せず)に予め記憶しておき、判定手段としての制御回路52によって記録される毎にカウント、比較して交換するか否かが判定されるものであり、以下にその動作を説明する。
図9は、制御回路52の交換部品カウンタチェックの動作フローを示すものであり、記録を1頁行う度にこの動作フローを実行する。
【0056】
まず、ステップ20では、OHTモードであるか否かが判定され、OHTモードであればステップ21に進いでオイルパッドカウンタを7カウント増加した後、ステップ25に進む。OHTモードでなければステップ22に進む。
ステップ22では、マルチモードであるか否かが判定され、マルチモードであればステップ23に進んでオイルパッドカウンタを2カウント増加した後、ステップ25に進む。
【0057】
上記モード(OHTモード、マルチモード)の何れでも無い場合には、ノーマルモードと判断して、ステップ24においてオイルパッドカウンタを1カウント増加してステップ25に進む。
そして、ステップ25において、オイルパッドカウンタが24000以上になったかどうかを判定して、YESでればステップ26で表示装置にオイルパッドの交換を即す旨の表示を行い、NOであれば今までの制御を繰り返す。
【0058】
なお、以上の説明では、カウント値を記録枚数に応じて随時加算するようにしているが、総消費量値(すなわち、24000)から随時減算するようにしてもよい。この場合は、カウント値が0になった時点で交換表示を行うようにする。以上説明したように、本実施例においては、記憶モードに応じてカウント数を変更してカウントするため、異なった記録モードを実行しても正確にオイル消費量を把握することができので、ユニット交換時期の判定の信頼度が高くなる。
【0059】
さらに、前記総消費量値及び各記録モードに対するカウント値を記憶するメモリと、制御回路52に交換時期を判定する機能を持たせることで、装置が自動的に判定して交換タイミングを知らせるために、使用者はより簡単に該ユニットの交換時期を把握することができる。
なお、均しローラユニット23bは、オイル塗布ユニットFとほぼ同じ寿命に設計することで両ユニットの交換時期を同時することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカラーレーザープリンタの全体構成を示す縦断面図。
【図2】本発明の実施例の要部のブロック図。
【図3】本発明の実施例の要部の詳細回路図。
【図4】本発明の実施例の初期化処理を示すフローチャート
【図5】図7における初期化処理のサブルーチンを示すフローチャート。
【図6】定着装置の要部拡大図。
【図7】記録モードとオイル消費量の関係を示した図。
【図8】記録モードとオイル消費量の関係を示した図。
【図9】交換部品カウンタチェック動作フローチャート。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
2 コネクタ
3 電源スイッチ
51 インターフェイス
52 制御回路
A ドラムユニット
B カラー現像ユニット
C 黒現像ユニット
D 転写・搬送ユニット
E 定着ユニット
F オイル塗布ユニット
F1〜F5 ヒューズ
R1〜R19 抵抗
Tr1、Tr2 トランジスタ
VB 電源
Claims (10)
- 電子写真プロセスによって記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記画像形成装置本体に着脱自在に設けられオイルを加熱ローラに塗布する定着部オイル塗布ユニットと、
該オイル塗布ユニットの新旧状態を識別するための新旧識別手段と、
該新旧識別手段によって前記オイル塗布ユニットの新旧状態を検知する状態検知手段と、
前記画像形成装置の記録枚数に応じて、定着処理回数に、指定した記録媒体に対応して設定された補正係数に応じてカウント値を演算するカウント手段と、
前記オイル塗布ユニットの交換時期に相当するオイルの総消費量値情報をあらかじめ記憶する記憶手段と、
前記カウント手段のカウント値が前記記憶手段に記憶された総消費量値に達したときに、前記オイル塗布ユニットの交換時期を判定する判定手段と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 前記新旧識別手段は、電源に接続されており、
前記状態検知手段は、前記新旧識別手段の接続点の電位が入力されることにより前記オイル塗布ユニットの新旧状態を検知することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記新旧識別手段は、前記オイル塗布ユニットが新状態のときに接続状態にあり、前記画像形成装置に装着後に溶断されるヒューズを具備することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記状態検知手段が新状態を検知した場合に、前記カウント手段のカウント値をリセットするリセット手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
- 電子写真プロセスによって記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
前記画像形成装置本体に着脱自在に設けられオイルを加熱ローラに塗布する定着部オイル塗布ユニットと、
前記画像形成装置の記録枚数に応じて、指定された記録媒体に対応する補正係数によってカウント値を演算するカウント手段と、
前記オイル塗布ユニットの交換時期に相当するオイルの総消費量値情報をあらかじめ記憶する記憶手段と、
前記カウント手段のカウント値が前記記憶手段に記憶された総消費量値に達したときに、前記オイル塗布ユニットの交換時期を判定する判定手段と、
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 前記カウント手段は、記録を1頁行う度に前記指定された記録媒体に対応する補正係数によってカウント値を演算することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、記録媒体の種類に対応した複数の記録モードを有し、
前記補正係数は前記複数の記録モードの各記録モードに対するカウント数であると共に、
前記カウント手段は前記記録モードに応じて、前記補正係数によってカウント値を演算することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記カウント手段は、前記補正係数によってカウント値を加算することを特徴とする請 求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記カウント手段は、前記補正係数によってカウント値を減算することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記記録媒体が光透過性の大きいOHTシートであった場合の前記補正係数は、前記記録媒体が普通紙である場合の前記補正係数よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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