JP3671130B2 - 抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抄紙機におけるシートカット方法に関するものであり、さらに詳しくはロールや抄紙要具に紙片およびその塊を巻き込むことなく、速やかにシートカットができる、ワイヤートリム部分を分離除去する機構と、プレストリム部分を分離除去する機構とを備えた抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワイヤートリム部分を分離除去する機構と、プレストリム部分を分離除去する機構とを備えた抄紙機において、プレスパート以降で発生したトラブルに対して緊急にシートを切断する必要が生じた場合、プレスパートに付設された機構によりシートを切断する方法が採られている。例えば、図3に示すようなシートカット方法を挙げることができる。
【0003】
図3は、従来のシートカット方法を示す抄紙機のプレスパート周辺部における概略図である。図3において、
シート1は、プレストリム部分4と共にプレスセンターロール16に密着する。シート1はペーパーロール17以降のテンションによってプレスセンターロール16から剥がされ、ペーパーロール17以降に繋がっていく。一方、プレストリム部分4は、シート1がプレスセンターロール16から剥がれる際に、プレストリム部分の切り口5によってシート1と分離し、引き続きプレスセンターロール16に密着していくが、プレスセンターロールドクター18によって剥がされ、下部に設置されているプレスピット19に収納される。また、プレスセンターロール16とペーパーロール17の間の機側には、シート1を切断するためのプレスセンターロール出口エアノズル15がシート1の側面近傍に付設されている。
【0004】
次に、従来の抄紙機のプレスパート周辺部におけるシートカット方法について、図3を用いて説明する。後述するワイヤーパートから続くシート1は、ワイヤーパートによりプレストリム部分の切り口5が付けられてプレスセンターロール16に密着される。プレスセンターロール16の出口に付設されたプレスセンターロールドクター18によって密着されたプレストリム部分4が剥がされ、プレストリム部分4はプレストリム部分の切り口5から切断され、プレスピット19に落下して収納され、主要のシート1自体はテンションによってプレスパート以降へと搬送されていく。ここで、何らかのトラブルが発生した場合、シート1の切断指令により、シート1の切断手段としてのプレスセンターロール出口エアノズル15が作動し、シート1の側面からエアを噴射させて図3のシートカット部分6で示すように強制的にシート1を切断させる。
【0005】
このような従来のシートカット方法では、シートの原料配合などによるシートの強度などの物性の差、シートの進行角度などの設備的要因によって、機側からエアを噴射させても速やかにシートが切断されない場合がある。このとき、速やかにシートが切断されず、シートの一部または全部がプレスセンターロール以降のロールに巻き付いたり、シートが塊状となってロールに損傷を与えることになる。また、プレスフェルトやドライヤーカンバスなどの抄紙要具に損傷を与えることにもなる。
【0006】
図3では、シート1の切断に際して、プレスセンターロール出口エアノズル15よりエアを噴射し、シートカット部分6でシート1の紙片または紙片の塊7が飛散し、ペーパーロール17に巻き込まれる状態を示している。
【0007】
上記図3の従来のシートカット方法を示す抄紙機のワイヤーパート周辺部における概略図に対して、プレストリム部分の切り口5を形成させる上流側のワイヤーパート周辺部をさらに説明する。
【0008】
図4は、従来の抄紙機のワイヤーパート周辺部における概略図である。図4において、ワイヤー11上にあるシート1は、シートの両端部近傍に位置するワイヤートリムノズル8、プレストリムノズル9、クーチロール12、ピックアップロール13を経てプレスパートへと続く。
【0009】
次に、ワイヤートリム部分2およびプレストリム部分4を形成させる方法について、図4を用いて説明する。シート1は、ワイヤートリムノズル8により水を噴射させてワイヤートリム部分の切り口3を形成、続くプレストリムノズル9により水を噴射させてプレストリム部分の切り口5を形成させる。ワイヤートリム部分の切り口3の幅方向外側のワイヤートリム部分2は、ピックアップロール13下部でプレストリム部分の切り口5を付けた状態のシート1と切り離され、ワイヤートリム部分2がターニングロール14から落下される。一方、プレストリム部分の切り口5を付けた状態のシート1は、下流側のプレスパートへと進んでいく。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の方法では解決し得なかったプレスセンターロール出口でシートの切断を速やかに行うことができ、以てロールおよび抄紙要具などの損傷のない抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記に鑑み鋭意検討した結果、本発明の抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法を発明するに至った。即ち、本発明の抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法は、ワイヤートリム部分を分離除去する機構と、プレストリム部分を分離除去する機構とを備えた抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法において、ワイヤーパートにおけるプレストリムノズルから噴射される水を遮断し、プレスパートにおけるプレスセンターロール出口のシートとプレストリム部分との分離を阻害することにより、プレスセンターロール出口でシートカットさせることを特徴とするものである。
【0012】
本発明において、ワイヤーパートにおけるプレストリムノズルから噴射される水の遮断手段は、機側からのエア吹き付け、可動遮断板の付設、ノズル噴射水供給ラインのバルブ閉鎖、およびノズル噴射水供給ポンプの可動停止から選ばれるいずれか1種からなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明によるシートカット方法を示す抄紙機のプレスパート周辺部における概略図である。図1において、シート1はプレスセンターロール16に密着され、プレスセンターロール16の出口にはプレスセンターロールドクター18が付設されている。シート1はペーパーロール17を経てワイヤーパート以降に繋がっている。プレスセンターロール16とペーパーロール17との間には、プレストリム部分4を収納するプレスピット19がある。
【0014】
次に、本発明による抄紙機のプレスパート周辺部におけるシートカット方法について、図1を用いて説明する。後述するワイヤーパートから続くシート1は、プレスセンターロール16に密着される。プレスセンターロール16の出口に付設されたプレスセンターロールドクター18によって密着されたプレストリム部分4が剥がされ、プレストリム部分4はプレストリム部分の切り口5からプレストリム部分4が切断され、プレスピット19に落下し、収納され、主要のシート自体はテンションによってプレスパート以降へと搬送されていく。ここで、何らかのトラブルが発生した場合、シート1の切断指令により、後述するが、ワイヤーパートではシート1の切断指令を受けてプレストリム部分の切り口5を付けることを中止させられる。プレストリム部分の切り口5のなくなったシート1は、プレスセンターロール16に密着され、テンションによりプレストリム部分の切り口5から裂けて、シートカット部分6に示されるような裂け目が発生し、ついにはシートの切断がなされる。この場合、従来のプレスセンターロール出口エアノズル15を用いた強制的なシートの切断とは違い、紙片または紙片の塊を飛散させることなく、速やかにシートの切断作業が行われる。その結果、シートの一部または全部がプレスセンターロール以降のロール巻き付いたり、シートが塊状となってロールに損傷を与えることがない。また、プレスフェルトやドライヤーカンバスなどの抄紙要具に損傷を与えることもない。
【0015】
上記図1の本発明によるシートカット方法を示す抄紙機のプレスパート周辺部における概略図に対して、プレストリム部分の切り口5の形成を中止させる上流側のワイヤーパート周辺部をさらに説明する。
【0016】
図2は、本発明の抄紙機のワイヤーパート周辺部における概略図である。図2において、ワイヤー11上にあるシート1は、シートの両端部近傍に位置するワイヤートリムノズル8、プレストリムノズル9、プレストリムノズルカット用エアノズル10、クーチロール12、ピックアップロール13を経てプレスパートへと続く。
【0017】
次に、ワイヤートリム部分の形成およびプレストリム部分の形成を中止させる方法について、図2を用いて説明する。シート1は、ワイヤートリムノズル8により水を噴射させてワイヤートリム部分の切り口3を形成、続くプレストリムノズル9により水を噴射させてプレストリム部分の切り口5を形成させる。(ここまでは前述した図4に同じ。)ここで、シート1の切断指令がなされた時、プレストリムノズル9の噴射口に対してプレストリムノズルカット用エアノズル10よりエアを噴射し、水の噴射を遮断させる。この結果、シート1にはプレストリム部分の切り口5は形成されることなく、下流側のプレスパートへと進んでいく。一方、ワイヤートリム部分の切り口3の幅方向外側のワイヤートリム部分2は、ピックアップロール13下部でプレストリム部分の切り口5を付けた状態でシート1と切り離され、ワイヤートリム部分2がターニングロール14から落下される。
【0018】
プレストリムノズル9の水の噴射を遮断する手段として、図2ではプレストリムノズルカット用エアノズルを用いた態様で説明したが、可動遮断板を付設する、ノズル噴射水供給ラインのバルブを閉鎖させる、ノズル噴射水供給ポンプの可動停止する、など適宜必要に応じて適用することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法は、ワイヤーパートでのプレストリムノズルから噴射される水を遮断することにより、シートの切断が速やかに行われ、かつロールや抄紙要具への損傷を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシートカット方法を示す抄紙機のプレスパート周辺部における概略図である。
【図2】本発明の抄紙機のワイヤーパート周辺部における概略図である。
【図3】従来のシートカット方法を示す抄紙機のプレスパート周辺部における概略図である。
【図4】従来の抄紙機のワイヤーパート周辺部における概略図である。
【符号の説明】
1 シート
2 ワイヤートリム部分
3 ワイヤートリム部分の切り口
4 プレストリム部分
5 プレストリム部分の切り口
6 シートカット部分
7 紙片の塊
8 ワイヤートリムノズル
9 プレストリムノズル
10 プレストリムノズルカット用エアノズル
11 ワイヤー
12 クーチロール
13 ピックアップロール
14 ターニングロール
15 プレスセンターロール出口エアノズル
16 プレスセンターロール
17 ペーパーロール
18 プレスセンターロールドクター
19 プレスピット

Claims (2)

  1. ワイヤーパートでシートから分離されるトリム部分(以下、ワイヤートリム部分)を分離除去する機構と、プレスパートでシートから分離されるトリム部分(以下、プレストリム部分)を分離除去する機構とを備えた抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法において、ワイヤーパートにおけるプレストリムノズルから噴射される水を遮断し、プレスパートにおけるプレスセンターロール出口のシートとプレストリム部分との分離を阻害することにより、プレスセンターロール出口でシートカットさせることを特徴とする抄紙機のプレスパートにおけるシートカット方法。
  2. ワイヤーパートにおけるプレストリムノズルから噴射される水の遮断手段が、機側からのエア吹き付け、可動遮断板の付設、ノズル噴射水供給ラインのバルブ閉鎖、およびノズル噴射水供給ポンプの可動停止から選ばれるいずれか1種からなることを特徴とする請求項1記載の抄紙機におけるシートカット方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107190548A (zh) * 2017-07-14 2017-09-22 河南卷烟工业烟草薄片有限公司 一种切边收边一体化装置

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