JP3674443B2 - 電子機器、電子機器の外部調整装置、電子機器の制御方法および外部調整装置の制御方法 - Google Patents

電子機器、電子機器の外部調整装置、電子機器の制御方法および外部調整装置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器、電子機器の外部調整装置、電子機器の制御方法および外部調整装置の制御方法に係り、特にアナログ時計、ディジタル時計などの計時装置あるいは各種センサを内蔵した電子機器、これらの電子機器の調整あるいは仕様切換を行うための外部調整装置及びそれらの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
[1] 第1従来例
電子機器である従来のアナログ電子時計においては、歩度調整を行う場合には、回路ブロックまたはムーブメント状態において、計測を行い、計測結果に応じてパターン切断を行ったり、不揮発性メモリに歩度調整データを書き込むことにより行っていた。
[2] 第2従来例
また、特開平6−207992号公報記載の技術においては、アナログ電子時計の基準信号に同期してモータコイルを利用して歩度調整データを受信し、受信した歩度調整データにより歩度調整を行っていた。
[3] 第3従来例
さらに高度計や気圧計の機能を実現するためのセンサを備えたセンサ付アナログ電子時計におけるセンサ調整を行う場合には、ムーブメント状態で可変抵抗器を用いた調整や、調整データを不揮発性メモリに書き込むことにより行っていた。
[4] 第4従来例
またアナログ電子時計の仕様切換を行う場合には、アルミマスクによる切換や、ボンディングの有無、基盤パターンの切断により設定仕様に対応するデータを制御装置に与えることにより仕様切換を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1従来例においては、回路ブロックまたはムーブメント状態で調整を行っているため、回路ブロックをムーブメントに組み込んだり、ムーブメントを外装に組み込んだ場合には、浮遊容量や応力の変化により特性がシフトすることとなり、調整が不正確になってしまうとともに、良品の歩留まりが悪くなってしまうという問題点があった。
また上記第2従来例においては、歩度調整データの受信がアナログ電子時計の基準信号に同期して行われているため、外部の歩度調整データの送信装置側から見れば、データの送信タイミングが基準信号の制約を受けるとともに、ノイズが入力されると基準信号と誤認識することにより誤動作してしまうという可能性があった。
【0004】
さらに上記第3従来例においては、センサ調整に際し、調整量を回路ブロックあるいはムーブメント状態で計測し、計測結果に応じて可変抵抗器を用いて調整を行ったり、不揮発性メモリに調整用データを書き込むことにより調整を行っていたため、回路ブロックをムーブメントに組み込んだり、ムーブメントを外装に組み込んだ場合には、浮遊容量や容量の変化により特性がシフトすることとなり、調整が不正確になってしまうとともに、製品の歩留まりが悪くなってしまうという問題点があった。
さらにまた、上記第4従来例においては、ICのアルミマスクによる仕様切換の場合には、ICの種類が仕様数だけ必要となってしまうという問題点があった。
また、ボンディングの有無、基盤パターンの切断などによりデータを与えて仕様切換を行う場合には、仕様切換用の端子(パッド)などが必要となり、チップサイズが大きくなってしまうという問題点があった。特に時計用のICは、ロジック規模が小さいため、パッドの大きさでチップのサイズが決まってしまう(いわゆる、パッドリミット)という問題点があった。
【0005】
そこで、本発明の第1の目的は、ムーブメントや外装に組み込んだ際にも調整精度を確保することができ、調整の自由度および調整速度の向上を図り、大量のデータを容易に送受信することが可能な電子機器およびその外部調整装置並びにそれらの制御方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、仕様切換が容易に行え、ICの種類を低減することができるとともに、ICのチップサイズを小さくすることが可能な電子機器およびその外部調整装置並びにそれらの制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、被駆動ユニットを駆動する駆動用モータコイルと、操作子と、前記操作子が操作された時点から予め定めた一定期間の間に、外部から送信された調整モード信号を前記駆動用モータコイルを介して受信すると、動作モードを調整モードに移行させる動作モード移行手段と、前記駆動用モータコイルを介して外部より入力された同期信号である外部同期信号に同期して、外部より入力された調整データを受信する調整データ受信手段と、受信した調整データを記憶する調整データ記憶手段と、記憶した前記調整データに基づいて当該調整データに対応する被調整部の調整を行う調整手段とを備えたことを特徴とする電子機器を提供する
【0007】
好ましい態様において、前記調整データ受信手段は、前記調整モードに移行した場合に前記調整データを受信するようにしてもよい。
【0008】
また、好ましい態様において、前記調整データ受信手段は、前記調整データの受信が終了すると前記調整モードを終了するようにしてもよいまた、好ましい態様において、前記調整データ受信手段は、調整モードに移行して一定期間が経過すると、前記調整モードを終了するようにしてもよい。
【0009】
また好ましい態様において、前記駆動用モータコイルを介して内部同期信号を送信する内部同期信号送信手段を備え、前記調整データ受信手段は、前記内部同期信号に同期して外部より入力される調整モード移行信号を、前記内部同期信号に同期して受信するようにしてもよい。
【0012】
また、好ましい態様において、前記被駆動ユニットは、アナログ指針により計時動作を行うアナログ計時ユニットであり、前記調整データは、歩度調整データ、温度補正データあるいは仕様切換データのいずれかとしてもよいまた、好ましい態様において、計測対象の計測を行うセンサ手段を有し、前記調整データは前記センサ手段の調整用データであるようにしてもよい
【0013】
また、本発明は、前記電子機器の調整を行うための外部調整装置であって、前記駆動用モータコイルを介して前記外部同期信号を前記電子機器に送信するための外部同期信号送信手段と、前記外部同期信号に同期して前記調整データを送信する調整データ送信手段とを備えたことを特徴とする外部調整装置を提供する。
【0014】
また、本発明は、前記電子機器の調整を行うための外部調整装置であって、前記電子機器の動作モードを調整モードに移行させるための前記調整モード信号を送信する調整モード信号送信手段を備えたことを特徴とする外部調整装置を提供する。
【0015】
また、本発明は、前記電子機器の調整を行うための外部調整装置であって、前記内部同期信号を受信し、前記内部同期信号に同期して前記調整モード信号を送信する調整モード信号送信手段を備えたことを特徴とする外部調整装置を提供する
【0016】
また、本発明は、被駆動ユニットを駆動する駆動用モータコイルと、操作子とを有する電子機器の調整方法において、前記操作子が操作された時点から予め定めた一定期間の間に、外部から送信された調整モード信号を前記駆動用モータコイルを介して受信すると、動作モードを調整モードに移行させる動作モード移行工程と、前記駆動用モータコイルを介して外部より入力された同期信号である外部同期信号に同期して、外部より入力された調整データを受信する調整データ受信工程と、受信した調整データを記憶し、記憶した前記調整データに基づいて当該調整データに対応する被調整部の調整を行う調整工程とを備えたことを特徴とする電子機器の調整方法を提供する
【0017】
また、本発明は、前記電子機器の調整を行うための外部調整装置の調整方法であって、前記駆動用モータコイルを介して前記外部同期信号を前記電子機器に送信するための外部同期信号送信工程と、前記外部同期信号に同期して前記調整データを送信する調整データ送信工程と、を備えたことを特徴とする外部調整装置の制御方法を提供する
【0018】
また、本発明は、前記電子機器の調整を行うための外部調整装置の調整方法であって、前記電子機器の動作モードを調整モードに移行させるための前記調整モード信号を送信する調整モード信号送信工程を備えたことを特徴とする外部調整装置の制御方法を提供する
【0019】
また、本発明は、前記電子機器の調整を行うための外部調整装置の調整方法であって、前記内部同期信号を受信し、前記内部同期信号に同期して前記調整モード信号を送信する調整モード信号送信工程を備えたことを特徴とする外部調整装置の制御方法を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
[1]第1実施形態
まず第1実施形態について説明する。なお、本第1実施形態にあっては、電子機器としてのアナログ電子時計と、この電子時計を調整するための外部調整装置を例として説明するが、本発明をこれらに限定する趣旨ではなく、被駆動ユニットを駆動するための駆動用モータコイル(アナログ電子時計における運針用駆動モータコイルに相当)を有する電子機器と駆動用モータコイルを介して通信を行い、調整を行う外部調整装置であれば、本発明の適用が可能である。
[1.1] アナログ電子時計の概要構成
まず、アナログ電子時計の概要構成について説明する。
図1にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。
アナログ電子時計10は、基準発振信号を生成する発振ユニット11と、基準発振信号を分周して分周発振信号を出力する分周ユニット12と、分周発振信号に基づいて駆動パルス信号を生成する駆動パルス発生ユニット13と、駆動パルス信号に基づいて指針駆動用のモータコイル14を駆動するモータドライバ15と、を備えて構成されている。
【0022】
さらにアナログ電子時計10は、外部のコイルとモータコイル14とが電磁結合することにより入力される各種データを受信するための受信ユニット20と、受信したデータに基づいて各種制御を行うデータ制御ユニット21と、受信データを記憶するためのEEPROMなどの記憶ユニット22と、記憶ユニット22に記憶されている歩度調整データに基づいて分周ユニット12を制御し、歩度調整を行う歩度調整ユニット23と、受信ユニット20を介して入力される外部同期信号に基づいて各種同期信号を生成し、あるいは、独自の内部同期信号を生成して出力する同期ユニット24と、受信ユニット20を介して入力される動作モード制御データに基づいてデータ制御ユニット21ひいてはアナログ電子時計10の動作モードを制御するモード制御ユニット25と、ユーザによりリュウズスイッチ(リセットスイッチ)26が操作されたことを検出して、分周ユニット12および同期ユニット24のリセット処理を行うリセットユニット27と、モード制御ユニット25が動作モード制御データを受信したことをモータドライバ15およびモータコイル14を介して外部調整装置側に通知するための確認信号を発生する確認信号発生ユニット28と、を備えて構成されている。
【0023】
[1.2] 外部調整装置の概要構成
次に外部調整装置の概要構成について説明する。
図2に外部調整装置の概要構成ブロック図を示す。
外部調整装置30は、アナログ電子時計10のモータコイル14により発生される磁界をコイル31を介して検出し、受信する受信ユニット32と、アナログ電子時計10の通常運針時に発生する磁界に対応する受信ユニット32の出力に基づいてアナログ電子時計の歩度測定を行う歩度測定ユニット33と、受信ユニット20を介して入力されるアナログ電子時計10の内部同期信号に基づいて各種同期信号を生成し、あるいは、当該外部調整装置30独自の内部同期信号を生成して出力する同期ユニット34と、外部調整装置30全体を制御するための制御ユニット35と、制御ユニット35の制御下で、モータ駆動信号に同期した同期信号に基づいてアナログ電子時計10を調整モードに移行させるための調整モード信号を作成し出力する調整モード信号作成ユニット36と、制御ユニット35の制御下で歩度測定ユニット33の測定結果に基づいて補正データを作成する補正データ作成ユニット37と、作成された補正データに基づいて送信に用いられる補正データ信号を作成する補正データ信号作成ユニット38と、制御ユニット35の制御下で外部同期信号を作成する同期信号作成ユニット39と、アナログ電子時計10に外部同期信号および補正データ信号をコイル31を介して送信する送信ユニット40と、を備えて構成されている。
【0024】
[1.3] 第1実施形態の動作
次に図3および図4を参照して第1実施形態の動作について説明する。
図3に動作タイミングチャートを示し、図4に動作処理フローチャートを示す。
まず外部調整装置30の受信ユニット32は、アナログ電子時計10のモータコイル14により発生される磁界をコイル31を介して検出し、受信して歩度測定ユニット33および同期ユニット34に出力する。
これにより歩度測定ユニット33は、アナログ電子時計10の通常運針時に発生する磁界に対応する受信ユニット32の出力に基づいてアナログ電子時計の歩度測定を行う(ステップS1)。
より具体的には、通常運針に伴う磁界パルスの発生時間間隔を予め定めた所定の基準発生時間間隔と比較し、両者の差を測定している。
次に補正データ作成ユニット37は、歩度測定ユニット33の歩度測定結果に基づいて補正データを作成し、補正データ信号作成ユニット38に出力する。
これと並行して調整モード信号作成ユニット36は、コイル31および受信ユニットを介して受信したモータ駆動信号(図3(a)参照)に同期した調整モード信号を生成し、時刻t1において出力する(ステップS2)。
【0025】
これにより、アナログ電子時計10の受信ユニット20は、モータコイル14を介して調整モード信号を受信信号として受信し(図3(b)参照)、当該調整モード信号の受信タイミングがリセット解除後一定期間内であるか否かを判別する(ステップS3)。
この場合、時刻t1においては、リセット解除後一定期間外、すなわち、調整モード信号の受信を認めるイネーブル(ENABLE)信号が“L”レベルの期間であるため、ステップS3の判別結果は、「No」となるため、調整モード信号に対応する処理には移行せずに処理を終了し、調整モード信号は無視されることとなる。
次に時刻t2において、ユーザによりリュウズスイッチ26が操作されると、リセットユニットは、リセット(RESET)信号(図3(e)参照)を“H”レベルとして分周ユニット12および同期ユニット24に出力する。
これにより時刻t3において、イネーブル信号が“H”レベルとなり、時刻t6まで(リセット解除後一定期間に相当)は、イネーブル信号を“H”レベルに保持する。
そして再び歩度測定ユニット33は、アナログ電子時計10の通常運針時に発生する磁界に対応する受信ユニット32の出力に基づいてアナログ電子時計の歩度測定を行い(ステップS1)、外部調整装置30が時刻t4において調整モード信号を送信すると(ステップS2)、アナログ電子時計10の受信ユニット20は、モータコイル14を介して調整モード信号を受信信号として受信し(図3(b)参照)、当該調整モード信号の受信タイミングがリセット解除後一定期間内であるか否かを判別する(ステップS3)。
【0026】
このステップS3の判別においては、今度はリセット解除後一定期間内、すなわち、調整モード信号の受信を認めるイネーブル(ENABLE)信号が“H”レベルの期間であるため(ステップS3;Yes)、受信ユニット20は、調整モード信号が基準信号である内部同期信号(図3(g)参照)に同期しているか否かを判別する(ステップS4)。
この場合においては、調整モード信号が基準信号である内部同期信号(図3(g)参照)に同期しているので(ステップS4;Yes)、モータ駆動信号の出力を禁止する(ステップS5)。
また、モード制御ユニット25は、受信した調整モード信号が所定のパターン(図3では、「1011」)であるか否かを判別し、調整モード信号が所定のパターンであるので、時刻t5に動作モードを調整モードに移行させる(図3(f)参照)。
これと並行して同期信号作成ユニット39は、制御ユニット35の制御下で外部同期信号を作成し、送信ユニット40に出力する。
送信ユニット40は、任意の時間である時刻t7において外部同期信号を3回以上コイル31を介して送信する。
【0027】
これによりアナログ電子時計の受信ユニット20は、外部同期信号を3回受信したか否かを判別し(ステップS6)、外部同期信号を3回受信するまでは待機状態となる(ステップS6;No)。
そして、外部同期信号を3回受信すると(ステップS6;Yes)、モード制御部25は、確認信号発生ユニット28を制御して確認信号(図3(c)参照)を発生させ、時刻t8においてモータドライバ15およびモータコイル14を介して外部調整装置30側に送信信号として送信する(図3(a)参照)。
これにより外部調整装置30の送信ユニット40は、確認信号を受信してから所定時間経過後に補正データ信号作成ユニット38が作成した外部同期信号に同期している補正データ信号(図3(b)では、「101101」)をコイル31を介してアナログ電子時計に送信する。
一方、アナログ電子時計10は、確認信号を送信したタイミング(外部調整装置が確認信号を受信したタイミングとほぼ等しい)から上述した所定時間経過後に、同期ユニット24は、受信した外部同期信号に同期した同期信号を生成し、受信ユニット20に出力する。
【0028】
受信ユニット20は、データ信号を受信したか否かを判別し(ステップS7)、データ信号を受信するまでは待機状態となる(ステップS7;No)。
ステップS7の判別において、データ信号を受信した場合には(ステップS7;Yes)、外部同期信号に同期した内部同期信号のパルス(図3(g)では6パルス;データ6ビットに相当)のタイミングで、補正データ信号を受信したか否かを判別し(ステップS8)、補正データ信号を受信していない場合には(ステップS8;No)、待機状態になる。
そして、外部同期信号に同期した内部同期信号のパルスのタイミングで、補正データ信号を受信した場合には(ステップS8;Yes)、データ制御ユニット21により外部同期信号のタイミングにおける補正データ信号の信号レベルから補正データD0〜D5が作成される。
より具体的は、図3(h)〜(m)に示すように、
D0=1(“H”)
D1=0(“L”)
D2=1(“H”)
D3=1(“H”)
D4=0(“L”)
D5=1(“H”)
となって、補正データ=「101101」となる。
この結果、データ制御ユニット21は、補正データを記憶ユニット22に書き込むこととなる(ステップS9)。
その後、歩度調整ユニットは、記憶ユニット22に書き込まれた補正データに基づいて一定周期で分周ユニット12にセットあるいはリセットを行い、歩度調整を行うこととなる。
【0029】
[1.4] 第1実施形態の効果
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、アナログ電子時計をムーブメント状態あるいは外装に組み込んだ状態で調整を行うことができ、調整精度を向上させることが可能となる。
また、補正データの送信は、外部調整装置側の同期信号に同期してアナログ電子時計側に送信するため、すなわち、アナログ電子時計の内部同期信号とは非同期にデータを送信することができ、調整の自由度が向上し、調整速度を向上させることが可能となる。
【0030】
[2] 第2実施形態
次に本発明の第2実施形態について、図5ないし図7を参照して説明する。
[2.1] アナログ電子時計の概要構成
まず、アナログ電子時計の概要構成について説明する。
図5にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。図5において、図1の第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第2実施形態のアナログ電子時計10Aが図1の第1実施形態のアナログ電子時計10と異なる点は、歩度装置ユニット23に代えて温度によって出力発振周波数がほぼリニアに変化する感温発振ユニット51と、感温発振ユニット51の出力発振周波数および記憶ユニット22に記憶した補正データに基づいて分周ユニットの温度補正を行う温度補正ユニット52を設けた点と、確認信号の送受信を行わずに簡略に補正データ信号の受信を行うべく確認信号発生ユニット28を省略した点である。
【0031】
[2.2] 外部調整装置の概要構成
図6に外部調整装置の概要構成ブロック図を示す。図6において、図2の第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第2実施形態の外部調整装置30Aが図2の第1実施形態の外部調整装置30と異なる点は、補正データ作成ユニット37に代えて歩度測定ユニット33の測定結果に基づいて温度補正データを作成する温度補正データ作成ユニット53を設けた点である。
【0032】
[2.3] 第2実施形態の動作
次に第2実施形態の動作について説明する。
まず外部調整装置30の受信ユニット32は、アナログ電子時計10のモータコイル14により発生される磁界をコイル31を介して検出し、受信して歩度測定ユニット33および同期ユニット34に出力する。
これにより歩度測定ユニット33は、アナログ電子時計10の通常運針時に発生する磁界に対応する受信ユニット32の出力に基づいて第1実施形態と同様にアナログ電子時計の歩度測定を行う。
次に温度補正データ作成ユニット53は、歩度測定ユニット33の歩度測定結果に基づいて補正データを作成し、補正データ信号作成ユニット38に出力する。
ここで、歩度調整および温度補正データについて簡単に説明する。
図7(a)は水晶発振器の温度特性、図7(b)は温度センサである感温発振ユニットの温度特性、図7(c)は調整処理の概要フローチャートである。
歩度測定を行う場合には、まず、アナログ電子時計を温度T1に保持し、恒温状態となった時点で、感温発振ユニット51の出力周波数f1および歩度y1を測定する(ステップS11)。
次にアナログ電子時計を温度T2に保持し、恒温状態となった時点で、感温発振ユニット51の出力周波数f2および歩度y2を測定する(ステップS12)。続いてアナログ電子時計を温度T3に保持し、恒温状態となった時点で、感温発振ユニット51の出力周波数f3および歩度y3を測定する(ステップS13)。
【0033】
その後、以下の(1)〜(3)式の全てを満たす係数β’、基準周波数ft、基準歩度y0を算出し、これらを温度補正データとしてアナログ電子時計10Aの記憶ユニット22に記憶させるのである(ステップS14)。
y1=−β’(f1−ft)2+y0 ……(1)
y2=−β’(f2−ft)2+y0 ……(2)
y3=−β’(f3−ft)2+y0 ……(3)
この温度補正データの作成と並行して調整モード信号作成ユニット36は、コイル31および受信ユニットを介して受信したモータ駆動信号に同期した調整モード信号を生成し、出力する。
これにより、アナログ電子時計10の受信ユニット20は、モータコイル14を介して調整モード信号を受信信号として受信し、当該調整モード信号の受信タイミングがリセット解除後一定期間内であるか否かを判別し、リセット解除後一定期間内、すなわち、調整モード信号の受信を認めるイネーブル(ENABLE)信号が“H”レベルの期間である場合には、受信ユニット20は、調整モード信号が基準信号である内部同期信号に同期しているか否かを判別する。
そして、調整モード信号が基準信号である内部同期信号に同期している場合には、モータ駆動信号の出力を禁止する。
【0034】
また、モード制御ユニット25は、受信した調整モード信号が所定のパターンであるか否かを判別し、調整モード信号が所定のパターンであるので、動作モードを調整モードに移行させる。
これと並行して同期信号作成ユニット39は、制御ユニット35の制御下で外部同期信号を作成し、送信ユニット40に出力する。
送信ユニット40は、任意の時刻において外部同期信号を3回以上コイル31を介して送信し、さらに温度補正データ信号作成ユニット53が作成した外部同期信号に同期している温度補正データ信号をコイル31を介してアナログ電子時計10Aに送信する。
一方、アナログ電子時計10Aの同期ユニット24は、受信した外部同期信号に同期した同期信号を生成し、受信ユニット20に出力する。
受信ユニット20は、温度補正データ信号を受信したか否かを判別し、温度補正データ信号を受信し、かつ、外部同期信号に同期した内部同期信号のパルスのタイミングで、温度補正データ信号を受信した場合には、データ制御ユニット21により外部同期信号のタイミングにおける温度補正データ信号の信号レベルから補正データが作成される。
【0035】
この結果、データ制御ユニット21は、温度補正データを記憶ユニット22に書き込むこととなる。
その後、温度補正ユニット52は、記憶ユニット22に書き込まれた温度補正データに基づいて一定周期で分周ユニット12にセットあるいはリセットを行い、歩度調整を行うこととなる。
[2.4] 第2実施形態の効果
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、アナログ電子時計をムーブメント状態あるいは外装に組み込んだ状態で温度補正を行うことができ、温度補正の精度を向上させることが可能となる。
また、温度補正データの送信は、外部調整装置側の同期信号に同期してアナログ電子時計側に送信するため、すなわち、アナログ電子時計の内部同期信号とは非同期にデータを送信することができ、温度補正の自由度ひいては歩度調整の自由度が向上し、調整速度を向上させることが可能となる。
【0036】
[3] 第3実施形態
次に本発明の第3実施形態について、図8および図9を参照して説明する。
上記第1実施形態および第2実施形態においては、歩度調整あるいは歩度調整のための温度補正を行っていたが、本第3実施形態は、各種測定用のセンサ内蔵型のアナログ電子時計のセンサ調整を行う場合の実施形態である。
以下の説明においては、気圧計、高度計として圧力センサを設け、測定結果を液晶表示装置にディジタル表示を行うディジタル表示付アナログ電子時計について説明する。
[3.1] アナログ電子時計の概要構成
まず、アナログ電子時計の概要構成について説明する。
図8にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。図8において、図1の第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第3実施形態のアナログ電子時計10Bが図1の第1実施形態のアナログ電子時計10と異なる点は、歩度調整ユニット23に代えて周囲の気体圧力の検出を行う圧力センサ55と、圧力センサ55のアナログ出力信号をアナログ/ディジタル変換して圧力データとして出力するA/D変換ユニット56と、圧力データに基づいて液晶表示ユニット58に気圧、高度などを表示する表示制御ユニット57を設けた点と、確認信号の送受信を行わずに簡略に補正データ信号の受信を行うべく確認信号発生ユニット28を省略した点である。
【0037】
[3.2] 外部調整装置の概要構成
図9に外部調整装置の概要構成ブロック図を示す。図9において、図2の第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第3実施形態の外部調整装置30Bが図2の第1実施形態の外部調整装置30と異なる点は、補正データ作成ユニット37に代えて複数の設定スイッチが設けられた入力ユニット61と、入力ユニット61の設定スイッチの設定状態を判別して設定状態データを出力する入力制御ユニット62と、設定状態データに基づいてアナログ電子時計10BのA/D変換ユニット56用の補正データを作成する補正データ作成ユニット53を設けた点である。
[3.3] 第3実施形態の動作
次に本第3実施形態の主要部の動作について説明する。
異なる複数の気圧で測定したデータに対応する設定を入力ユニット61の複数の設定スイッチにより作業者が設定すると、入力制御ユニット62は、入力ユニット61の設定スイッチの設定状態を判別して設定状態データを補正データ作成ユニット63に出力する。
補正データ作成ユニット63は設定状態データに基づいてアナログ電子時計10BのA/D変換ユニット56用の補正データを作成し、補正データ信号作成ユニット38に出力する。
この補正データの作成と並行して調整モード信号作成ユニット36は、コイル31および受信ユニットを介して受信したモータ駆動信号に同期した調整モード信号を生成し、出力する。
【0038】
これにより、アナログ電子時計10Bの受信ユニット20は、モータコイル14を介して調整モード信号を受信信号として受信し、当該調整モード信号の受信タイミングがリセット解除後一定期間内であるか否かを判別し、リセット解除後一定期間内、すなわち、調整モード信号の受信を認めるイネーブル(ENABLE)信号が“H”レベルの期間である場合には、受信ユニット20は、調整モード信号が基準信号である内部同期信号に同期しているか否かを判別する。
そして、調整モード信号が基準信号である内部同期信号に同期している場合には、モータ駆動信号の出力を禁止する。
また、モード制御ユニット25は、受信した調整モード信号が所定のパターンであるか否かを判別し、調整モード信号が所定のパターンであるので、動作モードを調整モードに移行させる。
これと並行して同期信号作成ユニット39は、制御ユニット35の制御下で外部同期信号を作成し、送信ユニット40に出力する。
送信ユニット40は、任意の時刻において外部同期信号を3回以上コイル31を介して送信し、さらに補正データ信号作成ユニット63が作成した外部同期信号に同期している補正データ信号をコイル31を介してアナログ電子時計10Bに送信する。
一方、アナログ電子時計10Bの同期ユニット24は、受信した外部同期信号に同期した同期信号を生成し、受信ユニット20に出力する。
【0039】
受信ユニット20は、補正データ信号を受信したか否かを判別し、補正データ信号を受信し、かつ、外部同期信号に同期した内部同期信号のパルスのタイミングで、補正データ信号を受信した場合には、データ制御ユニット21により外部同期信号のタイミングにおける補正データ信号の信号レベルから補正データが作成される。
この結果、データ制御ユニット21は、補正データを記憶ユニット22に書き込むこととなる。
その後、A/D変換ユニット56は、記憶ユニット22に書き込まれた補正データに基づいて圧力センサ55のアナログ出力信号をアナログ/ディジタル変換するに際して補正を行い、圧力データとして表示制御ユニット57に出力する。この結果、表示制御ユニット57は、入力された圧力データに基づいて液晶表示ユニット58に補正後の気圧、高度などを表示することとなる。
[3.4] 第3実施形態の効果
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、アナログ電子時計をムーブメント状態あるいは外装に組み込んだ状態でセンサの補正を行うことができ、センサ補正の精度を向上させることが可能となる。
また、センサ用の補正データの送信は、外部調整装置側の同期信号に同期してアナログ電子時計側に送信するため、すなわち、アナログ電子時計の内部同期信号とは非同期にデータを送信することができ、補正の自由度ひいてはセンサ調整の自由度が向上し、調整速度を向上させることが可能となる。
【0040】
[3.5] 第3実施形態の変形例
[3.5.1] 第1変形例
以上の説明においては、センサとして圧力センサの場合について説明したが、他の温度センサ、変位センサ、磁気センサなどの各種センサについても同様に適用が可能である。
[3.5.2] 第2変形例
以上の説明においては、入力ユニット61の複数の設定スイッチにより作業者が設定する構成を採用していたが、自動的に測定ユニットが設定を行うように構成することも可能である。
【0041】
[4] 第4実施形態
次に本発明の第4実施形態について、図10および図11を参照して説明する。本第4実施形態は、仕様切換を行う場合の実施形態である。
[4.1] アナログ電子時計の概要構成
まず、アナログ電子時計の概要構成について説明する。
図10にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。図10において、図1の第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第4実施形態のアナログ電子時計10Cが図1の第1実施形態のアナログ電子時計10と異なる点は、分周ユニット12および歩度装置ユニット23に代えて基準発振信号を分周して第1分周発振信号fr1を出力する第1分周ユニット71と、第1分周発振信号fr1を分周して第2分周発振信号fr2を出力する第2分周ユニット72と、記憶ユニット22に記憶されている切換データに基づいて第1分周発振信号fr1あるいは第2分周発振信号fr2のいずれかを駆動パルス発生ユニット13に出力する切換ユニット73を設けた点と、確認信号の送受信を行わずに簡略に補正データ信号の受信を行うべく確認信号発生ユニット28を省略した点である。
【0042】
[4.2] 外部調整装置の概要構成
図11に外部調整装置の概要構成ブロック図を示す。図11において、図2の第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第4実施形態の外部調整装置30Cが図2の第1実施形態の外部調整装置30と異なる点は、補正データ作成ユニット37および補正データ信号作成ユニット38に代えて複数の設定スイッチが設けられた入力ユニット75と、入力ユニット75の設定スイッチの設定状態を判別して設定状態データを出力する入力制御ユニット76と、設定状態データに基づいてアナログ電子時計10Cの仕様切換用の切換データを作成する切換データ作成ユニット77と、作成された切換データに基づいて送信に用いられる切換データ信号を作成する切換データ信号作成ユニット78と、を設けた点である。
[4.3] 第4実施形態の動作
次に本第4実施形態の主要部の動作について説明する。
設定しようとする仕様に対応する設定を入力ユニット75の複数の設定スイッチにより作業者が設定すると、入力制御ユニット76は、入力ユニット75の設定スイッチの設定状態を判別して設定状態データを切換データ作成ユニット77に出力する。
切換データ作成ユニット77は、設定状態データに基づいてアナログ電子時計10Cの切換ユニット73用の切換データを作成し、切換データ信号作成ユニット78に出力する。
【0043】
この切換データの作成と並行して調整モード信号作成ユニット36は、コイル31および受信ユニットを介して受信したモータ駆動信号に同期した調整モード信号を生成し、出力する。
これにより、アナログ電子時計10Cの受信ユニット20は、モータコイル14を介して調整モード信号を受信信号として受信し、当該調整モード信号の受信タイミングがリセット解除後一定期間内であるか否かを判別し、リセット解除後一定期間内、すなわち、調整モード信号の受信を認めるイネーブル(ENABLE)信号が“H”レベルの期間である場合には、受信ユニット20は、調整モード信号が基準信号である内部同期信号に同期しているか否かを判別する。
そして、調整モード信号が基準信号である内部同期信号に同期している場合には、モータ駆動信号の出力を禁止する。
また、モード制御ユニット25は、受信した調整モード信号が所定のパターンであるか否かを判別し、調整モード信号が所定のパターンであるので、動作モードを調整モードに移行させる。
これと並行して同期信号作成ユニット39は、制御ユニット35の制御下で外部同期信号を作成し、送信ユニット40に出力する。
送信ユニット40は、任意の時刻において外部同期信号を3回以上コイル31を介して送信し、さらに切換データ信号作成ユニット78が作成した外部同期信号に同期している切換データ信号をコイル31を介してアナログ電子時計10Cに送信する。
【0044】
一方、アナログ電子時計10Cの同期ユニット24は、受信した外部同期信号に同期した同期信号を生成し、受信ユニット20に出力する。
受信ユニット20は、切換データ信号を受信したか否かを判別し、切換データ信号を受信し、かつ、外部同期信号に同期した内部同期信号のパルスのタイミングで、切換データ信号を受信した場合には、データ制御ユニット21により外部同期信号のタイミングにおける切換データ信号の信号レベルから切換データが作成される。
この結果、データ制御ユニット21は、切換データを記憶ユニット22に書き込むこととなる。
その後、切換ユニット73は、記憶ユニット22に記憶されている切換データに基づいて第1分周発振信号fr1あるいは第2分周発振信号fr2のいずれかを駆動パルス発生ユニット13に出力し、駆動パルス発生ユニット13は、第1分周発振信号fr1あるいは第2分周発振信号fr2のいずれかに基づいて駆動パルス信号を生成し、モータドライバ15は駆動パルス信号に基づいて指針駆動用のモータコイル14を駆動することとなる。
【0045】
[4.4] 第4実施形態の効果
以上の説明のように、本第4実施形態によれば、アナログ電子時計をムーブメント状態あるいは外装に組み込んだ状態で仕様切換を行うことができる。
また、仕様切換用の切換データの送信は、外部調整装置側の同期信号に同期してアナログ電子時計側に送信するため、すなわち、アナログ電子時計の内部同期信号とは非同期にデータを送信することができ、仕様切換の自由度が向上し、切換速度を向上させることが可能となる。
また、仕様切換をアルミマスクによる切換や、ボンディングの有無、基盤パターンの切断などにより行う必要がなくなり、仕様毎のICを用意する必要がなくなる。
また、仕様切換用の端子を設ける必要もなく、チップサイズが増加することもない。
【0046】
[4.5] 第4実施形態の変形例
[4.5.1] 第1変形例
以上の説明においては、仕様切換の態様として、発振信号の分周比を切り換える場合について説明したが、同一のICで機能を制限するなど、様々な仕様切換に適用することが可能である。
[4.5.2] 第2変形例
以上の説明においては、入力ユニット75の複数の設定スイッチにより作業者が設定する構成を採用していたが、自動的に仕様切換ユニットが設定を行うように構成することも可能である。
【0047】
[5] 実施形態の変形例
[5.1] 第1変形例
上記実施形態においては、アナログ電子時計10、10A〜10Cにおいて、調整モードが補正データ信号の受信が終了するまで継続する場合(図3(f)参照)を例にとって説明したが、これに限らず、調整モードが調整モードに移行してから一定期間経過後に終了するようにしてもよい。
従って、調整モードの期間を一定期間に限定することにより、調整モードの期間中に補正データ信号以外の外部信号を受信し、この外部信号を補正データ信号と誤認識することによって記憶ユニット22の内容を誤って書き換えてしまう場合を低減することができる。
また、何らかの事情により外部調整装置30から補正データ信号が送信されなかった場合でも、調整モードが一定期間経過後に確実に終了するため、この場合も補正データ信号以外の外部信号によって記憶ユニット22の内容を誤って書き換えてしまう場合を低減することができる。
なお、調整モードの期間は、具体的には、外部調整装置30が補正データ信号を通常送信する期間に所定のマージンを付加した期間などに設定すればよい。
また、調整モードは、受信した信号が補正データ信号と検出できた場合はすぐに終了するようにしても構わない。この場合、調整モード終了後に補正データ信号の継続受信を行い、補正データの書き込みによる歩度調整を行うことになる。
【0048】
[5.2] 第2変形例
上記実施形態においては、アナログ電子時計10は、外部調整装置30からの外部同期信号を3回受信した場合にのみ、確認信号発生ユニット28により確認信号を発生させて外部調整装置30に送信する場合を例にとって説明したが、これに限らず、図12(a)に示すように、調整モードに移行した場合も確認信号を外部調整装置30に送信するようにしてもよい。これにより、外部調整装置30は、アナログ電子時計10が調整モードに移行したことを検出できるため、確実にアナログ電子時計10が調整モードの期間に補正データ信号を送信することができ、歩度調整などの調整を確実に行わせることができる。
また、事前に同期がとれているなどによって外部同期信号を送受信する必要が場合などは、アナログ電子時計10は、調整モードに移行した場合にのみ確認信号を外部調整装置30に送信するようにしてもよい。
なお、上述の構成は、アナログ電子時計10A〜10Cに適用することができることは言うまでもない。
【0049】
[5.3] 第3変形例
上記実施形態においては、電子機器としてアナログ電子時計を例にとって説明したが、これに限らず、例えば、電動歯ブラシや、電動ひげ剃り、コードレス電話、携帯電話、パーソナルハンディフォン、モバイルパソコン、PDA(Personal Digital Assistants:個人向情報端末)などの各種電子機器の調整や、内蔵センサの調整、仕様切換にも適用可能である。
【0050】
[5.4] 第4変形例
上記実施形態においては、調整データ、補正データなどを送受信する場合について説明したが、調整や補正に用いるばかりでなく、電子機器側で記憶すべき各種データを同様の手法により電子機器側の内部同期信号に非同期で転送する構成とすることも可能である。
これにより大量のデータを容易に転送することが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、電子機器をより製品に近い状態で調整でき、調整精度を向上させることが可能となる。
また、調整データの送信は、外部調整装置側の同期信号に同期して電子機器側に送信するため、すなわち、電子機器の内部同期信号とは非同期にデータを送信することができ、調整の自由度が向上し、調整速度を向上させることが可能となる。
さらに仕様切換が容易に行え、ICの種類を低減することができるとともに、ICのチップサイズを小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【図2】 第1実施形態の外部調整装置の概要構成ブロック図である。
【図3】 第1実施形態の動作タイミングチャートである。
【図4】 第1実施形態の動作処理フローチャートである。
【図5】 第2実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【図6】 第2実施形態の外部調整装置の概要構成ブロック図である。
【図7】 温度補正データの算出を説明するための図である。
【図8】 第3実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【図9】 第3実施形態の外部調整装置の概要構成ブロック図である。
【図10】 第4実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【図11】 第4実施形態の外部調整装置の概要構成ブロック図である。
【図12】 第2変形例の動作処理フローチャートである。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C……アナログ電子時計
11…発振ユニット
12……分周ユニット
13……駆動パルス発生ユニット
14……モータコイル
15……モータドライバ
20……受信ユニット
21……データ制御ユニット
22……記憶ユニット
23……歩度調整ユニット
24……同期ユニット
25……モード制御ユニット
26……リュウズスイッチ(リセットスイッチ)
27……リセットユニット
28……確認信号発生ユニット
30、30A、30B、30C……外部調整装置
31……コイル
32……受信ユニット
33……歩度測定ユニット
34……同期ユニット
35……制御ユニット
36……調整モード信号作成ユニット
37……補正データ作成ユニット
38……補正データ信号作成ユニット
39……同期信号作成ユニット
40……送信ユニット
51……感温発振ユニット
52……温度補正ユニット
53……温度補正データ作成ユニット
55……圧力センサ
56……A/D変換ユニット
57……表示制御ユニット
58……液晶表示ユニット
61……入力ユニット
62……入力制御ユニット
63……補正データ作成ユニット
71……第1分周ユニット
72……第2分周ユニット
73……切換ユニット
75……入力ユニット
76……入力制御ユニット
77……切換データ作成ユニット
78……切換データ信号作成ユニット

Claims (14)

  1. 被駆動ユニットを駆動する駆動用モータコイルと、
    操作子と、
    前記操作子が操作された時点から予め定めた一定期間の間に、外部から送信された調整モード信号を前記駆動用モータコイルを介して受信すると、動作モードを調整モードに移行させる動作モード移行手段と、
    前記駆動用モータコイルを介して外部より入力された同期信号である外部同期信号に同期して、外部より入力された調整データを受信する調整データ受信手段と、
    受信した調整データを記憶する調整データ記憶手段と、
    記憶した前記調整データに基づいて当該調整データに対応する被調整部の調整を行う調整手段と
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記調整データ受信手段は、前記調整モードに移行した場合に前記調整データを受信することを特徴とする電子機器
  3. 請求項2記載の電子機器において、
    前記調整データ受信手段は、前記調整データの受信が終了すると前記調整モードを終了することを特徴とする電子機器
  4. 請求項2記載の電子機器において、
    前記調整データ受信手段は、調整モードに移行して一定期間が経過すると、前記調整モードを終了することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1記載の電子機器において、
    前記駆動用モータコイルを介して内部同期信号を送信する内部同期信号送信手段を備え、
    前記調整データ受信手段は、前記内部同期信号に同期して外部より入力される調整モード移行信号を、前記内部同期信号に同期して受信することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1記載の電子機器において、
    前記被駆動ユニットは、アナログ指針により計時動作を行うアナログ計時ユニットであり、
    前記調整データは、歩度調整データ、温度補正データあるいは仕様切換データのいずれかであること
    を特徴とする電子機器。
  7. 請求項1記載の電子機器において、
    計測対象の計測を行うセンサ手段を有し、
    前記調整データは前記センサ手段の調整用データであること
    を特徴とする電子機器。
  8. 請求項1記載の電子機器の調整を行うための外部調整装置であって、
    前記駆動用モータコイルを介して前記外部同期信号を前記電子機器に送信するための外部同期信号送信手段と、
    前記外部同期信号に同期して前記調整データを送信する調整データ送信手段と
    を備えたことを特徴とする外部調整装置。
  9. 請求項1記載の電子機器の調整を行うための外部調整装置であって、
    前記電子機器の動作モードを調整モードに移行させるための前記調整モード信号を送信する調整モード信号送信手段を備えたこと
    を特徴とする外部調整装置。
  10. 請求項5記載の電子機器の調整を行うための外部調整装置であって、
    前記内部同期信号を受信し、前記内部同期信号に同期して前記調整モード信号を送信する調整モード信号送信手段を備えたこと
    を特徴とする外部調整装置。
  11. 被駆動ユニットを駆動する駆動用モータコイルと、
    操作子と
    を有する電子機器の調整方法において、
    前記操作子が操作された時点から予め定めた一定期間の間に、外部から送信された調整モード信号を前記駆動用モータコイルを介して受信すると、動作モードを調整モードに移行させる動作モード移行工程と、
    前記駆動用モータコイルを介して外部より入力された同期信号である外部同期信号に同期して、外部より入力された調整データを受信する調整データ受信工程と、
    受信した調整データを記憶し、記憶した前記調整データに基づいて当該調整データに対応する被調整部の調整を行う調整工程と
    を備えたことを特徴とする電子機器の調整方法。
  12. 請求項1記載の電子機器の調整を行うための外部調整装置の制御方法であって、
    前記駆動用モータコイルを介して前記外部同期信号を前記電子機器に送信するための外部同期信号送信工程と、
    前記外部同期信号に同期して前記調整データを送信する調整データ送信工程と
    を備えたことを特徴とする外部調整装置の制御方法。
  13. 請求項1記載の電子機器の調整を行うための外部調整装置の制御方法であって、
    前記電子機器の動作モードを調整モードに移行させるための前記調整モード信号を送信する調整モード信号送信工程を備えたこと
    を特徴とする外部調整装置の制御方法。
  14. 請求項5記載の電子機器の調整を行うための外部調整装置の制御方法であって、
    前記内部同期信号を受信し、前記内部同期信号に同期して前記調整モード信号を送信する調整モード信号送信工程を備えたこと
    を特徴とする外部調整装置の制御方法。
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