JP3661872B2 - 流し台の排水口蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、流し台のシンクに設けられた排水口に、この排水口への排水を妨げないように取り付けられる排水口蓋に関する。
従来、この種の排水口蓋としては、図9に示すものがあった。この排水口蓋20は、円盤状のゴム板を、菊割状即ちその中央部分に設けられた中心孔21から周囲に向かって放射状に切欠し、複数の弾性舌片22を形成したものであり、シンクの底面8に開口形成された排水口に装着されたストレーナ10の内周の段付面部10aに嵌合することにより、このストレーナ10の上面を塞ぐように取り付けられるものである。そして、この排水口蓋20は、常時は各弾性舌片22が、ほぼ水平に弾性保持されることにより、ストレーナ10内に収納されたゴミ収集用の網かご(図示せず)を外部から視認できないように塞ぎ、かつ洗い物などでシンクを使用する際には、排水口に流れ込む流水圧で各弾性舌片22が、先端下向きに撓み、洗い流された残飯や野菜屑などが円滑に網かご内に落ちるようになっている。
また、ゴム以外で形成されたものとしては、例えば特開平7−286349号に示される合成樹脂製のものがある。これは、図8に示すように外縁部31の内方に、斜め上方に突設された上り傾斜片32aと、斜め下方に突設された下り傾斜片32bとからなる被覆部32を設け、両傾斜片32a,32bの間で排水が流れ込む流入口33が形成されるようにしたものである。この排水口蓋30は、前記したものと同様に、ストレーナ10の内周に形成された段付面部10aに嵌合することにより、このストレーナ10を介してシンクの排水口に取り付けられるようになっている。
ここにおいて、この合成樹脂製の排水口蓋30は、下り傾斜片32bがシンクの背面側(図8において右側)、即ち、上り傾斜片32aが流し台を使用する人の側に位置するように取り付けられている。従って、流し台の前に立って洗い物などをする際に、ストレーナ10の内部に設けられた網かごやその内部に捕捉されたごみなどが、排水口蓋30の上り傾斜片32aで遮られ、見えないので、利用者に不快感を生じさせることがなく、衛生的な印象が与えられるものである。
また、排水や排水と共に流されるごみなどは、排水口蓋30の後側(図8において右側)に設けられた下り傾斜片32bを伝って、ストレーナ10a内の網かご7に案内されるようになっている。しかもこの時、食器などの洗い物は、半円弧状の下り傾斜片32b、あるいはこの下り傾斜片32bと上り傾斜片32aとの間で引っ掛かり、容易には網かご7内に落ち込まないようになっている。
なお、図9において符号11は、ストレーナ10の下端に連通した排水管を示す。
上述した従来の排水口蓋は、まず図9に示したものは、ゴムで形成された弾性舌片の弾性力を利用して排水口を塞ぐようにしているので、使用に伴って次第にその弾性復帰力が弱まり、弾性舌片の先端が下方に垂れ下がった状態で、復帰しなくなるおそれがあり、このようになると、ごみを捕捉した網かごが、外部から視認し得るように露呈し、使用者に不快で、かつ非衛生的な印象を与えるという問題点があった。
また、弾性舌片は流水などにより容易に下方に撓むようになっているので、洗い物などの際にスプーンなどの小物が、容易に網かご内に落ち込むという欠点もあった。さらにこの排水口蓋は、ゴムで製造されているのでコストが高いにもかかわらず、湯水や洗剤などの薬品等に曝されることにより、比較的早期に劣化してしまい、耐久性に劣るという問題点もあった。
図8に示したものは、上記のような問題点はかなり改善されているものの、ストレーナに取り付ける方向性が決まっているので、使用時に位置ずれが生じた場合は、ストレーナの内部が視認可能に露呈されることとなり、見苦しいばかりか、排水方向も変わるので、その排水性が悪くなるおそれもあった。
また、この排水口蓋は、ストレーナの内側を視認不可に隠蔽し、かつごみを流水と共に円滑に網かご内に流下案内できるように、下り傾斜片を大きく下方に湾曲させているので、上り傾斜片との間の流入口が大きく開口しており、このことから洗い物などの際にスプーンなどの小物が、この流入口からごみ捕捉用の網かご内に落ち込むおそれが全く無いとは言えなかった。
さらにこの排水口蓋では、シンク上に溜まった水は、一度、排水口蓋の後方に導かれた後、下り傾斜片を伝って前側に流れるようになっているので、排水の流れが円滑でなく、残飯や野菜屑などの洗い流しが円滑になされなかった。そして、網かごに落下した場合も、これらのごみが網かごの片側にかたまり、その排水性を妨げるおそれがあった。
さらにこの排水口蓋は、非対称形のため、歪みなどによる変形が生じ易く、変形した場合は、初期の目的通り、排水口を体裁良く塞ぐことができなくなるおそれもあった。
本発明は、上記従来の流し台の排水口蓋が有していた問題点の解決を課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明のうち、請求項1記載の発明は、流し台のシンクの底面に開口形成された排水口に、ストレーナを介して着脱可能に取り付けられる排水口蓋であって、上記排水口蓋は、ストレーナの内周に形成された段付面部に嵌合する外縁部と、この外縁部と少なくとも二個所において連続し、その外縁部を跨ぐように中央部分の上面を覆った天板部であって、当該天板部を使用者がつかむことができる程度に外縁部との間の間隔が確保される平面形状で、かつ、当該天板部の長手方向中央部が最も小幅となるように内側に凹んで湾曲した左右対称の幅方向両側縁を有する平面形状に形成された天板部と、天板部が連続していない外縁部から内方に向かって突設された二つの下方湾曲状の導水部であって、ストレーナ内において中央部分が最も低くなるように下方に湾曲した凹湾曲状の内端を有する導水部とを有し、ストレーナ内において相対向する上記導水部の内端同士の間で、ストレーナ内に連通する開口が、天板部の下方において形成されたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成において、天板部は、その上面が、外縁部の上面より上方に突出したものであるとの限定を付したことを特徴とする。
以下、本発明を図示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係る流し台の排水口蓋1の一実施形態を示した平面図、図2と図3は、それぞれ図1のA−A’線と、B−B’線の断面図である。また、図4は、流し台の排水口に取り付けられた状態の断面図である。この排水口蓋1は、平面視略環状の外縁部2と、この外縁部2に両端が連続した平面視略鼓形の天板部3、並びにこの天板部3を両側から挟み込むように外縁部2の内周から内方に突設された一対の導水部4,5とからなり、合成樹脂で一体成形されたものである。
外縁部2は、その外周端が下方に折れ曲がり、所定の高さの外周面2aを有するものである。なお、この外周面2aの高さは、流し台の排水口に装着されるストレーナ10の表面から、その内周に形成された段付面部10aに至る距離(深さ)Lと、ほぼ等しい寸法に設定されている。(図4参照)
天板部3は、上面が平坦な板状のものであり、排水口蓋1の中心部分の表面を覆うように、外縁部2の内方に、この外縁部2を跨ぐようにして設けられている。なお、この天板部3は、その両側に設けられた段部3a,3bにより、外縁部2の表面からやや上方に突出している。
また、本実施形態の排水口蓋1では、上記天板部3は、使用者がつかむことができる程度に外縁部2との間の間隔が確保される平面形状で、かつ、当該天板部3の長手方向中央部が最も小幅となるように内側に凹んで湾曲した左右対称の幅方向両側縁を有する平面形状に形成されている。
導水部4,5は、略半割り球状に、その先端が下方に湾曲したものであり、外縁部2の天板部3が連続しない個所、即ち、図1において天板部3の上下両側から、互いに内方に突設されている。そして、互いに対向するように突設された一対の導水部4,5は、その内端同士が、図3に示すように、天板部3の下方において、天板部3の幅とほぼ等しい間隔をおいて向き合い、ストレーナ10内に連通する開口6を形成している。
本発明の流し台の排水口蓋1は、上記の構成を有している。そして、この排水口蓋1は、従来のものと同様に、ストレーナ10の段付面部10aに嵌合することにより、流し台のシンク底面8に設けられた排水口に取り付けられるようになっている。
なお、この時、排水口蓋1の取付方向は、特に限定されないが、流し台の前後方向に対して天板部3を縦方向、即ち、流し台の前方に立った人に対して、導水部4,5が左右両側に位置するように配置する事が望ましい。
図4において符号9は、ストレーナ10をシンク底面8に開口形成された排水口に取り付けるための締付ナットを示す。
しかして、本発明の流し台の排水口蓋1では、シンク底面8上に流された水は、残飯や野菜屑などと共に、天板部3の両側に設けられた導水部4,5から円滑に網かご11が設けられたストレーナ10内に導かれる。そして、このストレーナ10内部の網かご11や、この網かご11内に捕捉されたごみなどは、天板部3と導水部4,5とで外部から視認不可に効果的に隠蔽されるようになっている。
このように本発明の流し台の排水口蓋1では、二カ所から水が流れ込むので、排水が速やか、かつ円滑になされる。しかも排水口蓋1の中央部分に天板部3が設けられ、この天板部3の両側の下方には、導水部4,5が設けられているので、洗い物などの際にスプーンや箸などを流しても容易にストレーナ10内には、落ち込まない。
また、中央部分に設けられた天板部3をつかむことにより、排水口蓋1に無理な力をかけることなく、その着脱操作も容易に行える。
図5〜図7は、天板部13の形状と導水部の数が異なる本発明の比較例(実施形態ではない。)を示している。この場合は、中央部分の天板部13を略三角形状とし、その各頂点の三カ所で外縁部12に連続させ、三角形の辺に相当する個所に対向した外縁部12の内周から三つの導水部14,15,16を下方湾曲状に内方突設している。
この排水口蓋11も上記のものと全く同様に、図4に示したようなストレーナ10を介して流し台の排水口に取り付けられ、流し台に流された水が、天板部13の外側に設けられた各導水部14,15,16から、天板部13の下側に形成された開口17に導かれ、この開口17からストレーナ10内に流れ込むようになっている。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のうち、請求項1記載の発明は、流し台の排水口に取り付けられる蓋を、環状の外縁部と連続した天板部の下側に向かって二つの下方湾曲状の導水部を設けたものとしたので、水が二つの導水部から円滑、かつ速やかに排水される。しかも導水部を二つ設けることにより、天板部との間隙が小さくでき、見苦しいストレーナの内部を、見えないように効果的に隠蔽できると共に、スプーンや箸などが不用意に、ストレーナの内部に設けられたごみ捕捉用の網かごに落下することも防止される。
さらに外縁部を跨ぐように設けられた天板部は、蓋を着脱する際の手掛かりともなり、ここを持って操作することにより、排水口蓋に無理な力をかけることなく、その着脱が容易に行える。
請求項2記載の発明は、天板部の上面を、外縁部の上面より上方に突出させたので、排水性を考慮して排水口の近傍が低位となるように設定されているシンクにおいても、天板部の上面をこのシンクの平均的な底面位置に合わせることができる。よって、大型の鍋などを洗う際に、その底をより安定保持することができ、作業が行い易くなるという効果がある。
本発明に係る排水口蓋の実施形態の平面図である。 図1のA−A’線断面図である。 図1のB−B’線断面図である。 図1に示した排水口蓋を排水口に取り付けた状態の断面図である。 本発明の比較例の平面図である。 図5のC−C’線断面図である。 図5のD−D’線断面図である。 従来例の取付状態の断面図である。 他の従来例の取付状態の斜視図である。
符号の説明
1,11 排水口蓋
2,12 外縁部
3a,3b 段部
3,13 天板部
4,5,14,15,16 導水部
6,17 開口

Claims (3)

  1. 流し台のシンクの底面に開口形成された排水口に、ストレーナを介して着脱可能に取り付けられる排水口蓋であって、
    上記排水口蓋は、ストレーナの内周に形成された段付面部に嵌合する外縁部と、
    この外縁部と二個所において連続し、その外縁部を跨ぐように中央部分の上面を覆った天板部であって、当該天板部を使用者がつかむことができる程度に外縁部との間の間隔が確保される平面形状で、かつ、当該天板部の長手方向中央部が最も小幅となるように内側に凹んで湾曲した左右対称の幅方向両側縁を有する平面形状に形成された天板部と、
    天板部が連続していない外縁部から内方に向かって突設された二つの下方湾曲状の導水部であって、ストレーナ内において中央部分が最も低くなるように下方に湾曲した凹湾曲状の内端を有する導水部とを有し、
    ストレーナ内において相対向する上記導水部の内端同士の間で、ストレーナ内に連通する開口が、天板部の下方において形成されたことを特徴とする流し台の排水口蓋。
  2. 天板部の上面が、外縁部の上面より上方に突出していることを特徴とする請求項1記載の流し台の排水口蓋。
  3. 流し台のシンク底面と、上方開口状の排水口が形成されるように前記シンク底面に設けられたストレーナと、このストレーナの上端部に形成された段付面部に着脱可能に取り付けられた請求項1又は2記載の排水口蓋とを備えていることを特徴とする流し台の排水装置。
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