JP3669060B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両窓ガラスの除氷、除曇を行うための手段として、窓ガラスに配設され、窓ガラスを直接加熱する電気発熱手段と、窓ガラスへ温風を吹きつけるデフロスタ手段とを併用する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地において車両を起動する際に、、外気温が例えば、0°C以下の場合には、車両の前面窓ガラスが凍結していることがある。この窓ガラスの凍結を解消させる手段として、温水式ヒータコアにて加熱された温風をデフロスタ吹出口から前面窓ガラスに向けて吹き出すことが従来多く用いられている。
【0003】
しかし、温水式ヒータコアの温水は通常、車両エンジンから供給されるため、水温の上昇に時間がかかり、窓ガラスの凍結を解消させるのに時間がかかるので、車両を短時間で安全に走行開始できないという不具合があった。
そこで、近年、上記不具合を解消するために、車両窓ガラスに電気的熱線からなる発熱手段(HWS:Heated Wind Sield)を配設して、窓ガラスを直接加熱することにより、除氷時間の短縮を図りたいという要望が高まっている。
【0004】
特開平5−147428号公報においては、電気自動車のヒートポンプ式空調装置において、上記電気発熱手段による窓ガラスの直接加熱と、ヒートポンプサイクルの熱交換器により加熱された温風の窓ガラスへの吹きつけとを併用することにより、窓ガラスの除氷、除曇を行うようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者らは、上記電気発熱手段による窓ガラスの直接加熱と、ヒートポンプサイクルの熱交換器により加熱された温風の窓ガラスへの吹きつけとを併用する空調装置について、実際に試作し、実験検討したところ、次のごとき問題が発生することが判明した。
【0006】
すなわち、この種の空調装置では、乗員の手動操作の簡素化を図るため、1つのデフロスタスイッチを投入すると、電気発熱手段への通電と、ヒートポンプサイクルの暖房運転と、温風送風用送風機の運転とを同時に起動させるようにしている。ところが、ヒートポンプサイクルの運転が圧縮機保護、外気温の低下等により自動的に停止されると、電気発熱手段の単独運転となる。この単独運転時には、ヒートポンプサイクルの熱交換器により送風空気が加熱されないのて、低温の送風空気がそのまま窓ガラスに吹きつけられるという事態が発生する。
【0007】
この結果、電気発熱手段による発熱量が低温空気の吹出により発散してしまい、電気発熱手段による発熱量を窓ガラスの加熱のために有効活用できないので、窓ガラスの除氷時間が長くかかるという問題を生じる。この除氷時間の長時間化は、車両の安全な走行開始が遅れるのみならず、電気自動車においては車載バッテリの貴重な電気容量を無駄に消費してしまうことにもなる。
【0008】
しかるに、前記公報のものでは、窓ガラスの直接加熱と、温風の窓ガラスへの吹きつけとの併用による、窓ガラスの除氷、除曇について記載しているのみで、電気発熱手段の単独運転時に低温空気の吹出により窓ガラス除氷時間が長時間化するという問題については何ら認識していない。従って、その問題解決の対策も提案していない。
【0009】
本発明は上記点に鑑みて、電気発熱手段による発熱量が低温空気の吹出により発散して、窓ガラス除氷時間が長くなるのを抑制することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
すなわち、請求項1〜5記載の発明では、空気加熱手段(51、36a)にて加熱された温風を空気送風手段(4)により車両の窓ガラス(23)に吹きつけることにより、窓ガラス(23)の除氷、除曇を行うデフロスタ手段(51、36a、4)と、
車両の窓ガラス(23)に配設され、窓ガラス(23)を直接加熱して窓ガラス(23)の除氷、除曇を行う電気発熱手段(24)と、
乗員により手動操作され、空調吹出モードを、前記温風を車両の窓ガラス(23)に吹きつけるデフロスタ吹出モードに設定するデフロスタ操作手段(309)とを備え、
前記デフロスタ吹出モードの設定時に、前記デフロスタ手段および前記電気発熱手段の併用運転が設定されたときは、前記空気送風手段を第1設定風量で運転し、
前記デフロスタ吹出モードの設定時に、前記空気加熱手段が停止状態とされ、前記電気発熱手段の単独運転が設定されたときは、前記空気送風手段を前記第1設定風量より小さい第2設定風量で運転することを特徴としている。
【0011】
本発明では、電気発熱手段の発熱による窓ガラスの除氷、除曇作用に対して、低温空気の吹出が窓ガラス除氷時間の長時間化につながるという点に着目して、窓ガラスの電気発熱手段と、窓ガラスへの温風吹出によるデフロスタ手段との併用運転時に比して、電気発熱手段の単独運転時における、窓ガラスへの吹出風量を小さくしているから、電気発熱手段の単独運転時に電気発熱手段による発熱量が低温空気の吹出により発散することを効果的に抑制でき、電気発熱手段による発熱量を窓ガラスの加熱のために有効活用できるので、窓ガラスの除氷時間を短縮できる。これにより、寒冷期において、車両起動後に短時間で安全に走行開始できる。
【0012】
また、電気発熱手段の単独運転時に低温空気の吹出により車室内乗員に不快感を与えるという不具合も解消できる。
特に、請求項4記載の発明では、空気加熱手段(51、36a)の熱源として、ヒートポンプ(30)および燃焼式ヒータ(52)の両方を備え、
さらに、外気温度に関連した物理量を検出する外気温検出手段(112)を備え、
この外気温検出手段(112)により検出された外気温度が第1設定温度より高いときは、第1断続手段(127、130、134、136)によりヒートポンプ(30)を作動させるとともに、第2断続手段(128、130、133、134、136)により電気発熱手段(24)への通電を遮断し、かつ、送風制御手段(124、127、130、134、137)により空気送風手段(4)を第1設定風量で運転し、
外気温度が第1設定温度と、第1設定温度より低い第2設定温度との間にあるときは、第1断続手段によりヒートポンプを作動させるとともに、第2断続手段により電気発熱手段に通電し、かつ、送風制御手段により空気送風手段を第1設定風量で運転し、
外気温度が第2設定温度より低いときは、第1断続手段により燃焼式ヒータを作動させるとともに、第2断続手段により電気発熱手段に通電し、かつ、送風制御手段により空気送風手段を第1設定風量で運転し、
第1断続手段によりヒートポンプおよび燃焼式ヒータがともに停止され、かつ第2断続手段により電気発熱手段に通電されたときは、送風制御手段により空気送風手段を第2設定風量で運転することを特徴としている。
【0013】
これにより、窓ガラスの除氷、除曇作用のための熱源として、ヒートポンプ、燃焼式ヒータおよび電気発熱手段を外気温度に対応して選択することができ、そのため、ヒートポンプの低温運転による弊害を回避できるとともに、電気発熱手段を低温時のみに運転して、電気発熱手段の電力消費を抑制でき、それぞれの熱源の特徴を効果的に発揮できる。
【0014】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態による電気自動車用空調装置の全体構成の概要を示すもので、室内ユニットおよび冷凍サイクルおよび温水回路を示している。
【0016】
図1において、室内ユニット1は、車室内に向けて空気を送る空気通路をなすダクト2を備える。このダクト2は、車室内前部の計器盤下方部に配置され、ダクト2の一端には、内外気切替箱3を備えた送風機4が設置されている。
内外気切替箱3は、車室内と連通して車室内の空気(内気)を導入する内気導入口5と、車室外と連通して車室外の空気(外気)を導入する外気導入口6とを備えている。そして、内外気切替箱3は、内外気切替ダンパ7を備え、この内外気切替ダンパ7により、ダクト2内に導かれる空気を内気と外気とに切り替えることができる。
【0017】
送風機4は、ファンケース8、遠心式ファン9、およびモータ10からなり、モータ10に通電されるとファン9が回転し、内気または外気をダクト2を介して室内へ送る。
ダクト2の他端には、ダクト2内を通過した空気を車室内の各部に向けて吹き出す吹出口が形成されている。この吹出口は、室内前部の中央より、乗員の上半身に向けて主に冷風を吹き出すセンタフェイス吹出口13、室内前部の両脇より、乗員の上半身あるいはサイドガラスに向けて主に冷風を吹き出すサイドフェイス吹出口14、乗員の足元に向けて主に温風を吹き出すフット吹出口15、および窓ガラス23に向けて主に温風を吹き出すデフロスタ吹出口16からなる。
【0018】
また、ダクト2内には、サイドフェイス吹出口14を除く他の吹出口へ通じる空気通路に、各吹出口への空気流を制御するセンタフェイスダンパ17、フットダンパ18、およびデフロスタダンパ19が設けられている。なお、センタフェイス吹出口13およびサイドフェイス吹出口14には、乗員の好みに応じて空気の吹出量を手動調節する乗員開閉ダンパ20が設けられている。
【0019】
フロントの窓ガラス23の内面(車室内側の面)、あるいは合わせガラスを構成する2枚のガラスの間の面には、通電を受けると発熱する透明導電性薄膜からなる電気発熱体24が、窓ガラス23のほぼ全面に亘って形成されている。この電気発熱体24は、窓ガラス23の両側に電極25を備え、この電極25を介して電気発熱体24を通電することにより窓ガラス23を直接加熱するようにしてある。以後、上記窓ガラスの電気発熱体24をHWSと略記する。
【0020】
ヒートポンプサイクル30は、冷媒圧縮機31、冷媒水熱交換器32、第1減圧器33、室外熱交換器34、第2減圧器35、室内熱交換器36、アキュームレータ37、後記する冷媒経路切替手段(電磁弁40〜42)、およびこれらを閉回路となるように接続する冷媒配管等から構成されて、空調モードに基づいて冷媒の流れ方向が変わる冷凍サイクルである。
【0021】
なお、この実施例の空調モードとしては、冷房運転を行う冷房モード、暖房運転を行う暖房モード、除湿運転を行う除湿モード、暖房運転時において室外熱交換器34の着霜が後記する除霜センサにより検出された時に除霜運転を行う除霜モード等が設定されている。
冷媒圧縮機31は、電動式の冷媒圧縮機であって、吸入口より内部に吸入したガス冷媒を圧縮して高温、高圧のガス冷媒を吐出口より吐出する圧縮部(コンプレッサ)と、この圧縮部を駆動する駆動部としての電動モータ(図示せず)とを1つの密閉ケース内に一体に内蔵した構造からなる。この冷媒圧縮機31は、空調用ECU(電子制御装置)100の出力信号に基づいて冷媒圧縮機31の回転速度を制御する空調用インバータ38を備えている。
【0022】
このインバータ38は、冷媒圧縮機31の電動モータに、車載電源200(図2参照)から印加される電力を連続的あるいは段階的に可変制御して、この印加電力の変化により電動モータの回転速度を変化させるものである。これにより、冷媒圧縮機31は、冷媒吐出容量を変化させてヒートポンプサイクル30内を循環する冷媒の流量を調節することにより冷媒水熱交換器32の加熱能力や室内熱交換器36の冷房能力を制御する。
【0023】
冷媒水熱交換器32は、アルミニウム合金等の熱伝導性に優れる金属パイプよりなる二重管構造を成し、内周側に温水通路32a、外周側に冷媒通路32bが形成されている。冷媒水熱交換器32は、車室外に設置され、温水通路32a内を流れる低温の温水と冷媒通路32b内を流れる高温高圧のガス冷媒とを熱交換させることにより、温水を加熱する温水加熱器として働くと共に、ガス冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮器として働く。
【0024】
第1減圧器33は、暖房モード時および除霜暖房モード時に冷媒水熱交換器32より流入した冷媒を減圧するキャピラリチューブよりなる。室外熱交換器34は、車室外(例えば走行風を受け易い場所)に設置されて、内部を流れる冷媒と電動ファン39により送風される外気とを熱交換する。なお、室外熱交換器34は、暖房モード時および除湿モード時には、第1減圧器33で減圧された低温低圧の冷媒を外気との熱交換により蒸発気化させる冷媒蒸発器として働き、冷房モード時には、冷媒水熱交換器32より電磁弁42を通って流入した高圧ガス冷媒を外気との熱交換により凝縮液化させる冷媒凝縮器として働く。
【0025】
第2減圧器35は、冷房用の減圧手段であって、冷房モード時に室外熱交換器34より流入した冷媒を減圧するキャピラリチューブよりなる。なお、第1減圧器33および第2減圧器35として、キャピラリチューブの他に温度式自動膨張弁、電動式の膨張弁、オリフィス等の減圧手段を用いても良い。
室内熱交換器36は、ダクト2内に設置され、冷房モード時および除湿モード時に第2減圧器35および第1減圧器33で減圧された低温低圧の気液2相冷媒をダクト2内の空気との熱交換により蒸発気化させる冷媒蒸発器として働く。これにより、ダクト2内の送風空気は室内熱交換器36内の冷媒により吸熱されて、冷却除湿される。
【0026】
アキュームレータ37は、内部に流入した冷媒を液冷媒とガス冷媒とに気液分離して液冷媒を貯溜し、ガス冷媒のみを冷媒圧縮機31へ供給する気液分離器として働く。なお、気液分離器として、冷媒水熱交換器32と第1減圧器33との間か、あるいは室外熱交換器34と第2減圧器35との間に配置されるレシーバ(受液器)をアキュームレータ37の代わりに使用しても良い。
【0027】
冷媒経路切替手段は、ヒートポンプサイクル30を循環する冷媒の流れ方向を冷房運転経路(図2において矢印Cの経路)、暖房運転経路(図2において矢印Hの経路)、および除霜運転経路(図2において矢印Cの経路)等のいずれかに切り替えるもので、通電(オン)されると開弁し、通電が停止(オフ)されると閉弁する第1〜第3電磁弁40〜42から構成されている。
【0028】
第1電磁弁40は、暖房モード時および除湿モード時に冷媒水熱交換器32より流出した高圧冷媒を第1減圧器33→室外熱交換器34→第1電磁弁40→アキュームレータ37の順に流す暖房用冷媒流路43の開閉を行う開閉弁である。
第2電磁弁41は、除湿モード時に冷媒水熱交換器32を流出した冷媒を第1減圧器33→第2電磁弁41→室内熱交換器36→アキュームレータ37の順に流す除湿用冷媒流路(バイパス路)44の開閉を行う開閉弁である。第3電磁弁42は、冷房モード時に冷媒水熱交換器32の下流側と室外熱交換器34の上流側とを第1減圧器33を迂回して結ぶ冷房用冷媒流路(バイパス路)45の開閉を行う開閉弁である。
【0029】
温水回路50は、前述の冷媒水熱交換器32、温水式ヒータコア51、燃焼式ヒータ52、温水ポンプ53、およびこれらを閉回路をなすように接続する温水配管等から構成されている。
温水式ヒータコア51は、ダクト2内において室内熱交換器36よりも下流側(風下側)に設置されて、内部を流れる温水との熱交換によって通過する空気を加熱する室内空気加熱器である。温水式ヒータコアコア51の空気の入口部および出口部には、温水式ヒータコア51を通過する空気の流れと迂回する空気の流れとを調節する2個のエアドア54、55が回転自在に支持されている。これらのエアドア54、55は、ステッピングモータやサーボモータ等のアクチュエータ(図示せず)により駆動される。
【0030】
燃焼式ヒータ52は、燃料ポンプ(図示しない)により圧送された液体燃料を燃焼空気と混合して燃焼し、その燃焼時に生成される燃焼排気との熱交換によって温水を加熱する。温水との熱交換を終えた燃焼排気は、大気に排出される。但し、この燃焼式ヒータ52は、外気温度が低い時(例えば4.4℃以下の低温時)にのみ使用される。なお、燃焼式ヒータ52は、燃料供給量および燃焼用空気量を調節することにより、燃焼量(発熱量)を無段階に切り替えて使用することができる。
【0031】
温水ポンプ53は、電動式のウォータポンプ(温水圧送手段)であって、通電を受けて起動することにより温水回路5内に温水の循環流を発生する。
なお、温水回路50に、ラジエータ等の放熱装置、電動器具の排熱を回収する排気回収器や電気ヒータ等の補助加熱装置、流路切替弁等の付属装置を追加しても良い。
【0032】
図2は電気自動車用空調装置のECU100を含む制御系統図であり、ECU100は、中央演算処理装置(以下CPUと言う)101、ROM102、RAM103、A/D変換器104、インターフェイス105、106等を有している。また、ECU100はジャンクションボックスJを介して車載電源200より電力が供給されて作動するもので、ジャンクションボックスJは走行用モータMの回転速度を制御する走行用インバータIにも接続されている。
【0033】
ECU100は、内気温センサ111、外気温センサ112、日射センサ113、冷媒圧力センサ114、蒸発器温度センサ115、水温センサ116、除霜センサ117、水温センサ118、および操作パネル300より入力される入力信号と予めインプットされた制御プログラムに基づいて、インバータ38、各空調機器およびHWS24を制御する。
【0034】
すなわち、ECU100は、各センサの検出信号および操作パネル300の操作値(操作信号)などの入力信号と予めインプットされた制御プログラムに基づいて、内外気切替ドア7、モード切替ドア17〜19、送風機4のファンモータ10、冷媒圧縮機31の回転制御用インバータ38、室外電動ファン39、第1〜第3電磁弁40〜42、燃焼式ヒータ52、温水ポンプ53およびエアミックスドア54、55、HWS24等の作動状態を制御する。
【0035】
内気温センサ111は、例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、車室内の温度(内気温)を検出する内気温度検出手段である。外気温センサ112は、例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、車室外の温度(外気温)を検出する外気温度検出手段である。
日射センサ113は、車室内への日射量を検出する日射量検出手段である。冷媒圧力センサ114は、冷媒圧縮機31の吐出圧力であるサイクル高圧圧力(凝縮圧力)を検出する冷媒圧力検出手段である。蒸発器温度センサ115は、例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、室内熱交換器36吹出直後の空気温度を検出する温度検出手段である。
【0036】
水温センサ116は、例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、温水式ヒータコア51の温水入口部に設置され、温水式ヒータ51の入口水温(温水温度)を検出する温水温度検出手段である。除霜センサ117は、例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、暖房モード時および除湿モード時に室外熱交換器34の入口部の冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段である。
【0037】
水温センサ118は、例えばサーミスタ等の感温素子よりなり、燃焼式ヒータ52の温水出口に設置され、燃焼式ヒータ52の出口水温を検出する温水温度検出手段である。
次に、操作パネル300を図3について説明すると、本例の操作パネル300は、冷房、暖房、送風の運転モード切換、吹出モードの切換、風量切換、内外気切換等を1つのオートスイッチ301の投入により自動的に行うオートエアコン用のパネルとして構成されている。302は空調装置の作動を停止するためのオフスイッチである。
【0038】
303、304は室温の目標温度設定用スイッチ(温度設定手段)で、スイッチ303は目標温度上昇用のスイッチであり、スイッチ304は目標温度下降用のスイッチである。そして、この両スイッチ303、304により設定された目標温度は温度表示部305にてディジタル表示される。
306は吹出モード設定スイッチで、吹出モードドア17〜19を制御してデフロスタモード以外の吹出モードを手動設定するためのものである。307は風量設定スイッチで、ファンモータ10を制御して車室内への送風量を手動設定するためのものである。308は温水回路50の燃焼式ヒータ52の作動を手動操作にて強制的に停止するための燃焼式ヒータオフスイッチである。309は内外気切換スイッチで、内外気切換ドア7を制御して車室内への内外気吸入を手動にて切り換えるためのものである。
【0039】
310はデフスロタスイッチで、吹出モードドア17〜19を制御してデフスロタ吹出モード(デフスロタ吹出口のみを開口する状態)を手動設定するとともに、空調機器をデフスロタ作動状態に手動設定するものである。すなわち、本実施形態では、上記デフスロタスイッチ310が手動操作されて、オン状態になると、ECU100は内外気吸入を外気モードに設定するとともに、吹出モードをデフロスタ吹出モードとし、所定の風量にて送風機4を作動させ、かつ外気温度が所定値以下のときに前述したHWS24に通電するようにプログラミングされている。
【0040】
次に、上記ECU100によるデフロスタモードの作動制御を図4により詳述する。
初めに、電気自動車のキースイッチONかどうかの判定を行なう(ステップ120)。「NO」ならステップ120の判定を繰り返す。「YES」なら初期設定として演算処理に使用するカウンタ、フラグを初期化処理する(イニシャライズ、ステップ121)。次に、デフロスタスイッチ310がONかどうかの判定を行なう(ステップ122)。「NO」ならステップ123へ移行し、オートスイッチ301が投入されておれば、フェイス(FACE)吹出、バイレベル(BILEVEL)、フット(FOOT)のいずれかの吹出モードを選択する吹出モードオート制御を行う。
【0041】
ここで、吹出モードオート制御は、図5(a)に示すように車室内への目標吹出空気温度TAOに基づいて行う。この目標吹出空気温度TAOは下記の数式1により算出されるものである。
【0042】
【数1】
TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts −C
なお、Tset は温度設定用スイッチ303、304によって決定された設定温度、Tr は内気温センサ111が検出した内気温度、Tamは外気温センサ112が検出した外気温度、Ts は日射センサ113が検出した日射量である。また、Kset 、Kr 、Kam、およびKs はゲインであり、Cは定数である。
【0043】
そして、次に、ステップ124において、図5(b)に示すように、上記目標吹出空気温度TAOに基づく自動設定風量にて送風機4を運転し、ステップ122の判定前に戻って処理を繰り返す。図5(b)の冷房時とは、ヒートポンプ30を冷房モードで運転している状態であり、暖房時とは、ヒートポンプ30を暖房モードで運転するかあるいは燃焼式ヒータ52を運転して、温水式ヒータコア51に温水を循環している状態である。
【0044】
一方、デフロスタスイッチ310がONになると、ステップ122の判定が「YES」となり、ステップ125に移行して、吹出モードを、デフロスタ(DEF)吹出モードに設定する。同時に、内外気吸込を外気吸入モードに設定する。
次に、ステップ126では、外気温センサ112が検知した外気温が0℃より低いかどうかの判定を行なう。外気温が0℃より高いときは、判定が「NO」となり、ステップ127に移行し、ヒートポンプ単独のデフロスタ(DEF)制御を行なう。
【0045】
すなわち、デフロスタ吹出口16から吹き出す温風を加熱する空気加熱手段として、ヒートポンプ30と燃焼式ヒータ52のうち、ヒートポンプ30を選択し、ヒートポンプ30を暖房モードにて運転する。これにより、水冷媒熱交換器32において加熱された温水をヒータコア51に循環して、ダクト2内の送風空気を加熱し、この温風をデフロスタ吹出口16から窓ガラス23へ吹きつける。
【0046】
このとき、エアドア54、55は図1の実線位置に操作されて、送風空気の全量をヒータコア51に通過させる。また、このとき、デフロスタスイッチ310がONして、デフロスタ吹出モードが設定されているため、送風機4の風量は、図5(b)の特性とは別に、設定された所定のデフロスタ風量(第1の設定風量、例えば、250m3 /h程度)に固定されている。そして、ステップ127の後はステップ120の判定前に戻って上記処理を繰り返す。
【0047】
ステップ127による、ヒートポンプ単独のデフロスタ(DEF)制御では、上記のように、ヒートポンプ30を熱源として加熱された温風を窓ガラス23へ吹きつけて、窓ガラス23の解氷、防曇を行う。ヒートポンプ単独のデフロスタ(DEF)制御であっても、外気温が0°C以上であるため、窓ガラス23の解氷、防曇に長時間を要することはない。
【0048】
これに対し、外気温が0°Cより低下したときは、ステップ126の判定が「YES」となり、ステップ128へ移行し、H・W・S24をON(通電)すると同時に、タイマーのカウントアップを開始して、H・W・S24の通電時間を計測する。
次に、ステップ129へ移行し、燃焼式ヒータ52が運転(ON)可能な条件かどうか判定する。具体的には、外気温が4℃未満か、燃焼式ヒータ52の保護制御等により運転不能の状態でないか、燃焼式ヒータオフスイッチ308が投入されていないか等を判定して、燃焼式ヒータ52が運転(ON)可能な条件にあるかどうか判定する。
【0049】
燃焼式ヒータ52が運転(ON)可能な条件にないときは、ステップ129の判定が「NO」となり、ステップ130へ移行し、ヒートポンプ30とH.W.S24とを併用したデフロスタ(DEF)制御を行なう。すなわち、ヒートポンプ30の水冷媒熱交換器32にて加熱された温水をヒータコア51に循環して、ダクト2内の送風空気を加熱し、この温風をデフロスタ吹出口16から窓ガラス23へ吹きつける。このときも、送風機4の風量は、前記ステップ127と同一のデフロスタ風量(第1の設定風量、例えば、250m3 /h程度)である。これと同時に、H.W.S24への通電により、窓ガラス23を直接加熱する。
【0050】
ステップ130による、ヒートポンプ30とH.W.S24とを併用したデフロスタ(DEF)制御は、ステップ131の判定が「NO」で、ステップ132の判定が「YES」となっている間(すなわち、−10°C<外気温<0°Cのとき)、継続され、窓ガラス23への温風吹きつけとH.W.S24による窓ガラス直接加熱との併用で、窓ガラス23の解氷、防曇を行うため、外気温が0°C以下に低下しても、窓ガラス23の解氷、防曇を短時間で行うことができる。
【0051】
外気温が0°C以上に上昇すると、ステップ132の判定が「NO」となり、ステップ133にてH.W.S24への通電がオフされ、ステップ127による、ヒートポンプ単独のデフロスタ(DEF)制御に移行する。
一方、ステップ129の判定が「YES」ならば、ステップ131へ移行し、外気温が−10°Cより低いときはステップ131の判定も「YES」となり、ステップ134へ移行する。このステップ134では、ヒートポンプ30の運転を禁止する。この運転禁止は、低温時に室外熱交換器34での吸熱量が低下して圧縮機31への冷媒液戻りが発生するのを防止するためである。
【0052】
そして、ステップ134では、ヒートポンプ30の運転禁止に伴って、燃焼式ヒータ52とH.W.S24との併用のデフロスタ(DEF)制御を行なう。すなわち、燃焼式ヒータ52を運転して、燃焼式ヒータ52で加熱された温水をヒータコア51に循環して、ダクト2内の送風空気を加熱し、この温風をデフロスタ吹出口16から窓ガラス23へ吹きつける。このときも、送風機4の風量は、前記ステップ127、130と同一のデフロスタ風量(第1の設定風量、例えば、250m3 /h程度)である。これと同時に、H.W.S24への通電により、窓ガラス23を直接加熱する。これにより、窓ガラス23への温風吹きつけとH.W.S24による窓ガラス直接加熱との併用で、窓ガラス23の解氷、防曇を行う。
【0053】
次に、ステップ135へ移行し、燃焼式ヒータ52がOFF条件にあるかどうかの判定を行なう。具体的には、外気温が4℃以上か、燃焼式ヒータの保護制御等により運転不能の状態にあるか、燃焼式ヒータ52のオフスイッチ308が投入されているか等を判定して、燃焼式ヒータ52がOFF条件にあるかどうか判定する。
【0054】
燃焼式ヒータ52がOFF条件でないときは、判定が「NO」となり、ステップ131の判定前に戻り、上記処理を繰返す。これに対し、燃焼式ヒータ52がOFF条件にあるときは、ステップ135の判定が「YES」となり、ステップ136へ移行する。
このステップ136において、燃焼式ヒータ52の作動が停止(OFF)され、H.W.S24の単独運転となる。そして、次のステップ137において、送風機4の風量が第1設定風量(例えば、250m3 /h程度)よりも低い第2設定風量に設定される。ここで、第2設定風量は例えば90m3/h未満の微小風量に設定するが、H.W.S24本来の機能(窓ガラス加熱機能)を有効発揮するためには、送風機4の運転を停止(=風量0)させることが望ましい。
【0055】
このように、H.W.S24の単独運転時に、送風機4の風量を第1設定風量よりも低い第2設定風量に設定することにより、H.W.S24の発熱量が送風機4の作動による低温空気の窓ガラス23への吹きつけによって発散してしまうことがなく、H.W.S24の発熱量が窓ガラス23の温度上昇のために有効活用される。
【0056】
従って、H.W.S24単独の発熱作用により窓ガラス23の解氷、防曇を効果的に行うことができ、窓ガラス23の解氷、防曇時間の短縮を図ることができる。
次に、ステップ138へ移行し、ステップ128で開始したH.W.S24のタイマカウントアップ(例えば20分)が完了したかどうか(H.W.S通電時間が所定時間に到達したかどうか)を判定する。「NO」ならステップ129の判定の前に戻って処理を繰返す。「YES」なら本制御を終了する。
【0057】
図6は本発明による効果を示す実験データであり、外気温−20°Cにて車両フロントガラスが全面的に凍結している状態から、デフロスタ制御を開始した場合に、各種のデフロスタ制御別のガラス解氷時間を測定した結果を示す。このガラス解氷時間としては、車両の走行可能レベルである50%のガラス解氷面積に到達する時間と、90%のガラス解氷面積に到達する時間とに分けて測定している。
【0058】
なお、図6の実験において、H.W.S24の消費電力は、どのデフロスタ制御においても、300W一定である。また、温風の温度は10°C〜40°Cであり、冷風の温度は−20°Cである。
図6において、H.W.S24単独運転時において、冷風を吹出した場合は、50%のガラス解氷面積到達時間が12分も要しているのに対し、本発明のように、H.W.S24単独運転時において、送風停止(または微小風量の吹出)とすることにより、50%のガラス解氷面積到達時間を4.5分に短縮できる。
【0059】
なお、上記第1実施形態では、ダクト2内の送風空気を加熱する空気加熱手段として、温水式ヒータコア51を用い、この温水式ヒータコア51への循環温水の熱源として、温水回路50にヒートポンプ30の水冷媒熱交換器32および燃焼式ヒータ52を設置しているが、燃焼式ヒータ52は、電気自動車の使用地域が比較的温暖な地域である場合は、車両に搭載しない場合もある。この場合は、外気温が所定温度、例えば−10℃以下になると必然的にHWS24の単独運転となる。
【0060】
上記第1実施形態では、ステップ125において設定されたデフロスタ(DEF)吹出モードにおける制御について説明したが、フット吹出口15とデフロスタ吹出口16の両方から同時に略同等の風量の空気を吹き出すフット/デフロスタ(FOOT/DEF)吹出モードにおいても、上記したデフロスタ制御を採用してもよいことはもちろんである。
【0061】
上記第1実施形態では、HWS24の通電量を温風吹出との併用運転時と単独運転時とで同一としているが、HWS24の通電量を温風吹出との併用運転時よりも単独運転時の方が大きくなるように切換制御してもよい。
同様に、デフロスタ制御時における温風吹出の風量(第1設定風量)を一定値(例えば、250m3 /h)に固定せずに、外気温等の環境条件に応じて変化させてもよい。
【0062】
上記第1実施形態では、冷房運転時と暖房運転時とで、エアダンパ54、55の操作位置を図1の一点鎖線位置と実線位置との間で反転させるようにしたが、エアダンパ54、55を空調ダクト2内を通過する空気の一部をヒータコア51に通過させるように、中間位置に制御されるエアミックスダンパとしてもよい。
上記第1実施形態では、ヒートポンプ30の冷媒通路を切り替えるために、3つの電磁弁40〜42を用いたが、この3つの電磁弁40〜42の代わりに、三方弁や四方弁を用いてもよい。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、ダクト2内の送風空気を加熱する空気加熱手段として、温水式ヒータコア51を用い、この温水式ヒータコア51に温水を循環させる温水回路50を設置しているが、本発明は、図7に示す第2実施形態のように温水回路を廃止した空調装置においても同様に実施できる。
【0063】
図7の空調装置においては、ヒートポンプサイクル30に設けられた1つの室内熱交換器36aにて空調ダクト2内の空気の冷却、および加熱を行うようにしたものである。
図7において、図1と同一符号は同一または均等部分であるので、説明は省略する。以下、図1との相違部分について主に説明すると、空調ダクト2内の空気通路の全面にわたって室内熱交換器36aが配置されており、この室内熱交換器36aは、冷房モード時には蒸発器として作用し、送風空気を冷却する。また、暖房モード時には室内熱交換器36aは凝縮器として作用し、送風空気を加熱する。
【0064】
ヒートポンプサイクル30は、上述の室内熱交換器36aの他に、室外熱交換器34、冷媒圧縮機31、暖房用減圧器33、冷房用減圧器35、逆止弁33a、35a、アキュムレータ37、および冷媒の流れ方向を切り替える四方弁46を備え、これらの機器を冷媒配管によって接続して構成されている。
ヒートポンプサイクル30は、冷房モード時および暖房モード時に、四方弁46により、次のように冷媒の流れを切り替える。図中、矢印Cは冷房時の冷媒の流れ方向を示し、矢印Hは暖房時の冷媒の流れ方向を示す。
【0065】
冷房モードは、冷媒圧縮機31から吐出された高圧ガス冷媒が、四方弁46→室外熱交換器34→逆止弁33a→冷房用減圧器(キャピラリチューブ)35→室内熱交換器36a→四方弁46→アキュムレータ37→冷媒圧縮機31の順に閉回路を流れる。このとき、室内熱交換器36aは、蒸発器として作用し、冷媒の蒸発潜熱により送風空気を冷却する。
【0066】
暖房モードは、冷媒圧縮機31から吐出された冷媒が、四方弁46→室内熱交換器36a→逆止弁35a→暖房用減圧器(キャピラリチューブ)33→室外熱交換器34→四方弁46→アキュムレータ37→冷媒圧縮機31の順に閉回路を流れる。このとき、室内熱交換器36aは、凝縮器として作用し、冷媒の凝縮潜熱により送風空気を加熱する。
【0067】
ECU(電子制御装置)100は、前述の図1、2と同様のものであり、図4に示すフローチャートに従って、各種空調機器および窓ガラス23のHWS24の制御を行う。
(他の実施形態)
上記した第1、第2実施形態では、デフロスタ吹出口16から吹き出す空気の加熱手段としては、温水式ヒータコア51、ヒートポンプサイクル30の室内熱交換器36aを使用しているが、空気加熱手段として、れらにの他に、電気発熱体を使用してもよい。
【0068】
また、上記第1、第2実施形態では、デフロスタスイッチ310の投入によりデフロスタ吹出モードの設定と連動して、HWS24を通電可能な状態にしているが、デフロスタスイッチ310とは別にHWS24専用の手動スイッチを操作パネル300に設け、このHWS専用の手動スイッチの投入によりHWS24を通電可能な状態にして、図4のフローチャートに示す制御にてHWS24への通電を断続するようにしてもよい。
【0069】
また、上記第1、第2実施形態では、電気自動車用空調装置を示したが、ガソリン機関等の内燃機関が搭載された自動車の空調装置に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態の電気制御系統図である。
【図3】本発明の第1実施形態における空調操作パネルの正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態におけるデフロスタ制御のフローチャートである。
【図5】(a)は本発明の第1実施形態における吹出モードの制御マップを示す特性図で、(b)は本発明の第1実施形態における送風機風量の制御マップを示す特性図である。
【図6】本発明による効果を示す図表である。
【図7】本発明の第2実施形態の全体構成図である。
【符号の説明】
2…空調ダクト、4…送風機、16…デフロスタ吹出口、23…窓ガラス、
24…電気発熱体(HWS)、30…ヒートポンプ、
36、36a…室内熱交換器、51…温水式ヒータコア、52…燃焼式ヒータ、
100…ECU、300…操作パネル、310…デフロスタスイッチ。
Claims (5)
- 空気加熱手段(51、36a)および空気送風手段(4)を有し、この空気加熱手段(51、36a)にて加熱された温風を車両の窓ガラス(23)に吹きつけることにより、窓ガラス(23)の除氷、除曇を行うデフロスタ手段(51、36a、4)と、
車両の窓ガラス(23)に配設され、窓ガラス(23)を直接加熱して窓ガラス(23)の除氷、除曇を行う電気発熱手段(24)と、
乗員により手動操作され、空調吹出モードを、前記温風を車両の窓ガラス(23)に吹きつけるデフロスタ吹出モードに設定するデフロスタ操作手段(309)と、
前記空気加熱手段(51、36a)の運転を断続する第1断続手段(127、130、134、136)と、
前記電気発熱手段(24)の運転を断続する第2断続手段(128、130、133、134、136)と、
前記空気送風手段(4)の運転を制御する送風制御手段(124、127、130、134、137)とを備え、
前記デフロスタ吹出モードの設定時に、前記第1、第2断続手段により前記デフロスタ手段および前記電気発熱手段の併用運転が設定されたときは、前記送風制御手段により前記空気送風手段を第1設定風量で運転し、
前記デフロスタ吹出モードの設定時に、前記第1断続手段により前記空気加熱手段が停止状態とされ、前記第2断続手段により前記電気発熱手段の単独運転が設定されたときは、前記送風制御手段により前記空気送風手段を前記第1設定風量より小さい第2設定風量で運転することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記第1断続手段(127、130、134、136)は、前記空気加熱手段(51、36a)の運転可否の条件を判定して、前記空気加熱手段(51、36a)の運転を断続するものであり、
前記第2断続手段(128、130、133、134、136)は、前記電気発熱手段(24)の運転可否の条件を判定して、前記電気発熱手段(24)の通電を断続するものであることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記空気加熱手段(51、36a)はヒートポンプ(30)、燃焼式ヒータ(52)および電気発熱体のいずれか1つを熱源として空気を加熱するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
- 前記空気加熱手段(51、36a)の熱源として、ヒートポンプ(30)および燃焼式ヒータ(52)の両方を備え、
さらに、外気温度に関連した物理量を検出する外気温検出手段(112)を備え、
この外気温検出手段(112)により検出された外気温度が第1設定温度より高いときは、前記第1断続手段(127、130、134、136)により前記ヒートポンプ(30)を作動させるとともに、前記第2断続手段(128、130、133、134、136)により前記電気発熱手段(24)への通電を遮断し、かつ、前記送風制御手段(124、127、130、134、137)により前記空気送風手段(4)を前記第1設定風量で運転し、
前記外気温度が前記第1設定温度と、前記第1設定温度より低い第2設定温度との間にあるときは、前記第1断続手段により前記ヒートポンプを作動させるとともに、前記第2断続手段により前記電気発熱手段に通電し、かつ、前記送風制御手段により前記空気送風手段を前記第1設定風量で運転し、
前記外気温度が前記第2設定温度より低いときは、前記第1断続手段により前記燃焼式ヒータを作動させるとともに、前記第2断続手段により前記電気発熱手段に通電し、かつ、前記送風制御手段により前記空気送風手段を前記第1設定風量で運転し、
前記第1断続手段により前記ヒートポンプおよび前記燃焼式ヒータがともに停止され、かつ前記第2断続手段により前記電気発熱手段に通電されたときは、前記送風制御手段により前記空気送風手段を前記第2設定風量で運転することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。 - 前記電気発熱手段の単独運転時に、前記送風制御手段により前記空気送風手段を停止させて、前記第2設定風量を零とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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