JP3674209B2 - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オンチップマイクロレンズを有してなる固体撮像装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図27及び図28A,Bは、従来のオンチップマイクロレンズを有するCCD固体撮像装置の例を示す。このCCD固体撮像素子1は、図27に示すように、その撮像領域において、複数の受光部2がマトリックス状に配列され、各受光部列の一側に読み出しゲート部3を介してCCD構造の垂直転送レジスタ4が形成されて成り、各単位画素5に対応してその受光部2上にオンチップマイクロレンズ6が形成されて構成される。
【0003】
この例では、単位画素6即ちその受光部2が水平方向と垂直方向でピッチが異なっており、例えば水平方向が粗いピッチとなり、垂直方向が細かいピッチとなっている。即ち、単位画素6についてみると、水平方向の長さLH と垂直方向の長さLV がLH >LV となり、横長形状となっている。
【0004】
図28A及びBは、図27の水平方向の断面及び垂直方向の断面を示す。このCCD固体撮像装置1は、第1導電型例えばn型のシリコン基板12上の第1の第2導電型即ちp型のウエル領域13内にn型の不純物拡散領域14と、垂直転送レジスタ4を構成するn型転送チャネル領域16が形成され、また図示せざるも必要に応じて画素分離部17にp型のチャネルストップ領域が形成され、上記n型の不純物拡散領域14上にp型の正電荷蓄積領域18が、n型の転送チャネル領域16の直下に第2のp型ウエル領域19が夫々形成されている。
【0005】
ここで、p型ウエル領域13とn型不純物拡散領域14とp型の正電荷蓄積領域18とによって、いわゆるHAD(ホール・アキュミュレイテッド・ダイオード)センサが形成され、このHADセンサによって受光部2が構成される。
【0006】
そして、垂直転送レジスタ4を構成する転送チャネル領域16、読み出しゲート部3および画素分離部17上にわたってゲート絶縁膜21を介して第1層及び第2層の多結晶シリコンからなる転送電極22が形成され、転送チャネル領域16、ゲート絶縁膜21及び転送電極22によりCCD構造の垂直転送レジスタ4が構成される。
【0007】
転送電極22を含む全面に層間絶縁膜24が積層され、更に層間絶縁膜24の転送電極22に対応する部分を被覆するように例えばAlによる遮光膜25が選択的に形成される。
【0008】
遮光膜25には、受光部2から直接垂直転送レジスタ4に入射される光(斜め入射される光)を阻止するため、受光部2側に一部延長するはり出し部25aが設けられる。即ち、遮光膜25には、受光部2が望む開口部26が形成されている。
【0009】
遮光膜25を含む全面上にパッシベーション膜28が形成され、さらに平坦化膜29が形成される。平坦化膜29上にカラーフィルタ層30が形成され、このカラーフィルタ層30上の受光部2と対応する位置に、オンチップマイクロレンズ32が形成される。
【0010】
尚、カラーフィルタ層30は、例えばマゼンタ色31Mg、シアン色31Cy、イエロー色31Ye及びグリーン色31Gが田の字型に配列したパターンで繰り返し形成され、グリーン色31Gはシアン色31Cyとイエロー色31Yeの2層によって形成される。
【0011】
図27〜図30は、従来のCCD固体撮像装置、特にそのオンチップマイクロレンズの製造方法を示す。
【0012】
各図29A,B及び図31A,Bは、各対応する平面図30及び図32におけるA−A線上の断面、B−B線上の断面を示す。先ず、図29A,B及び図30に示すように、受光部2、垂直転送レジスタ4、遮光膜25、カラーフィルタ層30を形成した後、カラーフィルタ層30上に平坦化膜34を介して全面にオンチップレンズ材となる例えばネガ型のフォトレジスト層35を塗布形成し、このフォトレジスト層34上に各画素に対応するように、長方形か又は図示の水平方向の両端が円弧となる横長形状に分離された光透過部35a及び隣り合う光透過部35a間の遮光部35bからなるマスク35を配する。このマスク35を介して光を照射してフォトレジスト層34を露光する。
【0013】
次に、図31A,B及び図32に示すように、未露光の領域が除去されるように現像した後、例えば130℃〜200℃程度、30秒〜6000秒の熱処理を施しフォトレジストの粘性を利用してリフローさせ、球面を有するドーム型のオンチップマイクロレンズ32を形成する。このようにして、各画素の受光部2上に対応して夫々オンチップマイクロレンズ32を有するCCD固体撮像装置1が得られる。
【0014】
この例では、水平方向及び垂直方向のいずれに対してもシリコン基板からオンチップマイクロレンズ32までの高さはh1 である。そしてこの例では、水平方向に集光を合わせるようにシリコン基板からオンチップマイクロレンズ32までの高さh1 とオンチップマイクロレンズ32の厚みを決めた場合である。従って、垂直方向では集光が合わない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のCCD固体撮像装置1において、単位画素5が図示のように水平方向(TV画面における走査方向)と垂直方向とで大きさ、即ち画素ピッチが異なる場合、単一オンチップマイクロレンズ32では球面の一部の形状になるも、水平方向の断面と垂直方向の断面での曲率が異なることから、水平方向と垂直方向間で集光効率に極端な差が生じる。即ち、図28A,Bに示すように、入射光Lに関して図28Aの水平方向に集光を合わせると、図28Bの垂直方向では集光が合わず、集光効率が低くなる。従って、水平方向と垂直方向を両立させる集光状態を得ることが困難であった。
【0016】
そこで、単位画素毎のオンチップマイクロレンズ32間の間隙を狭くしたり、遮光膜開口上で、且つ、オンチップカラーフィルタ下に、屈折率が高い物質を下に凸となる形状に形成し、従来のオンチップマイクロレンズと組み合わせて集光を改善する試みが行われてきた。
【0017】
しかし、そのような場合でも、オンチップマイクロレンズの集光効率以上に集光・伝搬することは不可能であり、結局、最も上に配置されたオンチップマイクロレンズの集光効率が撮像装置の感度などの特性を支配するものであった。
【0018】
上述したような、数々の試みでも、例えばCCD固体撮像装置の画素が小さくなるにつれて、感度の一層の向上が大きな課題となっている。
【0019】
本発明は、上述の点に鑑み、複合オンチップマイクロレンズの非球面形状により特に、水平・垂直方向共に集光効率を高め、以って、感度、スミア等の撮像特性の向上、及び感度光量に拘らず出力均一性の向上を図ることができる固体撮像装置及びその製造方法を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る固体撮像装置は、水平及び垂直方向に互に異なるピッチで配された複数の受光部と、上記受光部上に形成され、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層と、上記凹部上で、かつ、上記凸部に少なくとも一部が重なるように上記受光部に対応して設けられた複数のレンズとを有し、上記下地層が、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成される構成とする。
【0021】
この構成によれば、ピッチの粗い方向及びピッチの細かい方向共に集光が最適なオンチップマイクロレンズ形状が得られる。
【0022】
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された複数の受光部上にレンズを形成する固体撮像装置の製造方法において、上記受光部上に、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層を、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成する第1の工程と、上記凹部上に、少なくとも一部が上記凸部に重なるように上記受光部に対応してレンズを形成する第2の工程とを有する。
【0023】
この製法においては、ピッチの細かい方向における受光部間に凸部を有し、受光部中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層を各受光部に対応して分割形成し、その上に凹部を埋めるように凹部に対応してレンズを形成することにより、ピッチの粗い方向及びピッチの細かい方向の双方共に最適な集光効率が得られるオンチップマイクロレンズを作製することができる。
【0024】
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された複数の受光部上にレンズを形成する固体撮像装置の製造方法において、レンズ材層を形成する第1の工程と、上記レンズ材層上に、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に対応して凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層を、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成する第2の工程と、上記凹部上に少なくとも一部が上記凸部に重なるように上記受光部に対応してレンズ面を有する上層を形成する第3の工程と、エッチバックして上記上層のレンズ面を上記レンズ材層に転写して上記受光部に対応したレンズを形成する第4の工程を有する。
【0025】
この製法においては、各受光部に対応して分割形成された下地層の凹部上を埋めるようにしてレンズ面を有する上層を形成し、エッチバックしてこの上層のレンズ面をレンズ材層に転写してレンズを形成することにより、ピッチの粗い方向及びピッチの細かい方向の双方共に、最適な集光効率が得られるオンチップマイクロレンズを作製することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明に係る固体撮像装置は、水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された複数の受光部と、上記受光部上に形成され、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層と、上記凹部上で、かつ、上記凸部に少なくとも一部が重なるように上記受光部に対応して設けられた複数のレンズとを有し、上記下地層が、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成される構成とする。
【0027】
本発明に係る固体撮像装置は、上記下地層が、上記ピッチの粗い方向での両端の幅が中央の幅と異なる幅に設定されて成る構成とする。
【0028】
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された複数の受光部上にレンズを形成する固体撮像装置の製造方法において、上記受光部上に、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層を、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成する第1の工程と、上記凹部上に、少なくとも一部が上記凸部に重なるように上記受光部に対応してレンズを形成する第2の 工程とを有する。
【0029】
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、上記第1の工程において、上記下地層を上記ピッチの粗い方向での両端の幅が、中央の幅と異なる幅になるように形成することを特徴とする。
【0030】
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された複数の受光部上にレンズを形成する固体撮像装置の製造方法において、レンズ材層を形成する第1の工程と、上記レンズ材層上に、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に対応して凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層を、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成する第2の工程と、上記凹部上に少なくとも一部が上記凸部に重なるように上記受光部に対応してレンズ面を有する上層を形成する第3の工程と、エッチバックして上記上層のレンズ面を上記レンズ材層に転写して上記受光部に対応したレンズを形成する第4の工程を有する。
【0031】
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、上記第2の工程において、上記下地層を上記ピッチの粗い方向での両端の幅が、中央の幅と異なる幅になるように形成することを特徴とする。
【0032】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0033】
図1及び図2は、本発明に係るCCD固体撮像装置の一例を示す。本例のCCD固体撮像装置41は、図1に示すように、その撮像領域において、複数の受光部42がマトリックス状に配列され、各受光部列の一側に読み出しゲート部43を介してCCD構造の垂直転送レジスタ44が形成されて成り、各単位画素45に対応してその受光部42上に本発明による複合構造で非球面形状のオンチップマイクロレンズ46が形成されて構成される。
【0034】
本例では、単位画素45の受光部42が水平方向と垂直方向で配列ピッチが異なっており、水平方向が粗いピッチとなり、垂直方向が細かいピッチとなっている。単位画素45についてみると、水平方向の長さLH と垂直方向の長さLV がLH >LV の関係となっており、横長形状とされている。例えばLH が5μm、LV が3μmとされる。
【0035】
オンチップマイクロレンズ46は、垂直方向における受光部42間に凸部47aを有し、かつ受光部42の中心を水平方向に結んだ直線に沿って凹部47bを有するドーム形状の下地層47と、この下地層47上にあってその凹部47b上で、かつ凸部47aに一部重なるように非球面形状の実質的なオンチップマイクロレンズとなる上層のレンズ48とによって構成される。下地層47は、この例では水平方向に関して各受光部42、換言すれば各画素45に対応して夫々分割して形成される。
【0036】
図2A,Bは、図1の水平方向のX−X線上の断面及び垂直方向のY−Y線上の断面を示す。このCCD固体撮像装置41では、前述と同様に、第1導電型例えばn型のシリコン基板52上の第1の第2導電型即ちp型のウエル領域53内にn型の不純物拡散領域54と、垂直転送レジスタ44を構成するn型の転送チャネル領域56が形成され、また図示せざるも必要に応じて画素分離部57にp型のチャネルストップ領域が形成され、上記n型の不純物拡散領域54上にp型の正電荷蓄積領域58が、n型の転送チャネル領域56の直下に第2のp型ウエル領域59が夫々形成されている。
【0037】
ここで、p型ウエル領域53とn型の不純物拡散領域54とp型の正電荷蓄積領域58とによって、いわゆるHAD(ホール・アキュミュレイテッド・ダイオード)センサが形成され、このHADセンサによって受光部42が構成される。
【0038】
そして、垂直転送レジスタ44を構成する転送チャネル領域56、読み出しゲート部43及び画素分離部57上にわたってゲート絶縁膜61を介して第1層及び第2層の多結晶シリコンからなる転送電極62が形成され、転送チャネル領域56、ゲート絶縁膜61及び転送電極62によりCCD構造の垂直転送レジスタ44が構成される。
【0039】
転送電極62を含む全面に層間絶縁膜64が積層され、更に層間絶縁膜64の転送電極62に対応する部分を被覆するように例えばAlによる遮光膜65が選択的に形成される。
【0040】
遮光膜65には、受光部42から直接垂直転送レジスタ44に入射される光(斜め入射される光)を阻止するため、受光部42側に一部延長するはり出し部65aが設けられる。即ち、遮光膜65には、受光部42が臨む開口部66が形成されている。
【0041】
遮光膜65を含む全面上にパッシベーション膜68が形成され、さらに、平坦化膜69が形成される。平坦化膜69上にカラーフィルタ層70が形成され、このカラーフィルタ層70上の受光部42に対応する位置に、上述の複合構造で非球面形状のオンチップマイクロレンズ46が形成される。
【0042】
尚、カラーフィルタ層70は、例えばマゼンタ色71Mg、シアン色71Cy、イエロー色Ye及びグリーン色71Gが田の字型に配列したパターンで繰り返し形成され、グリーン色71Gはシアン色71Cyとイエロー色71Yeの2層によって形成される。
【0043】
本例では、水平方向に関してはシリコン基板からオンチップマイクロレンズ46までの高さがh1 、垂直方向に関してはシリコン基板からオンチップマイクロレンズ46までの高さがh2 となる。
【0044】
図3〜図10は上述のCCD固体撮像装置41、特にそのオンチップマイクロレンズ46の製造方法の一例を示す。図3A,B、図5A,B、図7A,B、図9A,Bは、各対応する平面図の図4,図6,図8,図10における水平方向の断面及び垂直方向の断面を夫々示す。
【0045】
先ず、図3A,B及び図4に示すように、基板52上に受光部42、垂直転送レジスタ44、遮光膜65、カラーフィルタ層70を形成した後、カラーフィルタ層70上に平坦化膜73を介して全面にレンズ材となる例えばネガ型の第1のフォトレジスト層74を塗布形成し、この第1のフォトレジスト層74上に各長方形に分離された光透過部75aと、隣り合う光透過部75a間の遮光部75bからなる第1のマスク75を配する。
【0046】
この第1のマスク75の長方形の光透過部75aは、垂直方向に関してその光透過部パターンの中心が受光部42の直上でなく、受光部42間の画素分離部57上にあり、且つ垂直方向の上下端が夫々垂直方向に隣り合う受光部42の一部上に重なるようになり、水平方向に関しては画素に対応するようになされ、夫々水平方向の長さd5 及び垂直方向の長さd6 (d5 >d6 )となるように形成される。
【0047】
この第1のマスク75を介して光を照射して第1のフォトレジスト層74を露光する。
【0048】
次に、図5A,B及び図6に示すように、未露光領域が除去されるように現像した後、熱処理によってリフローさせ、ドーム型の下地層即ち第1層目のレンズ層47を、ピッチ の粗い方向に関して各受光部に対応して分割形成する。この後、例えば100℃〜150℃、30秒〜300秒程度の熱処理を大気雰囲気、常圧下で熱処理を施して形状を固める。
【0049】
ここで、第1層目のレンズ層76の厚さt1 は薄く形成される。例えば従来のオンチップマイクロレンズの厚さt2 が1.0μmとすると、この第1層目のレンズ層47の厚さt1 は例えば0.6μmとする。
【0050】
この第1層目のレンズ層47は、全体としてみたときには、垂直方向における受光部42間、即ち画素分離部57上に凸部47aを有し、かつ、受光部42の中心を水平方向に結んだ直線に沿って凹部47bを有する層となる。第1層目のレンズ層47の水平方向の長さはd7 、垂直方向の長さはd8 (d8 <d7 )で表わす。
【0051】
次に、図7A,B及び図8に示すように、第1層目のレンズ層47上にその凹部47bを埋めるように全面に所定の厚さのレンズ材となる例えばネガ型の第2のフォトレジスト層76を形成し、この第2のフォトレジスト層76上に横長形状に分離された光透過部78aと、隣り合う光透過部78a間の遮光部78bからなる第2のマスク78を配する。
【0052】
この第2のマスク78の光透過部78aは、垂直方向に関してその光透過部パターンの中心が受光部42の中心に対応し、全体として受光部42を中心とする画素に対応した位置に形成される。光透過部78aとしては、図示の例では水平方向の両端が円弧となる横長形状とされる。
【0053】
第2のマスク78の光透過部78aの水平方向の長さはd9 、垂直方向の長さはd10(d10<d9 )で表わす。
【0054】
この第2のマスク78を介して光を照射して第2のフォトレジスト層76を露光する。
【0055】
次に、図9A,B及び図10に示すように、未露光領域が除去されるように現像した後、熱処理によってリフローさせ、第2層目のレンズ層48を形成する。この第2層目のレンズ層48は、第1層目のレンズ層47の低い場所、即ち凹部47bを埋めつつその凹部47bで凸部となってそのレンズ材料の高い粘性により平坦性が低いという微妙なバランスの結果、図9A,Bに示すような非球面状のレンズ層となる。第1層目及び第2層目のレンズ層47及び48の合計の厚さt3 は例えば1.0μmとすることができる。
【0056】
この下地層である第1層目のレンズ層47と、実質的なレンズとなる第2層目のレンズ層48とによって、目的のオンチップマイクロレンズ46が形成されて成るCCD固体撮像装置41が得られる。
【0057】
上述の実施例によれば、垂直方向における受光部42間の画素分離部57において凸部47aとなり、受光部42の中心を水平方向に結んだ直線に沿って凹部47bを形成するような各画素に対応して分離された下地層となる第1のレンズ層47と、凹部47bを埋めるようにして且つ一部凸部47aに重なるように凹部47b上の受光部中心で凸部となるように形成した第2のレンズ層48によってオンチップマイクロレンズ46が形成されることにより、実質的なオンチップマイクロレンズとなる第2のレンズ層48は非球面状レンズとなり、水平方向及び垂直方向で単位画素の大きさが異なる場合に、図2A及びBに示すように、光Lが受光部に入射したとき、その水平方向及び垂直方向ともに集光効率を最適にすることができる。
【0058】
この結果、CCD固体撮像装置における感度、スミア等の撮像特性を向上することができる。また、感度光量に拘らず、小光量時乃至大光量時での出力の均一性が向上する。
【0059】
図11〜図14は、本発明のCCD固体撮像装置の他の実施例を示す。各図11A,B、図13A,Bは、各対応する平面図の図12,図14における水平方向の断面及び垂直方向の断面を夫々示す。本例では、図11A,B及び図12に示すように、光透過部79a及び遮光部79bからなる第1のマスク79を介してレンズ材である例えばネガ型の第1のフォトレジスト層74を露光する際に、露光パターンは前述の図4の長方形ではなく、水平方向に関する両端の幅即ち垂直方向の幅d11が中央の受光部間の幅d12より小になるように露光される。これ以後は、前述の図5〜図10と同じ工程となる。最終的に図13A,B及び図14に示すように、下地層となる第1層目のレンズ層47と実質的なレンズとなる第2層目のレンズ層48によるオンチップマイクロレンズ46が形成されたCCD固体撮像装置81が得られる。尚、図11〜図14において、図3〜図10と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0060】
このCCD固体撮像装置81によれば、第1層目のレンズ層47としては、ピッチの粗い方向に関して各受光部に対応して分割形成されることに加えて、その水平方向の両端の幅d11が中央の幅d12より狭いことによって、受光部開口の対角線方向のオンチップマイクロレンズ46の曲率が大きくなるため、水平方向及び垂直方向だけでなく、対角線方向も併せた総合的な集光効率を向上することができる。
【0061】
尚、図示せざるも上例とは逆に、下地層47として、水平方向における両端の幅を中央の幅より大に設定したパターンとすることもできる。
【0062】
尚、本発明においては、オンチップカラーフィルター層やオンチップマイクロレンズの材料等は問わない。
【0063】
また、上例ではオンチップマイクロレンズ材料として用いるフォトレジストとしてネガ型を用いたが、ポジ型を用いることもできる。
【0064】
さらに、上例ではフォトレジスト層をパターニングしリフロー法でレンズ形状を完成させたが、その他、リフロー形状から全面エッチングで下部のレンズ材層にレンズ形状を転写させる方法でも構わない。
【0065】
即ち、例えば、図15A,Bに示すように、カラーフィルタ層70上に平坦化膜73を介してレンズ材層101を形成し、このレンズ材層101に前述の図9A,Bに示す夫々フォトレジスト層による下地層(第1層目のレンズ層)47とレンズ面を有する上層(第2層目のレンズ層)48を形成した後、全面エッチバックして、図16A,Bに示すように、レンズ材層101に上層48のレンズ面を転写して、ここに目的のオンチップマイクロレンズ102を形成することができる。
【0066】
図17,図18は、本発明に係るCCD固体撮像装置に対する比較例を示す。本例のCCD固体撮像装置83は、図17に示すように、前述と同様に、その撮像領域において、複数の受光部42がマトリックス状に配列され、各受光部列の一側に読み出しゲート部43を介してCCD構造の垂直転送レジスタ44が形成されて成り、各単位画素45に対応してその受光部上42上に複合構造で非球面形状のオンチップマイクロレンズ85が形成されて構成される。
【0067】
オンチップマイクロレンズ85は、図17、図18A,Bで明らかなように垂直方向における受光部42間の画素分離部に凸部86aを形成するように水平方向に連続したストライプ状の下地層86と、各画素毎に対応するように各ストライプ状の下地層86の間、 即ち受光部42の中心を水平方向に結んだ直線に沿う凹部86b上で、かつ、下地層86の凸部86aに一部重なるようにして形成した非球面形状の実質的なレンズ87とによって構成される。
【0068】
図18A及びBは、図17の水平方向の断面及び垂直方向の断面を示す。この図18A及びBにおいて、前述の図2A及びBと対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0069】
図19〜図26は、上述のCCD固体撮像装置83、特にそのオンチップマイクロレンズ85の製法例を示す。各図19A,B、図21A,B、図23A,B、図25A,Bは、各対応する平面図の図20,図22,図24,図26における水平方向の断面及び垂直方向の断面を示す。
【0070】
先ず、図19A,B及び図20に示すように、受光部42、垂直転送レジスタ44、遮光膜65、カラーフィルタ層70を形成した後、カラーフィルタ層70上に平坦化膜73を介して全面に例えばネガ型のレンズ材となる第1のフォトレジスト91を塗布形成し、この第1のフォトレジスト層91上に水平方向にストライプ状に延びる光透過部92aと、このストライプ状の光透過部92a間のストライプ状の遮光部92bとからなる第1のマスク92を配する。
【0071】
第1のマスク92の光透過部92aは、垂直方向に関してその光透過部92aのパターンの中心が受光部42上になく、受光部42間の画素分離部57上にあって垂直方向の幅が垂直方向に隣り合う受光部の一部上に跨がるようなストライプ状パターンとなる。
【0072】
図20ではマスク92の光透過部92aを水平方向のストライプ状パターンとして示したが、水平方向には連続しているものの幅が変化するような、即ち平面的な凹凸が有っても構わない。例えば、ストライプ状パターンにおいて水平方向で受光部42に対応する部分の幅が画素分離部57に対応する部分の幅よりも狭くしたようなパターンとすることもできる。
【0073】
この第1のマスク92を介して光を照射して第1のフォトレジスト層91を露光する。
【0074】
次に、図21A,B及び図22に示すように、未露光領域が除去されるように現象した後、熱処理を施し、フォトレジスト層91の粘性を利用してリフローし、ドーム型の水平方向にストライプ状をなす下地層となる第1層目のレンズ層94を形成する。
【0075】
このとき、第1層目のレンズ層94の厚さは薄い。この後、例えば100℃〜150℃、30秒〜300秒程度の熱処理を大気雰囲気、常圧下で熱処理を施すことにより、形状を固める。
【0076】
この第1層目のレンズ層94は、全体としてみたとき、複数のレンズ層94が平行に形成され、各レンズ層94は垂直方向における受光部42間の画素分離部57で凸状94Aとなるようなカマボコ型をなし、従って受光部42中心を水平方向に結んだ線上ではレンズ層42間の谷間、即ち凹部94bが形成されることになる。
【0077】
次に、図23A,B及び図24に示すように、第1層目のレンズ層94間の凹部94bを埋めるように第1層目のレンズ層94上を含む全面に、レンズ材となる例えば同じネガ型の第2のフォトレジスト層95を形成し、この第2のフォトレジスト層95上に各画素に対応するように、横長形状に分離した光透過部96aと、隣り合う光透過部96a間の遮光部96bとからなる第2のマスク96を配する。
【0078】
この第2のマスク96は、前述と同様に、光透過部96aは垂直方向に関してその光透過部パターンの中心が受光部42の中心に対応し、全体として受光部42を中心とする画素に対応した位置に形成される。光透過部96aとしては、図示の例では水平方向の両端が円弧となる横長形状とされる。
【0079】
この第2のマスク96を介して光を照射して第2のフォトレジスト層95を露光する。
【0080】
次に、図25A,B及び図26に示すように、未露光部分の領域が除去されるように現像した後、熱処理によってリフローさせ、第2層目のレンズ層97を形成する。この第2層目のレンズ層97は、第1層目のレンズ層94の低い場所、即ち凹部94bを埋めつつ、そのレンズ材料の高い粘性により平坦性が低いという微妙なバランスの結果、図23A,Bに示すような非球面状のレンズ層となる。
【0081】
この下地層となるの第1層目のレンズ層94と実質的なレンズとなる第2層目のレンズ層97によって、目的のオンチップマイクロレンズ85が形成されて成るCCD固体撮像装置83が得られる。
【0082】
【発明の効果】
本発明に係る固体撮像装置によれば、受光部が水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された場合において、下地層を、ピッチの粗い方向に関して各受光部に対応して分割形成される構成としたことから、水平方向及び垂直方向共に、集光効率が最適化されたオンチップマイクロレンズを形成することができる。従って、感度、スミア等の撮像特性を向上することができる。また、感度光量に拘らず、小光量時乃至大光量時での出力均一性を向上することができる。
【0083】
特に、上記下地層が、上記ピッチの粗い方向での両端の幅が中央の幅と異なる幅に設定された構成とする場合には、水平・垂直方向のみならず、対角線方向の集光率も最適化することができる。
【0084】
本発明に係る固体撮像素子の製造方法によれば、そのオンチップマイクロレンズをピッチの細かい方向の受光部間に対応してドーム型の下地層を各受光部ごとに分割形成し、この上に下地層の凹部を埋めるようにその凹部上に一部が凸部に重なるように受光部に対応してレンズを形成して作製することにより、水平、垂直方向のいずれに対しても集光効率が最適化されたオンチップマイクロレンズが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る固体撮像装置の第1実施例を示す平面図である。
【図2】 A 図1のX−X線上の断面図である。
B 図1のY−Y線上の断面図である。
【図3】 A 図1の固体撮像装置の製造工程図(図4の水平方向断面図)である。
B 図1の固体撮像装置の製造工程図(図4の垂直方向断面図)である。
【図4】 図3の平面図である。
【図5】 A 図1の固体撮像装置の製造工程図(図6の水平方向断面)である。
B 図1の固体撮像装置の製造工程図(図6の垂直方向断面)である。
【図6】 図5の平面図である。
【図7】 A 図1の固体撮像装置の製造工程図(図8の水平方向断面)である。
B 図1の固体撮像装置の製造工程図(図8の垂直方向断面)である。
【図8】 図7の平面図である。
【図9】 A 図1の固体撮像装置の製造工程図(図10の水平方向断面)である。
B 図1の固体撮像装置の製造工程図(図10の垂直方向断面)である。
【図10】 図9の平面図である。
【図11】 A 本発明に係る固体撮像装置の第2実施例の製造工程図(図12の水平方向断面図)である。
B 本発明に係る固体撮像装置の第2実施例の製造工程図(図12の垂直方向断面図)である。
【図12】 図11の平面図である。
【図13】 A 本発明に係る固体撮像装置の第2実施例の製造工程図(図14の水平方向断面)である。
B 本発明に係る固体撮像装置の第2実施例の製造工程図(図14の垂直方向断面)である。
【図14】 図13の平面図である。
【図15】 本発明に係る固体撮像素子の第3実施例の製造工程図(水平方向断面)である。
本発明に係る固体撮像素子の第3実施例の製造工程図(垂直方向断面)である。
【図16】 本発明に係る固体撮像素子の第3実施例の製造工程図(水平方向断面)である。
本発明に係る固体撮像素子の第3実施例の製造工程図(垂直方向断面)である。
【図17】 本発明に対する比較例としての固体撮像装置の平面図である。
【図18】
1110329960480_0
7のX−X線上の断面図である。
図17のY−Y線上の断面図である。
【図19】 図17の固体撮像装置の製造工程図(図20の水平方向断面)である。
図17の固体撮像装置の製造工程図(図20の垂直方向断面)である。
【図20】 図19の平面図である。
【図21】 図17の固体撮像装置の製造工程図(図22の水平方向断面)である。
図17の固体撮像装置の製造工程図(図22の垂直方向断面)である。
【図22】 図21の平面図である。
【図23】 図17の固体撮像装置の製造工程図(図24の水平方向断面)である。
図17の固体撮像装置の製造工程図(図24の垂直方向断面)である。
【図24】 図23の平面図である。
【図25】 図17の固体撮像装置の製造工程図(図26の水平方向断面)である。
図17の固体撮像装置の製造工程図(図26の垂直方向断面)である。
【図26】 図25の平面図である。
【図27】 従来例に係る固体撮像装置の平面図である。
【図28】 A 図27のA−A線上の断面図である。
B 図27のB−B線上の断面図である。
【図29】 A 図27の固体撮像装置の製造工程図(図30の水平方向断面)である。
B 図27の固体撮像装置の製造工程図(図30の垂直方向断面)である。
【図30】 図29の平面図である。
【図31】 A 図27の固体撮像装置の製造工程図(図32の水平方向断面)である。
B 図27の固体撮像装置の製造工程図(図32の垂直方向断面)である。
【図32】 図31の平面図である。
【符号の説明】
41 固体撮像装置、42 受光部、43 読み出しゲート部、44 垂直転送レジスタ、45 単位画素、46 オンチップマイクロレンズ、47,94 下地層(第1層目のレンズ層)、48 レンズ(第2層目のレンズ層)、101 レンズ材層、102 オンチップマイクロレンズ

Claims (6)

  1. 水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された複数の受光部と、
    上記受光部上に形成され、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層と、
    上記凹部上で、かつ、上記凸部に少なくとも一部が重なるように上記受光部に対応して設けられた複数のレンズとを有し
    上記下地層が、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成される
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 上記下地層が、上記ピッチの粗い方向での両端の幅が中央の幅と異なる幅に設定されて成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された複数の受光部上にレンズを形成する固体撮像装置の製造方法において、
    上記受光部上に、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層を、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成する第1の工程と、
    上記凹部上に、すくなくとも一部が上記凸部に重なるように上記受光部に対応してレンズを形成する第2の工程とを有する
    ことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  4. 上記第1の工程において、
    上記下地層を上記ピッチの粗い方向での両端の幅が、中央の幅と異なる幅になるように形成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置の製造方法。
  5. 水平及び垂直方向に互いに異なるピッチで配された複数の受光部上にレンズを形成する固体撮像装置の製造方法において、
    レンズ材層を形成する第1の工程と、
    上記レンズ材層上に、ピッチの細かい方向における上記受光部間上に対応して凸部を有し、かつ少なくとも上記受光部の中心をピッチの粗い方向に結んだ直線に沿って凹部を有する下地層を、上記ピッチの粗い方向に関して上記各受光部に対応して分割形成する第2の工程と、
    上記凹部上に少なくとも一部が上記凸部に重なるように上記受光部に対応してレンズ面を有する上層を形成する第3の工程と、
    エッチバックして上記上層のレンズ面を上記レンズ材層に転写して上記受光部に対応したレンズを形成する第4の工程を有する
    ことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  6. 上記第2の工程において、
    上記下地層を上記ピッチの粗い方向での両端の幅が、中央の幅と異なる幅になるように形成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置の製造方法。
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