JP3671833B2 - 自動引戸装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住居等に内装する引戸扉を自動的に開閉させる為の自動引戸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、住居等に内装した引戸の開閉を自動化する為に種々の自動引戸装置が提供されている。それら自動引戸装置の主な起動方式としてパワーアシスト方式やリモコン操作方式が挙げられるが,更に消費者の多様なニーズに対応する為に、人体を検知した場合に自動的に引戸を開閉する自動引戸装置を内装した引戸が提供されている。
【0003】
上記自動引戸装置を内装した従来の引戸について、図5に示す実施例に基づいて説明する。図5は住宅用内装自動引戸の正面図を示しており、家屋開口部の上方に設けた駆動モータ内蔵レール1に引戸扉2を吊り下げた構造である。引戸扉2には起動センサ3を取り付けると共に、駆動モータ内蔵レール1には制御装置4が内蔵してある。上記の起動センサ3と制御装置4は内装した専用コードで接続されているので、起動センサ3にて人体を感知した場合には自動的に引戸扉2が駆動モータ内蔵レール1上を移動するようにして引戸扉2の開閉を行なう。なお起動センサ3としては測距センサを使用し、センサ部に手等をかざすことで反応する様にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記のような従来技術には幾つか課題点がある。まず製作段階での課題として、引戸扉を自動引戸専用に製作する必要がある為、ユーザーの要望に対応する為には専用の自動引戸を多くの品揃で用意しておく必要がある点が挙げられる。施工段階においても、引戸扉を吊りこむ際に起動センサと制御装置を接続する専用コードを引戸扉内に入線し、且つ、接続する必要がある為に工事に手間がかかるという点が挙げられる。また引戸扉に内装した起動センサが引戸扉の開閉と共に移動するのに対し、制御装置は固定されて移動することのない構成となっているので、両者を接続する専用コードに破断を生じる危険性もある。更に人体の検知についても、従来の起動センサではセンサの人体検知後すぐに引戸扉が起動する為に、家屋の間取りや引戸の配置によっては通行人等を検知して不要に引戸扉が開閉する点が課題であった。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、専用コードを内装することなく、また新たに専用の引戸を製作することなく従来の引戸を利用して製作することのできる、不要な開閉を防止する機能を有した自動引戸装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る自動引戸を、操作リモコンが発するリモコン信号を受信して自動引戸装置の制御部に扉開信号を出力する為のリモコン信号受信部を有すると共に、測距センサによる人体検知部と、人体検知部が人体を検知した場合に制御部に扉開信号を出力させる為のリモコン信号をリモコン信号受信部に送信するリモコン信号発信部を備え、上記リモコン信号受信部を、操作リモコンから発するリモコン信号の受信用とリモコン信号発信部から発するリモコン信号の受信用とで兼用することを特徴とする自動引戸装置とする。これにより操作リモコンを使用した場合のみならず人体検知部が人体を検知した場合にも、扉開信号を制御部に出力させる為のリモコン信号がリモコン受信部に送信される。
【0007】
さらにリモコン信号発信部より発するリモコン信号が赤外線である場合には、いったん床面に反射させてリモコン信号受信部で受信することで、リモコン方式が電波式でなく赤外線式の場合でも、リモコン信号発信部とリモコン信号受信部が直接リモコン信号の受信できる位置関係になくても構わなくなる。
【0008】
また、リモコン信号発信部よりリモコン信号を発する時点を、人体検知部による人体検知が所定の待機時間以上継続して行われた時点とすることで、僅かな時間だけ人体検知が行われた場合にはリモコン信号の発信が行われなくなるので、引戸を開く意思のない通行人等の検知によって起こる誤作動を防止できる。
【0009】
また、待機時間を調節自在とすることで、使用者が自身の都合で人体検知からリモコン信号発信までの時間を設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態における一例である自動引戸装置を用いた自動引戸の概略図を示している。引戸扉2の上端には永久磁石による可動子5が固定されており、該可動子5と対向するように電機子コイルによる固定子6が上枠7の内部に固定してある。固定子6はリード線を介して同じく上枠7に内装されたモータ制御部8と接続している。モータ制御部8にはリモコン信号受信部9を設けており、操作リモコン10からリモコン信号20を受信すれば該リモコン信号受信部9はモータ制御部8に開扉信号を出力する。モータ制御部8の引戸扉2を挟んで反対側には子リモコン信号受信部9aが設けてあり、反対側からも操作リモコン10を用いて引戸扉2を開閉できる様になっている。開扉信号をうけたモータ制御部8は電機子コイルの励磁を制御し、電機子コイルによる固定子6と永久磁石間による可動子5の間に生じる吸引及び反発力を利用して引戸扉2の開閉を行なう。本例では駆動方式として上記の様に固定子6と可動子5によるリニアモータ方式を採用しているが、他の駆動方式を採用したものであっても構わない。またリモコン方式についても本例は赤外線式であるが、電波式等であっても構わない。但し電波式の場合には子リモコン信号受信部9aを設ける必要はない。
【0011】
以上までの構成であれば、従来使用されてきたリモコン操作方式の自動引戸装置と略同一の構成であるが,本例では更に上枠7の上方に、引戸扉2に対して裏表の位置に一対の測距センサ内蔵式リモコン11を設けている。該測距センサ内蔵式リモコン11は人体検知部12とリモコン信号発信部13を有しており、人体検知部12における人体等の検知には測距センサ14を使用する。ここで測距センサ14とは図4に示す投光素子14aおよび受光部14bによって人体等を検知すると共に該被検知体までの距離を測定するセンサである。
【0012】
測距センサ内蔵式リモコン11は図2に示す様に、人体検知部12の測距センサ14が規定の検査距離内、つまり測距センサ検知エリア14a内に被検知体を検知した後に所定の待機時間が経過し、且つ、検知が継続中である場合にのみドライバ16に設けたリモコン信号発信部13からリモコン信号20を発信する様になっている。更に測距センサ内蔵式リモコン11は被検知体を測距センサ検知エリア14a内にて検知している限り一定のリモコン発信周期を隔ててリモコン信号20の発信を繰り返すので、万一リモコン受信欠損が発生した場合にも引戸扉2の不動作は防止される。上記の検査距離は自由に設定することができるので、ペットや四つん這いの幼児等を検知した場合にはリモコン信号20を発信しない様にすることができる。待機時間については制御回路16に設けたリモコン発信ウェイト設定用可変抵抗15により設定する。
【0013】
図3には、上記したリモコン信号20発信のタイミングを更に具体的に示している。測距センサ14が被検知体を検知することで測距センサ信号を出力し、該出力によってリモコン信号20を発信するのだが、本例では最初に測距センサ信号を出力してから0.5秒の待機時間Aを経過するまではリモコン信号20の発信を行わない。そして、待機時間A中に測距センサ信号を継続的に出力していた場合には待機時間A終了時点でリモコン信号20を発信し、待機時間A経過以前の時点で測距センサ信号の出力が終了していた場合にはリモコン信号20の発信を行わない。このようにすることで通行人等の検知により引戸扉2が開くという誤作動を防止する。またリモコン受信欠損による引戸扉2の不動作を防止する為に、上記発信は一度に二回行うものとする。
【0014】
引戸扉2の不動作を更に防止する為に、測距センサ信号が継続して出力している間は0.5秒のリモコン発信周期Bで繰返しリモコン信号20を発信する。但し二度目以降のリモコン信号20の発信については、前のリモコン信号20の発信が終了した後にも0.2秒間以上継続して測距センサ信号の出力があれば、リモコン発信周期B経過時点で既に測距センサ信号の出力がなかったとしてもリモコン信号20を発信する。逆に、前のリモコン信号20の発信終了時より0.2秒経過前に測距センサ信号の出力がなくなった場合にはリモコン信号20を発信しない。
【0015】
待機時間について本例では上記のように0.5秒としているが、使用者は装置に設けたボリューム(図示せず)によって、0〜3秒の幅で0.5秒刻みに(つまり0,0.5,1.0,1.5,2.0,2.5,3.0秒に)待機時間を調節することができる。従って、例えば待機時間を0秒にすることで、測距センサ14が被検知体を検知した時点でリモコン信号20を発信するように設定することもできる。
【0016】
測距センサ内蔵式リモコン11から発信されたリモコン信号20をモータ制御部8に設けたリモコン信号受信部9、若しくは子リモコン信号受信部9aにて受信して扉開信号を出力する。上記の手順は操作リモコン10による引戸扉2の開閉と同様の手順であり、リモコン信号受信部9及び子リモコン信号受信部9aは操作リモコン10を利用した場合と人体検知部12を利用した場合とで兼用して受信に用いる。
【0017】
ただし本例の様にリモコン方式として赤外線式を採用した場合には、測距センサ内蔵式リモコン11からリモコン信号受信部9及び子リモコン信号受信部9aに直接リモコン信号20を発信するのは互いの位置関係により困難なので、いったん床面に反射させた後に受信させる。
【0018】
【発明の効果】
本発明の自動引戸装置によって以下のような効果が得られる。まず製作段階において、既に提供されている操作リモコンを使用した自動引戸装置に測距センサ内蔵式リモコンを追加するだけで本発明の自動引戸装置とすることができるので、多様なデザインの引戸を一から製作する必要がなく、ユーザーのセンサ機能追加等のプラン変更にも容易に対処することができる。また人体検知による開扉信号はワイヤレスにて伝送するので、従来必要であった専用コードを内装しておく必要がなくなり、従って施工作業を簡単に済ますことができる。加えて引戸扉の開閉によって専用コードが破断する心配もない。人体の検知についても、測距センサを使用することでペットや幼児の検知による引戸扉の不要な開閉を防止し、検知からモータ起動までの時間を適切に調整することで通行人等の検知による不要な引戸扉の開閉も防止できる。更にリモコン信号受信部は測距センサ内蔵式リモコンからのリモコン信号と操作リモコンからのリモコン信号のどちらも受信するものであり、接近して自らを検知させることで引戸扉を開閉させても良く、距離を隔てた場所から操作リモコンを使用して引戸扉を開閉しても構わない。従って都合に応じた引戸扉の開閉方法を選択することができる。
【0019】
リモコン方式として赤外線式を採用した場合には、リモコン信号の床面反射を利用することによって、リモコン信号送信部とリモコン信号受信部が共に床方向を向く様に引戸扉の上方に取り付けても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例である自動引戸装置を用いた自動引戸の概略図である。
【図2】図1の自動引戸装置におけるリモコン発信タイミングチャートである。
【図3】図2のリモコン発信タイミングチャートを更に詳しく示したタイミングチャートである。
【図4】図1の自動引戸装置における測距センサ内蔵式リモコンブロック図である。
【図5】従来の住宅用内装自動引戸の正面図である。
【符号の説明】
2 引戸扉
9 リモコン信号受信部
10 操作リモコン
12 人体検知部
13 リモコン信号発信部
14 測距センサ
20 リモコン信号
A 待機時間

Claims (4)

  1. 操作リモコンが発するリモコン信号を受信して自動引戸装置の制御部に扉開信号を出力する為のリモコン信号受信部を有すると共に、測距センサによる人体検知部と、人体検知部が人体を検知した場合に制御部に扉開信号を出力させる為のリモコン信号をリモコン信号受信部に送信するリモコン信号発信部を備え、上記リモコン信号受信部を、操作リモコンから発するリモコン信号の受信用とリモコン信号発信部から発するリモコン信号の受信用とで兼用することを特徴とする自動引戸装置。
  2. リモコン信号発信部より発するリモコン信号が赤外線である場合、いったん床面に反射させてリモコン信号受信部で受信することを特徴とする請求項1記載の自動引戸装置。
  3. リモコン信号発信部よりリモコン信号を発する時点を、人体検知部による人体検知が所定の待機時間以上継続して行われた時点とすることを特徴とする請求項1または2のいずれか記載の自動引戸装置。
  4. 待機時間が調節自在であることを特徴とする請求項3記載の自動引戸装置。
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