JP3655828B2 - 走行作業車のエンジン補機サポート装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行作業車のエンジン補機サポート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクタ等の走行作業車においては、車体に搭載しているエンジンの前方側(正面側)に吸込形ラジエータを配置し、このラジエータの前方側にバッテリ、オイルクーラ、エアクリーナ等のエンジン補機を、エンジンルーム内に配置している。
従来では、前車軸フレーム上にサポート台を架設し、このサポート台にバッテリを載置して引掛けボルト等を利用して当該バッテリをサポート台に保持させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
サポート台にバッテリ以外のエンジン補機、例えばエアークリーナ、オイルクーラ等を取付ける場合、ボルト止め等していたため、組立・分解の際の作業効率が非常に悪いものとなっていた。
特に、トラクタにフロントローダを装備した走行作業車にあっては、ボンネットの両脇にブレイスがあり、また、上下揺動するブーム等があるため、組立・分解の際(点検・修理等を含む)の作業効率が悪くなっていた。
【0004】
本発明は、サポート台にバッテリ、オイルクーラ、エアークリーナ等のエンジン補機を一体化(組立体に形成)することにより、組立て製造ライン上でクーラ、クリーナを組付けたアッシ状態(アッセンブリー)にして作業効率を大幅に向上できるようにすることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体4に水平状として固定しているサポート台24上に、エンジン補機としてのバッテリ21を載置している走行作業車のエンジン補機サポート装置において、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講じている。
すなわち、請求項1に係るエンジン補機サポート装置は、前記サポート台24に、エンジン補機としてのオイルクーラ22を垂直姿勢で組み付けるためのクーラ取付部30を備えていることを特徴とするものである。
【0006】
このようにサポート台24にバッテリ21とオイルクーラ22を組立ライン上においてアッセンブリ化(組立体)としておくことにより、例えばサポート台24を前車軸フレーム18に架設することでバッテリ21とオイルクーラ22を組立体としてエンジンルームに組付け得るし、又、分解(分離乃至取外し)できるのである(請求項1)。
また、請求項2に係るエンジン補機サポート装置は、前記サポート台24に支柱28を立設し、この支柱28の上部に、エンジン補機としてのエアークリーナ23を組み付けるためのクリーナ取付部29を備えていることを特徴とするものである。
【0007】
このようにサポート台24にバッテリ21とエアークリーナ23を組立ライン上においてアッセンブリ化(組立体)としておくことにより、例えばサポート台24を前車軸フレーム18に架設することでバッテリ21とエアークリーナ23を組立体としてエンジンルームに取付け得るし、又、分解(分離乃至取外し)できるのである(請求項2)。
前述した請求項1と請求項2との構成を組み合せると、サポート台24にバッテリ21、オイルクーラ22、エアークリーナ23のエンジン補機を組立体としてエンジンルーム内に組み込み得るし、また、オイルクーラ22を取外すことによって油漏れがない状態でエンジンEの駆動軸等を交換したり点検できるのである(請求項3)。
【0008】
更に、前述した請求項1〜3のいずれかに記載のエンジン補機サポート装置は、エンジンEの正面(前方側)に備えている吸込形ラジエータ19の風上側に配置されていることが推奨される(請求項4)。
また、前述した請求項1〜4のいずれかに記載のエンジン補機サポート装置におけるサポート台24には、ゴミ・ホコリ・砂等の侵入を防ぐシャッタープレート31が一体に備えられていることが推奨される(請求項5)。
このように構成することによって、ラジエータ19による冷却風の取込みが確実となって、ラジエータ19の熱交換作用およびオイルクーラ22の熱交換作用は良好で効率がよくなるし、ホコリ等の侵入は少ないので、目詰りをおさえ得るのである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図5および図6において、走行作業車1は、左右の前輪2と左右の後輪3を備えている2軸4車輪形のトラクタTの前部にフロントローダLを後部にボックホBを装着したTLB(トラクタ・ローダ・ボックホ)で例示されており、トラクタ車体4はエンジンEの後面にクラッチハウジング、ミッションケースを連設したフレーム一体形とされている。
【0010】
トラクタ車体4上には操縦ハンドル5と前後反転自在とした運転席6を備え、前向運転時における右側にはローダLを昇降自在および屈折自在に油圧で制御するローダ制御装置7を備え、後向運転のときはバックホBを油圧で制御するバックホ制御装置8を備え、安全フレーム乃至日除け装置9を立設している。
エンジンEは開閉自在なボンネット10で被覆されており、ボンネット10内がエンジンルームとされている。
なお、ローダLは、左右のマスト装置11と、このマスト装置11に昇降自在として枢支されている左右のブーム12と、左右のブーム12の先端に屈折自在として備えているバケット13を備え、マスト装置11は左右のブレース装置14をボンネット10の両脇に備え、ブームシリンダ15、バケットシリンダ16を備えて構成されている。
【0011】
図1を参照すると、ボンネット10内のエンジンルームが例示されており、エンジンEの後上部には遮風板17Aで区画した燃料タンク17が備えられ、エンジンEの下部両側には前車軸フレーム18がボルト等で固定されて前方(正面側)に延伸されている。
エンジンEの前方側(正面側)には吸込形のラジエータ装置19が左右の前車軸フレーム18によって支持されており、該装置19のファン(図示省略)がエンジン出力軸等を介して起動(回転)されると、ボンネット10の正面側に備えているフロントグリル20等を介して外気を吸込んでエンジンルーム内に導入し、ラジエータ装置19等の熱交換作用をするようになっている。
【0012】
ラジエータ装置19の正面側(風上側)のエンジンルーム内には、エンジン補機としてのバッテリ21、オイルクーラ22、エアークリーナ23が組立体として組付けられている。
図2〜図4を併せて参照すると、サポート台24を含むサポート装置25が例示されている。
サポート台24は車体4図では左右の前車軸フレーム18上に水平状としてボルト締結手段を介して着脱自在に固定されており、このため平面視長方形状の板材の左右前後に、ボルト締結手段の装着孔24Aが穿設されているとともに、左右と後部には台板に載置したバッテリ21の位置決めと廻り止めをするL字形のプレート(起立片)24Bが固着されている。
【0013】
なお、プレート24Bは台板をプレス成形して起立片を形成したものであってもよく、台板に載置したバッテリ21は各プレート24Bで位置決めされるとともに回り止めされ、台板に形成した左右の取付け孔24Cにフックボルト26のフック部26Aを係合させ、バッテリ21の肩部に沿接したコーナ金具27にボルト26を挿通し、ナット26Bで締め付けることでバッテリ21がサポート台24の台板に着脱自在として備えられている。
サポート台24の台板には、前後方向中央部位でかつ左右方向の一側、図では右側に、倒立L字形の支柱28が立設されており、この支柱28における上部水平部はサポート台24のほぼ中央上方に位置してエアークリーナ23の取付部29が倒立溝形として固着されており、この取付部29には前後に取付け孔29Aを有し、ここに、エアークリーナ23が水平状として組付けられている。
【0014】
サポート台24の後側の左右と支柱28の上部の3ヶ所にオイルクーラ22を垂直姿勢で組み付けるためのクーラ取付部30が起立板材によって固着されており、この取付部30にはネジ孔を有するナット(平座)30Aが前後方向として形成されており、孔のうちひとつは、左右方向の長孔30Bとされていてオイルクーラ22をボルト締結手段で垂直姿勢に組付けるときの位置調整が可能となっている。
サポート台24の後縁部には屈曲板材よりなる帯状のシャッタープレート31が左右方向幅の全体として固着されており、ここに、エンジンルーム内へのゴミ・ホコリ・砂等の侵入を防ぐようになっており、このプレート31の自由端にはウェザーストリップ等の弾性シールド31Aを付帯させ、ラジエータ装置19の全面に接触させている。
【0015】
なお、シャッタープレート31は、パンチングメタル、メッシュ貼着等とすることによって、ゴミ等の侵入を防止(捕足)し、エンジンルーム内へ下方から外気を取入れ可能とすることもでき、図8(3)において符号29Bはホーン取付け孔である。
図7(1)(2)を参照すると、ボンネット10におけるフロントグリル20の脱着手段32が例示されている。
脱着手段32は、取付けピン33を備え、このピン33は直ピン33Aの平板状頭33BにU形ピン33Cを溶接にて固着しており、ピン33Cの突出端33Dは位置決め部とされているとともに、直ピン33Aには圧縮コイルバネ33Eが套嵌されていて、突出端33Dを位置決め兼回り止め孔34Aに係合するように付勢している。
【0016】
ボンネット10の前面の左右およびグリル20の上縁左右には、直ピン33Aの挿通用切欠部34が形成され、この両側に孔34Aが形成されていて、図7(1)で示すように取付ピン33を回動(矢示A参照)およびバネ33Eに抗して引出す(矢示B参照)することにより、通風窓構造20Aを有するフロントグリル20の脱着が可能であり、このとき、ボンネット10等の塗装膜に傷を付けることがない。
すなわち、フロントグリル20の装着時には、突出端33Dが孔34Aにバネ33Eの力で係合しており、この状態からピン33Cを矢示Bの如く引出し、ピン33Cを矢示Aの如く回動することでピン33Cを切欠部34と相対させてグリル20を取外して内部のバッテリ21等の点検が可能となり、グリルの取付け取外し作業が容易でありながら、塗装膜の傷発生を防止しているのである。
【0017】
図8(1)(2)(3)を参照すると、エアークリーナ23におけるエレメントを交換手法が例示されている。
すなわち、ローダ付トラクタにおいては、エアークリーナのエレメントを交換するには、ボンネット10を開閉したり、側カバーを取る必要があり、ローダLを下げた状態(図8(1)のバケット接地状態)で行うことは非常に困難であるし、ローダLを持上げた状態では交換作業はもぐった状態となるので不安感がある。
【0018】
このため、図8においては、エアークリーナ23と対応する側面部に窓35が形成され、この窓35の蓋36に、係合ピン36Aと止ネジ36Bを付帯させたものである。
すなわち、図8(1)で示すようにバケット13を接地状態にしておいて、止ネジ36Bを弛めるとともに係合ピン36Aを図8(2)の矢示の如く離脱させ、エアークリーナ23の第1エレメント23Aを第2エレメント23Bから窓35を介して図8(3)のように引出すことができ、組付けは逆手順となり、工具等なしで容易、迅速に交換できたのである。
【0019】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、バッテリにオイルクーラ、エアークリーナ等のエンジン補機を組立体として組立・分解作業が効率よく行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサポート装置を備えたエンジンルームの側面図である。
【図2】サポート台の平面図である。
【図3】サポート台の正面図である。
【図4】サポート台の側面図である。
【図5】走行作業車の側面図である。
【図6】走行作業車の平面図である。
【図7】フロントグリルの着脱要領を示し、(1)は取外し時の斜視図、(2)は装着時の側面図である。
【図8】エアークリーナの交換方法を示し、(1)はバケット接地状態、(2)は蓋取外し状態、(3)はクリーナエレメントの引抜状態である。
【符号の説明】
1 走行作業車
4 車体
21 バッテリ
22 オイルクーラ
24 サポート台
Claims (3)
- 車体(4)に水平状として固定しているサポート台(24)上に、エンジン補機としてのバッテリ(21)を載置している走行作業車のエンジン補機サポート装置において、
前記サポート台(24)に、支柱(28)を立設し、この支柱(28)の上部に、エンジン補機としてのエアークリーナ(23)を組み付けるためのクリーナ取付部(29)を設け、エンジン補機としてのオイルクーラ(22)を垂直姿勢で組み付けるためのクーラ取付部(30)を、サポート台(24)及び前記クリーナ取付部(29)に設け、
前記サポート台(24)側のクーラ取付部(30)と、クリーナ取付部(29)側のクーラ取付部(30)とを、前記支柱(28)から離間し且つ、互いに上下に対向するように配置して、サポート台(24)側のクーラ取付部(30)にオイルクーラ(22)の下部側を装着すると共に、クリーナ取付部(29)側のクーラ取付部(30)にオイルクーラ(22)の上部側を装着していることを特徴とする走行作業車のエンジン補機サポート装置。 - 請求項1に記載のエンジン補機サポート装置は、エンジン(E)の正面(前方側)に備えている吸込形ラジエータ(19)の風上側に配置されていることを特徴とする走行作業車のエンジン補機サポート装置。
- 請求項1又は2に記載のエンジン補機サポート装置におけるサポート台(24)には、ゴミ・ホコリ・砂の侵入を防ぐ板状のシャッタープレート(31)が一体に備えられ、このシャッタープレート(31)はサポート台の厚み方向に屈曲していることを特徴とする走行作業車のエンジン補機サポート装置。
Priority Applications (1)
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| JP2001015066A JP3655828B2 (ja) | 2001-01-23 | 2001-01-23 | 走行作業車のエンジン補機サポート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2001015066A JP3655828B2 (ja) | 2001-01-23 | 2001-01-23 | 走行作業車のエンジン補機サポート装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002219950A JP2002219950A (ja) | 2002-08-06 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2001015066A Expired - Lifetime JP3655828B2 (ja) | 2001-01-23 | 2001-01-23 | 走行作業車のエンジン補機サポート装置 |
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| JP5325081B2 (ja) * | 2009-12-07 | 2013-10-23 | 株式会社クボタ | 作業車 |
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2001
- 2001-01-23 JP JP2001015066A patent/JP3655828B2/ja not_active Expired - Lifetime
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