JP3661051B2 - 燃焼器の感震器の駆動構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は燃焼器に付設する感震器の駆動を確実に行なう為の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃焼器の感震器は基台に載架した感震おもりから下方に作動軸をのばし、感震おもりが転倒すると作動軸の下端に設けた押上板が上動し、感震レバーが係合部から外れて自動消火装置が作動して燃焼器を消火するものである。
【0003】
ところで、感震おもりの作動軸は基台の小孔の内縁に接触している事があり、感震おもりは接触面の反対側へ倒れる時には作動軸が小孔の内縁に引掛かってすぐに倒れることができず、感震おもりは横にすべりながら倒れるので、基台で摩擦による抵抗を受けて倒れにくくなる。
【0004】
また、感震おもりが感震レバーの支軸側の反対へ倒れる時には、作動軸に取付けた押上板は感震レバーの支軸側に向って倒れ、感震レバーを駆動する押上板から支軸までの距離が短かいので、感震レバーを駆動する為には大きな力が必要となる。
【0005】
この為、感震おもりが感震レバーの支軸側の反対へ倒れる時に作動軸と小孔の内縁とが支軸側で接触していると感震レバーを駆動する力が不足し、対震自動消火装置を作動できない恐れがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この対策として従来では感震おもりの重量を増加して転倒時の力を大きくする方法が実施されているが、重量の増加によって感震おもりを載せる基台が磨耗しやすく、基台が磨耗すると感震おもりは倒れにくくなる為、長期間使用するには問題があり、特別な表面処理などによって磨耗しにくくする処理が必要になるものであった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、基台1の上に載架した感震おもり2と、感震おもり2から基台1の小孔1aを貫通して下方にのばした作動軸3と、作動軸3の下部に取付けた押上板4と、押上板4の上部に配置した基台1に設けた支軸5aを中心に回動する感震レバー5と、セット位置で係合部6aが感震レバー5に係合する自動消火装置6とを設け、支軸5aを中心に回動する感震レバー5を押上板4の方向と自動消火装置6方向に駆動するバネ手段7を設け、この感震おもり2の転倒時に傾斜する作動軸3は押上板4を介して感震レバー5を回動し、該感震レバー5は係合部6aを外して自動消火装置6を作動する燃焼器の感震装置であって、前記感震レバー5は係合部6aに係止するセット位置よりも自動消火装置6の消火位置では多く回動可能となっており、この消火位置で感震レバー5が押上板4を押下げて感震おもり2を正立させ、自動消火装置6のセット位置に戻った感震レバー5と前記作動軸3に取付けた押上板4とが間隙を介して対向するとともに、前記押上板4は円板状に形成し、感震レバー5には円板状の押上板4よりも小径の円孔5bを形成して作動軸3を貫通させ、該円孔5b付近の感震レバー5には押上板4と当接する当接部8を形成し、前記感震レバー5が自動消火装置6の消火位置に向かって押上板4を押下げるとき、前記当接部8が作動軸3もしくは押上板4を側方に駆動しながら感震おもり2を起こし、感震レバー5がセット位置に復帰した感震おもり2の正立時に、基台1の小孔1aの支軸5a側の内縁と作動軸3との間に間隙を形成するものである。
【0008】
また、押上板4は円板状に形成して周囲に斜め下方へ外径を広げるテーパ4aを設け、感震レバー5には円板状の押上板4よりも小径の円孔5bを形成し、該円孔5bの内縁に当接部8を設け、該当接部8は押上板4のテーパ4aに当接しながら円孔5bの内縁全体で押上板4を押下げ、作動軸3を基台1の小孔1aの中央に位置させるので感震おもり2を確実に倒れやすくできたものである。
【0009】
また、自動消火装置6のセット位置における感震レバー5は作動軸3よりも支軸5a側を高く設け、感震レバー5と支軸5a側の押上板4との間隙を広く形成するので感震おもり2は感震レバー5の支軸5a側の反対へは大きく転倒して感震レバー5を大きな力で駆動できるものとなった。
【0010】
【作用】
この発明は感震おもり2が転倒した自動消火装置6の消火装置では感震レバー5がバネ手段7で押上板4方向に駆動し、該押上板4を押下げて感震おもり2を正立させる。この時、感震レバー5の当接部8は作動軸3もしくは押上板4を支軸5a側から側方へ駆動するから、作動軸3は基台1の小孔1aの支軸5a側の内縁に接触しなくなった。
【0011】
また、押上板4は円板状で周囲にテーパ4aを形成し、当接部8がテーパ4aに当接しながら感震レバー5の円孔5bの内縁全体で押上板4を押下げるように設けたから、作動軸3を基台1の小孔1aの中央に位置させることができ、作動軸3と基台1の小孔1aの内縁とは全く接触しなくなった。
【0012】
更に、感震レバー5と支軸5a側の押上板4との間隙を広く形成したから、感震おもり2が感震レバー5の支軸5a側の反対へ倒れる時は、感震おもり2が大きく倒れて押上板4が勢いを増してから感震レバー5にぶつかり、感震レバー5は確実に駆動して係合部6aから外れるものとなった。
【0013】
【実施例】
図に示す実施例によってこの発明を説明すると、1は感震器の基台、2は基台1の上に載架した感震おもり、1aは感震おもり2を載架した基台1に設けた小孔、3は感震おもり2から小孔1aを貫通して下方へのばした作動軸、4は作動軸3の下部に取付けた押上板であり、所定震動値で感震おもり2が倒れると作動軸3が傾斜し、押上板4は感震おもり2の反対側へ上動する。
【0014】
5は押上板4の上方で作動軸3に係合する感震レバー、5aは基台1に設けた感震レバー5の支軸であり、感震レバー5は感震おもり2の転倒時に上動する押上板4で押上げられて支軸5aを中心に回動する。
【0015】
6は燃焼器の自動消火装置、6aは自動消火装置6のセット位置で感震レバー5に係合する係合部で、感震レバー5が回動して係合部6aが外れると対震自動消火装置6が作動して燃焼器を消火する。
【0016】
また、図に示す燃焼器は芯上下石油燃焼器であって、9は油タンク、10は油タンク9から立設した芯保持筒、11は芯保持筒10の上に載置した燃焼筒で、芯保持筒10内に芯が上下動自在に取付けてある。
【0017】
12は基台1から油タンク9内へ挿通した芯上下軸、13は芯上下軸12を中心に回動する操作レバー、14は芯上下軸12に遊嵌した回転板、14aは回転板14に設けた係合板で、操作レバー13と回転板14とは係合板14aで芯上下操作時に当接して一緒に回動する。
【0018】
14aは回転板14に設けた係止片、5cは係止片14bに係合する感震レバー5のストッパーであり、係止片14bとストッパー5cとは前記係合部6aを形成している。
【0019】
15は回転板14を芯下げ方向に駆動する戻しバネ、7は感震レバー5を自動消火装置6方向に駆動するバネ手段であり、操作レバー13を芯上げ方向に駆動すると回転板14は戻しバネ15を伸ばしながら回動し、バネ手段7に押されて回転板14に当接するストッパー5cと係止片14bとが係合すると戻しバネ15に蓄力して自動消火装置6はセット位置になる。
【0020】
また、自動消火装置6の消火装置でストッパー5cが回転板14に当接する時には、セット位置よりも大きく感震レバー5が回動できるようになっており、感震レバー5は押上板4を押下げて感震おもり2を正立させることができる。そして燃焼器の使用に際してこの状態から操作レバー13を操作して自動消火装置6のセット位置へ移行すると、押上板4を押下げていた操作レバー13は持上って感震レバー5と押上板4との間に間隙が形成できるようになっている。
【0021】
一方、感震おもり2が倒れると押上板4は間隙を介して対向していた感震レバー5を回動してストッパー5bと係止片14bとの係合が外れ、回転板14は戻しバネ15の力で芯下げ方向へ回動する。この時、回転板14と操作レバー13とが係合板14aで当接しているから操作レバー13が消火位置まで駆動して燃焼器は消火し、感震レバー5は押上板4を押下げて感震おもり2を正立させることができる。
【0022】
上記の構造の感震器は感震おもり2が感震レバー5の支軸5a側の反対へ倒れる時には押上板4は支軸5a側が上動する。この時、押上板4から支軸5aまでの距離は感震おもり2が支軸5a側へ倒れて押上板4がその反対側が上動する時に比べてかなり短くなるので、感震レバー5を駆動してストッパー5cを係止片14bから外すには大きな力を必要としており、感震レバー5は感震おもり2が支軸5a側の反対へ倒れた時には駆動しづらかった。
【0023】
また、感震おもり2が倒れる為に基台1の小孔1aは作動軸3の直径よりも大きく設けてあるので、作動軸3が基台1の小孔1aの内縁に接触していることがある。この時、地震の震動や器具の傾斜によって作動軸3と小孔1aの内縁との接触面の反対側へ感震おもり2が倒れようとすると、作動軸3が小孔1aの内縁に引掛かってすぐに倒れることができず、感震おもり2は基台1の上を横にすべって作動軸3が小孔1aの内縁から離れた時に倒れるものである。この為、感震おもり2と基台1との間に発生する摩擦で抵抗を受けるので感震おもり2は倒れにくくなっており、自動消火装置6が作動する時の震動の大きさや、燃焼器が傾斜した時の角度は大きくばらつくものであった。
【0024】
この対策として感震おもり2の重量を大きくして感震レバー5を駆動する為の十分な力を発揮できるようにしたものがある。しかし、感震おもり2の質量の増加によって基台1は磨耗しやすくなり、感震おもり2は磨耗した基台1から抵抗を受けて倒れにくくなる為、長期間使用するには問題があった。
【0025】
この発明は上記課題を解決して確実に駆動する感震器の提供を図るもので、8は感震レバー5と作動軸3との間に形成した当接部で、感震レバー5がバネ手段7で駆動すると当接部8は押上板4を押下げて感震おもり2を正立させる。
【0026】
この時、感震レバー5がバネ手段7で押上板4方向に付勢され、当接部8は作動軸3の側部を支軸5a側から押すので、作動軸3は側方に駆動して基台1の小孔1aの支軸5a側の内縁に接触しなくなる。
【0027】
そして、図2に示すように再度燃焼器を使用する時には操作レバー13を芯上げ方向へ駆動すれば、ストッパー5bと係止片14bとが係合して回転板14は押上板4と感震レバー5との間に間隙を形成させる。この時、当接部8は感震レバー5が回転板14で駆動するのに合せて作動軸3の側部から外れるから、感震おもり2は支軸5a側の反対へ倒れる時に横にすべることなく簡単に倒れることができる。
【0028】
また、図3に示す他の実施例において、4aは押上板4を円板状に形成してその周囲に設けた斜め下方へ外径を広げるテーパ、5bは押上板4よりも小径で感震レバー5に形成した円孔で、該円孔5bの内縁で当接部8を構成している。
【0029】
そして、感震レバー5がバネ手段7で駆動すると、当接部8が押上板4のテーパ4aに当接しながら円孔5bの内縁全体で押上板4を押下げするので、感震おもり2が正立した時には作動軸3が基台1の小孔1aの中央に位置するものとなった。
【0030】
また、図5に示す実施例において、感震レバー5は作動軸3よりも支軸5a側を高く設けたから、自動消火装置6のセット位置でストッパー5bと係止片14bとが係合した時に感震レバー5と支軸5a側の押上板4との間隙が広く形成されている。
【0031】
この為、感震おもり2が感震レバー5の支軸5a側の反対へ倒れ時には押上板4が感震レバー5にぶつかるまでに感震おもり2は大きく倒れるので、押上板4は勢いよく感震レバー5にぶつかり、感震レバー5は確実に駆動してストッパー5bが係止部14bから外れるものとなった。
【0032】
【発明の効果】
この発明では感震レバー5と作動軸3もしくは押上板4との間に当接部8を設けて、感震レバー5が押上板4を押下げて感震おもり2を復帰する時に、基台1の小孔1aの内縁と作動軸3との間に間隙を設けると共に、自動消火装置6のセット位置では押上板4と感震レバー5とが間隙を介して対向するから、感震おもり2が感震レバー5の支軸5a側の反対へ倒れる時に作動軸3は基台1の内縁や当接部8に接触しなくなり、感震おもり2は横にすべることなく簡単に倒れて、押上板4が感震レバー5を駆動する力は失われなくなった。
【0033】
また、このように感震おもり2を倒す震動や燃焼器の傾斜角度の精度を高める為に、感震レバー5の当接部8の位置関係を特定するものであるから、実際の部品数の増加ではなく、簡単な構造で安価に実施できたものである。
【0034】
また、押上板4を円板状に形成して周囲にテーパ4aを設け、感震レバー5の作動軸3の係合部を円孔5bで設けて内縁に当接部8を形成すれば、当接部8がテーパ4aに当接しながら感震レバー5の円孔5bの内縁全体で押上板4を押下げるので、作動軸3は基台1の小孔1aの中央に位置し、作動軸3と基台1の小孔1aとは全く接触しなくなったものである。
【0035】
更に、感震レバー5は支軸5a側の押上板4との間隙を広く形成したから、感震おもり2は支軸5a側の反対へは大きく倒れてから押上板4が勢いよく感震レバー5にぶつかり、押上板4が感震レバー5を駆動する力が大きくなる。この為、感震おもり2の重量を増加しなくても確実に感震レバー5が駆動できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例となる感震器を使用する燃焼器の消火位置の要部断面図である。
【図2】図1に示す燃焼器の通常使用状態を示す消火装置本体の要部断面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す燃焼器の消火位置における感震器の感震おもり正立動作状態の要部拡大断面図である。
【図4】図3に示す燃焼器の消火位置における感震器の感震おもり正立完了時の要部拡大断面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す燃焼器の通常使用状態位置における消火装置本体の要部断面図である。
【符号の説明】
1 基台
1a 小孔
2 感震おもり
3 作動軸
4 押上板
4a テーパー
5 感震レバー
5a 支軸
5b 円孔
6 自動消火装置
6a 係合部
7 バネ手段
8 当接部
Claims (3)
- 基台1の上に載架した感震おもり2と、感震おもり2から基台1の小孔1aを貫通して下方にのばした作動軸3と、作動軸3の下部に取付けた押上板4と、押上板4の上部に配置した基台1に設けた支軸5aを中心に回動する感震レバー5と、セット位置で係合部6aが感震レバー5に係合する自動消火装置6とを設け、
前記支軸5aを中心に回動する感震レバー5を押上板4の方向と自動消火装置6方向に駆動するバネ手段7を設け、この感震おもり2の転倒時に傾斜する作動軸3は押上板4を介して感震レバー5を回動し、該感震レバー5は係合部6aを外して自動消火装置6を作動する燃焼器の感震装置であって、
前記感震レバー5は係合部6aに係止するセット位置よりも自動消火装置6の消火位置では多く回動可能となっており、この消火位置で感震レバー5が押上板4を押下げて感震おもり2を正立させ、自動消火装置6のセット位置に戻った感震レバー5と前記作動軸3に取付けた押上板4とが間隙を介して対向するとともに、
前記押上板4は円板状に形成し、感震レバー5には円板状の押上板4よりも小径の円孔5bを形成して作動軸3を貫通させ、該円孔5b付近の感震レバー5には押上板4と当接する当接部8を形成し、
前記感震レバー5が自動消火装置6の消火位置に向かって押上板4を押下げるとき、前記当接部8が作動軸3もしくは押上板4を側方に駆動しながら感震おもり2を起こし、感震レバー5がセット位置に復帰した感震おもり2の正立時に、基台1の小孔1aの支軸5a側の内縁と作動軸3との間に間隙を形成することを特徴とする燃焼器の感震器の駆動構造。 - 押上板4は円板状に形成して周囲に斜め下方へ外径を広げるテーパ4aを設け、感震レバー5には円板状の押上板4よりも小径の円孔5bを形成し、該円孔5bの内縁に当接部8を設け、該当接部8は押上板4のテーパ4aに当接しながら円孔5bの内縁全体で押上板4を押下げ、作動軸3を基台1の小孔1aの中央に位置させることを特徴とする請求項1記載の燃焼器の感震器の駆動構造。
- 自動消火装置6のセット位置における感震レバー5は作動軸3よりも支軸5a側を高く設け、感震レバー5と支軸5a側の押上板4との間隙を広く形成することを特徴とする請求項1記載の燃焼器の感震器の駆動構造。
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