JP3673563B2 - 節水具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は節水具に関し、詳しくは給水路の途中に設けられて給水の流水量を制限して節水する節水具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の節水具は図8に示すように、本体aがこれに一体の取付け用のフランジfによって給水路bの継ぎ目部gに取付けられて、給水路bの途中に位置し、本体aに設けた円周方向複数箇所に有する節水穴dによって、給水路bでの流水量を制限することにより、最大流水量状態の場合よりも適度な割合で単位時間当たりの水消費量を抑えて節水できるようにする。
【0003】
例えば、一般に水道の最大流水量が15l/分とされるが、これを水圧が一定のままで13l/分程度に節水する。
【0004】
これにより、従来厨房の流し台や洗面所、シャワー、トイレ等の部分で気づかないうちに無駄な水が使われていたのを防止することができる。
【0005】
節水穴dを経て流水量制限され給水路bの下流側に至る水流は流水量制限のために細り勝ちであり、そのまま流出すると使用者に水量が不足な使用感を与えてしまう。
【0006】
これを解消するのに従来のものは、節水穴dを図に示すように本体a自身の軸線に対し上流側から下流側に向け外形側に傾くように形成し、節水穴dを通って再度給水路bに戻る水流が一旦外側に拡がって給水路bの内面に沿って流れ、水流が細らないようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のものでは、フランジfおよび本体aが一体であるため、水道の自在蛇口やシャワーヘッドと云った給水路bやこれの継ぎ目部gの規格の違いによって、フランジbの大きさが違ったりするし、給水路の流水量設定や節水割合の設定の違うと云った、条件が異なるごとに違った節水具が必要となる。しかも、節水穴dが前記のように本体aの軸線に対し傾斜したものとして、しかも複数形成するのでは、加工も容易でない。
【0008】
これらのために、節水具自体は小さなものであるにもかかわらず比較的コスト高なものとなっている。
【0009】
省資源、省エネルギー、経費節減等から節水がさらに推進されるのは好ましいが、節水具のコストの低減も同時に図られることが望まれる。
【0010】
そこで本発明は、複数の流水量設定、給水路や継ぎ目部の規格の違い等に対応し、また、節水によっても使用感が変わらないようにすることが、従来よりも低コストで達成することができる節水具を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の節水具は上記のような目的を達成するために、給水路の継ぎ目に挟み付け保持されて給水路を前後に仕切る板部材と、この板部材の一面側に相対回転できるように螺子で止められて給水路中に位置する本体ブロックとを備え、これら板部材と本体ブロックとは枢支部を中心とした相対回動によって互いの通じ合う穴数が変化するように円周方向に配した複数の節水穴を有している。
【0012】
特に、本体ブロックが板部材の下流側に位置し、本体ブロックの節水穴は自身の軸線に並行に設けられ、螺子のブロック端面からの突出部に本体ブロックの節水穴を通じた水の流出経路に臨む傘形面を形成したものとすることを特徴とするものである。
【0013】
板部材が金属製で、本体ブロックが型成形品であるとさらに好適であり、セラミックス製とすることができる。
【0014】
【作用】
本発明の節水具の上記構成では、板部材と本体ブロックとを、互いに螺子止め部を中心に相対回動させることにより、双方が有する円周方向に配された節水穴の、互いに通じ合って給水路の水を通す穴数が変わるので、板部材が給水路の継ぎ目部に挟み付け保持されて本体ブロックとともに給水路に位置して前後を仕切る状態で通水制限して節水を行うのに、必要に応じて設定される複数の節水割合に1つの節水具によって対応することができるので、節水割合の複数種類の設定に対し少ない種類の部材および節水具で対応できコストが低減する。また、板部材を外径の違うものと交換するだけで、給水路や継ぎ目部の規格の違い等に対応することができるので、何か1つ条件が異なる都度、異なった節水具を用いる場合に比しコストが低減する。
【0015】
特に、本体ブロックはシャッタ部材としての板部材と協働して、穴径と穴数との違いによる節水割合の違いを設定通りに達成するが、そのための節水穴は自身の軸線に並行で形成が容易であるため、コストの低減を図ることができ、しかも、節水穴が自身の軸線に並行でもこれを通じて流出する水流が螺子の本体ブロックから突出する部分に形成された傘形面に当接して外方へ向けられ、吸水路の内面に沿っても流れるようになるので、節水による水流の細りを防止して使用感が変わらないようにすることができるし、そのために特別な部材や組み立てが要らないのでコストの低減を図ることができる。
【0016】
板部材が金属製で、本体ブロックが型成形品であると、板部材は適当な金属板をプレス加工して簡単に得られるし、本体ブロックは流水量制限に有効な長さの節水穴を持つためのボリュームを満足するものが型成形によって簡単に得られるので、コストの低減につながる。
【0017】
本体ブロックがセラミックス製であると、衛生上害がなく長寿命なものが簡易に得られる。
【0018】
【実施例】
図1〜図5は本発明の一実施例の節水具を示している。これについて説明すると、図6の自在蛇口1や、図7のシャワーヘッド2におけるような給水路3、4の継ぎ目部5、6に挟み付け保持されて給水路3、4を前後に仕切る板部材11と、この板部材11の一面側に自身および給水路3、4の軸線上で螺子止めされて給水路3、4中に位置する本体ブロック12とを備えている。
【0019】
これら板部材11と本体ブロック12とは螺子13による螺子止め部を中心とした相対回動によって互いの通じ合う穴数が変化するよう図2の(a)、(b)および図3に示すように円周方向に配した5つの節水穴11a〜11eと、4つの節水穴12a、〜12dとをそれぞれ有している。
【0020】
そして、図4は節水穴11a、11b、11d、11eと、節水穴12a、12b、12c、12dとの4つどうしが通じ合った状態を示し、図5は節水穴11a、11c、11dと、節水穴12c、12d、12aとの3つどうしが通じ合った状態を示している。したがって、図4に示す節水状態よりも図5に示す節水状態のほうが節水割合が大きくなる。
【0021】
そして、これらの節水調節位置が安定するように、本体ブロック12の上面に板部材11の節水穴11a〜11eの1つと図4や図5に示すように係合し合う位置決め突起12eを形成してある。
【0022】
特に本実施例の本体ブロック12は板部材11の下流側に位置し、本体ブロック12の節水穴12a〜12dは本体ブロック12および給水路3、4の軸線のまわりにこれらと並行に設けられ、螺子13のブロック端面からの突出部に本体ブロック12の節水穴12a〜12dを通じた水の流出経路に臨む傘形面14を形成したものとしてある。
【0023】
なお板部材11がステンレス鋼製、本体ブロック12が型成形品で、特にセラミックス製としてある。
【0024】
本実施例の螺子13は、本体ブロック12の下流側の端面から、本体ブロック12および板部材11を貫通し、板部材11の上流側に当てがったナット15に螺合させて板部材11と本体ブロック12とを螺子止めしており、前記傘形面14は螺子13の皿形の頭部が形成している。しかし、これに限られることはなく螺子13に特別に形成することもできる。また、螺子13は板部材11および本体ブロック12の一方から他方に通して、他方の側に直接螺合して螺子止めするようにしてもよい。このようにするとナット15を省略することができる。
【0025】
本実施例では、板部材11と本体ブロック12とを、相互の螺子13による螺子止め部を中心に相対回動させることにより、双方が有する円周方向に配された節水穴11a〜11e、12a〜12dの、互いに通じ合って給水路3、4の水を通す穴数が前記図4や図5のように変わる。
【0026】
これによって、板部材11が給水路3、4の継ぎ目部5、6に挟み付け保持されて本体ブロック12とともに給水路3、4に位置して前後を仕切る状態で通水制限し節水を行うのに、必要に応じて複数設定される節水割合に1つの節水具によって対応することができるし、穴数の組み合わせによってはシャッタ部材としての板部材11を穴数の違うものと交換するだけで双方の相対回動により通じ合う穴数の変化数がさらに増大して、設定される節水割合のさらに多くの違いに対応することができるので、節水割合の多種類の設定に対し少ない種類の部材および節水具で対応できコストが低減する。
【0027】
また、板部材11を外径の違うものと交換するだけで、給水路3、4や継ぎ目部5、6の規格の違い等に対応することができるので、異なった節水具全体を用いる場合に比しコストが低減する。
【0028】
また、本体ブロック12は板部材11の下流側に位置し、本体ブロック12の節水穴12a〜12dは本体ブロック12および給水路3、4の軸線のまわりにこれらと並行に設けられていること、および、螺子13のブロック端面からの突出部に本体ブロック12の節水穴12a〜12dを通じた水の流出経路に臨む皿形の頭部等によって形成した傘形面14を有していることとによって、本体ブロック12が板部材11と協働して、穴径と穴数との違いによる節水割合の違いを設定通りに達成するが、節水穴12a〜12dは本体ブロック12および給水路3、4の軸線に並行であるので、形成が容易でありこの面でもコストの低減を図ることができ、しかも、節水穴12a〜12dが本体ブロック12および給水路3、4の軸線に並行でもこれを通じて流出する水流は螺子13の傘形面14に当接して外方へ向けられ、図1に矢印で示すように給水路3、4の内面に沿っても流れるようになるので、節水による水流の細りを防止して使用感が変わらないようにすることができるし、そのための特別な部材や組み立てが要らないのでコストの低減を図ることができる。
【0029】
板部材11が金属製で、本体ブロック12が型成形品であると、板部材11は適当な金属板をプレス加工して簡単に得られるし、本体ブロック12は流水量制限に有効な長さの節水穴12a〜12dを持つためのボリュームを満足するものが型成形によって簡単に得られるので、コストの低減につながる。
【0030】
本体ブロック12がセラミックス製であることによっては、衛生上害がなく長寿命なものが簡易に得られる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の節水具によれば、板部材と本体ブロックとの螺子止め部を中心とした相対回動により、双方が有する節水穴の、互いに通じ合って給水路の水を通す穴数が変わるので、給水路に位置して節水穴により通水制限して節水を行うのに、必要に応じて設定される複数の節水割合に1つの節水具で対応できるので、節水割合の複数種類の設定に対し少ない種類の部材および節水具で対応できコストが低減する。また、板部材を外径の違うものと交換するだけで、給水路や継ぎ目部の規格の違い等に対応することができるので、何か1つ条件が異なる都度、異なった節水具を用いる場合に比しコストが低減する。
【0032】
特に、本体ブロックはシャッタ部材としての板部材と協働して節水割合の違いを設定通りに達成するための節水穴が自身の軸線に並行で形成が容易であるため、コストの低減を図ることができ、しかも、節水穴を通じて流出する水流が螺子の傘形面に当接して外方へ向け給水路の内面に沿っても流れるようにし、節水穴が自身の軸線に並行なことの弊害なく節水による水流の細りを防止して使用感が変わらないようにすることができるし、そのために特別な部材や組み立てが要らないのでコストの低減を図ることができる。
【0033】
板部材が金属製で、本体ブロックが型成形品であると、板部材は適当な金属板をプレス加工して簡単に得られるし、本体ブロックは流水量制限に有効な長さの節水穴を持つためのボリュームを満足するものが型成形によって簡単に得られるので、コストの低減につながる。
【0034】
本体ブロックがセラミックス製であると、衛生上害がなく長寿命なものが簡易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の節水具を示す断面図である。
【図2】図1の節水具の板部材および本体ブロックの平面図である。
【図3】図1の節水具の分解斜視図である。
【図4】図1の節水具の4つの節水穴が通水状態となる場合の平面図である。
【図5】図1の節水具の3つの節水穴が通水状態となる場合の平面図である。
【図6】図1の節水具を自在蛇口に使用した状態を示す説明図である。
【図7】図1の節水具をシャワーヘッド部に使用した状態を示す説明図である。
【図8】従来の節水具を示す断面図である。
【符号の説明】
3、4 給水路
5、6 継ぎ目部
11 板部材
12 本体ブロック
11a〜11e、12a〜12d 節水穴
13 螺子
14 傘形面
15 ナット
Claims (3)
- 給水路の継ぎ目に挟み付け保持されて給水路を前後に仕切る板部材と、この板部材の一面側に相対回転できるように螺子で止められて給水路中に位置する本体ブロックとを備え、これら板部材と本体ブロックとは枢支部を中心とした相対回動によって互いの通じ合う穴数が変化するように円周方向に配した複数の節水穴を有し、本体ブロックは板部材の下流側に位置し、本体ブロックの節水穴は自身の軸線に並行に設けられ、螺子のブロック端面からの突出部に本体ブロックの節水穴を通じた水の流出経路に臨む傘形面を形成したことを特徴とする節水具。
- 板部材は金属製で、本体ブロックは型成形品である請求項1に記載の節水具。
- 本体ブロックはセラミックス製である請求項2に記載の節水具。
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