JP3673225B2 - 遠隔操作システム並びに該システムに用いる送信機及び周辺機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電車モデルやそのモデルが走行する線路のポイント、信号等の各種機器を遠隔操作するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
送信機から送信されるデータにより、駆動機器とその周辺機器とを個別に遠隔操作するシステムとして、例えば特開2000−197777号公報に記載されたシステムが知られている。この公報記載の遠隔操作システムは、駆動機器としての電車モデル、及びその電車モデルが走行する軌道の切替えを行う周辺機器としてのポイント機と、電車モデル及びポイント機を遠隔操作する送信機とを備えている。送信機からは所定の周期で送信データが繰り返し送信される。一回の送信される1フレームの送信データには、電車モデル又はポイント機のいずれを対象として送信されたデータかを特定するための識別情報(オブジェクトコード)と、識別情報にて指定された電車モデル又はポイント機の動作を制御する制御情報(データコード)とが含まれる。電車モデル及びポイント機は、受信したデータに含まれる識別情報に基づいて自己に対する送信データか否かをそれぞれ判別し、自己に対する送信データと判別したときは、そのデータに含まれる制御情報に基づいて動作制御を行う。このようにして、1台の送信機からの送信データにより、複数の電車モデル及びポイント機を選択的かつ個別的に制御可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の遠隔操作システムでは、遠隔操作する電車モデル及びポイント機を択一的に選択して1フレームの送信データを送信しなければならない。このため、1フレームの送信データは、電車モデル又はポイント機のうち、いずれか一つの制御対象に使用されるのみであり、他の制御対象に対しては制御情報が送られない。従って、ポイント機を遠隔操作している間は電車モデルに対する制御情報が送られず、これを遠隔操作することはできない。一般に、ポイント機のようないわば周辺機器の制御は、電車モデルのような主たる駆動機器の動作制御に付随して必要となることが多く、そのような周辺機器の制御中も主たる制御対象を継続して動作制御することをユーザが望む場合がある。例えば電車モデルの走行を絶えず制御しつつ、その走行位置や速度に応じてポイント機や信号機を切り換えるような操作をユーザが行うことがあり、ポイント機の切り替え途中でも例えば速度調整を行うような場面が生じ得る。従来のシステムではこうした要請に応えることができない。
【0004】
そこで、本発明は、駆動機器についての制御を中断することなく、その駆動機器とともに使用される周辺機器に対する制御も実現することが可能な遠隔操作システム、並びにそのシステムに適した送信機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明の遠隔操作システムは、送信機(1)から繰り返し送信されるデータにより、受信側グループに含まれた駆動機器(2)とその駆動機器とともに使用される周辺機器(3)とを遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、前記送信機は、前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した第1の制御情報を含むように前記データを繰り返し生成するとともに、前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作が行われた場合には、前記第1の制御情報と、前記周辺機器の特定の動作を制御するための第2の制御情報とを含むように前記データを生成するデータ生成手段(42)を具備し、前記受信側グループは、前記駆動機器に対応付けて設けられ、前記送信機からのデータに含まれる前記第1の制御情報に基づいて前記駆動機器の特定の動作を制御する駆動機器制御手段(72、73、74)と、前記周辺機器に対応付けて設けられ、前記送信機からのデータに含まれる前記第2の制御情報に基づいて前記周辺機器の特定の動作を制御する周辺機器制御手段(102、103、104、106、108、110)とを備えることにより、上述した課題を解決する。
【0007】
本発明の遠隔操作システムによれば、送信機から繰り返し送られるデータは駆動機器及び周辺機器の双方にて受信され、そのデータに含まれる第1の制御情報が駆動機器に利用されるとともに、第2の制御情報が周辺機器に利用される。従って、駆動機器を継続して制御する必要がある場合に、駆動機器の制御を中断することなく、周辺機器の制御を行うことができる。
【0008】
本発明において、駆動機器及び周辺機器はそれぞれ単数でもよいし、複数でもよい。特定の動作は単一の動作でも、複数の動作でもよいし、複数の動作を組み合わせたものでもよい。例えば、左右の駆動輪それぞれに対して設けられた2個のモータを駆動し、2個のモータの回転の相違によって様々な走行状態を実現する駆動機器において、個々のモータの動作を特定の動作としてもよいし、2つのモータによって実現される走行を特定の動作としてもよい。周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作は、周辺機器の動作の制御量を指定するような操作でもよいし、送信機に設定されたモードを切替えるような操作でもよい。
【0009】
本発明の遠隔操作システムにおいて、前記周辺機器は、前記駆動機器の外部に、当該駆動機器とは別個独立に設置されるべき外部装置として設けられていてもよい。例えば、鉄道模型において電車モデルを駆動機器とした場合に、電車モデルの進行方向を表示する信号機、電車モデルの走行する軌道の進路を変更するラダー、又は信号機及びラダーを備えたポイント機を周辺機器としてもよい。
【0010】
本発明の遠隔操作システムにおいて、前記周辺機器は、前記駆動機器に内蔵された内部装置として設けられていてもよい。例えば、鉄道模型において電車モデルを駆動機器とした場合に、電車モデルに内蔵された前照灯の点灯を行う装置や汽笛を鳴らす装置を周辺機器としてもよい。
【0011】
本発明の遠隔操作システムにおいて、前記送信機には、ユーザによるモード切替操作を受け付けるモード切替操作手段(31)と、そのモード切替手段の操作状況に応じて駆動機器制御モードと、周辺機器制御モードとのいずれかを選択するモード制御手段(41)とが設けられ、前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モードの場合には、前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した前記第1の制御情報を含むように前記データを生成し、前記周辺機器制御モードの場合には、前記第1の制御情報の一部は、当該周辺機器制御モードにおけるユーザの操作内容に拘わりなく、前記周辺機器制御モードが選択される前の前記第1の制御情報に含まれている状態を維持したままで、前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した第2の制御情報を含むように、前記データを生成してもよい。この場合、ユーザは駆動機器の操作を主とする状況と周辺機器の操作を主とする状況とに応じて、送信機の操作環境をそれぞれの状況に対応したモードに変更することができる。従って駆動機器の操作を継続するとともに周辺機器を制御する操作を容易にすることができる。なお、駆動機器制御モードにおいて第2の制御情報が含まれてもよい。
【0012】
本発明の遠隔操作システムにおいて、前記送信機には、前記駆動機器の特定の動作又は前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作を受け付ける兼用操作手段(30…30)が設けられ、前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モードの場合には、前記兼用操作手段に対する操作を前記駆動機器の特定の動作に関する操作として受け付けて、前記第1の制御情報の一部前記兼用操作手段に対する操作内容に対応したものになるように前記データを生成し、前記周辺機器制御モードの場合には、前記第1の制御情報の一部は、前記周辺機器制御モードが選択される前の前記兼用操作手段の操作内容に対応した状態を維持したままで、前記兼用操作手段に対する操作を前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作として受け付けて、前記兼用操作手段に対する操作内容に対応した前記第2の制御情報を含むように前記データを生成してもよい。この場合、駆動機器制御モードにおいて駆動機器を制御するために操作される送信機の入力装置の一部を、周辺機器制御モードにおいて周辺機器を制御するために使用することができる。従って、送信機の構成を簡素化することができる。なお、兼用操作手段は、駆動機器又は周辺機器の制御量を決定するための装置でもよいし、制御対象を変更するための装置でもよい。
【0013】
本発明の遠隔操作システムにおいて、前記送信機には、前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作を受け付ける駆動機器操作手段(26、27)が設けられ、前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モード又は前記周辺機器制御モードのいずれのモードにおいても、前記第1の制御情報の一部が前記駆動機器操作手段に対する操作内容に対応したものになるように前記データを生成してもよい。この場合、周辺機器制御モードに切替えた場合であっても、駆動機器の主たる動作については継続して制御することが可能である。従って、受信側グループ全体の制御において操作性を向上させることができる。
【0014】
本発明の遠隔操作システムにおいて、一つの送信機に対応付けられた受信側グループには前記周辺機器が複数収容可能であり、前記送信機には、複数の周辺機器から制御対象の周辺機器を指定するためのユーザの操作を受け付ける選択操作手段(30…30)が設けられ、前記データ生成手段は、前記選択操作手段に対する操作により指定された制御対象の周辺機器を示す機器指定情報が前記第2の制御情報に含まれるように前記データを生成し、前記周辺機器制御手段は、前記第2の制御情報に含まれる機器指定情報に基づいて自己が制御対象か否かを判別し、制御対象に該当すると判別したときに前記第2の制御情報に基づく前記特定の動作の制御を実行し、制御対象に該当しないと判別したときには前記特定の動作の制御を保留してもよい。この場合、駆動機器を継続して動作制御するとともに、複数の周辺機器から制御対象とする周辺機器を選択して制御することができる。なお、複数の周辺機器は、複数のポイント機のように同種の周辺機器でもよいし、ポイント機と汽笛を鳴らす装置のように異種の周辺機器でもよい。1回のデータにおいて制御対象として指定する周辺機器は単数でもよいし、複数でもよい。制御対象の指定は、異種の周辺機器が複数ある場合に特定の種類の周辺機器を指定するようにしてもよいし、異種又は同種の周辺機器に互いに異なる識別情報を割り当てておき、その識別情報によって指定するようにしてもよい。機器指定情報は、例えば周辺機器に割り当てられた識別情報を利用する場合であれば、制御対象として指定する周辺機器の識別情報のみを含む情報としてもよいし、識別情報とその識別情報を割り当てられた周辺機器が制御対象として指定されているか否かを示す情報とを組み合わせた情報としてもよい。
【0015】
本発明の遠隔操作システムにおいて、一つの送信機に対応付けられた受信側グループには前記駆動機器及び前記周辺機器がそれぞれ複数収容可能であり、前記送信機には、制御対象を選択可能な複数の選択肢から任意の選択肢を選択するユーザの操作を受け付ける選択操作手段(30…30)が設けられ、前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モードでは、前記選択操作手段の前記複数の選択肢のそれぞれに前記複数の駆動機器のそれぞれを対応付け、前記ユーザによって選択された選択肢に対応付けられた駆動機器を示す前記駆動機器特定情報が前記第1の制御情報に含まれるように前記データを生成し、前記周辺機器制御モードでは、前記複数の選択肢のそれぞれに前記複数の周辺機器のそれぞれを対応付け前記駆動機器特定情報は、当該周辺機器制御モードにおけるユーザの前記選択操作手段に対する操作内容に拘わりなく、前記周辺機器制御モードが選択される前の前記駆動機器特定情報を維持したままで、前記ユーザによって選択された選択肢に対応付けられた周辺機器を示す機器指定情報が前記第2の制御情報に含まれるように、前記データを生成し、前記駆動機器制御手段は、前記第1の制御情報に含まれる駆動機器特定情報に基づいて自己が制御対象か否かを判別し、制御対象に該当すると判別したときに前記第1の制御情報に基づく前記特定の動作の制御を実行し、制御対象に該当しないと判別したときには前記特定の動作の制御を保留し、前記周辺機器制御手段は、前記第2の制御情報に含まれる機器指定情報に基づいて自己が制御対象か否かを判別し、制御対象に該当すると判別したときに前記第2の制御情報に基づく前記特定の動作の制御を実行し、制御対象に該当しないと判別したときには前記特定の動作の制御を保留してもよい。この場合、比較的操作が行われる頻度が低い、制御対象の駆動機器を指定する操作に使用される入力装置と、駆動機器に付随して使用される周辺機器の操作に使用される入力装置とが兼用されることにより、受信側グループ全体の制御における操作性を損なうことなく送信機を簡素化することができる。
【0016】
本発明の遠隔操作システムにおいて、前記駆動機器は移動可能な模型(50)として構成され、前記駆動機器制御手段は、前記第1の制御情報に基づいて前記模型の移動を制御し、前記周辺機器は前記模型の移動範囲に設置されて所定の動作を行う外部装置(3)として構成されていてもよい。この場合、例えば、模型と外部装置との間に相互作用を生じさせるような構成とすることにより、模型の移動をより現実感のあるものとしたり、趣向を高めることができる。
【0017】
本発明の遠隔操作システムにおいて、前記模型は、軌道に沿って走行する模型車両(50)であり、前記駆動機器制御手段は、前記第1の制御情報に基づいて前記模型車両の走行する速度を制御し、前記周辺機器は、前記模型車両の進行方向を表示する信号機(88、89)又は前記模型車両が走行する軌道を切り替え可能なラダー(83)であり、前記周辺機器制御手段は、前記第2の制御情報に基づいて前記信号機の表示変更動作又は前記ラダーの軌道切り替え動作を前記周辺機器の特定の動作として制御してもよい。この場合、列車やポイント機を含む鉄道模型全体の制御を1つの送信機で実行することができ、鉄道模型の趣向を高めることができる。
【0018】
本発明の遠隔操作システムにおいて、前記模型は軌道に沿って走行する模型車両(50)であり、前記駆動機器制御手段は、前記第1の制御情報に基づいて前記模型車両の走行する速度を制御し、前記周辺機器は、前記模型車両の進行方向を表示する信号機(88、89)と、前記模型車両が走行する軌道を切り替え可能なラダー(83)とを備えたポイント機(3)であり、前記周辺機器制御手段は、前記第2の制御情報に基づいて決定される前記ポイント機において走行可能な進路に応じて前記信号機の表示を変更し、その変更後に前記進路に応じて前記ラダーの切り替え動作を制御してもよい。この場合、信号機の表示に追従して軌道の切替が行われるため、ユーザは容易に模型車両が走行する軌道の設定を行うことができ、鉄道模型の趣向を高めることができる。
【0019】
本発明の送信機(1)は、繰り返し送信するデータにより、受信側グループに含まれた駆動機器(2)とその駆動機器とともに使用される周辺機器(3)とを遠隔操作する送信機において、前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した第1の制御情報を含むように前記データを繰り返し生成するとともに、前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作が行われた場合には、前記第1の制御情報と、前記周辺機器の特定の動作を制御するための第2の制御情報とを含むように前記データを生成するデータ生成手段(42)を備えていることを特徴とする。この送信機と、送信機から送信されたデータに含まれる第1の制御情報に基づいて動作制御を実行する駆動機器と、第2の制御情報に基づいて動作制御を実行する周辺機器とを組み合わせることにより、本発明の遠隔操作システムを実現することができる。
【0020】
なお、本発明の送信機も、上記の好ましい各種の態様を含んでもよい。すなわち、ユーザによるモード切替操作を受け付けるモード切替操作手段(31)と、そのモード切替手段の操作状況に応じて駆動機器制御モードと、周辺機器制御モードとのいずれかを選択するモード制御手段(41)とが設けられ、前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モードの場合には、前記第1の制御情報が前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した前記第1の制御情報を含むように前記データを生成し、前記周辺機器制御モードの場合には、前記第1の制御情報の一部は、当該周辺機器制御モードにおけるユーザの操作内容に拘わりなく、前記周辺機器制御モードが選択される前の前記第1の制御情報に含まれている状態を維持したままで、前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した前記第2の制御情報を含むように前記データを生成してもよい。自己に対応付けられた受信側グループに複数の前記周辺機器が収容可能であり、複数の周辺機器から制御対象の周辺機器を指定するためのユーザの操作を受け付ける選択操作手段が設けられ、前記データ生成手段は、前記選択操作手段に対する操作により指定された周辺機器を示す機器指定情報が前記第2の制御情報に含まれるように前記データを生成してもよい。
【0021】
また、本発明の周辺機器は、上記の送信機と組み合わされて使用される周辺機器において、前記送信機からのデータに含まれる前記機器指定情報に基づいて自己が制御対象か否かを判別し、制御対象に該当すると判別したときに前記第2の制御情報に基づく前記特定の動作の制御を実行し、制御対象に該当しないと判別したときには前記特定の動作の制御を保留する周辺機器制御手段を備えることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の遠隔操作システムの概略構成を示す図である。なお、図1では2台の送信機1,1によって、受信側グループに含まれる5台の駆動機器2…2と、周辺機器としての3台のポイント機3…3とを同一場所で相互に区別しながら遠隔操作する場合を想定している。ここで、ポイント機3は駆動機器とは別個独立に設置される外部装置である。
【0023】
各送信機1、駆動機器2及びポイント機3には、送信機特定情報として1〜4のいずれか一つのIDコードが設定される。また、各送信機1及び駆動機器2には、駆動機器特定情報として1〜8のいずれかの車両番号が設定され、ポイント機3…3には、1〜8のいずれかのポイント番号が設定される。本実施形態では、IDコードと車両番号との組み合わせが送信機1と駆動機器2とを相互に対応付ける識別情報として機能し、IDコードとポイント番号との組み合わせが送信機1とポイント機3とを相互に対応付ける識別情報として機能する。各駆動機器2及びポイント機3の遠隔操作には赤外線が利用される。そのため、各送信機1にはリモコン信号発光部4が搭載され、各駆動機器2にはリモコン信号受光部5が、各ポイント機3にはリモコン信号受光部6がそれぞれ搭載される。さらに、各送信機1からのデータ送信の同期を取るために、各送信機1にはリモコン信号受光部7が搭載される。
【0024】
送信機1は、図2及び図3に示すようにユーザの操作を受け付ける入力装置10を備えており、ユーザの操作に応じたデータを送信する。駆動機器2は、図8に示すように小型電車モデル50として構成され、駆動源としてのモータ58と、モータ58を制御するための制御装置59とが設けられる。ポイント機3は、図10に示すように電車モデル50が走行する軌道を構成する軌道片として構成され、電車モデル50の進行方向を示す信号機88、89と、電車モデル50の進路を切替えるためのラダー83とが設けられる。ポイント機3は送信機1からのデータに基づいて、信号機88、89の点灯状態を変更した後に、図11に示すようにラダー83の位置を変更する。以下、送信機1、駆動機器2、及びポイント機3のそれぞれの詳細を図に沿って説明する。
【0025】
図2及び図3は送信機1の詳細を示しており、図2は正面側(ユーザ側)から見た斜視図、図3は背面図である。これらの図に示すように、送信機1は樹脂等で構成された筐体21を有している。筐体21の背面21a側には駆動機器2に対してデータを送信するための発光部22(図1のリモコン信号発光部4に相当)が設けられ、筐体21の前面21b側には駆動機器2の識別情報を書き換えるデータを送信するための発光部23が設けられている。背面21aには赤外線を透過するカバー21cが設けられ、発光部23はそのカバー21cの内側に設けられている。また、カバー21cの内部には、図1のリモコン信号受光部7としての受光部25、25も設けられている。
【0026】
図4にも示したように、筐体21の前面21b側には凹部21dが設けられ、その凹部21dは蓋24によって閉じられている。蓋24はその下端のヒンジ部24aを中心として前面側に開放することができる。発光部23は凹部21dの壁面に設けられている。凹部21dの底面には充電用の端子33a、33bが設けられている。これらの端子33a、33bは、凹部21dに収容された駆動機器2としての電車モデル50(図8参照)の充電用端子と接触してその電車モデル50に内蔵されたバッテリを充電するためのものである。
【0027】
図2に示すように、筐体21の上面21eには、入力装置10として、駆動機器1の前後進を切り替えるために操作されるF/Rスイッチ26と、速度を設定するために操作される速力制御ボリューム27と、駆動機器2に対する識別情報の書き換えを指示するために操作される書き換え制御スイッチ28と、送信機1のIDコードを設定するために操作されるIDコード設定スイッチ29と、車両番号の指定又はポイント機の制御をするために操作される番号選択スイッチ30…30と、番号選択スイッチ30…30の使用目的を切替えるモード切替スイッチ31と、電源スイッチ32と、充電スイッチ33とが設けられている。
【0028】
F/Rスイッチ26は前進位置又は後退位置に切替操作可能であり、それらの位置に応じた信号を出力する。速力制御ボリューム27は速度0に対応した初期位置からの回転操作量に比例した速度指示信号を出力する。書き換え制御スイッチ28は押釦スイッチであり、押し込み操作がされるとオン信号を出力する。IDコード設定スイッチ29は1〜4のIDコードに対応した4位置の間で切替操作可能であり、それらの位置に応じた信号を出力する。IDコード設定スイッチ29の切替操作により送信機1のIDを1〜4の間で選択することができる。番号選択スイッチ30は押釦スイッチであり、その押し込み操作に対応してオン信号を出力する。モード切替スイッチ31は、選択スイッチ30…30によって車両番号を指定する通常モード、選択スイッチ30…30によってポイント機3…3を制御するポイント制御モードに対応した2位置の間で切替え操作可能であり、それらの位置に応じた信号を出力する。ここで、番号選択スイッチ30は8つ設けられており、モード切替スイッチ31が通常モードの位置にある場合は、1〜8の車両番号と1:1に対応し、いずれかの番号選択スイッチ30を押し込み操作することによってその番号選択スイッチ30に対応する車両番号を選択することができる。また、モード切替スイッチ31がポイント制御モードの位置にある場合は、番号選択スイッチ30は1〜8のポイント番号と1:1に対応し、いずれかの番号選択スイッチ30を押し込み操作することによってその番号選択スイッチ30に対応するポイント番号が設定されたポイント機を制御することができる。
【0029】
図5は送信機1の回路構成を示している。入力装置26〜31の操作に対応した信号は入力部40を介して制御部41に入力される。制御部41は入力部40からの信号に基づいて、送信データ作成部42に送信データを作成させるための信号を出力するとともに、出力タイミング作成部43にタイマ設定値を与える信号を出力する。また、制御部41は、モード切替スイッチ31にて選択されているモード、及び書き換え制御スイッチ28の切り替え状態に基づいて、駆動機器2の動作制御用のデータを送信するか、識別情報の変更用のデータを送信するかを判別し、駆動機器2の動作制御用のデータを送信する場合にはリモコン信号発光部22を、識別情報の変更を指示するデータを送信する場合にはリモコン信号発光部23を駆動するように送信部44に信号を出力する。
【0030】
送信データ作成部42は制御部41からの信号に基づいて送信データを作成し、送信部44に出力する。一方、出力タイミング作成部43は、制御部41から与えられたタイマ設定値に従って時間をカウントし、タイマ設定値に対応した所定時間が経過すると送信部44に送信を指示する信号を出力する。送信部44は、送信データ作成部42からのデータにリモコン信号キャリア信号による変調を加え、出力タイミング作成部43から指示されたタイミングに従って、リモコン信号発光部22又は23を駆動する。このとき、制御部41からの信号に基づいてリモコン信号発光部22又は23のいずれかが駆動される。リモコン信号発光部22、23は例えばLED等の発光手段を含んで構成され、それぞれ送信部44からの指示に応じた赤外線を発光する。ここで、リモコン信号発光部22、23から出力する赤外線キャリア信号の周波数は全ての送信機1において同一である。また、送信データ作成部42にて生成される1ブロックのリモコンデータのビット数は常に一定であり、1ブロックのリモコンデータを送信するに要する時間も一定である。
【0031】
リモコン信号受光部25は、他の送信機1から送信された赤外線を受光し、その受光した赤外線からキャリア成分を除去した信号を受信部45に出力する。受信部45はリモコン信号受光部25から与えられた信号を1ブロックのリモコンデータにデコードして受信データ判定部46に出力する。受信データ判定部46は受信部45から与えられた受信データのIDコード(図7参照)を判定し、その判定結果を制御部41に与える。制御部41は受信データ判定部46、及び入力部40から与えられる信号に基づき、出力タイミング作成部43に与えるタイマ設定値を設定する。このように他の送信機1の送信データを受信して出力タイミングを設定するのは、複数の送信機1からのリモコンデータの同時送信による混信を防止するためである。
【0032】
なお、リモコン信号発光部22、23を共通化して、駆動機器2の動作制御用のリモコンデータ及び識別情報の書き換え用のデータのいずれについても同一の発光部から送信してもよい。
【0033】
制御部41は、好適にはマイクロコンピュータと所定のプログラムとの組み合わせによって構成される。送信データ作成部42、出力タイミング作成部43、送信部44、受信部45、及び受信データ判定部46は論理回路として構成してもよいし、制御部41と同じくマイクロコンピュータと所定のプログラムとの組み合わせによって構成されてもよい。送信データ作成部42、出力タイミング作成部43、受信データ判定部46の少なくとも1つを制御部41に統合してもよい。
【0034】
図6(a)は4台の送信機1が同時に使用されている場合の送信タイミングの取り方を示している。この図から明らかなように、リモコン信号発光部22からの赤外光の発光タイミングは、送信機1並びにその制御対象の駆動機器2及びポイント機3に共通して設定されているIDコードに応じて互いに異なる時期に設定される。
【0035】
1台の送信機1がリモコン信号を送信する時間長はT1であり、各送信機1は自己が送信を許可される期間T2においてデータを送信する。各送信機1は送信機1の台数×時間長T2(=4×T2)に相当する周期T3でリモコン信号の送信を繰り返す。また。各送信機1の送信タイミングはIDコード=1から順にT2ずつずらされている。このような関係に従って各送信機1が送信タイミングを管理することにより4台の送信機1からの送信時期を互いに重ならないようにすることができる。このような送信制御を実現するためには、例えば図6(a)のIDコード=2の送信機1であれば次のように送信タイミングを制御すればよい。
【0036】
まず、時刻t1でIDコード=1のデータを受信した場合には、続いて自分の送信データの出力を開始し、時刻t2の前に自分の送信データの出力を完了する。送信完了時には受信部45(図5参照)の受信データをチェックし、信号の混信が発生していないことを確認する。この後、次回の出力タイミングをカウントする送信タイマをT3−T1後に設定し、タイマカウントを開始する。
【0037】
時刻t3でIDコード=3のリモコンデータを受信した場合、送信タイマを2×T2後に再設定し、タイマカウントを開始する。時刻t4でIDコード=4のリモコンデータを受信した場合、送信タイマをT2後に再設定し、タイマカウントを開始する。
【0038】
この後、IDコード=1の送信機1の電源が切られていた場合、あるいはノイズ等によりIDコード=1の送信機1からのデータが受信できなかった場合、IDコード=4のデータ受信後、時間T2だけ送信タイマのカウントが進んだ時点で自分のデータの出力を開始すればよい。さらに他の送信機1からの信号が受信できなくなった場合でも、自分のデータの送信完了時に送信タイマに設定される時間T3−T1を利用して周期T3で送信データの出力を継続することができる。
【0039】
なお、ここでは送信機1が4台の場合について説明したが、IDコードを追加することにより5台以上の場合でも同様に送信タイミングを制御することができる。各送信機1の送信タイミングの周期はN×T2(Nは送信機の台数)となる。但し、各送信機1がデータを送信している時期同士の間に介在する空白期間をなくし全体の周期を短くしてもよい。
【0040】
一方、図5の発光部23からのデータの送信タイミングは、発光部22からの送信タイミングの取り方と異なって図6(b)に示すように連続的(この例では連続3回)に設定される。
【0041】
図7は、送信データ作成部42にて生成される1ブロックのリモコンデータの内容を示す図である。1ブロックのリモコンデータは、第1の制御情報としてのIDコード、モータ58(図8参照)の制御情報、及び車両番号、並びに第2の制御情報としての付加コマンドとで構成されている。さらに、モータの制御情報は、モータの回転方向が前進方向又は後退方向のいずれかを判別する情報(F/R判別)と、モータの駆動速度を指定する情報とで構成されている。IDコード部分にはIDコード設定スイッチ29にて選択されているIDコードに対応した2ビットのデータがセットされ、モータのF/R判別部分にはF/Rスイッチ26が前進又は後退のいずれにセットされているかを示す1ビットのデータがセットされ、モータの制御情報部分には速力制御ボリューム27の操作量に対応した速度を指定する5ビットのデータがセットされる。車両番号部分には、番号選択スイッチ30によって選択される1〜8のいずれかの車両番号を指定する3ビットのデータがセットされる。ただし、モード切替スイッチ31にてポイント制御モードが選択されている場合には、ポイント制御モードに切替えられる直前に選択されていた車両番号がセットされる。付加コマンド部分は5ビットからなり、そこには付加的機能を指定するコードが必要に応じてセットされる。付加コマンドにセットされるコードを表1に示す。
【0042】
【表1】
Figure 0003673225
【0043】
符号(A)の行は、モード切替スイッチ31にて通常モードが選択されており、書き換え制御スイッチ28が押されていない場合の付加コマンドのコードを示している。この場合、付加コマンドのコードは0000xxである。なお、xxのコードはオプションポートの設定に使用する。
【0044】
符号(B)の行は、モード切替スイッチ31にて通常モードが選択されており、書き換え制御スイッチ28が押されている場合の付加コマンドのコードを示している。この場合、付加コマンドのコードは010101である。
【0045】
符号(C)及び(D)の行は、モード切替スイッチ31にてポイント制御モードが選択されている場合の付加コマンドのコードを示している。この場合、付加コマンドは10abcd又は11abcdであり、機器指定情報を含んだ第2の制御情報として機能する。リモコンデータ発光部22からは、10abcdのコードがセットされた1ブロックの送信データと、11abcdのコードがセットされた1ブロックの送信データとが交互に送信される。10abcdのコードではabcdの各ビットはポイント番号1〜4にそれぞれ対応し、11abcdのコードではabcdの各ビットはポイント番号5〜8にそれぞれ対応する。番号選択スイッチ30…30のいずれかに押し込み操作がされると、abcdのコードのうち対応するビットが1(オン)となる。
【0046】
図8は駆動機器2の一実施形態を示す側面図である。この実施形態では、駆動機器2を小型電車モデル50として構成している。電車モデル50はシャーシ51とその上部に覆い被されるボディー52とを有している。シャーシ51の前部中央には前輪53が、後部には後輪54が設けられている。前輪53は車軸55を介して回転自在にシャーシ51に取り付けられる。後輪54は車軸56を介して伝達装置57に取り付けられる。伝達装置57は駆動源としてのモータ58の回転を車軸56に伝達する。伝達装置57及びモータ58の上方には例えばワンチップマイコンとして構成された制御装置59が設けられている。制御装置59は、ボディー52に取り付けられたリモコン信号受光部60から送られるデータに基づきモータ58の動作を制御する。
【0047】
図9は、電車モデル50に搭載された制御系の回路構成を示している。電車モデル50には上述したリモコン信号受光部60が設けられている。リモコン信号受光部60は送信機1から送信された赤外線を受光し、その受光した赤外線からキャリア成分を除去した信号を受信部71に出力する。受信部71は、リモコン信号受光部60から与えられた信号を1ブロックのリモコンデータにデコードしてリモコンデータ判別部72に出力する。1ブロックのリモコンデータは図7及び表1に示した通りである。リモコンデータ判別部72は、受信部71から与えられた受信データの付加コマンドが010101であるか否か、すなわち、受信したデータが識別情報の書き換えを指示するためのデータか、駆動機器2の動作を制御するためのデータかを判別する。
【0048】
受信したデータが駆動機器2の動作を制御するためのデータであるとリモコンデータ判別部72が判別した場合には、識別情報読取部77が識別情報記憶用メモリ78に格納されている自己の識別情報を読み取り、識別情報判定部73が、受信データに含まれている識別情報と自己の識別情報とを比較する。識別情報が一致しているときは受信したデータが駆動制御部74に送られる。そして、駆動制御部74が受信データに含まれているモータ制御情報に基づいて駆動回路75にモータ駆動信号を供給する。駆動回路75は与えられたモータ駆動信号に従ってモータ58を駆動する。
【0049】
一方、受信データが識別情報の書き換えを指示するためのデータであるとリモコンデータ判別部72が判別した場合には、そのデータに含まれている識別情報情報(IDコードと車両番号とからなる。)が識別情報書き換え部76によって識別情報記憶用メモリ78に書き込まれる。これにより、識別情報記憶用メモリ78に書き込まれた識別情報が変更される。
【0050】
識別情報記憶用メモリ78には、例えばEEPROMのような不揮発性のメモリを使用して、識別情報情報が電源のバックアップなしで保持されるようにすることが望ましい。受信部71、リモコンデータ判別部72、識別情報判定部73、駆動制御部74、駆動回路75、識別情報書き換え部76、識別情報読取部77は論理回路として構成してもよいし、マイクロコンピュータと所定のプログラムとの組み合わせによって構成されてもよい。また、識別情報判定部73、識別情報読取部77、識別情報記憶用メモリ78とは別の識別情報判定部、識別情報読取部、識別情報記憶用メモリを受信部71とリモコンデータ判別部72の間に設け、リモコンデータ判別部72にデータを送る前に、受信データを取捨選択してもよい。
【0051】
図10は、ポイント機3の詳細を示す斜視図である。この図に示すように、ポイント機3は、電車モデル50が走行する軌道片81を有している。軌道片81は、他の軌道片が連結される連結部81a、81b、及び81cを有しており、他の軌道片と連結することにより、電車モデル50が走行する軌道全体の一部として使用可能となっている。また、軌道片81は、連結部81aと81bとを結ぶ直線の進路と、連結部81aと連結部81cとを結ぶ曲線の進路が組み合わされた分岐路となっている。軌道片81の上面には、電車モデル50の前輪53及び後輪54を案内するための凸部82…82と、電車モデル50の進行方向を切替えるためのラダー83とが設けられている。平行に設けられた2本の凸部82、82は、その外側から外側までの幅が前輪53、53の内側から内側までの幅、及び後輪54、54の内側から内側までの幅よりも若干大きくなるように設けられている。従って、電車モデル50は前輪53及び後輪54の内側と凸部82の外側とを接した状態で走行することにより、凸部82に沿う方向へ案内される。ここで、凸部82は、連結部81aと81bとを結ぶ直線の進路と、連結部81aと連結部81cとを結ぶ曲線の進路との双方に前輪53及び後輪54を案内できるように分岐して設けられている。
【0052】
軌道片81の側面にはラダー83を駆動するモータやモータを制御するマイコン等を収納する駆動ボックス84が設けられる。駆動ボックス84の上面には、IDコードを設定するIDコード設定スイッチ85と、ポイント番号を設定するポイント番号設定スイッチ86と、電源スイッチ87とが設けられる。IDコード設定スイッチ85は1〜4のIDコードに対応した4位置の間で切替操作可能であり、それらの位置に応じた信号を出力する。ポイント番号設定スイッチ86は1〜8のポイント番号に対応した8位置の間で切替操作可能であり、それらの位置に応じた信号を出力する。
【0053】
また、駆動ボックス84の上方には、電車モデル50の進路を示す信号機88、89が設けられる。信号機88、89の連結部81b側の面88a、89aにはそれぞれ青LED90、90、赤LED91、91が設けられる。なお、面88a、89aの反対側の面88b、89bにも同様に青LED90が2つ、赤LED91が2つ設けられている(図10では不図示)。信号機88、89は、駆動ボックス84に収納されたマイコンからの信号に基づいて、1つの面につき青LED90又は赤LED91のいずれか一方を点灯させる。また、信号機88の上面には、送信機1からのリモコン信号を受信するためのリモコン信号受光部92が設けられる。
【0054】
この他、ポイント機3には、駆動ボックス84内のモータやマイコン等の駆動源である電池を収納する電池ボックス93が設けられる。
【0055】
図11は、ラダー83による進路変更の状況を示す図である。ラダー83は、凸部82a及び82bと同一直線状に設けられた軸部83aを軸心として回動可能に取り付けられている(図10参照)。ここで、図11(a)に示すように、電車モデル50に進路A又は進路Cを走行させる場合、ラダー83は連結部81aと81bとを結ぶ直線と平行になるように、すなわち、凸部82a及び82bと直線を形成するように固定される。従って、電車モデル50は前輪53及び後輪54の内側とラダー83の外側(図11(a)の上側)とを接することにより、進路A又は進路Cの方向へ案内される。一方、図11(b)に示すように、電車モデル50に進路B又は進路Dを走行させる場合、ラダー83は軸部83aの反対側の端部83bを軌道片81の外側に移動させた状態となる。従って、電車モデル50は前輪53及び後輪54の外側とラダー83の内側(図11(a)の下側)とを接することにより、進路B又は進路Dの方向へ案内される。なお、端部83bが軌道片81の外側の位置であっても、進路Cを走行する電車モデル50が、前輪53及び後輪54の内側にてラダー83を内側に押し動かしながら直進できるように、端部83bを軌道片81の外側の位置に保持する力を小さく設定しておいてもよい。
【0056】
図12は、ポイント機3に搭載された制御系の回路構成を示している。ポイント機3には上述したリモコン信号受光部92が設けられている。リモコン信号受光部92は送信機1から送信された赤外線を受光し、その受光した赤外線からキャリア成分を除去した信号を受信部101に出力する。受信部101は、リモコン信号受光部92から与えられた信号を1ブロックのリモコンデータにデコードしてリモコンデータ判別部102に出力する。1ブロックのリモコンデータは図7及び表1に示した通りである。リモコンデータ判別部102は、受信部101から与えられた受信データのIDの部分と、付加コマンドの部分とを判別し、そのIDのコードに対応した信号をID一致判定部103に出力するとともに、付加コマンドのコードに対応した信号を付加コマンド判別部104に出力する。ID番号一致判定部103は、リモコンデータ判別部102から与えられたIDと、ID番号読込み部105を介して得られるID番号設定スイッチ85にて選択されているIDとを比較し、これらのIDが一致するか否か判定する。一致すると判定した場合は、一致信号を付加コマンド判別部104に出力する。
【0057】
ID番号一致判定部103から一致信号が出力されると、付加コマンド判別部104はリモコンデータ判別部102からの信号に基づいて、付加コマンドのコードが10abcd又は11abcdであるか否かを判定するとともに、オンとなっているポイント番号を判別し、判別結果に応じた信号をポイント番号判定部106に出力する。ポイント番号判定部106は、付加コマンド判別部104から与えられたオンとなっているポイント番号と、ポイント番号読込み部107を介して得られるポイント番号設定スイッチ86にて選択されているポイント番号とを比較し、自己が制御対象か否かを判別する。自己が制御対象であると判別した場合は、LED駆動制御部108に信号機88、89の点灯状態の変更を指示する信号を出力する。LED駆動制御部108は、点灯するLED90、91を切替えるための信号をLED駆動回路109に出力した後に、その点灯状態に応じた信号をモータ駆動制御部110に出力する。LED駆動回路109はLED駆動制御部108からの信号に基づいて、LED90、91を点灯又は消灯する。モータ駆動制御部110は、LED駆動制御部108からの信号に基づいて、ラダー83を切替える必要があるか否か判定し、必要があると判定した場合は、モータ駆動回路111にモータ駆動信号を供給する。駆動回路111は与えられたモータ駆動信号に従って、ラダー83の駆動源であるモータ112を駆動する。
【0058】
受信部101、リモコンデータ判別部102、ID番号一致判定部103、付加コマンド判別部104、ID番号読込み部105、ポイント番号判定部106、ポイント番号読込み部107、LED駆動制御部108、モータ駆動制御部110は、論理回路として構成してもよいし、マイクロコンピュータと所定のプログラムとの組み合わせによって構成されてもよい。
【0059】
図13及び図14は、ポイント機3における信号と進路との対応を示す図である。図13に示すように、4つの進路A〜Dにそれぞれ対応して、4つの信号A〜Dが設けられている。また、図14に示すように、4つの進路のうち走行可能とされた1つの進路に対応する信号のみが青LED90を点灯し、他の信号は赤LED91を点灯する。例えば、進路Aが走行可能とされた場合には、信号Aは青LED90を点灯するとともに赤LED91を消灯しており、信号B、C、Dは青LED90を消灯するとともに赤LED91を点灯している。走行可能とされる進路は、ポイント機81に設定されたIDと同一のIDが設定された送信機1において、ポイント機81に設定されたポイント番号に対応する番号選択スイッチ30が1回オンされる毎に、進路A、B、D、Cの順で一つずつ切替えられる。また、走行可能とされる進路の切替えに伴い、必要に応じてラダー83の位置も切替えられる。例えば、進路Aが走行可能とされている場合には、信号Aは青LED90を点灯しており、ラダー83は図11(a)に示す位置である。ここで番号選択スイッチ30が1回オンされると、信号Aは青LED90を消灯して赤LED91を点灯し、信号Bは青LED90を点灯して赤LED91を消灯する。また、ラダー83は図11(b)に示す位置に切替えられる。すなわち、進路Bが走行可能とされる。さらに番号選択スイッチ30が1回オンされると、信号Bは青LED90を消灯して赤LED91を点灯し、信号Dは青LED90を点灯して赤LED91を消灯する。ただし、ラダー83は図11(b)に示す位置のままである。すなわち、進路Dが走行可能とされる。
【0060】
図15は電源投入から自分のデータの送信を開始するまでに送信機1が実行するパワーオン動作の手順を示すフローチャートである。電源が投入されると、まず送信データ作成処理を実行する(ステップS1)。送信データ作成処理については後述する。ステップS2では、タイムオーバー用のタイマを設定する。次に、他の送信機1からのデータを受信したか否か判定し(ステップS3)、受信したときにはその受信したデータのIDが自己の送信機1に対して設定されているIDと同一か否か判別する(ステップS4)。一致していればステップS1に戻って判定動作を繰り返す。これにより、同一のIDの送信機1が複数存在していた場合の混信が防止される。ステップS4においてIDが一致していないと判定したときは、他の送信機1のIDに応じて自己の送信タイミングを設定する(ステップS5)。例えば図6(a)のID=3の送信機1がID=1のデータを受信した場合には自己の送信タイミングを2×T2時間後に設定する。
【0061】
続いて、ステップS2で設定したタイマがタイムオーバーとなったか否か判断し(ステップS6)、タイムオーバーでなければステップS3へ戻る。タイムオーバーした場合にデータの送信を開始する(ステップS7)。但し、実際に出力を開始するのは、ステップS5で設定した送信タイミングが到来した時点である。タイムオーバーまでに何もデータを受信しなかった場合には単独操作、つまり他に送信機1が存在しないことになるため、ステップS7で直ちにデータ送信を開始する。
【0062】
ステップS7の処理が終わると、送信機1は図16の通常動作の手順に従ってデータ送信を制御する。通常動作では、まず送信データ作成処理を実行する(ステップS11)。送信データ作成処理については後述する。次に、モード切替スイッチ31が通常モードの位置か否かを判定する(ステップS12)。通常モードの位置でないと判定した場合は、ステップS13をスキップする。通常モードの位置と判定した場合は、書き換え制御スイッチ28がオンであるか否か判定する(ステップS13)。オンでない場合は、他の送信機1からのデータを受信したか否か判定し(ステップS14)、受信していればそのIDが自己に設定されたIDと一致するか否か判定する(ステップS15)。一致していれば図15のパワーオン動作へ戻る。一方、受信したデータのIDが自己のIDと異なる場合には、その受信したデータのIDに応じて自己の送信タイミングを送信タイマにセットする(ステップS16)。次に、送信タイマがタイムアップしたか否か判定し(ステップS17)、タイムアップするまではステップS14へ戻る。
【0063】
ステップS17でタイムアップと判定すると、送信機1の背面側に設けられたリモコン信号発光部22から自己のデータの送信を開始する(ステップS18)。このとき、並行してデータの受信も行う。次に、データ送信を完了したか否か判定し(ステップS19)、送信が完了したならば、送信したデータと、その送信と並行して受信したデータとを比較する(ステップS20)。一致していなければ混信が発生したものと判定して図15のパワーオン動作に進む。一致していれば混信がないとみなしてよいから、次回の送信タイミングを送信タイマにセットする(ステップS21)。その後、ステップS11へ戻る。
【0064】
ステップS13にて、書き換え制御スイッチ28がオンであると判定した場合は、図17に示すようにデータを送信する。すなわち、ステップS13の後、直ちに送信機1の正面側に設けられたリモコン信号発光部23からデータを送信する(ステップS31)。続いて、書き換え指示用のデータの連続送信回数を計測するための変数であるカウンタに1を加算し(ステップS32)、その後、書き換え制御スイッチ28が引き続きオンされているか否か判定する(ステップS33)。オンのときはカウンタのカウント値が3に達したか否か判定し(ステップS34)、3未満のときにステップS31へ戻ってデータを再び送信する。ステップS33で書き換え制御スイッチ28がオフと判定し、又はステップS34にてカウンタ値が3に達したと判定したときは図17の処理を終える。図17の処理によれば、ユーザが書き換え制御スイッチ28を押し続けると、図6(b)に示すように3フレーム連続して識別情報の書き換えを指示するデータが発光部23から送信される。
【0065】
図18は、図15のステップS1及び図16のステップS11において送信機1が実行する送信データ作成処理の手順を示すフローチャートである。まず、モード切替スイッチ31にて通常モードが選択されているか否か判定する(ステップS41)。通常モードが選択されている場合、番号選択スイッチ30…30のいずれかに押し込み操作がされた否かを判定する(ステップS42)。押し込み操作がされたと判定した場合は、その番号選択スイッチ30に対応する番号を送信機1が保持する変数としての車両番号にセットする(ステップS43)。押し込み操作がされていないと判定した場合は、ステップS43をスキップする。次に書き換え制御スイッチ28がオンであるか否か判定し(ステップS44)、オンでない場合は、送信機1が保持する変数としての付加コマンドに0000xxをセットし(ステップS45)、オンである場合は、変数としての付加コマンドに010101をセットする(ステップS46)。
【0066】
ステップS41にて、通常モードでないと判定した場合は、変数としての付加コマンドに11abcdがセットされているか否か、すなわち、前回の付加コマンドが11abcdであったか否か判定する(ステップS47)。11abcdであったと判定した場合は、送信機1が保持する変数としてのポイント番号をクリアする(ステップS48)。次に番号選択スイッチ30…30のいずれかに押し込み操作がされた否かを判定する(ステップS49)。押し込み操作がされたと判定した場合は、その番号選択スイッチ30に対応する番号を変数としてのポイント番号にセットする(ステップS50)。押し込み操作がされていないと判定した場合は、ステップS50をスキップする。次に変数としての付加コマンドに10abcdをセットする。ここで、abcdのコードはステップS50にてセットしたポイント番号に該当するビットをオンとし、他のビットをオフとする。ステップS47にて前回の付加コマンドが11abcdでなかったと判定した場合は、付加コマンドに11abcdをセットする(ステップS52)。
【0067】
ステップ53では、送信機1が保持する変数としてのID、F/R、速度にIDコード設定スイッチ29、F/Rスイッチ26、速力制御ボリューム27に対応した値をセットする。そして、ステップS54にて送信機1が保持する変数に基づいて、リモコンデータを生成する。
【0068】
以上の処理によれば、リモコンデータの車両番号は、モード切替スイッチ31にて通常モードが選択されている場合に番号選択スイッチ30を押し込み操作したときにのみ変更され、モード切替スイッチ31をポイント制御モードに切替えた場合は、最後に選択されていた車両番号が保持される。また、ポイント機3を制御するための付加コマンドのコードは、モード切替スイッチ31にてポイント制御モードが選択されている場合にのみセットされ、10abcdのコードを含むリモコンデータと、11abcdのコードを含むリモコンデータが交互に生成されて送信される。一方、ID及びリモコンデータのモータ制御情報は、モード切替スイッチ31が通常モード、ポイント制御モードのいずれであっても、速度にIDコード設定スイッチ29、F/Rスイッチ26、速力制御ボリューム27に対応した情報がリモコンデータに含まれる。
【0069】
図19は、電車モデル50の制御装置59が送信機1からデータを受信したときに実行する受信処理を示すフローチャートである。制御装置59は、受信したデータに含まれる付加コマンドのコードが010101であるか否か、すなわち、受信データが識別情報を書き換えるためのデータか、モータ58の動作を制御するためのデータかを判定する(ステップS61)。
【0070】
受信したデータがモータ58の動作を制御するためのデータと判定した場合は、カウンタを0にセットする(ステップS62)。次に、そのデータに含まれるIDコードが識別情報記憶用メモリ78に記録されている自己のIDコードと同一か否かを判別する(ステップS63)。自己のIDコードと異なる場合にはそのデータを無視して図19の処理を一旦終了する。この場合は次のデータの受信を待つことになる。自己のIDコードと同一であった場合には、データに含まれる車両番号と識別情報記憶用メモリ78が記憶する自己の車両番号とが同一か否かを判定する(ステップS64)。自己の車両番号と異なる場合には、そのデータを無視して次のデータの受信を待つ。自己の車両番号と同一であった場合には、そのデータに含まれる制御情報に従ってモータ58を制御し(ステップS65)、その後、次のデータの受信を待つ。
【0071】
ステップS61において、受信データが識別情報を書き換えるためのデータであると判定した場合にはカウンタに1を加算し(ステップS66)、カウント値が3に達したか否か、識別情報を書き換えるためのデータを連続3回受信したか否か判定する(ステップS67)。カウント値が3に達していない場合は次のリモコンデータの受信を待つ。カウント値が3に達している場合には、識別情報記憶用メモリ78に記録されているIDコード及び車両番号を、その時点で受信したデータに含まれているIDコード及び車両番号に書き換える(ステップS68)。その後、カウンタを0にリセットし(ステップS69)、次のデータの受信を待つ。
【0072】
以上の処理によれば、駆動機器としての電車モデル50が付加コマンドのコードが010101であるリモコンデータを3回連続して受信したときにIDコード及び車両番号が変更され、それ以外の場合には、そのデータに含まれているIDコード及び車両番号が一致した場合にのみ、モータ制御情報に従ってモータ58の動作が制御される。
【0073】
なお、以上の実施形態ではIDコード及び車両番号を一度に変更したが、IDコードを変更する付加コマンドのコードと車両番号を変更する付加コマンドのコードと用意することにより、IDコードの変更と車両番号の変更を別々に行ってもよい。受信したデータのIDコードと駆動機器に設定されているIDコードとの比較(ステップS63)をコマンドの判断(ステップS61)に先行して実行し、送信機と同一のIDコードが設定されている駆動機器についてのみ車両番号を変更できるようにしてもよい。また、識別情報変更の指示データを3回連続で受信したときに識別情報を変更する例を示したが、1回でも3回以上としてもよい。
【0074】
図20は、ポイント機3が送信機1からデータを受信したときに実行する受信処理を示すフローチャートである。まず、ポイント機3は受信したデータのIDがID番号設定スイッチにて選択されている自己のIDと同一か否か、すなわち、自己に対応する送信機1からの送信データか否かを判定する。自己に対応する送信機1からの送信データでないと判定した場合は、処理を終了し、次の受信を待つ。自己に対応する送信機1からの送信データと判定した場合は、付加コマンドのコードが10abcd又は11abcdであるか否か、すなわち、付加コマンドのコードがポイント機3の制御情報であるか否かを判定する(ステップS82)。付加コマンドのコードがポイント機3の制御情報でないと判定した場合は、処理を終了し、次の受信を待つ。ポイント機3の制御情報と判定した場合は、abcdのコードにおいてオンとなっているビットに対応するポイント番号を特定する(ステップS83)。次に特定したポイント番号が自己のポイント番号と同一か否か判定する(ステップS84)。同一でないと判定した場合は、処理を終了し、次の受信を待つ。同一と判定した場合は、青LED90、赤LED91を点灯又は消灯し、信号機を切替える(ステップS85)。次に、ラダー83の位置を切替える必要があるか否か判定する(ステップS86)。切替える必要があると判定した場合はラダー83の位置を切替え(ステップS87)、切替える必要がないと判定した場合はステップS87をスキップし、処理を終了する。
【0075】
なお、ステップS82をステップS81に先行させてもよい。また、付加コマンドのコードが10abcdのリモコンデータと、11abcdのリモコンデータとが交互に送信されることから(図18参照)、ステップS82の後に、自己のポイント番号に対応するビットを含むリモコンデータか否か判定し、リモコンデータの取捨を実行してもよい。
【0076】
以上の実施形態では、1〜8のポイント番号に対応するビットのうち、一つのみをオンとするリモコンデータを例示したが、2つ以上のビットをオンとし、2台以上のポイント機を同時に制御してもよい。付加コマンドのコードの1ビットをポイント番号の一つに対応させたリモコンデータを例示したが、1〜8のポイント番号を3ビットの情報で区別するなど、最低限のビット数でポイント番号を識別してもよい。1〜8のポイント番号に対応する制御情報をポイント番号1〜4に対応する制御情報を含むリモコンデータと、ポイント番号5〜8に対応する制御情報を含むリモコンデータとの2回に分けて送信する遠隔操作システムを例示したが、1回で送信しても、3回以上に分けて送信してもよい。モード選択スイッチ31にて通常モードが選択されている場合に書き換え制御スイッチ28が押し込み操作されると、識別情報を書き換える付加コマンドのコードを含むリモコンデータを送信する送信機を例示したが、モード選択スイッチ31にてポイント制御モードが選択されている場合に書き換え制御スイッチ28が押し込み操作されても識別情報を書き換える付加コマンドのコードを含むリモコンデータを送信するようにしてもよい。この場合、送信機1が保持しているポイント制御モードに切替える直前の車両番号をリモコンデータに含めて書き換えを実行してもよい。
【0077】
図21〜図24は送信機1が1台、駆動機器2が2台、ポイント機3が4台ある場合の操作状況を例示したものである。ここで、送信機A、駆動機器A、B、及びポイント機A〜Dには全て同一のIDがそれぞれ設定されている。また、駆動機器A、Bは車両番号3、2がそれぞれ設定され、ポイント機A〜Dはポイント番号1、2、5、7がそれぞれ設定されている。
【0078】
図21は、送信機Aの車両番号が3に設定され、また、モード切替スイッチ31が通常モードに設定されているときの状況を示している。この図に示すように、送信機Aは車両番号が同一の駆動機器Aのみを制御可能である。
【0079】
図22は、図21の状況から、送信機Aの車両番号を3から2に変更した状況を示している。この図に示すように、送信機Aは駆動機器Bを制御可能となる。
【0080】
図23は、図22の状況から、送信機Aのモード切替スイッチ31をポイント制御モードに切替えた状況を示している。この図に示すように、送信機Aの車両番号は2のままであり、駆動機器Bを制御可能である。また、この図は、ポイント番号1〜4に対応する付加コマンドのコードが含まれるリモコンデータが送信された状況を示しており、このリモコンデータによってポイント機A又はポイント機Bを制御可能である。
【0081】
図24は、図23のリモコンデータを送信した次のフレームにおける状況を示している。この図に示すように、ポイント番号5〜8に対応する付加コマンドのコードが含まれるリモコンデータが送信され、このリモコンデータによってポイント機C又はポイント機Dを制御可能である。
【0082】
本発明の概要をまとめると、表2に示すとおりである。
【0083】
【表2】
Figure 0003673225
【0084】
この表において通常モードは、モード選択スイッチ31にて通常モードが選択されており、かつ、書き換え制御スイッチ28が押し込み操作されていない場合である。この場合、送信機1のリモコンデータにおけるモータ制御情報にはF/Rスイッチ26及び速力制御ボリューム27(マスコン)の状態が反映され、車両番号は番号選択スイッチ30にて切替え可能である。付加コマンドのコードは表1の(A)に示すように0000xxである。駆動機器2がこのリモコンデータを受信した場合、リモコンデータに含まれるID及び車両番号が一致したときのみ、そのリモコンデータに含まれるモータ制御情報に基づいてモータを制御する。ポイント機3がこのリモコンデータを受信した場合、自己に対する制御情報が含まれていないと判別し、以前の状態を保持する。
【0085】
ID書き換えモードは、モード選択スイッチ31にて通常モードが選択されており、かつ、書き換え制御スイッチ28が押し込み操作されている場合である。この場合、送信機1のリモコンデータにおけるモータ制御情報はこの表の通常モードと同様である。車両番号はモード選択スイッチ31にて選択されている車両番号である。モード選択スイッチ31にてポイント制御モードが選択されている場合でも識別情報を書き換えることが可能な構成としたときには、送信機1が保持しているポイント制御モードに切替える直前の車両番号である。付加コマンドのコードは表1の(B)に示すように010101である。駆動機器2がこのリモコンデータを受信した場合、リモコンデータに含まれるID及び車両番号を自己のID及び車両番号とする。ポイント機3がこのリモコンデータを受信した場合、自己に対する制御情報が含まれていないと判別し、以前の状態を保持する。
【0086】
ポイント制御モードは、モード選択スイッチ31にてポイント制御モードが選択されている場合である。この場合、送信機1のリモコンデータにおけるモータ制御情報はこの表の通常モードと同様である。車両番号は送信機1が保持しているポイント制御モードに切替える直前の車両番号である。付加コマンドのコードは表1の(C)、(D)に示すように10abcd、11abcdとする。駆動機器2がこのリモコンデータを受信した場合、この表の通常モードと同様である。ポイント機3がこのリモコンデータを受信した場合、データのIDが自己のIDと一致するか判定し、自己のIDと一致したときは、付加コマンドに基づいて制御を実行する。
【0087】
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の形態にて実施してよい。例えば駆動機器は電車に限らず、各種の動体を模したものでよい。送信機はオペレータが手持ち可能なものでもよいし、据え置き型のものでもよい。携帯型ゲーム機や携帯電話のような携帯機器に特定のプログラムをインストールして送信機として機能させてもよい。ポイント機は信号機や進路を切替えるものに限られず、駆動機器とともに使用される周辺機器であって、駆動機器とは別個独立に設置される外部装置であればよい。付加コマンドによって制御する周辺機器は駆動機器の外部に設置されるものに限られず、駆動機器に内蔵された内部装置であってもよい。
【0088】
【発明の効果】
本発明の遠隔操作システムによれば、送信機から繰り返し送られるデータはが駆動機器及び周辺機器の双方にて受信され、そのデータに含まれる第1の制御情報が駆動機器に利用されるとともに、第2の制御情報が周辺機器に利用される。従って、駆動機器を継続して制御する必要がある場合に、駆動機器の制御を中断することなく、周辺機器の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔操作システムの概略構成を示す図。
【図2】送信機の前面側の外観を示す斜視図。
【図3】送信機の背面図。
【図4】送信機の前面側に設けられた凹部の断面図。
【図5】送信機の機能ブロック図。
【図6】送信機からのデータ送信の様子を示す図。
【図7】1ブロックのリモコンデータの内容を示す図。
【図8】駆動機器の一例としての電車モデルを示す図。
【図9】図8の電車モデルの機能ブロック図。
【図10】ポイント機の外観を示す斜視図。
【図11】ラダーによる進路変更の状況を示す図。
【図12】図10のポイント機のブロック図。
【図13】ポイント機における信号と進路との対応を示す図。
【図14】ポイント機における信号と進路との対応を示す図。
【図15】電源投入から自己のデータの送信を開始するまでに図2の送信機が実行するパワーオン動作の手順を示すフローチャート。
【図16】図15の処理に続いて図2の送信機が実行する通常動作の手順を示すフローチャート。
【図17】図15の処理に続いて図2の送信機が実行する通常動作の手順を示すフローチャート。
【図18】図15及び図16の処理の中で図2の送信機のマイコンが実行する送信データ作成処理の手順を示すフローチャート。
【図19】図8の電車モデルの制御装置が実行する受信処理の手順を示すフローチャート。
【図20】図10のポイント機が実行する受信処理の手順を示すフローチャート。
【図21】本発明の遠隔操作システムの動作例を示す図。
【図22】本発明の遠隔操作システムの動作例を示す図。
【図23】本発明の遠隔操作システムの動作例を示す図。
【図24】本発明の遠隔操作システムの動作例を示す図。
【符号の説明】
1 送信機
2 駆動機器
3 ポイント機(周辺機器)
10 入力装置
21 筐体
22 リモコン信号発光部
23 リモコン信号発光部
24 蓋
25 リモコン信号受光部
26 F/Rスイッチ
27 速力制御ボリューム
28 書き換え制御スイッチ
29 IDコード設定スイッチ
30 車両番号選択スイッチ
31 モード切替スイッチ
33a、33b 充電用端子
41 制御部
42 送信データ作成部
43 出力タイミング作成部
44 送信部
45 受信部
46 受信データ判定部
50 電車モデル(駆動機器)
57 伝達装置
58 モータ
59 制御装置
60 リモコン信号受光部
71 受信部
72 リモコンデータ判別部
73 識別情報判定部
74 駆動制御部
76 識別情報書込み部
78 識別情報記憶用メモリ
102 リモコンデータ判別部
103 ID番号一致判定部
104 付加コマンド判定部
106 ポイント番号判定部
108 LED駆動制御部
110 モータ駆動制御部

Claims (15)

  1. 送信機から繰り返し送信されるデータにより、受信側グループに含まれた駆動機器とその駆動機器とともに使用される周辺機器とを遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、
    前記送信機は、
    前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した第1の制御情報を含むように前記データを繰り返し生成するとともに、前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作が行われた場合には、前記第1の制御情報と、前記周辺機器の特定の動作を制御するための第2の制御情報とを含むように前記データを生成するデータ生成手段を具備し、
    前記受信側グループは、
    前記駆動機器に対応付けて設けられ、前記送信機からのデータに含まれる前記第1の制御情報に基づいて前記駆動機器の特定の動作を制御する駆動機器制御手段と、
    前記周辺機器に対応付けて設けられ、前記送信機からのデータに含まれる前記第2の制御情報に基づいて前記周辺機器の特定の動作を制御する周辺機器制御手段と、
    を備えていることを特徴とする遠隔操作システム。
  2. 前記周辺機器は、前記駆動機器の外部に、当該駆動機器とは別個独立に設置されるべき外部装置として設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作システム。
  3. 前記周辺機器は、前記駆動機器に内蔵された内部装置として設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作システム。
  4. 前記送信機には、ユーザによるモード切替操作を受け付けるモード切替操作手段と、そのモード切替操作手段の操作状況に応じて駆動機器制御モードと、周辺機器制御モードとのいずれかを選択するモード制御手段とが設けられ、
    前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モードの場合には、前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した前記第1の制御情報を含むように前記データを生成し、前記周辺機器制御モードの場合には、前記第1の制御情報の一部は、当該周辺機器制御モードにおけるユーザの操作内容に拘わりなく、前記周辺機器制御モードが選択される前の前記第1の制御情報に含まれている状態を維持したままで、前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した前記第2の制御情報を含むように前記データを生成することを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作システム。
  5. 前記送信機には、前記駆動機器の特定の動作又は前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作を受け付ける兼用操作手段が設けられ、
    前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モードの場合には、前記兼用操作手段に対する操作を前記駆動機器の特定の動作に関する操作として受け付けて、前記第1の制御情報の一部前記兼用操作手段に対する操作内容に対応したものになるように前記データを生成し、前記周辺機器制御モードの場合には、前記第1の制御情報の一部は、前記周辺機器制御モードが選択される前の前記兼用操作手段の操作内容に対応した状態を維持したままで、前記兼用操作手段に対する操作を前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作として受け付けて、前記兼用操作手段に対する操作内容に対応した前記第2の制御情報を含むように前記データを生成することを特徴とする請求項4に記載の遠隔操作システム。
  6. 前記送信機には、前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作を受け付ける駆動機器操作手段が設けられ、
    前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モード又は前記周辺機器制御モードのいずれのモードにおいても、前記第1の制御情報の一部が前記駆動機器操作手段に対する操作内容に対応したものになるように前記データを生成することを特徴とする請求項4に記載の遠隔操作システム。
  7. 一つの送信機に対応付けられた受信側グループには前記周辺機器が複数収容可能であり、
    前記送信機には、複数の周辺機器から制御対象の周辺機器を指定するためのユーザの操作を受け付ける選択操作手段が設けられ、
    前記データ生成手段は、前記選択操作手段に対する操作により指定された制御対象の周辺機器を示す機器指定情報が前記第2の制御情報に含まれるように前記データを生成し、
    前記周辺機器制御手段は、前記第2の制御情報に含まれる機器指定情報に基づいて自己が制御対象か否かを判別し、制御対象に該当すると判別したときに前記第2の制御情報に基づく前記特定の動作の制御を実行し、制御対象に該当しないと判別したときには前記特定の動作の制御を保留することを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作システム。
  8. 一つの送信機に対応付けられた受信側グループには前記駆動機器及び前記周辺機器がそれぞれ複数収容可能であり、
    前記送信機には、制御対象を選択可能な複数の選択肢から任意の選択肢を選択するユーザの操作を受け付ける選択操作手段が設けられ、
    前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モードでは、前記選択操作手段の前記複数の選択肢のそれぞれに前記複数の駆動機器のそれぞれを対応付け、前記ユーザによって選択された選択肢に対応付けられた駆動機器を示す前記駆動機器特定情報が、前記第1の制御情報に含まれるように前記データを生成し、前記周辺機器制御モードでは、前記複数の選択肢のそれぞれに前記複数の周辺機器のそれぞれを対応付け、前記駆動機器特定情報は、当該周辺機器制御モードにおけるユーザの前記選択操作手段に対する操作内容に拘わりなく、前記周辺機器制御モードが選択される前の前記駆動機器特定情報を維持したままで、前記ユーザによって選択された選択肢に対応付けられた周辺機器を示す機器指定情報が前記第2の制御情報に含まれるように前記データを生成し、
    前記駆動機器制御手段は、前記第1の制御情報に含まれる駆動機器特定情報に基づいて自己が制御対象か否かを判別し、制御対象に該当すると判別したときに前記第1の制御情報に基づく前記特定の動作の制御を実行し、制御対象に該当しないと判別したときには前記特定の動作の制御を保留し、
    前記周辺機器制御手段は、前記第2の制御情報に含まれる機器指定情報に基づいて自己が制御対象か否かを判別し、制御対象に該当すると判別したときに前記第2の制御情報に基づく前記特定の動作の制御を実行し、制御対象に該当しないと判別したときには前記特定の動作の制御を保留することを特徴とする請求項4に記載の遠隔操作システム。
  9. 前記駆動機器は移動可能な模型として構成され、
    前記駆動機器制御手段は、前記第1の制御情報に基づいて前記模型の移動を制御し、
    前記周辺機器は前記模型の移動範囲に設置されて所定の動作を行う外部装置として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作システム。
  10. 前記模型は、軌道に沿って走行する模型車両であり、
    前記駆動機器制御手段は、前記第1の制御情報に基づいて前記模型車両の走行する速度を制御し、
    前記周辺機器は、前記模型車両の進行方向を表示する信号機又は前記模型車両が走行する軌道を切り替え可能なラダーであり、
    前記周辺機器制御手段は、前記第2の制御情報に基づいて前記信号機の表示変更動作又は前記ラダーの軌道切り替え動作を前記周辺機器の特定の動作として制御することを特徴とする請求項9に記載の遠隔操作システム。
  11. 前記模型は軌道に沿って走行する模型車両であり、
    前記駆動機器制御手段は、前記第1の制御情報に基づいて前記模型車両の走行する速度を制御し、
    前記周辺機器は、前記模型車両の進行方向を表示する信号機と、前記模型車両が走行する軌道を切り替え可能なラダーとを備えたポイント機であり、
    前記周辺機器制御手段は、前記第2の制御情報に基づいて決定される前記ポイント機において走行可能な進路に応じて前記信号機の表示を変更し、その変更後に前記進路に応じて前記ラダーの切り替え動作を制御することを特徴とする請求項9に記載の遠隔操作システム。
  12. 繰り返し送信するデータにより、受信側グループに含まれた駆動機器とその駆動機器とともに使用される周辺機器とを遠隔操作する送信機において、
    前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した第1の制御情報を含むように前記データを繰り返し生成するとともに、前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作が行われた場合には、前記第1の制御情報と、前記周辺機器の特定の動作を制御するための第2の制御情報とを含むように前記データを生成するデータ生成手段を備えていることを特徴とする送信機。
  13. ユーザによるモード切替操作を受け付けるモード切替操作手段と、そのモード切替手段の操作状況に応じて駆動機器制御モードと、周辺機器制御モードとのいずれかを選択するモード制御手段とが設けられ、
    前記データ生成手段は、前記駆動機器制御モードの場合には、前記駆動機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した前記第1の制御情報を含むように前記データを生成し、前記周辺機器制御モードの場合には、前記第1の制御情報の一部は、当該周辺機器制御モードにおけるユーザの操作内容に拘わりなく、前記周辺機器制御モードが選択される前の前記第1の制御情報に含まれている状態を維持したままで、前記周辺機器の特定の動作に関するユーザの操作内容に対応した前記第2の制御情報を含むように前記データを生成することを特徴とする請求項12に記載の送信機。
  14. 自己に対応付けられた受信側グループに複数の前記周辺機器が収容可能であり、
    複数の周辺機器から制御対象の周辺機器を指定するためのユーザの操作を受け付ける選択操作手段が設けられ、
    前記データ生成手段は、前記選択操作手段に対する操作により指定された周辺機器を示す機器指定情報が前記第2の制御情報に含まれるように前記データを生成することを特徴とする請求項12に記載の送信機。
  15. 請求項14に記載の送信機と組み合わされて使用される周辺機器において、
    前記送信機からのデータに含まれる前記機器指定情報に基づいて自己が制御対象か否かを判別し、制御対象に該当すると判別したときに前記第2の制御情報に基づく前記特定の動作の制御を実行し、制御対象に該当しないと判別したときには前記特定の動作の制御を保留する周辺機器制御手段を備えることを特徴とする周辺機器。
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